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JPH0637551A - 歪み補償回路 - Google Patents

歪み補償回路

Info

Publication number
JPH0637551A
JPH0637551A JP4190393A JP19039392A JPH0637551A JP H0637551 A JPH0637551 A JP H0637551A JP 4190393 A JP4190393 A JP 4190393A JP 19039392 A JP19039392 A JP 19039392A JP H0637551 A JPH0637551 A JP H0637551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distortion
amplifier
power
compensation
power level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4190393A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Suzuki
昌義 鈴木
Fumihiko Kobayashi
文彦 小林
Isamu Unno
勇 海野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP4190393A priority Critical patent/JPH0637551A/ja
Publication of JPH0637551A publication Critical patent/JPH0637551A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、高周波電力増幅器で発生する非直
線歪みを補償する歪み補償回路に関し、入力信号の電力
レベルが小さな状態において無駄な歪み補償を行うため
に消費される電力を節減できることを目的とする。 【構成】 電力増幅器11の入出力信号の間の位相差お
よび電力レベルの差を補正して差分をとり、その差分か
ら電力増幅器11内で発生する非直線歪みを抽出する歪
み抽出手段13と、その抽出された非直線歪みを増幅し
てその非直線歪みの電力レベルを調整する補償増幅器1
5と、出力信号と補償増幅器15によって増幅された非
直線歪みとを逆相加算してその出力信号に含まれる非直
線歪みを除去する歪み除去手段17とを備えた歪み補償
回路において、入力信号または歪み除去手段17により
歪み補償された出力信号の何れか一方の電力レベルに応
じて、補償増幅器15の動作点を可変する動作点可変手
段19を備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波電力増幅器で発
生する非直線歪みを補償する歪み補償回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信機器には、低廉化および小型
化が要求され、特に、運用時における消費電力を規定値
以下に抑えることが要求されるマイクロ波帯の送信装置
では、その最終段に非直線歪みの発生が少なく、かつ所
望の出力電力が得られる電力増幅器が用いられる。
【0003】このような電力増幅器を実現する方法の
内、出力バックオフ方式は、一般に、入力信号が伝送情
報により変調されているときには増幅器の動作点が飽和
出力より低く設定されるので高い電力効率を得ることが
できず、かつ増幅素子として飽和出力レベルが十分高い
ものが得られないために採用できない場合が多い。さら
に、VHF帯以下の領域で用いられる負帰還増幅方式
は、マイクロ波帯以上の周波数では、帰還路の位相回転
が大きくなるために安定な動作が期待できない。したが
って、マイクロ波帯の電力増幅器では、その増幅器で発
生する相互変調、AM−PM変換その他の非線型歪みを
補償する歪み補償回路が付加される。
【0004】図7は、従来のフィードフォワード型歪み
補償回路の構成例を示す図である。図において、入力信
号S1 は電力分配器71の入力に与えられ、その一方の
出力は電力増幅器72を介して電力合成器73の一方の
入力に接続される。電力分配器73の一方の出力は遅延
線74を介して電力合成器75の一方の入力に接続さ
れ、その出力はアンテナ系に接続される。電力分配器7
1の他方の出力は遅延線76、可変減衰器77および可
変移相器78を介して電力合成器73の他方の入力に接
続され、その他方の出力は可変減衰器79、可変移相器
80および補償増幅器81を介して電力合成器75の他
方の入力に接続される。
【0005】このような構成の歪み補償回路では、電力
増幅器72は電力分配器71を介して与えられる入力信
号S1 の電力を増幅し、このような増幅により得られた
出力信号S2 は電力分配器73および遅延線74を介し
て電力合成器75に与えられる。このような出力信号S
2 には、一般に、図8(a) に示すように、入力信号S 1
に周波数f1 、f2 の基本波成分が含まれるとすると、
これらの成分に応じて電力増幅器72内で発生した周波
数(2f1−f2)、(2f2 −f1) の3次歪み成分が含ま
れる。さらに、このような3次歪み成分は、電力増幅器
72の入出力特性の線型領域では、図8(b) に太線で示
すように、入力信号の電力レベルに対して基本波成分の
3倍の割合で変化する。
【0006】一方、可変減衰器77の減衰量と可変移相
器78の移相量とは、所定の方法により予め取得された
電力増幅器72の利得と移相量とに応じて、電力分配器
71の入力端から電力増幅器72および電力分配器73
を介して可変減衰器79の入力端に至る第一の信号経路
と、電力分配器71の入力端から遅延線76、可変減衰
器77、可変移相器78を介して可変減衰器79の入力
端に至る第二の信号経路とにおいて、基本波成分に対す
る総合利得が同じであり、かつ移相量が逆相となる値に
設定される。
【0007】したがって、可変減衰器79の入力端に
は、基本波成分が相殺されて電力増幅器72で発生した
非直線歪みの成分が得られる。なお、このような非直線
歪みの成分の主要な電力は、上述した3次歪み成分S3
である。
【0008】また、電力増幅器72の出力信号S2 は、
上述した第二の信号経路の影響を受けずに電力合成器7
3を通過して遅延線74に与えられる。可変減衰器79
の減衰量と可変移相器80の移相量とは、電力合成器7
5の出力信号S4 の電力レベルに応じて、電力分配器7
3の一方の出力から遅延線74および電力合成器75を
介してその出力端に至る第三の信号経路と、電力分配器
73の他方の出力から可変減衰器79、可変移相器8
0、補償増幅器81および電力合成器75を介してその
出力端に至る第四の信号経路とにおいて、上述した3次
歪み成分に対する総合利得が同じであり、かつ移相量が
逆相となる値に設定される。
【0009】したがって、電力合成器75の出力には、
電力増幅器72の出力信号S2 からその信号に含まれる
3次歪み成分S3 が除去された出力信号S4 が得られ
る。また、補償増幅器81では、その出力端にアイソレ
ータを備えることにより、アンテナ系とのインピーダン
ス不整合その他に起因した反射電力の影響を回避する。
【0010】図9は、従来のプリディストーション型歪
み補償回路の構成例を示す図である。図において、図7
に示すものと構成が同じものについては、同じ参照番号
を付与して示し、ここではその説明を省略する。
【0011】このような歪み補償回路と図9に示す歪み
補償回路との相違点は、電力増幅器72を電力合成器7
5の後段に配置し、電力分配器71の一方の出力を電力
合成器73を介さずに遅延線74の入力に直結し、遅延
線76、可変減衰器77、可変移相器78および電力合
成器73に代えて歪み発生回路91を配置した点にあ
る。
【0012】このような構成の歪み補償回路では、歪み
発生回路91は、予め取得された電力増幅器72の非直
線特性に基づいて、電力分配器71および遅延線76を
介して与えられる入力信号S1 に応じて電力増幅器72
内で生じ得る非直線歪み成分と同じ歪み信号S3Pを生成
する。可変減衰器79、可変移相器80および補償増幅
器81は、このような信号S3Pの電力レベルと位相とを
調整することにより、上述したように電力増幅器72内
で生じ得る非直線歪み成分と同じ電力レベルでかつ逆相
の歪み信号S3 -を生成する。電力合成器75は、その歪
み信号を電力分配器71および遅延線74を介して得ら
れる入力信号S1 に合成して電力増幅器72に与える。
【0013】したがって、電力増幅器72の出力には、
その内部で発生する非直線歪みが上述した歪み信号S3 -
と相殺されて出力信号S4 が得られる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の歪み補償回路では、補償増幅器81は補償すべき
非直線歪み成分を所定の電力レベルで出力するために連
続動作を行って電力を消費していた。しかし、例えば、
このような歪み補償回路がマイクロ波帯の無線伝送装置
に搭載された場合には、同時に設定された複数の伝送チ
ャネルの変調波信号の合成波が入力信号S1 として与え
られ、かつ一般に、そのチャネルの数はトラフィック量
の変化に応じて刻々と変化する。
【0015】したがって、同時に設定された伝送チャネ
ルの数が少ない状態では、入力信号の電力レベルも小さ
くなり、図8(b) に太線で示すように、電力増幅器72
の出力信号に含まれる3次歪み成分が基本波成分に対し
て小さなレベルとなって歪み補償の必要がないにもかか
わらず、補償増幅器81は連続動作して無駄な電力を消
費していた。
【0016】本発明は、入力信号の電力レベルが小さな
状態において無駄な歪み補償を行うために消費される電
力を節減することができる歪み補償回路を提供すること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1に記載
の発明の原理ブロック図である。本発明は、電力増幅器
11の入力信号と出力信号との間の位相差および電力レ
ベルの差を補正して差分をとり、その差分から電力増幅
器11内で発生する非直線歪みを抽出する歪み抽出手段
13と、歪み抽出手段13によって抽出された非直線歪
みを増幅してその非直線歪みの電力レベルを調整する補
償増幅器15と、出力信号と補償増幅器15によって増
幅された非直線歪みとを逆相加算してその出力信号に含
まれる非直線歪みを除去する歪み除去手段17とを備え
た歪み補償回路において、入力信号または歪み除去手段
17によって非直線歪みが除去された出力信号の何れか
一方の電力レベルに応じて、補償増幅器15の動作点を
可変する動作点可変手段19を備えたことを特徴とす
る。
【0018】図2は、請求項2に記載の発明の原理ブロ
ック図である。本発明は、電力増幅器11について予め
取得された入力信号に対する出力信号の非直線性に基づ
いて、その電力増幅器内で発生する非直線歪みを生成す
る歪み生成手段21と、歪み生成手段21によって生成
された非直線歪みを増幅してその非直線歪みの電力レベ
ルを調整する補償増幅器23と、入力信号に補償増幅器
23によって増幅された非直線歪みを逆相加算して電力
増幅器11に与える歪み注入手段25とを備えた歪み補
償回路において、入力信号または出力信号の何れか一方
の電力レベルに応じて補償増幅器23の動作点を可変す
る動作点可変手段27を備えたことを特徴とする。
【0019】
【作用】請求項1に記載の歪み補償回路では、動作点可
変手段19が、電力増幅器11の入力信号あるいは歪み
除去手段17によって非直線歪みが除去された出力信号
の電力レベルに応じて、補償増幅器15の動作点を可変
する。また、電力増幅器11内で発生する非直線歪みの
各周波数成分は、一般に、その増幅器の入出力特性上に
おいて、その成分の入力信号に対する次数に比例した変
化率をとるので、入力信号の電力レベルが小さいほど出
力信号に含まれる非直線歪みの割合は小さくなる。
【0020】すなわち、入力信号の電力レベルが小さい
ために出力信号に含まれる非直線歪みの電力レベルが補
償されるべき下限値を下回る状態では、可変設定された
動作点において補償増幅器15が歪み除去手段17に伝
達し得る非直線歪みの範囲内で電力増幅器11の出力信
号の歪み補償が行われ、さらに、その動作点が補償増幅
器15のカットオフ領域に達しても歪み補償を行わずに
十分な線型性を有する増幅器が実現されるので、補償増
幅器15を一定の動作点で連続的に動作させる従来例に
比べて、消費電力が低減される。
【0021】図2は、請求項2に記載の発明の原理ブロ
ック図である。請求項2に記載の歪み補償回路では、歪
み生成手段21によって入力信号の電力レベルに比例し
た電力で生成され、かつ補償増幅器23を介して与えら
れる非直線歪みと、入力信号とを逆相加算して電力増幅
器11に与えることにより歪み補償を行うので、その歪
み補償の方法は請求項1に記載の歪み補償回路と異な
る。
【0022】しかし、電力増幅器11の非直線性は同じ
であり、かつ歪み生成手段21から出力される非直線歪
みは補償増幅器23を介して歪み補償に用いられる点は
同じであるから、その増幅器の動作点を動作点可変手段
27が入力信号あるいは出力信号の電力レベルに応じて
可変することにより、請求項1に記載の歪み補償回路と
同様に消費電力の低減がはかられる。
【0023】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図3は、請求項1に記載の発明に対
応した実施例を示す図である。
【0024】図において、図7に示すものと機能および
構成が同じものについては、同じ参照番号を付与して示
し、ここではその説明を省略する。本発明の特徴とする
構成は、本実施例では、入力信号S1 が電力分配器71
の入力に合わせて電力検出部31に与えられ、その出力
が電源制御部32を介して補償増幅器81の電源端子に
接続された点にある。
【0025】なお、本実施例と図1に示すブロック図と
の対応関係については、電力分配器71、電力増幅器7
2、電力合成器73および遅延線74は電力増幅器11
に対応し、電力分配器71、遅延線76、可変減衰器7
7、可変移相器78、電力合成器73、可変減衰器79
および可変移相器80は歪み抽出手段13に対応し、補
償増幅器81は補償増幅器15に対応し、電力合成器7
5は歪み除去手段17に対応し、電力検出部31および
電源制御部32は動作点可変手段19に対応する。
【0026】以下、本発明の動作を説明する。電力検出
部31は、入力信号S1 を積分してその信号の電力レベ
ルを検出する。電源制御部32は、図8(b) に太線で示
すように、電力増幅器72で発生する3次歪み成分の電
力レベルが所定値(図8)以下となる(を下回る)入
力信号S1 の電力レベル(以下、「入力電力閾値」とい
う。)(図8)と、電力検出部31によって検出され
た実際の入力信号S1 の電力レベルとの大小関係を判定
する。電源制御部32は、このような判定を行うことに
より、入力信号S1 の電力レベルが入力電力閾値を超え
ている(以上である)と判断すると補償増幅器81にそ
の増幅器の駆動電源を供給し、反対に入力電力閾値以下
である(を下回っている)と判断すると補償増幅器81
に対する駆動電源の供給路を遮断する。なお、このよう
な状態における補償増幅器81の出力と電力合成器75
の他方の入力との間のインピーダンス整合については、
補償増幅器81内でその出力端に配置されたアイソレー
タの終端抵抗器によって保たれるので、上述した駆動電
源の断続に伴うアンテナ系への影響はない。
【0027】したがって、本実施例では、電力増幅器7
2を搭載した機器の仕様とその増幅器の入出力特性とに
基づいて上述した入力電力閾値を設定することにより、
電力増幅器72の出力信号に要求される歪み特性を満足
しつつ、入力信号の電力の低下に伴って歪み補償が必要
がない状態に補償増幅器81で無駄に消費される電力が
節減される。
【0028】図4は、請求項2に記載の発明に対応した
実施例を示す図である。図において、図3および図9に
示すものと機能および構成が同じものについては、同じ
参照番号を付与して示し、ここではその説明を省略す
る。
【0029】なお、本実施例と図2に示すブロック図と
の対応関係については、電力増幅器72は電力増幅器1
1に対応し、電力分配器71、遅延線76、歪み発生回
路91、可変減衰器79および可変移相器80は歪み生
成手段21に対応し、補償増幅器81は補償増幅器23
に対応し、電力分配器71、遅延線74および電力合成
器75は歪み注入手段25に対応し、電力検出部31お
よび電源制御部32は動作点可変手段27に対応する。
【0030】本実施例と図3に示す実施例との構成上の
相違点は、電力検出部31および電源制御部32が図7
に示すフィードフォワード型歪み補償回路に代えて図9
に示すプリディストーション型歪み補償回路に付加され
た点にあり、電力検出部31および電源制御部32の動
作は図3に示す実施例と同じであるから、ここではその
説明を省略する。
【0031】なお、上述した各実施例では、電力増幅器
72で発生する歪み成分の電力レベルが小さいために歪
み補償を行う必要ない場合に、補償増幅器81に対する
駆動電源の供給を停止して消費電力の節減をはかってい
るが、本発明は、このような方法に限定されず、例え
ば、補償増幅器81について、入力信号S1 あるいは出
力信号S4 の電力レベルに応じて、動作点をシフトさせ
たり、駆動電源の電源電圧を可変したり、その駆動電源
の電流の最大値を可変する方法を用いてもよい。
【0032】また、電力検出部31は、図3および図4
に破線で示すように、歪み補償回路の出力端に接続して
もよく、電力増幅器72の入力信号の電力レベルが何ら
かの制御装置によって可変設定されて設定値を示す制御
信号が与えられる場合には、その制御信号に応じて上述
した補償増幅器の制御を行う手段を電源制御部32に代
えて設けてもよい。
【0033】さらに、上述した各実施例では、マイクロ
波帯の無線伝送装置の送信用電力増幅器に付加された歪
み補償回路を示したが、本発明は、このような装置に限
定されず、稼働中に電力増幅の対象となる入力信号の電
力レベルが変化するならば、その入力信号の変調方式や
変調の有無の如何にかかわらずどのような機器にも適用
可能である。
【0034】また、補償増幅器の構成については、上述
したように、出力端にアイソレータが配置された増幅器
に限定されず、例えば、図5に示すように、90度ハイ
ブリッド511 を介して入力信号を互いに逆相の2つの
信号に変換してそれぞれ増幅回路521 、522 により
並行して増幅し、これらの増幅回路の出力を90度ハイ
ブリッド512 を介して合成するバランス増幅器を用い
てもよい。このようなバランス増幅器では、補償増幅器
81について駆動電源の断続や動作点の可変設定が行わ
れても、増幅回路521 、522 の特性が揃っている限
り上述したアイソレータと同様の効果が得られる。
【0035】さらに、上述した各実施例では、電力合成
器75としてハイブリットを用いたが、本発明は、この
ような電力合成器に限定されず、例えば、図6に示す同
相合成器を配置してもよい。このような同相合成器で
は、遅延線74の出力と補償増幅器81の出力とが、特
性インピーダンス(=Z0)および線路長(=l) が同じ
ストリップライン611 、612 を介して形成される合
成回路を介してアンテナ系に同相で接続され、かつアイ
ソレーション抵抗器62を介して直結されるが、補償増
幅器81に上述した制御を施すことにより、その増幅器
の出力インピーダンスが変動してもアイソレーション抵
抗器62を介してその変動に伴う影響が緩和されるの
で、補償増幅器としてその出力端にアイソレータを含ま
ない増幅器を用いることも可能である。
【0036】また、上述したアイソレータ、バランス増
幅器、および同相合成器を用いた各方法に代えて、補償
増幅器の駆動電源の断続制御に連動して補償増幅器の出
力とこれに代わる終端器との何れか一方に、電力合成器
の他方の入力を切り換え接続する方法を用いてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、フィー
ドフォワード型歪み補償回路やプリディストーション型
歪み補償回路において、補償すべき非直線歪みの電力レ
ベルを調整する補償増幅器の動作点を入力信号あるいは
出力信号の電力レベルに応じて可変する。
【0038】すなわち、入力信号レベルが小さな値とな
った状態では、補償増幅器の動作点が下げられるが、出
力信号に含まれる非直線歪みの電力レベルも低いのでこ
のような動作点においても歪み補償を行うことができ、
さらに、その非直線歪みの出力信号に対する電力比が所
定の閾値より小さなときには動作点が補償増幅器のカッ
トオフ領域に達した場合にも、十分な線型性を有する増
幅器が実現され、かつ補償増幅器の消費電力が節減され
る。
【0039】したがって、本発明にかかわる歪み補償回
路を付加した電力増幅器では、入力信号レベルが大きな
状態における線型性を保持しつつ節電がはかられ、性能
が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図2】請求項2に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図3】請求項1に記載の発明に対応した実施例を示す
図である。
【図4】請求項2に記載の発明に対応した実施例を示す
図である。
【図5】補償増幅器の他の構成例を示す図である。
【図6】同相合成器の構成例を示す図である。
【図7】従来のフィードフォワード型歪み補償回路の構
成例を示す図である。
【図8】電力増幅器で発生する非線形歪みを示す図であ
る。
【図9】従来のプリディストーション型歪み補償回路の
構成例を示す図である。
【符号の説明】
11,72 電力増幅器 13 歪み抽出手段 15,23,81 補償増幅器 17 歪み除去手段 19,27 動作点可変手段 21 歪み生成手段 25 歪み注入手段 31 電力検出部 32 電源制御部 51 90度ハイブリッド 52 増幅回路 61 ストリップライン 62 アイソレーション抵抗器 71 電力分配器 73,75 電力合成器 74,76 遅延線 77,79 可変減衰器 78,80 可変移相器 91 歪み発生回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力増幅器(11)の入力信号と出力信
    号との間の位相差および電力レベルの差を補正して差分
    をとり、その差分から前記電力増幅器(11)内で発生
    する非直線歪みを抽出する歪み抽出手段(13)と、 前記歪み抽出手段(13)によって抽出された非直線歪
    みを増幅してその非直線歪みの電力レベルを調整する補
    償増幅器(15)と、 前記出力信号と前記補償増幅器(15)によって増幅さ
    れた非直線歪みとを逆相加算してその出力信号に含まれ
    る非直線歪みを除去する歪み除去手段(17)とを備え
    た歪み補償回路において、 前記入力信号または前記歪み除去手段(17)によって
    非直線歪みが除去された出力信号の何れか一方の電力レ
    ベルに応じて、前記補償増幅器(15)の動作点を可変
    する動作点可変手段(19)を備えたことを特徴とする
    歪み補償回路。
  2. 【請求項2】 電力増幅器(11)について予め取得さ
    れた入力信号に対する出力信号の非直線性に基づいて、
    その電力増幅器内で発生する非直線歪みを生成する歪み
    生成手段(21)と、 前記歪み生成手段(21)によって生成された非直線歪
    みを増幅してその非直線歪みの電力レベルを調整する補
    償増幅器(23)と、 前記入力信号に前記補償増幅器(23)によって増幅さ
    れた非直線歪みを逆相加算して前記電力増幅器(11)
    に与える歪み注入手段(25)とを備えた歪み補償回路
    において、 前記入力信号または前記出力信号の何れか一方の電力レ
    ベルに応じて前記補償増幅器(23)の動作点を可変す
    る動作点可変手段(27)を備えたことを特徴とする歪
    み補償回路。
JP4190393A 1992-07-17 1992-07-17 歪み補償回路 Withdrawn JPH0637551A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4190393A JPH0637551A (ja) 1992-07-17 1992-07-17 歪み補償回路

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JP4190393A JPH0637551A (ja) 1992-07-17 1992-07-17 歪み補償回路

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Publication Number Publication Date
JPH0637551A true JPH0637551A (ja) 1994-02-10

Family

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