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JPH07275376A - 温熱治療装置 - Google Patents

温熱治療装置

Info

Publication number
JPH07275376A
JPH07275376A JP6690694A JP6690694A JPH07275376A JP H07275376 A JPH07275376 A JP H07275376A JP 6690694 A JP6690694 A JP 6690694A JP 6690694 A JP6690694 A JP 6690694A JP H07275376 A JPH07275376 A JP H07275376A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
heating
rate
output
temperature rise
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6690694A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuta Sekine
竜太 関根
Kazuhiko Ozeki
和彦 大関
Isami Hirao
勇実 平尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP6690694A priority Critical patent/JPH07275376A/ja
Publication of JPH07275376A publication Critical patent/JPH07275376A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Radiation-Therapy Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】温度制御が不可能なレベルで温度が上昇した場
合でも、患部が過度に加温されるのを防ぐことができる
ようにする。 【構成】患部を加温するアプリケータ1と、アプリケー
タ1によって加温される患部の温度を検出する温度セン
サ11と、この温度センサ11によって検出された温度
が予め設定された温度になるように制御する発振器コン
トローラ19とを具備する温熱治療装置において、温度
センサ11によって検出された温度に基づいて温度変化
率を算出し、算出された温度変化率によって患部に対す
る加温状態を検出する検出手段20をさらに具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は温熱治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、加温することで、癌や前立腺肥大
症(良性腫瘍)等を治療する温熱治療が知られるように
なった。この種の温熱治療に用いる装置は、患部を設定
温度に加温・温度維持するための加温手段と、患部温度
を検出する温度センサと、温度センサにより検出された
患部温度に応じて加温出力の増減を行う制御手段と、患
部以外を加温しないようにするための冷却手段とからな
り、設定温度以上に患部温度が上昇した場合には装置が
停止するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の温熱治療装置は、測定した患部温度と設定温度
とを比較して出力制御する場合、例えば加温手段の故障
や出力設定値を誤って過大な値にしたり、また冷却手段
の異常によって患部周囲を冷却できない場合など、加温
による温度上昇率が大きくなって制御手段による温度制
御が出来なくなり、患部温度がオーバーシュートして必
要温度以上に患部を加温してしまうことがあった。
【0004】本発明の温熱治療装置はこのような課題に
着目してなされたものであり、その目的とするところ
は、患部の温度上昇率を検出して加温温度を適切な範囲
に制御することによって、温度制御が不可能なレベルで
温度が上昇した場合でも、患部が過度に加温されるのを
防ぐことができる温熱治療装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、患部を加温する加温手段と、この加温
手段によって加温される患部の温度を検出する温度検出
手段と、この温度検出手段によって検出された温度が予
め設定された温度になるように制御する制御手段とを具
備する温熱治療装置において、前記温度検出手段によっ
て検出された温度から温度変化率を算出し、算出された
温度変化率に基づいて患部に対する加温状態を検出する
検出手段をさらに具備する。
【0006】
【作用】すなわち、本発明は、加温手段によって加温さ
れる患部の温度を検出し、この検出された温度から温度
変化率を算出する。そして、算出された温度変化率に基
づいて患部に対する加温状態を検出する。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。まず、図1乃至図3を参照して本発明の第1実施
例を説明する。この実施例では、温度制御手段による温
度制御が不可能なレベルで温度が上昇した場合に装置を
停止して、過度に患者が加温されることを防ぐものであ
る。
【0008】図において、1は経尿道的に前立腺肥大症
の温熱治療を行う加温手段としてのアプリケータであ
り、外シース2が設けられており、外シース2の先端部
外周面には膨張・収縮可能なバルーン3が設けられてい
る。さらに、外シース2の内部には先端が封止された灌
流穴4と、この灌流穴4に平行して延設された送気穴5
とが設けられている。また、送気穴5の先端部には外シ
ース2の先端部外周面に形成された開口部6が設けら
れ、開口部6はバルーン3の内部側に設けられている。
【0009】灌流穴4の内部にはチューブ状の内シース
7が挿入されており、この内シース7の先端開口部は灌
流穴4の先端封止部付近まで延設されている。さらに、
この内シース7の内部にはマイクロ波伝送用の同軸ケー
ブル8が挿入され、この同軸ケーブル8の先端にはマイ
クロ波を照射可能なアンテナ部9が形成されている。ア
ンテナ部9は、その先端から手元側へ向けて、例えば3
0〜60mmの範囲でマイクロ波をアプリケータ1の外
周方向に照射可能になっている。
【0010】また、外シース2と内シース7との間の空
間には温度検出手段としての温度センサ11が配設さ
れ、温度センサ11先端の測温部は外シース2の先端部
に形成されたセンサ穴10を通して、外シース2の外周
面上に露出した状態で接着剤等で固定されている。な
お、温度センサ11は、アンテナ部9の先端部から手元
側へ約15〜30mmの範囲において外シース2のセン
サ穴10から引き出される。
【0011】また、外シース2と内シース7の間にはリ
ング状の第1の冷却液流通空間4aが形成され、さらに
内シース6と同軸ケーブル8との間にはリング状の第2
の冷却液流通空間4bが形成される。また、灌流穴4の
先端封止部付近には第1の冷却液流通空間4aと第2の
冷却液流通空間4bとの間を連通する連通部4cが形成
されている。さらに、冷却液流通空間4aの基端部には
送液チューブ15の一端部が気密的に接続され、冷却液
流通空間4bの基端部には回収チューブ16の一端部が
気密的に接続される。これら送液チューブ15および回
収チューブ16の他端は灌流装置14に接続されてい
る。さらに、送気穴5の基端部は手元側の送気口金17
に連通している。
【0012】温度センサ11は温度測定手段18に接続
されている。温度測定手段18は温度センサ11から出
力される信号(例えば、電気信号や光信号等)を対応す
る電気的温度信号に変換し、測定温度を表示すると共
に、発振器コントローラ19、検出手段20、灌流装置
コントローラ21とからなる制御部22に接続される。
【0013】制御手段としての発振器コントローラ19
は、2450MHzのマイクロ波を発生し、同軸ケーブ
ル8に高周波を送電する高周波発振器13に接続され、
温度測定手段18からの電気的温度信号と検出手段20
からの制御信号にしたがって高周波発振器13の出力を
増減または停止させるよう機能する。
【0014】また、灌流装置コントローラ21は温度測
定手段18からの電気的温度信号にしたがって灌流装置
14の灌流速度を制御する。図3に示すように、検出手
段20は温度測定手段18と発振器コントローラ19と
警告表示手段20aとが接続されたI/Oバス26と、
制御プログラムと基準温度上昇率データを有するROM
27と、温度データ等を記録するRAM28と、タイマ
ー29と、これらI/Oバス26とROM27とRAM
28とタイマー29とが接続されたマイクロコンピュー
ター等の演算手段30からなり、温度上昇に異常が見ら
れた場合、警告表示手段20aにより光、音等で使用者
に異常を知らせるとともに、発振器コントローラ19に
停止信号を送り高周波発振器13の出力を停止する。
【0015】次に、本発明の第1実施例の作用について
説明する。本実施例に係る温熱治療装置による温熱治療
は、まず経尿道的にアプリケータ1を尿道25内に挿入
し、アプリケータ1の先端が膀胱24内に達した後、送
気口金17よりシリンジ等によって送気し、バルーン3
を膨張させる。その後、アプリケータ1を抵抗感を感じ
るまで引き抜き、抵抗感を感じた状態でアプリケータ1
の引張り動作を止める。この時、アプリケータ1の温度
センサ11の先端測温部は前立腺肥大部23aの内壁に
接した状態で位置決め、固定されるようになっている。
【0016】続いて、この状態で制御部22を駆動す
る。この制御部22の駆動時、灌流装置コントローラ2
1は灌流装置14を駆動し、発振器コントローラ19は
高周波発振器13を駆動し、検出手段20はタイマーを
スタートさせ、ROM27内の制御プログラムを開始す
る。
【0017】灌流装置14の駆動にともない冷却液が灌
流装置14から送液チューブ15を介してアプリケータ
1内に供給されると共に、アプリケータ1内で熱交換さ
れた高温状態の冷却液が回収チューブ16を介して回収
される。
【0018】さらに、高周波発振器13の駆動が開始さ
れ、アプリケータ1からマイクロ波が照射されると前立
腺肥大部23aの内壁および尿道括約筋23bの温度が
徐々に上昇する。そして、高周波発振器13の駆動中は
発振器コントローラ19と灌流装置コントローラ21は
温度センサ11の測定温度を元にそれぞれ高周波発振器
13と灌流装置14の出力を制御する。
【0019】検出手段20は、ROM27内蔵の図4に
示した制御プログラムにより加温状態を監視する。制御
プログラムは、初期化処理(S1、S2)と割り込み処
理ルーチン(S3乃至S9)と終了処理ルーチン(S1
0、S11)とからなり、スタート後まず、初期化処理
において測定温度T1とカウンタt1をクリアする。続
いて、タイマー29からの信号により例えば1秒毎に割
り込み処理ルーチンを実行する。割り込み処理ルーチン
において、I/Oバス26を通して温度測定手段18か
らの電気的温度信号を測定温度T2へ記録し、カウンタ
ーの値を1増やしてその値をカウンタt2へ記録する。
続いて、ステップS6でΔTを計算し、基準温度上昇率
ΔTsと比較し、ΔT>ΔTsの場合、終了処理ルーチ
ンに入り、警告表示手段20aが作動するように警告信
号を送信し、高周波出力を停止するように停止信号を発
振器コントローラ19に送信し高周波発振器13の出力
を停止するとともに検出手段20の動作を停止する。Δ
T<ΔTsの場合は、設定の処理を実施した後、割り込
み処理ルーチンから復帰する。
【0020】図5(a)に温度センサ11からの測定温
度を縦軸に、加温時間を横軸にとったグラフを示す。ま
た、同じデータについて温度上昇率を縦軸に、加温時間
を横軸にとったものを図5(b)に示す。正常な加温状
態では温度上昇率は基準温度上昇率ΔTs以下の値を示
し、測定温度も設定値以内でおさまる。
【0021】しかし、高周波発振器13の異常や出力設
定が間違っていたなど異常に出力が大きかった場合や、
灌流装置14の故障による冷却能力不足などの場合、図
6(a)のように発振器コントローラ19による出力制
御だけでは加温状態を制御しきれずに患部温度が設定温
度よりオーバーシュートしてしまい過剰に患部を加温し
てしまう恐れがある。この場合の温度上昇率は図6
(b)に示すように、基準温度上昇率ΔTsよりも大き
い値を示すため、患部が過剰に加温されるより前に異常
を検出できる。よって、温度上昇率が基準温度上昇率よ
りも大きな値を示した段階で発振器コントローラ19に
停止信号を送り、高周波発振器13の出力を停止すると
共に、警告表示手段20aにより使用者に装置の異常を
知らせる。
【0022】また、逆に高周波発振器13の異常や出力
設定が間違っていたなど異常に出力が小さい場合や、灌
流装置14の故障による過冷却状態の場合、図7(a)
に示すように設定温度にまで加温されない事となる。こ
の場合の温度上昇率は図7(b)に示すように、基準温
度上昇率の下限値ΔTs2より低い値を示す。例えば、
温度上昇率が一定値を示す段階になってもΔTs2より
低い温度上昇率を示す場合、発振器コントローラ19に
停止信号を送り、高周波発振器13の出力を停止すると
共に、警告表示手段20aにより使用者に装置の異常を
知らせる。この場合、図4のS7では、温度上昇率ΔT
が下限値ΔTs2より大きいか小さいかを判断する。
【0023】上記した第1実施例によれば、従来の制御
方式のように測定温度と設定温度との大小関係で加温制
御していると、高周波出力が異常に大きい場合や冷却能
力不足等で加温速度が高まると温度制御がしきれず、設
定温度以上に加温される可能性がある。それに対して、
本実施例では温度上昇率から加温異常を検出しているた
め、生体が設定温度以上に加熱される前に異常を検出・
加温停止できるため、従来の温熱治療装置に比べて安全
性が高くなる。
【0024】また、高周波出力が異常に小さい場合や過
冷却状態等で加温速度が低くなると設定温度まで加温す
るのに非常に時間がかかったり、または設定温度にまで
加温出来ないことがある。従来の制御方法ではこのよう
な異常を検出できない場合があるが、本実施例において
は加温開始初期に温度上昇率の異常を検出するため、加
温開始後比較的早い段階で異常を検出できる。
【0025】以下に本発明の第2実施例を説明する。第
2実施例では、第1実施例の目的に加え、温熱治療の治
療効果を簡易に確認するものである。図8は第2実施例
に係る制御部22の構成を示す図である。この制御部2
2は発振器コントローラ19と灌流装置コントローラ2
1と検出手段20とからなり、検出手段20には外部記
憶装置32が接続されている。
【0026】第2実施例では、第1実施例と同様の加温
動作で温熱治療を実施し、温度上昇率のデータを治療毎
に外部記憶装置32により記録し、温熱治療毎の温度上
昇率の変化から治療効果を推定する。例えば、温熱治療
により癌性腫瘍が縮小すると患部周囲の血液流量が増加
し、温度上昇率は低下する。そこで、温度上昇率を治療
毎に経過観察する事で治療効果を推定できる。
【0027】第2実施例によれば、他の診断方法(例え
ば、MRIやX−CT等)をとらないで、温熱治療によ
る癌性腫瘍の治療効果を簡易な方法で確認できる。以下
に本発明の第3実施例を説明する。第3実施例では、加
温異常の検出精度を向上させるものであり、ROM27
内のデータを、図9に示すように各基準温度における基
準温度上昇率のデータとしている。すなわち、複数の基
準温度に対応する基準温度上昇率をそれぞれ設定し、検
出される温度ごとに基準温度上昇率と比較する。
【0028】第3実施例の動作を図10に示すフローチ
ャート(ステップS20乃至S33)に基づいてさらに
説明する。本実施例は、第1実施例と同様にタイマー2
9からの割り込みによって割り込み処理が実施される。
この時、測定温度T2と基準温度Ts1とを比較、測定
温度T2に対応する基準温度Ts1を検出し、さらに測
定温度T2における温度上昇率ΔTを計算し、基準温度
Ts1に対応する基準温度上昇率ΔTs1と比較し、Δ
T>Ts1の場合、終了処理ルーチンに入り警告手段が
作動するように警告信号を送信し、高周波出力を停止す
るように信号を送信し検出手段の動作を停止する。ま
た、ΔT<ΔTs1の場合は、所定の処理後割り込み処
理ルーチンから復帰する。
【0029】第3実施例によれば以下の効果を有する。
すなわち、低温域で高い温度上昇率を示しても、温度上
昇にともなって温度上昇率が減少し、最後には適正な加
温状態になる場合がある。このような場合、第1実施例
のように単一の温度上昇率だけで加温異常を判定する方
法では正確な判定ができないことがあるが、上記した第
3実施例では測定温度とその時の温度上昇率から加温異
常を評価するため、より正確に加温異常を検出できる。
【0030】以下に本発明の第4実施例を説明する。第
4実施例は装置の構成をより簡易にしたものである。図
11は第4実施例の構成を示す図である。本実施例は制
御部22をアナログ回路で構成したものであり、温度測
定手段18と、PID制御回路33と、PID制御回路
33から得たdT/dt出力を保持するサンプルホール
ド回路34と、基準温度上昇率を示す基準電圧を発生す
る基準電圧源36と、サンプルホールド回路34からの
出力と基準電圧源36の出力を比較する比較回路35
と、比較回路35からの出力に応じて警告信号と停止信
号を発生する警告/停止回路37と、警告信号によって
警告を発する警告表示手段39と、PID制御回路33
の出力によって高周波出力を制御し、停止信号によって
高周波出力を停止する駆動回路38からなる。
【0031】第4実施例では、温度測定手段18の出力
はPID制御部33に送られ測定温度に応じて出力が駆
動回路38に送られる。駆動回路38はPID制御部3
3からの出力に応じて高周波発振器13の出力を制御す
る。
【0032】この時、PID制御部33から温度上昇率
としてdT/dtの出力をサンプルホールド回路34に
取り込む。また、基準温度上昇率と同等の電圧を出力す
る基準電圧源36とサンプルホールド回路34からの出
力を比較回路35で比較し、サンプルホールド回路34
からの出力が基準電圧源36の出力以上の場合、警告/
停止回路37に信号を送る。信号を受け取った警告/停
止回路37は警告表示手段39を起動するための警告信
号をおくり、警告表示手段39は光や音等で警告を発す
る。また、同時に警告/停止回路37は高周波発振器1
3の出力を停止させるための停止信号を駆動回路38に
送り、停止信号を受けた駆動回路38は高周波発振器1
3からの出力を停止させる。
【0033】第4実施例によれば、第1乃至第3実施例
のように検出回路にマイクロコンピュータ等の演算回路
を有さないため装置の構造が簡易になる。上記具体的な
実施例から次のような構成の技術的思想が導き出され、
以下のような作用及び目的を有する。
【0034】すなわち、本温熱治療装置の第1の構成
は、温度センサを有し、患部を加温する加温手段と、加
温手段に高周波を送る高周波発生手段と、温度センサで
検出される温度が予め設定された所定温度になるように
高周波発生手段の出力を制御して加温治療を行う制御手
段と、目的部位以外の加温を防ぐための冷却手段とから
なる温熱治療装置において前記温度センサにより検出さ
れた温度から温度変化率を算出し、温度変化率より加温
状態の異常を検出する検出手段を有する。
【0035】また、本温熱治療装置の第2の構成は、第
1の構成に加えて、前記検出手段により加温異常が検出
された場合、異常を警告する警告手段を有している。ま
た、本温熱治療装置の第3の構成は、第1の構成に加え
て、前記検出手段により加温異常が検出された場合、装
置を停止する手段を有している。
【0036】また、本温熱治療装置の第4の構成は、第
1の構成に加えて、前記検出手段が検出する加温状態の
異常が、常態より高い加熱速度である。また、本温熱治
療装置の第5の構成は、第1乃至第3のいずれかの構成
に加えて、前記検出手段が検出する加温状態の異常が、
常態より低い加熱速度である。
【0037】また、本温熱治療装置の第6の構成は、第
1乃至第5のいずれかの構成に加えて、前記検出手段が
検出する温度変化率が温度上昇率である。また、本温熱
治療装置の第7の構成は、第1乃至第6のいずれかの構
成に加えて、前記検出手段がマイクロコンピュータから
なり、デジタル的演算によって加温異常を検出する手段
を有している。
【0038】また、本温熱治療装置の第8の構成は、第
1乃至第6のいずれかの構成に加えて、前記検出手段が
アナログ回路からなり、電気回路的に加温異常を検出す
る手段を有する。
【0039】また、本温熱治療装置の第9の構成は、第
1乃至第8のいずれかの構成に加えて、前記検出手段
が、温度変化率を記録する記録手段を有している。ま
た、本温熱治療装置の第10の構成は、第1乃至第7の
いずれかの構成に加えて、前記検出手段が、温度とその
時の温度変化率から加温異常を検出する手段を有してい
る。
【0040】また、本温熱治療装置の第11の構成は、
第1の構成の検出手段が、算出した温度変化率を基準値
と比較して、この基準値よりはずれた場合に警告及び/
または高周波出力の発振を停止する。
【0041】また、本温熱治療装置の第12の構成は、
第11の構成において、温度上昇率が基準温度上昇率よ
り大きい場合に、警告及び/または高周波出力の発振を
停止する。
【0042】また、本温熱治療装置の第13の構成は、
第11の構成において、温度上昇率が基準温度上昇率よ
り小さい場合に、警告及び/または高周波出力の発振を
停止する。
【0043】上記第1乃至第8の構成の作用は、温度上
昇率をモニターする事で、制御手段によりコントロール
可能な範囲内で加温が行われているか否かを検出し、異
常がある場合には装置を停止し過度に患部が加温される
ことを防ぐ。
【0044】また、上記第9の構成の作用は、癌性腫瘍
などを温熱治療装置で治療した場合、治療により腫瘍が
縮小すると腫瘍周囲の血流量が増加し、生体による冷却
効果が向上する。そのため、同じ条件で加温すると、腫
瘍が縮小するに伴って温度上昇率が低下する。この、温
度上昇率の低下を治療毎の温度上昇率の変化を見ること
で検出し、患部の治療程度を検出する。
【0045】また、上記第10の構成の作用は、温度上
昇率を検出する場合、低温域で高い温度上昇率を示して
も、温度が高くなるにしたがい温度上昇率が低下し、適
正な加温状態になる場合がある。そこで、温度と温度上
昇率を組み合わせて適正な温度上昇率の範囲に入ってい
るか否かを判断し、異常がある場合には温熱治療装置を
停止させる。
【0046】また、上記第1乃至第8の構成の目的は、
温度制御手段とは別に患部の温度上昇率をモニターし、
制御手段による温度制御が不可能なレベルで温度が上昇
した場合には装置を速やかに停止して患部が過度に加温
されることがない温熱治療装置を提供することにある。
【0047】また、上記第9の構成の目的は、温度上昇
率の変化から患部の治癒程度を検出することである。ま
た、上記第10の構成の目的は、温度上昇率のみでは加
温異常と判断される様な正常な加温状態を、加温異常と
判断しないように温度と温度上昇率とから加温異常を検
知することである。
【0048】また、上記第11乃至第13の構成の目的
は、基準値をはずれた場合、すなわち、基準温度上昇率
より大きいかまたは小さい場合に、患部が過度に加温さ
れるのを防止するとともに、効率の良い加温が行えるよ
うにすることである。
【0049】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、患部温
度の過剰な昇温を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示す図である。
【図2】図1に示すアプリケータの内部構成を示す図で
ある。
【図3】図1に示す検出手段の構成を示す図である。
【図4】患部の加温状態を監視するための制御プログラ
ムの実行手順を示すフローチャートである。
【図5】温度センサからの測定温度の変化及び温度上昇
率の変化を示す図である。
【図6】出力が過度に大きくなったときの問題点を説明
するための図である。
【図7】出力が過度に小さくなったときの問題点を説明
するための図である。
【図8】本発明の第2実施例に係る制御部の構成を示す
図である。
【図9】本発明の第3実施例に係るROMのデータ構成
を示す図である。
【図10】本発明の第3実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図11】本発明の第4実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1…アプリケータ、2…外シース、3…バルーン、4…
灌流穴、5…送気孔、6…開口部、7…内シース、8…
同軸ケーブル、9…アンテナ部、10…センサ穴、11
…温度センサ、13…高周波発振器、14…灌流装置、
15…送液チューブ、16…回収チューブ、17…送気
口金、18…温度測定手段、19…発振器コントロー
ラ、20…検出手段、21…灌流装置コントローラ、2
2…制御部、23a…前立腺肥大部、24…膀胱、25
…尿道、26…I/Oバス、27…ROM、28…RA
M、29…タイマー、30…演算手段、32…外部記憶
装置、33…PID制御回路、34…サンプルホールド
回路、35…比較回路、36…基準電圧源、37…警告
/停止回路、38…駆動回路、39…警告表示手段、4
a…第1の冷却液流通空間、4b…第2の冷却液流通空
間、4c…連通部、20a…警告表示手段、23b…尿
道括約筋。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患部を加温する加温手段と、 この加温手段によって加温される患部の温度を検出する
    温度検出手段と、 この温度検出手段によって検出された温度が予め設定さ
    れた温度になるように制御する制御手段と、 を具備する温熱治療装置において、 前記温度検出手段によって検出された温度から温度変化
    率を算出し、算出された温度変化率に基づいて患部に対
    する加温状態を検出する検出手段をさらに具備すること
    を特徴とする温熱治療装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005304558A (ja) * 2004-04-16 2005-11-04 Toshiba Corp 磁気共鳴映像診断システム
JP2012501784A (ja) * 2008-09-11 2012-01-26 シネロン メディカル リミテッド 安全な個人用皮膚トリートメント装置及びその使用方法

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