JPH0689618B2 - 地下式霊園 - Google Patents
地下式霊園Info
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- JPH0689618B2 JPH0689618B2 JP9603290A JP9603290A JPH0689618B2 JP H0689618 B2 JPH0689618 B2 JP H0689618B2 JP 9603290 A JP9603290 A JP 9603290A JP 9603290 A JP9603290 A JP 9603290A JP H0689618 B2 JPH0689618 B2 JP H0689618B2
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- JP
- Japan
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- underground
- underground structure
- grave
- cemetery
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Links
- 210000002837 heart atrium Anatomy 0.000 claims description 10
- 239000004567 concrete Substances 0.000 claims description 9
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 244000000626 Daucus carota Species 0.000 description 5
- 235000002767 Daucus carota Nutrition 0.000 description 5
- 241000196324 Embryophyta Species 0.000 description 2
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
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Landscapes
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
- Residential Or Office Buildings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、地下式霊園に関する。
墓地、霊園に関してはほとんど人工的な構造物は存在せ
ず、自然の土地の利用が主であった。
ず、自然の土地の利用が主であった。
なお、寺等の地上における建物でコンクリート造の団地
式の墓も存在するが、墓石を設けることができないきわ
めて小規模のものであり、立体式の大規模のものは存在
しなかった。
式の墓も存在するが、墓石を設けることができないきわ
めて小規模のものであり、立体式の大規模のものは存在
しなかった。
近年、都市部における地価の高騰には著しいものがあ
り、新たな霊園を確保することが困難である。このよう
なこのから、地下に墓地をつくることが検討される。
り、新たな霊園を確保することが困難である。このよう
なこのから、地下に墓地をつくることが検討される。
霊園に求められるものは、ゆたかな心を育むやすらぎの
場であり、亡き人と語り合うふれあいの里であり、遥か
な時を刻む永遠のふるさととしての場所である。
場であり、亡き人と語り合うふれあいの里であり、遥か
な時を刻む永遠のふるさととしての場所である。
しかし地下のイメージは暗く、ジメジメしたものが強
く、前記の要望にそぐわないものとされていた。
く、前記の要望にそぐわないものとされていた。
本発明の目的は前記不都合を解消し、地下空間を利用す
ることにより交通に便利な都市部で限られた敷地の効率
的活用が可能になるとともに、清潔でこころやすまる空
間の創出ができ、明るく親しみのある墓地が得られる地
下式霊園を提供することにある。
ることにより交通に便利な都市部で限られた敷地の効率
的活用が可能になるとともに、清潔でこころやすまる空
間の創出ができ、明るく親しみのある墓地が得られる地
下式霊園を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するため、寺社の境内に、回廊
形式のコンクリート地下構造物を設け、該地下構造物の
スラブ上に墓設備を並列載置するとともに、地表に透明
屋根部が顕出するアトリウムをこの地下構造物に設けた
ことを要旨とするものである。
形式のコンクリート地下構造物を設け、該地下構造物の
スラブ上に墓設備を並列載置するとともに、地表に透明
屋根部が顕出するアトリウムをこの地下構造物に設けた
ことを要旨とするものである。
本発明によれば、地下に設けることにより少ない敷地の
効率的な利用が可能となり、地上部の敷地を墓地以外の
多目的に使用でき、周辺環境の保全にも役立つ。
効率的な利用が可能となり、地上部の敷地を墓地以外の
多目的に使用でき、周辺環境の保全にも役立つ。
さらに、回廊形式のコンクリート地下構造物を主体とす
ることで、寺社の境内の本堂を取り囲む部分や敷地を隔
てる塀に沿う部分で十分なスペースを確保でき、また、
地下構造物であるので天候に左右されない墓参りが可能
となり、墓設備も風雨にさらされず美しい状態を保ち、
雑草の生えないきれいな墓所となる。加えて地震にも安
全なものである。
ることで、寺社の境内の本堂を取り囲む部分や敷地を隔
てる塀に沿う部分で十分なスペースを確保でき、また、
地下構造物であるので天候に左右されない墓参りが可能
となり、墓設備も風雨にさらされず美しい状態を保ち、
雑草の生えないきれいな墓所となる。加えて地震にも安
全なものである。
また、コンクリート地下構造物はアトリウムがあり、地
表に顕出する透明屋根部から内部に太陽光を取り入れる
ことのできる地下でありながら明るいものとなり、水と
緑を備えたうるおいのある場所となる。
表に顕出する透明屋根部から内部に太陽光を取り入れる
ことのできる地下でありながら明るいものとなり、水と
緑を備えたうるおいのある場所となる。
以下、図面について本発明の実施例を詳細に説明する。
第1図は本発明の地下式霊園の1実施例を示す横断平面
図、第2図は同上縦断側面図で、図中1はコンクリート
地下構造物で、これはスラブ2で2階に区画され、かつ
側部にアトリウム3を構成する吹抜け3aを確保した。
図、第2図は同上縦断側面図で、図中1はコンクリート
地下構造物で、これはスラブ2で2階に区画され、かつ
側部にアトリウム3を構成する吹抜け3aを確保した。
一例として、地下構造物1の巾や深さ7m程度で、第5図
にも示すような回廊形式となるように寺社の境内の本堂
20を取り囲む部分や敷地を隔てる塀に沿う部分に細長く
設ける。
にも示すような回廊形式となるように寺社の境内の本堂
20を取り囲む部分や敷地を隔てる塀に沿う部分に細長く
設ける。
該地下構造物1の各階について見れば、第2図に示すよ
うな前記吹抜け3aへの開口部4を有するとともに各階の
スラブの上には墓設備5を並列載置した。
うな前記吹抜け3aへの開口部4を有するとともに各階の
スラブの上には墓設備5を並列載置した。
この墓設備5は通常の墓石で構成してもよいが、第4図
に示すような開閉蓋7を有するカロート6を並べたもの
で、この開閉蓋7の裏面に墓誌8を刻む。
に示すような開閉蓋7を有するカロート6を並べたもの
で、この開閉蓋7の裏面に墓誌8を刻む。
また、カロート6の後方上部は中空体を立上げて墓碑部
9を形成し、この正面にプレート型の墓碑10を取付た。
9を形成し、この正面にプレート型の墓碑10を取付た。
これらカロート6と墓碑部9は表面に化粧を施したプレ
キャストコンクリート板等で組立てタイプのものとすれ
ば、運搬、組立てが容易である。
キャストコンクリート板等で組立てタイプのものとすれ
ば、運搬、組立てが容易である。
また、開閉蓋7を開けたときに、音響装置により故人が
生前好んでいた歌やお経を流すようにすることもでき
る。
生前好んでいた歌やお経を流すようにすることもでき
る。
さらに、他の実施例としては図示は省略するが開閉蓋7
の裏面にラップトップ型のディスプレイ装置を設け、霊
園内に設置したコンピュータに故人の生前の記録を保存
することで墓参者が知りたい故人のデータをこのディス
プレイ装置の画面に表示させることも可能である。
の裏面にラップトップ型のディスプレイ装置を設け、霊
園内に設置したコンピュータに故人の生前の記録を保存
することで墓参者が知りたい故人のデータをこのディス
プレイ装置の画面に表示させることも可能である。
各階の所要位置に、給水設備17を設置する。
なお、このボックス形式の墓設備5はカロート6やこれ
から立上がる墓碑部9の高さが低いので第2図に示すご
とくこれを吹抜け3aの周囲やスラブ2上の中央に並べて
も吹抜け3aへ開口部4を塞ぐことにはならず、アトリウ
ム3の採光の障害となるおそれはない。
から立上がる墓碑部9の高さが低いので第2図に示すご
とくこれを吹抜け3aの周囲やスラブ2上の中央に並べて
も吹抜け3aへ開口部4を塞ぐことにはならず、アトリウ
ム3の採光の障害となるおそれはない。
一方、アトリウム3の透明屋根部3bは地表に顕出させ、
吹抜け3aの最下部に背の高い樹木12や池13を設けるよう
にしてもよい。
吹抜け3aの最下部に背の高い樹木12や池13を設けるよう
にしてもよい。
かかる地下構造物1の各階や地上への連絡路として、階
段14を角部に設け、地上にこの地下構造物1への出入り
口16を造った。
段14を角部に設け、地上にこの地下構造物1への出入り
口16を造った。
第5図は本発明の地下式霊園を有する寺院の一例を示す
平面図で、門19、本堂20、鐘堂21、斎場22、管理事務所
23、既設の墓地24などが有り、敷地の境の塀に沿って本
発明の地下式霊園を設けることができ、さらに余った敷
地を駐車場25などに利用することができる。当然、これ
らの設備が先に存在し、余暇地に本発明の地下式霊園を
建造することも可能である、 前記本堂20等の建物からも地下構造物1へ出入り可能な
ように連絡通路を設けることもあり、さらにこれらの本
堂20等の各建物を地下で連絡するものとして地下構造物
1を配置してもよい。
平面図で、門19、本堂20、鐘堂21、斎場22、管理事務所
23、既設の墓地24などが有り、敷地の境の塀に沿って本
発明の地下式霊園を設けることができ、さらに余った敷
地を駐車場25などに利用することができる。当然、これ
らの設備が先に存在し、余暇地に本発明の地下式霊園を
建造することも可能である、 前記本堂20等の建物からも地下構造物1へ出入り可能な
ように連絡通路を設けることもあり、さらにこれらの本
堂20等の各建物を地下で連絡するものとして地下構造物
1を配置してもよい。
このようにして墓参にきたものは、出入り口16から地下
構造物1内に入り、階段14で所定階へ行き、自分の区画
の墓にお参りをするが、水は給水設備17で得ることがで
き、天候に左右されない墓参りが行える。
構造物1内に入り、階段14で所定階へ行き、自分の区画
の墓にお参りをするが、水は給水設備17で得ることがで
き、天候に左右されない墓参りが行える。
以上述べたように本発明の地下式霊園は、従来地上のも
のとされた墓地をコンクリート地下構造物を用いて地下
に設けたことにより、交通の便利な都市部であっても少
ない敷地の効率的な利用が可能となり、地上部の敷地を
墓地以外の多目的に使用することもでき、周辺環境の保
全にも役立つものとなる。
のとされた墓地をコンクリート地下構造物を用いて地下
に設けたことにより、交通の便利な都市部であっても少
ない敷地の効率的な利用が可能となり、地上部の敷地を
墓地以外の多目的に使用することもでき、周辺環境の保
全にも役立つものとなる。
さらに、コンクリート地下構造物を回廊形式とすること
で、より多くのスペースを確保できる。
で、より多くのスペースを確保できる。
さらに、管理面についてみれば、地下構造物であるので
天候に左右されない墓参りが可能となり、墓設備も風雨
にさらされず美しい状態を保ち、雑草の生えないきれい
な墓所となる。加えて地震にも安全なもので、万全な防
災・防犯システムを組込むこともできる。
天候に左右されない墓参りが可能となり、墓設備も風雨
にさらされず美しい状態を保ち、雑草の生えないきれい
な墓所となる。加えて地震にも安全なもので、万全な防
災・防犯システムを組込むこともできる。
そして、このコンクリート地下構造物にアトリウムを設
けるようにしたので、地表に顕出する透明屋根部から内
部に太陽光を取り入れることができ、地下でありながら
明るいものとなり、騒音のない静かな空間として水と緑
を備えたうるおいのある場所となるものである。
けるようにしたので、地表に顕出する透明屋根部から内
部に太陽光を取り入れることができ、地下でありながら
明るいものとなり、騒音のない静かな空間として水と緑
を備えたうるおいのある場所となるものである。
第1図は本発明の地下式霊園の1実施例を示す横断平面
図、第2図は同上縦断側面図、第3図は地上部の平面
図、第4図は墓設備の斜視図、第5図は地上部の全体の
平面図である。 1……コンクリート地下構造物 2……スラブ、3……アトリウム 3a……吹抜け、3b……屋根部 4……開口部 5……墓設備、6……カロート 7……開閉蓋、8……墓誌 9……墓碑部、10……墓碑 12……樹木、13……池 14……階段、16……出入口 17……給水設備、19……門 20……本堂、21……鐘堂 22……斎場、23……管理事務所 24……既設の墓地、25……駐車場
図、第2図は同上縦断側面図、第3図は地上部の平面
図、第4図は墓設備の斜視図、第5図は地上部の全体の
平面図である。 1……コンクリート地下構造物 2……スラブ、3……アトリウム 3a……吹抜け、3b……屋根部 4……開口部 5……墓設備、6……カロート 7……開閉蓋、8……墓誌 9……墓碑部、10……墓碑 12……樹木、13……池 14……階段、16……出入口 17……給水設備、19……門 20……本堂、21……鐘堂 22……斎場、23……管理事務所 24……既設の墓地、25……駐車場
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小泉 千絵子 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 増田 貞明 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−280164(JP,A) 特公 平5−71749(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】寺社の境内に、回廊形式のコンクリート地
下構造物を設け、該地下構造物のスラブ上に墓設備を並
列載置するとともに、地表に透明屋根部が顕出するアト
リウムをこの地下構造物に設けたことを特徴とする地下
式霊園。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9603290A JPH0689618B2 (ja) | 1990-04-10 | 1990-04-10 | 地下式霊園 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9603290A JPH0689618B2 (ja) | 1990-04-10 | 1990-04-10 | 地下式霊園 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03293488A JPH03293488A (ja) | 1991-12-25 |
JPH0689618B2 true JPH0689618B2 (ja) | 1994-11-09 |
Family
ID=14154088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9603290A Expired - Fee Related JPH0689618B2 (ja) | 1990-04-10 | 1990-04-10 | 地下式霊園 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0689618B2 (ja) |
-
1990
- 1990-04-10 JP JP9603290A patent/JPH0689618B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03293488A (ja) | 1991-12-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |