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JPH06328838A - 記録材料 - Google Patents

記録材料

Info

Publication number
JPH06328838A
JPH06328838A JP5145406A JP14540693A JPH06328838A JP H06328838 A JPH06328838 A JP H06328838A JP 5145406 A JP5145406 A JP 5145406A JP 14540693 A JP14540693 A JP 14540693A JP H06328838 A JPH06328838 A JP H06328838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
electron
hydroxy
hydrazide
hydrogen atom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5145406A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Satomura
正人 里村
Hiroshi Kawakami
浩 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP5145406A priority Critical patent/JPH06328838A/ja
Publication of JPH06328838A publication Critical patent/JPH06328838A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Color Printing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 非画像部および画像部の保存安定性(耐候
性、耐薬品性、耐可塑剤性)、発色濃度、発色感度が良
好である記録材料を提供する。 【構成】 電子受容性化合物として下記一般式(1)で
表されるサリチル酸誘導体又はその多価金属塩の少なく
とも一種を含有する。(式中、Xは水素原子、ヒドロキ
シ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルボキシ
ル基、スルホ基アルキル基、アリール基、アルケニル
基、アシル基、スルホアルコキシ基、アリールオキシ
基、アリル基、アラルキル基、アルコキシカルボニル基
を表し、R1 、R2 は水素原子、アルキル基、アルケニ
ル基、アリール基、アシル基、アルキルスルホニル基、
アリールスルホニル基、アラルキル基、アリールオキシ
アルキル基を表し、R3 は水素原子、アシル基、アルキ
ルスルホニル基、アリールスルホニル基、カルバモイル
基、チオカルバモイル基を表し、またこれらの置換体を
表す。) 一般式(1) 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子供与性無色染料と
電子受容性化合物を使用した記録材料、例えば感圧記録
材料、感熱記録材料、感光感熱記録材料等に関し、特に
非画像部および画像部の保存安定性に優れ、更に発色濃
度かつ発色感度に優れた記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】電子供与性無色染料と電子受容性化合物
を使用した記録材料は、感圧紙、感熱紙、感光感圧紙、
通電感熱記録紙、感熱転写紙として良く知られている。
例えば英国特許2140449号、米国特許44800
52号、同4436920号、特公昭60−23992
号、特開昭57−179836号、同60−12355
6号、同60−123557号などに詳しい。
【0003】記録材料として、近年(1)画像部の保存
安定性(2)発色濃度及び発色感度などの特性改良に対
する研究が鋭意行われている。従来電子供与性無色染料
に対する電子受容性化合物としては、ビスフェノール
A、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類、ビス−(4−
ヒドロキシフェニル)スルホン類等各種の化合物が知ら
れている。しかし、何れも発色濃度、発色感度、非画像
部および画像部の保存安定性(耐候性、耐薬品性、耐可
塑剤性)等に於いて幾つかの欠点を有していた。例え
ば、ビス−(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)
スルホンは感熱記録材料に用いた場合マジックインキ、
蛍光ペン等を適用すると地肌部がかぶる等非画像部の保
存性が不良であった。
【0004】本発明者らは、特定の化合物がこれらの特
性向上に有効であることを見出したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、非画
像部および画像部の保存安定性(耐候性、耐薬品性、耐
可塑剤性)、発色濃度、発色感度が良好で、しかもその
他の具備すべき条件を満足した記録材料を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、電
子供与性無色染料と電子受容性化合物を使用した記録材
料において、電子受容性化合物として下記一般式(1)
で表されるサリチル酸誘導体又はその多価金属塩の少な
くとも一種を含有することを特徴とする記録材料によっ
て達成することができる。
【0007】一般式(1)
【0008】
【化2】
【0009】式中、Xは水素原子、ニトロ基、シアノ
基、ハロゲン原子を表し、更にアルキル基、アリール
基、アルケニル基、アシル基、スルホアルコキシ基、ア
リールオキシ基あるいはこれらの置換体を表し、R1
2 は同一でも異なっていてもよくそれぞれ水素原子、
アルキル基、アルケニル基、アリール基、アシル基ある
いはこれらの置換体を表し、R3 は水素原子、アシル
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、カ
ルバモイル基、チオカルバモイル基あるいはこれらの置
換体を表す。
【0010】更に本発明は、電子受容性化合物として、
前記一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体又はその
多価金属塩の少なくとも一種と多価金属の酸化物、水酸
化物又は炭酸塩を併用した記録材料が好ましい。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。一般式
(1)中、Xで表される基としては水素原子、ヒドロキ
シ基、カルボキシル基、炭素数1〜7のアルコキシカル
ボニル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、アシル
基、スルホ基、シアノ基、炭素数1〜5のアルキル基、
炭素数1〜5のアルコキシ基、アリル基、炭素数7〜1
0のアリール基、炭素数7〜10のアラルキル基、又は
炭素数5〜7のシクロアルキル基が好ましく、特に水素
原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基、メトキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル
基、ブトキシカルボニル基、ブチルカルボニル基、ベン
ジルオキシカルボニル基、塩素原子、メチル基、エチル
基、プロピル基、プロペニル基、ブチル基、オクチル
基、メトキシ基、ブトキシ基、アリル基、フェニル基、
ベンジル基、n−ドデシル基、シクロドデシル基、t−
ドデシル基、ベンゾトリアゾリル基、シクロヘキシル
基、α−フェニルプロピル基、α−フェニルエチル基、
がより好ましい。また、これらの基は置換されていても
よい。
【0012】一般式(1)中、R1 、R 2で表される基
としては、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、ア
シル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基、炭素数7から20のアラルキル基、又は炭素数8〜
20のアリールオキシアルキル基が好ましい。特に水素
原子、メチル基、エチル基、プロピル基、プロペニル
基、ブチル基、オクチル基、2−エチルブチル基、4−
フェニルブチル基、アミル基、ヘキシル基、n−オクチ
ル基、ベンジル基、メチルベンジルオキシエチル基、p
−エチルベンジル基、p−n−プロピルベンジル基、p
−iso−プロピオニルベンジル基、ω−メトキシエト
キシベンジル基、クロロベンジル基、フェネチル基、フ
ェニルプロピル基、ナフチルメチル基、フェノキシエチ
ル基、メトキシフェノキシエチル基、クロロフェノキシ
エチル基、メチルフェノキシエチル基、1−メチル−2
−フェノキシエチル基、1−メチル−2−(メトキシフ
ェノキシ)エチル基、1−メチル−2−(メチルフェノ
キシ)エチル基、2−ナフトキシエチル基、1−ナフト
キシエチル基、1−メチル−2−(2−ナフトキシ)エ
チル基がより好ましい。また、これらの基は置換されて
いてもよい。
【0013】R3 で表される基としては、水素原子、ア
シル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基、カルバモイル基、チオカルバモイル基あるいはこれ
らの置換体が好ましい。特に、アセチル基、フェノキシ
アセチル基、p−クロロフェノキシアセチル基、シンナ
モイル基、ナフトキシアセチル基、アセトアセチル基、
ω−フェノキシブチロイル基、ヘキサノイル基、2−
(2′,4′−ジメチルフェノキシ)アセチル基、β−
ジエチルアミノプロピオニル基、ベンジルオキシカルボ
ニル基、ジエチルアミノカルボニル基、ドデカノイル
基、ステアロイル基などの脂肪族アシル基、ベンゾイル
基、フロイル基、ナフトイル基、テレフタロイル基、ア
ニソイル基、o−カルボキシベンゾイル基、ニトロベン
ゾイル基、3−ブトキシカルボニルベンゾイル基、チオ
ベンゾイル基、o−N−ブチルカルバモイルベンゾイル
基などの芳香族アシル基、メタンスルホニル基、ブタン
スルホニル基、オクタンスルホニル基、ベンゼンスルホ
ニル基、トルエンスルホニル基、p−アセチルベンゼン
スルホニル基、p−メトキシベンゼンスルホニル基、p
−(β−フェノキシエトキシ)ベンゼンスルホニル基、
4−ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホニル
基、ナフタレンスルホニル基などのアルキル又はアリー
ルスルホニル基、ウレイド基、カルバモイル基、N−ブ
チルカルバモイル基、N−ヘキシルカルバモイル基、N
−ベンジルカルバモイル基、N−フェニルカルバモイル
基、N,N−ジブチルカルバモイル基、N−p−カルボ
キシフェニルカルバモイル基、2,4−ジブトキシフェ
ニルカルバモイル基などの置換していてもよいカルバモ
イル基、が好ましい。また、これらは置換されていても
よい。
【0014】特にR3としては、アシル基、アリールス
ルホニル基又は置換カルバモイル基などが好ましい。更
に、これらのサルチル酸誘導体と塩を形成する多価金属
としては、2価、3価又は4価の金属原子が好ましい。
特に亜鉛、カルシウム、アルミニウム、マグネシウム、
鉄、スズなどが好ましい。
【0015】上記一般式(1)で表されるサリチル酸誘
導体は種々の公知の単位操作を適用することで合成でき
る。例えば、対応するハロゲン化スルホニルサリチル酸
誘導体をヒドラジン誘導体と反応させる方法、ヒドラジ
ン又はヒドラジン誘導体と反応させてヒドラジドに誘導
する方法又は更にこれらをアシル化剤、アルキル又はア
リール(チオ)イソシアナートと反応させる方法あるい
はこれと逆の工程によるものなど種々の方法を利用する
事が出来る。
【0016】ハロゲン化スルホニル化合物とヒドラジン
又はヒドラジドとの反応は非常に進行しやすく好都合に
利用出来る。通常は、室温以下の反応、有機又は無機の
塩基共存下での反応が副反応を抑制し、後処理でのハン
ドリングの点から好都合である。又、スルホン酸エステ
ルあるいはスルホニルイミダゾールを一旦経由してヒド
ラジド分解することもさしつかえない。
【0017】更に反応に際しては、ケトン形溶剤、エー
テル化合物、ハロゲン化炭化水素、アルコール、アミド
系溶剤、3級アミンなどから選ばれた溶剤を用いると、
反応温度(昇温、冷却など)の制御が容易である。本発
明に係るサリチル酸誘導体又はその多価金属塩を使用し
た記録材料は、発色した色素が極めて安定である。又、
発色濃度も充分である。このため、長時間日光に曝され
たり、高温、高湿の環境下に保存されたりしても記録画
像が殆んど変化せず長期間の保存に有利である。特に、
感熱記録系に応用した場合には、溶剤、油膜などに対し
ても所謂変褪色を生ずることがないために記録画像形成
用素材として非常にすぐれている。
【0018】本発明の一般式(1)で示されるサリチル
酸誘導体としては次のものが好ましい。
【0019】
【化3】
【0020】一般式(2−1)又は(2−2)に於て、
Xは前述の基を示す。一般式(1)のR3で示される基
として、更に詳細には次の基を挙げる事ができる。 −Y−R4 (3−1) −YZR5 (3−2) −R6 (3−3) 一般式(3−1)、(3−2)および(3−3)に於
て、R4、R5又はR6は水素原子、アルキル基、アルケ
ニル基又はアリール基を示す。
【0021】Yは−CO−、−SO2−、−CS−又は
これらを含む二価の基を示す。Zは−NR7−を示し、
7はR2で定義した基を示す。本発明の一般式(1)で
示されるサリチル酸誘導体の具体例としては例えば下記
の化合物が挙げられる。4−ヒドロキシ−5−カルボキ
シベンゼンスルホニルヒドラジド(以下、サリチル酸ス
ルホニルヒドラジドとすることもある。)、N′−メチ
ル(サリチル酸スルホニルヒドラジド)、N′−フェニ
ル(サリチル酸スルホニルヒドラジド)、N′−トリル
−(サリチル酸スルホニルヒドラジド)、N−メチル−
N′−フェニル(サリチル酸スルホニルヒドラジド)、
N′−フェネチル−(サリチル酸スルホニルヒドラジ
ド)、N−アセチル−N′−フェニル(サリチル酸スル
ホニルヒドラジド)、N′−アセチル−N′−フェニル
(サリチル酸スルホニルヒドラジド)、N′−ブチル−
N′−フェニル(サリチル酸スルホニルヒドラジド)、
N−オクチル−N′−ナフチル(サリチル酸スルホニル
ヒドラジド)、N−ベンジル−N′−フェニル(サリチ
ル酸スルホニルヒドラジド)、N′−ベンジル(サリチ
ル酸スルホニルヒドラジド)、N′−(β−ヒドロキシ
エチル)(サリチル酸スルホニルヒドラジド)、N′−
(p−メトキシフェニル)(サリチル酸スルホニルヒド
ラジド)、N′−(2,5−ジクロロフェニル)−(サ
リチル酸スルホニルヒドラジド)、N′−ナフチル(サ
リチル酸スルホニルヒドラジド)、3−メチル−4−ヒ
ドロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホニルヒドラジ
ド、3−ラウリル−4−ヒドロキシ−5−カルボキシベ
ンゼンスルホニルヒドラジド、N′−フェニル−3−メ
チル−4−ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホ
ニルヒドラジド、N′−アセチル−4−ヒドロキシ−5
−カルボキシベンゼンスルホニルヒドラジド、N−メチ
ル−N′−アセチル−4−ヒドロキシ−5−カルボキシ
ベンゼンスルホニルヒドラジド、N′−ベンゾイル−4
−ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホニルヒド
ラジド、N′−シンナモイル−4−ヒドロキシ−5−カ
ルボキシベンゼンスルホニルヒドラジド、N′−フェノ
キシアセチル−4−ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼ
ンスルホニルヒドラジド、N′−(ω−フェニルブチロ
イル)−4−ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼンスル
ホニルヒドラジド、N′−(o−カルボキシベンゾイ
ル)−4−ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホ
ニルヒドラジド、N′−(p−カルボキシベンゾイル)
−4−ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホニル
ヒドラジド、N′−(アセトアセチル)−4−ヒドロキ
シ−5−カルボキシベンゼンスルホニルヒドラジド、
N′−(o−ベンゾイルベンゾイル)−4−ヒドロキシ
−5−カルボキシベンゼンスルホニルヒドラジド、N′
−(テレフタロイルビス)−4−ヒドロキシ−5−カル
ボキシベンゼンスルホニルヒドラジド、N,N′−ビス
−4−ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホニル
ヒドラジン、N′−(p−メトキシベンゾイル)−4−
ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホニルヒドラ
ジド、N′−(p−β−フェノキシエトキシベンゾイ
ル)−4−ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホ
ニルヒドラジド、N′−(オクタノイル)−4−ヒドロ
キシ−5−カルボキシベンゼンスルホニルヒドラジド、
N′−(ピバロイル)−4−ヒドロキシ−5−カルボキ
シベンゼンスルホニルヒドラジド、N′−プロピオニル
−N−フェニル−4−ヒドロキシ−5−カルボキシベン
ゼンスルホニルヒドラジド、N′−アセチル−N−フェ
ニル−4−ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホ
ニルヒドラジド、N′−アセチル−N−フェニル−3−
ラウリル−4−ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼンス
ルホニルヒドラジド、N′−(2−ヒドロキシベンゾイ
ル)−4−ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホ
ニルヒドラジド、N′−(ヒドロキシナフトイル)−4
−ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホニルヒド
ラジド、4−ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼンスル
ホニルセミカルバジド、N−フェニル−N′−4−ヒド
ロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホニルアミノウレ
イド、N′−(トリルベンゼンスルホニル)−4−ヒド
ロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホニルヒドラジ
ド、N′−(ベンゼンスルホニル)−4−ヒドロキシ−
5−カルボキシベンゼンスルホニルヒドラジド、N′−
ナフタレンスルホニル−4−ヒドロキシ−5−カルボキ
シベンゼンスルホニルヒドラジド、N′−(ブタンスル
ホニル)−4−ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼンス
ルホニルヒドラジド、N′−(β−スチレンスルホニ
ル)−4−ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホ
ニルヒドラジド、N′−(オクタンスルホニル)−4−
ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホニルヒドラ
ジド、N′−(メタンスルホニル)−4−ヒドロキシ−
5−カルボキシベンゼンスルホニルヒドラジド、N′−
(ヒドロキシベンゼンスルホニル)−4−ヒドロキシ−
5−カルボキシベンゼンスルホニルヒドラジド、N′−
(メトキシナフタレンスルホニル)−4−ヒドロキシ−
5−カルボキシベンゼンスルホニルヒドラジド、N−メ
チル−N′−(トリルベンゼンスルホニル)−4−ヒド
ロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホニルヒドラジ
ド、N−アセチル−N′−(トリルベンゼンスルホニ
ル)−4−ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホ
ニルヒドラジド、N′−(p−ジメチルアミノベンゼン
スルホニル)−4−ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼ
ンスルホニルヒドラジド、N′−(p−N−メチルカル
バモイルベンゼンスルホニル)−4−ヒドロキシ−5−
カルボキシベンゼンスルホニルヒドラジド、N−フェニ
ル−N′−ベンゼンスルホニル−4−ヒドロキシ−5−
カルボキシベンゼンスルホニルヒドラジド、N,N′−
ジメチル−N′−ベンゼンスルホニル−4−ヒドロキシ
−5−カルボキシベンゼンスルホニルヒドラジド、N′
−ベンゼンスルホニル−3−α−メチルベンジル−4−
ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホニルヒドラ
ジド、N′−4−ヒドロキシ−5−カルボメトキシベン
ゼンスルホニル−4−ヒドロキシ−5−カルボキシベン
ゼンスルホニルヒドラジド。
【0022】上記の如きサリチル酸誘導体及び/又はそ
の多価金属塩は、必要に応じて二種類以上を併用するこ
ともできる。本発明において、サリチル酸誘導体及び/
又はその多価金属塩の使用量については特に限定するも
のではないが、一般に電子供与性無色染料10重量部に
対して5〜500重量部、好ましくは10〜50重量部
の範囲で調節するのが望ましい。
【0023】本発明では、電子受容性化合物(呈色剤)
として一般式(I)で表されるサリチル酸誘導体及び/
又はその多価金属塩を用いることで、発色性や生保存
性、特に記録像の保存性に優れた記録材料を得ているも
のであるが、さらに金属化合物を併用することでこれら
の特性を一層向上させることができる。かかる金属化合
物としては、2価、3価、又は4価の金属、例えば亜
鉛、マグネシウム、バリウム、カルシウム、アルミニウ
ム、スズ、チタン、ニッケル、コバルト、マンガン、鉄
等から選ばれる多価金属の酸化物、水酸化物、硫化物、
ハロゲン化物、炭酸塩、リン酸塩、ケイ酸塩、硫酸塩、
硝酸塩又はハロゲン錯塩等が例示できるが、これらのう
ちでも特に亜鉛化合物が好ましい。
【0024】金属化合物の具体例としては、例えば酸化
亜鉛、水酸化亜鉛、アルミン酸亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜
鉛、リン酸亜鉛、ケイ酸亜鉛、酸化アルミニウム、酸化
マグネシウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、ケイ
酸アルミニウム、アルミノケイ酸アルミニウム、リン酸
アルミニウム、アルミン酸マグネシウム、水酸化マグネ
シウム、炭酸マグネシウム、リン酸マグネシウム等が挙
げられる。勿論、これら金属化合物は二種類以上を併用
することもできる。
【0025】上記金属化合物の使用量については必ずし
も限定するものではないが、通常一般式(I)で表され
るサリチル酸誘導体及び/又はその多価金属塩100重
量部に対して1〜500重量部、好ましくは5〜300
重量部程度の範囲で調節するのが望ましい。また、本発
明の所望の効果を阻害しない範囲で公知の各種電子受容
性化合物を併用することも可能である。かかる電子受容
性化合物の具体例としては、下記に述べる。
【0026】
【化4】
【0027】
【化5】
【0028】
【化6】
【0029】本発明に使用する電子供与性無色染料とし
ては従来より公知のトリフェニルメタンフタリド系化合
物、フルオラン系化合物、フェノチアジン系化合物、イ
ンドリルフタリド系化合物、ロイコオーラミン系化合
物、ローダミンラクタム系化合物、トリフェニルメタン
系化合物、トリアゼン系化合物、スピロピラン系化合
物、フルオレン系化合物など各種の化合物が、知られて
いる。
【0030】フタリド類の具体例は米国再発行特許明細
書第23024号、米国特許明細書第3491111
号、同第3491112号、同第3491116号及び
同第3509174号、フルオラン類の具体例は米国特
許明細書第3624107号、同第3627787号、
同第3641011号、同第3462828号、同第3
681390号、同第3920510号、同第3959
571号、スピロジピラン類の具体例は米国特許明細書
第3971808号、ピリジン系及びピラジン系化合物
類は米国特許明細書第3775424号、同第3853
869号、同第4264318号、フルオレン系化合物
の具体例は特開昭63−94878号等に記載されてい
る。
【0031】以下にその例を挙げるが、本発明に使用す
る電子供与性無色染料は、これらに限定されるものでは
ない。
【0032】3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(p
−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメ
チルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインド
ール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノ
フェニル)−3−(2−メチルインドール−3−イル)
フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール
−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−
ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−
ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカ
ルバゾール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリ
ド。
【0033】3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノ
フェニル)−3−(1−ノルマルオクチル−2−メチル
インドール−3−イル)フタリド、3−(2−エトキシ
−4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−ノルマル
オクチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−ア
ザフタリド、3,3−ビス(1−ノルマルオクチル−2
−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビ
ス(2−フェニルインドール−3−イル)−6−ジメチ
ルアミノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−
3−(1−メチルピロール−3−イル)−6−ジメチル
アミノフタリド等のトリアリールメタン系染料、4,
4′−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジルエ
ーテル、N−ハロフェニル−ロイコオーラミン、N−
2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミン等の
ジフェニルメタン系染料、ベンゾイルロイコメチレンブ
ルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレンブルー等の
チアジン系染料。
【0034】3−メチル−スピロ−ジナフトピラン、3
−エチル−スピロ−ジナフトピラン、3−フェニル−ス
ピロ−ジナフトピラン、3−ベンジル−スピロ−ジナフ
トピラン、3−メチル−ナフト(6′−メトキシベン
ゾ)スピロピラン、三−プロピル−スピロ−ジベンゾピ
ラン等のスピロ系染料、ローダミン−B−アニリノラク
タム、ローダミン(p−ニトロアニリノ)ラクタム、ロ
ーダミン(o−クロロアニリノ)ラクタム等のラクタム
系染料。
【0035】2−メトキシ−6−ジエチルアミノフルオ
ラン、3−メトキシ−6−ジエチルアミノフルオラン、
2−t−ブチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−
クロロ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−クロロ−
3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2,3−
ジメチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−メチル
−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2
−N−アセチル−N−メチルアミノ−6−ジエチルアミ
ノフルオラン、2−N−オクチルアミノ−6−ジエチル
アミノフルオラン。
【0036】2−ジベンジルアミノ−6−ジエチルアミ
ノフルオラン、2−N−メチル−N−ベンジルアミノ−
6−ジエチルアミノフルオラン、2−N−クロロエチル
−N−メチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオラン、
2−N−ジオクチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオ
ラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−
p−トルイジノ)フルオラン、2−(p−トルイジノ)
−3−メチル−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フ
ルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルア
ミノフルオラン。
【0037】2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチル
アミノフルオラン、2−(2−カルボメトキシ−フェニ
ルアミノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニ
リノ3−メチル−6−(N−エチル−N−イソアミルア
ミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−
(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)アミノフル
オラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ピロリジノフ
ルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ピペリジノ
アミノフルオラン、2−(2,4−ジメチルアニリノ)
−3−メチル−6−ジエチルアニリノフルオラン、2−
(2,6−ジメチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエ
チルアニリノフルオラン。
【0038】2−(o−クロロフェニルアミノ)−6−
ジエチルアミノフルオラン、2−(o−クロロフェニル
アミノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、2−アニリ
ノ−3−メチル−6−(N−エチル−N−テトラヒドロ
フルフリルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メ
チル−6−(N−メチル−N−n−ブチルアミノ)フル
オラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル
−N−イソブチルアミノ)フルオラン、2−ジフェニル
アミノ−3−メトキシ−6−エチル−N−p−トリルア
ミノフルオラン、2−ビス−p−トリルアミノ−3−メ
トキシ−6−エチル−N−p−トリルアミノフルオラ
ン、2−ビス−p−アニシルアミノ−3−メトキシ−6
−エチル−N−p−トリルアミノフルオラン。
【0039】2−アニリノ−3−メチル−6−(N−メ
チル−N−n−ヘキシルアミノ)フルオラン、2−アニ
リノ−3−メチル−6−(N−エチル−N−n−ヘキシ
ルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6
−(N−エチル−N−シクロペンチルアミノ)フルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N−
〔3−(p−エチルフェノキシ)プロピル〕アミノフル
オラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−プロピル
−N−〔3−(p−メトキシフェノキシ)プロピル〕ア
ミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−
プロピル−N−3−エトキシプロピルアミノフルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N−
3−エトキシプロピルアミノフルオラン、等のフルオラ
ン系染料等。これらは通常、保存性向上又は色相調整の
点から2種以上が使用されるのが好ましい。
【0040】本発明に使用する電子供与性無色染料とし
ては勿論、これらの染料のみに限定されるものではな
い。本発明に係わる電子受容性化合物は、従来より公知
のフェノール誘導体、サリチル酸誘導体、芳香族カルボ
ン酸の金属塩、酸性白土、ベントナイト、ノボラック樹
脂、金属処理ノボラック樹脂、金属錯体等の化合物と併
用できる。
【0041】これらの例は特公昭40−9309号、同
45−14039号、特開昭56−140483号、同
48−51510号、同57−210886号、同58
−87089号、同59−11286号、同60−76
795号、同61−95988号等に記載されている。
【0042】これらの例として、例えばビスフェノール
A、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘプタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−2−エチルヘキサン、1,1−ビス(3−クロロ−4
−ヒドロキシフェニル)−2−エチルブタン、ビス(3
−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、1,7
−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオ
キサヘプタン、サリチル酸スルホニルアニリド、(4−
ヒドロキシフェニル)−(4−イソプロポキシフェニ
ル)スルホン、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステ
ル、2,4−ジヒドロキシ安息香酸−β−フェノキシエ
チルエステル、2,4−ジヒドロキシ安息香酸−α−メ
チル−β−(3−メトキシフェノキシ)エチルエステ
ル、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−2−フェ
ニルプロパン、3,5−ビス(α−メチルベンジル)サ
リチル酸亜鉛等があげられる。
【0043】本発明の化合物を感熱紙に用いる場合に
は、特開昭62−114989号、特開平1−8729
1号明細書に記載されている様な形態を取る。具体的に
は、電子供与性無色染料および電子受容性化合物は分散
媒中で10μ以下、このましくは3μ以下の粒径まで粉
砕分散して用いる。分散媒としては、一般に0.5ない
し10%程度の濃度の水溶高分子水溶液が用いられ、分
散はボールミル、サンドミル、横型サンドミル、アトラ
イタ、コロイダルミル等を用いて行われる。
【0044】一般的に使用される電子供与性無色染料と
電子受容性化合物の比については、先に述べた。その
際、熱応答性を改良するために熱可融性物質を感熱発色
層に含有させることが出来る。熱可融性物質としては、
芳香族エーテル、チオエーテル、エステル及び又は脂肪
族アミド又はウレイドなどが其の代表である。
【0045】これらの例は特開昭58−57989号、
同58−87094号、同61−58789号、同62
−109681号、同62−132674号、同63−
151478号、同63−235961号、特開平2−
184489号、同2−215585号などに記載され
ている。
【0046】熱可融性物質の例としては、フェネチルビ
フェニルエーテル、ベンジルオキシナフタレン、ベンジ
ルビフェニル、1,2−ジフェノキシエタン、1,2−
ジ−m−トリルオキシエタン、1−フェノキシ−2−p
−メトキシフェノキシエタン、1−p−メトキシフェノ
キシ−2−o−クロルフェノキシエタン、1,2−ジ−
p−フルオロフェノキシエタン、1,3−ジ−p−メト
キシフェノキシプロパン、1,2−ジ−p−メトキシフ
ェノキシプロパン、1−フェノキシ−2−p−メトキシ
フェノキシプロパン、1−p−メトキシフェノキシエト
キシ−2−p−メトキシフェノキシエタン、1,2−ジ
−p−メトキシフェニルチオエタン、p−メトキシベン
ジルオキシトリルメタン、(4−メトキシベンジルオキ
シ)−(3−メチル−4−クロルフェニル)メタン、p
−クロルベンジルオキシ−p−エトキシフェニルメタン
などが挙げられる。
【0047】これらは電子供与性無色染料と同時又は電
子受容性化合物と同時に微分散して用いられる。これら
の使用量は、電子受容性化合物に対して20%以上30
0%以下の重量比で添加され、特に40%以上150%
以下が好ましい。この様にして得られた塗液には、更に
種々の要求を満たすために、必要に応じて添加剤が加え
られる。添加剤の例としては記録時の記録ヘッドのよご
れを防止するために、バインダー中に無機顔料、ポリウ
レアフィラー等の吸油性物質を分散させておく事が行わ
れ、更にヘッドに対する離型性を高めるために脂肪酸、
金属石鹸などが添加される。従って一般には発色に直接
寄与する電子供与性無色染料、電子供与性化合物のほか
に、熱可融性物質、顔料、ワックス、帯電防止剤、紫外
線吸収剤、消泡剤、導電剤、蛍光染料、界面活性剤など
の添加剤が支持体上に塗布され、記録材料が構成される
ことになる。
【0048】更に必要に応じて感熱記録層の表面に保護
層をもうけてもよい。保護層は必要に応じて二層以上積
層してもよい。また支持体のカールバランスを補正する
ため或いは、裏面からの耐薬品性を向上させる目的で、
裏面に保護層と類似した塗液を塗布してもよい。裏面に
接着剤を塗布し、更に剥離紙を組み合わせてラベルの形
態にしてもよい。これらは当業界で既に良く知られてい
る。
【0049】通常、電子供与性無色染料と電子受容性化
合物は、バインダー中に分散して塗布される。バインダ
ーとしては、水溶性のものが一般的であり、ポリビニル
アルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、エピクロルヒドリン変成ポリアミ
ド、エチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−無
水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸
共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸アミド、メ
チロール変成ポリアクリルアミド、デンプン誘導体、カ
ゼイン、ゼラチン等が挙げられる。またこれらのバイン
ダーに耐水性を付与する目的で、耐水化剤を加えたり、
疎水性ポリマーのエマルジョン、具体的には、スチレン
−ブタジエンゴムラテックス、アクリル樹脂エマルジョ
ン、塩化ビニリデンラテックスなどを加えることも出来
る。
【0050】得られた感熱塗液は、上質紙、下塗り層を
有する上質紙、合成紙、プラスチックフィルム等に塗布
される。この際JIS−8119で規定される平滑度が
500秒以上特に800秒以上の支持体を用いるのがド
ット再現性の点から特に好ましい。支持体上に顔料を主
成分とする下塗り層を設ける場の顔料としては、一般の
有機或いは無機の顔料がすべて使用できるが、とくに、
JIS−K5101で規定する吸油度が40cc/10
0g以上であるものが好ましく、具体的には炭酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、酸化チタン、タルク、ロウ石、カ
オリン、焼成カオリン、水酸化アルミニウム、非晶質シ
リカ、尿素ホルマリン樹脂粉末、ポリエチレン樹脂粉末
等が挙げられる。
【0051】これらの顔料を支持体に塗布する場合、前
記の熱可融化剤を併用する事もできる。又顔料の量とし
て2g/m2 以上、好ましくは、8g/m2 以下であ
る。
【0052】下塗り層に使用するバインダーとしては、
水溶性高分子及び、水溶性バインダーがあげられ、バイ
ンダーは一種若しくは二種以上混合して使用してもよ
い。水溶性高分子としては、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシチルセルロース、デ
ンプン類、ゼラチン、アラビアゴム、カゼイン、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体加水分解物、エチレン−無
水マレイン酸共重合体加水分解物、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリルアミド等が挙げられる。
【0053】水溶性バインダーとしては、合成ゴムラテ
ックスあるいは合成樹脂エマルジョンが一般的であり、
スチレン−ブタジエンゴムラテックス、アクリロニトリ
ル−ブタジエンゴムラテックス、アクリル酸メチル−ブ
タジエンゴムラテックス、酢酸ビニルエマルジョンなど
が挙げられる。バインダーの使用量は顔料にたいし、3
〜100重量%好ましくは5〜50重量%である。下塗
り層にはワックス、消色防止剤、界面活性剤等を添加し
てもよい。熱可融化剤を添加する場合には、1〜5g/
2 程度が好ましい。
【0054】本発明の記録材料に添加剤として用いられ
る顔料としては、カオリン、焼成カオリン、タルク、ロ
ウ石、ケイソウ土、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛、リトポン、非晶質
シリカ、コロイダルシリカ、焼成石コウ、シリカ、炭酸
マグネシウム、酸化チタン、アルミナ、炭酸バリウム、
硫酸バリウム、マイカ、マイクロバルーン、合成ケイ酸
アルミニウム、尿素−ホルマリンフィラー、ポリエステ
ルパーティクル、セルロースフィラー等があげられる。
【0055】金属石鹸としては、高級脂肪酸多価金属
塩、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニ
ウム、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸亜鉛等が挙
げられる。また本発明においては、ファクシミリに対す
るヘッドマッチング性の点から融点40〜120℃のワ
ックスを併用する事が好ましい。ワックスとしては、融
点40〜120℃のもので、パラフィンワックス、ポリ
エチレンワックス、カルナバワックス、マイクロクリス
タリンワックス、キャンデリアワックス、モンタンワッ
クス、脂肪酸アミド系ワックスが好ましく、とくに、融
点が50〜100℃のパラフィンワックス、モンタンワ
ックス、メチロールステアロアミドが好ましい。
【0056】ワックスの使用量は、電子供与性無色染料
の5〜200重量%、好ましくは、20〜150重量%
である。
【0057】ヒンダートフェノール化合物としては、少
なくとも2位または6位のうち1ケ以上が分岐アルキル
基で置換されたフェノール誘導体が好ましい。紫外線吸
収剤としては、桂皮酸誘導体、ベンゾフェノン誘導体、
ベンゾトリアゾールフェノール誘導体等例えばα−シア
ノ−β−フェニル桂皮酸ブチル、o−ベンゾトリアゾー
ルフェノール、o−ベンゾトリアゾール−p−クロロフ
ェノール、o−ベンゾトリアゾール−2,4−ジ−te
rt−ブチルフェノール、o−ベンゾトリアゾリル−
2,4−ジ−tert−オクチルフェノール等がある。
【0058】耐水化剤としては、N−メチロール尿素、
N−メチロールメラミン、尿素−ホルマリン等の水溶性
初期縮合物、グリオキザール、グルタルアルデヒド等の
ジアルデヒド化合物類、硼酸、硼砂等の無機系架橋剤、
ポリアクリル酸、メチルビニルエーテル−マレイン酸共
重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体等のブ
レンド熱処理等が挙げられる。
【0059】保護層に用いる材料としては、ポリビニル
アルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、酢
酸ビニル−アクリルアミド共重合体、珪素変性ポリビニ
ルアルコール、澱粉、変性澱粉、メチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
ス、ゼラチン類、アラビアゴム、カゼイン、スチレン−
マレイン酸共重合体加水分解物、スチレン−マレイン酸
共重合物ハーフエステル加水分解物、イソブチレン−無
水マレイン酸共重合体加水分解物、ポリアクリルアミド
誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリスチレンスルホン
酸ソーダ、アルギン酸ソーダなどの水溶性高分子および
スチレン−ブタジエンゴムラテックス、アクリロニトリ
ル−ブタジエンゴムラテックス、アクリル酸メチル−ブ
タジエンゴムラテックス、酢酸ビニルエマルジョン等の
水不溶性ポリマーが用いられる。
【0060】又、保護層中に感熱ヘッドとのマッチング
性を向上させる目的で、顔料、金属石鹸、ワックス、耐
水化剤等を添加してもよい。また、保護層を感熱発色層
上に塗布する際に、均一な保護層を得るために界面活性
剤を添加してもよい。界面活性剤としてはスルホコハク
酸系のアルカリ金属塩、フッ素含有界面活性剤が用いら
れる。具体的にはジ−(n−ヘキシル)スルホコハク
酸、ジ−(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸等のナ
トリウム塩、またはアンモニウム塩等が好ましいが、ア
ニオン系の界面活性剤なら効果が認められる。
【0061】感圧紙に用いる場合には、米国特許第25
05470号、同25054571号、同250548
9号、同2548366号、同2712507号、同2
730456号、同2730457号、同310340
4号、同3418250号、同4010038号などの
先行特許に記載されているように種々の形態をとりう
る。最も一般的には電子供与性無色染料および電子受容
性化合物を別々に含有する少なくとも一対のシートから
なる。
【0062】カプセルの製造方法については米国特許2
800457号、同2800458号、に記載された親
水性コロイドゾルのコアセルベーションを利用した方
法、英国特許867797号、同950443号、同9
89264号、同1091076号などに記載された手
法等がある。
【0063】一般には電子供与性無色染料を単独または
混合して、溶媒(アルキル化ナフタレン、アルキル化ジ
フェニル、アルキル化ジフェニルメタン、アルキル化タ
ーフェニル、塩素化パラフィンなどの合成油;木綿油、
ひまし油などの植物油;動物油;鉱物油あるいはこれら
の混合油など)に溶解し、これをマイクロカプセル中に
含有させ、紙、上質紙、プラスチックシート、樹脂コー
トテッド紙などに塗布する事により発色剤シートを得
る。
【0064】また、電子受容性化合物および必要に応じ
て添加剤を単独または混合して、スチレン−ブタジエン
ラテックス、ポリビニルアルコールの如きバインダー中
に分散させ、顔料とともに紙、プラスチックシート、樹
脂コートテッド紙などの支持体に塗布する事により顕色
剤シートを得る。
【0065】バインダーとしては、カルボキシ変性スチ
レン−ブタジエンラテックスと水溶性高分子を併用する
事が耐光性、耐水性の点から好ましい。また顔料として
は平均粒径5.0μ以下の炭酸カルシウムを、全顔料の
60重量%以上用いるのが、顕色能の点から好ましい。
【0066】電子供与性無色染料および電子受容性化合
物の使用料は、所望の塗布厚、感圧記録紙の形態、カプ
セルの製法、その他の条件によるのでその条件に応じて
適宜選べば良い。当業者がこの使用量を決定する事は容
易である。
【0067】
【実施例】以下に発明の実施例を示すが、本発明はこれ
に限定されるものではない。実施例においてとくに指定
のないかぎり重量%をあらわす。
【0068】実施例1〜4 電子供与性無色染料である2−アニリノ−3−メチル−
6−N−メチル−N−n−ブチルアミノフルオラン、電
子受容性化合物である下記の実施例1〜実施例4で用い
る化合物、酸化亜鉛、及び熱可融性化合物である2−ナ
フチルベンジルエーテルの各々20gを100gの5%
ポリビニルアルコール(クラレPVA105)水溶液と
ともに一昼夜ボールミルで分散し、体積平均粒径を2μ
とした。一方焼成カオリン(Anisilex−93)
80gをヘキサメタリン酸ソーダの0.5%溶液160
gとともに、ホモジナイザーで分散した。
【0069】実施例1.N’−シンナモイル−N−(4
−ヒドロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホニル)ヒ
ドラジン 実施例2.N’−トルエンスルホニル−N−(4−ヒド
ロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホニル)ヒドラジ
ン 実施例3.N’−アニリノカルボニル−N−(4−ヒド
ロキシ−5−カルボキシベンゼンスルホニル)ヒドラジ
ン 実施例4.実施例1の化合物と4−β−メトキシフェノ
キシエトキシサリチル酸の1:1混合物
【0070】以上の様に分散して各分散液を、電子供与
性無色染料分散液5g電子受容性化合物分散液20g、
2−ナフチルベンジルエーテル分散液10g、焼成カオ
リン分散液22gの割合で混合し、さらにステアリン酸
亜鉛のエマルジョン4gと2%の(2−エチルヘキシ
ル)スルホコハク酸ナトリウムの水溶液5gを添加して
塗液をえた。この塗液を、秤量50g/m2 の上質紙に
乾燥塗布量が6g/m2となるようにワイヤーバーで塗
布し、キャレンダー処理を行い塗布紙を得た。
【0071】以上の様にして得られた塗布紙を、京セラ
(株)製サーマルヘッド(KLT−216−8MPD
1)およびヘッドの直前に100kg/cm2 の圧力ロ
ールを有する感熱印字実験装置にて、ヘッド電圧24
V、パルスサイクル10msの条件で圧力ロールを使用
しながら、パルス幅を1.0で印字し、その印字濃度を
マクベス反射濃度計RD−918で測定した。各実施例
の発色濃度は以下の通り良好であった。
【0072】
【0073】また、蛍光ペン等により黒色に発色した画
像部は消色することがなく、白地の非画像部も溶剤によ
るかぶりを生じなかった。また赤マジックインキで非画
像部に印を付けたが赤色が変色することはなかった。
【0074】
【発明の効果】本発明の記録材料は、非画像部および画
像部の保存安定性(耐候性、耐薬品性、耐可塑剤性)、
発色濃度、発色感度が良好でる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子供与性無色染料と電子受容性化合物
    を使用した記録材料において、電子受容性化合物として
    下記一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体又はその
    多価金属塩の少なくとも一種を含有することを特徴とす
    る記録材料。 一般式(1) 【化1】 式中、Xは水素原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ
    基、ハロゲン原子、カルボキシル基、スルホ基を表し、
    更にアルキル基、アリール基、アルケニル基、アシル
    基、スルホアルコキシ基、アリールオキシ基、アリル
    基、アラルキル基、アルコキシカルボニル基あるいはこ
    れらの置換体を表し、R1 、R2 は同一でも異なってい
    てもよくそれぞれ水素原子、アルキル基、アルケニル
    基、アリール基、アシル基、アルキルスルホニル基、ア
    リールスルホニル基、アラルキル基、アリールオキシア
    ルキル基あるいはこれらの置換体を表し、R3 は水素原
    子、アシル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホ
    ニル基、カルバモイル基、チオカルバモイル基あるいは
    これらの置換体を表す。
  2. 【請求項2】 電子受容性化合物として、前記一般式
    (1)で表されるサリチル酸誘導体又はその多価金属塩
    の少なくとも一種と多価金属の酸化物、多価金属の水酸
    化物又は多価金属の炭酸塩を併用した請求項1に記載の
    記録材料。
JP5145406A 1993-05-26 1993-05-26 記録材料 Pending JPH06328838A (ja)

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JP5145406A JPH06328838A (ja) 1993-05-26 1993-05-26 記録材料

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009249615A (ja) * 2008-04-11 2009-10-29 Adeka Corp 合成樹脂組成物

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