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JPH06312028A - 温熱治療装置 - Google Patents

温熱治療装置

Info

Publication number
JPH06312028A
JPH06312028A JP10296393A JP10296393A JPH06312028A JP H06312028 A JPH06312028 A JP H06312028A JP 10296393 A JP10296393 A JP 10296393A JP 10296393 A JP10296393 A JP 10296393A JP H06312028 A JPH06312028 A JP H06312028A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
cooling water
applicator
flow rate
change
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10296393A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Mizukawa
聡 水川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP10296393A priority Critical patent/JPH06312028A/ja
Publication of JPH06312028A publication Critical patent/JPH06312028A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Electrotherapy Devices (AREA)
  • Radiation-Therapy Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は効率の良い温熱治療を行なうととも
に、アプリケータの過熱を防止することを最も主要な特
徴とする。 【構成】アンテナ部付近の温度を検出する温度センサを
設けるとともに、この温度センサからの検出温度の変化
状態にもとづいて冷却水流路内の冷却水の流量変化を検
知する流量変化判断部41を設け、かつこの流量変化判
断部41の判断を告知する告知部29を設けたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマイクロ波を照射して生
体組織を目標温度に加温する温熱治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からマイクロ波を用いた温熱治療装
置としてマイクロ波を出力するマイクロ波発振部が内蔵
された温熱治療装置本体と、この温熱治療装置本体に連
結されたアプリケータとを備え、このアプリケータにマ
イクロ波を放射するマイクロ波アンテナ部が配設された
構成のものが開発されている。そして、温熱治療装置の
使用時には体腔内にアプリケータを挿入し、アンテナ部
よりマイクロ波を放射して目標部位の加温を行なうよう
にしている。
【0003】この場合、生体組織の温度はアプリケータ
に内蔵された温度センサによって測温される。そして、
生体組織が設定された目標温度に加温されるようにマイ
クロ波の出力を制御する加温制御が行なわれている。
【0004】さらに、例えば前立腺肥大の温熱治療で尿
道にアプリケータを挿入する場合にはこのアプリケータ
の過熱を防止し、前立腺の内部を有効に加温するため
に、アプリケータ内に冷却水を還流するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アプリケー
タ内に還流される冷却水の流量はアプリケータのアンテ
ナ部よりマイクロ波を照射して生体組織を加温する際の
前立腺内部の到達温度に関して重要なパラメータとな
る。ここで、アプリケータ内に還流される冷却水の流量
が適正流量よりも多すぎるとアプリケータに内蔵された
温度センサによって測温される温度データが実際の温度
よりも低くなるので、アプリケータの過熱を防止するこ
とができない問題がある。
【0006】さらに、冷却水の流量が適正流量よりも少
なすぎると、温度センサによって測温される温度データ
が実際の温度よりも高くなるので、前立腺内部が十分加
温されず、治療効果が低くなる問題がある。
【0007】また、冷却水を供給するポンプの異常や、
冷却水供給チューブのつぶれ等によって実際の冷却水の
流量が適正流量の設定値からずれた値になった場合でも
術者が気付かずに治療が継続され、アプリケータが過熱
されるおそれがある。
【0008】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、効率の良い温熱治療を行なうことがで
きるとともに、アプリケータの過熱を防止することがで
きる温熱治療装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は温熱治療装置本
体にマイクロ波を出力するマイクロ波発振部が内蔵さ
れ、前記温熱治療装置本体に連結されたアプリケータに
マイクロ波を放射するマイクロ波アンテナ部が配設され
るとともに、前記アプリケータの内部に前記アンテナ部
の周囲に冷却水を還流する冷却水流路が形成された温熱
治療装置において、前記アンテナ部付近の温度を検出す
る温度センサを設けるとともに、この温度センサからの
検出温度の変化状態にもとづいて前記冷却水流路内の冷
却水の流量変化を検知する流量変化判断部を設け、かつ
この流量変化判断部の判断を告知する告知手段を設けた
ものである。
【0010】
【作用】温熱治療時に温度センサによってアンテナ部付
近の温度を検出し、流量変化判断部によってこの温度セ
ンサからの検出温度の変化状態にもとづいて冷却水流路
内の冷却水の流量変化を検知するとともに、この流量変
化判断部の判断を告知手段によって告知するようにした
ものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1、図2、
図4乃至図8を参照して説明する。図2は温熱治療装置
のアプリケータ1の先端部の要部構成を示すものであ
る。このアプリケータ1には長尺な挿入部2が設けられ
ている。この挿入部2の先端部には硬性なバルーン保持
部材3が配設されている。このバルーン保持部材3の外
周面には膨張、収縮可能なバルーン4が装着されてい
る。さらに、バルーン保持部材3の後端面中央部位には
凹陥状の内管取付け穴3aが形成されている。
【0012】また、アプリケータ1の挿入部2には外管
5と内管6とが設けられている。この外管5の先端部は
バルーン保持部材3の後端部外周面に固定され、内管6
の先端部はバルーン保持部材3の内管取付け穴3a内に
挿入された状態で固定されている。さらに、内管6の周
囲にはスパイラルチューブ7が装着されている。
【0013】また、内管6の内部には同軸ケーブル8と
バルーン用チューブ9とが配設されている。ここで、同
軸ケーブル8は内管6の軸心部に配置されている。そし
て、この同軸ケーブル8の先端部にはマイクロ波アンテ
ナ部10が形成されている。
【0014】さらに、バルーン用チューブ9の先端部は
バルーン保持部材3の内部に形成された連通路を介して
バルーン4内に連通されている。そして、このバルーン
用チューブ9を通してバルーン4内への作動流体の給排
が行なわれるようになっている。
【0015】また、外管5と内管6との間には第1の冷
却水流路11、内管6の内部には第2の冷却水流路1
3、内管6の先端部には第1の冷却水流路11と第2の
冷却水流路13との間を連通する連通口12(冷却水流
路)がそれぞれ形成されている。ここで、第1の冷却水
流路11の基端部は例えば図示しない給水ポンプを備え
た冷却水供給機構に連結され、第2の冷却水流路13の
基端部は図示しない吸引手段に連結されている。そし
て、図2中に矢印で示すように第1の冷却水流路11を
通してアプリケータ1の先端部側に供給される冷却水を
連通口12を通して第2の冷却水流路13側に導き、こ
の第2の冷却水流路13を通してアプリケータ1の基端
部側に排水する冷却水の還流路が形成されている。
【0016】また、アプリケータ1の加温中心には第1
の温度センサ14および第2の温度センサ15が設けら
れている。ここで、第1の温度センサ14は外管5の外
周面に固定されている。なお、第1の温度センサ14の
外周部位には被覆チューブ16が装着されている。さら
に、第2の温度センサ15は第1の冷却水流路11内に
配設されている。
【0017】また、図1は温熱治療装置の本体内に配設
された温熱治療装置の制御回路の概略構成を示すもので
ある。この図1中で、21は電源、22はこの電源21
に接続された電源トランスである。この電源トランス2
2にはマイクロ波出力制御部23を介してマイクロ波発
振部24が接続されている。このマイクロ波発振部24
の入力側には昇圧トランス25および降圧トランス26
が接続されている。
【0018】昇圧トランス25の入力側はリレースイッ
チ27に接続されている。また、降圧トランス26の入
力側は電源トランス22に接続されている。さらに、リ
レースイッチ27にはマイクロ波出力制御部23および
システム制御部28がそれぞれ接続されている。
【0019】また、システム制御部28には告知部(告
知手段)29、タイマ30、温度制御部32、流量変化
判断部41がそれぞれ接続されている。電源トランス2
2には電源回路31を介して温度制御部32が接続され
ている。この温度制御部32には設定温度入力部33が
接続されている。
【0020】さらに、アプリケータ1の第1の温度セン
サ14は第1の測温部34、第2の温度センサ15は第
2の測温部35とそれぞれ接続されている。ここで、第
1の測温部34は温度制御部32に接続されている。
【0021】また、第2の測温部35は比較部36,3
7の一方の入力側にそれぞれ接続されている。さらに、
比較部36の他方の入力側には上限温度設定部38、比
較部37の他方の入力側には下限温度設定部39がそれ
ぞれ接続されている。なお、上限温度設定部38は設定
温度入力部33に接続されている。また、比較部36,
37の出力側は温度変化検出部40にそれぞれ接続され
ている。この温度変化検出部40の出力側は流量変化判
断部41に接続されている。
【0022】次に、上記構成の作用について説明する。
例えば前立腺肥大の温熱治療では尿道に温熱治療装置の
アプリケータ1が挿入される。そして、マイクロ波発振
部24の駆動時にはこのマイクロ波発振部24から出力
されるマイクロ波がアプリケータ1側に導かれ、マイク
ロ波アンテナ部10からアプリケータ1の外部に放射さ
れて前立腺部の加温が行なわれる。
【0023】さらに、温熱治療中、アプリケータ1の表
面の第1の温度センサ14によって尿道粘膜温度が測定
される。このとき、第1の温度センサ14からの検出温
度が設定温度入力部33で入力された温度、例えば39
℃になるようにシステム制御部28からの信号でリレー
スイッチ27がON/OFF操作される。さらに、この
リレースイッチ27のON/OFFのタイミングに従っ
てマイクロ波発振部24からマイクロ波が出力され、前
立腺部の加温が行なわれる。
【0024】また、温熱治療中、第2の温度センサ15
によって第1の冷却水流路11内の冷却水の水温が検出
され、第2の測温部35で測定される。ここで、上限温
度設定部38には設定温度入力部33からの信号が入力
される。さらに、比較部36及び比較部37の信号は温
度変化検出部40に入力され、流量変化判断部41でア
プリケータ1内の冷却水の流量変化が検知される。
【0025】この場合には流量変化判断部41から流量
変化の検知信号が出力され、システム制御部28に入力
される。さらに、このシステム制御部28からの制御信
号に従って流量変化判断部41の判断が告知部29によ
って音またはランプ表示等の手段で告知される。
【0026】また、温熱治療中、アプリケータ1内のア
ンテナ部10付近の冷却水の水温はアンテナ部10で放
射されるマイクロ波で加温されるため、モニタされる水
温は冷却水還流量に影響される。
【0027】例えば、図4(A)は設定温度入力部33
で入力された目標温度が39℃、冷却水還流量が8ml/
min に設定され、アプリケータ1内の冷却水の流量が適
正流量の場合の第1の温度センサ14の温度変化を示
す。ここでは加温開始から60秒後に39℃に達し、以
後は温度制御部32で39℃を保つようにリレースイッ
チ27のON/OFF制御が行なわれる。
【0028】このときの第2の温度センサ15によるモ
ニター温度を図4(B)に示す。すなわち、アプリケー
タ1内の冷却水の流量が適正流量の場合は第1の温度セ
ンサ14の検出温度の上昇にともなって、冷却水の水温
も上昇し、25℃で安定する。
【0029】また、図5はアプリケータ1内の冷却水の
流量が適正流量よりも減少している場合の第2の温度セ
ンサ15の検出温度の変化状態を示す。この場合、第2
の温度センサ15の検出温度は適正流量時の25℃より
上昇している。そして、アプリケータ1内の冷却水の流
量が完全に停止、又は水切れを起こすと第2の温度セン
サ15の検出温度は設定温度の39℃に近づく。
【0030】また、図6は加温途中でアプリケータ1内
の冷却水の流れが停止した場合の第2の温度センサ15
の検出温度の変化状態を示す。ここで、アプリケータ1
内の冷却水の流れが正常状態の領域では25℃で保持さ
れる。そして、アプリケータ1内の冷却水の流れが停止
すると第2の温度センサ15の検出温度が上昇を始め、
39℃になる。
【0031】そのため、上限温度設定部38によってア
プリケータ1内の冷却水の水温の上限温度を例えば35
℃に設定しておくことにより、第2の温度センサ15の
検出温度が35℃を超えた時点で、温度変化検出部40
から水温異常信号が流量変化判断部41に送られる。さ
らに、この流量変化判断部41からシステム制御部28
にアプリケータ1内の冷却水の流量変化があったことを
表す制御信号が出力され、システム制御部28からのタ
イミング信号により告知部29が駆動されて音またはラ
ンプで警告を促す。
【0032】なお、上限温度設定部38によって設定さ
れる上限温度設定値は設定温度入力部33での設定温度
に連動し、例えば設定温度入力部33での設定温度が3
9℃のときこの上限温度設定値は35℃に設定される。
【0033】また、図7はアプリケータ1内の冷却水の
流量が適正流量よりも多い場合の第2の温度センサ15
の検出温度の変化状態を示す。この場合、第2の温度セ
ンサ15の検出温度は20℃位にしか達せず、アプリケ
ータ1内の冷却水の流量が適正流量よりも多いことを表
している。
【0034】なお、流量変化の判断は第1の温度センサ
14が目標温度39℃に達した後、例えば3分経過した
時点で検知する方法、或いは第2の温度センサ15の検
出温度をある周期で検知し、その検知時点で異常がない
か判断する方法などが考えられる。
【0035】また、図8はアプリケータ1による加温途
中でアプリケータ1内の冷却水の流量が増えた場合の第
2の温度センサ15の検出温度の変化状態を示す。ここ
で、アプリケータ1内の冷却水の流れが正常状態の領域
では25℃で保持される。そして、アプリケータ1内の
冷却水の流れが増えた時点で第2の温度センサ15の検
出温度は適正流量時の25℃より低下する。
【0036】そのため、下限温度設定部39によってア
プリケータ1内の冷却水の水温の下限温度を例えば22
℃に設定しておくことにより、第2の温度センサ15の
検出温度が22℃を下まわる時点で、温度変化検出部4
0から水温異常信号が流量変化判断部41に送られる。
さらに、この流量変化判断部41から前述と同様にシス
テム制御部28にアプリケータ1内の冷却水の流量変化
があったことを表す制御信号が出力され、システム制御
部28からのタイミング信号により告知部29が駆動さ
れて音またはランプで警告を促す。なお、アプリケータ
1内の冷却水の流量を無限大にすると第2の温度センサ
15の検出温度の最低温度は水温とほぼ等しくなる。
【0037】また、アプリケータ1内の冷却水温が一定
でない場合、下限温度設定部39によって設定される下
限温度設定値は水温に左右されるため、アプリケータ1
内の冷却水温を図示しない他の水温センサによって検出
し、その温度に連動して下限温度設定値を設定する構成
にしてもよい。
【0038】そこで、上記構成のものにあっては温熱治
療時に第2の温度センサ15によってアンテナ部10付
近の温度を検出し、この第2の温度センサ15からの検
出温度の変化状態にもとづいて流量変化判断部41によ
ってアプリケータ1の冷却水流路内の冷却水の流量変化
を検知するとともに、この流量変化判断部41の判断を
告知部29によって告知するようにしたので、アプリケ
ータ1の内部加温に重要なパラメータの一つであるアプ
リケータ1内の冷却水還流量の急激な変動を迅速に検出
することができる。
【0039】そのため、アプリケータ1内の冷却水を供
給するポンプの異常や、冷却水供給チューブのつぶれ等
によって実際の冷却水の流量が適正流量の設定値からず
れた値になった異常状態を術者に迅速に気付かせること
ができるので、冷却水の流量が適正流量の設定値からず
れた異常状態を術者が気付かずに治療が継続されること
を防止することができ、アプリケータ1の過熱を防止
し、かつ効率の良い温熱治療を行なうことができる。
【0040】なお、周波数2450MHzのマイクロ波
は冷却水還流量を大量に流すと前立腺の大きさ以上に加
温できる能力を持っている。その場合、流量の調節以外
にマイクロ波の周波数を大きくする、例えば2550M
Hzとすることにより加温範囲を狭くすることができ
る。
【0041】また、図3はアプリケータ1の変形例を示
すものである。これは、第2の温度センサ15の取付位
置を第1の温度センサ14と同様に外管5の表面に取り
付けたものである。そして、この第2の温度センサ15
の外周部位も被覆チューブ16によって被覆されてい
る。
【0042】そこで、上記構成のものにあっても第2の
温度センサ15によってアンテナ部10付近の温度を検
出し、この第2の温度センサ15からの検出温度の変化
状態にもとづいて流量変化判断部41によってアプリケ
ータ1の冷却水流路内の冷却水の流量変化を検知すると
ともに、この流量変化判断部41の判断を告知部29に
よって告知することができるので、第1の実施例と同様
の効果を得ることができる。
【0043】また、図9乃至図12は本発明の第2の実
施例を示すものである。これは、アプリケータ1内の冷
却水の水温を測定する第3の温度センサ51と、この第
3の温度センサ51に接続された第3の測温部52の温
度データを第2の測温部35の温度データから減算する
減算回路53と、この減算結果から温度変化を検出する
温度変化検出部54と、温度差設定部55と、この温度
差設定部55の設定値と温度変化とを比較する流量変化
判断部56とを設けたものである。
【0044】そして、第1の実施例ではアンテナ部10
付近の冷却水温の変化から流量の変動を検出するのに対
し、本実施例では冷却水の水温を第3の温度センサ51
で測定し、その温度に対するアンテナ部10付近の水温
がどの程度上昇するかを算出して流量の変動を検出する
ようになっている。
【0045】また、図10(A)はアプリケータ1内の
冷却水の流量が適正流量(目標温度を39℃、冷却水還
流量を8ml/min に設定)の場合の第1の温度センサ1
4の検出温度の変化状態、図10(B)は第2の温度セ
ンサ15と第3の温度センサ51との検出温度差の変化
状態を示す。
【0046】ここで、例えば、正常時の熱量の均衡点で
の温度(第2の温度センサ15と第3の温度センサ51
との検出温度差)が10℃とすると、アプリケータ1内
の冷却水の流量が少ない場合、第2の温度センサ15と
第3の温度センサ51との検出温度差は図11に示すよ
うに15℃に増加する。
【0047】さらに、アプリケータ1内の冷却水の流量
が零の時、第2の温度センサ15と第3の温度センサ5
1との検出温度差は目標温度と水温との差に近づく。ま
た、アプリケータ1内の冷却水の流量が増加した場合に
は第2の温度センサ15と第3の温度センサ51との検
出温度差は図12に示すように5℃に減少する。なお、
アプリケータ1内の冷却水の流量が無限大の時、第2の
温度センサ15と第3の温度センサ51との検出温度差
は零に近づく。
【0048】また、温度差設定部55の設定値は第3の
測温部52の冷却水温と設定温度入力部33の目標温度
の設定値データとから決定される。例えば、第3の温度
センサ51によって検出される水温が19℃、目標温度
が39℃のとき、温度差設定部55の設定温度の上限値
は13℃、下限値は7℃に設定される。
【0049】ここで、アプリケータ1内の冷却水の流量
が減少して冷却水の水温が上昇し、第2の温度センサ1
5と第3の温度センサ51との検出温度差が13℃以上
になるか、或いはアプリケータ1内の冷却水の流量が増
加し、第2の温度センサ15と第3の温度センサ51と
の検出温度差が7℃以下になると、温度変化検出部54
で異常が検知される。この場合には設定温度の適正範囲
外の温度変化があるので、アプリケータ1内の冷却水の
流量に変化があったと判断し、流量変化判断部56から
システム制御部28に異常信号が伝達される。この異常
信号を伝達するタイミングはシステム制御部28で制御
される。
【0050】そこで、上記構成のものにあっては第2の
温度センサ15と第3の温度センサ51との検出温度差
をモニターすることでアプリケータ1内の冷却水の流量
の急激な変動を検出することができるので、この場合も
第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0051】また、図13はアプリケータ1側の同軸ケ
ーブル8の基端部61とマイクロ波発振部24からアプ
リケータ1側にマイクロ波を伝達するマイクロ波中継ケ
ーブル62との間の連結部を示すものである。
【0052】ここで、同軸ケーブル8の基端部61には
アプリケータ1側の第1のコネクタ63、マイクロ波中
継ケーブル62の先端部には中継ケーブル側の第2のコ
ネクタ67がそれぞれ固定されている。
【0053】また、第1のコネクタ63にはコネクタ本
体65の外周面に滑り止め部材64が設けられていると
ともに、コネクタ本体65の先端面にOリング受け溝6
6が形成されている。この場合、滑り止め部材64の外
周面には複数の凹陥溝63aと隣接する凹陥溝63a,
63a間の凸部63bとからなる滑り止め用の凹凸部が
形成されている。
【0054】さらに、第2のコネクタ67にも同様にコ
ネクタ本体69の外周面に滑り止め部材68が設けられ
ているとともに、コネクタ本体69の先端面にOリング
70が設けられている。この場合、滑り止め部材68の
外周面には複数の凹陥溝67aと隣接する凹陥溝67
a,67a間の凸部67bとからなる滑り止め用の凹凸
部が形成されている。
【0055】したがって、同軸ケーブル8側の第1のコ
ネクタ63と中継ケーブル側の第2のコネクタ67とを
連結した場合には第2のコネクタ67のOリング70が
第1のコネクタ63のOリング受け溝66内に嵌合して
第1のコネクタ63と第2のコネクタ67との間がシー
ルされ、両者間の水密性の向上を図ることができる。さ
らに、第1のコネクタ63および第2のコネクタ67の
滑り止め部材64,68によって両者間の取付け作業性
の向上を図ることができる。
【0056】また、図14(A)に示すように円筒状の
滑り止め部材81の外周面に一対の凹陥溝82,82を
形成する構成にしてもよい。さらに、図14(B)に示
すように滑り止め部材83の外周面を矩形状に形成する
構成、図14(C)に示すように円筒状の滑り止め部材
84を形成する構成、図14(D)に示すように滑り止
め部材85の外周面を楕円形状に形成する構成にしても
よい。
【0057】また、図14(E)はアプリケータ1の消
毒・滅菌時のコネクタ端子の保護として同軸ケーブル8
の第1のコネクタ63に連結される終端コネクタ91を
示すものである。この終端コネクタ91にはコネクタ本
体94の外周面に滑り止め部材92が設けられていると
ともに、コネクタ本体94の先端面にOリング95が設
けられている。この場合、滑り止め部材92の外周面に
は複数の凹陥溝92aと隣接する凹陥溝92a,92a
間の凸部92bとからなる滑り止め用の凹凸部が形成さ
れている。
【0058】したがって、同軸ケーブル8側の第1のコ
ネクタ63と終端コネクタ91とを連結した場合には終
端コネクタ91のOリング95が第1のコネクタ63の
Oリング受け溝66内に嵌合して第1のコネクタ63と
終端コネクタ91との間がシールされ、両者間の水密性
の向上を図ることができる。さらに、第1のコネクタ6
3および終端コネクタ91の滑り止め部材64,92に
よって両者間の取付け作業性の向上を図ることができ
る。なお、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施でき
ることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】本発明によればアンテナ部付近の温度を
検出する温度センサを設けるとともに、この温度センサ
からの検出温度の変化状態にもとづいて冷却水流路内の
冷却水の流量変化を検知する流量変化判断部を設け、か
つこの流量変化判断部の判断を告知する告知手段を設け
たので、効率の良い温熱治療を行なうことができるとと
もに、アプリケータの過熱を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の温熱治療装置の制御
回路の概略構成図。
【図2】 温熱治療装置のアプリケータの先端部の要部
構成を示す縦断面図。
【図3】 アプリケータの変形例を示す縦断面図。
【図4】 温熱治療装置の作用を説明するもので、
(A)は冷却水の流量が適正流量の場合の第1の温度セ
ンサの検出温度の変化状態を示す特性図、(B)は第2
の温度センサの検出温度の変化状態を示す特性図。
【図5】 冷却水の流量が適正流量よりも減少している
場合の第2の温度センサの検出温度の変化状態を示す特
性図。
【図6】 加温途中で冷却水の流れが停止した場合の第
2の温度センサの検出温度の変化状態を示す特性図。
【図7】 冷却水の流量が適正流量よりも多い場合の第
2の温度センサの検出温度の変化状態を示す特性図。
【図8】 加温途中で冷却水の流量が増えた場合の第2
の温度センサの検出温度の変化状態を示す特性図。
【図9】 本発明の第2の実施例の温熱治療装置の制御
回路の概略構成図。
【図10】 温熱治療装置の作用を説明するもので、
(A)は冷却水の流量が適正流量の場合の第1の温度セ
ンサの検出温度の変化状態を示す特性図、(B)は第2
の温度センサと第3の温度センサとの検出温度差の変化
状態を示す特性図。
【図11】 冷却水の流量が適正流量よりも少ない場合
の第2の温度センサと第3の温度センサとの検出温度差
の変化状態を示す特性図。
【図12】 加温途中で冷却水の流れが増加した場合の
第2の温度センサと第3の温度センサとの検出温度差の
変化状態を示す特性図。
【図13】 マイクロ波中継ケーブルとアプリケータと
の間の連結部を示す斜視図。
【図14】 (A)〜(D)はそれぞれ異なるコネクタ
本体の滑り止め部材の変形例を示す平面図、(E)は終
端コネクタを示す斜視図。
【符号の説明】
1…アプリケータ、10…マイクロ波アンテナ部、11
…第1の冷却水流路、12…連通口(冷却水流路)、1
3…第2の冷却水流路、14…第1の温度センサ、15
…第2の温度センサ、24…マイクロ波発振部、29…
告知部(告知手段)、41…流量変化判断部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温熱治療装置本体にマイクロ波を出力す
    るマイクロ波発振部が内蔵され、前記温熱治療装置本体
    に連結されたアプリケータにマイクロ波を放射するマイ
    クロ波アンテナ部が配設されるとともに、前記アプリケ
    ータの内部に前記アンテナ部の周囲に冷却水を還流する
    冷却水流路が形成された温熱治療装置において、前記ア
    ンテナ部付近の温度を検出する温度センサを設けるとと
    もに、この温度センサからの検出温度の変化状態にもと
    づいて前記冷却水流路内の冷却水の流量変化を検知する
    流量変化判断部を設け、かつこの流量変化判断部の判断
    を告知する告知手段を設けたことを特徴とする温熱治療
    装置。
JP10296393A 1993-04-28 1993-04-28 温熱治療装置 Withdrawn JPH06312028A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7828799B2 (en) 2001-06-07 2010-11-09 Celon Ag Probe arrangement

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