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JPH0653796B2 - コポリイミド - Google Patents

コポリイミド

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Publication number
JPH0653796B2
JPH0653796B2 JP28384685A JP28384685A JPH0653796B2 JP H0653796 B2 JPH0653796 B2 JP H0653796B2 JP 28384685 A JP28384685 A JP 28384685A JP 28384685 A JP28384685 A JP 28384685A JP H0653796 B2 JPH0653796 B2 JP H0653796B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copolyimide
film
ηinh
solution
elastic modulus
Prior art date
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JP28384685A
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JPS62143928A (ja
Inventor
隆之 太田
文敏 坂口
時生 山室
直樹 高宮
Original Assignee
三菱化成株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 三菱化成株式会社 filed Critical 三菱化成株式会社
Priority to JP28384685A priority Critical patent/JPH0653796B2/ja
Publication of JPS62143928A publication Critical patent/JPS62143928A/ja
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は極めて高い耐熱性、弾性率及び強度を有する新
規な構造を持つたコポリイミドに関する。
〔発明の目的〕
すなわち、本発明は一般式 で表わされる反復単位からなり、反復単位(A):反復単
位(B)が20:80ないし80:20のモル比で存在
し、97%濃硫酸中0.5g/dlの濃度かつ30℃の温
度で測定した対数倍度(ηinh)が0.5dl/g〜10dl/
gであることを特徴とするコポリイミドに関する。
〔発明の構成〕
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のコポリイミドはビフエニルテトラカルボン酸二
無水物(以下(a)成分という)に対し、3,3′−ジメチル
ベンジジン(以下(b)成分という)と4,4′−ジアミノジ
フエニルエーテル(以下(c)成分という)とを(b)成分と
(c)成分の合計量が(a)成分量と実質的に等モルであつて
かつ(b)成分:(c)成分が20:80ないし80:20の
モル比になるように仕込み、有機溶媒中で低温で反応さ
せることにより、コポリイミド前駆体(コポリアミド
酸)を製造した後、常法によりイミド化することにより
製造される。また、有機溶媒中で高温で反応させること
により一段でコポリイミドを製造することもできる。
(a)成分と(b)成分および(c)成分との反応は有機溶媒、
例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N,N−ジメチルピロピオンアミド等のアミド
類、N−メチル−2−ピロリドン、1,5−ジメチル−2
−ピロリドン等のピロリドン類、フエノール、p−クロ
ロフエノール、o−クロロフエノール等のフエノール
類、ジメチルスルホキサイド等を含む単独もしくは混合
溶媒中あるいは少量の他の有機溶媒との混合溶媒中で好
適に実施される。
コポリアミド酸を製造する一段目の反応は比較的低温、
例えば50℃以下の温度で行うのがよく、また一般的に
は(b)および(c)成分を適当な有機溶媒に溶解させた溶液
を冷却下に保ち、この溶液に(a)成分を添加して反応を
行うことが出来る。
かくして得られたコポリアミド酸溶液は種々の方法でイ
ミド化することが出来る。
例えば (イ)そのまま加熱脱水してイミド化する方法 (ロ)コポリアミド酸溶液をガラス板等の上に流延した
後、加熱脱水してイミド化する方法 (ハ)コポリアミド酸溶液に第3級アミン及び酸無水物等
のイミド化触媒を添加混合した後ガラス板等の上に流延
し、室温又は加熱脱水してイミド化する方法 (ニ)大量のアセトン等の貧溶媒に投入して析出、別し
た粉末を加熱乾燥させてイミド化する方法 (ホ)第3級アミン及び酸無水物等のイミド化触媒中また
はそれらを含む有機溶媒中で室温または加熱脱水してイ
ミド化する方法等がある。
本発明のコポリイミドはフイルムや成形体を形成させる
のに必要な高分子量、すなわち97%濃硫酸中、0.5
g/dlの濃度かつ30℃の温度で測定した対数粘度ηinh
が0.5〜10dl/g、好適には1dl/g以上5dl/g以下の
範囲にあることが望ましい。ここで対数粘度ηinhとは
下記式、 ηinh=ln(ηrel)/C (式中、Cは重合体溶液の濃度(重合体g/溶媒100
ml)であり、かつηrelは相対粘度すなわち毛細管粘度
計で測定した重合体溶液及び溶媒の流動時間の比で定義
される測定値である。)で示される。
本発明のコポリイミドは、前示(A)および(B)の反復単位
が20:80ないし80:20好ましくは30:70な
いし70:30(モル比)である。後述の実施例および
参考例で明らかなように、それぞれの単独系では勿論の
こと(A)と(B)の割合が上記範囲外では本発明の目的の高
弾性率、高強度のコポリイミドが得られないからであ
る。すなわち、(A)の割合が上記範囲以下であると弾性
率および耐熱性(Tg)等が十分改良されず、また(A)の
割合が上記範囲以上であると弾性率は高いが強度及び伸
びの極めて低いものしか得られなくなる。
本発明のコポリイミドを前述のイミド化法でフイルムと
して得ることが出来る。また、一度粉末として得、次い
で公知の方法で成形体とすることもできる。又本発明の
コポリイミドは濃硫酸や発煙硫酸に容易に溶解するので
繊維等にすることもできる。
本発明のコポリイミドはそれ自体公知の処方に従い周知
の配合剤、例えば酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収
剤、着色剤、充填剤等を配合してもよい。
〔実施例〕 以下実施例によつて本発明を詳細に説明するが、本発明
はその要旨を越えぬ限り、下記実施例によつて限定され
るものではない。
なお、フイルム特性は下記によつて評価した。
引張試験:ASTM B638の試験方法に準拠した方法で20
℃で測定した。
ガラス転移温度(以下Tgと略記する):島津製作所製の
熱的機械分析計を用いて10℃/分の昇温速度で測定し
た。
また、コポリイミド及びポリイミドの対数粘度(ηin
h)は97%濃硫酸中、0.5g/dlの濃度かつ30℃の
温度で測定した。
実施例1 撹拌装置を備えた500ml4つ口フラスコに4,4′−ジ
アミノジフエニルエーテル(以下ODAと略す)3.0
g、3,3′−ジメチルベンジジン(以下OTDと略す)
9.6gを精秤し、N,N−ジメチルアセトアミド(以下
DMACと略す)290mlを加えて溶解した。次いでビ
フエニルテトラカルボン酸二無水物(以下BPDAと略
す)17.7gを加え室温にて6時間反応を行なつた。
反応の進行と共に溶液の粘度は上昇し、10重量%のOT
D/ODA=75/25(モル比)のアミド酸共重合体溶液を得
た。このコポリアミド酸溶液の一部をN−メチル−2−
ピロリドン(以下NMPと略す)にて希釈して0.5g/
dl溶液に調製し、対数粘度(以下、ηinhと記す。)を
測定したところ2.7dl/gであつた。赤外吸収スペクト
ルから3280cm-1にアミドの吸収(N−H)が認められ
た。
このコポリアミド酸溶液をドクターナイフにで、ガラス
板上に、薄膜を形成し、70℃で90分間、熱風乾燥炉
中にて乾燥した。
次いで、この半乾燥フイルムを金属枠に固定し70℃か
ら300℃まで昇温熱処理し、更に300℃で15分
間、最終的な熱処理を行ない厚さ35μmのコポリイミ
ドフイルムを得た。
このフイルムの赤外吸収スペクトルをとると1780cm-1
び730cm-1に強いイミドの吸収が新たにみられ、一方
3280cm-1のN−Hの吸収が完全になくなっていた。
このフイルムの引張物性は、弾性率550kg/mm2、強度
25kg/mm2、破断伸度25%であつた。
尚、このコポリイミドのTgは400℃以上であり、μin
hは1.6dl/gであつた。
実施例2 ODA6.0g、OTD6.4g、BPDA17.7gを使用す
る以外は、実施例1と同様にして対数粘度2.6gl/gの
BPDA/ODA=50/50(モル比)のアミド酸共重合体
溶液を製造した。
このコポリアミド酸溶液から実施例1と同様にして、厚
さ38μmのコポリイミドフイルムを得た。このフイル
ムの引張物性は、弾性率500kg/mm2、強度23kg/m
m2、破断伸度45%であつた。このコポリイミドのTgは
約370℃、ηinhは2.1dl/gであつた。
上記コポリイミドの元素分析値は、C:74.6%、H:
3.5%、O:15.7%、N:6.0%であつた。
尚、理論値〔反復単位(A)/反復単位(B)=50/50
(モル比)〕は、C:75.0%、H:3.5%、O:
15.5%、N:6.0%である。同様にして作つた厚
さ8μmコポリイミドフイルムの赤外吸収スペクトルを
第1図に示した。
実施例3 実施例2で製造したコポリアミド酸溶液に、コポリアミ
ド酸のBPDA単位1モルに対し、イソキノリン1モル及び
無水酢酸4モルを加え、よく混合した後、ドクターナイ
フにてガラス板上に塗膜を形成し、120℃で10分間
熱風乾燥炉中にて乾燥した。次いでこの半乾燥フイルム
を金属枠に固定し、200℃で12分間熱処理し、更に
300℃で15分間熱処理を行ない、厚さ40μmのコ
ポリイミドフイルムを得た。
このフイルムの引張物性は、弾性率560kg/mm2、強度
28kg/mm2、破断伸度50%であつた。このコポリイミ
ドのηinhは2.1dl/gであつた。Tgは400℃以上で
あつた。
実施例4 実施例2で製造したコポリアミド酸溶液より、ドクター
ナイフにてガラス板上に薄膜を形成し、70℃で90分
間熱風乾燥炉中にて乾燥して半乾燥フイルムを得た。こ
のフイルムを室温にて無水酢酸、ピリジン、トルエン、
各200ml、300ml、500mlの混合溶液に20時間
浸漬した後、実施例3と同様に金属枠に固定し加熱処理
を行ない、厚さ37μmのコポリイミドフイルムを得
た。
このフイルムの引張特性は、弾性率570kg/mm2、強度
30kg/mm2、破断伸度51%であつた。このコポリイミ
ドのηinhは2.0dl/gであつた。
Tgは400℃以上であつた。
実施例5 ODA9.0g、OTD3.2g、BPDA/7.7gを使用す
る以外は、実施例1と同様の操作で得られたηinh=
2.4dl/g,OTD/ODA=25/75(モル比)のアミド酸共
重合体溶液より、実施例1の操作で厚さ37μmのコポ
リイミドフイルムを製造した。
このフイルムの引張物性は弾性率400kg/mm2、強度2
3kg/mm2、破断伸度60%であつた。このコポリイミド
のηinhは1.6dl/gであつた。Tgは340℃であつ
た。
比較例1 ODA12.0g、BPDA17.7gを使用する以外は、
実施例1と同様の操作で固有粘度2.3dlgのポリアミ
ド酸溶液を得た。
この溶液から実施例1の操作で製造された厚さ38μm
のポリイミドフイルムの引張物性は、弾性率300kg/m
m2、強度15kg/mm2、破断伸度60%であつた。このポ
リイミドのηinhは1.2dl/gであつた。Tgは280℃
であつた。
比較例2 OTD12.7g、BPDA17.7gを使用する以外は、
実施例1と同様の操作で固有粘度2.8dl/gのポリアミ
ド酸溶液を得た。
この溶液から実施例1の操作で製造された38μmのポ
リイミドフイルムの引張物性は、強度14kg/mm2、破断
伸度4%、弾性率は580であつた。このポリイミドの
ηinhは1.2dl/gであつた。Tgは400℃以上であつ
た。
比較例3 ODA10.8g、OTD1.3g、BPDA17.7gを
使用する以外は、実施例1と同様の操作で得られたηin
h=2.5dl/g、OTD/ODA=1/9(モル比)のアミド
酸共重合体溶液より、厚さ37μmのコポリイミドフイ
ルムを製造した。
このフイルムの引張弾性は、弾性率320kg/mm2、強度
16kg/mm2、破断伸度55%であつた。このコポリイミ
ドのηinhは1.0dl/gであつた。Tgは315℃であつた。
比較例4 ODA1.2g、OTD11.5g、BPDA17.7gを
使用する以外は、実施例1と同様の操作で得られたηin
h=2.6dl/g、OTD/ODA=9/1(モル比)のアミド
酸共重合体溶液より、厚さ37μmのコポリイミドフイ
ルムを製造した。
このフイルムの引張物性は、弾性率540kg/mm2、強度
17.0kg/mm2、破断伸度5%であつた。このコポリイ
ミドのηinhは1.2dl/gであつた。Tgは400℃以上であ
つた。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によると、極めて高い耐熱性、弾性
率、強度及び伸びを有する新規な構造を持つたコポリイ
ミドが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例2で得られた本発明コポリイミドの赤
外吸収スペクトル図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 で表わされる反復単位からなり、反復単位(A):反復単
    位(B)が20:80ないし80:20のモル比で存在
    し、97%濃硫酸中0.5g/dlの濃度かつ30℃の温
    度で測定した対数粘度(ηinh)が0.5dl/g〜10dl/
    gであることを特徴とするコポリイミド。
JP28384685A 1985-12-17 1985-12-17 コポリイミド Expired - Fee Related JPH0653796B2 (ja)

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