JPH0632790Y2 - インバ−タ装置用フィルタ - Google Patents
インバ−タ装置用フィルタInfo
- Publication number
- JPH0632790Y2 JPH0632790Y2 JP7875987U JP7875987U JPH0632790Y2 JP H0632790 Y2 JPH0632790 Y2 JP H0632790Y2 JP 7875987 U JP7875987 U JP 7875987U JP 7875987 U JP7875987 U JP 7875987U JP H0632790 Y2 JPH0632790 Y2 JP H0632790Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- inverter device
- power supply
- present
- capacitor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
- Power Conversion In General (AREA)
- Filters And Equalizers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、スイッチング回路の出力に疑似正弦波エネル
ギを得、これを放電間隙等の負荷に供給する高周波自励
発振型インバータ装置にあって、その電源供給線路中に
付設するLCフィルタの改良に関する。
ギを得、これを放電間隙等の負荷に供給する高周波自励
発振型インバータ装置にあって、その電源供給線路中に
付設するLCフィルタの改良に関する。
〈従来の技術〉 放電間隙等の負荷に対し、自励発振型スイッチング回路
出力から疑似正弦波エネルギを与える高周波自励発振型
インバータ装置は、従来からも例えば特公昭59-9804号
公報に開示されたものを始め、本出願人においても各種
の改良を施したものがすでに種々、出回っている。
出力から疑似正弦波エネルギを与える高周波自励発振型
インバータ装置は、従来からも例えば特公昭59-9804号
公報に開示されたものを始め、本出願人においても各種
の改良を施したものがすでに種々、出回っている。
このようなインバータ装置においては、電源を介しての
ノイズによる誤動作や、逆に自己の負荷側に発生するノ
イズを電源側に送り出すことによる他の機器の誤動作を
防ぐため、通常、当該電源供給線路中にチョークコイル
とコンデンサより成るLCフィルタが挿入される。
ノイズによる誤動作や、逆に自己の負荷側に発生するノ
イズを電源側に送り出すことによる他の機器の誤動作を
防ぐため、通常、当該電源供給線路中にチョークコイル
とコンデンサより成るLCフィルタが挿入される。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかるに従来においては、上記LCフィルタの遮断周波数
はかなり高目に設定されていた。そのようにすると、用
いるチョークコイルやコンデンサを小型なもので済ませ
得るからである。
はかなり高目に設定されていた。そのようにすると、用
いるチョークコイルやコンデンサを小型なもので済ませ
得るからである。
しかし昨今、各種高度な電子機器が一般市場に普遍化
し、機器間での共通電源線路を介しての電磁波妨害の問
題が顕在化してくるに連れ、ここで取り上げているイン
バータ装置もまた、こうした問題にさらされることにな
った。自己が外来ノイズの影響を受けて誤動作すること
もあるし、逆に自己の負荷に発生したノズルが他の機器
を誤動作させることも多くなってきたのである。特に負
荷として放電間隙が選ばれている場合にその傾向が強
い。
し、機器間での共通電源線路を介しての電磁波妨害の問
題が顕在化してくるに連れ、ここで取り上げているイン
バータ装置もまた、こうした問題にさらされることにな
った。自己が外来ノイズの影響を受けて誤動作すること
もあるし、逆に自己の負荷に発生したノズルが他の機器
を誤動作させることも多くなってきたのである。特に負
荷として放電間隙が選ばれている場合にその傾向が強
い。
そのため、ある程度のコスト上昇は止むなしとして、電
源供給線路からの回り込みノイズや負荷側から電源供給
線路への送り出しノイズをより一層低減させるべく、チ
ョークコイルやコンデンサの値を大きくするようになっ
てきた。
源供給線路からの回り込みノイズや負荷側から電源供給
線路への送り出しノイズをより一層低減させるべく、チ
ョークコイルやコンデンサの値を大きくするようになっ
てきた。
ところが、このように遮断周波数を低下させたフィルタ
を用いた所、新たな問題として逆に共振電圧の上昇を来
たし、これがインバータ装置誤動作の要因となることが
あった。
を用いた所、新たな問題として逆に共振電圧の上昇を来
たし、これがインバータ装置誤動作の要因となることが
あった。
本考案はこうした点にかんがみ、高周波自励発振型イン
バータ装置の電源供給線路中に挿入する高域遮断用LCフ
ィルタとして、当該遮断周波数を十分に低下させながら
もなお、上記した共振電圧の上昇を良く抑え得る構成を
提供せんとするものである。
バータ装置の電源供給線路中に挿入する高域遮断用LCフ
ィルタとして、当該遮断周波数を十分に低下させながら
もなお、上記した共振電圧の上昇を良く抑え得る構成を
提供せんとするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 高周波自励発振型インバータ装置の電源供給線路中に挿
入されるLCフィルタであって; 上記LCフィルタを構成するチョークコイルおよびコンデ
ンサに対し、それぞれ並列に抵抗分路を設けたことを特
徴とするインバータ装置用フィルタ。
入されるLCフィルタであって; 上記LCフィルタを構成するチョークコイルおよびコンデ
ンサに対し、それぞれ並列に抵抗分路を設けたことを特
徴とするインバータ装置用フィルタ。
〈作用および効果〉 上記要旨構成によると、主に電源側から侵入する高周波
ノイズに対しては、コンデンサと並列に設けられた抵抗
分路の存在によりその特定周波数での共振電圧を抑制
し、主に負荷側に発生する高周波ノイズに対しては、チ
ョークコイルに並列に挿入された抵抗分路の存在により
位相補償を行なって、やはり同様に特定周波数での共振
電圧の発生を抑制する。
ノイズに対しては、コンデンサと並列に設けられた抵抗
分路の存在によりその特定周波数での共振電圧を抑制
し、主に負荷側に発生する高周波ノイズに対しては、チ
ョークコイルに並列に挿入された抵抗分路の存在により
位相補償を行なって、やはり同様に特定周波数での共振
電圧の発生を抑制する。
こうしたことから、本考案によれば、安心してチョーク
コイルやコンデンサの値を増し、LCフィルタの遮断周波
数を低下させることが可能となる。
コイルやコンデンサの値を増し、LCフィルタの遮断周波
数を低下させることが可能となる。
もちろん、負荷側に発生したノイズは、上記のメカニズ
ムにより、電源線路側へ送り出されることがないか、ま
たはその量を大きく低減し得るので、他の電子機器に対
し、本考案の適用されたインバータ装置がノイズ発生源
となるおそれを大きく低減することができる。念のた
め、本考案により得られる効果を列挙すると次のように
なる。
ムにより、電源線路側へ送り出されることがないか、ま
たはその量を大きく低減し得るので、他の電子機器に対
し、本考案の適用されたインバータ装置がノイズ発生源
となるおそれを大きく低減することができる。念のた
め、本考案により得られる効果を列挙すると次のように
なる。
電源側から侵入するノイズに対し、特定の周波数で発
生する共振電圧を十分低く抑え込めるので、スイッチン
グ回路内の素子の劣化や装置の誤動作を低減でき、信頼
性を増すことができる。
生する共振電圧を十分低く抑え込めるので、スイッチン
グ回路内の素子の劣化や装置の誤動作を低減でき、信頼
性を増すことができる。
スイッチング回路の負荷として火花放電間隙を用いた
ような場合、発生する高周波ノイズに対し、特定周波数
での共振による電源側への通過を抑制でき、ノイズ遮断
能力が高まる。
ような場合、発生する高周波ノイズに対し、特定周波数
での共振による電源側への通過を抑制でき、ノイズ遮断
能力が高まる。
抵抗分路の存在により、ダンピング効果を得られるの
で、耐サージ特性をも向上することができる。
で、耐サージ特性をも向上することができる。
簡単な回路構成、実質的には抵抗の負荷だけで良く、
コスト的な利点も大きい。
コスト的な利点も大きい。
〈実施例〉 第1図には本考案に従って構成されるインバータ装置の
基本的な望ましい一実施例が示されている。
基本的な望ましい一実施例が示されている。
端子T1,T2には交流電源または直流電源が接続され、こ
の端子T1,T2間に通常のL型構成に従うLCフィルタとし
て、チョークコイル1とコンデンサ2が直列に挿入され
ている。
の端子T1,T2間に通常のL型構成に従うLCフィルタとし
て、チョークコイル1とコンデンサ2が直列に挿入され
ている。
コンデンサ2には並列にスイッチング回路6と負荷5が
挿入されており、スイッチング回路6は高周波自励発振
型である。
挿入されており、スイッチング回路6は高周波自励発振
型である。
ただし、明らかなように、本考案においてはこのスイッ
チング回路内部の具体的な構成のいかんはこれを問うも
のでなく、公知既存の任意の構成であって良い。換言す
れば、LCフィルタを介して電源の供給を受けるものであ
れば何でも良く、同様に負荷5としては燃料着火用放電
間隙等が考えられるが、これも限定されるものではな
い。
チング回路内部の具体的な構成のいかんはこれを問うも
のでなく、公知既存の任意の構成であって良い。換言す
れば、LCフィルタを介して電源の供給を受けるものであ
れば何でも良く、同様に負荷5としては燃料着火用放電
間隙等が考えられるが、これも限定されるものではな
い。
しかるに、チョークコイル1には本考案の思想に従い、
抵抗3が、またコンデンサ2には同様に抵抗4が並列に
接続され、それぞれ分路を形成している。
抵抗3が、またコンデンサ2には同様に抵抗4が並列に
接続され、それぞれ分路を形成している。
一般にLCロー・パス・フィルタは、チョークコイルのイ
ンダクタンスをL、コンデンサ2のキャパシタンスをC
とすると、その高域遮断周波数0は、周知のように、 で表されるが、上記のようにしてチョークコイル1、コ
ンデンサ2にそれぞれ抵抗分路3,4を配した本考案のLC
フィルタを搭載するインバータ装置においては、電源側
から見たこのフィルタの周波数特性は第2図(A)中の実
線で示されるようになり、破線で示された抵抗分路のな
い従来例に比し、0の移動をほとんど伴わず、望まし
くない共振電圧のみを低下させるのに成功している。
ンダクタンスをL、コンデンサ2のキャパシタンスをC
とすると、その高域遮断周波数0は、周知のように、 で表されるが、上記のようにしてチョークコイル1、コ
ンデンサ2にそれぞれ抵抗分路3,4を配した本考案のLC
フィルタを搭載するインバータ装置においては、電源側
から見たこのフィルタの周波数特性は第2図(A)中の実
線で示されるようになり、破線で示された抵抗分路のな
い従来例に比し、0の移動をほとんど伴わず、望まし
くない共振電圧のみを低下させるのに成功している。
同様に第2図(B)は負荷側から見た端子T1,T2間に得られ
る周波数特性を示すもので、同様に実線が本考案による
フィルタ搭載の場合、破線が従来例であるが、抵抗分路
を設けない従来例において生じ得る高域共振は、本考案
のフィルタ搭載回路では完全に抑止されている。
る周波数特性を示すもので、同様に実線が本考案による
フィルタ搭載の場合、破線が従来例であるが、抵抗分路
を設けない従来例において生じ得る高域共振は、本考案
のフィルタ搭載回路では完全に抑止されている。
第3図は本考案のフィルタを搭載したインバータ装置の
具体的な一例を参考までに示したもので、端子T1,T2間
には商用交流電源7が接続されている。スイッチング回
路6はサイリスタ11を利用した自励発振型、負荷5は点
火トランス12およびその二次側に接続された放電間隙13
となっている。
具体的な一例を参考までに示したもので、端子T1,T2間
には商用交流電源7が接続されている。スイッチング回
路6はサイリスタ11を利用した自励発振型、負荷5は点
火トランス12およびその二次側に接続された放電間隙13
となっている。
ただし、この実施例では、既述の本考案構成およびそれ
に基づく効果に加え、チョークコイル1に直列にダイオ
ード8も挿入しているので、電源スイッチ9のオフ時に
発生するノイズをも低減することができる。
に基づく効果に加え、チョークコイル1に直列にダイオ
ード8も挿入しているので、電源スイッチ9のオフ時に
発生するノイズをも低減することができる。
したがって、この考えを推し進めると、第4図示のよう
な実施例も得ることができる。
な実施例も得ることができる。
すなわち、第3図示のダイオード回路8はダイオード・
ブリッジ10として両極性用となっており、ノイズの双方
向極性に対応しての効果的な抑圧を図ることができる。
ブリッジ10として両極性用となっており、ノイズの双方
向極性に対応しての効果的な抑圧を図ることができる。
第1図は本考案の基本的な一実施例の概略構成図、第2
図は本考案の効果の説明図、第3図および第4図は本考
案の他の実施例の概略構成図、である。 図中、1はチョークコイル、2はコンデンサ、3,4は分
路用の抵抗、5は負荷、6はスイッチング回路、8はダ
イオード、10はダイオード・ブリッジ、である。
図は本考案の効果の説明図、第3図および第4図は本考
案の他の実施例の概略構成図、である。 図中、1はチョークコイル、2はコンデンサ、3,4は分
路用の抵抗、5は負荷、6はスイッチング回路、8はダ
イオード、10はダイオード・ブリッジ、である。
Claims (1)
- 【請求項1】高周波自励発振型インバータ装置の電源供
給線路中に挿入されるLCフィルタであって; 上記LCフィルタを構成するチョークコイルおよびコンデ
ンサに対し、それぞれ並列に抵抗分路を設けたことを特
徴とするインバータ装置用フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7875987U JPH0632790Y2 (ja) | 1987-05-27 | 1987-05-27 | インバ−タ装置用フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7875987U JPH0632790Y2 (ja) | 1987-05-27 | 1987-05-27 | インバ−タ装置用フィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63191891U JPS63191891U (ja) | 1988-12-09 |
JPH0632790Y2 true JPH0632790Y2 (ja) | 1994-08-24 |
Family
ID=30927992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7875987U Expired - Lifetime JPH0632790Y2 (ja) | 1987-05-27 | 1987-05-27 | インバ−タ装置用フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0632790Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4588699B2 (ja) | 2004-04-28 | 2010-12-01 | 三菱電機株式会社 | バイアス回路 |
-
1987
- 1987-05-27 JP JP7875987U patent/JPH0632790Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63191891U (ja) | 1988-12-09 |
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