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JPH08102969A - ノイズリダクション回路およびそれを用いたテレビジョン受像機 - Google Patents

ノイズリダクション回路およびそれを用いたテレビジョン受像機

Info

Publication number
JPH08102969A
JPH08102969A JP6236996A JP23699694A JPH08102969A JP H08102969 A JPH08102969 A JP H08102969A JP 6236996 A JP6236996 A JP 6236996A JP 23699694 A JP23699694 A JP 23699694A JP H08102969 A JPH08102969 A JP H08102969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
noise reduction
circuit
color difference
noise
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6236996A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Yamashita
昭彦 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP6236996A priority Critical patent/JPH08102969A/ja
Publication of JPH08102969A publication Critical patent/JPH08102969A/ja
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  • Color Television Systems (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 輝度信号については、低域成分の内挿処理を
施さず、高域成分のみに輝度信号静止画処理回路24お
よび輝度信号動画処理回路26等で内挿処理を施す。色
差信号については時間方向の内挿処理を施さず色差信号
処理回路40で空間内挿を施す。このように簡易構成の
MUSEデコーダを用いたテレビジョン受像機10の色
差信号処理回路40の前段にノイズリダクション回路3
8を設ける。ノイズリダクション回路38では、フレー
ムメモリからの前フレームの信号を用いて内挿処理回路
で内挿処理を施し、現フィールドの信号とサンプリング
位相が一致する信号を生成する。そして現フィールドの
信号と内挿処理された信号とに基づいてノイズリダクシ
ョンをかける。 【効果】 簡単な構成のテレビジョン受像機が得られ、
また、少ないメモリ容量で足りるノイズリダクション回
路が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はノイズリダクション回
路およびそれを用いたテレビジョン受像機に関し、特に
たとえば高品位映像信号を伝送する場合の帯域圧縮手法
として、サブナイキストオフセットサブサンプリングを
行って高周波成分を3次元的に低周波成分に折り込む技
術を用いて、空間的にサブサンプリングされた信号に対
してノイズリダクションをかける、ノイズリダクション
回路およびそれを用いたテレビジョン受像機に関する。
【0002】
【従来の技術】高品位映像信号を帯域圧縮して放送衛星
1チャネルを用い伝送する方式として、多重サブサンプ
リングエンコーダ(MUSE)方式がよく知られてい
る。この方式に関しては、「MUSE方式の開発」二
宮,大塚他著(NHK技術研究 昭和62年第39巻第
2号 18頁〜53頁)の文献等に紹介されている。こ
こで、MUSE方式の復調器を備えたテレビジョン受像
機1を、図11に示す。
【0003】図11において、入力端子1aから与えら
れたMUSE信号は、A/D変換回路2でA/D変換さ
れ、ディエンファシス回路3および伝送逆ガンマ補正回
路4を介して輝度信号静止画処理回路5a,輝度信号動
画処理回路5b,色差信号静止画処理回路5c,色差信
号動画処理回路5dおよび動き検出回路5eにそれぞれ
与えられる。
【0004】エンコーダ側でフィールドおよびフレーム
オフセットサブサンプリングされた信号すなわちMUS
E信号を、輝度信号静止画処理回路5aでは、時間的相
関が高いことを利用してフィールド間およびフレーム間
内挿し、輝度信号動画処理回路5bでは、空間的相関が
高いことを利用してフィールド内内挿する。内挿された
静止画信号および動画信号は、輝度信号用ミックス回路
6aにおいて、動き量に応じて画素単位で混合される。
また、色差信号についても同様に、色差信号静止画処理
回路5cおよび色差信号動画処理回路5dで処理され、
色差信号用ミックス回路6bにおいて動き量に応じて画
素単位で混合される。動き量は、動き検出回路5eで求
められる。そして、輝度信号用ミックス回路6aおよび
色差信号用ミックス回路6bからのそれぞれの出力はマ
トリクス回路7で処理され、マトリクス回路7からは
R,G,B信号が出力される。このR,G,B信号は、
それぞれD/A変換回路8a,8bおよび8cでD/A
変換された後、それぞれ出力端子9a,9bおよび9c
から出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術では、輝
度信号については高域成分,低域成分に拘わらず輝度信
号静止画処理回路5aおよび輝度信号動画処理回路5b
で内挿処理される。さらに、色差信号については、色差
信号静止画処理回路5cではフィールド間およびフレー
ム間内挿が施され、色差信号動画処理回路5dではフィ
ールド内内挿が施され、それぞれ内挿された静止画信号
および動画信号が得られる。そしてこの静止画信号およ
び動画信号が色差信号用ミックス回路6bで動き量に応
じて画素単位で混合される。
【0006】このように、従来技術では回路構成が複雑
になるという問題点があった。それゆえに、この発明の
主たる目的は、回路構成が簡単な、テレビジョン受像機
を提供することである。この発明の他の目的は、新規な
ノイズリダクション回路を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明は、空間的にサ
ブサンプリングされ、かつ複数フィールド(mフィール
ド)毎にサンプリング位相が一致するようオフセットサ
ブサンプリングされた信号に対してノイズリダクション
をかけるためのノイズリダクション回路において、現フ
ィールドの信号とnフィールド前(n<m)の信号とに
基づいてノイズリダクションをかけるノイズリダクショ
ン手段を備えることを特徴とする、ノイズリダクション
回路である。
【0008】第2発明は、低域に折り返し成分を含まな
いように多重サブサンプリングして得られたMUSE信
号を元の信号に復元するテレビジョン受像機であって、
MUSE信号の輝度信号を高域成分と低域成分とに分離
する分離手段、高域成分に内挿処理を施す第3内挿処理
手段、低域成分と内挿された高域成分とを加算する加算
手段、MUSE信号の色差信号にノイズリダクションを
施すノイズリダクション手段、ノイズリダクションが施
された色差信号に内挿処理を施す第4内挿処理手段、お
よび加算手段の出力と第2内挿処理手段からの出力とを
処理するマトリクス手段を備え、ノイズリダクション手
段として上述のノイズリダクション回路を用いる、テレ
ビジョン受像機である。
【0009】
【作用】分離手段で、MUSE信号の輝度信号を高域成
分と低域成分とに分離する。輝度信号の高域成分につい
てのみ第3内挿処理手段で内挿処理を施し、その第3内
挿処理手段からの出力と輝度信号の低域成分とを加算手
段で加算する。MUSE信号の色差信号についてはノイ
ズリダクション手段でノイズリダクションが施され、そ
の後第4内挿処理手段で時間方向の内挿処理を施さず空
間内挿を施す。そして、加算手段からの輝度信号と第2
内挿処理手段からの色差信号とをマトリクス手段に与え
て処理する。このように、テレビジョン受像機での処理
が簡素化される。
【0010】また、ノイズリダクション手段では、ノイ
ズ量検出手段で検出されたノイズ量に応じて、切換手段
でノイズリダクションの程度を段階的に切り換える。こ
のノイズリダクションは、現フィールドの信号とnフィ
ールド前(n<m)の信号とに基づいて施される。この
とき、フレームメモリを用いる場合には、フレームメモ
リからの信号を第1内挿処理手段で内挿処理して2フィ
ールド前の信号を得て、その信号と現フィールドの信号
とに基づいてノイズリダクションをかける。また、フィ
ールドメモリを用いる場合には、フィールドメモリから
の信号を第2内挿処理手段で内挿処理して1フィールド
前の所望の信号を得て、その信号と現フィールドの信号
とに基づいてノイズリダクションをかける。
【0011】
【発明の効果】この発明によれば、輝度信号の低域成分
については内挿処理せずさらに色差信号については空間
内挿を施すだけであるので、回路の簡単なテレビジョン
受像機が得られる。また、ノイズリダクション回路はフ
レームメモリやフィールドメモリを用いて構成できるの
で、多くのメモリ量を必要としないノイズリダクション
回路が得られる。
【0012】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0013】
【実施例】図1を参照して、この実施例のテレビジョン
受像機10は、回路規模を削減するために簡易構成のM
USEデコーダを含んで構成される。テレビジョン受像
機10は入力端子12を含み、入力端子12からはMU
SE信号が入力され、A/D変換回路14でディジタル
データに変換される。その後、ディエンファシス回路1
6でディエンファシスされる。ディエンファシス回路1
6からの輝度信号には、伝送逆ガンマ補正回路18で伝
送逆ガンマ処理が施される。ここで、MUSE信号は、
輝度信号については低域成分(0〜4MHz)にサブサ
ンプルによる折り返し成分を含まない。したがって、輝
度信号の低域成分(以下、単に「低域成分」という)は
内挿処理せずにそのまま使うことができる。そこで、受
信したMUSE信号に対して伝送逆ガンマ補正回路18
で伝送逆ガンマ処理を施した後、分離フィルタ20で、
折り返し成分を含まない低域成分と折り返し成分を含む
輝度信号の高域成分(以下、単に「高域成分」という)
とに分離し、高域成分に対してのみ内挿処理を施す。さ
らに、人間の視覚特性が高域に対して鈍いことを利用
し、分離フィルタ20の後段に設けられるビット変換回
路(図示せず)によって高域成分に対して量子化ビット
数を削減する。ここでは、たとえば8ビットのデータが
6ビットに変換される。また、高域成分のレベル分布が
0付近に集中することおよび擬似輪郭等の妨害を軽減す
るために、非線形処理回路22で非線形処理を行う。非
線形処理の特性と非線形逆処理の特性とは互いに相補的
な特性とし、両者を合わせた特性が線形となるような関
係とする。
【0014】非線形処理回路22からの高域成分は、輝
度信号静止画処理回路24,輝度信号動画処理回路26
および動き検出回路28に与えられる。輝度信号静止画
処理回路24では、時間的相関が高いことを利用してフ
ィールド間およびフレーム間内挿し、輝度信号動画処理
回路26では、空間的相関が高いことを利用してフィー
ルド内内挿する。内挿された静止画信号および動画信号
は、それぞれ輝度信号用ミックス回路30において、動
き量に応じて画素単位で混合される。動き量は、動き検
出回路28で求められる。そして、輝度信号用ミックス
回路30からの出力には非線形逆処理回路32で非線形
逆処理が施され、加算器34に与えられる。加算器34
では、非線形逆処理回路32からの高域成分と分離回路
20からの低域成分とを加算し、輝度信号としてマトリ
クス回路36に与える。
【0015】一方、色差信号については、後述するノイ
ズリダクション回路38でノイズリダクションがかけら
れた後、色差信号処理回路40で、簡易処理のため時間
方向の内挿処理は行われず動画処理すなわちフィールド
内内挿処理(空間内挿)のみが施され、R−Y信号およ
びB−Y信号としてマトリクス回路36に与えられる。
【0016】マトリクス回路36からはR,G,B信号
が出力され、それぞれR,G,B信号用のD/A変換回
路42,44および46でアナログデータに変換された
後、出力端子48,50および52から、それぞれR,
G,B信号が出力される。このように構成されるテレビ
ジョン受像機10において、仮にノイズリダクション回
路38がない場合を考えると、回路規模をさらに大幅に
削減することが可能となるが、低域成分および色差信号
に対して時間方向のノイズリダクションがかかっていな
いため、S/Nの劣化した信号が入力される場合にはそ
のノイズが目立つという欠点が考えられる。
【0017】このとき、空間的にLPFをかけてノイズ
リダクションを施す方法も考えられるが、周波数特性が
極端に劣化してしまう。ノイズリダクションを時間方向
にかける方が効果は大きいが、MUSE信号のサンプリ
ングフォーマットは4フィールドで一巡するサンプリン
グ位相を有し、そのため同一サンプリング位相の信号ど
うしでノイズリダクションをかけようとすると2フレー
ムメモリが必要になり、メモリ量が多くなってしまう。
【0018】そこで、この発明において注目すべきノイ
ズリダクション回路38では、所要メモリ量を少なくす
るために、過去のフィールド(nフィールド前)の信号
に基づいて内挿処理を施すことによって擬似的に現フィ
ールドの信号と同一位相の信号を生成し、得られた信号
と現フィールドの信号とに基づいてノイズリダクション
をかけるよう構成し、nの値を4よりも少なくする。
【0019】以下、ノイズリダクション回路38につい
て詳細に説明する。ノイズリダクション回路38は、た
とえば図2に示すように構成される。図2に示すノイズ
リダクション回路38では、端子54からの色差信号が
1フレーム分フレームメモリ56に格納される。フレー
ムメモリ56に格納された色差信号は内挿処理回路58
に与えられ、内挿処理回路58では、現フィールドの色
差信号と同一サンプリング位相の色差信号が生成され
る。そして、減算器60では、内挿処理回路58から出
力される色差信号から現フィールドの色差信号を減算す
る。ノイズリダクション量制御回路62では、減算器6
0からの出力に対して所定のゲインをもたせ、加算器6
4で、端子54からの色差信号とノイズリダクション量
制御回路62からの色差信号とが加算され、出力端子6
6から出力される。
【0020】次に、ノイズリダクション回路38の動作
について詳細に説明する。色差信号のサンプリング位相
も2フレームで一巡するため、本来ならばノイズリダク
ションをかけようとすると2フレーム分のメモリが必要
である。したがって、その場合の構成は、図2において
フレームメモリ56を2フレームメモリとし、内挿処理
回路58を省略したものとなる。
【0021】しかし、この実施例においては、メモリ量
を少なくするためにフレームメモリ56は1フレームメ
モリであり、そのために図3に示すように、現フィール
ドの色差信号およびフレームメモリ56からの前フレー
ムの色差信号のそれぞれのサンプリング位相は異なる。
図3において、a,b,cは現フィールドの色差信号、
d,e,fはフレームメモリ56から出力される前フレ
ームの色差信号であり、たとえば現フィールドの色差信
号bの位相に対応するgの色差信号を内挿処理回路58
で周辺の色差信号(たとえばdとe)を使って内挿処理
することによって求める。内挿処理回路58の構成例を
図4に示す。
【0022】図4に示す内挿処理回路58では、入力端
子68を介して与えられるフレームメモリ56からの色
差信号がD−FF70へ与えられ遅延される。そして、
加算器72でD−FF70へ入力される色差信号とD−
FF70から出力される色差信号とが加算され、平均値
が求められる。加算器72から出力される色差信号は、
直接あるいはD−FF74を介して、マルチプレクサ7
6に与えられる。マルチプレクサ76は、端子78から
与えられるライントグルのサンプリング信号(コントロ
ール信号の中に含まれる)によって制御され、加算器7
2から出力される色差信号およびD−FF74から出力
される色差信号のうちいずれか一方が選択され、出力端
子80から減算器60へ与えられる。すなわち、内挿処
理回路58は、ラインオフセットされている色差信号に
対し、偶数ラインと奇数ラインとで1サンプル分位相を
シフトすることによって、内挿された色差信号の位相を
現フィールドの色差信号の位相に合わせるよう調整する
ための回路である。図3の例では、色差信号bに対応す
る色差信号gはD−FF74を介してマルチプレクサ7
6に与えられる信号である。
【0023】なお、図4に示す内挿処理回路58は、最
も簡単な構成を示したものであり、図3においてgを求
めるために数1の計算をすることを意味する。
【0024】
【数1】g=(d+e)/2 ノイズリダクション量制御回路62は、ノイズリダクシ
ョンの程度を決定するものであり、通常図5に示すよう
な非線形特性を有しており、ROMを用いたルックアッ
プテーブル方式や折れ線近似を行ってランダムロジック
で構成される等、任意の手段で構成される。
【0025】図5において、横軸および縦軸は、それぞ
れノイズリダクション量制御回路62の入力信号および
出力信号のレベルを表している。ここで、出力信号はノ
イズリダクション量を示す。図5からわかるように、入
力信号が所定値に至るまではノイズリダクション量を多
くするが、入力信号が所定値以上になるとノイズリダク
ション量を少なくしていく。
【0026】ノイズリダクション全体の動作としては、
現フィールドの信号レベルをA,前フレーム(2フィー
ルド前)の信号(内挿された信号)レベルをB,ノイズ
リダクション量制御回路62でのゲインをα,ノイズリ
ダクション後の信号レベルをCとすると、数2で表され
るような変換を行うことを意味する。
【0027】
【数2】C=(1−α)×A+α×B 数2において、αの値が大きいほど、ノイズリダクショ
ンの程度も大きくなる。このようなノイズリダクション
回路38を用いれば、ノイズリダクションに必要なフレ
ームメモリの量を少なくでき、2フレームメモリを用い
る場合に比べメモリ量を半分にすることができる。
【0028】さらに、ノイズリダクション回路を、次に
述べるようにたとえば前フィールドの信号を使用する構
成すなわちフィールドメモリを用いる構成にすれば、2
フレームメモリを用いる場合に比べメモリ量を1/4に
できる。ここで、色差信号のサンプリングパターンはフ
ィールドを考慮すると図6のようになる。
【0029】色差信号については、奇数ラインにR−Y
信号,偶数ラインにB−Y信号が線順次多重されてお
り、図6にはR−Y信号のみを示している。たとえば、
現フィールドの5ライン目の画素mについて考えると、
対応する前フィールドの画素は画素mの近傍の画素n1
〜n4を使って求めることもできるが、線順次多重され
ていることから2ライン分のラインメモリが必要となり
回路規模が増え、構成も複雑となる。したがって、ここ
では画素mに最も近い画素n2(前フィールドの567
ライン目に存在する)をそのまま使用する場合を例にし
て説明する。この場合のノイズリダクション回路38′
は、たとえば図7に示すようになる。
【0030】図7に示すノイズリダクション回路38′
の構成は、図2に示すノイズリダクション回路38とほ
ぼ同様であるが、図2のフレームメモリ56の代わりに
フィールドメモリ82(562H遅延)が用いられ、ま
た内挿処理回路58′はたとえば図8に示すような構成
になる。図8に示す内挿処理回路58′では、入力端子
84を介してフィールドメモリ82から与えられる色差
信号は、ラインメモリ86で1H期間遅延される。そし
て、マルチプレクサ88には、ラインメモリ86からの
色差信号と入力端子84からの色差信号とが与えられ
る。このマルチプレクサ88は、端子90から与えられ
フィールド毎にトグルするセレクト制御信号によって制
御され、いずれかの色差信号が選択される。選択された
色差信号は出力端子92から出力される。
【0031】このような内挿処理回路58′によって、
ノイズリダクションの対象画素となる前フィールドの信
号は、フィールド毎に562H前(画面上で直下のライ
ン)の信号と563H前(画面上では直上のライン)の
信号とに切り換わり、同じ色相の画素を対象画素とする
ことができる。図6の例において使用される画素n2
は、ラインメモリ86を介してマルチプレクサ88に与
えられる信号である。
【0032】なお、上述のノイズリダクション回路38
および38′では、空間フィルタリングによるノイズリ
ダクションの場合ほど顕著ではないが、若干高域におい
て周波数特性が劣化する。これは、高域においては、ノ
イズがない場合でも内挿処理した信号と現フィールドの
信号との間にレベル差が生じることによる。これは、内
挿フィルタの特性にも依存する。すなわち、内挿フィル
タの特性が広帯域であればつまり多くの画素を用いて補
間を行えば、内挿後の周波数特性の劣化も少なく、ノイ
ズリダクション後の劣化も少ない。
【0033】この対策としては、図9に示すようなノイ
ズリダクション回路94が有効となる。図9に示すノイ
ズリダクション回路94は、図2のノイズリダクション
回路38にノイズ検出回路96を追加し、かつノイズリ
ダクション量制御回路62の代わりにノイズリダクショ
ン量制御回路62′を用いたものである。ノイズリダク
ション回路94のその他の構成についてはノイズリダク
ション回路38と同様であるので重複する説明は省略す
る。
【0034】ノイズ検出回路96は、HPF98,絶対
値回路100,積分器102およびノイズ量判別器10
4を含む。まず、HPF98によって、入力端子54か
らの色差信号のノイズ成分を抽出し、絶対値回路100
でノイズレベルを求める。そして、積分器102で所定
の期間ノイズレベルを積分する。たとえば、積分器10
2には、MUSE信号のたとえば563ライン目や11
25ライン目のクランプレベルラインを示す信号(コン
トロール信号の中に含まれる)が与えられ、その信号間
隔で設定される期間のノイズレベルが検出される。そし
て、ノイズ量判別器104では、得られたノイズレベル
に対し、所定の閾値との比較を行ってノイズレベルを複
数ビットのディジタル値として出力する。ノイズ量判別
器104は、たとえば図10に示すように構成される。
【0035】図10に示すノイズ量判別器104は、ノ
イズリダクション量を4種類に切り換える場合の構成例
である。ノイズ量判別器104は、コンパレータ10
6,108,110およびデコード回路112を含む。
そして、入力端子114を介して積分器102から与え
られる出力(ノイズレベル)はコンパレータ106,1
08および110に与えられる。そして、コンパレータ
106では、ノイズレベルと閾値REF3とが、コンパ
レータ108ではノイズレベルと閾値REF2とが、コ
ンパレータ110ではノイズレベルと閾値REF1と
が、それぞれ比較され、比較結果に応じた信号がデコー
ド回路112に与えられる。デコード回路112では、
コンパレータ106ないし110からのそれぞれの信号
が、ノイズ量を切り換えるための2ビットのディジタル
値に変換され、出力端子116から出力される。
【0036】ここで、閾値REF1〜REF3のレベル
は、 REF1<REF2<REF3 であるとし、コンパレータ106ないし110からの出
力は、各コンパレータ106ないし110に入力される
ノイズレベルが各閾値よりも大きい場合にそれぞれHレ
ベルを出力するものとすると、ノイズレベル,各コンパ
レータ106ないし110の出力,デコード回路112
の出力および図11に示すノイズリダクション特性の関
係は、表1のようになる。
【0037】
【表1】
【0038】ここで、ノイズリダクション量制御回路6
2′は、図2に示すノイズリダクション量制御回路62
とほぼ同様に構成されるが、図9に示すノイズリダクシ
ョン量制御回路62′は複数の特性を有し、ノイズ量判
別器104からのノイズレベルの値によって特性を切り
換える。具体的には、ノイズリダクション量制御回路6
2′をたとえばROMによるルックアップテーブルで構
成する場合には、ノイズレベルをROMの上位アドレス
に入力する構成で実現できる。ここでは、図11に示す
ように、〜の4種類の特性を有するものとし、した
がってノイズ量判別器96からの判別結果は2ビットで
表せる。なお、図11のの特性の場合はノイズリダク
ションはオフとなる。
【0039】動作としては、検出されたノイズ量に応じ
て、ノイズ量が多くなるほど→へと特性を切り換え
るものとする。すなわち、→へ進むほど、色差信号
のリダクション量が多くなる。なお、ノイズリダクショ
ン量制御回路62′は、折れ線近似を行ってランダムロ
ジックで構成される等、任意の手段で構成される。この
ようなノイズリダクション回路94を用いることによっ
て、信号のS/Nがよい場合はノイズリダクションがか
からないため周波数特性の劣化もなく、一方、信号のS
/Nが悪い場合は若干の周波数特性の劣化はあるものの
ノイズリダクションによる効果が期待できる。
【0040】なお、図9に示すノイズ検出回路96は、
図7に示すノイズリダクション回路38′にも適用でき
ることはいうまでもない。なお、上述の実施例では、ノ
イズリダクション回路を色差信号処理系に挿入している
が、これに限定されず、輝度信号にノイズリダクション
をかけるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1実施例のノイズリダクション回路の一例を
示すブロック図である。
【図3】図2の内挿処理回路の動作を説明するための図
解図である。
【図4】図2の内挿処理回路の一例を示すブロック図で
ある。
【図5】ノイズリダクション量制御回路の特性の一例を
示すグラフである。
【図6】色差信号のサンプリングパターンを示す図解図
である。
【図7】ノイズリダクション回路の他の例を示すブロッ
ク図である。
【図8】内挿処理回路の他の例を示すブロック図であ
る。
【図9】ノイズリダクション回路のその他の例を示すブ
ロック図である。
【図10】ノイズ量判別器の一例を示すブロック図であ
る。
【図11】ノイズリダクション量制御回路の特性の他の
例を示すグラフである。
【図12】従来技術を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 …テレビジョン受像機 20 …分離フィルタ 24 …輝度信号静止画処理回路 26 …輝度信号動画処理回路 28 …動き検出回路 30 …輝度信号用ミックス回路 34,64,72 …加算器 36 …マトリクス回路 38 …ノイズリダクション回路 40 …色差信号処理回路 56 …フレームメモリ 58,58′ …内挿処理回路 60 …減算器 62,62′ …ノイズリダクション量制御回路 82 …フィールドメモリ 86 …ラインメモリ 96 …ノイズ検出回路 104 …ノイズ量判別器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空間的にサブサンプリングされ、かつ複数
    フィールド(mフィールド)毎にサンプリング位相が一
    致するようオフセットサブサンプリングされた信号に対
    してノイズリダクションをかけるためのノイズリダクシ
    ョン回路において、 現フィールドの信号とnフィールド前(n<m)の信号
    とに基づいてノイズリダクションをかけるノイズリダク
    ション手段を備えることを特徴とする、ノイズリダクシ
    ョン回路。
  2. 【請求項2】前記ノイズリダクション手段は、ノイズ量
    を検出するノイズ量検出手段、および前記ノイズ量に応
    じてノイズリダクションの程度を段階的に切り換える切
    換手段を含む、請求項1記載のノイズリダクション回
    路。
  3. 【請求項3】前記ノイズリダクション手段は、前フレー
    ムの信号を格納するフレームメモリ、および前記フレー
    ムメモリの信号を内挿処理して前記現フィールドの信号
    と比較すべき信号を得る第1内挿処理手段を含む、請求
    項1または2記載のノイズリダクション回路。
  4. 【請求項4】前記ノイズリダクション手段は、前フィー
    ルドの信号を格納するフィールドメモリ、および前記フ
    ィールドメモリの信号を内挿処理して前記現フィールド
    の信号と比較すべき信号を得る第2内挿処理手段を含
    む、請求項1または2記載のノイズリダクション回路。
  5. 【請求項5】低域に折り返し成分を含まないように多重
    サブサンプリングして得られたMUSE信号を元の信号
    に復元するテレビジョン受像機であって、 前記MUSE信号の輝度信号を高域成分と低域成分とに
    分離する分離手段、 前記高域成分に内挿処理を施す第3内挿処理手段、 前記低域成分と前記内挿された高域成分とを加算する加
    算手段、 前記MUSE信号の色差信号にノイズリダクションを施
    すノイズリダクション手段、 ノイズリダクションが施された前記色差信号に内挿処理
    を施す第4内挿処理手段、および前記加算手段の出力と
    前記第2内挿処理手段からの出力とを処理するマトリク
    ス手段を備え、 前記ノイズリダクション手段として請求項1ないし4の
    いずれかに記載のノイズリダクション回路を用いる、テ
    レビジョン受像機。
JP6236996A 1994-09-30 1994-09-30 ノイズリダクション回路およびそれを用いたテレビジョン受像機 Withdrawn JPH08102969A (ja)

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