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JPH0682448U - アクティブマウント - Google Patents

アクティブマウント

Info

Publication number
JPH0682448U
JPH0682448U JP2333093U JP2333093U JPH0682448U JP H0682448 U JPH0682448 U JP H0682448U JP 2333093 U JP2333093 U JP 2333093U JP 2333093 U JP2333093 U JP 2333093U JP H0682448 U JPH0682448 U JP H0682448U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
engine
support spring
liquid chamber
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2333093U
Other languages
English (en)
Inventor
田村譲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2333093U priority Critical patent/JPH0682448U/ja
Publication of JPH0682448U publication Critical patent/JPH0682448U/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 支持ばねにエンジンからの振動と逆位相の振
動を発生させることにより、エンジンから入力する振動
を減衰する。 【構成】 支持ばね1の液室2内に固定部4と駆動部9
とからなるアクチュエータ3を位置し、固定部4を液室
2に面する支持ばね1のエンジン13側の部位1aに連
結し、駆動部9を弾性体からなる連結部材12を介して
液室2に面する支持ばね1の車体側の部位1bに連結す
る。固定部4に適宜の磁路が形成されると、駆動部9が
連結部材12のばね力に抗して往復駆動し、駆動部9が
連結される支持ばね1の部位に適宜の振動が発生する。
この振動をエンジン13からの振動と逆位相となるよう
に、駆動部9の駆動力を調整することにより、エンジン
13からの振動が車体側に伝達するのを完全に阻止でき
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は自動車のエンジン等の振動体を防振支持する防振装置に関し、特に 、液室内に位置したアクチュエータの駆動により振動体からの振動を減衰するよ うにしたアクティブマウントに関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
従来、自動車のエンジン等を防振支持する防振装置としては種々のものが考案 されており、例えば、特公平3−57343号公報に開示された防振装置等が既 に知られている。
【0003】 すなわち、この防振装置は所謂アクティブマウントであって、液室内に位置し た振動子をソレノイドにより加振させ、エンジンからの振動により生じる脈動と 逆位相の脈動を液室内の液体に与えることで、エンジンからの振動が車体側に伝 達するのを防止している。
【0004】 ここで、エンジンからの振動は、支持ばねが圧縮されることにより生じる荷重 と、液室内の液圧が上昇することにより生じる荷重とで表すことができ、これら を加えた荷重が車体側に伝達しようとするため、エンジンからの振動を完全に減 衰するには、これと大きさが同じで向きが反対の荷重をマウント自体に与えてや らなければならない。
【0005】 しかしながら、液室内の液圧の変化だけで前記のような荷重をマウントに与え るのは到底困難なものであり、たとえ振動子、ソレノイドを大型化したとしても 十分な荷重を与えることができない。また、振動子、ソレノイドを大型化すれば 必要とするエネルギーも増大するため、小型化、省エネルギー化が要求される自 動車業界においては利用価値の低いものとなってしまう。
【0006】 この考案は、前記のような従来のもののもつ問題点を解決したものであって、 アクチュエータを大型化することなく、エンジンからの振動を減衰するに十分な 荷重を与えることのできる小型でエネルギー消費の少ないアクティブマウントを 提供することを目的とするものである。
【0007】
【問題点を解決するための手段】
上記の問題点を解決するためにこの考案は、振動体と支持体との間に装着され 、両者間を弾性支持するとともに、内部に液体を充填した液室が形成される弾性 体からなる支持ばねと、前記液室内に設けられ、支持ばねの振動体側の部位また は支持体側の部位の何れか一方に連結され、適宜の磁路を形成し得る固定部と、 液室内に設けられ、支持ばねの振動体側の部位または支持体側の部位の何れか他 方に弾性体からなる連結部材を介して連結され、前記固定部の磁路内に位置し得 る磁性材からなる駆動部とを具え、前記固定部に適宜の磁路が形成された際、前 記駆動部が前記連結部材のばね力に抗して駆動し、前記支持ばねに適宜の振動を 与える手段を採用したものである。
【0008】
【作用】
この考案は前記のような手段を採用したことにより、固定部に適宜の磁路が形 成されると、固定部の磁路内に位置している駆動部が連結部材のばね力に抗して 駆動し、これにより、支持ばねの振動体側の部位または支持体側の部位に適宜の 振動が発生する。したがって、この振動を振動体からの振動と逆位相となるよう に駆動部の駆動力を調整すれば、振動体からの振動が支持体側に伝達するのを完 全に阻止できることになる。
【0009】
【実施例】
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明する。 図1、図2および図3には、この考案によるアクティブマウントの一実施例が 示されていて、図1は全体を示す概略図、図2は図1に示すものの部分拡大図、 図3は図1に示すものの特性図である。
【0010】 すなわち、このアクティブマウントは、振動体であるエンジン13と支持体で ある車体14との間に装着され、両者間を弾性支持する中空状の弾性体からなる 支持ばね1と、この支持ばね1の内部に設けられるアクチュエータ3とを具えて いる。
【0011】 前記支持ばね1は、外周側の一端が図示しないブラケット等を介してエンジン 13側に、他端が図示しないブラケット等を介して車体14側にそれぞれ連結さ れ、内部には適宜の液体(好ましくは非圧縮性液体)を充填した液室2が形成さ れ、この液室2内に前記アクチュエータ3が設けられるようになっている。
【0012】 前記アクチュエータ3は、液室2に面する支持ばね1のエンジン13側の部位 1aに連結される固定部4と、液室2に面する支持ばね1の車体14側の部位1 bに弾性体からなる連結部材12を介して連結される駆動部9とを具えている。
【0013】 前記固定部4は、内周面の適宜の位置(この実施例では2箇所)に全周に渡っ て適宜の深さの溝5a、5aが穿設されている磁性材からなる筒状のヨーク5と 、このヨーク5の各溝5a内に嵌着されるコイル7、7とから構成され、前記コ イル7に図示しない電源部から通電することにより前記ヨーク5に適宜の磁束が 形成されるようになっている。
【0014】 前記駆動部9は磁性材から形成されているとともに、既述のように、弾性体か らなる連結部材12を介して液室2に面する支持ばね1の車体側の部位1bに連 結されていて、走行中における路面からの振動等によってエンジン13と車体1 4との間が相対的に変位した際にも所定の位置に保持され、連結部材12を弾性 体とすることで図1中x、y方向に対する振動対策が施されるものである。
【0015】 前記駆動部9と前記連結部材12の一部は前記固定部4内に位置しているとと もに、駆動部9と液室2に面する支持ばね1のエンジン側の部位1aとの間には 所定の間隙Aが形成されていて、この間隙Aにより、図中z方向からの入力(路 面からの振動等)があった際、駆動部9が支持ばね1のエンジン13側の部位1 aに当接して破損等するのを防止するようになっている。
【0016】 前記駆動部9と固定部4との位置関係は、支持ばね1をエンジン13と車体1 4との間に装着した際、支持ばね1にエンジン13の重量による撓みが生じるこ とを予め考慮し、装着後に駆動部9が所定の位置に位置するように調整してある 。
【0017】 次に、前記に示すものの作用について説明する。 まず、図示しない電源部から固定部4のエンジン13側(図中上側)のコイル 7に通電すると、ヨーク5には車体14からエンジン13の方向へ向かう磁束が 形成され、この磁束により駆動部9にエンジン13の方向(図中上方)へ向かう 力Fが作用し、この力により駆動部9は連結部材12のばね力に抗してエンジン 13の方向に所定量だけストロークし、これにより、液室2に面する支持ばね1 の車体14側の部位1bが連結部材12を介して図中上方に引き上げられる。こ のときの駆動部9に作用する力Fは、駆動部9のz方向に対する位置が多少ずれ ていても、コイル7に流す電流値が一定であれば一定の値となる(図3参照)。
【0018】 次に、車体14側(図中下側)のコイル7に通電すると、ヨーク5にはエンジ ン13から車体14の方向へ向かう磁束が形成され、この磁束により駆動部9に 車体14の方向(図中下方)へ向かう力F′が作用し、この力により駆動部9は 連結部材12のばね力に抗して車体14の方向に所定量だけストロークし、これ により、液室2に面する支持ばね1の車体14側の部位1bが連結部材12を介 して図中下方に押し下げられる。このときの駆動部9に作用する力F′は、駆動 部9のz方向に対する位置が多少ずれていても、電流値が一定であれば一定の値 となる(図3参照)。
【0019】 このように、上下のコイル7に交互に通電することにより、駆動部9を図中上 下方向に往復駆動させることができることになり、これにより、液室2に面する 支持ばね1の車体14側の部位1bに所望の振動を発生させることができ、この 振動をエンジン13からの振動と逆位相の振動となるように調整することにより 、エンジン13からの振動が車体14側に伝達するのを完全に阻止できることに なる。
【0020】 すなわち、エンジン13からの振動は、既述のように、支持ばね1が圧縮され ることにより生じる荷重と、液室2の液圧が上昇することにより生じる荷重とで 表すことができ、これらを加えた荷重が車体14側に伝達しようとする。したが って、エンジン13からの振動を完全に減衰するためには、前記荷重と大きさが 同じで向きが反対の荷重を液室2に面する支持ばね1の車体14側の部位1bに 与えてやればよい。
【0021】 この実施例によるものは、駆動部9の駆動により支持ばね1の車体14側の部 位1bを積極的に振動させる構成となっているため、各コイル7に流す電流値、 周波数、位相等を調整することにより、支持ばね1の車体14側の部位1bにエ ンジン13から入力する振動と逆位相の振動を発生させるに十分な荷重を与える ことができる。
【0022】 したがって、各コイル7に流す電流値が少なくても十分な駆動力が得られるこ とになり、小型化、省エネルギー化が要求される自動車業界においても利用価値 が高いものとなる。
【0023】 なお、この実施例においては、駆動部9の駆動範囲を、中立位置を基準として ±0.2mm〜±0.5mmの範囲で駆動可能とした。
【0024】 また、この実施例においては、駆動部9を連結部材12を介して液室2に面す る支持ばね1の車体14側の部位1bに連結し、固定部4を液室2に面する支持 ばね1のエンジン13側の部位1aに連結したが、駆動部9を連結部材12を介 して液室2に面する支持ばね1のエンジン13側の部位1aに、固定部4を液室 2に面する支持ばね1の車体14側の部位1bに連結してもよいものである。
【0025】
【考案の効果】
この考案は前記のように構成して、磁化可能な固定部を液室に面する支持ばね の車体側の部位またはエンジン側の部位の何れか一方に連結するとともに、磁性 材からなる駆動部を弾性体からなる連結部材を介して液室に面する支持ばねの車 体側の部位またはエンジン側の部位の何れか他方に連結して、駆動部を固定部の 磁路内に位置したので、駆動部に適宜の磁路を形成した際、駆動部が連結部材の ばね力に抗して駆動されることになり、これにより駆動部が連結部材を介して連 結される支持ばねの部位に適宜の振動を発生させることができることになる。し たがって、この振動を振動体から入力する振動と逆位相となるように、駆動部材 の駆動力を調整すれば、振動体からの振動が車体側に伝達するのを完全に阻止で きることになる。このように、駆動部を駆動させることにより支持ばねを直接振 動させて、支持ばねに振動体からの振動と逆位相の振動を発生させるようにした ので、少ないエネルギーでも十分に対応できることになり、これにより、小型化 、省エネルギー化が要求される自動車業界においても有効に利用することができ ることになる等の優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案によるアクティブマウントの一実施例
を示した概略図である。
【図2】図1に示すものの部分拡大図である。
【図3】図1に示すものの特性図である。
【符号の説明】
1……支持ばね 2……液室 3……アクチュエータ 4……固定部 5……ヨーク 5a……溝 7……コイル 9……駆動部 12……連結部材 13……エンジン 14……車体 A……間隙

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体(13)と支持体(14)との間
    に装着され、両者間を弾性支持するとともに、内部に液
    体を充填した液室(2)が形成される弾性体からなる支
    持ばね(1)と、前記液室(2)内に設けられ、支持ば
    ね(1)の振動体(13)側の部位または支持体(1
    4)側の部位の何れか一方に連結され、適宜の磁路を形
    成し得る固定部(4)と、液室(2)内に設けられ、支
    持ばね(1)の振動体(13)側の部位または支持体
    (14)側の部位の何れか他方に弾性体からなる連結部
    材(12)を介して連結され、前記固定部(4)の磁路
    内に位置し得る磁性材からなる駆動部(9)とを具え、
    前記固定部(4)に適宜の磁路が形成された際、前記駆
    動部(9)が前記連結部材(12)のばね力に抗して駆
    動し、前記支持ばね(1)に適宜の振動を与えることを
    特徴とするアクティブマウント。
JP2333093U 1993-05-06 1993-05-06 アクティブマウント Pending JPH0682448U (ja)

Priority Applications (1)

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JP2333093U JPH0682448U (ja) 1993-05-06 1993-05-06 アクティブマウント

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JP2333093U JPH0682448U (ja) 1993-05-06 1993-05-06 アクティブマウント

Publications (1)

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JPH0682448U true JPH0682448U (ja) 1994-11-25

Family

ID=12107579

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2333093U Pending JPH0682448U (ja) 1993-05-06 1993-05-06 アクティブマウント

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000356242A (ja) * 1999-05-17 2000-12-26 Hutchinson Sa 能動油圧式振動防止支持装置とこの支持装置を含む能動振動防止システム

Cited By (1)

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