JPH069615Y2 - 超音波診断装置 - Google Patents
超音波診断装置Info
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- JPH069615Y2 JPH069615Y2 JP1987006855U JP685587U JPH069615Y2 JP H069615 Y2 JPH069615 Y2 JP H069615Y2 JP 1987006855 U JP1987006855 U JP 1987006855U JP 685587 U JP685587 U JP 685587U JP H069615 Y2 JPH069615 Y2 JP H069615Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、超音波診断装置に係り、特には超音波ドップ
ラーに基づく血流スペクトルの表示に関する。
ラーに基づく血流スペクトルの表示に関する。
(ロ)従来技術とその問題点 従来の超音波診断装置には、超音波ビームを生体内にパ
ルス放射して得られるエコー信号を位相検波してドップ
ラー信号を検出し、このドップラー信号をA/D変換し
た後、たとえば高速フーリエ変換して各周波数のパワー
スペクトルを求め、第2図に示すように、横軸を時間、
縦軸を血流速(または周波数)、輝度を各周波数成分の
パワーに対応させて画像表示するようにしたものがあ
る。
ルス放射して得られるエコー信号を位相検波してドップ
ラー信号を検出し、このドップラー信号をA/D変換し
た後、たとえば高速フーリエ変換して各周波数のパワー
スペクトルを求め、第2図に示すように、横軸を時間、
縦軸を血流速(または周波数)、輝度を各周波数成分の
パワーに対応させて画像表示するようにしたものがあ
る。
ところで、血流速が大きくて超音波ビームのパルス繰り
返し周波数から定まる規定流速Vmaxを越える場合には、
いわゆるエイリアジング(折り返し現象)を起こし、そ
の結果、第3図の符号Aの部分に示すように、血流速が
反転して表示される。従来技術では、血流速目盛りの分
割数を可変できても、第2図に示すように、上記の規定
流速Vmaxを血流速の最大値とした表示しかなされていな
いために、エイリアジングが発生した場合には、エイリ
アジングの血流速の値を直接読み取ることができなかっ
た。したがって、従来、エイリアジングが発生した場合
には、手計算を行なって血流速の大きさを算出するなど
の煩わしさがあった。
返し周波数から定まる規定流速Vmaxを越える場合には、
いわゆるエイリアジング(折り返し現象)を起こし、そ
の結果、第3図の符号Aの部分に示すように、血流速が
反転して表示される。従来技術では、血流速目盛りの分
割数を可変できても、第2図に示すように、上記の規定
流速Vmaxを血流速の最大値とした表示しかなされていな
いために、エイリアジングが発生した場合には、エイリ
アジングの血流速の値を直接読み取ることができなかっ
た。したがって、従来、エイリアジングが発生した場合
には、手計算を行なって血流速の大きさを算出するなど
の煩わしさがあった。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたものであっ
て、エイリアジングの発生の有無に応じて目盛り上の数
値を切換表示できるようにして、エイリアジングが発生
した場合でもその部分の血流速の値を容易に読み取るよ
うにすることを目的とする。
て、エイリアジングの発生の有無に応じて目盛り上の数
値を切換表示できるようにして、エイリアジングが発生
した場合でもその部分の血流速の値を容易に読み取るよ
うにすることを目的とする。
(ハ)問題点を解決するための手段 本考案は、上記目的を達成するため、探触子からパルス
放射される超音波ビームの周波数、パルス繰り返し周波
数、血流に対する超音波ビームの入射角および血流速目
盛りの分割数の各値を設定する設定手段と、この設定手
段で設定された値に基づいて最大血流速を算出する最大
血流速演算手段と、この最大血流速演算手段で算出され
た最大血流速および前記設定手段で設定された分割数の
値に基づいて分割数に対応した血流速目盛りの正負の数
値列を算出する数値列算出手段とを備えた超音波診断装
置において、血流速目盛りの数値表示を切り換える表示
切り換え手段と、この表示切り換え手段からの表示切り
換え信号に応答して数値列範囲を正負両方向に2倍に拡
大する数値列拡大手段と、この数値列拡大手段で2倍に
拡大された数値列を血流速目盛り上に配列する表示アド
レス演算手段とを備えたことを特徴としている。
放射される超音波ビームの周波数、パルス繰り返し周波
数、血流に対する超音波ビームの入射角および血流速目
盛りの分割数の各値を設定する設定手段と、この設定手
段で設定された値に基づいて最大血流速を算出する最大
血流速演算手段と、この最大血流速演算手段で算出され
た最大血流速および前記設定手段で設定された分割数の
値に基づいて分割数に対応した血流速目盛りの正負の数
値列を算出する数値列算出手段とを備えた超音波診断装
置において、血流速目盛りの数値表示を切り換える表示
切り換え手段と、この表示切り換え手段からの表示切り
換え信号に応答して数値列範囲を正負両方向に2倍に拡
大する数値列拡大手段と、この数値列拡大手段で2倍に
拡大された数値列を血流速目盛り上に配列する表示アド
レス演算手段とを備えたことを特徴としている。
(ニ)作用 本考案の超音波診断装置では、設定手段によって探触子
からパルス放射される超音波ビームの周波数、パルス繰
り返し周波数、血流に対する超音波ビームの入射角およ
び血流速目盛りの分割数の各値を設定すると、最大流速
演算手段がその設定手段で設定された値に基づいて最大
血流速を算出する。そして、この最大流速の値と血流速
目盛りの分割数の値とが目盛り数値算出手段に送出され
る。
からパルス放射される超音波ビームの周波数、パルス繰
り返し周波数、血流に対する超音波ビームの入射角およ
び血流速目盛りの分割数の各値を設定すると、最大流速
演算手段がその設定手段で設定された値に基づいて最大
血流速を算出する。そして、この最大流速の値と血流速
目盛りの分割数の値とが目盛り数値算出手段に送出され
る。
エイリアジングが発生した場合には、観測者によって操
作された表示切り換え信号出力手段から数値表示切り換
え信号を出力する。この表示切り換え信号は、数値列拡
大手段に入力されるので、数値列拡大手段はこの信号に
応答して、目盛り数値算出手段で最大血流速と分割数の
値に基づいて算出される数値列の範囲を正負両方向に2
倍に拡大する。表示アドレス演算手段は、この数値列拡
大手段で2倍に拡大された数値列を血流速目盛り上に配
列する。したがって、エイリアジングが発生した場合に
おいても、血流速目盛り上の数値を見れば、エイリアジ
ング発生部分の大きさが直読できることになる。
作された表示切り換え信号出力手段から数値表示切り換
え信号を出力する。この表示切り換え信号は、数値列拡
大手段に入力されるので、数値列拡大手段はこの信号に
応答して、目盛り数値算出手段で最大血流速と分割数の
値に基づいて算出される数値列の範囲を正負両方向に2
倍に拡大する。表示アドレス演算手段は、この数値列拡
大手段で2倍に拡大された数値列を血流速目盛り上に配
列する。したがって、エイリアジングが発生した場合に
おいても、血流速目盛り上の数値を見れば、エイリアジ
ング発生部分の大きさが直読できることになる。
(ホ)実施例 第1図は本考案の実施例に係る超音波診断装置のブロッ
ク図である。この実施例の超音波診断装置1において、
パワースペクトルを画像表示する場合には、予め設定手
段としての設定キー2によって、超音波探触子4からパ
ルス放射される超音波ビームの周波数c、パルス繰り
返し周波数pr、血流に対する超音波ビームの入射角θ
および血流速目盛りの分割数Nの各値を設定しておく。
この各設定値は、設定値レジスタ6を介して制御回路8
に入力されるので、制御回路8は、この設定値に基づい
て送受波回路10を制御し、超音波探触子4から放射さ
れる超音波ビームのパルス繰り返し周波数pr、超音波
ビームの入射角θを設定する。送受波回路10は制御回
路8からの制御信号に基づいて超音波探触子4に駆動パ
ルスを与え、これに応じて超音波探触子4が励振、駆動
される。これにより、超音波探触子4からは超音波ビー
ムが生体内に一定時間間隔でパルス放射される。生体内
から反射した超音波が超音波探触子4で受波されると、
超音波探触子4からはこれに対応するエコー信号が出力
されるので、このエコー信号が送受波回路10で増幅さ
れた後、ドップラー信号検出回路12に入力される。ド
ップラー信号検出回路12は、入力されたエコー信号を
位相検波してドップラー信号を検出する。そして、この
ドップラー信号がA/D変換器14でA/D変換された
後、次段の高速フーリエ変換回路(FFT回路)16で
高速フーリエ変換されて各周波数のパワースペクトルが
算出される。そして、このパワースペクトルのデータが
画像選択回路18を介して画像表示用メモリ20に一時
記憶される。画像表示用メモリ20に記憶されたパワー
スペクトルのデータは、制御回路8によってTV走査に
同期して読み出され、表示用回路22でTV信号に変換
された後、CRT24に表示される。また、画像表示用
メモリ20からパワースペクトルのデータが読み出され
るときには、これに並行してグラフィック表示用メモリ
26から血流速の大きさと時間の目安を与える縦軸、横
軸の線図を表示するためのデータが読み出され、これが
表示用回路22でパワースペクトルのデータと合成され
た後、同じくCRT24に出力される。
ク図である。この実施例の超音波診断装置1において、
パワースペクトルを画像表示する場合には、予め設定手
段としての設定キー2によって、超音波探触子4からパ
ルス放射される超音波ビームの周波数c、パルス繰り
返し周波数pr、血流に対する超音波ビームの入射角θ
および血流速目盛りの分割数Nの各値を設定しておく。
この各設定値は、設定値レジスタ6を介して制御回路8
に入力されるので、制御回路8は、この設定値に基づい
て送受波回路10を制御し、超音波探触子4から放射さ
れる超音波ビームのパルス繰り返し周波数pr、超音波
ビームの入射角θを設定する。送受波回路10は制御回
路8からの制御信号に基づいて超音波探触子4に駆動パ
ルスを与え、これに応じて超音波探触子4が励振、駆動
される。これにより、超音波探触子4からは超音波ビー
ムが生体内に一定時間間隔でパルス放射される。生体内
から反射した超音波が超音波探触子4で受波されると、
超音波探触子4からはこれに対応するエコー信号が出力
されるので、このエコー信号が送受波回路10で増幅さ
れた後、ドップラー信号検出回路12に入力される。ド
ップラー信号検出回路12は、入力されたエコー信号を
位相検波してドップラー信号を検出する。そして、この
ドップラー信号がA/D変換器14でA/D変換された
後、次段の高速フーリエ変換回路(FFT回路)16で
高速フーリエ変換されて各周波数のパワースペクトルが
算出される。そして、このパワースペクトルのデータが
画像選択回路18を介して画像表示用メモリ20に一時
記憶される。画像表示用メモリ20に記憶されたパワー
スペクトルのデータは、制御回路8によってTV走査に
同期して読み出され、表示用回路22でTV信号に変換
された後、CRT24に表示される。また、画像表示用
メモリ20からパワースペクトルのデータが読み出され
るときには、これに並行してグラフィック表示用メモリ
26から血流速の大きさと時間の目安を与える縦軸、横
軸の線図を表示するためのデータが読み出され、これが
表示用回路22でパワースペクトルのデータと合成され
た後、同じくCRT24に出力される。
次に、本考案の特徴である血流速目盛り(縦軸)上に血流
速の大きさの目安となる数値を表示するための回路構成
について説明する。
速の大きさの目安となる数値を表示するための回路構成
について説明する。
第1図において、符号30は設定キー2で設定された超
音波ビームの周波数c、パルス繰り返し周波数prお
よび血流に対する超音波ビームの入射角θに基づいて最
大血流速Vmaxを算出する最大血流速演算手段である。す
なわち、超音波ビームの偏移周波数dと血流速Vとの
関係は、音速をCとすると、次の関係がある。
音波ビームの周波数c、パルス繰り返し周波数prお
よび血流に対する超音波ビームの入射角θに基づいて最
大血流速Vmaxを算出する最大血流速演算手段である。す
なわち、超音波ビームの偏移周波数dと血流速Vとの
関係は、音速をCとすると、次の関係がある。
d=2Vc・cosθ/C (1) この場合、パルスドップラー法では偏移周波数dの最
大値dmaxは、サンプリング定理より、 dmax=pr/2 (2) となるので、最大偏移周波数dmaxに対応する血流速の
最大値Vmaxは、(1)、(2)式より Vmax=pr・C/(4c・cosθ) (3) で与えられる。したがって、最大血流速演算手段30は
上記(3)式に基づいて、血流速の最大値Vmaxを算出す
る。
大値dmaxは、サンプリング定理より、 dmax=pr/2 (2) となるので、最大偏移周波数dmaxに対応する血流速の
最大値Vmaxは、(1)、(2)式より Vmax=pr・C/(4c・cosθ) (3) で与えられる。したがって、最大血流速演算手段30は
上記(3)式に基づいて、血流速の最大値Vmaxを算出す
る。
32は最大血流速演算手段30で算出された最大血流速
Vmaxおよび設定キー2で設定された分割数Nの値に基づ
いて分割数Nに対応した各血流速目盛りの正負の数値列
を算出する数値列算出手段であって、最大血流速Vmaxを
分割数Nで割り算する割り算器34と、この割り算器3
4の割り算値Mを順次整数倍してその整数倍した正負の
各値を出力する数値列出力手段36とからなる。
Vmaxおよび設定キー2で設定された分割数Nの値に基づ
いて分割数Nに対応した各血流速目盛りの正負の数値列
を算出する数値列算出手段であって、最大血流速Vmaxを
分割数Nで割り算する割り算器34と、この割り算器3
4の割り算値Mを順次整数倍してその整数倍した正負の
各値を出力する数値列出力手段36とからなる。
38は血流速目盛りの数値表示を切り換える表示切り換
え手段としての数値表示切り換えキーであり、この数値
表示切り換えキー38はエイリアジング発生の有無に対
応した観測者の操作によって表示切り換え信号を出力す
るようになっている。40は数値表示切り換えキー38
からの表示切り換え信号に応答して数値列を正負両方向
に2倍に拡大する数値列拡大手段である。すなわち、こ
の数値列拡大手段40は、数値表示切り換えキー38か
ら出力される表示切り換え信号が“H”レベルの場合に
は係数値kとして“2”を、“L”レベルの場合には係
数値kとして“1”を出力する係数選択手段42と、こ
の係数選択手段42からの係数値kに分割数Nを掛け算
する掛け算器44と、掛け算器44の掛け算結果の値が
セットされるカウンタ46とから構成される。
え手段としての数値表示切り換えキーであり、この数値
表示切り換えキー38はエイリアジング発生の有無に対
応した観測者の操作によって表示切り換え信号を出力す
るようになっている。40は数値表示切り換えキー38
からの表示切り換え信号に応答して数値列を正負両方向
に2倍に拡大する数値列拡大手段である。すなわち、こ
の数値列拡大手段40は、数値表示切り換えキー38か
ら出力される表示切り換え信号が“H”レベルの場合に
は係数値kとして“2”を、“L”レベルの場合には係
数値kとして“1”を出力する係数選択手段42と、こ
の係数選択手段42からの係数値kに分割数Nを掛け算
する掛け算器44と、掛け算器44の掛け算結果の値が
セットされるカウンタ46とから構成される。
48は数値列出力手段36から出力される各数値をキャ
ラクタ読み出し用のコードデータに変換するキャラクタ
コード変換回路である。また、50はキャラクタコード
を記憶するキャラクタ表示用メモリ、52は数値列拡大
手段40で拡大された数値列の拡大部分の表示をエイリ
アジング発生部分の血流速の大きさに対応して配列する
表示アドレス演算手段であり、この表示アドレス演算手
段50によってキャラクタ表示用メモリ50に対するキ
ャラクタコードの書き込みアドレスが指定される。
ラクタ読み出し用のコードデータに変換するキャラクタ
コード変換回路である。また、50はキャラクタコード
を記憶するキャラクタ表示用メモリ、52は数値列拡大
手段40で拡大された数値列の拡大部分の表示をエイリ
アジング発生部分の血流速の大きさに対応して配列する
表示アドレス演算手段であり、この表示アドレス演算手
段50によってキャラクタ表示用メモリ50に対するキ
ャラクタコードの書き込みアドレスが指定される。
この実施例の超音波診断装置1において、血流速目盛り
(縦軸)上に血流速の大きさの目安となる数値を表示する
には、設定キー2で超音波ビームの周波数c、パルス
繰り返し周波数pr、血流に対する超音波ビームの入射
角θおよび血流速目盛りの分割数Nの各値を設定する
と、これらの各値が設定値レジスタ6を介して最大血流
速演算手段30に与えられる。また、分割数Nのデータ
は、割り算器34と掛け算器44にそれぞれ与えられ
る。最大血流速演算手段30は、超音波ビームの周波数
c、パルス繰り返し周波数pr、血流に対する超音波
ビームの入射角θの各値から(3)式に基づいて最大血流
速Vmaxを算出する。たとえば、超音波周波数cが2.
5MHz、パルス繰り返し周波数prが5KHz、音速
Cを154m/sec、超音波ビームの入射角θを0°、
血流速目盛りを正負にそれぞれ4分割(N=4)する場合
には、Vmax=0.77m/secとなる。その算出結果は
数値算出手段32の割り算器34に入力されるので、こ
の割り算器34が最大血流速Vmaxを分割数Nで割り算
し、その割り算結果Mを次段の数値列出力手段36に送
出する。一方、エイリアジングが発生しておらず、数値
表示切り換えキー38を押さない場合には、数値表示切
り換えキー38からは“L”レベルの表示切り換え信号
が出力されている。したがって、係数選択手段42から
は係数値kとして“1”が出力される。そして、掛け算
器44で分割数Nと係数値kとが掛け算される。この場
合は、k=1であるから、分割数Nはそのままである。
そして、この分割数Nの値がカウンタ46にセットされ
る。したがって、カウンタ46からは最初、分割数Nの
値がそのまま数値列出力手段36に与えられる。数値列
出力手段36は、割り算器34の割り算値Mとカウンタ
46からの値Nとを掛け算して、その掛け算値の正負の
値をキャラクタコード変換回路48に出力する。この正
負の掛け算値が出力されるとカウンタ46の値が一つ繰
り下がり、カウンタ46からは次に(N−1)の値が数値
列出力手段36に与えられる。このようにして、数値列
出力手段36からは、割り算値Mを整数倍した正負の各
値が順次出力される。たとえば、上記の例では、±0.
77、±0.58、…というように血流速の値が出力さ
れる。
(縦軸)上に血流速の大きさの目安となる数値を表示する
には、設定キー2で超音波ビームの周波数c、パルス
繰り返し周波数pr、血流に対する超音波ビームの入射
角θおよび血流速目盛りの分割数Nの各値を設定する
と、これらの各値が設定値レジスタ6を介して最大血流
速演算手段30に与えられる。また、分割数Nのデータ
は、割り算器34と掛け算器44にそれぞれ与えられ
る。最大血流速演算手段30は、超音波ビームの周波数
c、パルス繰り返し周波数pr、血流に対する超音波
ビームの入射角θの各値から(3)式に基づいて最大血流
速Vmaxを算出する。たとえば、超音波周波数cが2.
5MHz、パルス繰り返し周波数prが5KHz、音速
Cを154m/sec、超音波ビームの入射角θを0°、
血流速目盛りを正負にそれぞれ4分割(N=4)する場合
には、Vmax=0.77m/secとなる。その算出結果は
数値算出手段32の割り算器34に入力されるので、こ
の割り算器34が最大血流速Vmaxを分割数Nで割り算
し、その割り算結果Mを次段の数値列出力手段36に送
出する。一方、エイリアジングが発生しておらず、数値
表示切り換えキー38を押さない場合には、数値表示切
り換えキー38からは“L”レベルの表示切り換え信号
が出力されている。したがって、係数選択手段42から
は係数値kとして“1”が出力される。そして、掛け算
器44で分割数Nと係数値kとが掛け算される。この場
合は、k=1であるから、分割数Nはそのままである。
そして、この分割数Nの値がカウンタ46にセットされ
る。したがって、カウンタ46からは最初、分割数Nの
値がそのまま数値列出力手段36に与えられる。数値列
出力手段36は、割り算器34の割り算値Mとカウンタ
46からの値Nとを掛け算して、その掛け算値の正負の
値をキャラクタコード変換回路48に出力する。この正
負の掛け算値が出力されるとカウンタ46の値が一つ繰
り下がり、カウンタ46からは次に(N−1)の値が数値
列出力手段36に与えられる。このようにして、数値列
出力手段36からは、割り算値Mを整数倍した正負の各
値が順次出力される。たとえば、上記の例では、±0.
77、±0.58、…というように血流速の値が出力さ
れる。
キャラクタコード変換回路48は、数値列出力手段36
からの各値をキャラクタコードに変換し、このキャラク
タコードがキャラクタ表示用メモリ50に記憶される。
この場合、表示アドレス演算手段52によってキャラク
タ表示用メモリ50に対するキャラクタコードの書き込
みアドレスが指定される。そして、画像表示用メモリ2
0とグラフィック表示用メモリ26からデータが読み出
される際に、これに並行してキャラクタ表示用メモリ5
0からもキャラクタコードが読み出され、このキャラク
タコードが表示用回路22で文字信号に変換された後、
CRT24に出力される。したがって、CRT24の表
示画面には、第2図に示すような横軸を時間、縦軸を血
流速の大きさとしたパワースペクトルが表示される。こ
の場合、縦軸には分割数Nに応じた血流速目盛りの各位
置に数値が縦軸の中心から上側では、0、0.19、
0.39、…というように正の数値が順次大きくなるよ
うに、下側では、0、−0.19、−0.39、…とい
うように負の数値が順次小さくなるように配列されて表
示される。
からの各値をキャラクタコードに変換し、このキャラク
タコードがキャラクタ表示用メモリ50に記憶される。
この場合、表示アドレス演算手段52によってキャラク
タ表示用メモリ50に対するキャラクタコードの書き込
みアドレスが指定される。そして、画像表示用メモリ2
0とグラフィック表示用メモリ26からデータが読み出
される際に、これに並行してキャラクタ表示用メモリ5
0からもキャラクタコードが読み出され、このキャラク
タコードが表示用回路22で文字信号に変換された後、
CRT24に出力される。したがって、CRT24の表
示画面には、第2図に示すような横軸を時間、縦軸を血
流速の大きさとしたパワースペクトルが表示される。こ
の場合、縦軸には分割数Nに応じた血流速目盛りの各位
置に数値が縦軸の中心から上側では、0、0.19、
0.39、…というように正の数値が順次大きくなるよ
うに、下側では、0、−0.19、−0.39、…とい
うように負の数値が順次小さくなるように配列されて表
示される。
すなわち、第3図に示すように、エイリアジングが発生
したと判断した観測者が数値表示切り換えキー38を押
すと、数値表示切り換えキー38から“H”レベルの表
示切り換え信号が出力される。これに応答して係数選択
手段42から係数値kとして“2”が出力される。そし
て、掛け算器44で分割数Nと係数値kとが掛け算され
る。この場合は、k=2であるから、掛け算器44の出
力は(2N)となる。そして、この(2N)の値がカウンタ
46にセットされる。したがって、カウンタ46からは
最初、(2N)の値がそのまま数値列出力手段36に与え
られる。数値列出力手段36は、割り算器34の割り算
値Mとカウンタ46からの(2N)の値とを掛け算して、
その掛け算値の正負の値をキャラクタコード変換回路4
8に出力する。数値列出力手段36から正負の掛け算値
が出力されるとカウンタ46の値が一つ繰り下がり、カ
ウンタ46からは次に(2N−1)の値が数値列出力手段
36に与えられる。このようにして、数値列出力手段3
6からは、割り算値Mを整数倍した正負の各値が順次出
力されるが、この場合に出力される数値列の範囲は、数
値表示切り換えキー38を操作しない場合と比較する
と、正負両方向に2倍に拡大されたものとなる。すなわ
ち、上記のN=4の場合には、±1.53、±0.9
6、……、±0.77、±0.58、……というように
血流速の値が順次出力される。
したと判断した観測者が数値表示切り換えキー38を押
すと、数値表示切り換えキー38から“H”レベルの表
示切り換え信号が出力される。これに応答して係数選択
手段42から係数値kとして“2”が出力される。そし
て、掛け算器44で分割数Nと係数値kとが掛け算され
る。この場合は、k=2であるから、掛け算器44の出
力は(2N)となる。そして、この(2N)の値がカウンタ
46にセットされる。したがって、カウンタ46からは
最初、(2N)の値がそのまま数値列出力手段36に与え
られる。数値列出力手段36は、割り算器34の割り算
値Mとカウンタ46からの(2N)の値とを掛け算して、
その掛け算値の正負の値をキャラクタコード変換回路4
8に出力する。数値列出力手段36から正負の掛け算値
が出力されるとカウンタ46の値が一つ繰り下がり、カ
ウンタ46からは次に(2N−1)の値が数値列出力手段
36に与えられる。このようにして、数値列出力手段3
6からは、割り算値Mを整数倍した正負の各値が順次出
力されるが、この場合に出力される数値列の範囲は、数
値表示切り換えキー38を操作しない場合と比較する
と、正負両方向に2倍に拡大されたものとなる。すなわ
ち、上記のN=4の場合には、±1.53、±0.9
6、……、±0.77、±0.58、……というように
血流速の値が順次出力される。
また、数値表示切り換えキー38からの“H”レベルの
表示切り換え信号は、制御回路8にも与えられるので、
制御回路8が表示アドレス演算手段52に対して数値表
示の切り換えの制御信号を出力する。表示アドレス演算
手段52は、この制御信号に応答してキャラクタコード
変換回路48からキャラクタコードに変換されて出力さ
れるデータの書き込みアドレスを変更する。すなわち、
第3図において、正方向の血流速についてエイリアジン
グが発生すると、エイリアジングの発生部分が画面上の
縦軸の中心から下側に表示され、また、負方向の血流速
についてエイリアジングが発生すると、エイリアジング
の発生部分が画面上の縦軸の中心から上側に表示され
る。そのため、血流速の数値表示もエイリアジングの発
生部分に対応させて、たとえば第3の( )内の数値で示
すように、拡大された数値列の±1.53〜±0.77
までの範囲について、縦軸の中心から下側では1.5
3、1.34、1.15、…というように、正の数値が
下側に向かって順次小さくなるように配列表示され、ま
た、縦軸の中心から上側では−1.53、−1.34、
−1.15、…というように、負の数値が上側に向かっ
て順次大きくなるように配列表示されるようにする。±
0〜±0.77までの数値列は、数値表示切り換えキー
38の操作前と変わらずにそのまま表示される。この各
数値列の配列表示は、キャラクタ表示用メモリ50にキ
ャラクタコードが書き込まれる場合に、表示アドレス演
算手段52によるアドレス指定により設定される。
表示切り換え信号は、制御回路8にも与えられるので、
制御回路8が表示アドレス演算手段52に対して数値表
示の切り換えの制御信号を出力する。表示アドレス演算
手段52は、この制御信号に応答してキャラクタコード
変換回路48からキャラクタコードに変換されて出力さ
れるデータの書き込みアドレスを変更する。すなわち、
第3図において、正方向の血流速についてエイリアジン
グが発生すると、エイリアジングの発生部分が画面上の
縦軸の中心から下側に表示され、また、負方向の血流速
についてエイリアジングが発生すると、エイリアジング
の発生部分が画面上の縦軸の中心から上側に表示され
る。そのため、血流速の数値表示もエイリアジングの発
生部分に対応させて、たとえば第3の( )内の数値で示
すように、拡大された数値列の±1.53〜±0.77
までの範囲について、縦軸の中心から下側では1.5
3、1.34、1.15、…というように、正の数値が
下側に向かって順次小さくなるように配列表示され、ま
た、縦軸の中心から上側では−1.53、−1.34、
−1.15、…というように、負の数値が上側に向かっ
て順次大きくなるように配列表示されるようにする。±
0〜±0.77までの数値列は、数値表示切り換えキー
38の操作前と変わらずにそのまま表示される。この各
数値列の配列表示は、キャラクタ表示用メモリ50にキ
ャラクタコードが書き込まれる場合に、表示アドレス演
算手段52によるアドレス指定により設定される。
このように、エイリアジングが発生した場合には、2倍
に拡大された数値列が血流速目盛り上に配列されること
になるので、血流速目盛り上の数値を見れば、エイリア
ジング発生部分の大きさが直読できることになる。
に拡大された数値列が血流速目盛り上に配列されること
になるので、血流速目盛り上の数値を見れば、エイリア
ジング発生部分の大きさが直読できることになる。
なお、超音波断層像を表示する場合には、送受波回路1
0からのエコー信号がエコー信号検波回路54で検波さ
れた後、A/D変換器56でA/D変換され、画像選択
回路18を介して画像表示用メモリ20に画像データと
して記憶される。そして、画像表示用メモリ20から読
み出された画像データが表示用回路22でTV信号に変
換された後、CRT24に出力される。
0からのエコー信号がエコー信号検波回路54で検波さ
れた後、A/D変換器56でA/D変換され、画像選択
回路18を介して画像表示用メモリ20に画像データと
して記憶される。そして、画像表示用メモリ20から読
み出された画像データが表示用回路22でTV信号に変
換された後、CRT24に出力される。
(ヘ)効果 以上のように本考案によれば、エイリアジングの発生の
有無に応じて目盛り上の数値を切換表示できるので、エ
イリアジング発生部分の血流速の値を直読できるように
なる等の優れた効果が発揮される。
有無に応じて目盛り上の数値を切換表示できるので、エ
イリアジング発生部分の血流速の値を直読できるように
なる等の優れた効果が発揮される。
第1図は本考案の実施例に係る超音波診断装置のブロッ
ク図、第2図および第3図は血流スペクトルの表示例を
示す説明図で、第2図はエイリアジングが発生していな
い場合、第3図はエイリアジングが発生している場合の
各状態を示している。 1……超音波診断装置、2……設定手段(設定キー)、3
0……最大血流速演算手段、32……数値列算出手段、
38……表示切り換え手段(数値表示切り換えキー)、4
0……数値列拡大手段、52……表示アドレス演算手
段。
ク図、第2図および第3図は血流スペクトルの表示例を
示す説明図で、第2図はエイリアジングが発生していな
い場合、第3図はエイリアジングが発生している場合の
各状態を示している。 1……超音波診断装置、2……設定手段(設定キー)、3
0……最大血流速演算手段、32……数値列算出手段、
38……表示切り換え手段(数値表示切り換えキー)、4
0……数値列拡大手段、52……表示アドレス演算手
段。
Claims (1)
- 【請求項1】探触子からパルス放射される超音波ビーム
の周波数、パルス繰り返し周波数、血流に対する超音波
ビームの入射角および血流速目盛りの分割数の各値を設
定する設定手段と、この設定手段で設定された値に基づ
いて最大血流速を算出する最大血流速演算手段と、この
最大血流速演算手段で算出された最大血流速および前記
設定手段で設定された分割数の値に基づいて分割数に対
応した血流速目盛りの正負の数値列を算出する数値列算
出手段とを備えた超音波診断装置において、 血流速目盛りの数値表示を切り換える表示切り換え手段
と、 この表示切り換え手段からの表示切り換え信号に応答し
て数値列範囲を正負両方向に2倍に拡大する数値列拡大
手段と、 この数値列拡大手段で2倍に拡大された数値列を血流速
目盛り上に配列する表示アドレス演算手段とを備えるこ
とを特徴とする超音波診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987006855U JPH069615Y2 (ja) | 1987-01-20 | 1987-01-20 | 超音波診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987006855U JPH069615Y2 (ja) | 1987-01-20 | 1987-01-20 | 超音波診断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63114613U JPS63114613U (ja) | 1988-07-23 |
JPH069615Y2 true JPH069615Y2 (ja) | 1994-03-16 |
Family
ID=30789760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987006855U Expired - Lifetime JPH069615Y2 (ja) | 1987-01-20 | 1987-01-20 | 超音波診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH069615Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2693575B2 (ja) * | 1989-05-24 | 1997-12-24 | 株式会社東芝 | 超音波ドプラ血流測定装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6066732A (ja) * | 1983-09-22 | 1985-04-16 | 株式会社東芝 | 超音波パルスドプラ装置 |
JPS61272036A (ja) * | 1985-05-24 | 1986-12-02 | 富士通株式会社 | 平均流速測定装置 |
-
1987
- 1987-01-20 JP JP1987006855U patent/JPH069615Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63114613U (ja) | 1988-07-23 |
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