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JPH0691835A - 化粧金属板の製造方法 - Google Patents

化粧金属板の製造方法

Info

Publication number
JPH0691835A
JPH0691835A JP4265457A JP26545792A JPH0691835A JP H0691835 A JPH0691835 A JP H0691835A JP 4265457 A JP4265457 A JP 4265457A JP 26545792 A JP26545792 A JP 26545792A JP H0691835 A JPH0691835 A JP H0691835A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal plate
film
base material
resin layer
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4265457A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsutoyo Miyakoshi
光豊 宮越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP4265457A priority Critical patent/JPH0691835A/ja
Publication of JPH0691835A publication Critical patent/JPH0691835A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 凹凸形状の伸縮や歪み等がなく、凹凸形状が
良好に再現された、優れた立体感を有し深みのある意匠
性を持つ金属化粧板の製造方法を提供することを目的と
する。 【構成】 凹凸形成性樹脂層6を設けた基材シート4
を、該基材シート4側から金属基材2に積層接着し、電
離放射線硬化性樹脂からなる凹凸形状層11を形成した
凹凸形状賦型フィルム9を、凹凸形状層11と凹凸形成
性樹脂層6とが向かい合うように重ね合わせて加熱加圧
して凹凸形成樹脂層6を硬化させた後、賦型用フィルム
9を剥離することにより金属化粧板1の表面に凹凸形状
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化粧金属板の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属板の表面に印刷等により任意
の意匠を付与した化粧金属板として例えば、グラビアオ
フセット印刷法により各種印刷を金属板の表面に直接施
したものがある。しかし、金属板の表面に印刷を施す場
合のインキの転移性は不十分であり、また印刷時におい
てインキかぶりやグラビア版のセル目のつぶれ等が発生
して印刷が困難であったり、また印刷位置がズレ易い等
の不具合が生じ、結局のところ連続階調や細かいパター
ン模様を再現できるグラビアオフセット印刷法による所
望通りの美麗な化粧外観を付与することはできなかっ
た。更に、その化粧外観は単に印刷による意匠を付した
だけのものであるため、当然のことながら立体感のある
意匠内容は望めず、平面的な意匠外観に止まっていた。
金属板への直接印刷による上記問題を解消するための化
粧金属板として、所望の印刷を施してなる絵柄印刷層を
有する転写シートを用いて、金属基材に絵柄印刷層を転
写形成するものも存在するが、それとても所望の印刷を
比較的良好に付与することができるという利点があるも
のの、上記従来技術と同様に立体的な化粧外観が現出す
るものではなかった。
【0003】そのため立体的な化粧外観が現出される化
粧金属板得るために、熱可塑性樹脂シートにエンボス加
工による凹凸を賦型した転写シート用基材に、印刷層を
設けてなる転写シートを用いて、金属基材に印刷層を転
写すると共に該基材の剥離により表面に凹凸形状を賦型
するという方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法により製造された化粧金属板は転写シートの基材が
熱可塑性であるため、エンボス加工時や印刷時や転写時
の熱や圧力により基材が変形する等して該基材に付した
凹凸形状が歪んでしまったり、凹凸が消失してしまう所
謂絞戻りが起こり、その結果、凹凸形状による所望通り
の立体感的な化粧外観が現出しない欠点がある。
【0005】本発明は上記従来技術の各種欠点を克服
し、凹凸形状の伸縮や歪み等がなく、凹凸形状が良好に
再現された、優れた立体感を有し深みのある意匠性を持
つ金属化粧板の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明化粧金属板の製造
方法は、基材シートの表面に凹凸形成性樹脂層を設け、
上記基材シートの裏面側を金属基材の表面にラミネート
して積層一体化した後、凹凸形成樹脂層の表面に耐熱寸
法安定性を有する凹凸形状賦型フィルムを重ねて加熱押
圧した後、該賦型フィルムを剥離することを特徴とす
る。上記凹凸形状賦型フィルムは、フィルム基材と、該
フィルム基材を当接させるロール凹版の少なくとも版凹
部内で硬化賦型と同時に該基材に密着させた後に離型形
成される電離放射線硬化性樹脂からなる凹凸形状層とか
ら構成された賦型フィルムであるのが好ましい。また、
上記基材シート上には絵柄印刷を施し、凹凸形成性樹脂
層には透明な樹脂を用いることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明金属化粧板の製造方法の実施例
を図面に基づき説明する。図1〜図3は本発明方法の実
施例における工程を示す説明図であり、図中1は化粧金
属板を表す。
【0008】本発明方法により化粧金属板1を製造する
には、先ず図1(b)に示すように基材シート4の表面
上に凹凸形成性樹脂層6を設けた化粧シート7を、接着
剤層3を介して基材シート4側から金属基材2に積層接
着させて積層材8を形成する。
【0009】基材シート4は透明又は半透明な熱可塑性
樹脂からなるのが好ましく、該熱可塑性樹脂としては、
一般的にポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィ
ン、ポエチレンテレフタレート等が挙げられるが、耐熱
寸法安定性の高い三酢酸セルロース、ポリアリレート、
ポリカーボネート、ポリアミド、2軸延伸ポリエチレン
テレフタレート等を用いるのが好ましい。このような耐
熱寸法安定性の高い樹脂を用いると以下に説明する絵柄
印刷5、凹凸形成性樹脂層6の形成、金属基材2への基
材シート4の貼り合わせ、または凹凸形成性樹脂層6へ
の凹凸形状の賦型等の工程における加熱或いは加圧によ
る基材シート4の伸縮や歪みが起こりにくくなり、印刷
された絵柄模様及び凹凸形状の寸法等を精度良く再現す
ることができる。尚、上記シート4の厚みは25μm〜
50μmであるのがが好ましい。
【0010】上記基材シート4には必要に応じて絵柄印
刷5を施すことができる。該絵柄印刷5は、凹凸形成性
樹脂層6を設ける前の基材シート4表面(樹脂層6側)
に、通常の印刷インキを用いて施されるが、該基材シー
ト4は上述したような適度な表面平滑性と化学的親和性
のある樹脂により形成されているので、印刷5を施すと
きのインキの転移性が良く、グラビア印刷法等所望の印
刷方法用いて鮮明な絵柄模様を再現することが可能であ
る。また、基材シート4を形成する樹脂が透明又は半透
明であるならば、絵柄印刷5は該基材シート4の裏面
(金属基材2側)に施しても良い。
【0011】絵柄印刷層5は、ベヒクルに必要に応じ
て、公知の顔料、染料等の着色剤、体質顔料、溶剤、安
定剤、可塑剤、触媒、硬化剤等を適宜混合した印刷用イ
ンキにて構成される。上記ベヒクルとしては熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂等の中から必
要な物性、印刷適性等に応じて適宜選択したものを使用
する。また例えば顔料としては、赤色顔料としてモノア
ゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等のアゾ系顔料、キナクリドン
等の有機顔料、弁柄、朱、カドミウムレッド、クロムバ
ーミリオン等の無機顔料が、黄色顔料としてアゾ系顔
料、イソインドリノン等の有機顔料、黄鉛、黄色酸化
鉄、カドミウムイエロー、チタンイエロー、アンチモン
黄等の無機顔料が、青色顔料としてフタロシアニンブル
ー、スレンブルー等の有機顔料、紺青、群青、コバルト
ブルー等の無機顔料が、黒色顔料としてアニリンブラッ
ク等の有機顔料、カーボンブラック等の無機顔料が、そ
れぞれ使用できる。希釈溶剤としてはベヒクルの樹脂、
顔料等の着色剤、その他添加物の溶解、分散能力があ
り、また適度な乾燥性を有する液体溶剤が使用される。
一般には溶解度パラメータがベヒクルと近似する液体溶
剤を選定するのが溶解性の点から好ましい。
【0012】更に、絵柄印刷5には光沢感や照り外観を
現出させるために光輝性を付与することもできる。その
ためには、顔料とともに、銅粉、アルミニウム粉、真鍮
粉等の金属粉や金属フレークを用いた金属光沢を有する
顔料、あるいは二酸化チタン被覆雲母、魚鱗箔、酸塩化
ビスマス等の真珠光沢や干渉光沢を有する顔料を含む光
輝性インキにて構成される。該絵柄印刷5は図1に示す
ように、基材シート4の一部にパターン状(例えば木
目、布目、図形、文字等の絵柄模様)に設ける態様に限
定されず、該基材シート4の全面に設けてもよい。この
印刷層4を部分的に設けるのは絵柄の一部(例えば木目
柄の照り部分)を特に強調させた場合等であり、全面的
に設けるのはベタ状の絵柄模様において全体的にパール
感や干渉的外観を現出させる場合等である。
【0013】凹凸形成性樹脂層6は、以下に説明するよ
うに凹凸形状を賦型するための層である。該凹凸形成性
樹脂層6は、ペースト状のプラスチゾルをナイフコー
ト、リバースロールコート、カーテンフロー、グラビア
ロール等の手段により基材シートに塗布した後に加熱し
てゲル化させて形成するか、或いは基材シート4に用い
た材料よりも十分に軟化点の低い熱可塑性樹脂を公知の
キャスティング法、カレンダー法、押出法等の手段によ
りシート状に製膜した物を基材シート4に接着剤又は熱
融着により貼合わせて形成する。上記樹脂層6を形成す
る樹脂は透明或いは半透明であるものが好ましく、この
ような樹脂としては半硬質或いは軟質ポリ塩化ビニルが
代表的であるが、他に塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、アクリル樹脂或いはフッ素樹脂等を用いることもで
きる。尚、樹脂層6の厚さは100μm〜200μmが
好ましく、化粧金属板1表面に形成される凹凸の深みが
増す。
【0014】金属基材2としては、軟鋼板、電鋳鉄箔、
アルミニウム板や、それらに亜鉛、スズ、鉛、アルミニ
ウム、銅、クロム、ニッケル等に金属を1種または2種
以上メッキしたものが挙げられる。尚、金属基材2の厚
さは化粧板の用途により適宜選択することができる。
【0015】接着剤層3を形成する接着剤としては、熱
可塑性樹脂、例えばポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、
ポリ酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等の
ビニル重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ
(メタ)アクリル酸エステル系樹脂、硝酸セルロース、
酢酸セルロース、ポリアミド、アイオマーまたはこれら
の混合物を主成分とし、必要に応じてこれらに既知の充
填剤、安定剤、溶剤、可塑剤等を添加したものが挙げら
れる。
【0016】以上の如く形成された積層材8に、凹凸形
状賦型フィルム9を該積層材8の凹凸形成性樹脂層6と
賦型用フィルム9の凹凸面が向かい合うように重ね合わ
せて加熱加圧し積層する。両者を積層してから凹凸形成
性樹脂層6を加熱硬化させた後、賦型用フィルム9を剥
離する。これによって、賦型用フィルム9の表面に設け
られた凹凸面に対応する凹凸形状が金属化粧板1の表面
に形成される。
【0017】本発明では上記賦型用フィルム9として、
図1(a)に示すようにフィルム基材10と電離放射線硬
化性樹脂からなる凹凸形状層11から形成した賦型用フィ
ルム9を使用することが望ましい。賦型用フィルム9は
化粧金属板表面に形成する凹凸形状を賦型するための賦
型用凹凸面を有するものである。この賦型用フィルム9
は、図4に示すように上記凹凸形状層11がフィルム基材
11を当接させるロール凹版13の少なくとも版凹部12
内で硬化賦型と同時に該基材に密着せしめた後に離型形
成される電離放射線硬化性樹脂17からなるものである
点に特徴がある。即ち凹凸形状層11は、最終的に硬化し
た電離放射線硬化性樹脂17からなる層であるためそれ
自体で充分な耐熱性を有する。そのため、図示の如くフ
ィルム基材10に対して全面的に連続した形態で設けるこ
とが好ましい。
【0018】このような賦型用フィルム9は下記の如く
作成される。即ち、図4に示すように形成すべき凹凸面
の凹凸形状を反転させた形状の版凹部12を製版してな
るロール凹版13を用いて、そのロール凹版13に当接
するようにフィルム基材10を供給すると共に、該凹版
13の少なくとも版凹部12に充填されるよう電離放射
線硬化性樹脂14を供給する。そして基材10が凹版13
に接触している間に電離放射線照射装置15により電離
放射線を照射して基材10と凹版13の間に介在してい
る上記樹脂14を硬化させると同時に基材に密着せしめ
た後、基材10を凹版13から剥離する。その結果、図
1(a)に示すようなフィルム基材10上に版凹部12
の形状が忠実且つ鮮明に再現された凹凸形状層11が形
成された賦型用フィルム9が得られる。
【0019】上記フィルム基材10としては良好な耐熱
寸法安定性、適度な可撓性を有するものが好ましく、具
体的にはポリエチレンテレフタレート、ポリアリレー
ト、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミド等のフィ
ルムが使用され、必要に応じて凹凸形状層11が接着さ
れ易いような表面処理等を施したものでもよい。基材1
0の厚さは用途に応じて適宜選択されるが、一般に10
〜100μm、好ましくは25〜50μmである。
【0020】電離放射線硬化性樹脂14としては、公知
の紫外線硬化性樹脂又は電子線硬化性樹脂を使用するこ
とができる。具体的には、多官能アクリレート、不飽和
ポリエステル、エポキシ等の単量体、プレポリマー又は
オリゴマーである。中でも溶剤無添加で使用する方が硬
化による体積収縮、形状変形、気泡発生等の不具合が生
じることがなく、電離放射線照射前の予備乾燥工程が不
要となり好ましく、またこの種の樹脂は、必要に応じて
加熱させた凹版13や押圧ロール16の加熱、或いは必
要に応じ適宜設ける赤外線ヒーター、温風送風装置等に
より該樹脂の粘度を適宜調整することができる。また樹
脂3の粘度は3000cps 程度が好ましい。
【0021】ロール凹版13には、電子彫刻、エッチン
グ法、ミル押し、電鋳等の手段にて所定の凹部12を形
成して凹凸面を設けてある。該凹版13に設けた凹部1
2及び凸部は、化粧金属板1表面に形成する所望の凹凸
形状の凸部及び凹部にそれぞれ対応し、上記凹部12の
形状、パターン等は特に限定されず、ヘアライン加工調
模様、スピン加工調模様或いはレンズ、マット調、木目
板、導管溝等の各種形状が挙げられる。また、この凹凸
面における凹凸形状や凹凸の高低差は、得られた化粧金
属板1を表面側から眺めたときに凹凸感が充分に視認で
きる範囲のものであれば如何なるものでもよい。
【0022】次に、具体的実施例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。実施例1 厚さ25μmの透明ポリエチレンシート(東レ製:ルミ
ラーS91)に木目板の導管溝以外の模様をグラビア印
刷を施し、その表面にポリ塩化ビニル樹脂100重量
部、可塑剤(ジオクチルフタレート)40重量部、安定
剤(アデカアーガス製:エポキシ化大豆油;0−11
0)6重量部からなる透明樹脂を厚さ100μmにバー
コート法により塗布し、以下の条件によりオーブンで加
熱して該透明樹脂をゲル化させた。 ・温度・・・150°C ・加熱時間・・・80秒 次に、厚さ0.6mmの電気亜鉛メッキ鋼板(新日鉄製:
ジンコート)の表面にアクリル系接着剤(横浜ゴム製:
Y−6200)を厚さ4μmでドライコートし、該鋼板
を150°Cに加熱した後、上記シートの裏面と鋼板の
表面を接着剤を介して重ね合わせて積層し、積層材を作
成した。上記積層シートとは別に、厚さ38μmの易接
着性二軸延伸ポリエステルフィルム(帝人製:HP−
7)をフィルム基材として用い、図4に図示の如き製造
形態に基づき下記ロール凹版、樹脂材料及び条件により
凹凸形状賦型用フィルムを作成した。 ・ロール凹版・・・ダイレクトエッチング法により版深
50μmの木目板導管溝の凹凸形状を製版したもの。 ・電離放射線硬化性樹脂多官能アクリレート樹脂系紫外
線硬化性樹脂(大日精化製:セイカビームHKT) ・樹脂硬化・・・基材送り速度が20m/min 下で、1
00W/cmのオゾン含有高圧水銀灯により紫外線を照射
した。 上記の積層シートと凹凸形状賦型用フィルムとを、積層
材表面に設けられた透明樹脂と賦型用フィルムに設けら
れた凹凸面が向かい合う用に重ね合わせて積層し、20
0°Cの熱ロールを通過させた後賦型用フィルムを剥離
した。これにより、凹凸形状に歪み等のない所望通りの
正確な凹凸形状が付与された化粧金属板を製造すること
ができた。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明製造方法で
は凹凸形状の形成を耐熱寸法安定性を有する賦型フィル
ムと基材シート(基材シートは金属基材で支持されてい
るので寸法安定性が良い。)との層間に挟んだ状態で行
うため、凹凸形成性樹脂層及び絵柄印刷の不必要な流動
或いは水平方向への変移がなく、凹凸形状及び絵柄印刷
の寸法再現性が良好であり、凹凸形状賦型シートや印刷
版に対する寸法誤差が殆ど生じない。また、凹凸形状を
形成した後、再び熱や圧力のかかる工程は行われないの
で絞戻りが生じない。しかも上記凹凸形状賦型用フィル
ムとして電離放射線硬化性樹脂製の凹凸形状層を有する
賦型用フィルムを使用すれば、該凹凸形状層自体が優れ
た耐熱性を有するものであるため熱により凹凸形状層の
形状が変形することがなく、また凹凸形状層が版凹部内
で硬化賦型された再現性良好な凹凸形状を有するもので
あるためより精巧で鮮明な凹凸形状を賦型することがで
きる。更に、絵柄印刷は基材シートに施されるので、イ
ンキの転移性も良く鮮明な絵柄が再現でき、位置的ズレ
や印刷不良等の問題がなく、グラビアオフセット等の所
望の印刷方法を採用することができる。従って、本願方
法は格子柄、タイルの目地柄或いは幾何学図形等の寸法
精度の要求される意匠を金属化粧板に付与するのに適し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明化粧金属板の製造方法の実施例における
製造工程を説明する断面図である。
【図2】本発明化粧金属板の製造方法の実施例における
製造工程を説明する断面図である。
【図3】本発明化粧金属板の製造方法の実施例における
製造工程を説明する断面図である。
【図4】本発明化粧金属板の製造方法において使用する
凹凸形状賦型フィルムの製造例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 化粧金属板 2 金属基材 4 基材シート 5 絵柄印刷 6 凹凸形成性樹脂層 9 凹凸形状賦型フィルム 10 フィルム基材 11 凹凸形状層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材シートの表面に凹凸形成性樹脂層を設
    け、上記基材シートの裏面側を金属基材の表面にラミネ
    ートして積層一体化した後、凹凸形成樹脂層の表面に耐
    熱寸法安定性を有する凹凸形状賦型フィルムを重ねて加
    熱押圧した後、該賦型フィルムを剥離することを特徴と
    する化粧金属板の製造方法。
  2. 【請求項2】凹凸形状賦型フィルムが、耐熱寸法安定性
    を有するフィルム基材と、該フィルム基材を当接させる
    ロール凹版の少なくとも版凹部内で硬化賦型と同時に該
    基材に密着させた後に離型形成される電離放射線硬化性
    樹脂からなる凹凸形状層とから構成された賦型フィルム
    であることを特徴とする請求項1記載の化粧金属板の製
    造方法。
  3. 【請求項3】基材シート上に絵柄印刷を施し、凹凸形成
    性樹脂層を形成する樹脂が透明であることを特徴とする
    請求項1及び請求項2記載の化粧金属板の製造方法。
JP4265457A 1992-09-08 1992-09-08 化粧金属板の製造方法 Pending JPH0691835A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005324394A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Toyo Kohan Co Ltd 粗面賦型フィルム、粗面賦型フィルムの製造方法、粗面賦型フィルムを用いてなる粗面部を有する樹脂被覆金属板および粗面部を有する樹脂被覆金属板の製造方法
JP2013180493A (ja) * 2012-03-01 2013-09-12 Kobe Steel Ltd 着色樹脂塗装金属板
JP2015054494A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 日立マクセル株式会社 カード及びその製造方法
JP2017165062A (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 クツワ工業株式会社 エンボス模様を備えた表装材の製造方法、および表装材

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