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JPH07125066A - 通気性レザー及びその製造法 - Google Patents

通気性レザー及びその製造法

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Publication number
JPH07125066A
JPH07125066A JP5278591A JP27859193A JPH07125066A JP H07125066 A JPH07125066 A JP H07125066A JP 5278591 A JP5278591 A JP 5278591A JP 27859193 A JP27859193 A JP 27859193A JP H07125066 A JPH07125066 A JP H07125066A
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JP
Japan
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leather
fibers
woven fabric
thermoplastic resin
nonwoven fabric
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JP5278591A
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English (en)
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JP3613712B2 (ja
Inventor
Yukio Kawasaki
幸雄 川崎
Shunichi Arikawa
俊一 有川
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通気性があり、柔軟で温暖な感触があり耐摩
耗性に優れた通気性レザーとその製造法を提供する。 【構成】 0.01〜10dの繊維が三次元的に交絡さ
れてなる不織布からなり、片面より10〜70%の深さ
まで、固着分として5〜50重量%樹脂が含浸され、通
気度1.0cc/cm2 /sec〜30cc/cm2
secの通気性レザー。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、不織布の持つ嵩高性と
柔軟で温暖な触感とを維持しながら、通気性および耐摩
耗性に優れた通気性レザー及びその製造法に関するもの
で、例えば室内の壁、天井材等の内装品、自動車、電
車、船舶等の乗物の内装品としての表装材、袋物、カバ
ン等の表皮材として、利用することができる通気性が良
好な通気性レザー、及びその製造法に関する。 【0002】 【従来の技術】現在、車両特に自動車内装材において、
塩ビレザーが多く使用されている。その理由として、塩
ビレザーの皮革調外観、低価格、耐摩耗性、成型性の良
好なことなどがあげられ、大衆乗用車の天井表皮材、ド
アトリム、インパネ等において多く使用されている。 【0003】他方、繊維製品は、暖かみのある風合い、
自然な外観が好まれて天井表皮材に用いられている。ま
た、不織布は通気性が良好であるものの耐久性に難点が
あり殆ど前記用途では使用されていない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、前記塩ビレ
ザーは、風合いに難点があるもののデザイン性に富む外
観のものが安価に得られるため、カバン、袋物等におい
て多く使用されているものの、燃焼時の塩素ガス発生な
ど環境問題に重大な支障が生じてきている。また、通気
性も低いためにレザー用途には不向きであった。 【0005】また、繊維製品は、天井表皮材以外の用途
においては、前記塩ビレザーの価格性能に及ぼず、織物
などが一部ドアトリムのオーナメント部に用いられてい
るのみである。さらに、不織布は、模様の変化に乏しく
永年の使用により毛羽立ちが生じ、外観を著しく害する
欠点があったので、前記天井表皮材以外の用途では殆ど
使用されていない。 【0006】そのために、熱可塑性樹脂を表面または内
部まで含浸させた後、図4で示されるように一般の彫刻
を施したロール5とフラットロール6とからなる熱エン
ボスで圧着した不織布も考えられているが、皮革調外観
が得られないばかりか、耐摩耗性に乏しいものであっ
た。 【0007】本発明は、かかる従来の課題を解決して柔
軟で温暖な感触と通気性を維持しつつ耐摩耗性に優れた
通気性レザー及びその製造法を提供することを課題とす
るものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、次の手段をとるものである。すなわち、
本発明は、繊度が0.01〜10dの繊維が三次元的に
交絡せしめられてなる不織布からなり、該不織布の片面
より10〜70%の深さまで該不織布の重量に対して5
〜50重量%の熱可塑性樹脂が含浸して繊維同士が結着
し、且つ該不織布は圧縮されており、該片面の表層部は
皮革調の細かい連続模様を有し、さらに通気度が1.0
cc/cm2 /sec〜30cc/cm2 /secの範
囲にあることを特徴とする通過性レザーである。 【0009】また、本発明は0.01〜10dの繊維か
らなる不織布を製造し、ついで三次元的に交絡させ、熱
可塑性樹脂を溶液粘度5000〜10000cpsの溶
液にして前記不織布の片面に塗布含浸して固着分として
該不織布に5〜50重量%付与し、ついで熱圧着して皮
革調の模様を与えることを特徴とする通気性レザーの製
造法である。 【0010】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて、不織布を構成する繊維の太さは、通気性レザー
の通気度に大きく影響するもので、10dをこえると通
気度が大きくなりすぎて好ましくない。他方、0.01
d未満になると逆に通気度が小さくなりすぎて好ましく
ない。なお、通気度はJIS L1096A法のフラジ
ール法によって測定した値である。適正な通気度を得る
のに、好ましくは0.01〜5d、さらに好ましくは
0.01〜3dが好ましい。 【0011】繊維の長さとしては、フイラメントでもス
テープルでも良く、ステープルの場合には10mm以
上、好ましくは30〜50mmの範囲である。 【0012】また、素材としてはレーヨン、アセテート
のようなセルロース系繊維、ポリエステル、ポリアミド
などの合成繊維等があげられる。 【0013】前記不織布は、いわゆるスパンボンド不織
布でも、メルトブロー不織布でも、短繊維からなるウエ
ブでも良く、三次元的に交絡せしめるには、ニードルパ
ンチ法、流体例えば液流交絡法によればよい。 【0014】つぎに、熱可塑性樹脂は、不織布の片面よ
り深さ10〜70%、好ましくは25〜60%まで含浸
して繊維同士が結着される。含浸層が10%未満である
と、構成繊維同士の結着が少ないため耐摩耗性低下の原
因となり、他方70%をこえると不織布の持つソフト感
の低下を生じプラスチック感となって好ましくなく、場
合により所望の通気度が得られない。 【0015】また、不織布に含浸する熱可塑性樹脂とし
ては、好ましくはポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリ
アクリル酸エステル、ポリウレタン等のゴム系樹脂等が
あげられる。また、これらの樹脂に可塑剤、柔軟剤等、
または難燃剤、撥水剤、顔料等を混合しても差し支えな
い。なお、熱可塑性樹脂とのブレンドを行なっても差し
支えない。 【0016】前記熱可塑性樹脂は、不織布全重量の5〜
50重量%、好ましくは10〜40重量%である。ここ
で、前記熱可塑性樹脂の量が5重量%未満になると、構
成繊維同士の接着ができないので、表層部の表面に毛羽
が存在し、耐摩耗性低下の原因となり好ましくない。他
方、50重量%をこえると、不織布の持つソフト感の低
下を生じ、プラスチック感となるとともに通気度が著し
く低下し好ましくない。 【0017】また、本発明の通気性レザーは、厚さが
0.5mm〜5.0mmであるのが好ましくない。0.
5mm未満になると樹脂層の形成が困難となり、また、
樹脂量が極めて少なくなるため表面毛羽を有するように
なるので好ましくない。他方、5.0mmをこえるとコ
ストアップするばかりでなく、エンボス加工時の加工性
が劣るため好ましくない。なお、厚さは、デジタルシッ
クネスゲージにより全幅に対して20cm間隔で測定す
る。但し、プレッサーフートの大きさは、直径9mm以
上、荷重は100g/cm2 とし、厚さが落着くまでの
適当な時間(普通で10秒程度)放置する。 【0018】また、目付は、50g/m2 〜400g/
2 が好ましい。目付が50g/m 2 未満になると通気
性レザーの引張強力の低下につながり、自動車等の内装
材、袋物、カバン等の生活資材に使用できないので好ま
しくない。他方、400g/m2 をこえるとコストアッ
プにつながり、エンボス加工時の加工性が劣るため好ま
しくない。なお、目付(g/m2 )は、試料の大きさ1
m×1mとし、1m幅当り1個取り、水分平衡に至らせ
た後質量を測定したものである。 【0019】また、本発明の通気性レザーの片面の表層
部1は、図1の断面図、図2の斜視図に示すように、そ
の表面に皮革調の細かい連続模様を有し、熱可塑性樹脂
を含浸している。 【0020】さらに、通気度は、1.0cc/cm2
sec〜30cc/cm2 /secの範囲とする。通気
度が1.0cc/cm2 /sec未満であると、通気性
が低く通気性レザーとして不向きであり、30cc/c
2 /secをこえると通気性がありすぎ温暖な感触が
失われるので好ましくない。また、耐摩耗性低下のもと
になるので好ましくない。 【0021】ここで、通気性レザーの製造法について説
明する。まず、繊度0.01〜10dの繊維からなる不
織布を製造し、ニードルパンチまたはウォータパンチに
より前記不織布を三次元交絡する。ついで、熱可塑性樹
脂を溶かし溶液粘度5000〜10000cpa、好ま
しくは6000〜9000cpsの溶液にして前記不織
布の片面に塗布する。塗布は好ましくは2回以上とす
る。溶液粘度が5000cps未満になると含浸性が向
上するため裏面にまで熱可塑性樹脂が含浸し、風合が硬
くなり好ましくない。他方、溶液粘度が10000cp
sをこえると、塗布ムラが生じやすくなるとともに含浸
せず表面コート状になり通気度が著しく低下し好ましく
ない。 【0022】また、塗布の回数は、1回以上好ましくは
3回以上とする。塗布回数が少ないときには塗布面の表
面が不均一になりやすく外観不良につながりやすく好ま
しくない。 【0023】塗布含浸して固着分として該不織布に対し
て5〜50重量%、好ましくは10〜40重量%を固着
させる。5重量%未満になると、構成繊維同士の接着が
できないので、表層部の表面に毛羽が存在し耐摩耗性低
下の原因となり、他方、50重量%をこえると、不織布
の持つソフト感の低下を生じ、プラスチック感となると
同時に通気度が著しく低下し好ましくない。 【0024】さらに、図3に示すようなエンボス加工用
ロール対で、前記熱可塑性樹脂を含浸させた不織布を熱
圧着する。図3は、皮革調模様の彫刻を施したスチール
ロール3と前記皮革調模様と凹凸とが逆になり対になっ
て完全に嵌合しているペーパーロール4とからなるエン
ボス加工用ロール対の部分拡大断面図を示す。前記ペー
パーロール4は、時間を掛けてスチールロール3の柄を
ペーパーに圧印させて造り両者完全に嵌合されている。
かかるエンボスロールにより、圧力はスチールの凸部の
みならず全面に均一にかかりやすくなり、不織布の全表
面が熱可塑性樹脂により結着し、毛羽を有することがな
くなるのである。しかし前記の如く凹凸があまり深いと
スチールロール3の凸部(図3)に圧力がかかりすぎ、
逆に該ペーパーロール凹部(不織布の凸部)への圧力が
少なくなり熱可塑性樹脂による繊維同士の結着が不充分
になり、外観の均一性が劣り好ましくない。かかる観点
から線圧力は50Kg/cm〜150Kg/cmが好ま
しい。 【0025】なお、エンボスロールの温度は高い方が良
いが、好ましくは熱可塑性樹脂の軟化点以上が好まし
い。また、更に耐摩耗性向上のため、低融点ファイバー
を10重量%までなら混入することも可能である。10
重量%をこえると、色合わせの困難さ、成型性の低下及
び低融点繊維の融着によりペーパーライク化し、光沢が
出て皮革調外観の均一性が劣ってくるのい好ましくな
い。 【0026】 【実施例】 実施例1 3d×51mmカットのレギュラーポリエステルステー
プルを用いて160g/m2 のウエッブを作成し、つい
でニードルパンチで三次元交絡させて150g/m2
不織布にした。ついでポリ酢酸ビニル系樹脂の溶液を粘
度8500cpsに調整し、前記不織布に固形分付着量
が50g/m2 になるようにグラビアコーターにより3
回塗布含浸させ、乾燥後ペーパーロールと対になってい
る皮革調の柄を有する熱エンボスローラ(180℃)で
圧力90Kg/cmで圧着して通気性レザーを製造し
た。この商品の物性を表1に示した。 【0027】 【表1】 【0028】この商品の物性は、通気性もあり外観、風
合い、耐摩耗性など総合的に優れていた。 【0029】実施例2 繊度1dから4dまでの太さ、カット長20mmから8
0mmまでの長さの短繊維からなるポリエステル繊維を
用い、目付115g/m2 の短繊維ウエッブを作成し、
さらに繊度2dのポリエステルフィラメントからなる目
付65g/m2のスパンボンドウエッブを作成した。つ
いで、前記短繊維ウエッブと前記スパンボンドウエッブ
を重ね合わせてニードルパンチングを行なって三次元交
絡させて目付150g/m2 の複合不織布を作成した。
その後、実施例1と同じ樹脂の溶液を用いて前記スパン
ボンド側に3回塗布し、乾燥後実施例1と同じ熱エンボ
スローラを用いて型押しして通気性レザーを製造した。
その商品の物性を表1に示した。実施例1に比して引張
強力は高いが伸度がやや低く、通気性が大きかった。通
気性が高いのは、スパンボンド基布の通気性に起因して
いる。即ち短繊維ウエッブはスパンボンドに比較して、
繊維の交絡が疎であるため樹脂含浸が大きいためであ
る。なお、外観、風合は実施例1に比べて若干低かっ
た。 【0030】実施例3 実施例1と同様な方法でウエッブを作成し、ついでデザ
イン性向上のためと色出しを目的とした緑色の反染を実
施し、染色不織布を得た。その後、実施例1と同じ条件
で樹脂を塗布し、エンボス型押しを行って通気性レザー
を製造した。この商品の物性は、表1に示した。実施例
1に比して通気性、風合い、外観、物性に殆ど差がない
が微妙な色の通気性レザーが得られた。 【0031】実施例4 実施例1と同様な方法で同様のウエッブを作成し、同様
に樹脂を塗布、ついでデザイン性向上のため熱転写プリ
ントを施した。ついでこの熱転写プリントに実施例1と
同じ条件でエンボス型型押しを行って通気性レザーを製
造した。この商品の物性を表1に示した。実施例1に比
して通気性、風合い、外観、物性に差がない商品となっ
たが、デザイン性に富んだ通気性レザーが得られた。 【0032】実施例5 2dのレギュラーポリエステルフィラメントからなるス
パンボンド不織布(目付140g/m2 )を作成し、つ
いでニードルパンチングをして三次元に交絡して130
g/m2 のスパンボンド不織布を製造した。その後、実
施例4と同じ方法で同じように同様の樹脂を塗布した後
熱転写プリントおよびエンボス型押しを行って通気性レ
ザーを製造した。この物性を表1に示したが、実施例4
に比して特に通気性が大きかった。これは、前記と同様
スパンボンドの繊維交絡が疎であるために樹脂含浸が大
きいためである。 【0033】比較例1 実施例1と同様な方法でウエッブを作成し、その後ポリ
酢酸ビニール系樹脂の粘度を実施例よりも低い粘度30
00cpsに調整し、ついで実施例1と同じ条件で塗布
含浸、乾燥後エンボス型押しを行って通気性レザーを製
造した。その物性を表1に示した。実施例1に比して風
合が硬くプラスチック感が強く、また、シボ入りが浅く
皮革調外観とはならなく、耐摩耗性も低かった。 【0034】比較例2 実施例1と同様な方法でウエッブを作成し、ついでポリ
酢酸ビニール系樹脂の溶液の粘度を実施例1よりも高い
粘度11000cpsに調整し、実施例1と同じ条件で
塗布含浸、乾燥、エンボス型押しを行って通気性レザー
を製造した。その物性を表1に示した。実施例1に比し
て外観の不均一が著しく、また、通気性が極めて少な
く、通気性が極めて少なく、通気性レザーと呼ばれる商
品とはならなかった。 【0035】従来例1 一般の塩ビレザーの物性を表1に示す。これは、風合い
がプラスチックライクで非常に悪く、かつ、燃焼時の塩
素ガス等の発生があり好ましいものではなかった。 【0036】なお、表中の特性は、次の要領で判定し
た。 耐摩耗性:JIS L−1096に準じテーバー試
験機により摩耗輪(NO.CS-10)を用い、荷重500g、
1000回の級別判定によった。 外観:皮革調外観の程度を目視で比較判定した。 5級:皮革調の柄良好で均一性良く且つ表面に毛羽がな
い。 4級:皮革調の柄良好で均一性がやや良く且つ表面に毛
羽がない。 3級:皮革調の柄の均一性が劣る又は表面に毛羽が認め
られる。 2級:皮革調の柄が崩れ易くシボが浅い又は毛羽立ちが
ある。 1級:皮革調の柄が不明瞭又は毛羽立ちが多い。 風合い:触感でソフト性を次のごとく比較判定し
た。 5級:最もソフト 4級:ソフト 3級:硬い 2級:硬くゴワゴワしている 1級:ブラスチックライクである 但し、皮革調不織布の要求特性から判断すると、外観、
耐摩耗性ほど重要な要因ではなく、3級程度でも合格と
いえる。 総合評価:前記3項目で若干重み付けして比較評価
した。 A:最も良い(合格) B:良い (合格) C:普通 (合格) D:悪い (不合格) E:最も悪い(不合格) 【0037】 【発明の効果】本発明の通気性レザーは、不織布からな
るものでありながら、耐摩耗性、外観、風合いに優れ、
しかも通気性のあるものであった。また、本発明方法
は、叙上の通気性レザーを確実に安定して製造できる効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の通気性レザーの断面図である。 【図2】本発明の通気性レザーの斜視図である。 【図3】本発明において用いられる一対のエンボスロー
ルの一部断面図である。 【図4】従来のエンボス加工用の一対のロールの一部断
面図である。 【符号の説明】 1 表層部 2 樹脂含浸繊維層 2′繊維層 3 皮革調スチールロール 4 皮革調ペーパーロール 5 従来のエンボスロール 6 フラットロール
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成6年6月29日 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0037 【補正方法】変更 【補正内容】 【0037】 【発明の効果】本発明の通気性レザーは、不織布からな
るものでありながら、耐摩耗性、外観、風合いに優れ、
しかも通気性のあるものであった。また、本発明方法
は、叙上の通気性レザーを確実に安定して製造できる効
果を奏する。さらに、電気植毛法などにより、本発明の
通気性レザーの表層部にカットパイルを植毛することに
より多用途の展開が可能となった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1 】 繊度が0.01〜10dの繊維が三次元
    的に交絡せしめられてなる不織布からなり、該不織布の
    片面より10〜70%の深さまで該不織布の重量に対し
    て5〜50重量%の熱可塑性樹脂が含浸して繊維同士が
    結着し、且つ該不織布は圧縮されており、該片面の表層
    部は皮革調の細かい連続模様を有し、さらに通気度が
    1.0cc/cm2 /sec〜30cc/cm2 /se
    cの範囲にあることを特徴とする通気性レザー。 【請求項2】 繊度0.01〜1.0dの繊維からなる
    不織布を製造し、ついで三次元的に交絡させ、熱可塑性
    樹脂を溶液粘度5000〜10000cpsの溶液にし
    て前記不織布の片面に塗布含浸して固着分として該不織
    布に5〜50重量%付与し、ついで熱圧着して皮革調の
    模様を与えることを特徴とする通気性レザーの製造法。
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