JPH0712607B2 - 圧力鋳込み用成形型の製造方法 - Google Patents
圧力鋳込み用成形型の製造方法Info
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- JPH0712607B2 JPH0712607B2 JP2002919A JP291990A JPH0712607B2 JP H0712607 B2 JPH0712607 B2 JP H0712607B2 JP 2002919 A JP2002919 A JP 2002919A JP 291990 A JP291990 A JP 291990A JP H0712607 B2 JPH0712607 B2 JP H0712607B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、衛生陶器などの成形を行なうための鋳込みに
用いられる成形型の製造方法に係り、特に耐圧枠と濾過
材層との界面からのエア漏れを防止するよう改良された
圧力鋳込み用成形型の製造方法に関するものである。
用いられる成形型の製造方法に係り、特に耐圧枠と濾過
材層との界面からのエア漏れを防止するよう改良された
圧力鋳込み用成形型の製造方法に関するものである。
[従来の技術] 圧力鋳込みは、主として排泥鋳込み成形の実施にあたっ
て圧力を付加するものであり、便器や洗面器などの衛生
陶器類を製造する方法として、今日、多用されている。
この圧力鋳込みによる鋳込み方法を概略すると、成形型
内に形成される成形空間へ泥漿(成形用の粉粒状坏土を
泥状にしたもの)を注入して加圧することにより、泥漿
中で不要となる液分(例えば水)を成形型中へ浸透させ
ると共に、残る粉粒状坏土を当該成形型内面へ着肉さ
せ、余分な泥漿は成形型内から排出し、しかる後、成形
型を分離して成形品を取り出すというものである。
て圧力を付加するものであり、便器や洗面器などの衛生
陶器類を製造する方法として、今日、多用されている。
この圧力鋳込みによる鋳込み方法を概略すると、成形型
内に形成される成形空間へ泥漿(成形用の粉粒状坏土を
泥状にしたもの)を注入して加圧することにより、泥漿
中で不要となる液分(例えば水)を成形型中へ浸透させ
ると共に、残る粉粒状坏土を当該成形型内面へ着肉さ
せ、余分な泥漿は成形型内から排出し、しかる後、成形
型を分離して成形品を取り出すというものである。
この圧力鋳込みに用いられる成形型を第4図に側断面図
で示す。図示した成形型1は、洗面器を鋳込むためのも
のであって、型内の空白部分がその成形空間である。該
成形型1は、前記成形空間側から、濾過材2及び耐圧枠
4により重合的に形成されたものであって、型全体とし
ては、上型5と下型6とに分離可能になっている。
で示す。図示した成形型1は、洗面器を鋳込むためのも
のであって、型内の空白部分がその成形空間である。該
成形型1は、前記成形空間側から、濾過材2及び耐圧枠
4により重合的に形成されたものであって、型全体とし
ては、上型5と下型6とに分離可能になっている。
前記濾過材2は、多孔質の合成樹脂(又は石膏)により
形成され、前記耐圧枠4は鉄板などにより形成されてい
る。なお、前記濾過材層2中には、鋳込み時において泥
漿中の水分を吸引除去したり、成形品の脱型時において
成形面2aへ水膜を成形させるために水分を加圧供給した
りする多孔質チューブ7が埋設されている。
形成され、前記耐圧枠4は鉄板などにより形成されてい
る。なお、前記濾過材層2中には、鋳込み時において泥
漿中の水分を吸引除去したり、成形品の脱型時において
成形面2aへ水膜を成形させるために水分を加圧供給した
りする多孔質チューブ7が埋設されている。
[発明が解決しようとする課題] 従来の圧力鋳込み用成形型にあっては、濾過材2と耐圧
枠4との界面を介して濾過材2内の気孔部が大気に連通
し易かった。従って、例えば着肉時にチューブ7内を減
圧しても、大気が耐圧枠4、4同志の間の隙間、さらに
耐圧枠4と濾過材2との界面を通り、濾過材2内に入
り、これを透過してチューブ7に達するようになり、着
肉のための十分な減圧が得られないことがあった。ま
た、この大気流入の激しい箇所の近傍では着肉がきわめ
て薄くなり、逆に大気流入の激しくない箇所の近傍では
着目が促進され、この結果濾過材内面への着肉物の厚さ
が不均一になることもあった。
枠4との界面を介して濾過材2内の気孔部が大気に連通
し易かった。従って、例えば着肉時にチューブ7内を減
圧しても、大気が耐圧枠4、4同志の間の隙間、さらに
耐圧枠4と濾過材2との界面を通り、濾過材2内に入
り、これを透過してチューブ7に達するようになり、着
肉のための十分な減圧が得られないことがあった。ま
た、この大気流入の激しい箇所の近傍では着肉がきわめ
て薄くなり、逆に大気流入の激しくない箇所の近傍では
着目が促進され、この結果濾過材内面への着肉物の厚さ
が不均一になることもあった。
また、脱型に際してチューブ7内に水圧や空気圧をかけ
た場合にこの圧力が上記と逆の方向に流れて大気に漏出
し、脱型が行ないにくいものとなることがあった。この
場合、圧力が高くすると、圧力漏出の激しい箇所の近傍
では着肉物が濾過材2に付着したままとなり、圧力漏出
の少ない箇所の近傍では着肉物が濾過材から剥れる方向
に大きく膨らみ出すという不均等な離型現象が発生し、
着肉成形物に変形や亀裂、破損が生じ易い。
た場合にこの圧力が上記と逆の方向に流れて大気に漏出
し、脱型が行ないにくいものとなることがあった。この
場合、圧力が高くすると、圧力漏出の激しい箇所の近傍
では着肉物が濾過材2に付着したままとなり、圧力漏出
の少ない箇所の近傍では着肉物が濾過材から剥れる方向
に大きく膨らみ出すという不均等な離型現象が発生し、
着肉成形物に変形や亀裂、破損が生じ易い。
[課題を解決するための手段] 本発明の圧力鋳込み用成形型の製造方法は、耐圧枠の内
面が多孔質の濾過材で構成され、該濾過材中に多孔質チ
ューブが埋設された圧力鋳込み用成形型を製造する方法
において、耐圧枠の内面に目止め用の樹脂を塗付した
後、多孔質チューブをセットしたケース型と耐圧枠とを
組み合せ、次いで前記濾過材を構成するための多孔質材
料を該耐圧枠とケース型との間に流し込み、該多孔質材
料が硬化した後、ケース型を脱型することを特徴とする
方法であって、前記ケース型と耐圧枠との組み合せ及び
多孔質材料の流し込みを、前記樹脂が硬化する前に行な
うことである。
面が多孔質の濾過材で構成され、該濾過材中に多孔質チ
ューブが埋設された圧力鋳込み用成形型を製造する方法
において、耐圧枠の内面に目止め用の樹脂を塗付した
後、多孔質チューブをセットしたケース型と耐圧枠とを
組み合せ、次いで前記濾過材を構成するための多孔質材
料を該耐圧枠とケース型との間に流し込み、該多孔質材
料が硬化した後、ケース型を脱型することを特徴とする
方法であって、前記ケース型と耐圧枠との組み合せ及び
多孔質材料の流し込みを、前記樹脂が硬化する前に行な
うことである。
[作用] かかる本発明の方法により製造された圧力鋳込み用成形
型においては、耐圧枠と濾過材との間の界面に全面的に
目止め樹脂が介在することにより、耐圧枠と濾過材との
間が気密にシールされるようになる。このため、濾過材
内の多孔質チューブ内を減圧したり過圧したりした場合
に、これらの圧力が濾過材と耐圧枠との界面からリーク
することがない。
型においては、耐圧枠と濾過材との間の界面に全面的に
目止め樹脂が介在することにより、耐圧枠と濾過材との
間が気密にシールされるようになる。このため、濾過材
内の多孔質チューブ内を減圧したり過圧したりした場合
に、これらの圧力が濾過材と耐圧枠との界面からリーク
することがない。
[実施例] 以下、本発明を、その実施例を示す図面に基づいて説明
すると次の通りである。
すると次の通りである。
本発明では、まず第1図の如く耐圧枠11の内面に目止め
用の樹脂12を塗付する。次に、この樹脂12が硬化する前
に、第2図の如く多孔質チューブ13を配設したケース型
14に、この耐圧枠11をかぶせる如くして組み合せる。そ
して、該ケース型14の注型口15から多孔質材料を流し込
む。この多孔質材料が硬化した後、ケース型14を取り外
すと、第3図に示す如く目止め樹脂12の層が耐圧枠11と
濾過材16との間の界面に全面的に形成された成形型10が
製造される。このようにして製造された成形型10にあっ
ては、耐圧枠11と濾過材16との間が気密にシールされて
おり、水や空気等のリークが全くない。
用の樹脂12を塗付する。次に、この樹脂12が硬化する前
に、第2図の如く多孔質チューブ13を配設したケース型
14に、この耐圧枠11をかぶせる如くして組み合せる。そ
して、該ケース型14の注型口15から多孔質材料を流し込
む。この多孔質材料が硬化した後、ケース型14を取り外
すと、第3図に示す如く目止め樹脂12の層が耐圧枠11と
濾過材16との間の界面に全面的に形成された成形型10が
製造される。このようにして製造された成形型10にあっ
ては、耐圧枠11と濾過材16との間が気密にシールされて
おり、水や空気等のリークが全くない。
本発明において、濾過材16を構成するための多孔質材料
としては石膏のほか、エポキシ、アクリル、ウレタンな
どの合成樹脂が好適である。また、目止め用の樹脂とし
てはエポキシ、ポリエステル、ウレンタ、シリコンなど
が好適である。
としては石膏のほか、エポキシ、アクリル、ウレタンな
どの合成樹脂が好適である。また、目止め用の樹脂とし
てはエポキシ、ポリエステル、ウレンタ、シリコンなど
が好適である。
前記多孔質チューブ13としては綿製のチューブやガラス
繊維、金属繊維チューブなどが好適である。この多孔質
チューブ13を配設するに際しては、籠状に形成された網
17にチューブ13を取り付け、この籠状網17ごとケース型
14に設置すれば良い。
繊維、金属繊維チューブなどが好適である。この多孔質
チューブ13を配設するに際しては、籠状に形成された網
17にチューブ13を取り付け、この籠状網17ごとケース型
14に設置すれば良い。
[発明の効果] 以上の通り、本発明の圧力鋳込み用成形型の製造方法に
よると、濾過材と耐圧枠との界面からの圧力のリークが
ない成形型が製造される。この成形型によると、着肉に
指しては均一な着肉が促進される。また、脱型に際して
は、濾過材の内面に均一な水膜が形成されるようにな
り、着肉成形物を変形、損傷させることなく迅速に脱型
することが可能となる。そのため、鋳込み作業全体とし
ての作業能率が向上し、生産能率の向上につながる。
よると、濾過材と耐圧枠との界面からの圧力のリークが
ない成形型が製造される。この成形型によると、着肉に
指しては均一な着肉が促進される。また、脱型に際して
は、濾過材の内面に均一な水膜が形成されるようにな
り、着肉成形物を変形、損傷させることなく迅速に脱型
することが可能となる。そのため、鋳込み作業全体とし
ての作業能率が向上し、生産能率の向上につながる。
本発明方法は洗面器、便器などの衛生陶器のほか、各種
の陶磁器成形用の型の製造法に適用できる。
の陶磁器成形用の型の製造法に適用できる。
第1図、第2図及び第3図は本発明方法を示す断面図、
第4図は従来の成形型を示す側断面図である。 2、16……濾過材、2a……成形面、4、11……耐圧枠、
8、9……割型、10……成形型、12……目止め用樹脂、
13……多孔質チューブ、14……ケース型。
第4図は従来の成形型を示す側断面図である。 2、16……濾過材、2a……成形面、4、11……耐圧枠、
8、9……割型、10……成形型、12……目止め用樹脂、
13……多孔質チューブ、14……ケース型。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−31708(JP,A) 特開 昭63−31709(JP,A) 特開 昭63−42803(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】耐圧枠の内面が多孔質の濾過材で構成さ
れ、該濾過材中に多孔質チューブが埋設された圧力鋳込
み用成形型を製造する方法において、耐圧枠の内面に目
止め用の樹脂を塗付した後、多孔質チューブを取り付け
たケース型と耐圧枠とを組み合せ、次いで前記濾過材を
構成するための多孔質材料を該耐圧枠とケース型との間
に流し込み、該多孔質材料が硬化した後、ケース型を脱
型する方法であって、前記ケース型と耐圧枠との組み合
せ及び多孔質材料の流し込みを、前記樹脂が硬化する前
に行なうことを特徴とする圧力鋳込み用成形型の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002919A JPH0712607B2 (ja) | 1990-01-10 | 1990-01-10 | 圧力鋳込み用成形型の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002919A JPH0712607B2 (ja) | 1990-01-10 | 1990-01-10 | 圧力鋳込み用成形型の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03207604A JPH03207604A (ja) | 1991-09-10 |
JPH0712607B2 true JPH0712607B2 (ja) | 1995-02-15 |
Family
ID=11542762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002919A Expired - Lifetime JPH0712607B2 (ja) | 1990-01-10 | 1990-01-10 | 圧力鋳込み用成形型の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0712607B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6632828B2 (ja) * | 2015-08-06 | 2020-01-22 | 株式会社シーマコンサルタント | 濾過用資材 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6331709A (ja) * | 1986-07-26 | 1988-02-10 | 東陶機器株式会社 | 陶磁器加圧鋳込成形用型 |
JPS6331708A (ja) * | 1986-07-26 | 1988-02-10 | 東陶機器株式会社 | 陶磁器加圧鋳込成形用型の製法 |
JPS6342803A (ja) * | 1986-08-08 | 1988-02-24 | 東陶機器株式会社 | 鋳込み成形法及び装置 |
-
1990
- 1990-01-10 JP JP2002919A patent/JPH0712607B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03207604A (ja) | 1991-09-10 |
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