JPH0659377B2 - 高温還元性ガスの精製法 - Google Patents
高温還元性ガスの精製法Info
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- JPH0659377B2 JPH0659377B2 JP60085412A JP8541285A JPH0659377B2 JP H0659377 B2 JPH0659377 B2 JP H0659377B2 JP 60085412 A JP60085412 A JP 60085412A JP 8541285 A JP8541285 A JP 8541285A JP H0659377 B2 JPH0659377 B2 JP H0659377B2
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- Japan
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- gas
- adsorbent
- reaction
- reducing gas
- temperature reducing
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- Treating Waste Gases (AREA)
- Gas Separation By Absorption (AREA)
- Industrial Gases (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高温還元性ガスの精製方法に関し、たとえば
石炭ガス化プロセスの生成ガスのような高温の還元性ガ
ス混合物中に含まれる硫化水素を最も合理的に除去する
高温還元性ガスの精製方法に関する。
石炭ガス化プロセスの生成ガスのような高温の還元性ガ
ス混合物中に含まれる硫化水素を最も合理的に除去する
高温還元性ガスの精製方法に関する。
(従来の技術) 近年、石油資源の枯渇、価格の高騰から、燃料(又は原
料)の多様化が叫ばれ、石炭や粗悪重質油(タールサン
ド油、オイルシエール油、大慶重油、マヤ原油、或いは
減圧残油など)の利用技術の開発が進められている。石
炭や重質油をガス化して発電や燃料及び合成原料とする
方法はその代表的な一例である。
料)の多様化が叫ばれ、石炭や粗悪重質油(タールサン
ド油、オイルシエール油、大慶重油、マヤ原油、或いは
減圧残油など)の利用技術の開発が進められている。石
炭や重質油をガス化して発電や燃料及び合成原料とする
方法はその代表的な一例である。
しかし、このガス化生成ガスには原料の石炭や重質油に
よつて違うが数100〜数1000ppmの硫化水素を含
み、これは公害防止上、或いは後流機器の腐食や触媒の
被毒防止のため、是非、除去が必要である。
よつて違うが数100〜数1000ppmの硫化水素を含
み、これは公害防止上、或いは後流機器の腐食や触媒の
被毒防止のため、是非、除去が必要である。
この除去方法としては湿式法と乾式法があるが、湿式法
は処理ガスを冷却しなければならず熱経済上不利であ
り、かつ共存成分(タール、ナフタリン、ハロゲン、NH
3,HCN,COS媒じんなど)の除去あるいは吸収液の汚
染、劣化防止のための前処理や廃水処理のための設備が
必要となり、プロセスが複雑になる。
は処理ガスを冷却しなければならず熱経済上不利であ
り、かつ共存成分(タール、ナフタリン、ハロゲン、NH
3,HCN,COS媒じんなど)の除去あるいは吸収液の汚
染、劣化防止のための前処理や廃水処理のための設備が
必要となり、プロセスが複雑になる。
一方乾式法は熱経済的にも有利で、プロセス構成も簡素
なことから金属酸化物を主成分とする吸着剤により高温
で硫化物として吸着除去する方法が一般的になつてい
る。吸着剤としてはFe,Zn,Mo,Cu,Wなどの金属酸化
物が使用され、250〜450℃でH2Sと反応させる
が、Feの場合の吸着反応は(1)〜(3)式に示すように進む
とされている。
なことから金属酸化物を主成分とする吸着剤により高温
で硫化物として吸着除去する方法が一般的になつてい
る。吸着剤としてはFe,Zn,Mo,Cu,Wなどの金属酸化
物が使用され、250〜450℃でH2Sと反応させる
が、Feの場合の吸着反応は(1)〜(3)式に示すように進む
とされている。
Fe2O3+H2→2FeO+H2O ……(1) Fe2O3+CO→2FeO+CO2 ……(2) FeO+H2S→FeS+H2O ……(3) 次いで吸着反応後の吸着剤は酸素含有ガスで(4)式に示
すように金属酸化物に再生され、この吸着、再生反応の
繰返しで高温還元ガス中のイオウ化合物は亜硫酸ガスと
して回収除去される。
すように金属酸化物に再生され、この吸着、再生反応の
繰返しで高温還元ガス中のイオウ化合物は亜硫酸ガスと
して回収除去される。
4FeS+7O2→2Fe2O3+4SO2 ……(4) このプロセスで使用される吸着剤は前述の金属酸化物を
単独あるいは耐熱性の多孔質物質に担持したものを、移
動床方式の場合は球状あるいは円柱状に成形したもの
が、固定床方式の場合はハニカム状に成形したものが従
来より使用されてきた。
単独あるいは耐熱性の多孔質物質に担持したものを、移
動床方式の場合は球状あるいは円柱状に成形したもの
が、固定床方式の場合はハニカム状に成形したものが従
来より使用されてきた。
吸着反応はFe2O3がFeOを経由して逐次的にFeSに進むこ
とで、Fe2O3からFeOへの反応は化学反応律速で、FeOか
らFeSへの反応は反応生成物層内拡散律速で進むこと、
さらにFeOからFeSへの反応速度はFe2O3からFeOへの反応
速度に比較して使用温度域では40倍程度遅いとされて
いる。また移動床方式で使用される球状の吸着剤はダス
ト閉塞を防止する観点から実用上は粒子径3〜10mm程
度のものが使用され、(1)(2)式と(3)の反応速度の差か
ら(1)(2)式は吸着剤内部まで進行するのに対し、(3)式
は吸着剤表層1mmしか利用されず、吸着破過に達するの
で再生工程に移さざるを得ない。石炭ガス化ガスの如き
還元ガスからイオウ化合物を除去して精製されたガスは
エネルギー源として利用されるので、CO,H2濃度を安
定して製造するプロセスにするのが好ましく、(1)(2)式
の反応を極力抑制しなければならない。移動床方式では
吸着工程と再生工程が連続的に繰返されるので上記の技
術的課題は克服しやすいが、固定油下方式では吸着工程
と再生工程を断続的に繰返すので、吸着層と再生層の切
替では、精製ガス中のCO,H2濃度が吸着反応開始時低
下するので、高温還元性ガスの精製方法としては実用上
好ましくない。
とで、Fe2O3からFeOへの反応は化学反応律速で、FeOか
らFeSへの反応は反応生成物層内拡散律速で進むこと、
さらにFeOからFeSへの反応速度はFe2O3からFeOへの反応
速度に比較して使用温度域では40倍程度遅いとされて
いる。また移動床方式で使用される球状の吸着剤はダス
ト閉塞を防止する観点から実用上は粒子径3〜10mm程
度のものが使用され、(1)(2)式と(3)の反応速度の差か
ら(1)(2)式は吸着剤内部まで進行するのに対し、(3)式
は吸着剤表層1mmしか利用されず、吸着破過に達するの
で再生工程に移さざるを得ない。石炭ガス化ガスの如き
還元ガスからイオウ化合物を除去して精製されたガスは
エネルギー源として利用されるので、CO,H2濃度を安
定して製造するプロセスにするのが好ましく、(1)(2)式
の反応を極力抑制しなければならない。移動床方式では
吸着工程と再生工程が連続的に繰返されるので上記の技
術的課題は克服しやすいが、固定油下方式では吸着工程
と再生工程を断続的に繰返すので、吸着層と再生層の切
替では、精製ガス中のCO,H2濃度が吸着反応開始時低
下するので、高温還元性ガスの精製方法としては実用上
好ましくない。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、これら従来の固定床方式がかかえている欠点
を克服するためになされたものであり、高温還元性ガス
中のイオウ化合物を吸着除去するプロセスにおいて精製
ガス中のCO,H2濃度を安定して後流設備に供給する手
段を提供するものである。
を克服するためになされたものであり、高温還元性ガス
中のイオウ化合物を吸着除去するプロセスにおいて精製
ガス中のCO,H2濃度を安定して後流設備に供給する手
段を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、石炭や重質油などのガス化によつて得られる
高温還元性ガス中に含まれるイオウ化合物を、金属酸化
物を主成分とする吸着剤で吸着除去する方法において、
該イオウ化合物を吸着した吸着剤を酸素含有ガスで再生
する工程、次いで再生されて金属酸化物に戻った吸着剤
を前記イオウ化合物を含有する高温還元性ガスで該吸着
剤前後の精製対象の還元ガス濃度が同一になるまで還元
する工程、次いで該高温還元性ガスを通気して該吸着剤
で該イオウ化合物を吸着除去する工程を連続的に繰り返
すことにより精製ガス中の還元性ガス濃度を安定化させ
ることを特徴とする高温還元性ガスの精製法に関するも
のである。
高温還元性ガス中に含まれるイオウ化合物を、金属酸化
物を主成分とする吸着剤で吸着除去する方法において、
該イオウ化合物を吸着した吸着剤を酸素含有ガスで再生
する工程、次いで再生されて金属酸化物に戻った吸着剤
を前記イオウ化合物を含有する高温還元性ガスで該吸着
剤前後の精製対象の還元ガス濃度が同一になるまで還元
する工程、次いで該高温還元性ガスを通気して該吸着剤
で該イオウ化合物を吸着除去する工程を連続的に繰り返
すことにより精製ガス中の還元性ガス濃度を安定化させ
ることを特徴とする高温還元性ガスの精製法に関するも
のである。
以下実施態様を示す第1図により本発明方法を詳述す
る。ガス化炉で部分燃焼ガス化されたH2及びCOを主成
分とするガス化ガス1は除じんされてイオウ化合物を除
去する工程に導かれる。この除じん後のガス化ガス1は
石炭の種類やガス化条件によつて異なるが、数10〜数
1000ppmのH2SやCOS,NH3,HCNなどを含んでおり、
ガス温度はガス化炉出口のスチームヒータ等による熱回
収で250〜500℃、圧力はガス化炉の形式によつて
異なるが常圧〜25ataである。
る。ガス化炉で部分燃焼ガス化されたH2及びCOを主成
分とするガス化ガス1は除じんされてイオウ化合物を除
去する工程に導かれる。この除じん後のガス化ガス1は
石炭の種類やガス化条件によつて異なるが、数10〜数
1000ppmのH2SやCOS,NH3,HCNなどを含んでおり、
ガス温度はガス化炉出口のスチームヒータ等による熱回
収で250〜500℃、圧力はガス化炉の形式によつて
異なるが常圧〜25ataである。
本発明では除じん後のガス化ガス1を、Fe,Zn,Mo,M
n,Cu,W等の金属酸化物からなる吸着剤9を充填したN
o.1吸収再生塔6に流路切替バルブ10を介して通気す
ることでガス化ガス1中のイオウ化合物は硫化物として
吸着除去される。吸着剤9は粒状、円柱状、ハニカム
状、板状などのいずれの形状でも良く、アルミナ、チタ
ニア、シリカ、ゼオライトなどの多孔質の耐熱性基材に
上述の金属酸化物を担持したものが使用される。
n,Cu,W等の金属酸化物からなる吸着剤9を充填したN
o.1吸収再生塔6に流路切替バルブ10を介して通気す
ることでガス化ガス1中のイオウ化合物は硫化物として
吸着除去される。吸着剤9は粒状、円柱状、ハニカム
状、板状などのいずれの形状でも良く、アルミナ、チタ
ニア、シリカ、ゼオライトなどの多孔質の耐熱性基材に
上述の金属酸化物を担持したものが使用される。
Fe2O3を吸着剤成分とした場合の反応式は前述の(1)(2)
(3)式に示すとおりであり、ガス化ガス1に共存する微
量のHCNやCOSも次式に示す反応で一部除去される。
(3)式に示すとおりであり、ガス化ガス1に共存する微
量のHCNやCOSも次式に示す反応で一部除去される。
HCN+H2O→NH3+CO COS+H2O→CO2+H2S 反応温度は250〜450℃、SV値(ガス流量Nm3/h
/吸着剤容量m3)は1,000〜20,0001/h程
度で、ガス中のH2Sの90%以上が除去され、流路切替
バルブ25を介して精製ガス3が得られる。この時流路
切替バルブ13,16,19,22は閉になつている。
/吸着剤容量m3)は1,000〜20,0001/h程
度で、ガス中のH2Sの90%以上が除去され、流路切替
バルブ25を介して精製ガス3が得られる。この時流路
切替バルブ13,16,19,22は閉になつている。
一方No.2吸収再生塔7ではNo.1吸収再生塔6と同一の
吸着剤9が充填されており、イオウ化合物の吸着により
破過に達した吸着剤に流路切替バルブ17を介して酸素
含有ガス2を通気して、次式に示すような焙焼反応によ
り吸着剤を再生させると同時に流路切替バルブ20を介
して濃厚なSO2ガス5を得る。この時流路切替バルブ1
1,14,23,26は閉になつている。
吸着剤9が充填されており、イオウ化合物の吸着により
破過に達した吸着剤に流路切替バルブ17を介して酸素
含有ガス2を通気して、次式に示すような焙焼反応によ
り吸着剤を再生させると同時に流路切替バルブ20を介
して濃厚なSO2ガス5を得る。この時流路切替バルブ1
1,14,23,26は閉になつている。
4FeS+7O2→2Fe2O3+4SO2 上記反応は発熱反応であり、酸素含有ガス2の通気と同
時に急激に起るので、No.2吸収再生塔7の出口ガスを
循環ライン4で循環させながら、再生反応に必要な酸素
を低濃度で全体に均一に供給するなどにより、温度をコ
ントロールすることが好ましい。この再生温度は250
〜600℃で行われ、吸着剤9から放散された濃厚なSO
2ガス5は硫酸製造原料として利用するか、あるいは単
体硫黄や固体の硫黄化合物として回収される工程に導か
れる。
時に急激に起るので、No.2吸収再生塔7の出口ガスを
循環ライン4で循環させながら、再生反応に必要な酸素
を低濃度で全体に均一に供給するなどにより、温度をコ
ントロールすることが好ましい。この再生温度は250
〜600℃で行われ、吸着剤9から放散された濃厚なSO
2ガス5は硫酸製造原料として利用するか、あるいは単
体硫黄や固体の硫黄化合物として回収される工程に導か
れる。
さらにNo.3吸収再生塔8ではNo.1吸収再生塔6、No.
2吸着再生塔7と同一の吸着剤9が充填されており、再
生処理で金属酸化物の状態にされた吸着剤9に除じん後
のガス化ガス1の一部を流路切替バルブ15を介して通
気させて、主として(1)(2)式の還元反応を行わせる。こ
の還元反応はNo.1吸収再生塔6で行われている還元反
応と同じであるが、精製ガス3中のH2,CO濃度が一
定になるまでの予備還元反応であり、流路切替バルブ2
4を介して除じん後のガス化ガス1に戻される。この時
流路切替バルブ12,18,21,27は閉になつてい
る。
2吸着再生塔7と同一の吸着剤9が充填されており、再
生処理で金属酸化物の状態にされた吸着剤9に除じん後
のガス化ガス1の一部を流路切替バルブ15を介して通
気させて、主として(1)(2)式の還元反応を行わせる。こ
の還元反応はNo.1吸収再生塔6で行われている還元反
応と同じであるが、精製ガス3中のH2,CO濃度が一
定になるまでの予備還元反応であり、流路切替バルブ2
4を介して除じん後のガス化ガス1に戻される。この時
流路切替バルブ12,18,21,27は閉になつてい
る。
このような予備還元反応の段階では(3)式のH2Sの吸着反
応も同時に起るが、(1)(2)式の方応が(3)式の反応より
早いので予備還元反応終了後は除じん後のガス化ガス1
の通気を停止して、次工程の吸着反応開始のために待期
させておく。また予備還元反応工程での処理ガス量を吸
着反応工程の処理ガス量に対して精製ガス3中のH2,
CO濃度の変動が許容できる範囲で少なくすれば、第1
図に示したようにNo.5吸収再生塔8出口のガスは点線
部を介して精製ガス3のラインに流すことも考えられ
る。いずれにしても予備還元反応工程終了後においても
イオウ化合物の吸着反応を生じさせる作用は、実用上問
題にならない程十分に備えており、次段階のイオウ化合
物の吸着除去反応開始と同時に、精製ガス3に含有され
るH2,CO濃度を一定にする運転を可能にする。従つ
て後工程の精製ガス3をガスタービン燃料や合成ガス燃
料として使用する時に、H2,CO濃度を安定させて連
続供給することが可能となる。
応も同時に起るが、(1)(2)式の方応が(3)式の反応より
早いので予備還元反応終了後は除じん後のガス化ガス1
の通気を停止して、次工程の吸着反応開始のために待期
させておく。また予備還元反応工程での処理ガス量を吸
着反応工程の処理ガス量に対して精製ガス3中のH2,
CO濃度の変動が許容できる範囲で少なくすれば、第1
図に示したようにNo.5吸収再生塔8出口のガスは点線
部を介して精製ガス3のラインに流すことも考えられ
る。いずれにしても予備還元反応工程終了後においても
イオウ化合物の吸着反応を生じさせる作用は、実用上問
題にならない程十分に備えており、次段階のイオウ化合
物の吸着除去反応開始と同時に、精製ガス3に含有され
るH2,CO濃度を一定にする運転を可能にする。従つ
て後工程の精製ガス3をガスタービン燃料や合成ガス燃
料として使用する時に、H2,CO濃度を安定させて連
続供給することが可能となる。
このようにこれら3種類の吸着反応、再生反応、予備還
元反応を各吸収再生塔で連続的に繰り返すことにより精
製ガス中のH2,COなどの燃料源として使用される還
元性ガス濃度を安定化させるこが可能となる。
元反応を各吸収再生塔で連続的に繰り返すことにより精
製ガス中のH2,COなどの燃料源として使用される還
元性ガス濃度を安定化させるこが可能となる。
なお各吸収再生塔の前後についている流路切替バルブの
開閉状況をまとめると下表のようになる。
開閉状況をまとめると下表のようになる。
流路切替バルブ10,11,12,25,26,27は
除じん後のガス化ガス1から精製ガス3を得るための流
路切替用であり、吸着反応を行つている吸収再生塔前後
のバルブが開き、それ以外は閉になつている。また流路
切替バルブ13,14,15,22,23,24は再生
後の吸着剤を予備還元するために除じん後のガス化ガス
1の一部を導入し、予備還元後にガス化ガスに戻すため
の流路切替用であり、予備還元反応を行つている吸収再
生塔前後のバルブが開き、それ以外は閉になつている。
さらに流路切替バルブ16,17,18,19,20,
21は再生反応に必要な酸素含有ガス2を通気循環させ
てSO2濃厚ガスを得るための流路切替用であり、再生反
応を行つている吸収再生塔前後のバルブが開き、それ以
外は閉になつている。
除じん後のガス化ガス1から精製ガス3を得るための流
路切替用であり、吸着反応を行つている吸収再生塔前後
のバルブが開き、それ以外は閉になつている。また流路
切替バルブ13,14,15,22,23,24は再生
後の吸着剤を予備還元するために除じん後のガス化ガス
1の一部を導入し、予備還元後にガス化ガスに戻すため
の流路切替用であり、予備還元反応を行つている吸収再
生塔前後のバルブが開き、それ以外は閉になつている。
さらに流路切替バルブ16,17,18,19,20,
21は再生反応に必要な酸素含有ガス2を通気循環させ
てSO2濃厚ガスを得るための流路切替用であり、再生反
応を行つている吸収再生塔前後のバルブが開き、それ以
外は閉になつている。
(効果) 以上述べたように本発明方法によれば精製処理しようと
する高温還元性ガス中のH2,COなどの燃料源を一時
的に減少させることなく、安定させて次工程に供給でき
るイオウ化合物の除去精製法である。
する高温還元性ガス中のH2,COなどの燃料源を一時
的に減少させることなく、安定させて次工程に供給でき
るイオウ化合物の除去精製法である。
(実施例) 市販の粒径5mmのアナターゼ型酸化チタン担体に硝酸第
2鉄水溶液の含浸、乾燥(110℃×10hr)操作を
繰り返すことで、TiO276,0重量%、Fe2O324.0
重量%を含有する脱硫剤を調製し、450℃で3時間焼
成後、表1に示す試験条件で吸収反応時の脱硫剤出口ガ
ス中のCO,H2,CO2,H2S濃度の経時変化を求めた。そ
の結果を第2図に示す。
2鉄水溶液の含浸、乾燥(110℃×10hr)操作を
繰り返すことで、TiO276,0重量%、Fe2O324.0
重量%を含有する脱硫剤を調製し、450℃で3時間焼
成後、表1に示す試験条件で吸収反応時の脱硫剤出口ガ
ス中のCO,H2,CO2,H2S濃度の経時変化を求めた。そ
の結果を第2図に示す。
第2図からわかるように吸着反応開始当初は吸着剤出口
のH2,CO濃度が低く、吸着時間が10分位まで漸増
し、10分以後は安定した濃度になつている。このこと
は吸着反応開始時にH2,COが吸着剤に吸着される反
応が起つていることを示すものであり、再生反応終了後
ただちに吸着反応を行うと本実施例の試験条件下では約
10分間CO,H2濃度の低い精製ガスが発生すること
になる。またH2Sの吸着破過時間は20〜30分であ
り、本発明のように予備還元工程を再生工程と吸着工程
の間に設ける効果は大きい。なお第2図でCO濃度が2
0%で定常になつているのは下記反応が併発しているた
めと推定される。
のH2,CO濃度が低く、吸着時間が10分位まで漸増
し、10分以後は安定した濃度になつている。このこと
は吸着反応開始時にH2,COが吸着剤に吸着される反
応が起つていることを示すものであり、再生反応終了後
ただちに吸着反応を行うと本実施例の試験条件下では約
10分間CO,H2濃度の低い精製ガスが発生すること
になる。またH2Sの吸着破過時間は20〜30分であ
り、本発明のように予備還元工程を再生工程と吸着工程
の間に設ける効果は大きい。なお第2図でCO濃度が2
0%で定常になつているのは下記反応が併発しているた
めと推定される。
CO+H2O→CO2+H2
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明方法の実施例を説明するための図であ
り、第2図は本発明の実施例の結果を示す図である。 1……除じん後のガス化ガス 2……酸素含有ガス 3……精製ガス 4……循環ライン 5……SO2ガス 6……No.1吸収再生塔 7……No.2吸収再生塔 8……No.3吸収再生塔 9……吸着剤 10〜27……流路切替バルブ
り、第2図は本発明の実施例の結果を示す図である。 1……除じん後のガス化ガス 2……酸素含有ガス 3……精製ガス 4……循環ライン 5……SO2ガス 6……No.1吸収再生塔 7……No.2吸収再生塔 8……No.3吸収再生塔 9……吸着剤 10〜27……流路切替バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬戸 徹 広島県広島市西区観音新町4丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 尾林 良昭 広島県広島市西区観音新町4丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 藤木 淳次 東京都千代田区丸の内2丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 末弘 貢 東京都千代田区丸の内2丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−225621(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】高温還元性ガス中に含まれるイオウ化合物
を、金属酸化物を主成分とする吸着剤で吸着除去する方
法において、該イオウ化合物を吸着した吸着剤を酸素含
有ガスで再生する工程、次いで再生された吸着剤を前記
イオウ化合物を含有する高温還元性ガスで該吸着剤前後
の精製の対象となる還元ガス濃度が同一になるまで還元
する工程、次いで該高温還元性ガスを通気して該吸着剤
で該イオウ化合物を吸着除去する工程を連続的に繰り返
すことにより精製ガス中の還元性ガス濃度を安定化させ
ることを特徴とする高温還元性ガスの精製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60085412A JPH0659377B2 (ja) | 1985-04-23 | 1985-04-23 | 高温還元性ガスの精製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60085412A JPH0659377B2 (ja) | 1985-04-23 | 1985-04-23 | 高温還元性ガスの精製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61245819A JPS61245819A (ja) | 1986-11-01 |
JPH0659377B2 true JPH0659377B2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=13858087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60085412A Expired - Lifetime JPH0659377B2 (ja) | 1985-04-23 | 1985-04-23 | 高温還元性ガスの精製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0659377B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0790137B2 (ja) * | 1988-02-10 | 1995-10-04 | 財団法人電力中央研究所 | 高温還元性ガスの精製方法 |
JP2651381B2 (ja) * | 1988-09-13 | 1997-09-10 | 財団法人電力中央研究所 | 高温還元性ガスの精製方法 |
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