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JPH0693630B2 - Adpcm復号装置 - Google Patents

Adpcm復号装置

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Publication number
JPH0693630B2
JPH0693630B2 JP21013285A JP21013285A JPH0693630B2 JP H0693630 B2 JPH0693630 B2 JP H0693630B2 JP 21013285 A JP21013285 A JP 21013285A JP 21013285 A JP21013285 A JP 21013285A JP H0693630 B2 JPH0693630 B2 JP H0693630B2
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JP
Japan
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signal
adpcm
pcm signal
linear pcm
external terminal
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Expired - Lifetime
Application number
JP21013285A
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English (en)
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JPS62208718A (ja
Inventor
誠 中村
秀夫 鈴木
俊彦 黒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP21013285A priority Critical patent/JPH0693630B2/ja
Priority to US06/833,252 priority patent/US4686512A/en
Priority to EP86301464A priority patent/EP0193409B1/en
Priority to DE3650163T priority patent/DE3650163T2/de
Priority to DE8686301464T priority patent/DE3682296D1/de
Priority to EP90122720A priority patent/EP0429092B1/en
Priority to US07/050,563 priority patent/US4754258A/en
Publication of JPS62208718A publication Critical patent/JPS62208718A/ja
Publication of JPH0693630B2 publication Critical patent/JPH0693630B2/ja
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、集積化されたADPCM復号器に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
ディジタル通信ネットワークの発展に伴って、音声を高
能率に符号化する高能率符号化方式に対する要求が高ま
ってきた。この中で、ADPCM(Adaptive Differential P
ulse Code Modulation)方式は、音声信号を16〜32kb/s
程度に圧縮でき、しかも、受信側での再生音声の品質が
良い等の利点を有するため、最も有力視され、現に広く
利用されている。このような高能率符号化方式が現実に
ハードウェアとして実現され、通信装置に用いられる際
の条件として、LSI化がある。
一方、音声のアナログ信号をディジタル信号に変換する
方式として、PCM方式が広く利用されている。その中で
も、CCITT(国際電信電話諮問委員会)勧告に準拠する
μ−lawPCM及びA−lawPCM方式が最も一般的に普及して
いる。
そこで、高能率音声符号化方式のためのハードウェアを
LSI化するに際しても、音声信号をアナログ信号として
扱っている箇所には、上記μ−lawPCM又はA−lawPCM方
式が適用されていることを前提として、設計を行う必要
がある。高能率音声符号化方式として、ADPCM方式を用
いた場合のADPCMコーデックは、μ−law又はA−lawPCM
信号とADPCM信号との相互変換を行うディジタル−ディ
ジタル変換器として設計されることになる。より具体的
に説明すると、従来のADPCMコーデックは、符号化され
た信号(ADPCM信号)をμ−lawPCM又はA−lawPCM信号
に変換して出力し、μ−lawPCMコーデック又はA−lawP
CMコーデックにおいてアナログ音声信号に復元されてい
たのである。
ところで、ADPCMコーデックを用いた通信システムで
は、電話のような1:1通信ばかりでなく、会議電話のよ
うに1:n通信を行うことも多い。このようなときには、
受信する複数チャンネルの信号を加算して出力する必要
がある。ところが上述のように従来のADPCMコーデック
では、μ−law又はA−lawPCMの形式で入出力してお
り、このμ−law又はA−lawPCM信号は、非線形PCM信号
であるので、そのままの信号形式では、加算ができない
という欠点があった。
そのため、従来の会議電話システムでは、第5図に示す
ようにシステムを構成していた。
すなわち、同図に示されるように、端子4011〜401nに
は、nチャンネルのADPCM信号が供給され、各々の信号
が、ADPCM復号器4031〜403nで、μ−lawPCM信号(又は
A−lawPCM信号)に変換される。このμ−lawPCM信号は
前述のようにリニアPCM信号ではなく、変換器4051〜405
nにおいて、各々が、リニアPCM信号に変換される。この
nチャンネルのリニアPCM信号が、加算器407にて加算さ
れる。そして、変換器409にて、リニアPCM信号から再び
μ−lawPCM信号に変換される。このμ−lawPCM信号が、
μ−lawコーデック411にて、アナログ音声として復元さ
れ出力されるのである。これで、nチャンネルの信号が
重畳され、電話信号が得られていた。
このようなシステムの欠点は明白であって、μ−lawPCM
信号からリニアPCM信号への変換器がn個必要であり、
更に、リニアPCM信号からμ−lawPCM信号への変換器も
必要なので、装置が大型化してしまった。これではLSI
化したメリットが充分生かされているとは言えず、その
適用範囲を制限されてしまった。
更に、上記システムでは、μ−lawPCM信号とリニアPCM
信号への相互変換がいたずらに多くなってしまい、再生
音声の品質劣化を招いていた。
〔発明の目的〕
この発明は、上記欠点を除去するためになされたもの
で、会議電話のようにnチャンネルの信号を加算する
等、種々の演算が要求される場合であっても、簡易、か
つ、小型の構成となり、しかも再生音声の歪劣化が少な
い、集積化された、ADPCM復号装置を提供することを目
的とする。
〔発明の概要〕
この発明は、第1の外部端子から供給されるADPCM信号
をリニアPCM信号に変換する第1の手段と、この第1の
手段により得られるリニアPCM信号をμ−law又はA−la
wPCM信号に変換する第2の手段とを集積化して成るADPC
M復号装置において、第1の手段により得られるリニアP
CM信号を外部端子により外部へ出力可能とし、他の外部
端子により外部からリニアPCM信号を供給可能とし、こ
のリニアPCM信号を前述の第2の手段に導びくものであ
る。
〔発明の効果〕
この発明によれば、複数チャネルの信号を加算する等、
演算が必要な場合であっても、LSI外付け部品が少なく
小型なADPCM復号装置を提供でき、しかも、再生音声の
歪劣化は少ないものとなる。
〔発明の実施例〕
次に、この発明の一実施例を図面に従って説明する。
第4図は、この発明が適用されるべきシステム全体を示
している。すなわち、アナログの音声信号がPCMコーダ
(501)にて、μ−law又はA−lawPCM信号に変換され
る。このPCM信号が、ADPCMコーダ(503)にて、ADPCM信
号に変換される。ADPCMコーダ(503)は、音声信号の圧
縮のために利用される。圧縮された信号、すなわち、AD
PCM信号は、伝送路に送出されたり、装置内でのメモリ
に供給される。伝送路の受信側等ではADPCM信号を復元
するのだが、まず、ADPCMデコーダ(505)にて、ADPCM
信号からμ−lawPCM又はA−lawPCM信号に変換される。
このμ−lawPCM又はA−lawPCM信号が、PCMデコーダ(5
07)にて、アナログ信号に変換され、送信元のアナログ
の音声信号が得られる。以下の実施例では、ADPCMデコ
ーダ(505)の説明を中心に行う。
第1図に、装置の主要部概略を示す。
この実施例では、上記のADPCMデコーダとして、ADPCMコ
ーデックLSI(100)を用いている。このLSI(100)は、
ADPCM信号が供給される入力端子(102)を備えている。
この入力端子(102)は、ADPCM復号回路(104)の入力
端子と接続されている。ADPCM復号回路(104)の出力端
子は、このLSI(100)の外部端子であるリニアPCM信号
出力端子(108)及びスイッチ回路(106)の一入力端子
に接続されている。スイッチ回路(106)の他の一入力
端子には、LSI(100)の外部端子であるリニアPCM信号
入力端子(110)と接続されている。又、スイッチ回路
(106)は、LSI(100)の外部端子であるスイッチ回路
制御端子(112)にも接続されている。スイッチ回路(1
06)の出力端子は、PCM信号変換器(114)の入力端子に
接続されている。PCM信号変換器(114)の出力端子は、
LSI(100)の出力端子(116)と接続されている。
なお、ADPCMコーデックLSI(100)の出力端子(116)
は、μ−lawPCMコーデック(118)の入力端子と接続さ
れている。μ−lawPCMコーデック(118)の出力端子が
端子(120)に接続されている。後述するように端子(1
20)に音声がアナログ信号として出力される。
次に動作について説明する。入力端子(102)を介し
て、供給されるADPCM信号は、ADPCM復号回路(104)に
おいて、符号化が解かれリニアPCM信号となる。このリ
ニアPCM信号は、端子(108)を介して、LSI(100)外部
へ出力することも可能となっている。逆に、端子(11
0)を介して、LIS(100)外部から、リニアPCM信号を取
り込むことも可能である。
スイッチ回路(106)は、このような事情を考慮したも
のであって、外部制御端子(112)から供給される信号
に応じて、ADPCM復号回路(104)の出力信号と、端子
(110)からの信号とを選択して、出力する。後述する
ように、通常の動作の時には、ADPCM復号回路(104)の
出力信号が選択され、会議電話の場合等のように、演算
が必要な場合には、端子(110)からの信号が選択され
る。
どちらにしても、スイッチ回路(106)の出力信号は、
リニアPCM信号であり、PCM信号変換器(114)におい
て、μ−lawPCM信号に変換される。もっとも、PCM信号
の表現方法によっては、A−lawPCM信号とすることは何
ら構わない。他のPCM信号形態であってもよい。この実
施例では、μ−lawPCM信号がADPCMコーデックLSI(10
0)の出力信号の形態となっている。この信号がμ−law
PCMコーデック(118)において、アナログの音声信号と
なる。
再度確認すると、この実施例では、ADPCM復号回路(10
4),スイッチ回路(106),PCM信号変換器(114)が一
つのLSI(100)を形成している。又、スイッチ回路制御
端子(112)には、例えば“H"レベル,“L"レベルの信
号が供給され、“L"レベルの時、スイッチ回路(106)
は、ADPCM復号回路(104)の出力信号を選択する。
さて、このようなADPCMコーデックLSI(100)の効果を
最も良く理解するために、このLSI(100)を用いて、3
者会議電話の復号器を構成した例について説明する。
3者会議では、3人が同一時に電話機により会話を行
う。通常の電子交換機においては、タイムスロットの入
れ換えにより交換制御が実現されるが、3者会議では、
他の2者のタイムスロット上のデータを加算したものを
上記交換制御に用いることにより実現することが一般的
である。当然ながら、他の演算方法もあるが、基本的
に、2者の音声信号の加算は必要となる。
第2図には、この演算を行う場合の構成例を示してい
る。ただし、2チャンネルのADPCM信号を加算して、ア
ナログの音声信号を得るためのシステムを示している。
2チャネルA,Bに対して、同一のADPCMコーデックLSI(1
00)を2個用意する。これに対して、μ−lawPCMコーデ
ック(118)は1個だけでよい。又、これらとは別に、
加算回路(201)を設ける。
さて、チャネルAから供給されるADPCM信号は、ADPCMコ
ーデックLSI(100Aの端子(102A)に入力する。する
と、前述のように、このADPCM信号に対応したリニアPCM
信号が外部端子(108A)から出力される。同様にして、
チャネルBから供給されるADPCM信号も、ADPCMコーデッ
クLSI(100B)の端子(108B)からリニアPCM信号として
出力される。これらの2つのリニアPCM信号は、加算器
(201)において、加算される。リニアPCM信号として加
算する点が重要である。この加算された信号は、ADPCM
コーデックLSI(100A)の外部端子(110A)に供給され
る。
さて、ここでは、ADPCMコーデックLSI(100A)の外部制
御端子(112A)には制御信号として、“H"レベルの信号
が供給されている。よって、前述のように、LSI(10
0A)内のスイッチ回路(106)は、外部端子(110A)の
信号を選択して出力する。今、外部端子(110A)に供給
されている信号は、2チャネルA,BのADPCM信号を一旦リ
ニアPCM信号とした上で加算したリニアPCM信号であっ
て、これが、スイッチ回路(106)を介して、PCM信号変
換器(114)に供給される。従って、ADPCMコーデックLS
I(100A)の出力端子(116A)から出力される信号は、
2チャネルA,BのADPCM信号を正しく加算した信号を、μ
−lawPCM信号に変換したものとなっている。このμ-law
PCM信号が、μ−lawPCMコーデック(118)にて、アナロ
グ信号に変換される。
第2図に示す構成例の効果は、第5図に示す従来例と比
較すれば、明白である。すなわち、本実施例のADPCMコ
ーデックLSI(100)を用いれば、チャネル数分の本LSI
(100)と加算器と、μ−lawPCMコーデック(118)さえ
用意すればよく、従来のように、複数個のμ−lawPCM信
号とリニアPCM信号の相互変換のための回路が全く不要
となり、極めて簡易,小型にて、会議電話用の復号器を
構成することができる。
更に、この実施例のADPCM・コーデックLSI(100)によ
れば、端子(120)に再生された音声信号は、従来に比
較し、非常に歪のない良質のものとなっている。
この効果を定量的に説明する。
チャネルAから供給され、ADPCMコーデックLSI(100A
において復元されたリニアPCM信号をSA,同じくチャネル
Bから供給され、ADPCMコーデックLSI(100B)において
復元されたリニアPCM信号をSBとする。SA,SBは通常14〜
16ビットで表現されている。
ここまでは従来も本実施例でも同一であるが、前述のよ
うに、従来技術では、ADPCMLSI内部でSA,SBがそれぞれ
一旦8ビットのμ−lawPCM信号に変換された後、再びリ
ニアPCM信号に変換していた(第5図参照)。従って、
リニアPCM信号からμ−lawPCM信号への変換過程で量子
化雑音が生じる。変換器(4051),(4052)の出力をS
AO,SBOとすると、 SAO=SA+QAO SBO=SB+QBO となる。QAO,QBOが量子化雑音となる。
第5図で、2チャネルの信号を加算する場合を評価する
と、加算器(407)の出力Sは、 S=SAO+SBO =(SA+SB)+(QAO+QBO) となっていた。
この信号が、変換器(409)において、リニアPCM信号か
らμ-lawPCM信号に変換されるので、やはり量子化雑音
が生じる。この変換器(409)の出力をSCOとすると、 SCO=(SA+SB)+(QAO+QBO+QCO) となる。QCOが、変換器(409)での量子化雑音である。
又、このSCOが、μ−lawPCMコーデック(411)において
アナログの音声信号に変換されるので、再生音声には、
(QAO+QBO+QCO)だけの雑音が不可避的に生じてい
た。
一方、本実施例では、第2図等に示されるように、ADPC
MコーデックLSI(100A)からリニアPCM信号の状態で出
力し、加算器(201)で加算するので、加算器(201)の
出力SIは、 SI=SA+SB のままである。この加算された信号が、ADPCMコーデッ
クLSI(100A)に戻されて、PCM信号変換器(114)の入
力となる。よって、リニアPCM信号をμ−lawPCM信号に
変換するPCM信号変換器(114)の出力SCNは、 SCN=SA+SB+QCN となる。この信号SCNが、ADPCMコーデックLSI(100A
の出力となり、μ−lawPCMコーデック(118)におい
て、アナログの音声信号に変換される。よって、本実施
例では、再生音声にQCNの雑音が生じることになる。
ところで、各量子化雑音の期待値は、チャネルAとチャ
ネルBの入力信号に相関がなければ、一般に無相関と考
えられる。よって、各量子化雑音の期待値は等しいもの
として扱える。よって、雑音平均電力は、 となる。
このように、本実施例によれば、量子化雑音の少ない再
生音声が得られる。この効果は、合成するチャネル数が
増加すればするほど顕著となる。
なお、ADPCMコーデックLSI(100A)又は(100B)の外部
に設定する加算器(201)の回路規模を小さくするた
め、ADPCMコーデックLSI(100)の外部出力端子(108)
に供給されるリニアPCM信号は、2の補数表示のシリア
ル信号で、LSBから出力することが好ましい。このよう
にすれば、加算器(201)は、全加算器1個で構成でき
る。
以上実施例について説明したが、この実施例の特徴は、 第1の外部端子と、 この第1の外部端子から供給されるADPCM信号をリニアP
CM信号に変換する第1の手段と、 この第1の手段により得られたリニアPCM信号をμ−law
PCM信号又はA−lawPCM信号に変換する第2の手段とを
具備し集積化して成るADPCM復号器において、 前記第1の手段により得られたリニアPCM信号を外部に
出力する第2の外部端子と、 外部からリニアPCM信号が供給される第3の外部端子
と、 この第3の外部端子に供給されたリニアPCM信号と前記
第1の手段により得られたリニアPCM信号とを選択して
前記第2の手段に導びく手段を具備して成ることを特徴
とする。
上記において、第2の手段は、μ−lawPCM信号又はA−
lawPCM信号に変換する場合に限定されず、他のPCMの表
現形式を用いてもよい。ただし、リニアPCM信号の場合
には、供給されるリニアPCM信号よりも少ないビット数
表現の場合に限る。
集積化された形とは、有線論理で構成された場合は勿
論、専用あるいは汎用のディジタルシグナルプロセッサ
を用いて実現した場合等を含む。
ここで、このADPCMコーデックLIS(100)が適用される
箇所が固定的であるならば、スイッチ回路(106)は不
要である。そして、ADPCM復号回路(104)の出力端子
は、外部端子(108)とのみ接続し、外部端子(110)を
PCM信号変換器(114)の入力端子と接続すれば、会議電
話用の復号装置として機能する。通常の復号器として用
いるには外部端子(108)と外部端子(110)とを結線す
ればよい。
〔発明の他の実施例〕
次に、発明の他の実施例を第3図に従って説明する。
この実施例は、ADPCMコーデックLSIとして、同期符号化
回路(317)を付加した構成に関する。同期符号化回路
(317)は、ディジタル伝送路において、PCM信号とADPC
M信号との相互変換を繰り返した時に、歪の累積増加が
生じないようにするために、CCITT勧告G・721において
新たに規定されたものである。
同期符号化回路(317)の詳細は、上記勧告に詳述され
ているが、簡単に説明すると、再生されたμ−lawPCM信
号と、予測信号そして、量子化ファクタ信号とを用い
て、次段のADPCM符号化器の動作をシミュレートし、次
段のADPCM符号化器で得られると予測されるADPCM信号
と、当該ADPCMコーデックLSIに現に供給されているADPC
M信号を比較し、一致すれば再生されたμ−lawPCM信号
をそのまま出力し、一致しなければ、一致する方向にμ
−lawPCM信号を1レベルだけ増減して出力するものであ
る。2つのADPCM信号が一致しないとき、μ−lawPCM信
号を1レベルだけ増減させれば必ず一致するようになる
ことは数字的に証明されている。
ADPCMコーデックLSIに供給されるADPCM信号と、このADP
CMコーデックLSIに接続される次段のADPCM符号化器が出
力するADPCM信号とが一致すれば、このときには、μ−l
awPCM信号とADPCM信号との相互変換を繰り返してもこの
相互変換に伴う歪の累積は生じない。
この実施例でのADPCMコーデックLSI(300)は、ADPCM復
号回路(302),スイッチ回路(309),PCM信号変換器
(315),そして、同期符号化回路(317)とから成る。
端子としては、入力端子(301),出力端子(319),リ
ニアPCM信号出力端子(307),リニアPCM信号入力端子
(311),そして、スイッチ回路制御端子(313)とが設
けられている。同期符号化回路(317)以外の機能は、
基本的に、第1図の実施例と同一であるが、スイッチ回
路制御端子(313)に供給される信号により、同期符号
化回路(317)の動作をも制御する点に特徴がある。
ADPCM復号回路(302)は、第3図に示されるように、逆
量子化器(303)と、加算器(305)と、予測器(306)
とから成る。ADPCMであるから、逆量子化器(303),予
測器(306)ともに、適応形である。適応形とは、定性
的に説明すると、波形の標本化の際に、波形の振幅によ
って、量子化のステップサイズを変化させるものであ
る。予測器(306)においては、係数の変化となって表
われる。
端子(301)に供給されたADPCM信号は、逆量子化器(30
3)において、差信号に変換される。この差信号は、加
算器(305)において、予測器(306)からの予測信号と
の和が取られる。これが再生信号であり、リニアPCM信
号である。予測器(306)は、差信号と前タイミングで
の再生信号とから予測信号を生成している。
加算器(305)からの出力である再生信号が、ADPCM復号
回路(302)の出力信号であって、リニアPCM信号出力端
子(307)及びスイッチ回路(309)とに供給される。ス
イッチ回路(309)の動作は、前述の実施例と同様であ
って、スイッチ回路制御端子(313)に供給される信号
が“L"レベルのとき、ADPCM復号回路(302)の出力を選
択し、“H"レベルのときは、リニアPCM信号入力端子に
供給される信号を選択して、スイッチ回路(309)の出
力信号とする。
更に、スイッチ回路制御端子(313)に供給される信号
は、同期符号化回路(317)にも供給される。そして、
同期符号化回路(317)では、上記端子(313)への信号
が“L"レベルのとき、前述のような正規の動作を行な
う。一方、端子(313)への信号が“H"レベルのとき、
同期符号回路(317)の正規の動作は禁止される。
すなわち、ADPCM復号回路(302)の出力信号をそのまま
用いる時(機械的に、ADPCMコーデックLSIを単独で用い
る時)には、この出力信号をスイッチ回路(309)によ
り選択し、μ−lawPCM信号に変換した後、前述のような
補正を行い、CCITT勧告G・721に準拠するADPCM復号器
を構成することができる。又、ADPCM復号回路(302)
出力信号に対して演算を施す時(特に、他のADPCMコー
デックLSIと共に用いる時)には、ADPCM復号回路(30
2)の出力信号を端子(307)から一旦外部に取り出し、
演算の終了した信号を、スイッチ回路(309)にて選択
すると共に、前述の補正は行わない。この時のPCM信号
変換器の出力は、ADPCM復号器(302)での量子化サイズ
とは何ら関係がないからである。
なお、第3図に示されるようなADPCMコーデックLSI(30
0)は、第2図に示されるような3者会議電話の復号器
として用いると、効果がより明瞭となるのは、前述の実
施例と同様である。
又、再生音声信号は、量子化雑音の点で従来の復号器よ
りも顕著な効果を示すものであって、この雑音は、同期
符号化回路(317)で除去できるものではない。
以上説明したように、この実施例でのADPCM復号装置の
特徴は、 第1の外部端子から供給されるADPCM信号をリニアPCM信
号に変換する第1の手段と、リニアPCM信号をμ−law又
はA−lawPCM信号に変換する第2の手段と、この手段に
より得られたμ−law又はA−lawPCM信号が供給され、P
CM信号とADPCM信号との相互変換を繰り返した時に生ず
る歪の累積増加を防ぐ同期符号化手段とを具備するADPC
M復号装置において、前記リニアPCM信号を外部に出力す
る第2の外部端子と、外部からリニアPCM信号が供給さ
れる第3の外部端子と、この第3の外部端子に供給され
た信号を前記第2の手段に導びく際に前記同期符号化手
段の機能を禁止する手段とを具備して成ることを特徴と
する。
第2の手段は、μ−law又はA−lawPCM信号に変換する
ことが本質ではなく、表現形式には限定されない。
同期符号化手段の機能を禁止するには、スイッチ手段等
により、物理的なバイパスを設けてもよい。
又、本実施例でのADPCMコーデックLSI(300)の適用箇
所が固定的であり、例えば、3者会議電話の復号器に用
いるならば、スイッチ回路(309)は不要であって、ADP
CM復号器(302)の出力端子は、外部端子(307)とのみ
接続し、外部端子(311)をPCM信号変換器(315)の入
力端子と接続すればよい。このとき、通常のADPCMコー
デックとして用いる場合には、端子(307)と端子(31
1)とを結線すればよい。又、同期符号化回路(317)
も、前者においては、機能が固定的に禁止され、後者の
場合には、機能が固定的に許容される。但し、「固定
的」とは、適用場所が同一であるという条件が課せられ
る。
なお、前述の第2の手段でのμ−law又はA−lawPCM信
号という限定は、音声のアナログ信号をディジタル信号
に変換する方式として、CCITT勧告のものであって、現
時点において最も汎用性があると考えられることに基づ
く。よって、この方式でなくとも、リニアPCM信号に
て、音声のアナログ信号をより良く表現するディジタル
信号形式があれば、それでも、この発明はその効果を失
わないのである。
最初の実施例及び他の実施例を通して浮かび上がる本発
明の特徴は、 ADPCM復号装置において、集積化されていること,
リニアPCM信号を取り出せる外部端子があること,リ
ニアPCM信号をでのリニアPCM信号に代えて装置内部に
取り込める外部端子があることである。
又、スイッチ回路により、内部のリニアPCM信号をμ−l
aw又はA−lawPCM信号に変換するか、外部のリニアPCM
信号に該変換を施すか否かは、この発明に係るADPCM復
号装置の使用される状況に依存するのは事実である。し
かし、通常の場合には、一旦使用方法が決定すれば、変
更はほとんどないと考えられる。よって、スイッチ回路
によって、いつでも切り換え可能とすることも重要では
あるが、実際には、一方のPCM信号に固定することも充
分に考えられる。又、その方が効率がよいだろう。
スイッチ回路の実現方法についても、通常は外部からの
リニアPCM信号を用いるように回路を構成しておき、内
部のリニアPCM信号を用いる状況においては、上記2外
部端子を決戦するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図及び第4図は、本発明の一実施例を説明
するための図,第3図は、他の実施例を説明するための
図,第5図は、従来例を示す図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の外部端子と、 この第1の外部端子に供給されるADPCM信号をリニアPCM
    信号に変換する第1の手段と、 この第1の手段により得られたリニアPCM信号をμ−law
    又はA−lawPCM信号に変換する第2の手段と、 この第2の手段からの信号が出力される第2の外部端子
    と、 を集積化して成るADPCM復号装置において、 前記第1の手段により得られたリニアPCM信号を外部に
    出力し得る第3の外部端子と、 外部からリニアPCM信号が供給し得る第4の外部端子
    と、 この第4の外部端子に供給されるリニアPCM信号を前記
    第2の手段に供給する手段とを具備して成ることを特徴
    とするADPCM復号装置。
  2. 【請求項2】第1及び第2の手段の間にスイッチ手段を
    設け、このスイッチ手段により第1の手段のリニアPCM
    信号と第4の外部端子に供給されるリニアPCM信号とを
    選択して、前記第2の手段に供給することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載のADPCM復号装置。
  3. 【請求項3】第3の外部端子は、リニアPCM信号を2つ
    の補数表示又はその反転信号で表現した形とし、かつ、
    LSBからシリアル形式で出力するものであることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載のADPCM復号装置。
  4. 【請求項4】PCM信号とADPCM信号との相互変換を繰り返
    した時に生ずる歪の累積増加を防ぐ同期符号化手段を、
    第2の手段と第2の外部端子との間に設け、少なくとも
    第4の外部端子に外部からリニアPCM信号が供給されて
    いる時には、前記同期符号化手段の機能を禁止して成る
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のADPCM復
    号装置。
  5. 【請求項5】第1の手段のリニアPCM信号と第4の外部
    端子に供給されるリニアPCM信号とを選択して第2の手
    段に供給するスイッチ手段と、前記第2の手段と第2の
    外部端子との間に設けられ、PCM信号とADPCM信号との相
    互変換を繰り返した時に生ずる歪の累積増加を防ぐ同期
    符号化手段とを備え、 前記スイッチ手段により第4の外部端子に供給されるリ
    ニアPCM信号が選択されたとき、前記同期符号化手段の
    機能を禁止して成ることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載のADPCM復号装置。
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