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JP3349285B2 - テレビジョン受像機 - Google Patents

テレビジョン受像機

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JP3349285B2
JP3349285B2 JP01658095A JP1658095A JP3349285B2 JP 3349285 B2 JP3349285 B2 JP 3349285B2 JP 01658095 A JP01658095 A JP 01658095A JP 1658095 A JP1658095 A JP 1658095A JP 3349285 B2 JP3349285 B2 JP 3349285B2
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circuit
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frame
signal
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JP01658095A
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泰生 大西
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08214334A publication Critical patent/JPH08214334A/ja
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  • Color Television Systems (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はテレビジョン受像機に
関し、特にたとえば高品位映像信号を伝送する場合の帯
域圧縮手法として、サブナイキストオフセットサブサン
プリングを行って高域成分を3次元的に低域成分に盛り
込む技術を用いて、帯域圧縮された信号を元の信号に復
元するハイビジョンなどに用いられる、テレビジョン受
像機に関する。
【0002】
【従来の技術】高品位映像信号を帯域圧縮して放送衛星
1チャネルを用い伝送する方式として、多重サブサンプ
リングエンコード(MUSE)方式がよく知られてい
る。この方式に関しては、「MUSE方式の開発」二
宮,大塚他著(NHK技術研究 昭和62年第39巻第
2号 18頁〜53頁)の文献等に紹介されている。こ
こで、MUSE方式の受信側のテレビジョン受像機1
を、図7に示す。
【0003】図7において、入力端子1aから与えられ
たMUSE信号は、A/D変換回路1bでA/D変換さ
れ、ディエンファシス回路1cおよび伝送逆ガンマ補正
回路1dを介して、輝度信号フレーム間内挿回路1e,
色差信号フレーム間内挿回路1fおよび動き検出回路1
gにそれぞれ与えられる。また、A/D変換回路1bで
A/D変換されたMUSE信号はコントロールデコーダ
1hおよびタイミング発生回路1iにも与えられる。コ
ントロールデコーダ1hでは垂直動きベクトル,水平動
きベクトルおよび輝度サブサンプリング信号が得られ、
輝度信号フレーム間内挿回路1e,輝度信号フィールド
間内挿回路1j,色差信号フレーム間内挿回路1fおよ
び色差信号フィールド間内挿回路1kに与えられる。タ
イミング発生回路1iから各回路へはタイミング信号が
出力される。
【0004】そして、輝度信号フレーム間内挿回路1e
では、エンコーダ側でフレームオフセットサブサンプリ
ングされた信号を静止画部に対してはフレーム間内挿
し、動画部に対してはフィールド内内挿し、それぞれ動
き量に応じて混合される。輝度信号フィールド間内挿回
路1jでは、エンコーダ側でフィールドオフセットサブ
サンプリングされた信号を静止画部に対してはフィール
ド間内挿し、動画部に対してはフィールド内内挿し、そ
れぞれ動き量に応じて混合される。色差信号についても
色差信号フレーム間内挿回路1fおよび色差信号フィー
ルド間内挿回路1kで同様に処理される。動き量は、動
き検出回路1gで求められる。
【0005】そして、輝度信号フィールド間内挿回路1
jおよび色差信号フィールド間内挿回路1kのそれぞれ
の出力はマトリクス回路1lで処理され、マトリクス回
路1lからはR,G,B信号が出力される。このR,
G,B信号は、それぞれD/A変換回路1m,1n,1
oでD/A変換された後、それぞれ出力端子1p,1q
および1rから出力される。
【0006】次いで、図8を参照して、輝度信号フレー
ム間内挿回路1eについて説明する。輝度信号フレーム
間内挿回路1eは32.4MHzクロックレートで動作
する。輝度信号入力端子2aから入力された輝度信号は
動画処理フィルタ2bおよびフレーム間内挿回路2cに
与えられる。フレームメモリ2dでは、フレーム間内挿
回路2cからの1フレーム期間の信号が格納される。
【0007】また、端子2e,2fおよび2gからは、
コントロールデコーダ1hからの垂直動きベクトル,水
平動きベクトルおよび輝度サブサンプリング信号が入力
され、メモリ制御回路2hに与えられる。メモリ制御回
路2hでは、水平および垂直の動きベクトル補正を考慮
してフレームメモリ2dが制御され、フレーム間内挿回
路2cでフレーム間内挿処理が行われる。
【0008】そして、フレーム間内挿回路2cからの静
止画信号と動画処理フィルタ2bによって得られる動画
信号とがMIX回路2iに与えられ、端子2jからの動
き信号に応じて混合され、フレーム内挿出力端子2kか
ら出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図7および図8に示す
従来のテレビジョン受像機1では回路が複雑化し、回路
規模が大きくなってしまう。特に、輝度信号フレーム間
内挿回路1eでの一連の処理は32.4MHzの高速な
クロックレートで行われ、また、メモリ制御回路2hに
おけるメモリ制御も水平および垂直の動きベクトル補正
を考慮したメモリの書き込みおよび読み出し制御が必要
となり、回路が複雑化し、回路規模が大きくなってい
た。
【0010】それゆえに、この発明の主たる目的は、簡
単に構成できる、テレビジョン受像機を提供することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、MUSE信
号に含まれるmHzのクロックレートの画素に対する輝
度信号の水平動きベクトルを得るテレビジョン受像機で
あって、輝度信号を低域成分と高域成分とに分離する分
離手段、ならびに高域成分に対してフレーム間内挿処理
するフレーム間内挿処理手段を備え、フレーム間内挿処
理手段は、水平動きベクトルが偶数の場合にはm/2H
zのクロックレートで前フレームの高域成分を水平動き
ベクトル補正する第1動きベクトル補正手段、水平動き
ベクトルが奇数の場合にはm/2Hzのクロックレート
で前フレームの高域成分を水平動きベクトル補正しかつ
前フレームの高域成分の位相の補正が必要なラインに対
して前フレームの高域成分をm/2Hzのクロックレー
トで1クロック分遅延させる第2動きベクトル補正手
段、水平動きベクトル補正された前フレームの高域成分
を用いて補間成分を得る補間成分生成手段、および現フ
レームの高域成分に補間成分をm/2Hzのクロックレ
ートで内挿する手段を含む、テレビジョン受像機であ
る。
【0012】
【作用】分離手段で、MUSE信号に含まれる輝度信号
を低域成分と高域成分とに分離する。フレーム間内挿処
理手段で高域成分に対してフレーム間内挿処理を施す。
内挿処理手段では、32.4MHzのクロックレートの
画素に対する水平動きベクトルが偶数の場合と奇数の場
合とで処理を切り換える。すなわち、水平動きベクトル
が偶数であれば、第1動きベクトル補正手段によって、
たとえば16.2MHzのクロックレートで前フレーム
の高域成分を水平動きベクトル補正する。一方、水平動
きベクトルが奇数であれば、第2動きベクトル補正手段
によって、まず前フレームの高域成分の位相の補正が必
要なラインに対して前フレームの高域成分を遅延し、さ
らに16.2MHzのクロックレートで前フレームの高
域成分を水平動きベクトル補正する。
【0013】第1動きベクトル補正手段または第2動き
ベクトル補正手段によって水平動きベクトル補正された
前フレームの高域成分を用いて、その後、補間成分生成
手段によって補間成分を得る。そして、この補間成分を
現フレームの高域成分にm/2Hzクロックレートで内
挿する。このように、フレーム間内挿時の水平動きベク
トル補正処理および内挿処理をm/2Hzクロック、た
とえば16.2MHzクロックレートで行える。
【0014】
【発明の効果】この発明によれば、従来ではmHzのク
ロックレートで行っていた処理をm/2Hzのクロック
レートで処理できるので、回路規模を縮小でき、簡単な
構成のテレビジョン受像機が得られる。この発明の上述
の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照
して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとな
ろう。
【0015】
【実施例】図1を参照して、この実施例のテレビジョン
受像機10は、回路規模を削減するために簡易構成のM
USEデコーダを含んで構成される。テレビジョン受像
機10は入力端子12を含み、入力端子12からはMU
SE信号が入力され、A/D変換回路14でディジタル
データに変換される。その後、ディエンファシス回路1
6でディエンファシスされる。ディエンファシス回路1
6からの輝度信号には、伝送逆ガンマ補正回路18で伝
送逆ガンマ処理が施される。ここで、MUSE信号は、
輝度信号については低域成分(0〜4MHz)にサブサ
ンプリングによる折り返し成分を含まない。したがっ
て、輝度信号の低域成分(以下、単に「輝度低域成分」
という)は内挿処理せずにそのまま使うことができる。
そこで、受信したMUSE信号に対して伝送逆ガンマ補
正回路18で伝送逆ガンマ処理を施した後、LPFおよ
びHPFを含む分離フィルタ20で、折り返し成分を含
まない輝度低域成分と折り返し成分を含む輝度信号の高
域成分(以下、単に「輝度高域成分」という)とに分離
し、輝度高域成分に対してのみ後述するように3次元内
挿処理を施す。
【0016】また、A/D変換回路14によって得られ
たディジタルデータはコントロールデコーダ22および
タイミング発生回路24に与えられる。コントロールデ
コーダ22では、垂直動きベクトル,水平動きベクトル
および輝度サブサンプリング信号が得られ、輝度高域成
分フレーム間内挿回路30,輝度高域成分フィールド間
内挿回路32および色差信号フィールド内処理回路40
に与えられる。また、タイミング発生回路24からは各
回路での処理タイミングを設定するタイミング信号が出
力される。また、タイミング発生回路24から輝度高域
成分フレーム間内挿回路30へは1ライン毎に反転する
ライントグル信号が与えられる。
【0017】さらに、人間の視覚特性が高域に対して鈍
いことを利用して、分離フィルタ20の後段に設けられ
るビット変換回路(図示せず)によって高域成分に対し
て量子化ビット数を削減する。ここでは、たとえば8ビ
ットのデータが6ビットに変換される。量子化ビット数
が削減されたデータは、非線形処理回路26および動き
検出回路28に与えられる。
【0018】輝度高域成分のレベル分布が0付近に集中
することおよび擬似輪郭等の妨害を軽減するために、非
線形処理回路26で非線形処理を行う。非線形処理回路
26では、低レベル側を伸長し、高レベル側を圧縮す
る。非線形逆処理回路34では、逆に低レベル側を圧縮
し、高レベル側を伸長する。非線形処理の特性と非線形
逆処理の特性とは互いに相補的な特性とし、両者を合わ
せた特性が線形となるような関係とする。
【0019】非線形処理回路26からの輝度高域成分
は、輝度高域成分フレーム間内挿回路30に与えられ
る。輝度高域成分フレーム間内挿回路30では、後で詳
細に説明するが、輝度高域成分に対し、静止画用の処理
としてフレーム間内挿し、動画用の処理としてフィール
ド内内挿する。そして、内挿処理された輝度高域成分は
動き量に応じて混合され、補間成分が得られる。この補
間成分が現フレームの輝度高域成分にフレーム間内挿さ
れ、輝度高域成分フィールド間内挿回路32に与えられ
る。輝度高域成分フィールド間内挿回路32では、垂直
動きベクトル,水平動きベクトルおよび輝度サブサンプ
リング信号に基づいて内挿処理される。すなわち、輝度
高域成分に対して、静止画用の処理としてフィールド間
内挿され、動画用の処理としてフィールド内内挿され、
それぞれ動き量に応じて混合され、非線形逆処理回路3
4に出力される。なお、動き量は動き検出回路28で求
められる。
【0020】そして、輝度高域成分フィールド間内挿回
路32からの出力には非線形逆処理回路34で非線形逆
処理が施され、加算器36に与えられる。加算器36で
は、非線形逆処理回路34からの輝度高域成分と分離フ
ィルタ20からの輝度低域成分とが加算され、輝度信号
としてマトリクス回路38に与えられる。一方、色差信
号については、色差信号フィールド内処理回路40で、
簡易処理のため時間方向の内挿処理は行われず動画処理
すなわちフィールド内内挿処理(空間内挿)のみが施さ
れ、R−Y信号およびB−Y信号としてマトリクス回路
38に与えられる。もちろん、色差信号について、従来
と同じように静止画と動画との適用処理をすることも可
能である。
【0021】マトリクス回路38からはR,G,B信号
が出力され、それぞれR,G,B信号用のD/A変換回
路42,44および46でアナログデータに変換された
後、出力端子48,50および52から、それぞれR,
G,B信号が出力される。このように構成されるテレビ
ジョン受像機10の輝度高域成分フレーム間内挿回路3
0は、たとえば図2に示すように構成される。
【0022】図2を参照して、輝度高域成分フレーム間
内挿回路30では、入力端子54からの輝度高域成分が
遅延回路56,動画処理フィルタ58およびフレームメ
モリ60に与えられる。フレームメモリ60には、1フ
レーム期間の輝度高域成分が書き込まれる。また、入力
端子62,64および66からは、コントロールデコー
ダ22からの垂直動きベクトル,水平動きベクトルおよ
び輝度サブサンプリング信号が入力される。なお、垂直
動きベクトルおよび水平動きベクトルは、1フィールド
毎に更新されるデータとして得られ、また、輝度サブサ
ンプリング信号は1フレーム毎に反転するたとえば15
Hzの信号である。さらに、入力端子68からはタイミ
ング発生回路24からのライントグル信号が入力され
る。
【0023】フレームメモリ60はメモリ制御回路70
によって輝度高域成分の書き込み位置と読み出し位置と
が制御される。このとき、メモリ制御回路70は、垂直
動きベクトルのみ考慮するだけの簡単な制御でよい。す
なわち、メモリ制御回路70は、入力される垂直動きベ
クトルに応じて、フレームメモリ60に書き込まれた輝
度高域成分を書き込み位置から何ライン分ずらして読み
出すかを制御する。
【0024】フレームメモリ60に書き込まれた輝度高
域成分は、次フレームに読み出され、遅延回路72およ
びセレクタ74に与えられる。遅延回路72には16.
2MHzのクロックが与えられ、入力される輝度高域成
分を1クロック分遅延してセレクタ74に与える。ま
た、入力端子64から与えられる水平動きベクトルは、
表1に示すようにたとえば4ビットで構成され、16段
階のベクトル値を有する。
【0025】
【表1】
【0026】表1に示す水平動きベクトルの上位3ビッ
トはたとえば8段のシフトレジスタを含むシフト量制御
回路76に与えられ、水平動きベクトルの最下位ビット
はAND回路78に与えられる。また、1フレーム毎に
反転する輝度サブサンプリング信号および1ライン毎に
反転するライントグル信号はEX−OR回路80に与え
られる。したがって、EX−OR回路80からは1ライ
ン毎に反転するライントグル信号がさらに1フレーム毎
に反転して出力され、AND回路78およびEX−OR
回路82に与えられる。
【0027】すると、AND回路78からは水平動きベ
クトルの最下位ビットに従った選択信号がセレクタ74
に与えられる。すなわち、水平動きベクトルの最下位ビ
ットが“0”のとき(水平動きベクトルが偶数のとき)
には、AND回路78からの選択信号は“0”となる。
一方、水平動きベクトルの最下位ビットが“1”のとき
(水平動きベクトルが奇数のとき)には、セレクタ74
にEX−OR回路80からの出力が選択信号として与え
られる。
【0028】したがって、水平動きベクトルが偶数のと
きはセレクタ74への選択信号は常に“0”となり、フ
レームメモリ60からの輝度高域成分をそのまま選択し
て、シフト量制御回路76に与える。一方、水平動きベ
クトルが奇数のときにはセレクタ74の選択信号として
は1ライン毎に“1”“0”と切り換わる選択信号が与
えられ、1ライン毎に遅延回路72を経た輝度高域成分
とフレームメモリ60から直接与えられる輝度高域成分
とが選択され、シフト量制御回路76に与えられる。
【0029】シフト量制御回路76では、水平動きベク
トルの上位3ビットに応じて輝度高域成分のシフト量が
決定される。この実施例では、水平動きベクトルの最下
位ビットを切り捨て、上位3ビットだけが用いられる。
このように水平動きベクトルの最下位ビットを切り捨て
て上位3ビットだけを用いることによって、32.4M
Hzクロックレートの画素に対する水平動きベクトルを
16.2MHzクロックレートの画素に対する水平動き
ベクトルに変換して、16.2MHzクロックレートで
水平動きベクトル補正を行うことができる。
【0030】表1からわかるように、32.4MHzク
ロックレートで水平動きベクトル補正を行う場合には、
「+7」〜「−8」の範囲内で輝度高域成分をシフトし
なければならないが、16.2MHzクロックレートで
水平動きベクトル補正を行うことによって、「+3」〜
「−4」の範囲内で輝度高域成分をシフトすればよい。
【0031】シフト量制御回路76からの出力すなわち
静止画用の処理が行われた輝度高域成分は、MIX回路
84に与えられる。また、MIX回路84には、動画処
理フィルタ58でフィールド内内挿すなわち動画用の処
理が施された輝度高域成分が与えられる。そして、MI
X回路84で、これらの輝度高域成分は、入力端子86
からの動き信号に応じて重み付けされて合成され、補間
成分が得られる。MIX回路84からの補間成分はセレ
クタ88に与えられる。また、現フレームの輝度高域成
分は遅延回路56を介してセレクタ88に与えられる。
【0032】そして、EX−OR回路80からの出力と
16.2MHzのクロックとが与えられるEX−OR回
路82からの選択信号によって、セレクタ88でフレー
ム間内挿処理が行われる。すなわち、セレクタ88は、
16.2MHzクロックレートでありかつ1ライン毎に
極性が反転する選択信号(図3(E))に応じて、遅延
回路56からの現フレームの輝度高域成分(図3
(C))とMIX回路78からの補間成分(図3
(D))とを交互に選択して、遅延回路90に32.4
MHzクロックレートの信号(図3(F))を与える。
【0033】図3(C)〜図3(F)からわかるよう
に、セレクタ88では、EX−OR回路82からの選択
信号が“1”のときは遅延回路56からの輝度高域成分
が選択され、選択信号が“0”のときMIX回路78か
らの補間成分が選択される。また、図3(E)に示すよ
うに、選択信号が1ライン毎に反転することに応じて、
図3(F)に示すように、輝度高域成分と補間成分との
選択順序が1ライン毎に切り換わる(図3(E)のと
きは図3(F)となり、図3(E)のときは図3
(F)となる)。遅延回路90では、32.4MHz
クロックレートのクロックによって信号が遅延されて、
出力端子92からフレーム内挿出力として出力される。
【0034】次いで、図2に示す輝度高域成分フレーム
間内挿回路30における水平動きベクトル補正の方法に
ついて説明する。説明の簡素化のために、垂直動きベク
トルに説明については省略するが、垂直動きベクトルと
は無関係に水平動きベクトル補正は処理される。まず、
図4を参照して水平動きベクトルが偶数(ここでは「−
2」)の場合について説明する。なお、図4〜図6にお
いて、○は現フレームの輝度高域成分、●は前フレーム
の輝度高域成分を表す。
【0035】図4(A)には静止画の原画サンプリング
を表し、図4の場合には水平動きベクトルが「−2」で
あるので、図4(B)に示すように、現フレームの輝度
高域成分は静止画のときより32.4MHzクロックレ
ートで2クロック分左へシフトしている。図4(C)に
示すように、伝送時には輝度サブサンプリング信号とと
もに16.2MHzクロックレートで送られ、図4
(D)に示すように、デコーダすなわちテレビジョン受
像機10側では、シフト量制御回路76で16.2MH
zクロックレートの画素に対するベクトル補正値「−
1」として、左へ1クロックシフトされる。すると最終
的に、図4(E)に示すように、フレーム間内挿後の輝
度高域成分が正しく再生される。なお、図4(E)にお
いて、点線で示す部分は現フレームの輝度高域成分と前
フレームの輝度高域成分(補間成分)との組み合わせお
よび順序を示している。水平動きベクトルが「0」の場
合も同様に処理される。
【0036】次いで、図5を参照して、水平動きベクト
ルが奇数(ここでは「−1」)の場合について説明す
る。この場合には、図5(A)に示すように、各フレー
ムにおいて同一点をサンプリングするので、フレーム毎
の原画サンプリング点すなわち現フレームのサブサンプ
リング位相と前フレームのサブサンプリング位相との差
がなくなっている。そして、図5(B)に示すように、
伝送時には図4と同様16.2MHzクロックレートで
送られる。このとき、図5(A)と図5(B)とを比較
してわかるように、輝度高域成分が、1ラインおきに3
2.4MHzクロックレートで1クロックシフトされ
る。そして、図5(C)に示すように、デコーダ側での
ベクトル補正も図4と同様16.2MHzクロックレー
トで左へ1クロックシフトされる。このように図4と図
5とが等しく左へ1クロックシフトされるのは、水平動
きベクトル補正のクロックレートを32.4MHzから
16.2MHzへ変換したためである。
【0037】しかし、このまま単純にフレーム間内挿処
理してしまうと輝度高域成分が図5(D)に示すよう
に、「DCFEHG」となり、正しく内挿されない。そ
こで、水平動きベクトルが奇数の場合には、内挿順序が
「前1フレーム,現フレーム」になるライン(すなわ
ち、輝度サブサンプリング位相を32.4MHzクロッ
クレートで2クロック分だけ右にシフトする必要がある
ライン)について、前フレームの輝度高域成分を16.
2MHzクロックレートで1クロック分余分に遅らせる
処理が必要となる(図5(E))。これによってフレー
ム間内挿後の輝度高域成分が最終的に正しく再生され
る。なお、内挿順序が「前フレーム,現フレーム」とな
るラインは、伝送時に1クロック分シフトしたラインか
否かによって判断される。
【0038】なお、図6に水平動きベクトルが奇数「+
1」の場合を示すが、図5の場合と同様に処理されるの
で、その重複する説明は省略する。この実施例によれ
ば、フレーム間内挿処理および水平動きベクトル補正を
高速の32.4MHzクロックレートで処理しなくても
よく、またフレームメモリ制御も簡単になるので、回路
規模を縮小でき、簡易構成のMUSEデコーダを構成す
る場合に有効となる。
【0039】なお、上述の実施例は、テレビジョン受像
機10の前段で12/11時間伸長する場合にも適用で
きる。その場合には、上述の実施例における32.4M
Hzは29.7MHzに、16.2MHzは14.8M
Hzにそれぞれ読み替えればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】この実施例の輝度高域成分フレーム間内挿回路
の一例を示すブロック図である。
【図3】この実施例のフレーム間内挿処理を説明するた
めのタイミング図である。
【図4】水平動きベクトルが「−2」の場合の水平動き
ベクトル補正を説明するための図解図である。
【図5】水平動きベクトルが「−1」の場合の水平動き
ベクトル補正を説明するための図解図である。
【図6】水平動きベクトルが「1」の場合を示す図解図
である。
【図7】従来技術を示すブロック図である。
【図8】従来の輝度フレーム間内挿回路を示すブロック
図である。
【符号の説明】
10 …テレビジョン受像機 30 …輝度高域成分フレーム間内挿回路 56,72,90 …遅延回路 58 …動画処理フィルタ 60 …フレームメモリ 70 …メモリ制御回路 74,88 …セレクタ 76 …シフト量制御回路 78 …AND回路 80,82 …EX−OR回路 84 …MIX回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/44 - 9/78 H04N 11/00 - 11/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】MUSE信号に含まれるmHzのクロック
    レートの画素に対する輝度信号の水平動きベクトルを得
    るテレビジョン受像機であって、 前記輝度信号を低域成分と高域成分とに分離する分離手
    段、ならびに前記高域成分に対してフレーム間内挿処理
    するフレーム間内挿処理手段を備え、 前記フレーム間内挿処理手段は、 前記水平動きベクトルが偶数の場合にはm/2Hzのク
    ロックレートで前フレームの高域成分を水平動きベクト
    ル補正する第1動きベクトル補正手段、 前記水平動きベクトルが奇数の場合にはm/2Hzのク
    ロックレートで前フレームの高域成分を水平動きベクト
    ル補正しかつ前記前フレームの高域成分の位相の補正が
    必要なラインに対して前記前フレームの高域成分をm/
    2Hzのクロックレートで1クロック分遅延させる第2
    動きベクトル補正手段、 水平動きベクトル補正された前記前フレームの高域成分
    を用いて補間成分を得る補間成分生成手段、および現フ
    レームの高域成分に前記補間成分をm/2Hzのクロッ
    クレートで内挿する手段を含む、テレビジョン受像機。
  2. 【請求項2】前記mHzは32.4MHzである、請求
    項1記載のテレビジョン受像機。
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