JPH07123371A - テレビジョン信号のデコード装置 - Google Patents
テレビジョン信号のデコード装置Info
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- JPH07123371A JPH07123371A JP5285753A JP28575393A JPH07123371A JP H07123371 A JPH07123371 A JP H07123371A JP 5285753 A JP5285753 A JP 5285753A JP 28575393 A JP28575393 A JP 28575393A JP H07123371 A JPH07123371 A JP H07123371A
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- JP
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- signal
- field
- circuit
- frame
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 テレビジョン信号をサブサンプリングして伝
送し、デコード時に静止領域と動き領域とに分けてデコ
ード処理する装置において、動き領域の画質の改善を、
安価に実現する。 【構成】 静止領域処理部10で、フィールドメモリF
10〜F40を用いて、複数フィールドの情報から画像の静
止領域の情報を再生する。動き領域処理部200で、現
時点の信号及びフィールドメモリF10、F20からの遅延
した信号についてフィールド内補間をし、これらフィー
ルド内補間をした信号を用いてフィールド間補間をし、
画像の動き領域の情報を再生する。静止領域処理部10
の前段に、静止領域処理部10に対する動き領域処理部
200での処理遅延時間αに相当する遅延回路8を設け
る。動き領域処理部200には、フィールドメモリF1
0、F20から、その入力信号を(1フィールド−α)遅
延した信号を供給する。静止領域処理部10の出力と、
動き領域処理部200の出力を、動き領域検出手段3か
らの動き検出量に応じて合成する。
送し、デコード時に静止領域と動き領域とに分けてデコ
ード処理する装置において、動き領域の画質の改善を、
安価に実現する。 【構成】 静止領域処理部10で、フィールドメモリF
10〜F40を用いて、複数フィールドの情報から画像の静
止領域の情報を再生する。動き領域処理部200で、現
時点の信号及びフィールドメモリF10、F20からの遅延
した信号についてフィールド内補間をし、これらフィー
ルド内補間をした信号を用いてフィールド間補間をし、
画像の動き領域の情報を再生する。静止領域処理部10
の前段に、静止領域処理部10に対する動き領域処理部
200での処理遅延時間αに相当する遅延回路8を設け
る。動き領域処理部200には、フィールドメモリF1
0、F20から、その入力信号を(1フィールド−α)遅
延した信号を供給する。静止領域処理部10の出力と、
動き領域処理部200の出力を、動き領域検出手段3か
らの動き検出量に応じて合成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば多重サブナイ
キスト・サンプリング方式(いわゆるMUSE方式)の
ように、1フィールド当たりの画素サンプルが間引かれ
て帯域圧縮されたテレビジョン信号に対して、静止領域
(画像の静止している領域)と動き領域(画像の動いて
いる領域)とで異なるデコード処理を行うデコード装置
に関する。
キスト・サンプリング方式(いわゆるMUSE方式)の
ように、1フィールド当たりの画素サンプルが間引かれ
て帯域圧縮されたテレビジョン信号に対して、静止領域
(画像の静止している領域)と動き領域(画像の動いて
いる領域)とで異なるデコード処理を行うデコード装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】NTSC方式やPAL方式などよりも高
品位のテレビジョン方式の1つとして、ハイビジョン方
式が開発されているが、その規格は、 フィールド周波数fV =60Hz フレーム周波数fFR=fV /2 水平周波数fH =1125×fFR=33.75 kHz 縦横比=9:16 である。
品位のテレビジョン方式の1つとして、ハイビジョン方
式が開発されているが、その規格は、 フィールド周波数fV =60Hz フレーム周波数fFR=fV /2 水平周波数fH =1125×fFR=33.75 kHz 縦横比=9:16 である。
【0003】したがって、ハイビジョン方式によるビデ
オ信号は、NTSC方式によるビデオ信号に比べ、情報
量が約5倍(赤、緑、青の信号帯域は各30MHz)と
なり、ハイビジョン方式によるビデオ信号を、放送衛
星、ビデオディスクなどにより、そのまま伝送すること
はできない。
オ信号は、NTSC方式によるビデオ信号に比べ、情報
量が約5倍(赤、緑、青の信号帯域は各30MHz)と
なり、ハイビジョン方式によるビデオ信号を、放送衛
星、ビデオディスクなどにより、そのまま伝送すること
はできない。
【0004】そこで、ハイビジョン方式によるビデオ信
号は、いわゆるMUSE方式により、ベースバンド幅が
8MHz程度となるように、帯域圧縮してから伝送して
いる。このMUSE方式は、人間の視覚特性を利用して
伝送する画像情報量を減らす方式である。
号は、いわゆるMUSE方式により、ベースバンド幅が
8MHz程度となるように、帯域圧縮してから伝送して
いる。このMUSE方式は、人間の視覚特性を利用して
伝送する画像情報量を減らす方式である。
【0005】すなわち、人間の視覚特性は、 画面上で水平、垂直方向に比べて斜め方向の解像度が
低い 動く物体に対して解像度が落ちる という特徴を有している。MUSE方式では、の特性
から、元のハイビジョン信号をデジタル信号にしてか
ら、に適合したサンプリング方式でサンプル点を間引
き、その後アナログ信号に戻して伝送する。また、の
特性から、画像の動き領域と静止領域とで処理を変え、
動き領域の解像度を落とすことで、伝送する情報量を減
らしている。
低い 動く物体に対して解像度が落ちる という特徴を有している。MUSE方式では、の特性
から、元のハイビジョン信号をデジタル信号にしてか
ら、に適合したサンプリング方式でサンプル点を間引
き、その後アナログ信号に戻して伝送する。また、の
特性から、画像の動き領域と静止領域とで処理を変え、
動き領域の解像度を落とすことで、伝送する情報量を減
らしている。
【0006】MUSE方式は、基本的には、ドットイン
タレース伝送であり、サンプリングパターンは、フレー
ム間、フィールド間、ライン間オフセットで、4フィー
ルド周期で繰り返されている。
タレース伝送であり、サンプリングパターンは、フレー
ム間、フィールド間、ライン間オフセットで、4フィー
ルド周期で繰り返されている。
【0007】また、このMUSE方式においては、ビデ
オ信号(輝度信号及び色信号)と、準瞬時圧伸DPCM
方式でエンコードされた音声データと、独立の付加情報
信号とが、時間軸上で多重化されている。ただし、MU
SE方式により帯域圧縮されたハイビジョン方式のビデ
オ信号においても、フレーム周波数及び水平周波数は、
もとのハイビジョン方式のビデオ信号のフレーム周波数
fFR及び水平周波数fH と等しい。
オ信号(輝度信号及び色信号)と、準瞬時圧伸DPCM
方式でエンコードされた音声データと、独立の付加情報
信号とが、時間軸上で多重化されている。ただし、MU
SE方式により帯域圧縮されたハイビジョン方式のビデ
オ信号においても、フレーム周波数及び水平周波数は、
もとのハイビジョン方式のビデオ信号のフレーム周波数
fFR及び水平周波数fH と等しい。
【0008】なお、以下の説明においては、簡単のた
め、MUSE方式により帯域圧縮されたハイビジョン方
式のビデオ信号を、「MUSE方式のビデオ信号」と呼
ぶ。以上説明したような高品位テレビジョン方式のビデ
オ信号の伝送媒体としては、前述したように、放送衛星
のほか、ビデオディスクやビデオテープが考えられてい
る。
め、MUSE方式により帯域圧縮されたハイビジョン方
式のビデオ信号を、「MUSE方式のビデオ信号」と呼
ぶ。以上説明したような高品位テレビジョン方式のビデ
オ信号の伝送媒体としては、前述したように、放送衛星
のほか、ビデオディスクやビデオテープが考えられてい
る。
【0009】ところで、MUSE方式のビデオ信号のデ
コーダは、従来、図6のように構成されている。この図
6では、輝度信号のデコード処理について説明するが、
クロマ信号についてもほぼ同様にしてデコードすること
ができる。
コーダは、従来、図6のように構成されている。この図
6では、輝度信号のデコード処理について説明するが、
クロマ信号についてもほぼ同様にしてデコードすること
ができる。
【0010】例えばBSチューナからのMUSE方式の
ビデオ信号は、入力端子1を通じて入力処理回路12に
供給される。この入力処理回路2では、入力信号をロー
パスフィルタにより帯域制限した後、A/Dコンバータ
によりデジタル信号に変換する。このときのサンプリン
グ周波数は、16.2MHzである。
ビデオ信号は、入力端子1を通じて入力処理回路12に
供給される。この入力処理回路2では、入力信号をロー
パスフィルタにより帯域制限した後、A/Dコンバータ
によりデジタル信号に変換する。このときのサンプリン
グ周波数は、16.2MHzである。
【0011】入力処理回路2は、また、水平、垂直同期
信号を検出し、これに同期したクロックを発生し、後述
の各デジタル信号処理回路に供給する。さらに、MUS
E方式のビデオ信号のデジタル信号は、この入力処理回
路2でデエンファシスが行なわれ、伝送用逆Γ特性がか
けられた後、静止領域処理回路10及び動き領域処理回
路20に供給される。
信号を検出し、これに同期したクロックを発生し、後述
の各デジタル信号処理回路に供給する。さらに、MUS
E方式のビデオ信号のデジタル信号は、この入力処理回
路2でデエンファシスが行なわれ、伝送用逆Γ特性がか
けられた後、静止領域処理回路10及び動き領域処理回
路20に供給される。
【0012】静止領域処理回路10では、先ず、フレー
ム間補間回路11で、現時点の信号と、1フレーム分遅
延された信号とが用いられてフレーム間内挿処理が行わ
れて、サンプリング周波数が32.4MHzの静止領域
のデータが再生される。このフレーム間内挿のためと、
ノイズ低減処理のため、フレーム間補間回路11に対し
ては、4枚のフィールドメモリF1〜F4が設けられ、
現時点の信号と、フィールドメモリF2からの信号が用
いられてフレーム間内挿処理が行われる。
ム間補間回路11で、現時点の信号と、1フレーム分遅
延された信号とが用いられてフレーム間内挿処理が行わ
れて、サンプリング周波数が32.4MHzの静止領域
のデータが再生される。このフレーム間内挿のためと、
ノイズ低減処理のため、フレーム間補間回路11に対し
ては、4枚のフィールドメモリF1〜F4が設けられ、
現時点の信号と、フィールドメモリF2からの信号が用
いられてフレーム間内挿処理が行われる。
【0013】このフレーム間補間回路11からの輝度信
号は、サンプリングレート変換回路12に供給され、3
2.4MHzから48.6MHzに、サンプリング周波
数が変換される。
号は、サンプリングレート変換回路12に供給され、3
2.4MHzから48.6MHzに、サンプリング周波
数が変換される。
【0014】静止領域処理回路10では、さらに、サン
プリングレートが変換された信号が、フィールド間補間
回路13に供給されて、フィールド間内挿される。この
結果、4フィールドの信号から静止領域のビデオ信号が
復元されることになる。
プリングレートが変換された信号が、フィールド間補間
回路13に供給されて、フィールド間内挿される。この
結果、4フィールドの信号から静止領域のビデオ信号が
復元されることになる。
【0015】一方、動き領域処理回路20では、フィー
ルド内補間回路21において、1フィールド内のデータ
のみから内挿補間が行われて、サンプリング周波数が3
2.4MHzとされる。このフィールド内補間回路21
からの信号は、サンプリングレート変換回路22に供給
され、32.4MHzから48.6MHzに、サンプリ
ング周波数が変換される。
ルド内補間回路21において、1フィールド内のデータ
のみから内挿補間が行われて、サンプリング周波数が3
2.4MHzとされる。このフィールド内補間回路21
からの信号は、サンプリングレート変換回路22に供給
され、32.4MHzから48.6MHzに、サンプリ
ング周波数が変換される。
【0016】静止領域処理回路10からの信号と、動き
領域処理回路からの信号とは、後述するように、動き検
出信号MDに応じた割合で混合される。動き検出信号M
Dは、動き領域検出回路3で検出される。
領域処理回路からの信号とは、後述するように、動き検
出信号MDに応じた割合で混合される。動き検出信号M
Dは、動き領域検出回路3で検出される。
【0017】動き検出は、通常は、フレーム間の差分を
取ることにより行うことができる。しかし、MUSE方
式では、静止領域は、フレーム間オフセットサンプリン
グして、2フレームで1画面が構成されるようにエンコ
ードされているため、単純に1フレーム前の信号では、
同一サンプリング点の画素にならず、2フレーム離れた
信号を使用して、動き領域の検出を行う必要がある。ま
た、特種な画像では現フレームと2フレーム前との差分
によっては動きが検出できないため、4フレームのデー
タを用いて動き検出が行われる。
取ることにより行うことができる。しかし、MUSE方
式では、静止領域は、フレーム間オフセットサンプリン
グして、2フレームで1画面が構成されるようにエンコ
ードされているため、単純に1フレーム前の信号では、
同一サンプリング点の画素にならず、2フレーム離れた
信号を使用して、動き領域の検出を行う必要がある。ま
た、特種な画像では現フレームと2フレーム前との差分
によっては動きが検出できないため、4フレームのデー
タを用いて動き検出が行われる。
【0018】このため、現時点の信号と、フィールドメ
モリF2及びF4からの1フレーム及び2フレーム前の
データが動き領域検出回路3に供給される。動き量は、
2フレーム間の画素データの差分の絶対値から検出され
る。この動き領域検出回路3からの動き検出出力MD
は、画像の動きの時間方向の周波数(テンポラル周波数
という)を横軸にとると、図7に示すように、「0」か
ら「1」の間の値となる。
モリF2及びF4からの1フレーム及び2フレーム前の
データが動き領域検出回路3に供給される。動き量は、
2フレーム間の画素データの差分の絶対値から検出され
る。この動き領域検出回路3からの動き検出出力MD
は、画像の動きの時間方向の周波数(テンポラル周波数
という)を横軸にとると、図7に示すように、「0」か
ら「1」の間の値となる。
【0019】上述もしたように、MUSE方式では、静
止領域は、2フレームで1画面が構成されるようにエン
コードされているため、ナイキストのサンプリング定理
から、静止領域の画像として歪み無く再現可能な、画像
の動きの時間方向の周波数(テンポラル周波数という)
は、最大、7.5Hz(フレーム周波数の1/4)であ
り、動き検出信号MDは、テンポラル周波数が7.5H
z以下の部分を「0」、つまり静止領域として検出す
る。そして、テンポラル周波数が7.5Hz以上の部分
は、動きとして検出し、テンポラル周波数が7.5Hz
を越えると動き検出信号MDは急峻に「1」に変化す
る。なお、「0」から「1」に変化する7.5Hzから
所定幅(例えば3Hz)の領域は、0<MD<1とな
る。
止領域は、2フレームで1画面が構成されるようにエン
コードされているため、ナイキストのサンプリング定理
から、静止領域の画像として歪み無く再現可能な、画像
の動きの時間方向の周波数(テンポラル周波数という)
は、最大、7.5Hz(フレーム周波数の1/4)であ
り、動き検出信号MDは、テンポラル周波数が7.5H
z以下の部分を「0」、つまり静止領域として検出す
る。そして、テンポラル周波数が7.5Hz以上の部分
は、動きとして検出し、テンポラル周波数が7.5Hz
を越えると動き検出信号MDは急峻に「1」に変化す
る。なお、「0」から「1」に変化する7.5Hzから
所定幅(例えば3Hz)の領域は、0<MD<1とな
る。
【0020】静止領域処理回路10の出力信号は、係数
乗算回路4において、係数Ks=1−MDが乗算され、
また、動き領域処理回路20の出力信号は、係数乗算回
路5において、係数Km=MDが乗算される。そして、
これら乗算回路4及び5の出力が混合回路6に供給され
る。
乗算回路4において、係数Ks=1−MDが乗算され、
また、動き領域処理回路20の出力信号は、係数乗算回
路5において、係数Km=MDが乗算される。そして、
これら乗算回路4及び5の出力が混合回路6に供給され
る。
【0021】したがって、MD=0であるテンポラル周
波数が7.5Hz以下の画像領域のときは、静止領域処
理回路10からの出力信号が混合回路6から取り出され
る。また、0<MD<1である領域では、静止領域処理
回路10からの信号と、動き領域処理回路20からの信
号とが、動き検出信号MDにより加重されて混合された
信号が混合回路6から取り出される。さらに、MD=1
であるテンポラル周波数の領域では、動き領域処理回路
20からの信号が混合回路6から取り出されるものであ
る。混合回路6の出力信号は、図示しないが、D/A変
換されて、アナログ信号に戻される。
波数が7.5Hz以下の画像領域のときは、静止領域処
理回路10からの出力信号が混合回路6から取り出され
る。また、0<MD<1である領域では、静止領域処理
回路10からの信号と、動き領域処理回路20からの信
号とが、動き検出信号MDにより加重されて混合された
信号が混合回路6から取り出される。さらに、MD=1
であるテンポラル周波数の領域では、動き領域処理回路
20からの信号が混合回路6から取り出されるものであ
る。混合回路6の出力信号は、図示しないが、D/A変
換されて、アナログ信号に戻される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、従来のMUSEデコーダは、動き領域処理では、フ
ィールド内補間のみを行って画像を再生するため、解像
度が静止領域に比べて劣化する。
に、従来のMUSEデコーダは、動き領域処理では、フ
ィールド内補間のみを行って画像を再生するため、解像
度が静止領域に比べて劣化する。
【0023】そして、図7に示したように、従来のMU
SEデコーダでは、テンポラル周波数が7.5Hzを越
える領域は、すべて動き領域として処理されるので、比
較的ゆっくりと動く画像部分も、動き領域として処理さ
れることになり、そのような動き領域はボケてしまう不
都合がある。
SEデコーダでは、テンポラル周波数が7.5Hzを越
える領域は、すべて動き領域として処理されるので、比
較的ゆっくりと動く画像部分も、動き領域として処理さ
れることになり、そのような動き領域はボケてしまう不
都合がある。
【0024】この問題を改善するため、エンコーダ側
で、動き領域についてフィールド間処理を導入すること
により、動き領域の画質を向上させる手法が提案されて
いる(電子情報通信学会論文誌 B-I Vol.J75-B-I No.1
0 P639〜P646 1992 年10月参照)。しかし、この手法で
は、放送局のシステム自体の変更となる問題がある。
で、動き領域についてフィールド間処理を導入すること
により、動き領域の画質を向上させる手法が提案されて
いる(電子情報通信学会論文誌 B-I Vol.J75-B-I No.1
0 P639〜P646 1992 年10月参照)。しかし、この手法で
は、放送局のシステム自体の変更となる問題がある。
【0025】そこで、本出願人は、先に、エンコーダ側
は、何等変更することなく、デコーダ側だけを変更する
ことによって、比較的、動きの遅い動き領域の画質を向
上させる手法を提案した(特願平5−121686号、
平成5年5月24日出願)。
は、何等変更することなく、デコーダ側だけを変更する
ことによって、比較的、動きの遅い動き領域の画質を向
上させる手法を提案した(特願平5−121686号、
平成5年5月24日出願)。
【0026】図9は、先に提案のデコード装置の一実施
例のブロック図である。この例は、静止領域処理回路1
0は、図6の従来例と全く変わらないが、動き領域処理
回路は、回路20Aとされて、フィールド間処理機能が
付加された点が異なる。
例のブロック図である。この例は、静止領域処理回路1
0は、図6の従来例と全く変わらないが、動き領域処理
回路は、回路20Aとされて、フィールド間処理機能が
付加された点が異なる。
【0027】すなわち、この例においては、フィールド
内補間回路21からの、サンプリング周波数が32.4
MHzとされた信号は、混合回路27に供給されると共
に、減算回路23に供給される。一方、入力処理回路2
からの信号は、サンプル内挿回路24により、1画素ご
とに例えば「0」の画素サンプルが挿入されて、サンプ
リング周波数が32.4MHzとされた後、減算回路2
3に供給され、これよりフィールド内補間回路21の出
力信号が減算される。
内補間回路21からの、サンプリング周波数が32.4
MHzとされた信号は、混合回路27に供給されると共
に、減算回路23に供給される。一方、入力処理回路2
からの信号は、サンプル内挿回路24により、1画素ご
とに例えば「0」の画素サンプルが挿入されて、サンプ
リング周波数が32.4MHzとされた後、減算回路2
3に供給され、これよりフィールド内補間回路21の出
力信号が減算される。
【0028】サンプル内挿回路24の画素サンプルの内
挿の様子を図8に示す。すなわち、図8Aは、入力処理
回路2からの信号のサンプル列を示し、図8Bは、デー
タ「0」の画素サンプルが内挿された状態のサンプル列
を示している。
挿の様子を図8に示す。すなわち、図8Aは、入力処理
回路2からの信号のサンプル列を示し、図8Bは、デー
タ「0」の画素サンプルが内挿された状態のサンプル列
を示している。
【0029】ここで、フィールド内補間回路21の空間
周波数特性は、図10に示すようなものとなっており、
減算回路23からは、入力処理回路2からの信号のう
ち、フィールド内補間回路21で帯域制限されて失われ
た、図11に示すような空間周波数帯域の成分が得られ
る。
周波数特性は、図10に示すようなものとなっており、
減算回路23からは、入力処理回路2からの信号のう
ち、フィールド内補間回路21で帯域制限されて失われ
た、図11に示すような空間周波数帯域の成分が得られ
る。
【0030】この減算回路23の出力信号は、12MH
zのローパスフィルタ25により帯域制限される。フィ
ールド間補間では、静止領域の12MHz以上の再生が
できないためである。
zのローパスフィルタ25により帯域制限される。フィ
ールド間補間では、静止領域の12MHz以上の再生が
できないためである。
【0031】このローパスフィルタ25の出力は、フィ
ールド間補間回路26に供給され、フィールド間補間が
なされる。このフィールド間補間回路26は、3フィー
ルドに跨がる信号を用いて補間処理をすることにより、
1フレーム分の信号を復元する。このフィールド間補間
回路26の空間周波数特性を図12に示す。したがっ
て、このフィールド間補間回路26からは、図13に示
すような空間周波数帯域を示す信号が得られる。
ールド間補間回路26に供給され、フィールド間補間が
なされる。このフィールド間補間回路26は、3フィー
ルドに跨がる信号を用いて補間処理をすることにより、
1フレーム分の信号を復元する。このフィールド間補間
回路26の空間周波数特性を図12に示す。したがっ
て、このフィールド間補間回路26からは、図13に示
すような空間周波数帯域を示す信号が得られる。
【0032】このフィールド間補間回路26の出力が混
合回路27に供給されて、フィールド内補間回路21の
出力信号と混合される。この混合回路27の出力信号
は、テンポラル周波数の低い部分(例えば7.5Hz〜
15Hz)は静止領域と同じ空間周波数帯域となり、高
い部分は、従来の動きと同じ空間周波数帯域とした信号
になっている。
合回路27に供給されて、フィールド内補間回路21の
出力信号と混合される。この混合回路27の出力信号
は、テンポラル周波数の低い部分(例えば7.5Hz〜
15Hz)は静止領域と同じ空間周波数帯域となり、高
い部分は、従来の動きと同じ空間周波数帯域とした信号
になっている。
【0033】テンポラル周波数が7.5Hz〜15Hz
の中間の動き領域の信号に対して静止領域処理回路10
による処理を施した場合には、4フィールドの信号を用
いた補間処理により画像のずれ(2重、3重になる)等
の、画質劣化が発生する。また、上記の中間の動き領域
の信号を動き領域処理回路20Aのフィールド内補間の
みを施した場合には、前述したように、再生画像の解像
度が図10の空間周波数帯域に制限されるため、いわゆ
るボケが問題となる。
の中間の動き領域の信号に対して静止領域処理回路10
による処理を施した場合には、4フィールドの信号を用
いた補間処理により画像のずれ(2重、3重になる)等
の、画質劣化が発生する。また、上記の中間の動き領域
の信号を動き領域処理回路20Aのフィールド内補間の
みを施した場合には、前述したように、再生画像の解像
度が図10の空間周波数帯域に制限されるため、いわゆ
るボケが問題となる。
【0034】これに対して、図9の例のように、フィー
ルド間補間回路26を動き領域処理回路20Aに加えた
場合には、折り返し歪みによる多少の画質劣化は発生す
るが、テンポラル周波数が7.5Hz〜15Hzの中間
の動き領域の信号に対してボケが少なく、しかも、画像
のずれのない再生画像が得られるものである。
ルド間補間回路26を動き領域処理回路20Aに加えた
場合には、折り返し歪みによる多少の画質劣化は発生す
るが、テンポラル周波数が7.5Hz〜15Hzの中間
の動き領域の信号に対してボケが少なく、しかも、画像
のずれのない再生画像が得られるものである。
【0035】ところで、例えば図6の従来例では、静止
領域処理回路10で生じる遅延量をXとしたとき、動き
領域処理回路20で生じる遅延量もXとなるように調整
されている。
領域処理回路10で生じる遅延量をXとしたとき、動き
領域処理回路20で生じる遅延量もXとなるように調整
されている。
【0036】これに対して、動き領域の高画質化のた
め、例えば図9の例のように3フィールドの信号を用い
る場合のフィールド間補間回路26は、例えば後述する
図14に示したような構成を有し、4ラインに渡る画素
データから1画素のデータを作成することになるため、
この回路26でさらに複数ライン(1〜4ライン)分に
渡る遅延量αの遅延が発生する。すなわち、高画質化の
ため、例えばフィルタのタップ数を増やすことや、ピー
キング等の機能の追加をすることが考えられるが、それ
に伴い動き領域処理回路20Aでは処理遅延時間量が、
その分αだけ増加するのである。
め、例えば図9の例のように3フィールドの信号を用い
る場合のフィールド間補間回路26は、例えば後述する
図14に示したような構成を有し、4ラインに渡る画素
データから1画素のデータを作成することになるため、
この回路26でさらに複数ライン(1〜4ライン)分に
渡る遅延量αの遅延が発生する。すなわち、高画質化の
ため、例えばフィルタのタップ数を増やすことや、ピー
キング等の機能の追加をすることが考えられるが、それ
に伴い動き領域処理回路20Aでは処理遅延時間量が、
その分αだけ増加するのである。
【0037】このため、図6の従来装置に比べて、動き
領域処理回路20Aでの遅延量は(X+α)となり、静
止領域処理回路10の遅延量Xに対して、αだけ余分の
遅延が生じる。
領域処理回路20Aでの遅延量は(X+α)となり、静
止領域処理回路10の遅延量Xに対して、αだけ余分の
遅延が生じる。
【0038】この遅延を補正して、静止領域処理回路1
0の出力と動き領域処理回路20の出力のタイミングを
合わせないと、混合回路6で異なる位置の画素を混合す
ることになる。
0の出力と動き領域処理回路20の出力のタイミングを
合わせないと、混合回路6で異なる位置の画素を混合す
ることになる。
【0039】この発明の第1の目的は、動き領域処理回
路に高画質化のための補間回路を設けたことによる静止
領域処理回路10との間の遅延時間差を、できるだけ少
ない遅延用メモリの増設で補正することができるように
することである。
路に高画質化のための補間回路を設けたことによる静止
領域処理回路10との間の遅延時間差を、できるだけ少
ない遅延用メモリの増設で補正することができるように
することである。
【0040】また、この発明の第2の目的は、動き領域
処理回路の高画質化のための補間処理を、フィールドメ
モリの増設をすることなく実現することである。
処理回路の高画質化のための補間処理を、フィールドメ
モリの増設をすることなく実現することである。
【0041】すなわち、図9の例の場合には、フィール
ド間補間回路26のために、2フィールド分のメモリを
新たに増設する必要があり、コスト高となると共に、デ
コード装置が大型になる問題がある。以下、この問題に
ついて、さらに説明する。
ド間補間回路26のために、2フィールド分のメモリを
新たに増設する必要があり、コスト高となると共に、デ
コード装置が大型になる問題がある。以下、この問題に
ついて、さらに説明する。
【0042】図14は、フィールド間補間回路26の具
体構成例である。この例では、3フィールドに渡る信号
の相関を用いて4ライン分の情報を作成し、この4ライ
ンの各ラインの複数画素を用いて、FIR型のデジタル
フィルタにより作成した情報の混合信号として1画素分
の補間出力信号を得る。
体構成例である。この例では、3フィールドに渡る信号
の相関を用いて4ライン分の情報を作成し、この4ライ
ンの各ラインの複数画素を用いて、FIR型のデジタル
フィルタにより作成した情報の混合信号として1画素分
の補間出力信号を得る。
【0043】図14において、31〜38は1ライン分
(図中、1Hは1ラインを意味している)の遅延回路で
ある。また、41、42は560ライン分の遅延回路で
ある。51〜54及び55〜57は加算回路、61〜6
4は1/2係数乗算回路である。
(図中、1Hは1ラインを意味している)の遅延回路で
ある。また、41、42は560ライン分の遅延回路で
ある。51〜54及び55〜57は加算回路、61〜6
4は1/2係数乗算回路である。
【0044】さらに、71〜74はFIR型デジタルフ
ィルタで、Dは1画素分の遅延回路である。この例で
は、FIR型デジタルフィルタ71〜74のそれぞれ
は、8画素分のデータから1画素分のデータを作成す
る。各FIRデジタルフィルタ71〜74の加重係数C
00〜C04,C10〜C14,C20〜C24、C30〜C34の値が
選定されることにより、フィールド間補間回路26が目
的とする周波数特性を有するように設定される。
ィルタで、Dは1画素分の遅延回路である。この例で
は、FIR型デジタルフィルタ71〜74のそれぞれ
は、8画素分のデータから1画素分のデータを作成す
る。各FIRデジタルフィルタ71〜74の加重係数C
00〜C04,C10〜C14,C20〜C24、C30〜C34の値が
選定されることにより、フィールド間補間回路26が目
的とする周波数特性を有するように設定される。
【0045】図14で、遅延回路41の出力Sf1は、ロ
ーパスフィルタ25の出力が1フィールド遅延された信
号であり、遅延回路42の出力Sf2は、ローパスフィル
タ25の出力が1フィールド遅延された信号である。つ
まり、フィールド間補間回路26は、実質的に2フィー
ルド分のメモリを備えており、図9に示すように、フィ
ールドメモリF5、F6の2個が、増設されていること
に等しい。
ーパスフィルタ25の出力が1フィールド遅延された信
号であり、遅延回路42の出力Sf2は、ローパスフィル
タ25の出力が1フィールド遅延された信号である。つ
まり、フィールド間補間回路26は、実質的に2フィー
ルド分のメモリを備えており、図9に示すように、フィ
ールドメモリF5、F6の2個が、増設されていること
に等しい。
【0046】なお、フィールド間補間回路の代わりにフ
レーム間補間回路を動き領域処理回路に用いても良い
が、その場合には、フィールドメモリの代わりにフレー
ムメモリ(2フィールドメモリ)が2個必要になる。
レーム間補間回路を動き領域処理回路に用いても良い
が、その場合には、フィールドメモリの代わりにフレー
ムメモリ(2フィールドメモリ)が2個必要になる。
【0047】この発明は、上記のMUSE方式のビデオ
信号のデコード装置のように、静止領域と、動き領域と
を別個の処理とすると共に、動き領域の処理にも複数フ
ィールドの信号を用いる補間処理を導入して動き領域の
画質の向上を図るデコード装置を得る場合に、静止領域
の処理に使用するフィールド(あるいはフレーム)メモ
リを、動き領域処理にも用いることにより、新たなメモ
リの増設を行うことなく、上記のデコード装置を実現す
ることを第2の目的とする。
信号のデコード装置のように、静止領域と、動き領域と
を別個の処理とすると共に、動き領域の処理にも複数フ
ィールドの信号を用いる補間処理を導入して動き領域の
画質の向上を図るデコード装置を得る場合に、静止領域
の処理に使用するフィールド(あるいはフレーム)メモ
リを、動き領域処理にも用いることにより、新たなメモ
リの増設を行うことなく、上記のデコード装置を実現す
ることを第2の目的とする。
【0048】
【課題を解決するための手段】動き領域処理に高画質化
処理を導入したことによる静止領域処理部及び動き領域
検出部との処理遅延時間α分の遅延の補正の方法として
は、図15に示すように、静止領域処理回路20の出力
側に遅延量α分の遅延回路7を設ける方法と、図16に
示すように、静止領域処理回路20の入力側に遅延量α
分の遅延回路8を設ける方法とが考えられる。なお、図
15及び図16において、200は、フィールドメモリ
F1、F2からの信号を、フィールド間補間のために使
用できるように構成された動き領域処理回路を示してい
る。
処理を導入したことによる静止領域処理部及び動き領域
検出部との処理遅延時間α分の遅延の補正の方法として
は、図15に示すように、静止領域処理回路20の出力
側に遅延量α分の遅延回路7を設ける方法と、図16に
示すように、静止領域処理回路20の入力側に遅延量α
分の遅延回路8を設ける方法とが考えられる。なお、図
15及び図16において、200は、フィールドメモリ
F1、F2からの信号を、フィールド間補間のために使
用できるように構成された動き領域処理回路を示してい
る。
【0049】ところで、図15の例のように、静止領域
処理回路10の出力側に遅延回路7を設ける場合には、
動き領域検出回路3に対しても、同じ遅延量αの遅延回
路9を、さらに設ける必要があり、遅延量の補償のため
のメモリが多くなる問題がある。また、静止領域処理回
路10の出力のサンプリング周波数は、48.6MHz
と、入力信号のサンプリング周波数である16.2MH
zに対して高周波数になっており、遅延回路7として
は、その高い周波数に対応した遅延回路を設けなければ
ならない問題もある。
処理回路10の出力側に遅延回路7を設ける場合には、
動き領域検出回路3に対しても、同じ遅延量αの遅延回
路9を、さらに設ける必要があり、遅延量の補償のため
のメモリが多くなる問題がある。また、静止領域処理回
路10の出力のサンプリング周波数は、48.6MHz
と、入力信号のサンプリング周波数である16.2MH
zに対して高周波数になっており、遅延回路7として
は、その高い周波数に対応した遅延回路を設けなければ
ならない問題もある。
【0050】この点で、図16の静止領域処理回路20
の入力側に、遅延量α分の遅延回路8を設ける方法の方
が、少ないメモリで、遅延量の補償ができる点で優れて
いる。そこで、この発明では、静止領域処理回路20の
入力側に遅延量α分の遅延回路8を設けるものである。
の入力側に、遅延量α分の遅延回路8を設ける方法の方
が、少ないメモリで、遅延量の補償ができる点で優れて
いる。そこで、この発明では、静止領域処理回路20の
入力側に遅延量α分の遅延回路8を設けるものである。
【0051】ところで、静止領域処理回路20の入力側
に、遅延量α分の遅延回路8を設ける方法を用いた場
合、この発明の第2の目的を達成するため、静止領域処
理回路10のフィールドメモリF1、F2の出力を、動
き領域処理のフィールド間補間処理に用いようとして
も、このままでは、次のような不都合が生じる。
に、遅延量α分の遅延回路8を設ける方法を用いた場
合、この発明の第2の目的を達成するため、静止領域処
理回路10のフィールドメモリF1、F2の出力を、動
き領域処理のフィールド間補間処理に用いようとして
も、このままでは、次のような不都合が生じる。
【0052】すなわち、入力処理回路2からの現フィー
ルドの信号に対して、フィールドメモリF1からの信号
及びフィールドメモリF2からの信号は、ともに1フィ
ールドよりも、遅延回路8の分の遅延量αだけ余分に遅
延された信号となっている。このため、図16の回路の
ままでは、フィールドメモリF1及びF2からの信号
を、動き領域処理回路200に供給して、フィールド間
補間のために使用することができない。
ルドの信号に対して、フィールドメモリF1からの信号
及びフィールドメモリF2からの信号は、ともに1フィ
ールドよりも、遅延回路8の分の遅延量αだけ余分に遅
延された信号となっている。このため、図16の回路の
ままでは、フィールドメモリF1及びF2からの信号
を、動き領域処理回路200に供給して、フィールド間
補間のために使用することができない。
【0053】そこで、この発明によるデコード装置にお
いては、第2の目的を達成するため、動き領域処理部の
フィールド間(あるいはフレーム間)補間回路で使用す
る複数フィールドの信号のそれぞれに対して、前処理を
行う回路を設け、その前処理の回路に、静止領域処理回
路の複数個のフィールド(またはフレーム)メモリから
の信号を入力する。
いては、第2の目的を達成するため、動き領域処理部の
フィールド間(あるいはフレーム間)補間回路で使用す
る複数フィールドの信号のそれぞれに対して、前処理を
行う回路を設け、その前処理の回路に、静止領域処理回
路の複数個のフィールド(またはフレーム)メモリから
の信号を入力する。
【0054】また、第2の目的を達成するため、静止領
域処理回路の入力側に動き領域処理回路との処理遅延時
間差αに対応する遅延回路8を設けるとともに、動き領
域処理回路に供給する複数個のフィールド(またはフレ
ーム)メモリからの信号を、1フィールド(フレーム)
遅延された信号よりもαだけ手前の信号とする。
域処理回路の入力側に動き領域処理回路との処理遅延時
間差αに対応する遅延回路8を設けるとともに、動き領
域処理回路に供給する複数個のフィールド(またはフレ
ーム)メモリからの信号を、1フィールド(フレーム)
遅延された信号よりもαだけ手前の信号とする。
【0055】すなわち、この発明のデコード装置を、後
述の実施例の参照符号を対応させると、サブサンプリン
グにより1フィールド(または1フレーム)当たりの画
素サンプルが間引かれて帯域圧縮されたテレビジョン信
号のデコード装置であって、フィールド(またはフレー
ム)メモリF1〜F4を用いて、複数フィールド(また
はフレーム)の情報から上記テレビジョン信号による画
像の静止領域の情報を再生するための静止領域処理部1
0と、上記テレビジョン信号の現時点の信号についてフ
ィールド(またはフレーム)内補間をすると共に、上記
静止領域処理部のフィールド(またはフレーム)メモリ
からの遅延された信号についてフィールド(またはフレ
ーム)内補間をし、さらに、これらフィールド(または
フレーム)内補間をした信号を用いてフィールド(また
はフレーム)間補間をすることにより、上記テレビジョ
ン信号による画像の動き領域の情報を再生する動き領域
処理部200と、上記テレビジョン信号による画像の動
いている領域を検出する動き領域検出部3と、上記静止
領域処理部10の出力と、上記動き領域処理部200の
出力を、上記動き領域検出部からの動き検出量に応じて
混合する混合回路6とを備え、上記静止領域処理部10
の前段に、上記静止領域処理部に対する上記動き領域処
理部200での処理遅延時間αに相当する遅延回路8を
設けると共に、上記動き領域処理部200には、上記フ
ィールド(またはフレーム)メモリから、(1フィール
ド(またはフレーム)−α)遅延された信号が供給され
るようにしたことを特徴とする。
述の実施例の参照符号を対応させると、サブサンプリン
グにより1フィールド(または1フレーム)当たりの画
素サンプルが間引かれて帯域圧縮されたテレビジョン信
号のデコード装置であって、フィールド(またはフレー
ム)メモリF1〜F4を用いて、複数フィールド(また
はフレーム)の情報から上記テレビジョン信号による画
像の静止領域の情報を再生するための静止領域処理部1
0と、上記テレビジョン信号の現時点の信号についてフ
ィールド(またはフレーム)内補間をすると共に、上記
静止領域処理部のフィールド(またはフレーム)メモリ
からの遅延された信号についてフィールド(またはフレ
ーム)内補間をし、さらに、これらフィールド(または
フレーム)内補間をした信号を用いてフィールド(また
はフレーム)間補間をすることにより、上記テレビジョ
ン信号による画像の動き領域の情報を再生する動き領域
処理部200と、上記テレビジョン信号による画像の動
いている領域を検出する動き領域検出部3と、上記静止
領域処理部10の出力と、上記動き領域処理部200の
出力を、上記動き領域検出部からの動き検出量に応じて
混合する混合回路6とを備え、上記静止領域処理部10
の前段に、上記静止領域処理部に対する上記動き領域処
理部200での処理遅延時間αに相当する遅延回路8を
設けると共に、上記動き領域処理部200には、上記フ
ィールド(またはフレーム)メモリから、(1フィール
ド(またはフレーム)−α)遅延された信号が供給され
るようにしたことを特徴とする。
【0056】
【作用】上記の構成のこの発明においては、例えばフィ
ールド単位の処理の場合であれば、動き領域処理回路で
は、現フィールドのテレビジョン信号について、フィー
ルド内補間されると共に、静止領域処理回路のフィール
ドメモリからの信号についても、フィールド内補間が行
われて、フィールド間補間するために必要なフィールド
数分の信号が生成される。そして、これらの複数フィー
ルド分のフィールド内補間結果が用いられて、フィール
ド間補間される。
ールド単位の処理の場合であれば、動き領域処理回路で
は、現フィールドのテレビジョン信号について、フィー
ルド内補間されると共に、静止領域処理回路のフィール
ドメモリからの信号についても、フィールド内補間が行
われて、フィールド間補間するために必要なフィールド
数分の信号が生成される。そして、これらの複数フィー
ルド分のフィールド内補間結果が用いられて、フィール
ド間補間される。
【0057】静止領域処理部10と、動き領域処理部2
00との処理遅延時間差αは、静止領域処理部10の入
力側に、αの遅延回路8を設けることで、補正する。そ
して、フィールドメモリからの1フィールド遅延された
信号は、静止領域処理に使用されるが、このフィールド
メモリから、さらに(1フィールド−α)だけ遅延され
た信号が導出され、これが動き領域処理部に供給され
る。
00との処理遅延時間差αは、静止領域処理部10の入
力側に、αの遅延回路8を設けることで、補正する。そ
して、フィールドメモリからの1フィールド遅延された
信号は、静止領域処理に使用されるが、このフィールド
メモリから、さらに(1フィールド−α)だけ遅延され
た信号が導出され、これが動き領域処理部に供給され
る。
【0058】遅延回路8の遅延量αと、フィールドメモ
リ出力の上記の遅延量とから、動き領域処理部200に
供給されるフィールドメモリからの信号は、丁度、1フ
ィールド分遅延されたものになる。したがって、現フィ
ールドの信号のタイミングと一致し、これら複数フィー
ルドの信号を用いてフィールド間補間ができる。
リ出力の上記の遅延量とから、動き領域処理部200に
供給されるフィールドメモリからの信号は、丁度、1フ
ィールド分遅延されたものになる。したがって、現フィ
ールドの信号のタイミングと一致し、これら複数フィー
ルドの信号を用いてフィールド間補間ができる。
【0059】
【実施例】以下、この発明によるテレビジョン信号のデ
コード装置の一実施例を、前述したMUSE方式のビデ
オ信号のデコード装置の場合を例をとって図1〜図5を
参照しながら説明する。
コード装置の一実施例を、前述したMUSE方式のビデ
オ信号のデコード装置の場合を例をとって図1〜図5を
参照しながら説明する。
【0060】この例においては、静止領域処理回路10
の構成は、従来と全く変わらない。ただし、この例で
は、4個のフィールドメモリは、F10、F20、F30、F
40として示してあり、これらメモリF10、F20、F30、
F40で、それぞれ1フィールド分遅延した信号D1、D
2、D3、D4が、静止領域処理回路10、次段のフィ
ールドメモリ、あるいは動き領域検出器回路3に供給さ
れる。
の構成は、従来と全く変わらない。ただし、この例で
は、4個のフィールドメモリは、F10、F20、F30、F
40として示してあり、これらメモリF10、F20、F30、
F40で、それぞれ1フィールド分遅延した信号D1、D
2、D3、D4が、静止領域処理回路10、次段のフィ
ールドメモリ、あるいは動き領域検出器回路3に供給さ
れる。
【0061】また、この例の場合の動き領域処理回路2
00は、後述の図2の構成を備え、フィールド間補間回
路260を備える。このフィールド間補間回路260で
の処理遅延時間αだけ、動き領域処理回路200での処
理時間が、静止領域処理回路10での処理時間よりも遅
れることを補正するために、この例では、図16に示し
たように、静止領域処理回路10の入力側に、遅延回路
8を設け、入力処理回路2からの現フィールドの信号S
oをαだけ遅延して静止領域処理回路10に入力する。
00は、後述の図2の構成を備え、フィールド間補間回
路260を備える。このフィールド間補間回路260で
の処理遅延時間αだけ、動き領域処理回路200での処
理時間が、静止領域処理回路10での処理時間よりも遅
れることを補正するために、この例では、図16に示し
たように、静止領域処理回路10の入力側に、遅延回路
8を設け、入力処理回路2からの現フィールドの信号S
oをαだけ遅延して静止領域処理回路10に入力する。
【0062】この遅延回路8のため、上記フィールドメ
モリF10、F20、F30、F40からの信号D1、D2、D
3、D4は、現フィールドの信号に対しては、それぞれ
(1フィールド+α)、(2フィールド+α)、(3フ
ィールド+α)、(4フィールド+α)だけ遅延された
信号となる。したがって、静止領域処理回路10に入力
される遅延回路8からのαだけ遅延された現フィールド
の信号と、空間位置は一致し、回路11及び回路14に
おいて、フレーム間補間及びフィールド間補間ができ
る。
モリF10、F20、F30、F40からの信号D1、D2、D
3、D4は、現フィールドの信号に対しては、それぞれ
(1フィールド+α)、(2フィールド+α)、(3フ
ィールド+α)、(4フィールド+α)だけ遅延された
信号となる。したがって、静止領域処理回路10に入力
される遅延回路8からのαだけ遅延された現フィールド
の信号と、空間位置は一致し、回路11及び回路14に
おいて、フレーム間補間及びフィールド間補間ができ
る。
【0063】この例の動き領域処理回路200で行われ
るフィールド間補間処理は、前述した図9の例の動き領
域処理回路20Aと同様であるが、この例では、動き領
域処理回路200には、現フィールドの信号Soととも
に、フィールド間補間の処理に際して使用される1フィ
ールド前の信号S1(図9の例の信号Sf1に対応)及び
2フィールド前の信号S2(図9の例の信号Sf2に対
応)が、フィールドメモリF10及びF20から入力され
る。
るフィールド間補間処理は、前述した図9の例の動き領
域処理回路20Aと同様であるが、この例では、動き領
域処理回路200には、現フィールドの信号Soととも
に、フィールド間補間の処理に際して使用される1フィ
ールド前の信号S1(図9の例の信号Sf1に対応)及び
2フィールド前の信号S2(図9の例の信号Sf2に対
応)が、フィールドメモリF10及びF20から入力され
る。
【0064】この場合に、信号S1及び信号S2は、フ
ィールドメモリF10及びF20からは、それぞれ、そのメ
モリ入力信号に対して(1フィールド−α)だけ遅延さ
れた信号として取り出される。つまり、信号S1及びS
2は、信号D1及びD2よりも、αだけ手前の時点の信
号である。したがって、信号S1及びS2は、遅延回路
8の存在により、現フィールドの信号Soに対しては、
それぞれ、丁度、1フィールド及び2フィールド遅延さ
れた信号となる。
ィールドメモリF10及びF20からは、それぞれ、そのメ
モリ入力信号に対して(1フィールド−α)だけ遅延さ
れた信号として取り出される。つまり、信号S1及びS
2は、信号D1及びD2よりも、αだけ手前の時点の信
号である。したがって、信号S1及びS2は、遅延回路
8の存在により、現フィールドの信号Soに対しては、
それぞれ、丁度、1フィールド及び2フィールド遅延さ
れた信号となる。
【0065】このように、遅延量が異なる2種の出力信
号を得るフィールドメモリF10及びF20の構成例を、図
3及び図4に示す。
号を得るフィールドメモリF10及びF20の構成例を、図
3及び図4に示す。
【0066】図3の例では、フィールドメモリF10また
はフィールドメモリF20を、1個のフィールドメモリF
Mと、ラインメモリLMとで構成する。そして、フィー
ルドメモリFMからは、(1フィールド−α)だけ遅延
された信号Snを取り出すとともに、その信号Snをラ
インメモリLMに入力する。ラインメモリLMは、その
入力信号Snをαだけ遅延した信号Dnを得る。したが
って、ラインメモリLMからの信号Dnは、メモリF10
またはF20の入力に対して、丁度、1フィールドだけ遅
延された信号となる。
はフィールドメモリF20を、1個のフィールドメモリF
Mと、ラインメモリLMとで構成する。そして、フィー
ルドメモリFMからは、(1フィールド−α)だけ遅延
された信号Snを取り出すとともに、その信号Snをラ
インメモリLMに入力する。ラインメモリLMは、その
入力信号Snをαだけ遅延した信号Dnを得る。したが
って、ラインメモリLMからの信号Dnは、メモリF10
またはF20の入力に対して、丁度、1フィールドだけ遅
延された信号となる。
【0067】この図3の例の場合には、フィールドメモ
リFMからの信号Snを、信号S1または信号S2とし
て、動き領域処理回路200に供給する。また、ライン
メモリLMからの信号Dnを、信号D1またはD2とし
て、次段のメモリF20、または次段のメモリF30、静止
領域処理回路10及び動き領域検出回路3に、供給す
る。
リFMからの信号Snを、信号S1または信号S2とし
て、動き領域処理回路200に供給する。また、ライン
メモリLMからの信号Dnを、信号D1またはD2とし
て、次段のメモリF20、または次段のメモリF30、静止
領域処理回路10及び動き領域検出回路3に、供給す
る。
【0068】図4の例では、フィールドメモリF10、F
20として、出力ポートが、ポートAと、ポートBの2個
存在する、いわゆる2ポートメモリを使用する。そし
て、出力ポートAから、入力信号を1フィールド遅延し
た信号を得、出力ポートBから、入力信号を(1フィー
ルド−α)だけ遅延した信号を得る。そして、出力ポー
トAの出力を信号D1または信号D2とし、出力ポート
Bの出力を信号S1または信号S2とするものである。
20として、出力ポートが、ポートAと、ポートBの2個
存在する、いわゆる2ポートメモリを使用する。そし
て、出力ポートAから、入力信号を1フィールド遅延し
た信号を得、出力ポートBから、入力信号を(1フィー
ルド−α)だけ遅延した信号を得る。そして、出力ポー
トAの出力を信号D1または信号D2とし、出力ポート
Bの出力を信号S1または信号S2とするものである。
【0069】動き領域処理回路200では、フィールド
間補間回路260で、比較的動きの遅い領域についてフ
ィールド間補間処理を行うために、以上のようにして得
られた3フィールドの各信号So、S1、S2のそれぞ
れに対して、フィールド内補間及び動きの比較的遅い領
域の抽出処理をそれぞれ行う。つまり、動き領域処理回
路200においては、これら各入力信号So、S1、S
2について、図9の回路におけるフィールド内補間処理
及び減算処理の動き信号処理回路を、それぞれ設けてい
る。
間補間回路260で、比較的動きの遅い領域についてフ
ィールド間補間処理を行うために、以上のようにして得
られた3フィールドの各信号So、S1、S2のそれぞ
れに対して、フィールド内補間及び動きの比較的遅い領
域の抽出処理をそれぞれ行う。つまり、動き領域処理回
路200においては、これら各入力信号So、S1、S
2について、図9の回路におけるフィールド内補間処理
及び減算処理の動き信号処理回路を、それぞれ設けてい
る。
【0070】すなわち、各信号So、S1、S2は、そ
れぞれフィールド内補間回路210、211、212に
供給されて、それぞれのフィールド内の信号で内挿処理
が施され、サンプリング周波数が16.2MHzから3
2.4MHzとされる。そして、これらフィールド内補
間回路210、211、212の出力は、減算回路23
0、231、232に供給される。
れぞれフィールド内補間回路210、211、212に
供給されて、それぞれのフィールド内の信号で内挿処理
が施され、サンプリング周波数が16.2MHzから3
2.4MHzとされる。そして、これらフィールド内補
間回路210、211、212の出力は、減算回路23
0、231、232に供給される。
【0071】また、各信号So、S1、S2は、それぞ
れサンプル内挿回路240、241、242により、1
画素ごとに例えば「0」の画素サンプルが挿入されて、
サンプリング周波数が32.4MHzとされた後、減算
回路230、231、232に供給され、それぞれ、こ
れら信号からフィールド内補間回路210、211、2
12の出力信号が減算される。
れサンプル内挿回路240、241、242により、1
画素ごとに例えば「0」の画素サンプルが挿入されて、
サンプリング周波数が32.4MHzとされた後、減算
回路230、231、232に供給され、それぞれ、こ
れら信号からフィールド内補間回路210、211、2
12の出力信号が減算される。
【0072】すなわち、減算回路230、231、23
2からは、前述の図9の例で説明したように、それぞれ
の入力信号So、S1、S2のうち、フィールド内補間
回路21で帯域制限されて失われた、図11に示したよ
うな空間周波数帯域の成分が得られる。
2からは、前述の図9の例で説明したように、それぞれ
の入力信号So、S1、S2のうち、フィールド内補間
回路21で帯域制限されて失われた、図11に示したよ
うな空間周波数帯域の成分が得られる。
【0073】これら減算回路230、231、232の
出力信号は、それぞれ12MHzのローパスフィルタ2
50、251、252により帯域制限され、フィールド
間補間回路260に供給される。このフィールド間補間
回路260は、これらローパスフィルタ250、25
1、252からの3フィールドに跨がる信号を用いて補
間処理をすることにより、1フレーム分の信号を復元す
る。
出力信号は、それぞれ12MHzのローパスフィルタ2
50、251、252により帯域制限され、フィールド
間補間回路260に供給される。このフィールド間補間
回路260は、これらローパスフィルタ250、25
1、252からの3フィールドに跨がる信号を用いて補
間処理をすることにより、1フレーム分の信号を復元す
る。
【0074】そして、このフィールド間補間回路26の
出力が混合回路27に供給されて、フィールド内補間回
路211の出力信号と混合される。前述したように、こ
の混合回路27の出力信号は、テンポラル周波数の低い
部分(例えば7.5Hz〜15Hz)は静止領域と同じ
空間周波数帯域となり、高い部分は、従来の動きと同じ
空間周波数帯域とした信号になっている。このため、テ
ンポラル周波数が7.5Hz〜15Hzの中間の動き領
域の信号に対してボケが少なく、しかも、画像のずれの
ない再生画像が得られるものである。
出力が混合回路27に供給されて、フィールド内補間回
路211の出力信号と混合される。前述したように、こ
の混合回路27の出力信号は、テンポラル周波数の低い
部分(例えば7.5Hz〜15Hz)は静止領域と同じ
空間周波数帯域となり、高い部分は、従来の動きと同じ
空間周波数帯域とした信号になっている。このため、テ
ンポラル周波数が7.5Hz〜15Hzの中間の動き領
域の信号に対してボケが少なく、しかも、画像のずれの
ない再生画像が得られるものである。
【0075】なお、フィールド間補間回路260と混合
する信号として、フィールド内補間回路211の出力を
用いるのは、このフィールドは、3フィールドの中央の
フィールドであり、群遅延特性を考慮(群遅延特性を合
わせる)したからである。
する信号として、フィールド内補間回路211の出力を
用いるのは、このフィールドは、3フィールドの中央の
フィールドであり、群遅延特性を考慮(群遅延特性を合
わせる)したからである。
【0076】この例の場合、フィールド間補間回路26
0は、図14の例のように、フィールドメモリを内蔵す
る必要はなく、図5のように構成されている。なお、図
5において、図14のフィールド間補間回路26と同一
部分には、同一符号を付す。
0は、図14の例のように、フィールドメモリを内蔵す
る必要はなく、図5のように構成されている。なお、図
5において、図14のフィールド間補間回路26と同一
部分には、同一符号を付す。
【0077】図5と図14との比較から明らかなよう
に、図5の補間回路260には、フィールドメモリに相
当する560H(1Hは1水平ライン)分の遅延回路4
1、42が存在しない。
に、図5の補間回路260には、フィールドメモリに相
当する560H(1Hは1水平ライン)分の遅延回路4
1、42が存在しない。
【0078】つまり、この例においては、静止領域処理
回路10のフィールドメモリF10、F20からの信号S
1、S2を用いることにより、図9の動き領域処理回路
20では、必要としているフィールドメモリF5、F6
(図14の遅延回路41、42)が不要となり、構成を
簡略化できると共に、コスト安になる。
回路10のフィールドメモリF10、F20からの信号S
1、S2を用いることにより、図9の動き領域処理回路
20では、必要としているフィールドメモリF5、F6
(図14の遅延回路41、42)が不要となり、構成を
簡略化できると共に、コスト安になる。
【0079】また、フィールドメモリF10、F20から、
それぞれその入力信号よりも(1フィールド−α)だけ
遅延した信号S1、S2を得るようにして、これを動き
領域処理に用いるようにしたことにより、静止領域処理
回路10に対する、動き領域処理回路200の処理時間
の遅れ分αを補正するための遅延回路を、静止領域処理
回路10の入力側に設けることができるので、遅延合わ
せのためのメモリを少なくすることができる。したがっ
て、この点でも、構成の簡略化と、コスト安という効果
を享受することができる。
それぞれその入力信号よりも(1フィールド−α)だけ
遅延した信号S1、S2を得るようにして、これを動き
領域処理に用いるようにしたことにより、静止領域処理
回路10に対する、動き領域処理回路200の処理時間
の遅れ分αを補正するための遅延回路を、静止領域処理
回路10の入力側に設けることができるので、遅延合わ
せのためのメモリを少なくすることができる。したがっ
て、この点でも、構成の簡略化と、コスト安という効果
を享受することができる。
【0080】なお、以上の例は、輝度信号についてのブ
ロック図として説明したが、クロマ信号の処理について
も同様に行うことができる。
ロック図として説明したが、クロマ信号の処理について
も同様に行うことができる。
【0081】また、動き領域処理回路200において、
フィールド間補間処理は、3フィールドの信号を用いて
行ったが、2フィールドの信号を用いても良い。
フィールド間補間処理は、3フィールドの信号を用いて
行ったが、2フィールドの信号を用いても良い。
【0082】また、以上の例は、複数フィールドからの
信号を用いたフィールド内補間及びフィールド間補間を
行う場合の例であるが、フレーム内補間やフレーム間補
間を行う場合にも、この発明が適用できることは言うま
でもない。
信号を用いたフィールド内補間及びフィールド間補間を
行う場合の例であるが、フレーム内補間やフレーム間補
間を行う場合にも、この発明が適用できることは言うま
でもない。
【0083】さらに、以上は、この発明をMUSEデコ
ーダに適用した場合として説明したが、この発明は、サ
ブサンプリングにより画素データを間引いて伝送し、デ
コード時に、静止領域処理と動き領域処理とを別々に行
うテレビジョン信号のデコード装置のすべてに適用可能
である。
ーダに適用した場合として説明したが、この発明は、サ
ブサンプリングにより画素データを間引いて伝送し、デ
コード時に、静止領域処理と動き領域処理とを別々に行
うテレビジョン信号のデコード装置のすべてに適用可能
である。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、動き領域処理回路においても、複数フィールドある
いは複数フレームの信号を用いた処理を行い、動き領域
の画質を改善するようにするテレビジョン信号のデコー
ド装置において、複数フィールドあるいは複数フレーム
の信号を用いた処理に必要なフィールドあるいはフレー
ムの信号を、静止領域処理の際に使用するフィールドメ
モリあるいはフレームメモリから得るようにしたので、
フィールドメモリあるいはフレームメモリを、静止領域
処理と、動き領域処理のときとで、メモリを兼用するこ
とができ、デコード装置を安価に製造できると共に、構
成を簡略することができる。
ば、動き領域処理回路においても、複数フィールドある
いは複数フレームの信号を用いた処理を行い、動き領域
の画質を改善するようにするテレビジョン信号のデコー
ド装置において、複数フィールドあるいは複数フレーム
の信号を用いた処理に必要なフィールドあるいはフレー
ムの信号を、静止領域処理の際に使用するフィールドメ
モリあるいはフレームメモリから得るようにしたので、
フィールドメモリあるいはフレームメモリを、静止領域
処理と、動き領域処理のときとで、メモリを兼用するこ
とができ、デコード装置を安価に製造できると共に、構
成を簡略することができる。
【0085】また、フィールドメモリあるいはフレーム
メモリから、それぞれそのメモリ入力信号よりも(1フ
ィールド−α)あるいは(1フレーム−α)だけ遅延し
た信号を得るようにして、これを動き領域処理に用いる
ようにしたことにより、静止領域処理回路に対する、動
き領域処理回路の処理時間の遅れ分αを補正するための
遅延回路を、静止領域処理回路の入力側に設けることが
できる。このため、遅延合わせのためのメモリを少なく
することができ、この点でも、構成の簡略化と、コスト
安という効果を享受することができる。
メモリから、それぞれそのメモリ入力信号よりも(1フ
ィールド−α)あるいは(1フレーム−α)だけ遅延し
た信号を得るようにして、これを動き領域処理に用いる
ようにしたことにより、静止領域処理回路に対する、動
き領域処理回路の処理時間の遅れ分αを補正するための
遅延回路を、静止領域処理回路の入力側に設けることが
できる。このため、遅延合わせのためのメモリを少なく
することができ、この点でも、構成の簡略化と、コスト
安という効果を享受することができる。
【図1】この発明によるテレビジョン信号のデコード装
置の一実施例のブロック図である。
置の一実施例のブロック図である。
【図2】図1の例の要部の一実施例のブロック図であ
る。
る。
【図3】この発明で使用するフィールドメモリの一実施
例のブロック図である。
例のブロック図である。
【図4】この発明で使用するフィールドメモリの一実施
例のブロック図である。
例のブロック図である。
【図5】図2の一部回路の一実施例のブロック図であ
る。
る。
【図6】従来のテレビジョン信号のデコード装置の一実
施例のブロック図である。
施例のブロック図である。
【図7】動き領域検出出力の特性を示す図である。
【図8】サンプル内挿を説明するための図である。
【図9】先に提案したテレビジョン信号のデコード装置
の一実施例のブロック図である。
の一実施例のブロック図である。
【図10】図9の例を説明するための空間周波数特性を
示す図である。
示す図である。
【図11】図9の例を説明するための空間周波数特性を
示す図である。
示す図である。
【図12】図9の例を説明するための空間周波数特性を
示す図である。
示す図である。
【図13】図9の例を説明するための空間周波数特性を
示す図である。
示す図である。
【図14】図9の例の要部の一実施例のブロック図であ
る。
る。
【図15】静止領域処理回路に対する、動き領域処理回
路の処理遅延時間を補償するための回路構成の例を示す
図である。
路の処理遅延時間を補償するための回路構成の例を示す
図である。
【図16】静止領域処理回路に対する、動き領域処理回
路の処理遅延時間を補償するためのこの発明の回路構成
の一例を示す図である。
路の処理遅延時間を補償するためのこの発明の回路構成
の一例を示す図である。
2 入力処理回路 3 動き領域検出回路 4、5 係数乗算回路 6 混合回路 8 遅延回路 10 静止領域処理回路 200 動き領域処理回路 210〜212 フィールド内補間回路 230〜232 減算回路 260 フィールド間補間回路 27 混合回路 F10、F20 フィールドメモリ So 現フィールドの信号 S1 1フィールド前の信号 S2 2フィールド前の信号
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】例えばBSチューナからのMUSE方式の
ビデオ信号は、入力端子1を通じて入力処理回路2に供
給される。この入力処理回路2では、入力信号をローパ
スフィルタにより帯域制限した後、A/Dコンバータに
よりデジタル信号に変換する。このときのサンプリング
周波数は、16.2MHzである。
ビデオ信号は、入力端子1を通じて入力処理回路2に供
給される。この入力処理回路2では、入力信号をローパ
スフィルタにより帯域制限した後、A/Dコンバータに
よりデジタル信号に変換する。このときのサンプリング
周波数は、16.2MHzである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】静止領域処理回路10では、さらに、サン
プリングレートが変換された信号が、フィールド間補間
回路14に供給されて、フィールド間内挿される。この
結果、4フィールドの信号から静止領域のビデオ信号が
復元されることになる。及び2フレーム前のデータが動
き領域検出回路3に供給される。動き量は、2フレーム
間の画素データの差分の絶対値から検出される。この動
き領域検出回路3からの動き検出出力MDは、画像の動
きの時間方向の周波数(テンポラル周波数という)を横
軸にとると、図7に示すように、「0」から「1」の間
の値となる。
プリングレートが変換された信号が、フィールド間補間
回路14に供給されて、フィールド間内挿される。この
結果、4フィールドの信号から静止領域のビデオ信号が
復元されることになる。及び2フレーム前のデータが動
き領域検出回路3に供給される。動き量は、2フレーム
間の画素データの差分の絶対値から検出される。この動
き領域検出回路3からの動き検出出力MDは、画像の動
きの時間方向の周波数(テンポラル周波数という)を横
軸にとると、図7に示すように、「0」から「1」の間
の値となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】このローパスフィルタ25の出力は、フィ
ールド間補間回路26に供給され、フィールド間補間が
なされる。このフィールド間補間回路26は、3フィー
ルドに跨がる信号を用いて補間処理をすることにより、
1フィールド分の信号を復元する。このフィールド間補
間回路26の空間周波数特性を図12に示す。したがっ
て、このフィールド間補間回路26からは、図13に示
すような空間周波数帯域を示す信号が得られる。
ールド間補間回路26に供給され、フィールド間補間が
なされる。このフィールド間補間回路26は、3フィー
ルドに跨がる信号を用いて補間処理をすることにより、
1フィールド分の信号を復元する。このフィールド間補
間回路26の空間周波数特性を図12に示す。したがっ
て、このフィールド間補間回路26からは、図13に示
すような空間周波数帯域を示す信号が得られる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】さらに、71〜74はFIR型デジタルフ
ィルタで、Dは1画素分の遅延回路である。この例で
は、FIR型デジタルフィルタ71〜74のそれぞれ
は、9画素分のデータから1画素分のデータを作成す
る。各FIRデジタルフィルタ71〜74の加重係数C
00〜C04,C10〜C14,C20〜C24、C30〜C34の値が
選定されることにより、フィールド間補間回路26が目
的とする周波数特性を有するように設定される。
ィルタで、Dは1画素分の遅延回路である。この例で
は、FIR型デジタルフィルタ71〜74のそれぞれ
は、9画素分のデータから1画素分のデータを作成す
る。各FIRデジタルフィルタ71〜74の加重係数C
00〜C04,C10〜C14,C20〜C24、C30〜C34の値が
選定されることにより、フィールド間補間回路26が目
的とする周波数特性を有するように設定される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】また、この例の場合の動き領域処理回路2
00は、後述の図2の構成を備え、フィールド間補間回
路260を備える。動き領域処理回路200に設けられ
ている、図6の動き領域処理回路には設けられていない
回路の合計処理時間αだけ、動き領域処理回路200で
の処理時間が、静止領域処理回路10での処理時間より
も遅れることを補正するために、この例では、図16に
示したように、静止領域処理回路10の入力側に、遅延
回路8を設け、入力処理回路2からの現フィールドの信
号S0をαだけ遅延して静止領域処理回路10に入力す
る。
00は、後述の図2の構成を備え、フィールド間補間回
路260を備える。動き領域処理回路200に設けられ
ている、図6の動き領域処理回路には設けられていない
回路の合計処理時間αだけ、動き領域処理回路200で
の処理時間が、静止領域処理回路10での処理時間より
も遅れることを補正するために、この例では、図16に
示したように、静止領域処理回路10の入力側に、遅延
回路8を設け、入力処理回路2からの現フィールドの信
号S0をαだけ遅延して静止領域処理回路10に入力す
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】この例の動き領域処理回路200で行われ
るフィールド間補間処理は、前述した図9の例の動き領
域処理回路20Aと同様であるが、この例では、動き領
域処理回路200には、現フィールドの信号S0ととも
に、フィールド間補間の処理に際して使用される1フィ
ールド前の信号S1(図9の例の信号Sf1に対応)及び
2フィールド前の信号S2(図9の例の信号Sf2に対
応)が、フィールドメモリF10及びF20から入力され
る。
るフィールド間補間処理は、前述した図9の例の動き領
域処理回路20Aと同様であるが、この例では、動き領
域処理回路200には、現フィールドの信号S0ととも
に、フィールド間補間の処理に際して使用される1フィ
ールド前の信号S1(図9の例の信号Sf1に対応)及び
2フィールド前の信号S2(図9の例の信号Sf2に対
応)が、フィールドメモリF10及びF20から入力され
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】この場合に、信号S1及び信号S2は、フ
ィールドメモリF10及びF20からは、それぞれ、そのメ
モリ入力信号に対して(1フィールド−α)だけ遅延さ
れた信号として取り出される。つまり、信号S1及びS
2は、信号D1及びD2よりも、αだけ手前の時点の信
号である。したがって、信号S1及びS2は、遅延回路
8の存在により、現フィールドの信号S0に対しては、
それぞれ、丁度、1フィールド及び2フィールド遅延さ
れた信号となる。
ィールドメモリF10及びF20からは、それぞれ、そのメ
モリ入力信号に対して(1フィールド−α)だけ遅延さ
れた信号として取り出される。つまり、信号S1及びS
2は、信号D1及びD2よりも、αだけ手前の時点の信
号である。したがって、信号S1及びS2は、遅延回路
8の存在により、現フィールドの信号S0に対しては、
それぞれ、丁度、1フィールド及び2フィールド遅延さ
れた信号となる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】動き領域処理回路200では、フィールド
間補間回路260で、比較的動きの遅い領域についてフ
ィールド間補間処理を行うために、以上のようにして得
られた3フィールドの各信号S0、S1、S2のそれぞ
れに対して、フィールド内補間及び動きの比較的遅い領
域の抽出処理をそれぞれ行う。つまり、動き領域処理回
路200においては、これら各入力信号S0、S1、S
2について、図9の回路におけるフィールド内補間処理
及び減算処理の動き信号処理回路を、それぞれ設けてい
る。
間補間回路260で、比較的動きの遅い領域についてフ
ィールド間補間処理を行うために、以上のようにして得
られた3フィールドの各信号S0、S1、S2のそれぞ
れに対して、フィールド内補間及び動きの比較的遅い領
域の抽出処理をそれぞれ行う。つまり、動き領域処理回
路200においては、これら各入力信号S0、S1、S
2について、図9の回路におけるフィールド内補間処理
及び減算処理の動き信号処理回路を、それぞれ設けてい
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】すなわち、各信号S0、S1、S2は、そ
れぞれフィールド内補間回路210、211、212に
供給されて、それぞれのフィールド内の信号で内挿処理
が施され、サンプリング周波数が16.2MHzから3
2.4MHzとされる。そして、これらフィールド内補
間回路210、211、212の出力は、減算回路23
0、231、232に供給される。
れぞれフィールド内補間回路210、211、212に
供給されて、それぞれのフィールド内の信号で内挿処理
が施され、サンプリング周波数が16.2MHzから3
2.4MHzとされる。そして、これらフィールド内補
間回路210、211、212の出力は、減算回路23
0、231、232に供給される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】また、各信号S0、S1、S2は、それぞ
れサンプル内挿回路240、241、242により、1
画素ごとに例えば「0」の画素サンプルが挿入されて、
サンプリング周波数が32.4MHzとされた後、減算
回路230、231、232に供給され、それぞれ、こ
れら信号からフィールド内補間回路210、211、2
12の出力信号が減算される。
れサンプル内挿回路240、241、242により、1
画素ごとに例えば「0」の画素サンプルが挿入されて、
サンプリング周波数が32.4MHzとされた後、減算
回路230、231、232に供給され、それぞれ、こ
れら信号からフィールド内補間回路210、211、2
12の出力信号が減算される。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】すなわち、減算回路230、231、23
2からは、前述の図9の例で説明したように、それぞれ
の入力信号S0、S1、S2のうち、フィールド内補間
回路21で帯域制限されて失われた、図11に示したよ
うな空間周波数帯域の成分が得られる。
2からは、前述の図9の例で説明したように、それぞれ
の入力信号S0、S1、S2のうち、フィールド内補間
回路21で帯域制限されて失われた、図11に示したよ
うな空間周波数帯域の成分が得られる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】これら減算回路230、231、232の
出力信号は、それぞれ12MHzのローパスフィルタ2
50、251、252により帯域制限され、フィールド
間補間回路260に供給される。このフィールド間補間
回路260は、これらローパスフィルタ250、25
1、252からの3フィールドに跨がる信号を用いて補
間処理をすることにより、1フィールド分の信号を復元
する。
出力信号は、それぞれ12MHzのローパスフィルタ2
50、251、252により帯域制限され、フィールド
間補間回路260に供給される。このフィールド間補間
回路260は、これらローパスフィルタ250、25
1、252からの3フィールドに跨がる信号を用いて補
間処理をすることにより、1フィールド分の信号を復元
する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】そして、このフィールド間補間回路260
の出力が混合回路27に供給されて、フィールド内補間
回路211の出力信号と混合される。前述したように、
この混合回路27の出力信号は、テンポラル周波数の低
い部分(例えば7.5Hz〜15Hz)は静止領域と同
じ空間周波数帯域となり、高い部分は、従来の動きと同
じ空間周波数帯域とした信号になっている。このため、
テンポラル周波数が7.5Hz〜15Hzの中間の動き
領域の信号に対してボケが少なく、しかも、画像のずれ
のない再生画像が得られるものである。
の出力が混合回路27に供給されて、フィールド内補間
回路211の出力信号と混合される。前述したように、
この混合回路27の出力信号は、テンポラル周波数の低
い部分(例えば7.5Hz〜15Hz)は静止領域と同
じ空間周波数帯域となり、高い部分は、従来の動きと同
じ空間周波数帯域とした信号になっている。このため、
テンポラル周波数が7.5Hz〜15Hzの中間の動き
領域の信号に対してボケが少なく、しかも、画像のずれ
のない再生画像が得られるものである。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 2 入力処理回路 3 動き領域検出回路 4、5 係数乗算回路 6 混合回路 8 遅延回路 10 静止領域処理回路 200 動き領域処理回路 210〜212 フィールド内補間回路 230〜232 減算回路 260 フィールド間補間回路 27 混合回路 F10、F20 フィールドメモリ S0 現フィールドの信号 S1 1フィールド前の信号 S2 2フィールド前の信号
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
Claims (6)
- 【請求項1】 サブサンプリングにより1フィールド
(または1フレーム)当たりの画素サンプルが間引かれ
て帯域圧縮されたテレビジョン信号のデコード装置であ
って、 フィールド(またはフレーム)メモリを用いて、複数フ
ィールド(またはフレーム)の情報から上記テレビジョ
ン信号による画像の静止領域の情報を再生するための静
止領域処理部と、 上記テレビジョン信号の現時点の信号についてフィール
ド(またはフレーム)内補間をすると共に、上記静止領
域処理部のフィールド(またはフレーム)メモリからの
遅延された信号についてフィールド(またはフレーム)
内補間をし、さらに、これらフィールド(またはフレー
ム)内補間をした信号を用いてフィールド(またはフレ
ーム)間補間をすることにより、上記テレビジョン信号
による画像の動き領域の情報を再生する動き領域処理部
と、 上記テレビジョン信号による画像の動いている領域を検
出する動き領域検出部と、 上記静止領域処理部の出力と、上記動き領域処理部の出
力を、上記動き領域検出部からの動き検出量に応じて混
合する混合回路とを備え、 上記静止領域処理部の前段に、上記動き領域処理部でフ
ィールド(またはフレーム)間補間を行うことにより生
じる上記静止領域処理部に対する上記動き領域処理部で
の処理遅延時間αに相当する遅延回路を設けたことを特
徴とするテレビジョン信号のデコード装置。 - 【請求項2】 上記静止領域処理部の前段に、上記静止
領域処理部に対する上記動き領域処理部での処理遅延時
間αに相当する遅延回路を設けると共に、 上記動き領域処理部には、上記フィールド(またはフレ
ーム)メモリから、当該メモリの入力信号が(1フィー
ルド(またはフレーム)−α)遅延された信号が供給さ
れるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のテレ
ビジョン信号のデコード装置。 - 【請求項3】 上記フィールド(またはフレーム)メモ
リは、その入力信号を(1フィールド(またはフレー
ム)−α)だけ遅延した信号を得る第1のメモリと、上
記入力信号を上記α分だけ遅延した信号を得る第2のメ
モリとで構成され、 上記第1のメモリからの信号が上記動き領域処理部に供
給されると共に、 上記第2のメモリからの信号が上記静止領域処理部及び
動き領域検出部に供給されるようにしたことを特徴とす
る請求項2に記載のテレビジョン信号のデコード装置。 - 【請求項4】 上記フィールド(またはフレーム)メモ
リは、第1及び第2の出力ポートを備え、第1の出力ポ
ートから、その入力信号を(1フィールド(またはフレ
ーム)−α)だけ遅延した信号を得ると共に、第2の出
力ポートから1フィールド(あるいは1フレーム)遅延
した信号を得るようにし、 上記第1の出力ポートからの信号が上記動き領域処理部
に供給されると共に、 上記第2のメモリからの信号が上記静止領域処理部及び
動き領域検出部に供給されるようにしたことを特徴とす
る請求項2に記載のテレビジョン信号のデコード装置。 - 【請求項5】 上記テレビジョン信号は、多重サブナイ
キスト・サンプリング方式により帯域圧縮されたハイビ
ジョン方式のビデオ信号である請求項1、請求項2、請
求項3または請求項4に記載のテレビジョン信号のデコ
ード装置。 - 【請求項6】 上記動き領域処理部は、 上記テレビジョン信号の現時点の信号をフィールド(ま
たはフレーム)内補間する第1の補間回路と、 上記テレビジョン信号の現時点の信号から、上記第1の
補間回路の出力信号を減算する第1の減算回路と、 上記静止領域処理部のフィールド(またはフレーム)メ
モリからの遅延された信号についてフィールド(または
フレーム)内補間する第2の補間回路と、 上記静止領域処理部のフィールド(またはフレーム)メ
モリからの遅延された信号から、上記第2の補間回路の
出力信号を減算する第2の減算回路と、 上記第1及び第2の減算回路の出力を用いてフィールド
(またはフレーム)間補間する第3の補間回路とを有し
てなる請求項5に記載のテレビジョン信号のデコード装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5285753A JPH07123371A (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | テレビジョン信号のデコード装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5285753A JPH07123371A (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | テレビジョン信号のデコード装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07123371A true JPH07123371A (ja) | 1995-05-12 |
Family
ID=17695607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5285753A Pending JPH07123371A (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | テレビジョン信号のデコード装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07123371A (ja) |
-
1993
- 1993-10-21 JP JP5285753A patent/JPH07123371A/ja active Pending
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