JPH0680575A - 経口免疫賦活剤 - Google Patents
経口免疫賦活剤Info
- Publication number
- JPH0680575A JPH0680575A JP3123178A JP12317891A JPH0680575A JP H0680575 A JPH0680575 A JP H0680575A JP 3123178 A JP3123178 A JP 3123178A JP 12317891 A JP12317891 A JP 12317891A JP H0680575 A JPH0680575 A JP H0680575A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lactic acid
- oral
- cells
- immunostimulant
- acid bacterium
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- Pending
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- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 乳酸菌菌体を有効成分として含有することを
特徴とする経口免疫賦活剤。 【効果】 安全性が高く、経口投与可能な、きわめて効
果の高い免疫賦活剤が提供される。
特徴とする経口免疫賦活剤。 【効果】 安全性が高く、経口投与可能な、きわめて効
果の高い免疫賦活剤が提供される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、免疫賦活剤に関するも
のであり、更に詳細には、極めて安全性の高い、経口投
与用の効果のすぐれた免疫賦活剤に関するものである。
また本発明は、経口ワクチン用佐薬ないしアジュバント
としての利用も可能である。
のであり、更に詳細には、極めて安全性の高い、経口投
与用の効果のすぐれた免疫賦活剤に関するものである。
また本発明は、経口ワクチン用佐薬ないしアジュバント
としての利用も可能である。
【0002】
【従来の技術】乳酸菌の示す生体免疫賦活作用について
は、抗腫瘍活性を代表として様々なものが知られてい
る。しかし、その多くは乳酸菌菌体あるいは細胞壁など
の菌体画分を腹腔投与など、非経口投与して得られた効
果に基づいたものである。また、経口投与であっても発
酵乳の形で投与された効果を見ているものが多く、乳酸
菌菌体あるいは細胞壁などの菌体画分の持つ固有の免疫
賦活活性を明確に表わしているとは言えない。なぜなら
ば、G.Perdigonらが示すように、たとえばラ
クトバチルス属の乳酸菌を用いて製造した発酵乳は、菌
体を含まないその上清画分にも強い免疫賦活活性を有す
ることが知られているからである(Immunolog
y,Vol.63,P17,1988)。したがって乳
酸菌菌体を食品形態にして経口投与(自由摂取)させた
場合、どのような生理効果が得られるかはまだ十分に解
明されていないのが技術の現状である。
は、抗腫瘍活性を代表として様々なものが知られてい
る。しかし、その多くは乳酸菌菌体あるいは細胞壁など
の菌体画分を腹腔投与など、非経口投与して得られた効
果に基づいたものである。また、経口投与であっても発
酵乳の形で投与された効果を見ているものが多く、乳酸
菌菌体あるいは細胞壁などの菌体画分の持つ固有の免疫
賦活活性を明確に表わしているとは言えない。なぜなら
ば、G.Perdigonらが示すように、たとえばラ
クトバチルス属の乳酸菌を用いて製造した発酵乳は、菌
体を含まないその上清画分にも強い免疫賦活活性を有す
ることが知られているからである(Immunolog
y,Vol.63,P17,1988)。したがって乳
酸菌菌体を食品形態にして経口投与(自由摂取)させた
場合、どのような生理効果が得られるかはまだ十分に解
明されていないのが技術の現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】薬剤を投与するに当
り、安全性及び投与の容易性の面から、経口的に投与す
る投与方法がすぐれていることは、当業界において広く
認識されているところであり、経口投与可能な薬剤の開
発が当業界において切望されている。この点は免疫賦活
剤についても例外ではない。
り、安全性及び投与の容易性の面から、経口的に投与す
る投与方法がすぐれていることは、当業界において広く
認識されているところであり、経口投与可能な薬剤の開
発が当業界において切望されている。この点は免疫賦活
剤についても例外ではない。
【0004】しかるに、経口投与により目的物質に対す
る免疫を実施しようとする場合、目的物質の単なる大量
経口投与では生体の免疫寛容機構に妨げられて、全身的
な免疫感作が一般には成立しないとされている。したが
って、乳酸菌を経口投与しても菌体に対する抗体価は全
く上昇しないか、せいぜい一時的な上昇を示す程度であ
り、乳酸菌の経口感作力は、リポ多糖類(LPS)を有
するグラム陰性菌などに比べて微弱なものと考えられて
きた。しかしこのことは発酵乳などの食品への使用実績
により、安全性が極めて高いと考えられている乳酸菌を
経口ワクチン等の経口感作性が要求される分野へ応用す
る場合には問題である。
る免疫を実施しようとする場合、目的物質の単なる大量
経口投与では生体の免疫寛容機構に妨げられて、全身的
な免疫感作が一般には成立しないとされている。したが
って、乳酸菌を経口投与しても菌体に対する抗体価は全
く上昇しないか、せいぜい一時的な上昇を示す程度であ
り、乳酸菌の経口感作力は、リポ多糖類(LPS)を有
するグラム陰性菌などに比べて微弱なものと考えられて
きた。しかしこのことは発酵乳などの食品への使用実績
により、安全性が極めて高いと考えられている乳酸菌を
経口ワクチン等の経口感作性が要求される分野へ応用す
る場合には問題である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を解決して、経口投与することのできる安全でしかも効
果の高い免疫賦活剤を開発する目的でなされたものであ
る。
を解決して、経口投与することのできる安全でしかも効
果の高い免疫賦活剤を開発する目的でなされたものであ
る。
【0006】そこで上記したように従来より経口投与し
ても免疫感作が成立しない、つまり免疫賦活剤としては
使用できないとされていた乳酸菌について、敢えて本発
明者らは着目した。そして鋭意研究の結果、全く予期せ
ざることに、というより全くそれとは正反対に、本発明
者らは、乳酸菌の培養液もしくは培養液の遠心濃縮物あ
るいは乾燥物を食餌に添加することにより、経口投与時
の免疫寛容現象を回避し、効果的に腸管隣接リンパ組織
を活性化して、経口感作を成立させることを見いだし、
本発明を完成するに至った。
ても免疫感作が成立しない、つまり免疫賦活剤としては
使用できないとされていた乳酸菌について、敢えて本発
明者らは着目した。そして鋭意研究の結果、全く予期せ
ざることに、というより全くそれとは正反対に、本発明
者らは、乳酸菌の培養液もしくは培養液の遠心濃縮物あ
るいは乾燥物を食餌に添加することにより、経口投与時
の免疫寛容現象を回避し、効果的に腸管隣接リンパ組織
を活性化して、経口感作を成立させることを見いだし、
本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明は、乳酸菌菌体及び/又は
菌体含有物を有効成分とする経口免疫賦活剤に関するも
のである。
菌体含有物を有効成分とする経口免疫賦活剤に関するも
のである。
【0008】本発明においては、乳酸菌であればすべて
の菌の菌体が使用でき、その非限定的例としては次のも
のが挙げられる:ラクトバチルス属(Lactobac
illus acidophilus IFO395
3、L.casei ATCC7469、L.ferm
entum ATCC9338等);ビフィドバクテリ
ウム属(Bifidobacterium longu
m ATCC15708等);ペディオコッカス属(P
ediococcus cerevisiaeATCC
8042等);ストレプトコッカス属(Strepto
coccuslactis IFO12546等);ロ
イコノストック属(Leuconostoc mese
nteroides IFO3426等)等に属する各
種微生物。
の菌の菌体が使用でき、その非限定的例としては次のも
のが挙げられる:ラクトバチルス属(Lactobac
illus acidophilus IFO395
3、L.casei ATCC7469、L.ferm
entum ATCC9338等);ビフィドバクテリ
ウム属(Bifidobacterium longu
m ATCC15708等);ペディオコッカス属(P
ediococcus cerevisiaeATCC
8042等);ストレプトコッカス属(Strepto
coccuslactis IFO12546等);ロ
イコノストック属(Leuconostoc mese
nteroides IFO3426等)等に属する各
種微生物。
【0009】本発明に係る経口免疫賦活剤は、これらの
乳酸菌菌体の1種又は2種以上を有効成分として含有す
るものであるが、乳酸菌としては単離精製した乳酸菌の
ほか、乳酸菌菌体含有物も使用することができる。
乳酸菌菌体の1種又は2種以上を有効成分として含有す
るものであるが、乳酸菌としては単離精製した乳酸菌の
ほか、乳酸菌菌体含有物も使用することができる。
【0010】乳酸菌菌体含有物とは、乳酸菌菌体を含有
するものすべてを包含するものであって、例えば次のも
のが非限定的に例示される:乳酸菌培養物;それを濾過
ないし遠心分離等固液分離手段によって分離した固体残
渣;こ(れら)の濃縮物;こ(れら)の希釈物;こ(れ
ら)の乾燥物。
するものすべてを包含するものであって、例えば次のも
のが非限定的に例示される:乳酸菌培養物;それを濾過
ないし遠心分離等固液分離手段によって分離した固体残
渣;こ(れら)の濃縮物;こ(れら)の希釈物;こ(れ
ら)の乾燥物。
【0011】本発明の経口免疫賦活剤は乳酸菌菌体を
1.0×105個/g以上,好ましくは1.0×108
〜1.0×1012個/g含んでいるものであり、これ
を単独あるいは他の食餌成分と混合し、経口投与する。
ただし、乳酸菌は生菌および死菌のいずれでもよいし、
菌体は、破砕したり細胞壁を酵素や機械的手段によって
溶解ないし除去したりして使用してもよい。
1.0×105個/g以上,好ましくは1.0×108
〜1.0×1012個/g含んでいるものであり、これ
を単独あるいは他の食餌成分と混合し、経口投与する。
ただし、乳酸菌は生菌および死菌のいずれでもよいし、
菌体は、破砕したり細胞壁を酵素や機械的手段によって
溶解ないし除去したりして使用してもよい。
【0012】このように本発明に係る経口免疫賦活剤
は、食用に供される乳酸菌を有効成分として使用するの
で安全性については全く問題がなく、また、経口投与剤
であるので、乳酸菌菌体単独でもあるいは通常の食餌成
分と混合してまたは経口投与剤の製剤に通常用いられる
各種補助剤と混合して製剤すれば良い。投与量も格別の
限定はないけれども、1日当り乳酸菌菌体を1.0×1
03個以上となるように投与すれば良い。
は、食用に供される乳酸菌を有効成分として使用するの
で安全性については全く問題がなく、また、経口投与剤
であるので、乳酸菌菌体単独でもあるいは通常の食餌成
分と混合してまたは経口投与剤の製剤に通常用いられる
各種補助剤と混合して製剤すれば良い。投与量も格別の
限定はないけれども、1日当り乳酸菌菌体を1.0×1
03個以上となるように投与すれば良い。
【0013】以下、本発明の実施例について述べる。
【0014】
【実施例1】ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bif
idobacterium longum ATCC1
5708)を2.0×1011個/g含有する菌体粉末
を3%含有する乳清蛋白質(WPI)固型飼料を作製
し、菌体粉末を全く含まないWPI固型飼料を対照とし
てマウス(BALB/c、6W、雌)を飼育した(一群
5匹、WPI固型飼料の組成はAIN−76に準拠)。
飼育開始後、2週間ごとに尾静脈より採血し、B.lo
ngumの細胞質に対する抗体量(IgG)をELIS
A法で測定した。
idobacterium longum ATCC1
5708)を2.0×1011個/g含有する菌体粉末
を3%含有する乳清蛋白質(WPI)固型飼料を作製
し、菌体粉末を全く含まないWPI固型飼料を対照とし
てマウス(BALB/c、6W、雌)を飼育した(一群
5匹、WPI固型飼料の組成はAIN−76に準拠)。
飼育開始後、2週間ごとに尾静脈より採血し、B.lo
ngumの細胞質に対する抗体量(IgG)をELIS
A法で測定した。
【0015】その結果を図1に示した。本発明によれ
ば、図1に示すように、投与6週目以降、菌体粉末を含
む固型飼料を摂取させた群では対照群に比べ抗体価の著
しい上昇が継続した。
ば、図1に示すように、投与6週目以降、菌体粉末を含
む固型飼料を摂取させた群では対照群に比べ抗体価の著
しい上昇が継続した。
【0016】
【実施例2】実施例1で用いた2種類の固型飼料を用い
て、マウス(BALB/c、6W、雌)16匹を2群に
分け飼育した。4週間後にパイエル板をマウスの小腸か
ら無菌的に取り出し、スライドガラスで穏やかにティー
スしてsingle cellとした。各群ごとに集め
たパイエル板細胞を96穴平底プレートを用い、B.l
ongumの細胞質の存在下(0〜20μg/wel
l)、5%牛胎児血清を含むRPMI1640培地(G
ibco社製)で、5%CO2/Air条件下、37℃
48時間それぞれ培養した(5×105個/wel
l)。次に1.0μCi3H−TdRを添加し、20時
間後、3H−TdRの細胞への取り込みをシンチレーシ
ョンカウンターで測定した。結果は各群ごとにコントロ
ール(細胞質0μg/well)のカウント数を1とし
たときの各wellのカウント数(刺激係数:SI)で
表わした。
て、マウス(BALB/c、6W、雌)16匹を2群に
分け飼育した。4週間後にパイエル板をマウスの小腸か
ら無菌的に取り出し、スライドガラスで穏やかにティー
スしてsingle cellとした。各群ごとに集め
たパイエル板細胞を96穴平底プレートを用い、B.l
ongumの細胞質の存在下(0〜20μg/wel
l)、5%牛胎児血清を含むRPMI1640培地(G
ibco社製)で、5%CO2/Air条件下、37℃
48時間それぞれ培養した(5×105個/wel
l)。次に1.0μCi3H−TdRを添加し、20時
間後、3H−TdRの細胞への取り込みをシンチレーシ
ョンカウンターで測定した。結果は各群ごとにコントロ
ール(細胞質0μg/well)のカウント数を1とし
たときの各wellのカウント数(刺激係数:SI)で
表わした。
【0017】その結果を図2に示した。本発明によれ
ば、図2に示すように菌体粉末を含む固型飼料を摂取さ
せた群では、対照群に比べ、B.longumの細胞質
存在下で約3倍以上の細胞増殖が見られ、菌体粉末が腸
管隣接リンパ組織を感作することが確認された。
ば、図2に示すように菌体粉末を含む固型飼料を摂取さ
せた群では、対照群に比べ、B.longumの細胞質
存在下で約3倍以上の細胞増殖が見られ、菌体粉末が腸
管隣接リンパ組織を感作することが確認された。
【0018】
【実施例3】ラクトバチルス・アシドフィラス(Lac
tobacillus acidophilus AT
CC11506)を3.0×1011個/g含有する菌
体濃縮物を3%含有するMF固型飼料を作製し、マウス
(BALB/c、6W、雌)を飼育した(対照は通常の
MF固型飼料(オリエンタル酵母社製)、1群5匹)。
飼育開始後2週間ごとに尾静脈より採血し、L.aci
dophilusの細胞壁に対する抗体量(IgG)を
ELISA法で測定した。
tobacillus acidophilus AT
CC11506)を3.0×1011個/g含有する菌
体濃縮物を3%含有するMF固型飼料を作製し、マウス
(BALB/c、6W、雌)を飼育した(対照は通常の
MF固型飼料(オリエンタル酵母社製)、1群5匹)。
飼育開始後2週間ごとに尾静脈より採血し、L.aci
dophilusの細胞壁に対する抗体量(IgG)を
ELISA法で測定した。
【0019】その結果、図3に示すように投与4週目以
降、菌体濃縮物を含むMF固型飼料を摂取させた群で
は、対照群に比べ、抗体価の著しい上昇が継続した。
降、菌体濃縮物を含むMF固型飼料を摂取させた群で
は、対照群に比べ、抗体価の著しい上昇が継続した。
【0020】
【実施例4】実施例3で用いた2種類の固型飼料を用い
て、マウス(BALB/c、6W、雌)16匹を2群に
分けを飼育した。3週間後にパイエル板をマウス小腸か
ら無菌的に取り出し、以後実施例2と同様の方法で、パ
イエル板細胞をL.acidophilusの細胞壁の
存在下(0〜20μg/well)培養し、細胞増殖の
程度を2群間で比較した。その結果、図4に示すよう
に、菌体濃縮物を含む固型飼料を摂取させた群では対照
群に比べ、約2倍以上の細胞増殖が見られ、菌体濃縮物
が腸管隣接リンパ組織を感作することが確認された。
て、マウス(BALB/c、6W、雌)16匹を2群に
分けを飼育した。3週間後にパイエル板をマウス小腸か
ら無菌的に取り出し、以後実施例2と同様の方法で、パ
イエル板細胞をL.acidophilusの細胞壁の
存在下(0〜20μg/well)培養し、細胞増殖の
程度を2群間で比較した。その結果、図4に示すよう
に、菌体濃縮物を含む固型飼料を摂取させた群では対照
群に比べ、約2倍以上の細胞増殖が見られ、菌体濃縮物
が腸管隣接リンパ組織を感作することが確認された。
【0021】
【発明の効果】本発明によって、きわめて安全性が高く
しかも効果のすぐれた免疫賦活剤が経口投与可能な剤型
で提供される。
しかも効果のすぐれた免疫賦活剤が経口投与可能な剤型
で提供される。
【0022】本発明の経口免疫賦活剤は、腸管隣接リン
パ組織を刺激することにより、生体の免疫寛容機構を回
避して経口免疫を誘導することができる。したがって、
免疫原性の弱い物質の担体として経口ワクチンなどの薬
剤へ応用可能であるし、ヒトのみでなく各種の動物にも
広く適用することができる。
パ組織を刺激することにより、生体の免疫寛容機構を回
避して経口免疫を誘導することができる。したがって、
免疫原性の弱い物質の担体として経口ワクチンなどの薬
剤へ応用可能であるし、ヒトのみでなく各種の動物にも
広く適用することができる。
【図1】B.longum菌体経口投与による抗B.l
ongum抗体産生の誘導を示した図である。
ongum抗体産生の誘導を示した図である。
【図2】B.longum菌体経口投与による細胞増殖
の促進を示した図である。
の促進を示した図である。
【図3】L.acidophilus菌体経口投与によ
る抗L.acidophilus抗体産生の誘導を示し
た図である。
る抗L.acidophilus抗体産生の誘導を示し
た図である。
【図4】L.acidophilus菌体経口投与によ
る細胞増殖の促進を示した図である。
る細胞増殖の促進を示した図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】そこで上記したように従来より経口投与し
ても免疫感作が継続して成立しないとされていた乳酸菌
について、敢えて本発明者らは着目した。そして鋭意研
究の結果、全く予期せざることに、というより全くそれ
とは正反対に、本発明者らは、乳酸菌の培養液もしくは
培養液の遠心濃縮物あるいは乾燥物を食餌に添加するこ
とにより、経口投与時の免疫寛容現象を回避し、効果的
に腸管隣接リンパ組織を活性化して、経口感作を成立さ
せることを見いだし、本発明を完成するに至った。
ても免疫感作が継続して成立しないとされていた乳酸菌
について、敢えて本発明者らは着目した。そして鋭意研
究の結果、全く予期せざることに、というより全くそれ
とは正反対に、本発明者らは、乳酸菌の培養液もしくは
培養液の遠心濃縮物あるいは乾燥物を食餌に添加するこ
とにより、経口投与時の免疫寛容現象を回避し、効果的
に腸管隣接リンパ組織を活性化して、経口感作を成立さ
せることを見いだし、本発明を完成するに至った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:225) 7804−4B (C12N 1/20 C12R 1:46) 7804−4B (C12N 1/20 C12R 1:01) 7804−4B (72)発明者 桑田 有 東京都東村山市栄町1の21の3 明治乳業 株式会社中央研究所内 (72)発明者 山本 良郎 東京都東村山市栄町1の21の3 明治乳業 株式会社中央研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 乳酸菌菌体及び/又は菌体含有物を有効
成分として含有することを特徴とする経口免疫賦活剤。 - 【請求項2】 乳酸菌菌体を1.0×105個/g以
上、好ましくは1.0×108〜1.0×1012個/
g含有することを特徴とする請求項1の経口免疫賦活
剤。 - 【請求項3】 乳酸菌菌体含有物が、乳酸菌を培養して
得た培養物、その固体残渣、こ(れら)の濃縮物、こ
(れら)の希釈物、及び/又は、こ(れら)の乾燥物で
あることを特徴とする請求項1又は請求項2の経口免疫
賦活剤。 - 【請求項4】 乳酸菌が、ラクトバチルス(Lacto
bacillus)、ビフィドバクテリウム(Bifi
dobacterium)、ペディオコッカス(Ped
iococcus)、ストレプトコッカス(Strep
tcoccus)、ロイコノストック(Leucono
stoc)の各属に属する1種又は2種以上であること
を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載
の経口免疫賦活剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3123178A JPH0680575A (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | 経口免疫賦活剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3123178A JPH0680575A (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | 経口免疫賦活剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0680575A true JPH0680575A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=14854121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3123178A Pending JPH0680575A (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | 経口免疫賦活剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0680575A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10139674A (ja) * | 1996-11-11 | 1998-05-26 | Yakult Honsha Co Ltd | インターロイキン12産生促進剤 |
JPH1192389A (ja) * | 1997-09-17 | 1999-04-06 | Nichinichi Seiyaku Kk | 免疫賦活剤 |
JP2001323001A (ja) * | 2000-05-16 | 2001-11-20 | Asahi Denka Kogyo Kk | 免疫増強作用を有する低分子化βグルカン |
JP2003533489A (ja) * | 2000-05-19 | 2003-11-11 | ニューモバイオティックス・プロプライエタリー・リミテッド | 粘膜感染症の処置のための組成物および方法 |
WO2010119936A1 (ja) | 2009-04-17 | 2010-10-21 | 株式会社アネロファーマ・サイエンス | 偏性嫌気性に変異化された乳酸菌およびその作製方法ならびに偏性嫌気性乳酸菌で機能する発現ベクター |
JP2011041258A (ja) * | 2009-06-16 | 2011-02-24 | Intel Corp | 移動局、コンピュータ読取可能な記憶媒体を有する装置及び方法 |
US8334371B2 (en) | 2007-07-04 | 2012-12-18 | Kikkoman Corporation | Lactic acid bacteria-derived double-stranded RNA |
-
1991
- 1991-03-05 JP JP3123178A patent/JPH0680575A/ja active Pending
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