JPH0650547A - 電子レンジによる解凍方法とその解凍用具 - Google Patents
電子レンジによる解凍方法とその解凍用具Info
- Publication number
- JPH0650547A JPH0650547A JP20217292A JP20217292A JPH0650547A JP H0650547 A JPH0650547 A JP H0650547A JP 20217292 A JP20217292 A JP 20217292A JP 20217292 A JP20217292 A JP 20217292A JP H0650547 A JPH0650547 A JP H0650547A
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- Japan
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- defrosting
- foods
- thawed
- thawing
- food
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、電子レンジによる解凍方法と解凍
用具に関するものであり、複数個の被解凍食品を積み重
ねて解凍する際、各々の食品間に電波の入る空間を設け
効率よく解凍を促進させることを、目的とする。 【構成】 本発明の解凍用具16は、非金属性の材料に
よって構成され、穴18、19を多く有する板状に成形
されている。この解凍用具16を、被解凍食品15、1
7の各々の接触面にはさみこみ、電波のはいる空間を確
保することにより、解凍を促進させることができる。こ
れにより効率よく解凍することができる。
用具に関するものであり、複数個の被解凍食品を積み重
ねて解凍する際、各々の食品間に電波の入る空間を設け
効率よく解凍を促進させることを、目的とする。 【構成】 本発明の解凍用具16は、非金属性の材料に
よって構成され、穴18、19を多く有する板状に成形
されている。この解凍用具16を、被解凍食品15、1
7の各々の接触面にはさみこみ、電波のはいる空間を確
保することにより、解凍を促進させることができる。こ
れにより効率よく解凍することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジによる冷凍
食品の解凍方法と解凍用具に関するものである。
食品の解凍方法と解凍用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子レンジを用いた冷凍食品の解凍調理
は、他の自然解凍、冷蔵庫解凍などに比べ短時間で解凍
できることから、近年広く普及してきている。このよう
な従来の電子レンジによる解凍方法を、図4を参照しな
がら説明する。
は、他の自然解凍、冷蔵庫解凍などに比べ短時間で解凍
できることから、近年広く普及してきている。このよう
な従来の電子レンジによる解凍方法を、図4を参照しな
がら説明する。
【0003】図4に示すように、加熱室1にはマグネト
ロン2が設けられ加熱室1内に電波を照射している。加
熱室1内には、電波透過性の材料によって形成した解凍
容器3を設ける。この解凍容器3内には、同じく電波透
過性の材料によって形成した解凍網4を設け、解凍網4
の上にはマイナス温度に冷凍した冷凍食品である被解凍
食品5を載置する。被解凍食品5は、大量のものを一度
に解凍するために複数個載置し、各々が積み重なる状態
になっている。このような状態でマグネトロン2からの
電波を被解凍食品5に照射し、解凍加熱を行う構成であ
った。
ロン2が設けられ加熱室1内に電波を照射している。加
熱室1内には、電波透過性の材料によって形成した解凍
容器3を設ける。この解凍容器3内には、同じく電波透
過性の材料によって形成した解凍網4を設け、解凍網4
の上にはマイナス温度に冷凍した冷凍食品である被解凍
食品5を載置する。被解凍食品5は、大量のものを一度
に解凍するために複数個載置し、各々が積み重なる状態
になっている。このような状態でマグネトロン2からの
電波を被解凍食品5に照射し、解凍加熱を行う構成であ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の解凍
方法によると複数の被解凍食品を積み重ねて解凍するの
で、溶解によって生じた水が各々の被解凍食品間で再凍
結してしまい、接触面が溶けにくいだけでなく各食品の
中心温度が上がりにくく、均一に解凍できないという問
題を有していた。
方法によると複数の被解凍食品を積み重ねて解凍するの
で、溶解によって生じた水が各々の被解凍食品間で再凍
結してしまい、接触面が溶けにくいだけでなく各食品の
中心温度が上がりにくく、均一に解凍できないという問
題を有していた。
【0005】本発明は、複数の被解凍食品を積み重ねて
も、むらなく均一に解凍する方法を提供することを第1
の目的としている。
も、むらなく均一に解凍する方法を提供することを第1
の目的としている。
【0006】また第2の目的は、複数の被解凍食品間に
電波の入る空間を設けるための解凍用具を提供すること
にある。
電波の入る空間を設けるための解凍用具を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために、本発明では、非金属性の材料によって構成し
た解凍用具を食品間にはさむことによって、被解凍食品
がお互いに直接接触しない状態で、解凍容器内に載置で
きる構成とするものである。
るために、本発明では、非金属性の材料によって構成し
た解凍用具を食品間にはさむことによって、被解凍食品
がお互いに直接接触しない状態で、解凍容器内に載置で
きる構成とするものである。
【0008】また第2の目的を達成するために、本発明
では、非金属性の材料を板状に成形して被解凍食品間に
はさみやすくし、溶解によって生じた水がたまって再凍
結しないように多くの穴を設けるものである。
では、非金属性の材料を板状に成形して被解凍食品間に
はさみやすくし、溶解によって生じた水がたまって再凍
結しないように多くの穴を設けるものである。
【0009】
【作用】本発明の解凍方法は、上記した構成によって、
積み重ねた被解凍食品間にも電波が入る余地を設け、電
波の浸透率がよくなることにより各食品の中心温を上げ
て解凍を促進させる。
積み重ねた被解凍食品間にも電波が入る余地を設け、電
波の浸透率がよくなることにより各食品の中心温を上げ
て解凍を促進させる。
【0010】また、非金属性の材料によって板状に形成
した解凍用具は、多くの穴を設けることにより、溶解に
より生じた水を下に落しながら解凍するので、水が再び
食品に付着して再凍結する心配なく解凍できる。
した解凍用具は、多くの穴を設けることにより、溶解に
より生じた水を下に落しながら解凍するので、水が再び
食品に付着して再凍結する心配なく解凍できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。
する。
【0012】図1に示すように、加熱室11にはマグネ
トロン12を設け、加熱室11内に電波を照射する構成
である。加熱室11内には、電波透過性の材料によって
形成した解凍容器13を設ける。解凍容器13内には、
同じく電波透過性の材料によって形成した解凍網14を
設け、解凍網14の上にはマイナス温度に冷凍した冷凍
食品である被解凍食品15を載置する。さらに、被解凍
食品15の上部には、非金属性で電波透過性の、例えば
ポリサルホン樹脂等によって形成した解凍余伊具16を
介在させた上に、同じく被解凍食品17を積み重ねて載
置する。
トロン12を設け、加熱室11内に電波を照射する構成
である。加熱室11内には、電波透過性の材料によって
形成した解凍容器13を設ける。解凍容器13内には、
同じく電波透過性の材料によって形成した解凍網14を
設け、解凍網14の上にはマイナス温度に冷凍した冷凍
食品である被解凍食品15を載置する。さらに、被解凍
食品15の上部には、非金属性で電波透過性の、例えば
ポリサルホン樹脂等によって形成した解凍余伊具16を
介在させた上に、同じく被解凍食品17を積み重ねて載
置する。
【0013】解凍用具16により、下段の被解凍食品1
5と上段の被解凍食品17は直接接触しないように配置
される。解凍用具16は、図2に示すように上面部に穴
18を、側面部に穴19を各々複数個設けている。穴1
8と穴19は、垂直方向につながっている。
5と上段の被解凍食品17は直接接触しないように配置
される。解凍用具16は、図2に示すように上面部に穴
18を、側面部に穴19を各々複数個設けている。穴1
8と穴19は、垂直方向につながっている。
【0014】図3は、本発明の他の実施例であり、マグ
ロのコロ等の略三角形をした冷凍食品を加熱室内に収納
した状態を示すものである。下段の被解凍食品15の上
部には、解凍室内に収納した状態を示すものである。下
段の被解凍食品15の上部には、解凍用具16を傾斜し
た状態で載置し、上段の被解凍食品17を積み重ねてい
る。被解凍食品で特に生鮮魚介類などの食品は溶解によ
って水が多く生じるが、この水は解凍網14を通って解
凍容器13内にためられ、これにより溶解した水に被解
凍食品15が浸ることを防いでいる。これは水の誘電率
が氷の誘電率に比べて大きく、溶解によって生じた水に
食品が浸った状態で起こる食品の煮えなどの過加熱を防
止するためである。
ロのコロ等の略三角形をした冷凍食品を加熱室内に収納
した状態を示すものである。下段の被解凍食品15の上
部には、解凍室内に収納した状態を示すものである。下
段の被解凍食品15の上部には、解凍用具16を傾斜し
た状態で載置し、上段の被解凍食品17を積み重ねてい
る。被解凍食品で特に生鮮魚介類などの食品は溶解によ
って水が多く生じるが、この水は解凍網14を通って解
凍容器13内にためられ、これにより溶解した水に被解
凍食品15が浸ることを防いでいる。これは水の誘電率
が氷の誘電率に比べて大きく、溶解によって生じた水に
食品が浸った状態で起こる食品の煮えなどの過加熱を防
止するためである。
【0015】被解凍食品15および17の間に設置した
解凍用具16は、被解凍食品の各々の接触を防ぎ、電波
を通りやすくして解凍を促進させる。その際に生じた水
は上面及び側面の穴から下の容器に落ち、過加熱の原因
になることはない。また本解凍用具は細い板状なので、
使用数を変えたり縦横の置く方向を変えたりすること
で、被解凍食品の大きさや個数に対応することができ
る。
解凍用具16は、被解凍食品の各々の接触を防ぎ、電波
を通りやすくして解凍を促進させる。その際に生じた水
は上面及び側面の穴から下の容器に落ち、過加熱の原因
になることはない。また本解凍用具は細い板状なので、
使用数を変えたり縦横の置く方向を変えたりすること
で、被解凍食品の大きさや個数に対応することができ
る。
【0016】
【発明の効果】以上のように、請求項1の解凍方法によ
れば次の効果が得られる。
れば次の効果が得られる。
【0017】複数の被解凍食品を積み重ねて解凍する
際、各々の接触面にも電波が入り、解凍が促進する。こ
れにより積み重ねた部分だけが解凍されにくいといった
従来の問題点も解消され、被解凍食品全体が均一に解凍
され、解凍状態の良い調理物が得られることになる。特
に生鮮魚介類は、ブロック状の大きいものや氷詰めの状
態で冷凍されているものが多く流通している。例えばマ
グロのブロックは、積み重ねた際に食品と食品の接触面
が大きくその部分だけが解凍が促進しない。また冷凍エ
ビの氷詰めブロックは、溶解した水が食品間で再凍結し
てしまうことが原因で、積み重ねた部分と他の部分との
解凍状態の差が大きく、良い解凍状態が得られなかっ
た。この解凍用具を使用することにより、どちらも大量
にしかも均一な解凍が、できるようになった。
際、各々の接触面にも電波が入り、解凍が促進する。こ
れにより積み重ねた部分だけが解凍されにくいといった
従来の問題点も解消され、被解凍食品全体が均一に解凍
され、解凍状態の良い調理物が得られることになる。特
に生鮮魚介類は、ブロック状の大きいものや氷詰めの状
態で冷凍されているものが多く流通している。例えばマ
グロのブロックは、積み重ねた際に食品と食品の接触面
が大きくその部分だけが解凍が促進しない。また冷凍エ
ビの氷詰めブロックは、溶解した水が食品間で再凍結し
てしまうことが原因で、積み重ねた部分と他の部分との
解凍状態の差が大きく、良い解凍状態が得られなかっ
た。この解凍用具を使用することにより、どちらも大量
にしかも均一な解凍が、できるようになった。
【0018】また請求項2の解凍用具は板状に形成して
いるので、使用数を変えたり縦横の置く方向を変えたり
することで、食品の種類・形・大きさ・個数が違った被
解凍食品にも対応することができるので、使い勝手がよ
くなる。さらに、複数個の穴を設けているので、氷の溶
解によって生じた水も解凍用具の穴を通して滴下するの
で、水が過加熱をして、被解凍食品の一部が煮えること
も防ぐことができ、これによっても均一な解凍状態が実
現できる。
いるので、使用数を変えたり縦横の置く方向を変えたり
することで、食品の種類・形・大きさ・個数が違った被
解凍食品にも対応することができるので、使い勝手がよ
くなる。さらに、複数個の穴を設けているので、氷の溶
解によって生じた水も解凍用具の穴を通して滴下するの
で、水が過加熱をして、被解凍食品の一部が煮えること
も防ぐことができ、これによっても均一な解凍状態が実
現できる。
【0019】さらに請求項2の解凍用具は薄い板状であ
るので、解凍調理に使用しないときは狭い場所でも保管
でき邪魔になることもなく、この面でも使いやすい。
るので、解凍調理に使用しないときは狭い場所でも保管
でき邪魔になることもなく、この面でも使いやすい。
【0020】以上述べたように、均一で良好な解凍性能
が得られ、さらに極めて使いやすい解凍を実現させるも
のである。
が得られ、さらに極めて使いやすい解凍を実現させるも
のである。
【図1】本発明の一実施例における解凍方法を示す電子
レンジの断面図
レンジの断面図
【図2】本発明の一実施例における解凍用具の斜視図
【図3】本発明の他の実施例における解凍方法を示す電
子レンジの断面図
子レンジの断面図
【図4】従来に解凍方法を示す電子レンジの断面図
11 加熱室 15、17 被解凍食品 16 解凍用具 18、19 穴
Claims (2)
- 【請求項1】電子レンジの加熱室内に複数個の被解凍食
品を収納し、前記被解凍食品の間に、非金属性の材料で
構成した解凍用具をはさみこみ、この状態で電波により
解凍する電子レンジによる解凍方法。 - 【請求項2】被解凍食品の各々の接触面にはさみこむ用
具は、非金属性の材料によって板状に形成し、複数個の
穴を有する構成とした解凍用具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20217292A JPH0650547A (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 電子レンジによる解凍方法とその解凍用具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20217292A JPH0650547A (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 電子レンジによる解凍方法とその解凍用具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0650547A true JPH0650547A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=16453163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20217292A Pending JPH0650547A (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 電子レンジによる解凍方法とその解凍用具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0650547A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6364415B1 (en) | 1999-07-29 | 2002-04-02 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Head rest for vehicle seat |
-
1992
- 1992-07-29 JP JP20217292A patent/JPH0650547A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6364415B1 (en) | 1999-07-29 | 2002-04-02 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Head rest for vehicle seat |
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