JPH0673040U - 二重紙管の構造 - Google Patents
二重紙管の構造Info
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- JPH0673040U JPH0673040U JP1788993U JP1788993U JPH0673040U JP H0673040 U JPH0673040 U JP H0673040U JP 1788993 U JP1788993 U JP 1788993U JP 1788993 U JP1788993 U JP 1788993U JP H0673040 U JPH0673040 U JP H0673040U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 面倒で手間のかかる嵌合工程が不必要な1回
の巻工程で製作できる極めて生産性の良い二重紙管の構
造を提供すること。 【構成】 この二重紙管の構造は、内筒体と外筒体より
なり、内筒体の外周面に形成された帯状原紙の接手の間
隙部に紐状体を嵌入し、該紐状体の上部を間隙部より突
出させると共に、内筒体の外面に接着剤を塗布せず、
内、外筒体を分離して構成されている。
の巻工程で製作できる極めて生産性の良い二重紙管の構
造を提供すること。 【構成】 この二重紙管の構造は、内筒体と外筒体より
なり、内筒体の外周面に形成された帯状原紙の接手の間
隙部に紐状体を嵌入し、該紐状体の上部を間隙部より突
出させると共に、内筒体の外面に接着剤を塗布せず、
内、外筒体を分離して構成されている。
Description
【0001】
本考案は、ポリエステルあるいはナイロンなどの合成繊維糸条の紡糸工程用の 紙管または加工糸工程用の紙管として利用され、主に外圧が大きくかかる巻装物 を巻付ける二重紙管の構造に関するものである。
【0002】
巻装物の巻量が合理化のために増大すると、それに対応する紙管の強度が必要 となり、これに対応するために二重紙管を必要とした。一般に紙管に巻付ける巻 装物の巻量が増大すると、紙管に対する外圧が増大して、紙管が変形を起こし、 次工程または輸送先の得意先において、巻装物を巻戻す際に支障を来すために、 一体紙管より分離体化した所謂二重紙管を使用している。
【0003】 すなわち、二重紙管は、外筒紙管で外圧を吸収させ、内筒紙管との分離面にお いて、外圧による力の伝達を遮断して、所謂クッション層を作り内筒に対する外 圧の負荷を軽減するものである。このような二重紙管に関しては既に各種の提案 がなされている。
【0004】 例えば、内筒紙管の外周面に接着剤を塗布して外筒紙管の内周面と接着固定す る方法や、本出願人が先に提案した実公昭63−41402号公報記載の外筒紙 管および内筒紙管の一端部を内側に折曲げて折曲部を形成し、内筒紙管の外面に 溝加工やエンボス加工を施した凹凸紙を添付して外筒紙管に圧入嵌合したものが 知られている。
【0005】 さらには、実公平4−35334号公報で提案されている内筒紙管の外周面に 糸状体を螺旋状に捲回突設し、その表面をロール紙で覆って外筒紙管に圧入嵌合 したもの等がある。
【0006】
しかしながら、内筒紙管に接着剤を塗布して外筒紙管に固定する方法は、接着 剤の塗布工程に手間がかかったり、接着剤が不要な部分にまで浸透する等の問題 点があった。
【0007】 また、内筒紙管の外面に凹凸紙を貼付したり、糸状体を捲回突設して外筒紙管 に圧入するものは硬度が不足して摩擦が充分でなかったり、嵌入が非常に困難で あった。
【0008】 これらの方法は、内筒紙管と外筒紙管を別々に生産しなければならず生産性が 悪かった。また、外筒紙管と内筒紙管の固定をより強固にするため、外筒紙管と 内筒紙管の隙間をできる限り小さくするだけでなく、内筒紙管の最外径(エンボ ス加工したものでは、その凸部の外径)と外筒紙管の内径をオーバラップさせる ことが必要である。そうでなければ、摩擦がなく強固に嵌合しないためである。 このオーバーラップの程度が大きいと、嵌入が困難となり、相互に矛盾したもの となっていた。
【0009】 本考案は、このような問題を解決することを課題として開発完成されたもので 、面倒で手間のかかる嵌合工程が不必要な1回の巻工程で製作できる極めて生産 性の良い二重紙管の構造を提供することを目的とするものである。
【0010】
上記の課題を解決し、その目的を達成する手段として、本考案では、内筒体と 外筒体よりなり、内筒体の外周面に形成された帯状原紙の接手の間隙部に紐状体 を嵌入し、該紐状体の上部を間隙部より突出させると共に、内筒体の外面に接着 剤を塗布せず、内、外筒体を分離した二重紙管の構造を開発し、採用した。
【0011】 また、本考案では、内筒体と外筒体よりなり、内筒体の外周面に形成された帯 状原紙の接手の間隙部に内筒体の外面紙の端部巻込部を嵌入し、該巻込部の上部 を間隙部より突出させると共に、内筒体の外面に接着剤を塗布せず、内、外筒体 を分離した二重紙管の構造を開発し、採用した。
【0012】 また、本考案では、上記のように構成した二重紙管の構造において、外筒体の 端部近傍にスロット加工を施した二重紙管の構造、および外筒体は少なくとも一 方の端部を内側に折曲げて屈曲部を形成した二重紙管の構造を開発し、採用した 。
【0013】
上記のように構成した第1番目の二重紙管の構造は、内筒体2の外周面に形成 された帯状原紙の接手の間隙部4に紐状体5を嵌入して螺旋状に巻回したことに より、外筒体1に内筒体2を圧入させる初期の段階では紐状体5が内筒体2の片 側にだけしか存在しないため、圧入が極めてスムーズになる。そして、完全に圧 入嵌合させた段階では紐状体5が内筒体2の全周に亘って存在し、かつ紐状体5 の部分が弾力性を有して常に外方に力がかかって外筒体1と内筒体2が強固に嵌 合する。
【0014】
以下に、本考案の実施例を添付図面に基づいて説明すれば、1,2は帯状原紙 をスパイラル状に巻回して形成した外筒体と内筒体であり、下層部から上層部の 層の間の帯状原紙の接手部に適宜幅の間隙部3,4を形成してある。
【0015】 5はその間隙部4に嵌入する紙、天然繊維、合成繊維、ゴム、ワイヤーあるい は合成樹脂等からなる紐状体で、内筒体2の外層部1aの間隙部4に嵌入して螺 旋状に巻回されてあり、その紐状体5の上部が若干間隙部3より突出している。 そして、その表面に薄紙の外面紙6をオーバーラップ方式または衝合方式で押さ えて接着してある。
【0016】 7は外筒体1の外周面に貼着された、薄紙あるいは色紙等からなる外周表面紙 で、その端部は図3に示すようなオーバーラップまたは表面の凹凸を嫌う紙管で は衝合わせの構造にする。なお、内筒体2の外面紙6の外周面には接着剤が塗布 されていないことは勿論のことであり、またこの外面紙6は、場合によっては省 略することもある。
【0017】 図4に示すのは他の実施例を示すもので、内筒体2の外面紙を6a,6bとし 、前記実施例の紐状体5の代わりに、分離した外面紙6a,6bの一方の外面紙 6aの1端部に巻込部6cを形成して、該巻込部6cを内筒体2の外面の接手間 隙部4に上部が若干出るように埋設したもので、その上面を隣接する他方の外面 紙6bの端部で押さえ接着したものである。勿論、外面紙6の外周面には接着剤 が塗布されていないものである。
【0018】 図5に示すのはさらに別の実施例を示すもので、図4においては、分離した一 方の外面紙6aの一端部のみに巻込部6cを形成したが、この実施例においては 、隣接する外面紙6bの端部にも巻込部6cを形成して内筒体2の外面に形成し た接手の間隙部4に両方の巻込部6b,6bを嵌入したものである。前記実施例 と同様に巻込部6b,6bの上部が若干突出していること、外面紙6a,6bの 外周面には接着剤が塗布されていないことは同じである。
【0019】 以上の各実施例に従って製作した二重紙管の素管は、その使用目的に応じて切 断し、紡糸工程用の二重紙管に用いるには、図1に示すように端部近傍に導入溝 8、把持溝9、切断溝10のスロットを刻設するものである。このスロットは巻 装対象製品すなわちポリエステルあるいはナイロン糸等品種別、太さ別によりそ れぞれ異なった加工がなされるものである。
【0020】 また、加工糸工程用の二重紙管として使用する場合は、紙管にホルダーを取付 けるため、または糸条の解除の際の抵抗を軽減するために、内筒部を加工除去ま たは外筒部を、薄肉の場合は先曲げし、厚肉の場合は先曲げを容易にするために 、薄肉11に加工して図2に示すような先曲げ部11aを形成して使用するもの である。 その他、外筒体の両先端曲げ加工や内部先曲げ加工等各種の構造の加工も適宜 に簡単にできるものである。
【0021】
本考案は、上記のように構成されているので、従来のような内筒体と外筒体を 別々に製作して嵌合すると言う面倒で手間のかかる作業を省略でき、1回の巻工 程で完成でき生産性が著しく向上すると共に、内筒体と外筒体が互いに接着され ず、紐状体或いは外面紙の端部巻込部により弾力性が付与され常に外方に力がか かって内筒体と外筒体は分離していて抜けることがない。また、内外筒体の素管 を保管する必要もなく作業場面積も少なくてすむ等実用的価値のある有益な考案 である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す紡糸工程用紙管の斜視図
である。
である。
【図2】本考案の実施例を示す加工糸工程用紙管の断面
図である。
図である。
【図3】本考案の実施例を示す一部拡大断面図である。
【図4】本考案の別な実施例を示す要部拡大断面図であ
る。
る。
【図5】本考案のさらに別な実施例を示す要部拡大断面
図である。
図である。
1 外筒体 2 内筒体 3 間隙部 4 間隙部 5 紐状体 6a 外面紙 6b 外面紙 6c 巻込部
Claims (4)
- 【請求項1】 内筒体と外筒体よりなり、内筒体の外周
面に形成された帯状原紙の接手の間隙部に紐状体を嵌入
し、該紐状体の上部を間隙部より突出させると共に、内
筒体の外面に接着剤を塗布せず、内、外筒体を分離した
ことを特徴とする二重紙管の構造。 - 【請求項2】 内筒体と外筒体よりなり、内筒体の外周
面に形成された帯状原紙の接手の間隙部に内筒体の外面
紙の端部巻込部を嵌入し、該巻込部の上部を間隙部より
突出させると共に、内筒体の外面に接着剤を塗布せず、
内、外筒体を分離したことを特徴とする二重紙管の構
造。 - 【請求項3】 外筒体の端部近傍にスロット加工を施し
た請求項1または2に記載の二重紙管の構造。 - 【請求項4】 外筒体は少なくとも一方の端部を内側に
折り曲げて屈曲部を形成した請求項1または2に記載の
二重紙管の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993017889U JP2520254Y2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 二重紙管の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993017889U JP2520254Y2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 二重紙管の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0673040U true JPH0673040U (ja) | 1994-10-11 |
JP2520254Y2 JP2520254Y2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=11956286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993017889U Expired - Lifetime JP2520254Y2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 二重紙管の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2520254Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001226039A (ja) * | 2001-01-18 | 2001-08-21 | Tenryu Ind Co Ltd | 巻取りコア、及びその製造方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101923350B1 (ko) * | 2018-08-13 | 2018-11-29 | 김광수 | 제지용 지관 및 그 제조장치 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS4846210A (ja) * | 1971-10-14 | 1973-07-02 | ||
JPS591315A (ja) * | 1982-06-23 | 1984-01-06 | コニカ株式会社 | シ−ト状物の挾紙包装方法及び装置 |
JPS6087073A (ja) * | 1983-10-19 | 1985-05-16 | Sharp Corp | タイトル記号の自動付加機能を有する文章編集装置 |
JPS62139448A (ja) * | 1985-12-13 | 1987-06-23 | Fujitsu Ltd | 搬送波再生回路 |
-
1993
- 1993-03-16 JP JP1993017889U patent/JP2520254Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
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JPS4846210A (ja) * | 1971-10-14 | 1973-07-02 | ||
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---|---|
JP2520254Y2 (ja) | 1996-12-11 |
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