JPH0692441B2 - β−D−グルカンとその製造方法及び用途 - Google Patents
β−D−グルカンとその製造方法及び用途Info
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- JPH0692441B2 JPH0692441B2 JP61044189A JP4418986A JPH0692441B2 JP H0692441 B2 JPH0692441 B2 JP H0692441B2 JP 61044189 A JP61044189 A JP 61044189A JP 4418986 A JP4418986 A JP 4418986A JP H0692441 B2 JPH0692441 B2 JP H0692441B2
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- C08B—POLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
- C08B37/00—Preparation of polysaccharides not provided for in groups C08B1/00 - C08B35/00; Derivatives thereof
- C08B37/0006—Homoglycans, i.e. polysaccharides having a main chain consisting of one single sugar, e.g. colominic acid
- C08B37/0024—Homoglycans, i.e. polysaccharides having a main chain consisting of one single sugar, e.g. colominic acid beta-D-Glucans; (beta-1,3)-D-Glucans, e.g. paramylon, coriolan, sclerotan, pachyman, callose, scleroglucan, schizophyllan, laminaran, lentinan or curdlan; (beta-1,6)-D-Glucans, e.g. pustulan; (beta-1,4)-D-Glucans; (beta-1,3)(beta-1,4)-D-Glucans, e.g. lichenan; Derivatives thereof
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
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- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P37/00—Drugs for immunological or allergic disorders
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、化粧品、化学工業、食品工業、医薬品工業な
ど幅広い用途を持つ新規なβ−D−グルカン(オーレオ
バシラン)とその製造方法及び用途に関するものであ
る。
ど幅広い用途を持つ新規なβ−D−グルカン(オーレオ
バシラン)とその製造方法及び用途に関するものであ
る。
更に詳細には、理化学的性質 a元素分析 C≒44.1% H≒6.18% N<0.1% 灰分<0.01% b分子量(ゲル過法) 100,000乃至500,000 c融点 約230℃で分解 d比旋光度 ▲〔α〕25 D▼±4゜ (l=1、c=1.0% 1N−NaOH) e赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法) 図面に示す f溶解性 0.5N−NaOH、ジメチルスルホキシドに易溶 水に可溶 メタノール、エタノール、アセトン、クロロホルムに
不溶 g呈色反応 アントロン−硫酸反応 陽性 フェノール−硫酸反応 陽性 カルバゾール反応 陰性 ニンヒドリン反応 陰性 ヨード反応 陰性 h塩基性、酸性、中性の区別 凍結乾燥品の0.1%水溶液は中性乃至微酸性 i物性 粉末品は白色 を示す新規なβ−D−グルカン(オーレオバシラン)と
その製造方法及び用途に関する。
不溶 g呈色反応 アントロン−硫酸反応 陽性 フェノール−硫酸反応 陽性 カルバゾール反応 陰性 ニンヒドリン反応 陰性 ヨード反応 陰性 h塩基性、酸性、中性の区別 凍結乾燥品の0.1%水溶液は中性乃至微酸性 i物性 粉末品は白色 を示す新規なβ−D−グルカン(オーレオバシラン)と
その製造方法及び用途に関する。
(従来の技術) β−D−グルカンのある種のものは、血糖低下作用、コ
レステロール低下作用、細胞性免疫機構を介しての抗腫
瘍作用などの生理作用を示すことが知られており、医薬
若しくはその原料として注目されている。
レステロール低下作用、細胞性免疫機構を介しての抗腫
瘍作用などの生理作用を示すことが知られており、医薬
若しくはその原料として注目されている。
なかでも、悪性腫瘍に対して抗腫瘍活性を示し、抗腫瘍
剤として注目されているβ−D−グルカンとしては、例
えば、H・Saito et al.,Agr.Biol.Chem.,Vol.32,1261
−1269(1968)で報告されているパキマン(Pachyma
n)、T.Sasaki et al.,Carbohydrate Res.,Vol.47,99−
104(1976)で報告されているレンチナン(Lentina
n)、K.Tabata et al.,Carbohydrate Res.,Vol.89,121
−135(1981)報告されているシゾフィラン(Shizophyl
lan)、A.Misaki et al.,Carbohydrate Res.,Vol.92,11
5−129(1981)で報告されているβ−D−グルカンなど
がある。
剤として注目されているβ−D−グルカンとしては、例
えば、H・Saito et al.,Agr.Biol.Chem.,Vol.32,1261
−1269(1968)で報告されているパキマン(Pachyma
n)、T.Sasaki et al.,Carbohydrate Res.,Vol.47,99−
104(1976)で報告されているレンチナン(Lentina
n)、K.Tabata et al.,Carbohydrate Res.,Vol.89,121
−135(1981)報告されているシゾフィラン(Shizophyl
lan)、A.Misaki et al.,Carbohydrate Res.,Vol.92,11
5−129(1981)で報告されているβ−D−グルカンなど
がある。
しかしながら、これらβ−D−グルカンは、担子菌の子
実体を原料とすることから、製造に長期間を要するだけ
でなく、その生産量も不充分である。
実体を原料とすることから、製造に長期間を要するだけ
でなく、その生産量も不充分である。
(本発明の解決しようとする問題点) 本発明者等は、用途が医薬品工業のみならず、化粧品、
食品工業、化学工業など、その他多くの工業分野にも利
用できる新しいβ−D−グルカンの開発を目的に鋭意研
究した。
食品工業、化学工業など、その他多くの工業分野にも利
用できる新しいβ−D−グルカンの開発を目的に鋭意研
究した。
その結果、オーレオバシディウム(Aureobasidium)属
に属する微生物を培養して、その培養物中に、理化学的
性質が、 a元素分析 C≒44.1% H≒6.18% N<0.1% 灰分<0.01% b分子量(ゲル過法) 100,000乃至500,000 c融点 約230℃で分解 d比旋光度 ▲〔α〕25 D▼±4゜ (l=1、c=1.0% 1N−NaOH) e赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法) 図面に示す f溶解性 0.5N−NaOH、ジメチルスルホキシドに易溶 水に可溶 メタノール、エタノール、アセトン、クロロホルムに
不溶 g呈色反応 アントロン−硫酸反応 陽性 フェノール−硫酸反応 陽性 カルバゾール反応 陰性 ニンヒドリン反応 陰性 ヨード反応 陰性 h塩基性、酸性、中性の区別 凍結乾燥品の0.1%水溶液は中性乃至微酸性 i物性 粉末品は白色 を示すβ−D−グルカン、とりわけ、β−D−グルカン
が、メチル化分析法により、2,3,4,6−テトラ−O−メ
チル−D−グルコース1.0モルに対して、2,4,6−トリ−
O−メチル−D−グルコース11乃至15モル、2,3,4−ト
リ−O−メチル−D−グルコース0.8乃至1.2モル、2,3,
6−トリ−O−メチル−D−グルコース0.6乃至1.0モル
および2,4−ジ−O−メチル−D−グルコース0.8乃至1.
2モルのモル比を示すか、または、2,3,4,6−テトラ−O
−メチル−D−グルコース1.0モルに対して、2.4.6−ト
リ−O−メチル−D−グルコース3乃至5モル、2,3,4
−トリ−O−メチル−D−グルコース0.3乃至0.5モル、
2,3,6−トリ−O−メチル−D−グルコース0.2乃至0.4
モルおよび2,4−ジ−O−メチル−D−グルコース0.9乃
至1.2モルのモル比を示す新規構造のβ−D−グルカン
を見いだした。
に属する微生物を培養して、その培養物中に、理化学的
性質が、 a元素分析 C≒44.1% H≒6.18% N<0.1% 灰分<0.01% b分子量(ゲル過法) 100,000乃至500,000 c融点 約230℃で分解 d比旋光度 ▲〔α〕25 D▼±4゜ (l=1、c=1.0% 1N−NaOH) e赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法) 図面に示す f溶解性 0.5N−NaOH、ジメチルスルホキシドに易溶 水に可溶 メタノール、エタノール、アセトン、クロロホルムに
不溶 g呈色反応 アントロン−硫酸反応 陽性 フェノール−硫酸反応 陽性 カルバゾール反応 陰性 ニンヒドリン反応 陰性 ヨード反応 陰性 h塩基性、酸性、中性の区別 凍結乾燥品の0.1%水溶液は中性乃至微酸性 i物性 粉末品は白色 を示すβ−D−グルカン、とりわけ、β−D−グルカン
が、メチル化分析法により、2,3,4,6−テトラ−O−メ
チル−D−グルコース1.0モルに対して、2,4,6−トリ−
O−メチル−D−グルコース11乃至15モル、2,3,4−ト
リ−O−メチル−D−グルコース0.8乃至1.2モル、2,3,
6−トリ−O−メチル−D−グルコース0.6乃至1.0モル
および2,4−ジ−O−メチル−D−グルコース0.8乃至1.
2モルのモル比を示すか、または、2,3,4,6−テトラ−O
−メチル−D−グルコース1.0モルに対して、2.4.6−ト
リ−O−メチル−D−グルコース3乃至5モル、2,3,4
−トリ−O−メチル−D−グルコース0.3乃至0.5モル、
2,3,6−トリ−O−メチル−D−グルコース0.2乃至0.4
モルおよび2,4−ジ−O−メチル−D−グルコース0.9乃
至1.2モルのモル比を示す新規構造のβ−D−グルカン
を見いだした。
このβ−D−グルカンは、R.G.Brown et al.,Acta Che
m.Scand.,Vol.21,2379−2382(1967)で報告されている
オーレオバシディウム プルランスからの多糖類とも明
らかに異っていることが判明した。
m.Scand.,Vol.21,2379−2382(1967)で報告されている
オーレオバシディウム プルランスからの多糖類とも明
らかに異っていることが判明した。
本発明者等は、この新規なβ−D−グルカンをオーレオ
バシラン(Aureobasillan)と命名した。
バシラン(Aureobasillan)と命名した。
このオーレオバシランは、次のような理化学的性質を有
していることから、新規なβ−D−グルカンであること
が認められる。
していることから、新規なβ−D−グルカンであること
が認められる。
a元素分析 実測値 C≒44.1% H≒6.18% N<0.1% 灰分<0.01% 計算値 C=44.4% H=6.17% b分子量(ゲル過法) 100,000乃至500,000 c融点 約230℃で分解 d比旋光度 ▲〔α〕25 D▼±4゜ (l=1、c=1.0% 1N−NaOH) e赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法) 図面に示す f溶解性 0.5N−NaOH、ジメチルスルホキシドに易溶 水に可溶 メタノール、エタノール、アセトン、クロロホルムに
不溶 g呈色反応 アントロン−硫酸反応 陽性 フェノール−硫酸反応 陽性 カルバゾール反応 陰性 ニンヒドリン反応 陰性 ヨード反応 陰性 h塩基性、酸性、中性の区別 凍結乾燥品の0.1%水溶液は中性乃至微酸性 i物性 粉末品は白色 j構成糖 無機酸または有機酸、例えば72%硫酸に室温で5分間放
置後、7倍に水で希釈し100℃で4乃至5時間保つか、
または、2M−トリクロロ酢酸に100℃で6時間加熱する
などの方法により完全加水分解して得られる糖は、ペー
パークロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー、お
よびグルコースオキシダーゼ・パーオキシダーゼ法によ
る分析結果からD−グルコースであることが判明した。
不溶 g呈色反応 アントロン−硫酸反応 陽性 フェノール−硫酸反応 陽性 カルバゾール反応 陰性 ニンヒドリン反応 陰性 ヨード反応 陰性 h塩基性、酸性、中性の区別 凍結乾燥品の0.1%水溶液は中性乃至微酸性 i物性 粉末品は白色 j構成糖 無機酸または有機酸、例えば72%硫酸に室温で5分間放
置後、7倍に水で希釈し100℃で4乃至5時間保つか、
または、2M−トリクロロ酢酸に100℃で6時間加熱する
などの方法により完全加水分解して得られる糖は、ペー
パークロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー、お
よびグルコースオキシダーゼ・パーオキシダーゼ法によ
る分析結果からD−グルコースであることが判明した。
k結合様式 (i)比旋光度が▲〔α〕25 D▼±4゜と低い値を示す
こと、および赤外線吸収スペクトルが890cm-1附近に吸
収を示すことから、オーレオバシランを構成するすべて
の、若しくはほとんどのグルコース残基は、β−結合を
している。
こと、および赤外線吸収スペクトルが890cm-1附近に吸
収を示すことから、オーレオバシランを構成するすべて
の、若しくはほとんどのグルコース残基は、β−結合を
している。
(ii)メチル化分析法、すなわち、オーレオバシランを
ジメチルスルホキシドに溶解後、メチルスルフィニルカ
ルバニオンおよび沃化メチルを用いる箱守法でメチル誘
導体に導き、これを酸で加水分解し、更にメチル化糖を
アルディトール アセテートに誘導し、ガスクロマトグ
ラフィー、ガスクロマトグラフィー・質量分析により分
析すると、その生成物は次のモル比を有する。
ジメチルスルホキシドに溶解後、メチルスルフィニルカ
ルバニオンおよび沃化メチルを用いる箱守法でメチル誘
導体に導き、これを酸で加水分解し、更にメチル化糖を
アルディトール アセテートに誘導し、ガスクロマトグ
ラフィー、ガスクロマトグラフィー・質量分析により分
析すると、その生成物は次のモル比を有する。
比較的低分子量であって、DEAE−セルロースに非吸着性
のオーレオバシラン(オーレオバシランAと命名す
る。)は、2,3,4,6−テトラ−O−メチル−D−グルコ
ース1.0モルに対して、2,4,6−トリ−O−メチル−D−
グルコース11乃至15モル、2,3,4−トリ−O−メチル−
D−グルコース0.8乃至1.2モル、2,3,6−トリ−O−メ
チル−D−グルコース0.6乃至1.0モルおよび2,4−ジ−
O−メチル−D−グルコース0.8乃至1.2モルを示す。
のオーレオバシラン(オーレオバシランAと命名す
る。)は、2,3,4,6−テトラ−O−メチル−D−グルコ
ース1.0モルに対して、2,4,6−トリ−O−メチル−D−
グルコース11乃至15モル、2,3,4−トリ−O−メチル−
D−グルコース0.8乃至1.2モル、2,3,6−トリ−O−メ
チル−D−グルコース0.6乃至1.0モルおよび2,4−ジ−
O−メチル−D−グルコース0.8乃至1.2モルを示す。
比較的高分子量であって、DEAE−セルロースに吸着性の
オーレオバシラン(オーレオバシランBと命名する。)
は、2,3,4,6−テトラ−O−メチル−D−グルコース1.0
モルに対して、2,4,6−トリ−O−メチル−D−グルコ
ース3乃至5モル、2,3,4−トリ−O−メチル−D−グ
ルコース0.3乃至0.5モル、2,3,6−トリ−O−メチル−
D−グルコース0.2乃至0.4モルおよび2,4−ジ−O−メ
チル−D−グルコース0.9乃至1.2モルのモル比を示す。
オーレオバシラン(オーレオバシランBと命名する。)
は、2,3,4,6−テトラ−O−メチル−D−グルコース1.0
モルに対して、2,4,6−トリ−O−メチル−D−グルコ
ース3乃至5モル、2,3,4−トリ−O−メチル−D−グ
ルコース0.3乃至0.5モル、2,3,6−トリ−O−メチル−
D−グルコース0.2乃至0.4モルおよび2,4−ジ−O−メ
チル−D−グルコース0.9乃至1.2モルのモル比を示す。
(iii)緩和スミス分解で得られた水不溶性の高分子画
分をメチル化後、酸加水分解すると、大量の2,4,6−ト
リ−O−メチル−D−グルコースと少量の2,3,4,6−テ
トラ−O−メチル−D−グルコースを生成する。
分をメチル化後、酸加水分解すると、大量の2,4,6−ト
リ−O−メチル−D−グルコースと少量の2,3,4,6−テ
トラ−O−メチル−D−グルコースを生成する。
また、オーレオバシランにエンド型β−1,3グルカナー
ゼを作用させると、その生成物には、主にラミナリビオ
ース、少量のグルコースおよび更に少量の26−O−β
−グルコシルラミナリビオースを含有する。これらの事
実は、β−1.6結合のかなりの部分がβ−1,3結合を繰り
返している主鎖中にβ−1,3結合と隣接した形で組み込
まれていることを示すものである。
ゼを作用させると、その生成物には、主にラミナリビオ
ース、少量のグルコースおよび更に少量の26−O−β
−グルコシルラミナリビオースを含有する。これらの事
実は、β−1.6結合のかなりの部分がβ−1,3結合を繰り
返している主鎖中にβ−1,3結合と隣接した形で組み込
まれていることを示すものである。
以上の事実から、本発明のオーレオバシランは、従来か
ら知られているβ−D−グルカンとは全く異なり、β−
1,3結合を繰り返している主鎖中に一定の割合でβ−1,6
結合を有していること、および主鎖を形成するグルコー
ス残基から一定の割合でそのグルコース残基のC6位から
短かい側鎖を分岐しており、更に、その側鎖にはβ−1,
6結合以外にかなりの量のβ−1,4結合を有しているβ−
D−グルカンである。上述の結果を総合的に判断する
と、オーレオバシランの構造式は、繰り返し単位が、 (但し、式中、Glcはβ−結合したD−グルコピラノー
ス残基を示し、X、Y、X′およびY′は、X+Yまた
はX′+Y′が11乃至15になる1以上の整数を示し、m
およびnは、その比が1:3乃至5を示す。) で表されるβ−D−グルカン(オーレオバシランA)で
あるか、または、 (但し、式中、Glcはβ−結合したD−グルコピラノー
ス残基を示し、X、Y、X′およびY′は、X+Yまた
はX′+Y′が3乃至5になる1以上の整数を示し、m
およびnは、その比が1:3乃至5を示す。) で表されるβ−D−グルカン(オーレオバシランB)で
あることが判明した。
ら知られているβ−D−グルカンとは全く異なり、β−
1,3結合を繰り返している主鎖中に一定の割合でβ−1,6
結合を有していること、および主鎖を形成するグルコー
ス残基から一定の割合でそのグルコース残基のC6位から
短かい側鎖を分岐しており、更に、その側鎖にはβ−1,
6結合以外にかなりの量のβ−1,4結合を有しているβ−
D−グルカンである。上述の結果を総合的に判断する
と、オーレオバシランの構造式は、繰り返し単位が、 (但し、式中、Glcはβ−結合したD−グルコピラノー
ス残基を示し、X、Y、X′およびY′は、X+Yまた
はX′+Y′が11乃至15になる1以上の整数を示し、m
およびnは、その比が1:3乃至5を示す。) で表されるβ−D−グルカン(オーレオバシランA)で
あるか、または、 (但し、式中、Glcはβ−結合したD−グルコピラノー
ス残基を示し、X、Y、X′およびY′は、X+Yまた
はX′+Y′が3乃至5になる1以上の整数を示し、m
およびnは、その比が1:3乃至5を示す。) で表されるβ−D−グルカン(オーレオバシランB)で
あることが判明した。
本発明のオーレオバシランを製造する方法としては、例
えば、オーレオバシディウム プルランス(Aureobasid
ium pullulans)IFO4464、IFO4875、IFO6353、IFO640
1、IFO6725、オーレオバシディウム マンソーニ(Aure
obasidium mansoni)IFO9233などを、炭素源、窒素源、
無機塩などの適当な栄養源を含有する固体培地、または
液体培地に植菌して静置または通気攪拌などの培養方法
で培養し、培養物中にオーレオバシランを産生せしめ、
これを分離し採取すればよい。
えば、オーレオバシディウム プルランス(Aureobasid
ium pullulans)IFO4464、IFO4875、IFO6353、IFO640
1、IFO6725、オーレオバシディウム マンソーニ(Aure
obasidium mansoni)IFO9233などを、炭素源、窒素源、
無機塩などの適当な栄養源を含有する固体培地、または
液体培地に植菌して静置または通気攪拌などの培養方法
で培養し、培養物中にオーレオバシランを産生せしめ、
これを分離し採取すればよい。
また、培養物中に、オーレオバシランとともにプルラン
を生成蓄積せしめ、両者を分離し採取することもきわめ
て有利に実施できる。
を生成蓄積せしめ、両者を分離し採取することもきわめ
て有利に実施できる。
培地の栄養源としては、本発明のオーレオバシランを産
生し得るものであればよく、炭素源としては、グリセロ
ール、キシロース、グルコース、ソルビトール、フラク
トース、マルトース、イソマルトース、マルチトール、
シュクロース、ラクトース、セロビオース、マルトトリ
オース、マルトテトラオース、DE10乃至70の澱粉部分分
解物、廃糖蜜などが適している。オーレオバシランとと
もにプルランを産生させる場合には、これら糖類を約3
乃至20w/v%含有せしめた液体培地を用いて好気的条件
で培養するのが好適である。窒素源としては、硝酸塩、
アンモニウム塩、尿素などの合成化合物やポリペプト
ン、酵母エキス、麦芽エキス、コーンスティープリカ
ー、脱脂大豆抽出物、ペプタイド、アミノ酸などの天然
有機物などが適宜利用できる。また、無機塩としては、
リン酸塩、カリウム塩、硫酸塩、マグネシウム塩、必要
に応じて鉄塩、マンガン塩、カルシウム塩などが適宜選
択できる。
生し得るものであればよく、炭素源としては、グリセロ
ール、キシロース、グルコース、ソルビトール、フラク
トース、マルトース、イソマルトース、マルチトール、
シュクロース、ラクトース、セロビオース、マルトトリ
オース、マルトテトラオース、DE10乃至70の澱粉部分分
解物、廃糖蜜などが適している。オーレオバシランとと
もにプルランを産生させる場合には、これら糖類を約3
乃至20w/v%含有せしめた液体培地を用いて好気的条件
で培養するのが好適である。窒素源としては、硝酸塩、
アンモニウム塩、尿素などの合成化合物やポリペプト
ン、酵母エキス、麦芽エキス、コーンスティープリカ
ー、脱脂大豆抽出物、ペプタイド、アミノ酸などの天然
有機物などが適宜利用できる。また、無機塩としては、
リン酸塩、カリウム塩、硫酸塩、マグネシウム塩、必要
に応じて鉄塩、マンガン塩、カルシウム塩などが適宜選
択できる。
培養時のpH、温度は、該微生物が生育しオーレオバシラ
ンを産生しうる条件であればよく、通常、pH2.0乃至9.
0、温度15乃至35℃が選ばれる。また、培養期間は、オ
ーレオバシランの産生量が最大になる期間が選ばれ、通
常、液体培地で通気攪拌する場合1乃至10日間である。
ンを産生しうる条件であればよく、通常、pH2.0乃至9.
0、温度15乃至35℃が選ばれる。また、培養期間は、オ
ーレオバシランの産生量が最大になる期間が選ばれ、通
常、液体培地で通気攪拌する場合1乃至10日間である。
培養物からオーレオバシランを分離採取する方法として
は、例えば、前記液体培養物を過または遠心分離など
の方法で微生物菌体を分離し、この菌体から採取する。
この際、プルランを採取する場合には、菌体を分離した
液または上清から常法に従って採取すればよい。
は、例えば、前記液体培養物を過または遠心分離など
の方法で微生物菌体を分離し、この菌体から採取する。
この際、プルランを採取する場合には、菌体を分離した
液または上清から常法に従って採取すればよい。
菌体からオーレオバシランを採取する方法は、菌体また
はその破砕物から得られる細胞壁に、例えば、熱水、希
酸、希アルカリなどの溶出剤、望ましくは、pH7.0を越
えるアルカリ性水溶液、とりわけ0.01乃至4.0Nの水酸化
カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化マグネシウム、水
酸化カルシウムなどの希アルカリ性水溶液と接触せし
め、オーレオバシランを溶出し、オーレオバシラン溶液
を採取する。
はその破砕物から得られる細胞壁に、例えば、熱水、希
酸、希アルカリなどの溶出剤、望ましくは、pH7.0を越
えるアルカリ性水溶液、とりわけ0.01乃至4.0Nの水酸化
カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化マグネシウム、水
酸化カルシウムなどの希アルカリ性水溶液と接触せし
め、オーレオバシランを溶出し、オーレオバシラン溶液
を採取する。
本溶液を、必要により濃縮、中和などした後、常法に従
って、活性炭、イオン交換樹脂などにより脱色、脱塩精
製し、濃縮、乾燥してオーレオバシランの白色粉末を得
る。
って、活性炭、イオン交換樹脂などにより脱色、脱塩精
製し、濃縮、乾燥してオーレオバシランの白色粉末を得
る。
また、オーレオバシラン水溶液を、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、アセトンなどの有機沈澱剤で
処理したり、クロマトグラフィーにかけたりして分画精
製し、超遠心的および電気泳動的に均一な高純度オーレ
オバシラン画分を採取することは容易に実施でき、更
に、これを乾燥し、粉末化することも容易である。
ール、イソプロパノール、アセトンなどの有機沈澱剤で
処理したり、クロマトグラフィーにかけたりして分画精
製し、超遠心的および電気泳動的に均一な高純度オーレ
オバシラン画分を採取することは容易に実施でき、更
に、これを乾燥し、粉末化することも容易である。
この際の乾燥方法としては、通風乾燥、熱風乾燥、噴霧
乾燥、ドラム乾燥、凍結乾燥などの方法が適宜選択でき
る。
乾燥、ドラム乾燥、凍結乾燥などの方法が適宜選択でき
る。
このようにして得られたオーレオバシランから、ポリオ
ール型オーレオバシランを製造するには、オーレオバシ
ラン1重量部(以下、本明細書では重量部を部と略称す
る。)に約0.01乃至0.5Mの過沃素酸若しくはその水溶性
塩、例えば、メタ過沃素酸ナトリウム、メタ過沃素酸カ
リウムを含む水溶液約50乃至500部に溶解、または懸濁
させ、通常pH3乃至8の範囲で反応させる。この操作
は、通常、緩やかな条件、例えば、暗所で室温以下の温
度、望ましくは15℃以下で1乃至5日間行ない酸化反応
を終了させればよい。このようにして得られる主として
側鎖部分が酸化されたポリアルデヒド型オーレオバシラ
ンは、反応性に富んでおり、例えば、共有結合による固
定化酵素の担体などとして有利に利用できる。
ール型オーレオバシランを製造するには、オーレオバシ
ラン1重量部(以下、本明細書では重量部を部と略称す
る。)に約0.01乃至0.5Mの過沃素酸若しくはその水溶性
塩、例えば、メタ過沃素酸ナトリウム、メタ過沃素酸カ
リウムを含む水溶液約50乃至500部に溶解、または懸濁
させ、通常pH3乃至8の範囲で反応させる。この操作
は、通常、緩やかな条件、例えば、暗所で室温以下の温
度、望ましくは15℃以下で1乃至5日間行ない酸化反応
を終了させればよい。このようにして得られる主として
側鎖部分が酸化されたポリアルデヒド型オーレオバシラ
ンは、反応性に富んでおり、例えば、共有結合による固
定化酵素の担体などとして有利に利用できる。
更に、還元するには、酸化反応液にエチレングリコール
を添加するか、または透析処理するかなどの方法によ
り、過剰の過沃素酸を消費、または除去した後、これに
還元剤を加えて還元させる。
を添加するか、または透析処理するかなどの方法によ
り、過剰の過沃素酸を消費、または除去した後、これに
還元剤を加えて還元させる。
また、必要ならば、酸化反応液からポリアルデヒド型オ
ーレオバシランを分離採取した後に還元してもよい。
ーレオバシランを分離採取した後に還元してもよい。
還元する方法は、オーレオバシランの酸化物が還元でき
ればよく、例えば、ニッケル触媒による水素還元、水素
化硼素ナトリウムによる還元などが適宜選択できる。こ
のようにして還元した反応液は、常法に従って、ニッケ
ル触媒を除去するか、または水素化硼素ナトリウムを有
機酸を添加するなどして分解させた後、有機沈澱剤で水
溶液からの沈澱を繰り返すか、また、必要ならば、活性
炭、イオン交換樹脂などで脱色、脱塩して精製し、濃縮
して、ポリオール型オーレオバシランのシラップ製品
を、更に、乾燥、粉末化してポリオール型オーレオバシ
ランの粉末製品を採取することも容易である。このポリ
オール型オーレオバシランは、オーレオバシランの主鎖
に含まれるβ−1,3結合しているグルコース残基には変
化なく、側鎖のグルコース残基および主鎖に含まれるβ
−1,6結合しているグルコース残基が開環してポリオー
ル型となったものである。
ればよく、例えば、ニッケル触媒による水素還元、水素
化硼素ナトリウムによる還元などが適宜選択できる。こ
のようにして還元した反応液は、常法に従って、ニッケ
ル触媒を除去するか、または水素化硼素ナトリウムを有
機酸を添加するなどして分解させた後、有機沈澱剤で水
溶液からの沈澱を繰り返すか、また、必要ならば、活性
炭、イオン交換樹脂などで脱色、脱塩して精製し、濃縮
して、ポリオール型オーレオバシランのシラップ製品
を、更に、乾燥、粉末化してポリオール型オーレオバシ
ランの粉末製品を採取することも容易である。このポリ
オール型オーレオバシランは、オーレオバシランの主鎖
に含まれるβ−1,3結合しているグルコース残基には変
化なく、側鎖のグルコース残基および主鎖に含まれるβ
−1,6結合しているグルコース残基が開環してポリオー
ル型となったものである。
このようにして得られるオーレオバシランまたはポリオ
ール型オーレオバシランは、化粧品、化学工業、食品工
業、医薬品工業など各種用途に自由に利用できる。化粧
品、化学工業用途としては、オーレオバシランが水可溶
性の多糖であることから、これを含有せしめた組成物、
成形物、例えば、顆粒、錠剤、シートなどが単独で、ま
たは他の材料と併用して自由に製造できる。また、ポリ
オール型オーレオバシランは、水易溶性であることか
ら、例えば、糊剤、粘質剤、乳化剤、糸、フィルム、被
覆膜などの製造原料として好適である。
ール型オーレオバシランは、化粧品、化学工業、食品工
業、医薬品工業など各種用途に自由に利用できる。化粧
品、化学工業用途としては、オーレオバシランが水可溶
性の多糖であることから、これを含有せしめた組成物、
成形物、例えば、顆粒、錠剤、シートなどが単独で、ま
たは他の材料と併用して自由に製造できる。また、ポリ
オール型オーレオバシランは、水易溶性であることか
ら、例えば、糊剤、粘質剤、乳化剤、糸、フィルム、被
覆膜などの製造原料として好適である。
食品工業用途としては、オーレオバシランおよびポリオ
ール型オーレオバシランは、共に、無味、無毒で、不消
化乃至難消化性の食物繊維であり、コレステロール低下
作用、重金属排泄促進作用などを有していることから健
康増進食品などの配合剤として有利に利用できる。
ール型オーレオバシランは、共に、無味、無毒で、不消
化乃至難消化性の食物繊維であり、コレステロール低下
作用、重金属排泄促進作用などを有していることから健
康増進食品などの配合剤として有利に利用できる。
また、医薬品用途としても自由に利用できるが、とりわ
け、細胞性免疫賦活による顕著な抗腫瘍作用が見いださ
れたことより、抗腫瘍剤として好適である。
け、細胞性免疫賦活による顕著な抗腫瘍作用が見いださ
れたことより、抗腫瘍剤として好適である。
従って、オーレオバシラン、若しくはポリオール型オー
レオバシランは、単独で、または、これらのいずれかに
1種若しくは2種以上の薬剤、補助剤などを含有せしめ
ることにより、例えば、注射薬、内服薬、外用薬などと
して、オーレオバシラン、またはポリオール型オーレオ
バシラン感受性の悪性腫瘍、例えば、乳癌、肺癌、膀胱
癌、子宮癌、大腸癌、胃癌、白血病、リンパ腫、皮膚癌
などの治療に有利に用いることができる。
レオバシランは、単独で、または、これらのいずれかに
1種若しくは2種以上の薬剤、補助剤などを含有せしめ
ることにより、例えば、注射薬、内服薬、外用薬などと
して、オーレオバシラン、またはポリオール型オーレオ
バシラン感受性の悪性腫瘍、例えば、乳癌、肺癌、膀胱
癌、子宮癌、大腸癌、胃癌、白血病、リンパ腫、皮膚癌
などの治療に有利に用いることができる。
この治療に際して、他の抗腫瘍剤、例えば、シクロフォ
スファミド、塩酸ニムスチンなどのアルキル化剤、メソ
トレキサート、フルオロウラシル、テガフールなどの代
謝拮抗剤、ブレオマイシン、マイトマイシンC、アクチ
ノマイシンCなどの抗生物質、硫酸ビンクリスチン、硫
酸ビンブラスチンなどのアルカロイド、プレドニゾン、
メチルテストステロン、結合型エストロゲンなどのホル
モン剤、インターフェロン、リンホトキシン、ツモア
ネクロシス ファクター、IL−2などのリンホカインな
どの一種または二種以上と併用して、その治療効果を更
に高めることも有利に実施できる。
スファミド、塩酸ニムスチンなどのアルキル化剤、メソ
トレキサート、フルオロウラシル、テガフールなどの代
謝拮抗剤、ブレオマイシン、マイトマイシンC、アクチ
ノマイシンCなどの抗生物質、硫酸ビンクリスチン、硫
酸ビンブラスチンなどのアルカロイド、プレドニゾン、
メチルテストステロン、結合型エストロゲンなどのホル
モン剤、インターフェロン、リンホトキシン、ツモア
ネクロシス ファクター、IL−2などのリンホカインな
どの一種または二種以上と併用して、その治療効果を更
に高めることも有利に実施できる。
次に、実施例を使って、オーレオバシランおよびポリオ
ール型オーレオバシランの抗腫瘍作用、毒性、用法およ
び用量について説明する。
ール型オーレオバシランの抗腫瘍作用、毒性、用法およ
び用量について説明する。
実験1. 4週令のICR−JCL雌マウスを各群10匹とし、Sarcoma180
腹水ガン約6×106を右鼠蹊部に移植した。移植後1日
目から、実施例1の方法で得たオーレオバシラン、また
は実施例3の方法で得たポリオール型オーレオバシラン
を、マウスKg当り、それぞれ1mg、5mg、10mgを含む生理
食塩水として、1日1回、0.1mlずつ、連日10日間、腹
腔内に注射した。対照は、オーレオバシラン、または、
ポリオール型オーレオバシラン無含有の生理食塩水を、
同様に投与した。移植後、35日目に解剖して腫瘍をとり
出し、重量を測定し、オーレオバシラン、またはポリオ
ール型オーレオバシラン投与群の腫瘍重量を、対照群の
それと比較して、腫瘍増殖抑制率(%)を求めた。
腹水ガン約6×106を右鼠蹊部に移植した。移植後1日
目から、実施例1の方法で得たオーレオバシラン、また
は実施例3の方法で得たポリオール型オーレオバシラン
を、マウスKg当り、それぞれ1mg、5mg、10mgを含む生理
食塩水として、1日1回、0.1mlずつ、連日10日間、腹
腔内に注射した。対照は、オーレオバシラン、または、
ポリオール型オーレオバシラン無含有の生理食塩水を、
同様に投与した。移植後、35日目に解剖して腫瘍をとり
出し、重量を測定し、オーレオバシラン、またはポリオ
ール型オーレオバシラン投与群の腫瘍重量を、対照群の
それと比較して、腫瘍増殖抑制率(%)を求めた。
但し、Aは対照群の10匹の平均腫瘍重量を示し、Bはオ
ーレオバシラン、またはポリオール型オーレオバシラン
投与群のそれぞれの10匹ずつの平均腫瘍重量を示す。
ーレオバシラン、またはポリオール型オーレオバシラン
投与群のそれぞれの10匹ずつの平均腫瘍重量を示す。
結果は、第1表に示す。
第1表の結果から明らかなように、本発明のオーレオバ
シランおよびポリオール型オーレオバシランは、悪性腫
瘍の増殖抑制にきわめて効果的である。
シランおよびポリオール型オーレオバシランは、悪性腫
瘍の増殖抑制にきわめて効果的である。
本実験は、他の温血動物、例えば、ヒト、ウシ、ウマ、
イヌ、ネコ、ウサギ、ラットなどの哺乳類、ニワトリ、
ハトなどの鳥類などにおいても、その効果を同様に発現
するものと認められている実験である。
イヌ、ネコ、ウサギ、ラットなどの哺乳類、ニワトリ、
ハトなどの鳥類などにおいても、その効果を同様に発現
するものと認められている実験である。
実験2. 体重約25gのBDF1雄マウスを各群10匹とし、2mm角に切断
したルイス(Lewis)肺癌を、背部皮下に移植した。移
植後8日目から実施例1の方法で得られたオーレオバシ
ラン、または実施例3の方法で得られたポリオール型オ
ーレオバシランを、マウスkg当り、それぞれ0.02mg、0.
1mg、1mgを含む生理食塩水として、1日2回、0.1mlず
つ、連日10日間、静脈注射した。対照は、オーレオバシ
ラン、またはポリオール型オーレオバシラン無含有の生
理食塩水を、同様に投与した。移植後、23日目に解剖し
て腫瘍をとり出し、重量を測定して、実験1と同様に腫
瘍増殖抑制率(%)を求めた。
したルイス(Lewis)肺癌を、背部皮下に移植した。移
植後8日目から実施例1の方法で得られたオーレオバシ
ラン、または実施例3の方法で得られたポリオール型オ
ーレオバシランを、マウスkg当り、それぞれ0.02mg、0.
1mg、1mgを含む生理食塩水として、1日2回、0.1mlず
つ、連日10日間、静脈注射した。対照は、オーレオバシ
ラン、またはポリオール型オーレオバシラン無含有の生
理食塩水を、同様に投与した。移植後、23日目に解剖し
て腫瘍をとり出し、重量を測定して、実験1と同様に腫
瘍増殖抑制率(%)を求めた。
結果は、第2表に示す。
第2表の結果から明らかなように、本発明のオーレオバ
シランおよびポリオール型オーレオバシランは、治療が
きわめて困難とされている肺ガンなどの悪性腫瘍に対し
ても、顕著な増殖抑制効果が見られる。
シランおよびポリオール型オーレオバシランは、治療が
きわめて困難とされている肺ガンなどの悪性腫瘍に対し
ても、顕著な増殖抑制効果が見られる。
実験3. 4週令マウスを用いて、実施例1の方法で得られたオー
レオバシランおよび実施例3の方法で得られたポリオー
ル型オーレオバシランを、常法に従って、経口、腹腔
内、または静脈の投与経路で急性毒性テストを行なっ
た。
レオバシランおよび実施例3の方法で得られたポリオー
ル型オーレオバシランを、常法に従って、経口、腹腔
内、または静脈の投与経路で急性毒性テストを行なっ
た。
その結果、両β−グルカンともに、きわめて低毒性の物
質であって、投与可能な最大投与量においても、死亡例
は認められなかった。
質であって、投与可能な最大投与量においても、死亡例
は認められなかった。
従って、正確な値とは言えないが、両β−グルカンとも
そのLD50値は、 経口投与の場合 20g以上/kg 腹腔内投与の場合 5g以上/kg 静脈投与の場合 1.5g以上/kg であった。
そのLD50値は、 経口投与の場合 20g以上/kg 腹腔内投与の場合 5g以上/kg 静脈投与の場合 1.5g以上/kg であった。
以上の実験からも明らかなように、本発明のオーレオバ
シランおよびポリオール型オーレオバシランは、その有
効用量からも極めて安全であり、悪性腫瘍の治療に有利
に用いることができる。その投与方法としては、悪性腫
瘍を治療しうる方法であればよく、例えば、皮下、筋肉
内、腹腔内、静脈などへの注射、経口投与、座剤として
投与、外用剤として塗布、点滴などの投与が適宜選択で
きる。
シランおよびポリオール型オーレオバシランは、その有
効用量からも極めて安全であり、悪性腫瘍の治療に有利
に用いることができる。その投与方法としては、悪性腫
瘍を治療しうる方法であればよく、例えば、皮下、筋肉
内、腹腔内、静脈などへの注射、経口投与、座剤として
投与、外用剤として塗布、点滴などの投与が適宜選択で
きる。
本発明のオーレオバシラン、またはポリオール型オーレ
オバシランの成人1日当りの用量は、投与方法によって
も変るが、通常、0.1mg乃至500gであり、例えば、経口
の場合10mg乃至500g、注射の場合0.1mg乃至100g程度が
用いられる。
オバシランの成人1日当りの用量は、投与方法によって
も変るが、通常、0.1mg乃至500gであり、例えば、経口
の場合10mg乃至500g、注射の場合0.1mg乃至100g程度が
用いられる。
以下、本発明の実施例を述べる。
実施例1.オーレオバシラン オーレオバシディウム プルランスIFO4464を澱粉部分
分解物(D.E.40)10%、K2HPO40.2%、ペプトン0.2%、
NaCl0.2%、MgSO4・7H2O0.04%、FeSO4・7H2O0.001%
からなる培地20lに無菌的に植菌し、27℃で5日間通気
攪拌培養を行なった。菌体はプレコートフィルターにて
別した。
分解物(D.E.40)10%、K2HPO40.2%、ペプトン0.2%、
NaCl0.2%、MgSO4・7H2O0.04%、FeSO4・7H2O0.001%
からなる培地20lに無菌的に植菌し、27℃で5日間通気
攪拌培養を行なった。菌体はプレコートフィルターにて
別した。
液は、常法に従って精製、濃縮、粉末化してプルラン
粉末約1.4kgを採取した。
粉末約1.4kgを採取した。
一方、別された湿菌体は乾物として約200gであった。
本菌体を、温水で洗浄した。この洗浄菌体を菌体破砕機
(商品名Dino Mill)で破砕後、遠心分離して細胞壁を
採取し、これをアセトンで脱脂し得られた細胞壁に0.5N
水酸化ナトリウム4lを加え、窒素気流中で25℃で4時間
ゆっくり攪拌を続け、次いで遠心分離し、この上清を水
道水で透析し、更に濃縮乾燥して約8gの粗オーレオバシ
ランを採取した。この1gを0.01Mリン酸塩緩衝液(pH7.
8)200mlに溶解し、DEAE−セルロースカラムにかけ、そ
の非吸着画分を透析し、濃縮、凍結乾燥、粉末化して白
色のオーレオバシランA粉末約400mgを得た。
本菌体を、温水で洗浄した。この洗浄菌体を菌体破砕機
(商品名Dino Mill)で破砕後、遠心分離して細胞壁を
採取し、これをアセトンで脱脂し得られた細胞壁に0.5N
水酸化ナトリウム4lを加え、窒素気流中で25℃で4時間
ゆっくり攪拌を続け、次いで遠心分離し、この上清を水
道水で透析し、更に濃縮乾燥して約8gの粗オーレオバシ
ランを採取した。この1gを0.01Mリン酸塩緩衝液(pH7.
8)200mlに溶解し、DEAE−セルロースカラムにかけ、そ
の非吸着画分を透析し、濃縮、凍結乾燥、粉末化して白
色のオーレオバシランA粉末約400mgを得た。
本品をセファロースCL−6Bを用いるゲル過法によって
分子量を求めたところ、100,000乃至200,000であった。
また、本品を窒素気流下で1N水酸化ナトリウムで1.0%
水溶液を調整し、比旋光度を測定したところ、▲〔α〕
25 D▼+1゜であった。更に、本品の赤外線吸収スペク
トルを、KBr錠剤法で測定したところ、図面の結果を得
た。
分子量を求めたところ、100,000乃至200,000であった。
また、本品を窒素気流下で1N水酸化ナトリウムで1.0%
水溶液を調整し、比旋光度を測定したところ、▲〔α〕
25 D▼+1゜であった。更に、本品の赤外線吸収スペク
トルを、KBr錠剤法で測定したところ、図面の結果を得
た。
一方、DEAE−セルロース吸着画分は、0.1N水酸化ナトリ
ウム水溶液で溶離し、前記の非吸着画分の場合と同様に
精製し、粉末化して白色のオーレオバシランB粉末約50
0mgを得た。
ウム水溶液で溶離し、前記の非吸着画分の場合と同様に
精製し、粉末化して白色のオーレオバシランB粉末約50
0mgを得た。
本品の分子量、比旋光度、赤外線吸収スペクトルをオー
レオバシランAの場合と同様に求めたところ、分子量は
350,000乃至450,000であり、比旋光度は、▲〔α〕25 D
▼−1゜であった。また、赤外線吸収スペクトルは、図
面の結果とほぼ同一のパターンを示した。
レオバシランAの場合と同様に求めたところ、分子量は
350,000乃至450,000であり、比旋光度は、▲〔α〕25 D
▼−1゜であった。また、赤外線吸収スペクトルは、図
面の結果とほぼ同一のパターンを示した。
このようにして得られた各種オーレオバシランは、化粧
品、化学工業、食品工業、医薬品工業など各種用途に有
利に利用できる。
品、化学工業、食品工業、医薬品工業など各種用途に有
利に利用できる。
実施例2 シュクロース8w/v%、酵母エキス0.2w/v%、コーンステ
ィープリカー0.3w/v%、NH4NO30.1w/v%、K2HPO40.1w/v
%、MgSO4・7H2O0.05w/v%、KCl0.05w/v%、MnSO4・4
H2O0.0001w/v%および水からなる液体培地20lを120℃で
20分間滅菌した後、冷却し、始発pHを7.0として、オー
レオバシディウム プルランスIFO6353を植菌し、30℃
で4日間通気攪拌培養した。この培養液から実施例1と
同様に処理して、液からプルラン粉末約0.7kgを採取
し、菌体から粗オーレオバシラン約7gを採取した。
ィープリカー0.3w/v%、NH4NO30.1w/v%、K2HPO40.1w/v
%、MgSO4・7H2O0.05w/v%、KCl0.05w/v%、MnSO4・4
H2O0.0001w/v%および水からなる液体培地20lを120℃で
20分間滅菌した後、冷却し、始発pHを7.0として、オー
レオバシディウム プルランスIFO6353を植菌し、30℃
で4日間通気攪拌培養した。この培養液から実施例1と
同様に処理して、液からプルラン粉末約0.7kgを採取
し、菌体から粗オーレオバシラン約7gを採取した。
この粗オーレオバシラン1gを0.01N水酸化ナトリウム水
溶液500mlに溶解し、常法に従って、活性炭で脱色し、
H型、OH型イオン交換樹脂で脱塩して精製し、更に濃
縮、凍結乾燥し粉末化して白色の高純度オーレオバシラ
ン粉末約800mgを得た。本品は、オーレオバシランAお
よびBを含有しており、その比旋光度は▲〔α〕25 D▼
0゜であった。
溶液500mlに溶解し、常法に従って、活性炭で脱色し、
H型、OH型イオン交換樹脂で脱塩して精製し、更に濃
縮、凍結乾燥し粉末化して白色の高純度オーレオバシラ
ン粉末約800mgを得た。本品は、オーレオバシランAお
よびBを含有しており、その比旋光度は▲〔α〕25 D▼
0゜であった。
本品は、実施例1と同様に各種用途に有利に利用でき
る。
る。
実施例3.ポリオール型オーレオバシラン 実施例1の方法で得たオーレオバシランAまたはオーレ
オバシランBの10gを、メタ過沃素酸ナトリウム(NaI
O4)6.6gを含む水溶液500mlに懸濁し、10℃で7日間、
暗室にて攪拌しつつ酸化反応させた。この反応液を水に
対して透析し、透析内液に水素化硼素ナトリウム(NaBH
4)1.5gを加え、室温で2日間還元反応を行なわせた
後、酢酸を加えてpH6.0とし、過剰の水素化硼素ナトリ
ウムを分解し、更に水に対して透析した。
オバシランBの10gを、メタ過沃素酸ナトリウム(NaI
O4)6.6gを含む水溶液500mlに懸濁し、10℃で7日間、
暗室にて攪拌しつつ酸化反応させた。この反応液を水に
対して透析し、透析内液に水素化硼素ナトリウム(NaBH
4)1.5gを加え、室温で2日間還元反応を行なわせた
後、酢酸を加えてpH6.0とし、過剰の水素化硼素ナトリ
ウムを分解し、更に水に対して透析した。
この透析内液に対して、3倍容のメタノールを加え、遠
心分離して沈澱物を採取し、この沈澱物を水に溶解し、
再沈澱させた後、水に溶解し、凍結乾燥、粉末化して白
色のポリオール型オーレオバシランA粉末またはポリオ
ール型オーレオバシランB粉末の約7.5を得た。
心分離して沈澱物を採取し、この沈澱物を水に溶解し、
再沈澱させた後、水に溶解し、凍結乾燥、粉末化して白
色のポリオール型オーレオバシランA粉末またはポリオ
ール型オーレオバシランB粉末の約7.5を得た。
本品は、原料のオーレオバシランよりも水に対する溶解
性に優れており、化粧品、化学工業、食品工業、医薬品
工業などの各種用途に有利に利用できる。
性に優れており、化粧品、化学工業、食品工業、医薬品
工業などの各種用途に有利に利用できる。
実施例4.フィルム 実施例3の方法で得たポリオール型オーレオバシランA
の乾物に対して、グリセリンを10w/w%含有するポリオ
ール型オーレオバシランAの10w/v%水溶液を調製し、
これをガラス板上に流延して70℃の熱風で乾燥し、透明
で強靭なフィルムを得た。
の乾物に対して、グリセリンを10w/w%含有するポリオ
ール型オーレオバシランAの10w/v%水溶液を調製し、
これをガラス板上に流延して70℃の熱風で乾燥し、透明
で強靭なフィルムを得た。
本品は、透明で光沢であり、強靭である。また、酸素透
過度においても、ガスバリヤー性の大きいことにより、
酸化されやすい物品を被覆、または密封することが容易
であり、それら物品の貯蔵期間、有効期間を大幅に延長
することができる。
過度においても、ガスバリヤー性の大きいことにより、
酸化されやすい物品を被覆、または密封することが容易
であり、それら物品の貯蔵期間、有効期間を大幅に延長
することができる。
実施例5.繊維 実施例3の方法で得たポリオール型オーレオバシランB
の20w/v%を含む防糸原液を80℃にして、直径0.3mm、長
さ1mmの円筒状ノズルより、圧力を3kg/cm2かけて室温の
空気中にストランドを押し出し、水分を蒸散乾燥させつ
つ巻取機にて巻き取った。
の20w/v%を含む防糸原液を80℃にして、直径0.3mm、長
さ1mmの円筒状ノズルより、圧力を3kg/cm2かけて室温の
空気中にストランドを押し出し、水分を蒸散乾燥させつ
つ巻取機にて巻き取った。
得られた繊維の太さは、約20ミクロンで、強靭であっ
た。この繊維は、撚ることも、編むことも、織ることも
できる。しかも、親水性であって、無毒であり、皮膚へ
の刺激がないという特徴を有しているので、例えば、脱
脂綿、生理綿、ガーゼ、手術糸などとして、また悪性腫
瘍治療用として、例えば、体内へ埋め込み成形物などと
して有利に利用できる。また、他の繊維と混防すれば、
その防湿性、非帯電性、染色性を生かして、肌着、その
他衣料としても使用することができる。
た。この繊維は、撚ることも、編むことも、織ることも
できる。しかも、親水性であって、無毒であり、皮膚へ
の刺激がないという特徴を有しているので、例えば、脱
脂綿、生理綿、ガーゼ、手術糸などとして、また悪性腫
瘍治療用として、例えば、体内へ埋め込み成形物などと
して有利に利用できる。また、他の繊維と混防すれば、
その防湿性、非帯電性、染色性を生かして、肌着、その
他衣料としても使用することができる。
実施例6.被覆膜 実施例2の方法で得た粗オーレオバシランの0.5w/v%水
溶液を35℃とし、これに産卵後、10時間以内の新鮮卵を
30秒間浸漬し、次いで、30℃の温風で1時間乾燥して、
卵表面上に被覆膜を形成させた。この被覆膜を形成させ
た卵を、室温(15〜25℃)で保存して、その可食期間を
対照の無処理卵と比較した。その結果、被覆膜を形成さ
せた卵の保存期間は、約5〜10倍にも延長された。
溶液を35℃とし、これに産卵後、10時間以内の新鮮卵を
30秒間浸漬し、次いで、30℃の温風で1時間乾燥して、
卵表面上に被覆膜を形成させた。この被覆膜を形成させ
た卵を、室温(15〜25℃)で保存して、その可食期間を
対照の無処理卵と比較した。その結果、被覆膜を形成さ
せた卵の保存期間は、約5〜10倍にも延長された。
実施例7.カップ 実施例1の方法で得たオーレオバシランA粉末を、攪拌
しつつ水を噴霧して含水率を約30w/v%とし、これを押
し出し成形機にかけてストランドを調製し、これを裁断
して直径25mm、長さ4mmのペレットを製造した。このペ
レットを射出成形機に供給し、樹脂温度120℃にてカッ
プ成形用金型内に射出注入して成形した。強靭、かつ半
透明なカップが得られた。
しつつ水を噴霧して含水率を約30w/v%とし、これを押
し出し成形機にかけてストランドを調製し、これを裁断
して直径25mm、長さ4mmのペレットを製造した。このペ
レットを射出成形機に供給し、樹脂温度120℃にてカッ
プ成形用金型内に射出注入して成形した。強靭、かつ半
透明なカップが得られた。
実施例8肥料杭 配合肥料(N=14%、P2O5=8%、K2O=12%)70部、
実施例1の方法で得た粗オーレオバシラン10部、硫酸カ
ルシウム15部、水5部とを充分混合した後、押出機(L/
D=20、圧縮比=18、ダイスの口径=30mm)で、80℃に
加熱して肥料杭を製造した。
実施例1の方法で得た粗オーレオバシラン10部、硫酸カ
ルシウム15部、水5部とを充分混合した後、押出機(L/
D=20、圧縮比=18、ダイスの口径=30mm)で、80℃に
加熱して肥料杭を製造した。
本品は、肥料用容器が不要で取扱い容易であり、全層施
肥に適した強度を有し、さらに配合割合を変えることに
より、肥料成分の溶出速度を調節できるものである。
肥に適した強度を有し、さらに配合割合を変えることに
より、肥料成分の溶出速度を調節できるものである。
実施例9.カプセル 実施例3の方法で得たポリオール型オーレオバシランA5
w/v%およびゼラチン10w/v%を含有する水溶液を60℃に
加温し、脱気した後、カプセル用金属棒を浸漬し、直ち
に引き上げて40℃の温風で徐々に乾燥した。弾性が強
く、透明で光沢のある高品質の硬質カプセルが得られ
た。このカプセルは、径口薬、座薬などの容器として好
都合である。
w/v%およびゼラチン10w/v%を含有する水溶液を60℃に
加温し、脱気した後、カプセル用金属棒を浸漬し、直ち
に引き上げて40℃の温風で徐々に乾燥した。弾性が強
く、透明で光沢のある高品質の硬質カプセルが得られ
た。このカプセルは、径口薬、座薬などの容器として好
都合である。
実施例10.接着剤 ジメチルスルホキシド30部、水25部、実施例2の方法で
得た高純度オーレオバシラン2部、プルラン8部及びジ
ベンジリデンキシリット2部の混合物を温度90℃にて1
時間攪拌し、溶解せしめた後、これを直径14mm、高さ50
mmの円筒状の繰り上げ、繰り下げ可能な機構を備えた口
紅式容器に注入して、室温で放冷し、固形状接着剤を製
造した。本接着剤をクラフト紙に塗りつけたところ、薄
く均一に塗布することができ、初期接着力も充分であっ
た。
得た高純度オーレオバシラン2部、プルラン8部及びジ
ベンジリデンキシリット2部の混合物を温度90℃にて1
時間攪拌し、溶解せしめた後、これを直径14mm、高さ50
mmの円筒状の繰り上げ、繰り下げ可能な機構を備えた口
紅式容器に注入して、室温で放冷し、固形状接着剤を製
造した。本接着剤をクラフト紙に塗りつけたところ、薄
く均一に塗布することができ、初期接着力も充分であっ
た。
実施例11.麺類 米粉70部、馬鈴薯澱粉20部、小麦粉10部、実施例1の方
法で得たオーレオバシランA2部、10%食塩水約40部をよ
く混合した後、これを蒸し上げ、更によく練り上げ、次
いで、麺帯生地を調製して一夜放置した。これを細断し
て麺線にし、沸騰水中で3分間ゆでて調理麺を得た。こ
の麺は、こしの強い麺であった。
法で得たオーレオバシランA2部、10%食塩水約40部をよ
く混合した後、これを蒸し上げ、更によく練り上げ、次
いで、麺帯生地を調製して一夜放置した。これを細断し
て麺線にし、沸騰水中で3分間ゆでて調理麺を得た。こ
の麺は、こしの強い麺であった。
実施例12.珍味 トリ肉のミンチ30部を砂糖2部、醤油2部、みりん6部
と共にフライパンで煎りつけて調製したそぼろに、実施
例1の方法で得たオーレオバシランB粉末3部を加え
て、よく混合した後、約150〜170℃で約50kg/cm2に加
熱、加圧して結合成形し、約1cmの厚さのシート状成形
物を得た。これを適当な大きさに細断することにより、
珍味とした。ビールのつまみや、子供のおやつなどに好
適である。
と共にフライパンで煎りつけて調製したそぼろに、実施
例1の方法で得たオーレオバシランB粉末3部を加え
て、よく混合した後、約150〜170℃で約50kg/cm2に加
熱、加圧して結合成形し、約1cmの厚さのシート状成形
物を得た。これを適当な大きさに細断することにより、
珍味とした。ビールのつまみや、子供のおやつなどに好
適である。
実施例13.魚肉練製品 解凍したスケソウすり身4,000部に対し、マルトース80
部、グルタミン酸ナトリウム80部、馬鈴薯澱粉200部、
氷水300部、トリポリリン酸ナトリウム12部、食塩120部
および、予め実施例3の方法で得たポリオール型オーレ
オバシランA10部とソルビトール1部とを溶解しておい
た水溶液100部を擂潰し、約120gずつを定形して板付し
た。
部、グルタミン酸ナトリウム80部、馬鈴薯澱粉200部、
氷水300部、トリポリリン酸ナトリウム12部、食塩120部
および、予め実施例3の方法で得たポリオール型オーレ
オバシランA10部とソルビトール1部とを溶解しておい
た水溶液100部を擂潰し、約120gずつを定形して板付し
た。
これらを、30分間で内部の品温が約80℃になるように蒸
し上げた。続いて、室温で放冷した後、4℃で24時間放
置して製品とした。
し上げた。続いて、室温で放冷した後、4℃で24時間放
置して製品とした。
これらの製品は、いずれも足が強く、肌面が細やかで、
艶やかな光沢を有しており、食感も良好であった。
艶やかな光沢を有しており、食感も良好であった。
実施例14.揚げ物用衣 薄力粉100部に実施例の方法で得た高純度オーレオバシ
ラン1部を加え、これに水300部を加えて攪拌混合して
衣を得た。この衣でエビ、サツマイモなどの種を包んで
揚げたところ、衣の口当りはよく、また種へのつきもよ
かった。
ラン1部を加え、これに水300部を加えて攪拌混合して
衣を得た。この衣でエビ、サツマイモなどの種を包んで
揚げたところ、衣の口当りはよく、また種へのつきもよ
かった。
実施例15.アイスクリーム 40w/w%クリーム70部、全脂加糖練乳200部、全乳460
部、脱脂粉乳20部、砂糖5部、マルトース5部及び実施
例2の方法で得た高純度オーレオバシラン1.0%水溶液
4部を加熱して混合し、70℃で30分間加熱殺菌した後、
ホモゲナイザーを通して3〜4℃に急冷し、一夜熟成の
後、フリーザーに入れた。
部、脱脂粉乳20部、砂糖5部、マルトース5部及び実施
例2の方法で得た高純度オーレオバシラン1.0%水溶液
4部を加熱して混合し、70℃で30分間加熱殺菌した後、
ホモゲナイザーを通して3〜4℃に急冷し、一夜熟成の
後、フリーザーに入れた。
なめらかな口当りのよいアイスクリームが得られた。
実施例16.レモンゼリー 寒天3部と実施例3の方法で得られたポリオール型オー
レオバシランB5部を水200部、砂糖50部を加えて溶解
し、続いて65℃まで冷却した。
レオバシランB5部を水200部、砂糖50部を加えて溶解
し、続いて65℃まで冷却した。
これにレモン香料および着香料の少量を加えた炭酸水35
0部を混合して型に入れ、冷却して艶やかなレモンゼリ
ーを得た。本品は、食物繊維ポリオール型オーレオバシ
ランを含有した健康増進食品である。
0部を混合して型に入れ、冷却して艶やかなレモンゼリ
ーを得た。本品は、食物繊維ポリオール型オーレオバシ
ランを含有した健康増進食品である。
実施例17.ヨーグルト 脱脂粉乳175部、砂糖80部、マルトース50部、実施例1
の方法で得たオーレオバシランA30部を水1,200部に加熱
溶解し、ホモゲナイザーにかけた後、約85℃で30分間加
熱して殺菌し、次いで、40℃に冷却した。これに市販さ
れているヨーグルトの乳酸菌で調製したスターター30部
を植菌し、37℃で8時間培養してゲル状のヨーグルトを
得た。
の方法で得たオーレオバシランA30部を水1,200部に加熱
溶解し、ホモゲナイザーにかけた後、約85℃で30分間加
熱して殺菌し、次いで、40℃に冷却した。これに市販さ
れているヨーグルトの乳酸菌で調製したスターター30部
を植菌し、37℃で8時間培養してゲル状のヨーグルトを
得た。
このヨーグルトは、なめらかで光沢もあり、口当りもよ
かった。本品は、オーレオバシランを含有し、コレステ
ロール低下作用を有する健康食品である。
かった。本品は、オーレオバシランを含有し、コレステ
ロール低下作用を有する健康食品である。
実施例18.錠剤 実施例3のポリオール型オーレオバシランAの20w/v%
水溶液100部に、マルトース140部、ビタミンA・パルミ
テート20部を加え、充分に攪拌混合した後、ガラス板上
に流延し、風乾した。次いで、この乾燥物を粉末とした
後、常法に従って打錠機で錠剤を製造した。打錠剤1g中
には、ビタミンA・パルミテート10万IUを含有してお
り、30℃で3ケ月放置した後も、ほとんど減少は認めら
れなかった。また、本品は経口用抗腫瘍剤として、例え
ば、胃癌、十二指腸癌、直腸癌などの悪性腫瘍の治療剤
としても、有利に利用できる。
水溶液100部に、マルトース140部、ビタミンA・パルミ
テート20部を加え、充分に攪拌混合した後、ガラス板上
に流延し、風乾した。次いで、この乾燥物を粉末とした
後、常法に従って打錠機で錠剤を製造した。打錠剤1g中
には、ビタミンA・パルミテート10万IUを含有してお
り、30℃で3ケ月放置した後も、ほとんど減少は認めら
れなかった。また、本品は経口用抗腫瘍剤として、例え
ば、胃癌、十二指腸癌、直腸癌などの悪性腫瘍の治療剤
としても、有利に利用できる。
実施例19.錠剤 アスピリン50部に実施例1の方法で得たオーレオバシラ
ンB14部、コーンスターチ4部を充分に混合した後、常
法に従って打錠機により錠剤を製造した。
ンB14部、コーンスターチ4部を充分に混合した後、常
法に従って打錠機により錠剤を製造した。
本品は吸湿性がなく、物理的強度も充分であり、しかも
水中での崩壊はきわめて良好であった。
水中での崩壊はきわめて良好であった。
実施例20.注射薬 実施例1の方法で得たオーレオバシランAを0.2w/v%水
溶液とし、次いで、活性炭にて脱色し、H型、OH型イオ
ン交換樹脂で脱塩精製し、減圧濃縮し、更に、メンブラ
ンフィルターにて無菌的に過した。得られた液を、
1バイアル当りオーレオバシランAが200mgになるよう
に、滅菌した20ml容ガラス容器に充填し、凍結乾燥し、
密栓して注射用製剤とした。本品は生理食塩水などでオ
ーレオバシランAを溶解、または懸濁して、皮下、また
は筋肉内などに注射し、例えば、乳癌、肺癌、肝癌、白
血病などの悪性腫瘍の治療に有利に用いられる。
溶液とし、次いで、活性炭にて脱色し、H型、OH型イオ
ン交換樹脂で脱塩精製し、減圧濃縮し、更に、メンブラ
ンフィルターにて無菌的に過した。得られた液を、
1バイアル当りオーレオバシランAが200mgになるよう
に、滅菌した20ml容ガラス容器に充填し、凍結乾燥し、
密栓して注射用製剤とした。本品は生理食塩水などでオ
ーレオバシランAを溶解、または懸濁して、皮下、また
は筋肉内などに注射し、例えば、乳癌、肺癌、肝癌、白
血病などの悪性腫瘍の治療に有利に用いられる。
実施例21.注射薬 実施例3の方法で得たポリオール型オーレオバシランB
を約2w/v%水溶液とし、次いで、実施例20と同様に活性
炭、イオン交換樹脂にて脱色、脱塩精製し、濃縮し、メ
ンブランフィルターにて無菌的に過した。得られた
液を、ポリオール型オーレオバシランB2w/v%の等張溶
液とし、20ml容アンプルビンに充填し、滅菌して注射用
製剤とした。
を約2w/v%水溶液とし、次いで、実施例20と同様に活性
炭、イオン交換樹脂にて脱色、脱塩精製し、濃縮し、メ
ンブランフィルターにて無菌的に過した。得られた
液を、ポリオール型オーレオバシランB2w/v%の等張溶
液とし、20ml容アンプルビンに充填し、滅菌して注射用
製剤とした。
本品は、腹腔内、静脈などに注射し、例えば、乳癌、膀
胱癌、子宮癌、大腸癌、胃癌などの悪性腫瘍の治療に有
利に用いられる。
胱癌、子宮癌、大腸癌、胃癌などの悪性腫瘍の治療に有
利に用いられる。
実施例22.軟膏 実施例2の方法で得た高純度オーレオバシラン粉末を、
少量の流動パラフィンを加えて研和した後、ワセリンを
加え10mg/gの軟膏薬とした。
少量の流動パラフィンを加えて研和した後、ワセリンを
加え10mg/gの軟膏薬とした。
本品は、例えば、皮膚癌、乳癌、リンパ腫などの悪性腫
瘍の治療に有利に用いられる。
瘍の治療に有利に用いられる。
(発明の効果) 上記したことから明らかなように、本発明のβ−D−グ
ルカン(オーレオバシラン)およびこれから誘導される
ポリオール型オーレオバシランは、無味、無毒の不消化
乃至難消化性の食物繊維であり、コレステロール低下作
用、重金属排泄作用などを有していることから、健康増
進食品の配合剤として好適であり、また、強い抗腫瘍作
用を有していることから、各種悪性腫瘍の治療剤などと
して、更に、錠剤、フィルム、シートなど各種成形物、
組成物の製造にも有利に利用できる。
ルカン(オーレオバシラン)およびこれから誘導される
ポリオール型オーレオバシランは、無味、無毒の不消化
乃至難消化性の食物繊維であり、コレステロール低下作
用、重金属排泄作用などを有していることから、健康増
進食品の配合剤として好適であり、また、強い抗腫瘍作
用を有していることから、各種悪性腫瘍の治療剤などと
して、更に、錠剤、フィルム、シートなど各種成形物、
組成物の製造にも有利に利用できる。
オーレオバシランの大量製造方法としては、オーレオバ
シディウム属に属する微生物の培養物から分離採取すれ
ばよく、とりわけ、オーレオバシランとプルランとを共
に産生させ、これらを分離し採取する方法は、工業的製
造方法としてきわめて有利に実施できる方法である。
シディウム属に属する微生物の培養物から分離採取すれ
ばよく、とりわけ、オーレオバシランとプルランとを共
に産生させ、これらを分離し採取する方法は、工業的製
造方法としてきわめて有利に実施できる方法である。
図面は、オーレオバシランの赤外線吸収スペクトルを示
す図である。
す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/36 D 7433−4C H 7433−4C C12P 19/04 A 7432−4B
Claims (14)
- 【請求項1】(1)理化学的性質が、 a元素分析 C≒44.1% H≒6.18% N<0.1% 灰分<0.01% b分子量(ゲル過法) 100,000乃至500,000 c融点 約230℃で分解 d比旋光度 ▲〔α〕25 D▼±4゜ (l=1、c=1.0% 1N−NaOH) e赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法) 図面に示す f溶解性 0.5N−NaOH、ジメチルスルホキシドに易溶 水に可溶 メタノール、エタノール、アセトン、クロロホルムに
不溶 g呈色反応 アントロン−硫酸反応 陽性 フェノール−硫酸反応 陽性 カルバゾール反応 陰性 ニンヒドリン反応 陰性 ヨード反応 陰性 h塩基性、酸性、中性の区別 凍結乾燥品の0.1%水溶液は中性乃至微酸性 i物性 粉末品は白色 を示すβ−D−グルカン(オーレオバシラン)。 - 【請求項2】β−D−グルカンが、メチル化分析法によ
り、2,3,4,6−テトラ−O−メチル−D−グルコース1.0
モルに対して、2,4,6−トリ−O−メチル−D−グルコ
ース11乃至15モル、2,3,4−トリ−O−メチル−D−グ
ルコース0.8乃至1.2モル、2,3,6−トリ−O−メチル−
D−グルコース0.6乃至1.0モルおよび2,4−ジ−O−メ
チル−D−グルコース0.8乃至1.2モルのモル比を示すβ
−D−グルカン(オーレオバシランA)であるか、また
は、2,3,4,6−テトラ−O−メチル−D−グルコース1.0
モルに対して、2.4.6−トリ−O−メチル−D−グルコ
ース3乃至5モル、2,3,4−トリ−O−メチル−D−グ
ルコース0.3乃至0.5モル、2,3,6−トリ−O−メチル−
D−グルコース0.2乃至0.4モルおよび2,4−ジ−O−メ
チル−D−グルコース0.9乃至1.2モルのモル比を示すβ
−D−グルカン(オーレオバシランB)であることを特
徴とする特許請求の範囲第(1)項記載のβ−D−グル
カン(オーレオバシラン)。 - 【請求項3】β−D−グルカンが、繰り返し単位とし
て、 (但し、式中、Glcはβ−結合したD−グルコピラノー
ス残基を示し、X、Y、X′およびY′は、X+Yまた
はX′+Y′が11乃至15になる1以上の整数を示し、m
およびnは、その比が1:3乃至5を示す。) で表されるβ−D−グルカン(オーレオバシランA)で
あるか、または、 (但し、式中、Glcはβ結合したD−グルコピラノース
残基を示し、X、Y、X′およびY′は、X+Yまたは
X′+Y′が3乃至5になる1以上の整数を示し、mお
よびnは、その比が1:3乃至5を示す。) で表されるβ−D−グルカン(オーレオバシランB)で
あることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項または
第(2)項記載のβ−D−グルカン。 - 【請求項4】オーレオバシディウム属に属する微生物を
培養し、その培養物から、 理化学的性質が、 a元素分析 C≒44.1% H≒6.18% N<0.1% 灰分<0.01% b分子量(ゲル過法) 100,000乃至500,000 c融点 約230℃で分解 d比旋光度 ▲〔α〕25 D▼±4゜ (l=1、c=1.0% 1N−NaOH) e赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法) 図面に示す f溶解性 0.5N−NaOH、ジメチルスルホキシドに易溶 水に可溶 メタノール、エタノール、アセトン、クロロホルムに
不溶 g呈色反応 アントロン−硫酸反応 陽性 フェノール−硫酸反応 陽性 カルバゾール反応 陰性 ニンヒドリン反応 陰性 ヨード反応 陰性 h塩基性、酸性、中性の区別 凍結乾燥品の0.1%水溶液は中性乃至微酸性 i物性 粉末品は白色 を示すβ−D−グルカンを採取することを特徴とするβ
−D−グルカン(オーレオバシラン)の製造方法。 - 【請求項5】β−D−グルカンが、メチル化分析法によ
り、2,3,4,6−テトラ−O−メチル−D−グルコース1.0
モルに対して、2,4,6−トリ−O−メチル−D−グルコ
ース11乃至15モル、2,3,4−トリ−O−メチル−D−グ
ルコース0.8乃至1.2モル、2,3,6−トリ−O−メチル−
D−グルコース0.6乃至1.0モルおよび2,4−ジ−O−メ
チル−D−グルコース0.8乃至1.2モルのモル比を示すβ
−D−グルカン(オーレオバシランA)であるか、また
は、2,3,4,6−テトラ−O−メチル−D−グルコース1.0
モルに対して、2,4,6−トリ−O−メチル−D−グルコ
ース3乃至5モル、2,3,4−トリ−O−メチル−D−グ
ルコース0.3乃至0.5モル、2,3,6−トリ−O−メチル−
D−グルコース0.2乃至0.4モルおよび2,4−ジ−O−メ
チル−D−グルコース0.9乃至1.2モルのモル比を示すβ
−D−グルカン(オーレオバシランB)であることを特
徴とする特許請求の範囲第(4)項記載の製造方法。 - 【請求項6】β−D−グルカンが、繰り返し単位とし
て、 (但し、式中、Glcはβ−結合したD−グルコピラノー
ス残基を示し、X、Y、X′およびY′は、X+Yまた
はX′+Y′が11乃至15になる1以上の整数を示し、m
およびnは、その比が1:3乃至5を示す。) で表されるβ−D−グルカン(オーレオバシランA)で
あるか、または、 (但し、式中、Glcはβ結合したD−グルコピラノース
残基を示し、X、Y、X′およびY′は、X+Yまたは
X′+Y′が3乃至5になる1以上の整数を示し、mお
よびnは、その比が1:3乃至5を示す。) で表されるβ−D−グルカン(オーレオバシランB)で
あることを特徴とする特許請求の範囲第(4)項または
第(5)項記載の製造方法。 - 【請求項7】β−D−グルカン(オーレオバシラン)を
微生物菌体または該菌体細胞壁からアルカリ性水溶液で
溶出採取することを特許請求の範囲第(4)項、第
(5)項または第(6)項記載の製造方法。 - 【請求項8】β−D−グルカン(オーレオバシラン)と
ともにプルランを採取することを特徴とする特許請求の
範囲第(4)項、第(5)項または第(6)項記載の製
造方法。 - 【請求項9】理化学的性質が、 a元素分析 C≒44.1% H≒6.18% N<0.1% 灰分<0.01% b分子量(ゲル過法) 100,000乃至500,000 c融点 約230℃で分解 d比旋光度 ▲〔α〕25 D▼±4゜ (l=1、c=1.0% 1N−NaOH) e赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法) 図面に示す f溶解性 0.5N−NaOH、ジメチルスルホキシドに易溶 水に可溶 メタノール、エタノール、アセトン、クロロホルムに
不溶 g呈色反応 アントロン−硫酸反応 陽性 フェノール−硫酸反応 陽性 カルバゾール反応 陰性 ニンヒドリン反応 陰性 ヨード反応 陰性 h塩基性、酸性、中性の区別 凍結乾燥品の0.1%水溶液は中性乃至微酸性 i物性 粉末品は白色 を示すβ−D−グルカン(オーレオバシラン)、または
該β−D−グルカン(オーレオバシラン)を過沃素酸若
しくはその水溶性塩で酸化処理し、次いで、還元処理し
て得られるポリオール型β−D−グルカン(ポリオール
型オーレオバシラン)を含有せしめたことを特徴とする
組成物。 - 【請求項10】β−D−グルカンが、メチル化分析法に
より、2,3,4,6−テトラ−O−メチル−D−グルコース
1.0モルに対して、2,4,6−トリ−O−メチル−D−グル
コース11乃至15モル、2,3,4−トリ−O−メチル−D−
グルコース0.8乃至1.2モル、2,3,6−トリ−O−メチル
−D−グルコース0.6乃至1.0モルおよび2,4−ジ−O−
メチル−D−グルコース0.8乃至1.2モルのモル比を示す
β−D−グルカン(オーレオバシランA)であるか、ま
たは、2,3,4,6−テトラ−O−メチル−D−グルコース
1.0モルに対して、2,4,6−トリ−O−メチル−D−グル
コース3乃至5モル、2,3,4−トリ−O−メチル−D−
グルコース0.3乃至0.5モル、2,3,6−トリ−O−メチル
−D−グルコース0.2乃至0.4モルおよび2,4−ジ−O−
メチル−D−グルコース0.9乃至1.2モルのモル比を示す
β−D−グルカン(オーレオバシランB)であることを
特徴とする特許請求の範囲第(9)項記載の組成物。 - 【請求項11】β−D−グルカンが、繰り返し単位とし
て、 (但し、式中、Glcはβ−結合したD−グルコピラノー
ス残基を示し、X、Y、X′およびY′は、X+Yまた
はX′+Y′が11乃至15になる1以上の整数を示し、m
およびnは、その比が1:3乃至5を示す。) で表されるβ−D−グルカン(オーレオバシランA)で
あるか、または、 (但し、式中、Glcはβ結合したD−グルコピラノース
残基を示し、X、Y、X′およびY′は、X+Yまたは
X′+Y′が3乃至5になる1以上の整数を示し、mお
よびnは、その比が1:3乃至5を示す。) で表されるβ−D−グルカン(オーレオバシランB)で
あることを特徴とする特許請求の範囲第(9)項または
第(10)項記載の組成物。 - 【請求項12】組成物が成形物であることを特徴とする
特許請求の範囲第(9)項、第(10)項または第(11)
項の組成物。 - 【請求項13】組成物が、飲食物であることを特徴とす
る特許請求の範囲第(9)項、第(10)項、第(11)項
または第(12)項の組成物。 - 【請求項14】組成物が、抗腫瘍剤であることを特徴と
する特許請求の範囲第(9)項、第(10)項、第(11)
項または第(12)項記載の組成物。
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