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JPH06279562A - ウレタン化油組成物 - Google Patents

ウレタン化油組成物

Info

Publication number
JPH06279562A
JPH06279562A JP5069947A JP6994793A JPH06279562A JP H06279562 A JPH06279562 A JP H06279562A JP 5069947 A JP5069947 A JP 5069947A JP 6994793 A JP6994793 A JP 6994793A JP H06279562 A JPH06279562 A JP H06279562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
acid
parts
water
oil composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5069947A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahide Amemoto
正秀 飴本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP5069947A priority Critical patent/JPH06279562A/ja
Publication of JPH06279562A publication Critical patent/JPH06279562A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/30Low-molecular-weight compounds
    • C08G18/36Hydroxylated esters of higher fatty acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/08Processes
    • C08G18/0804Manufacture of polymers containing ionic or ionogenic groups
    • C08G18/0819Manufacture of polymers containing ionic or ionogenic groups containing anionic or anionogenic groups
    • C08G18/0823Manufacture of polymers containing ionic or ionogenic groups containing anionic or anionogenic groups containing carboxylate salt groups or groups forming them
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/65Low-molecular-weight compounds having active hydrogen with high-molecular-weight compounds having active hydrogen
    • C08G18/66Compounds of groups C08G18/42, C08G18/48, or C08G18/52
    • C08G18/6666Compounds of group C08G18/48 or C08G18/52
    • C08G18/6696Compounds of group C08G18/48 or C08G18/52 with compounds of group C08G18/36 or hydroxylated esters of higher fatty acids of C08G18/38

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  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】乾性油又は半乾性油及び/又はそれらの脂肪酸
(A)とジメチロールプロピオン酸等のオキシカルボン
酸(B)とその他のヒドロキシル化合物(C)と有機イ
ソシアネート化合物(D)と鎖伸長剤(E)とを反応さ
せて得られるウレタン化油を主成分としてなるウレタン
化油組成物。 【効果】本発明のウレタン化油組成物は、水性で環境対
策型であり、且つ常温で引火性が無いので火災の危険性
が少なく、その塗膜の乾燥性、肉持ち感はよく、塗装時
の刷毛裁き、タレ等の塗装作業性も優れ、極めて保存安
定性にも優れた性能を保持している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規にして有用なる、極
めて加水分解安定性に優れたウレタン化油組成物に関す
る。更に詳細には、乾性油及び/又はそれらの脂肪酸と
オキシカルボン酸と、このカルボン酸の水酸基に対して
過剰の有機イソシアネート化合物とを反応させた後、水
中に分散させ、さらに残余のイソシアネート基と伸長剤
とを反応させてなる、極めて加水分解安定性に優れるウ
レタン化油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の塗料中の有機溶剤の引火爆発や大
気汚染、労働安全、衛生上の問題等により有機溶剤系塗
料から水系塗料への転換が急がれている。
【0003】乾性油をエステル交換したジグリセリド、
モノグリセリドにイソシアネートを付加反応させて得ら
れる、いわゆるウレタン化油には、空気硬化性、乾燥
性、塗装作業性、塗面の平滑性、肉持感が求められる。
この目的からウレタン化油として乾性油及び/又は半乾
性油変性中長油ウレタン化油が主に用いられている。
【0004】しかし、このウレタン化油を用いた場合、
水によりエステル結合が加水分解され、乾燥性、保存安
定性が悪くなる。特にウレタン化油は屋内外建築物に、
広く多方面に用いられるので、使用現場で保存される場
合が多くあり、温度管理が難しい。特に夏場の保管場所
は高温になる場合が多く、その為著しい加水分解を生じ
易く、その結果水性化が困難となっており、その改良が
求められていた。
【0005】このため種々の方法が提案されている。例
えば、特公昭59ー41664号公報に開示された方法
は、加水分解安定性改良に著しい効果の有る方法であ
る。
【0006】しかしながら、この方法では、比較的低分
子量のウレタン化油の製造はできるが、高分子量のウレ
タン化油の製造は困難である。即ちウレタン化反応は比
較的低温で行わなければ、アロファネート反応によりゲ
ル化したり、著しく着色したりする。このため100℃
以下より好ましくは60〜80℃の範囲で行う必要があ
るが、分子量を高めて反応させると攪拌が困難となるの
で、分子量を高めることができなかったのである。また
上記方法によると、塗膜に上乾きによる皺模様ができ易
い欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明者等は空気硬化性であり、塗装作業性、塗面の平滑
性、肉持感が良く、加水分解安定性に優れたウレタン化
油組成物を開発すべく鋭意研究を開始した。
【0008】従って本発明が解決しようとする課題は、
乾性油及び/又は半乾性油変性中長油アルキド樹脂の如
く、空気硬化性であり、塗装作業性が良く、塗面の平滑
性に優れ、肉持感があり、且つ塗膜の上乾きによる皺模
様を生じ難く、加水分解安定性に極めて優れたウレタン
化油組成物を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
述した如き課題に照準を合わせて鋭意研究を重ねた結
果、乾性油もしくは半乾性油及び/又はそれらの脂肪
酸、オキシカルボン酸、及びその他のヒドロキシ化合物
を、有機イソシアネートとを反応させて得られる末端イ
ソシアネートプレポリマーを水中に分散させ、残余の有
機イソシアネート化合物のイソシアネート基と鎖伸長剤
とを反応させることにより、極めて加水分解安定性に優
れる、ウレタン化油組成物が得られることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0010】すなわち本発明は、乾性油及び/又はそれ
らの脂肪酸(A)とオキシカルボン酸(B)とその他の
ヒドロキシル化合物(C)と有機イソシアネート化合物
(D)と鎖伸長剤(E)とを反応させて得られるウレタ
ン化油を主成分としてなるウレタン化油組成物に関す
る。
【0011】本発明のポリウレタン化油は、加水分解を
受け難いウレタン結合が主体となっており、加水分解を
受け易い部分のエステル結合は乾性油及び/又は半乾性
油のカルボキシル基と多価アルコールとの結合部分のみ
である。このエステル結合の水中での加水分解は、酸或
いはアルカリを触媒として、アンチメリック効果によ
り、カルボキシル基に隣接するエステル結合が、加水分
解を受け易いことは良く知られている。本発明のウレタ
ン化油は、カルボキシル基に隣接する結合はウレタン結
合となっており、カルボキシル基に隣接するエステル結
合がないため、加水分解安定性に特に優れる。且つ水中
に分散後鎖伸長剤により高分子量化するので、容易に高
分子量化が可能になり、乾燥性が速く、上乾きによる皺
の発生のない塗膜を得ることが可能となった。
【0012】本発明の乾性油及び/又はそれらの脂肪酸
(A)の使用量は特に限定されないが、10〜70重量
%の範囲で用いることが好ましい。その使用量が10重
量%以下では、必要な空気硬化性を確保するための空気
硬化性二重結合を確保できず、又70重量%以上では水
性化に必要なカルボキシル基等を確保した樹脂設計が困
難となるので好ましくない。より好ましくは20〜60
重量%の範囲で使用するのが良い。
【0013】本発明の油脂は多価アルコールとエステル
交換反応される。例えば、乾性油及び/又は半乾性油
は、窒素ガス還流下で、少なくとも1種類以上の多価ア
ルコールと良く攪拌しながら200〜250℃、10〜
100分保持される。必要によっては、その後多塩基
酸、多価アルコール等を加えた後、200〜250℃で
反応させて得られる低分子量のアルキド樹脂であっても
良い。この際、触媒を極少量添加して反応させてもよ
い。触媒としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、酢酸ナトリウム、酢酸リチウム、水酸化リチウム等
の塩基性触媒が挙げられる。得られた樹脂溶液の水酸基
価は30〜250が好ましい。
【0014】又油脂の脂肪酸と多価アルコールを良く攪
拌しながら180〜250℃で2〜6時間保持して製造
される、いわゆる脂肪酸法によっても得られる。この場
合必要によってはキシレン、トルエン等の有機溶剤の還
流下で製造することもできる。
【0015】本発明に使用できる油脂としては、乾性
油、半乾性油である。乾性油及び/又はそれらの脂肪酸
(A)としては、亜麻仁油、桐油、脱水ヒマシ油、大豆
油、米油、紅花油、向日葵油、護謨種子油等の乾性油、
半乾性油及びこれらの重合油、及びそれらの脂肪酸等が
挙げられる。
【0016】使用できる多価アルコールとしては、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリ
コール、数平均分子量150〜6000なるポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、ジエチルプロパンジオール、エチルブチ
ルプロパンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ブ
チレングリコール、ペンタンジオール、ヘキサンジオー
ル、水添ビスフェノールA、ビスフェノールAのエチレ
ングリコール付加体、トリメチロールプロパン、トリメ
チロールエタン、グリセリン、ペンタエリスリトール等
の多価アルコール類が挙げられる。
【0017】又使用できる脂肪酸としては、無水フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、無水トリメリット
酸、無水ピロメリット酸、コハク酸、アジピン酸、セバ
チン酸、安息香酸、アルキル安息香酸、無水マレイン
酸、無水イタコン酸、フマール酸等の一価、及び多価カ
ルボン酸類の一種及び数種混合して任意の割合にて使用
することができる。
【0018】本発明において必須成分として使用される
オキシカルボン酸(B)としては、特に限定されない
が、例えば1,2−ヒドロキシルステアリン酸、リシノ
ール酸、ジメチロールプロピオン酸、ヒドロキシビバリ
ン酸、乳酸、林檎酸、酒石酸、等が挙げられる。オキシ
カルボン酸の使用量は特に限定されないが、水性化に必
要なカルボキシル基を確保するため、3〜25重量%使
用することが好ましい。酸価に換算して酸価5〜70と
なる量を確保する必要がある。酸価5以下ではその他の
親水性基を導入しても水分散安定性を確保する事が困難
な場合が多く、酸価70以上では生成塗膜の乾燥性、耐
水性が良くない等の欠点を生じ易い、より好ましくは酸
価に換算して酸価15〜50の範囲で使用するのが良
い。
【0019】本発明に於いて使用できるイソシアネート
基と反応性を有するその他のヒドロキシ化合物(C)と
しては、特に限定されるものではないが、例えばエポキ
シ樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド
樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテル樹脂、アミノ樹脂、
ポリブタジエン樹脂、ポリアミド樹脂等の高分子量の化
合物及びエタノール、ブタノール、アミルアルコール、
オクタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、数平均分子量150〜6
000なるポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ネオペンチルグリコール、ジエチルプロパン
ジオール、エチルブチルプロパンジオール、シクロヘキ
サンジメタノール、ブチレングリコール、ペンタンジオ
ール、ヘキサンジオール、水添ビスフエノールA、ビス
フエノールAのエチレングリコール付加体、トリメチロ
ールプロパン、トリメチロールエタン、グリセリン、ペ
ンタエリスリトール等の1価及び多価アルコール類が挙
げられる。その使用量については、特に限定されない
が、50重量%以下用いることが好ましい。
【0020】本発明に於いてもう一方の必須成分として
使用できる有機イソシアネート化合物(D)としては、
特に限定されないが、例えばトリレンジイソシアネー
ト、フェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジ
イソシアネート、ジメチルビフェニレンジイソシアネー
ト、ジメトキシビフェニレンジイソシアネート、ジクロ
ロビフェニレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシ
アネート、テトラヒドロナフタレンジイソシアネート、
テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、トリ
メチルヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキシ
レンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
テトラメチルキシリレンジイソシアネート、水素添加キ
シリレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、ジメチルジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート等が挙げられる。またその使
用量に就いては、含有する水酸基に1当量に対して化学
量論量の0.5〜3.0が好ましい。化学量論量の0.
5以下では加えられた、各原料を結合させるイソシアネ
ート基が不足して、分子量があがらず、或いは、加えら
れた各原料完全に均一化しない等の問題があり好ましく
ない。含有する水酸基に対して化学量論量の3.0以上
加えると架橋密度が高くなり、鎖伸長時に瞬時にゲル化
を生じたり、塗膜の硬度が硬くて脆くなり易いので好ま
しくない。より好ましくは化学量論量の0.7〜2.5
である。
【0021】本発明に於いて必須成分として使用される
鎖伸長剤(E)としては、特に限定されるものでなく、
既に公知のものを使用することができる。例えばエチレ
ンジアミン、1,2−プロパンジアミン、1,6−ヘキ
サメチレンジアミン、ピペラジン、25−ジメチルピペ
ラジン、イソホロンジアミン、4,4’−ジシクロヘキ
シルメタンジアミン、3,3’−ジメチル−4,4’−
ジシクロヘキシルメタンジアミン、1,4−シクロヘキ
サンジアミン等のジアミン類;ジエチレントリアミン、
ジプロピレントリアミン、トリエチレンテトラミン等の
ポリアミン類;ヒドラジン類;酸ヒドラジド類が挙げら
れ、これら単独あるいは組み合わせて使用することもで
きる。
【0022】鎖伸長剤の使用量については、残存イソシ
アネート基と当量比で1:1となるように使用される。
残存イソシアネート基量は、イソシアネート基Cont
の測定によって知ることができる。残存イソシアネート
基の量については特に限定するものではないが、通常
0.3〜5.0重量%の範囲でウレタン化反応が終了す
る場合が多い。0.3重量%以下では鎖伸長剤の量が少
なくて効果が少なくなり、また5.0重量%以上ではウ
レタン化反応が不十分で遊離のヒドロキシルカルボン酸
化合物が残り易くなるので好ましくない。したがって、
鎖伸長剤は0.3〜5.0重量%の範囲で使用される。
より好ましくは0.5〜4.0重量%の範囲である。
【0023】本発明のウレタン化油組成物の製造方法
は、次のとおりである。例えば乾性油もしくは半乾性油
及び/又はそれらの脂肪酸を必須成分とする組成物、オ
キシカルボン酸、有機イソシアネート、イソシアネート
基と反応性を有するその他のヒドロキシル化合物を良く
攪拌しながら50〜80℃で反応させて得られるイソシ
アネートプレポリマーを、水中に分散後、鎖伸長剤を加
えて良く攪拌して製造することができる。
【0024】又オキシカルボン酸、イソシアネート基と
反応性を有するその他のヒドロキシ化合物、有機イソシ
アネート化合物を50〜80℃で反応させた後、乾性油
もしくは半乾性油及び/又はそれらの脂肪酸を必須成分
とする組成物を加えて引続き反応させて得られる末端イ
ソシアネートプレポリマーを水中に分散後、鎖伸長剤を
加えて良く攪拌して製造することもできる。
【0025】さらにまたオキシカルボン酸、有機イソシ
アネートを50〜80℃で反応させた後、イソシアネー
ト基と反応性を有するその他のヒドロキシル化合物、乾
性油もしくは半乾性油及び/又はそれらの脂肪酸を必須
成分とする組成物を加えて引続き反応させて得られる末
端イソシアネートプレポリマーを水中に分散後、鎖伸長
剤を加えて良く攪拌することによって製造することもで
きる。
【0026】有機イソシアネート化合物は、水酸基1.
0当量に対して0.5〜3.0当量のイソシアネート基
を反応させて得られる末端イソシアネートプレポリマー
の製造時には、水酸基の過剰下の反応なので、比較的低
温で反応させてイソシアネート化合物の減少速度をコン
トロールし乍ら反応させる必要がある。
【0027】また当該ウレタン樹脂を水中に分散する
際、残余のイソシアネート基を、ブロック剤と反応させ
た後水中に分散させ、水中で加温する等の方法によりブ
ロック剤をはずしイソシアネートと鎖伸長剤の反応を行
っても良い。
【0028】使用できるブロック剤としては、特に限定
されず、既に公知のブロック剤、例えばメタノール、エ
タノール、nープロパノール、iープロパノール、nーブ
タノール、iーブタノール等のアルコール類、フェノー
ル、クレゾール、ニトロフェノール、クロロフェノー
ル、レゾルシノール等のフェノール類、ベンゼンチオー
ル等のチオコール類、イプシロンカプロラクタム等のカ
プロラクタム類、エチルカーバメイト等のカーバメイト
類、アセチルアセトン等のケトエノール類、MEKオキ
シム等のケトオキシム類、重亜硫酸曹達等を挙げること
ができる。
【0029】これらのブロック剤を用いて既に公知のイ
ソシアネート化合物或はそれらのプレポリマーを無触
媒、或はジブチルチンジラウリレートの如くの触媒の存
在下に30〜100℃で反応させイソシアネート基をブ
ロックして使用することができる。
【0030】末端イソシアネートプレポリマーの製造の
際、必要によっては有機溶剤中で反応させても良い。使
用できる有機溶剤としては、特に限定されないが、イソ
シアネートとの反応性を有しないメチルエチルケトン、
メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケト
ン類、トルエン、キシレン等の芳香族類、シクロヘキサ
ン、メチルシクロヘキサン等の脂環族類、エチルエーテ
ル、ブチルエーテル等のエーテル類が好ましく使用され
る。これらの有機溶剤は必要によっては水中に分散前、
或いは分散後減圧蒸留によって脱溶剤してもよい。
【0031】又ウレタン化油と水との媒体用として、水
への分散を容易成ならしめるため、水中に分散前、或い
は分散後親水性有機溶剤を添加して水中に分散させても
よい。その場合に使用できる有機溶剤としては特に限定
されるものではないが、例えばエタノール、イソプロピ
ルアルコール、nーブタノール、イソブタノール、アミ
ルアコール、3メトキシブタノール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール等の
アルコール類、メチルセロソルブ、セロソルブ、ブチル
セロソルブ、ヘキシルセロソルブ、エチルカルビトー
ル、ブチルカルビトール等のエチレングリコール誘導体
類、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホオキシド等
の非プロトン性溶剤等が挙げられる。
【0032】ウレタン化油を水中に分散する際カルボキ
シル基の一部分又は全てを塩基性物質で中和後に、或い
は水中で中和しながら水中に分散される。ここで使用さ
れる塩基性物質としては揮発性アミンが好ましく、無機
塩基は、塗膜中に残留し耐水性を悪くする傾向があるの
で好ましくない。上記アミンとしては、例えば、アンモ
ニア、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチル
アミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチ
ルアミン、モノーnプロピルアミン、ジメチルn−プロ
ピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、N-メチルエタノールアミ
ン、N-アミノエチルエタノールアミン、N-メチルジエ
タノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソ
プロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、N
Nージメチルプロパノールアミン等のアミン類等が挙げ
られ、これらの1種または2種以上を使用することがで
きる。
【0033】ウレタン化油を水中に分散させる方法とし
ては、該ウレタン化油を攪拌しながら水を滴下させて転
相乳化させても良いし、よく攪拌している水中へ当該反
応生成物を滴下させてもよい。あるいはホモゲナイザ
ー、コロイドミル、スタテイックミキサー、マントンゴ
ーリー、マイクロフルイダイザー等による機械的剪断力
を与えながら水中へ分散化する方法も好ましい。又水中
へ分散化する際に超音波を使用する方法も好ましい方法
である。
【0034】本発明のウレタン化油組成物は、耐溶剤
性、耐アルカリ性の改善のため硬化剤を併用して使用し
てもよい。本発明のウレタン化油組成物は、各種硬化
剤、各種顔料等を直接混練りすることが可能であり、こ
の場合その塗膜の乾燥性は速く、塗料の保存安定性に極
めて優れた特質を有する。
【0035】使用できる硬化剤としてはアミノ樹脂、ブ
ロックイソシアネート、乾燥剤、エポキシ化合物、アジ
リジン化合物等が挙げられる。これらの種類について特
に制限はないが、これらの内当該水溶ウレタン化油と保
存安定性の良いアミノ樹脂、ブロックイソシアネート、
乾燥剤等が一般的である。アミノ樹脂としては例えばス
ーパーベッカミンJ−820−60、G−821−6
0、L−128−60等のブチルエーテル化メラミン樹
脂、G−1850、P−196−60等のブチルエーテ
ル化尿素樹脂(いずれも大日本インキ化学工業製)、サ
イメル300、サイメル303、サイメル325等のメ
チルエーテル化メラミン樹脂(三井シアナミド社製)等
の市販の物をそのまま使用してよい。
【0036】ブロックイソシアネートとしては、非水性
ブロックイソシアネ−トを使用する時には、使用直前の
塗料にブロックイソシアネ−トを加え強制的に撹拌しな
がら使用しなければ、安定性が悪く沈降してしまう場合
があるので、水性のブロックイソシアネ−トの使用が好
ましい。
【0037】乾燥剤としては、オレイン酸等の脂肪族カ
ルボン酸、ナフテン酸等の脂環族カルボン酸を担体とし
たコバルト塩、マンガン塩、ジルコニウム塩、カルシウ
ム塩、鐵塩、鉛塩等の金属石鹸や当該化合物をアニオン
乳化剤、カチオン乳化剤、ノニオン乳化剤等を添加して
水性化を施したものや、ジメチルアニリン、ジエチルア
ニリン、ジメチルパラトルイジン等の第3級アミンがあ
り、これらを単独又は2種以上を併用することができ
る。その添加量は0.003重量%(金属分)以下では
その効果が認められず、0.5重量%(金属分)以上使
用すれば耐水性が悪くなる等の欠点がある。好ましい使
用量は0.05〜0.4重量%(金属分)の範囲であ
る。
【0038】本発明のウレタン化油組成物は、可塑剤、
エマルジョン、スチレンーブタジエン系ラテックス、ア
クリル樹脂、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、マレイ
ン化油フェノール樹脂、その他の水性樹脂等を加えて使
用することができる。
【0039】本発明によって得られるウレタン化油組成
物を使用した塗料組成物は浸漬塗装、シャワーコート、
電着塗装、ハケ塗り、スプレー塗装、ロール塗装等いず
れの方法でも塗装することが可能であり、鉄、アルミニ
ウム、銅、ニッケル、ステンレス、表面防錆処理鋼板等
の金属表面にプレコートして、優れた性能を付与するこ
とができる。又木材、合成樹脂、ガラス、陶磁器等の基
材にも直接塗装することができる。
【0040】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて更に詳しく説
明するが、本発明はその技術的思想を逸脱しない限り、
これ等実施例に何等限定されるものではない。なお特に
断りのない限り、各成分の割合は全て重量基準である。
【0041】[製造例1]窒素ガスを還流した清浄な容
器に、亜麻仁油500部、大豆油500部、ペンタエリ
スリトール66部、水酸化リチウム0.15部を仕込み
攪拌し乍ら250℃に昇温し2時間保持した後冷却し
た。樹脂液aを得た。
【0042】[製造例2]窒素ガスを還流した清浄な容
器に、サフラワー油1000部、ペンタエリスリトール
150部、水酸化リチウム0.1部を仕込み攪拌し乍ら
250℃に昇温し2時間保持した後冷却した。樹脂液b
を得た。
【0043】[実施例1]窒素ガスを還流した清浄な容
器に、樹脂液a730部、PPG400(ポリプロピレ
ングリコール分子量400)30部、ジメチロールプロ
ピオン酸48部、トリレンジイソシアネート192部メ
チルエチルケトン700部を加えて良く攪拌しながら、
70℃で3時間保持した。NCO%を測定したところ
1.5%(固形分)であった。30℃以下に冷却しトリ
エチルアミン37部を加え直ちにピペラジン15部を水
2000部に溶解した液に加えて更に良く攪拌した。
【0044】その後40〜50℃で減圧蒸留してメチル
エチルケトンを脱溶剤して抜いた。半透明の不揮発分3
5%の樹脂液Aを得た。 [実施例2]窒素ガスを還流した清浄な容器に、12ヒ
ドロキシステアリン酸60部、ポリオキシエチレンモノ
メチルエーテル(分子量4000)50部、ブチルエチ
ルプロパンジオール100部、ヘキサメチレンジイソシ
アネート270部、メチルエチルケトン667部を加え
良く攪拌しながら60℃で3時間保持した後、樹脂液b
600部を加え70℃に加温して5時間保持した。NC
O%を測定したところ2.0%(固形分)であった。
【0045】別の容器に水和ヒドラジン14.4部、ジ
メチルエタノールアミン20部を水2000部溶解した
液を用意し、その中へ内容物を攪拌しながら直ちに投入
した後40〜55℃で減圧蒸留によってメチルエチルケ
トンの脱溶剤を行い半透明の不揮発分35%樹脂液Bを
得た。
【0046】[実施例3]窒素ガスを還流した清浄な容
器に、ジメチロールプロピオン酸100部、トリレンジ
イソシアネート300部、エピコート1001(油化シ
ェル製 エポキシ樹脂)200部、メチルエチルケトン
700部を加えて良く攪拌しながら、60℃で2時間保
持した後、樹脂液a400部を加え更に5時間保持し
た。NCO%を測定したところ4.0%(固形分)であ
った。
【0047】30℃以下に冷却し、ピペラジン40部、
トリエチルアミン85部を水2000部に溶解した液に
加えて更に良く攪拌した。40〜55℃で減圧蒸留によ
ってメチルエチルケトンの脱溶剤を行い半透明の不揮発
分35%樹脂液Cを得た。
【0048】[比較例1]窒素ガスを還流した清浄な容
器に、樹脂液b690部、PPG400(ポリプロピレ
ングリコール分子量400)55部、ジメチロールプロ
ピオン酸60部、トリレンジイソシアネート195部、
メチルエチルケトン700部を加えて良く攪拌しなが
ら、70℃で6時間保持した後30℃以下に冷却し、ト
リエチルアミン65部を加え 更に水2000部を滴下
しながら転相乳化した。40〜55℃で減圧蒸留によっ
てメチルエチルケトンの脱溶剤を行い半透明の不揮発分
35%樹脂液Dを得た。
【0049】[比較例2]窒素ガスを還流した清浄な容
器に、亜麻仁油200部、大豆油150部、ペンタエリ
スリトール83部、水酸化リチウム0.05部を仕込み
攪拌しながら250℃に昇温し2時間保持した後、18
0℃に冷却しペンタエリスリトール52部、ネオペンチ
ルグリコール170部、イソフタル酸440部を仕込
み、230℃に昇温し、酸価30迄4〜5時間反応した
後、150℃に冷却し無水フタル酸27部を加えて2時
間攪拌後、nーブチルセロソルブ465部、トリエチル
アミン75部を加えて良く攪拌し不揮発分65%の粘稠
な樹脂液Eを得た。
【0050】[比較例3]清浄な容器にブチルセロソル
ブ340部、n-ブタノール50部、スチレン225
部、2-エチルヘキシルメタクリレート225部、アク
リル酸20部、メタクリル酸25部、エチルアクリレー
ト200部、パーブチルO(日本油脂製)14部、パー
ブチルZ(日本油脂製)20部、ラウリルメルカプタン
5部を加え攪拌しながら徐々に80℃まで昇温し3時間
保持した後100℃に昇温し8時間保持した後冷却す
る。トリエチルアミン25部を加え、よく攪拌した。酸
価40、不揮発分65%の粘稠な樹脂液Fを得た。
【0051】以下 表1及び表2に配合例とそのクリヤ
ー塗膜の性能について示した。 <試験方法及び判断基準> 乾燥性;6ミルアプリケーターでガラス板に各塗布後6
0℃×20分強制乾燥し、表面タックの強弱で判定し
た。
【0052】◎:タック無し。 ○:僅かにタック有り △:少しタック有り ×:タック有り 塗膜表面の皺寄り性;3日室温乾燥後、塗膜表面を目視
判定した。
【0053】◎:表面平滑性良好 ×:表面に皺有り 肉持感;紙貼り合板に6ミルアプリケーターで塗装後、
60℃×20分間強制乾燥し、3日室温乾燥後塗膜表面
を目視判定した。
【0054】◎:肉持ち感有り ○:僅かに肉持ち感に欠ける △:肉持ち感に欠ける 塗装作業性;エァースプレー塗装によって、スプレー塗
装作業性、塗料の垂れ性で判定した。
【0055】◎:スプレー塗装作業性、塗料の垂れ性何
れも良好 ○:塗料の垂れ性何れも良好 △:スプレー塗装作業性良好
【0056】
【表1】 表中、デックネート3111は乾燥剤(大日本インキ化
学工業製 乳化剤で分散したもの)を表わす。
【0057】
【表2】
【0058】
【発明の効果】本発明よって得られるウレタン化油組成
物は、水性で環境対策型であり、且つ常温で引火性が無
いので火災の危険性が少なく、その塗膜の乾燥性、肉持
ち感はよく、塗装時の刷毛裁き、タレ等の塗装作業性も
優れ、極めて保存安定性にも優れた性能を保持してい
る。
【0059】本発明組成物は各種基材、例えばアルミニ
ューム、鉄板、錫鍍金鋼板、前処理した各種鋼板、スチ
ール、アルカリ基材、各種木材等の下塗り、上塗り用被
覆剤として特に有用である。
【0060】その他に各種乳化剤、界面活性剤、印刷イ
ンキ、繊維化工用、紙化工用、接着剤、粘着剤、合成皮
革用等極めて広範囲な用途に用いる事が出来る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規にして有用なる、極
めて加水分解安定性に優れた水性のウレタン化油組成物
に関する。更に詳細には、オキシカルボン酸の水酸基に
対して過剰の有機イソシアネートと反応させた後、更に
乾性油及び/又はそれらの脂肪酸を必須成分とする、水
酸基価30〜250の樹脂と反応させた後、水中に分散
させ、残余のイソシアネート基と鎖伸長剤とを反応させ
てなる、極めて加水分解安定性に優れる水性ウレタン化
油組成物に関する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
述した如き課題に照準を合わせて鋭意研究を重ねた結
果、乾性油もしくは半乾性油及び/又はそれらの脂肪酸
を必須成分として反応させて得られる水酸基価30〜2
50の樹脂、オキシカルボン酸、及びその他のヒドロキ
シ化合物を、有機イソシアネートとを反応させて得られ
る末端イソシアネートプレポリマーを水中に分散させ、
残余の有機イソシアネート化合物のイソシアネート基と
鎖伸長剤とを反応させることにより、極めて加水分解安
定性に優れる、ウレタン化油組成物が得られることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】すなわち本発明は、乾性油及び/又はそれ
らの脂肪酸を必須成分として反応させて得られる水酸基
価30〜250の樹脂(A)とオキシカルボン酸(B)
とその他のヒドロキシル化合物(C)と有機イソシアネ
ート化合物(D)と鎖伸長剤(E)とを反応させて得ら
れる水性ウレタン化油を主成分としてなるウレタン化油
組成物に関する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】本発明の油脂及び/又はそれらの脂肪酸を
必須成分として反応させて得られる水酸基価30〜25
0の樹脂(A)の使用量は特に限定されないが、10〜
70重量%の範囲で用いることが好ましい。その使用量
が10重量%以下では、必要な空気硬化性を確保するた
めの空気硬化性二重結合を確保できず、又70重量%以
上では水性化に必要なカルボキシル基等を確保した樹脂
設計が困難となるので好ましくない。より好ましくは2
0〜60重量%の範囲で使用するのが良い。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】鎖伸長剤の使用量については、残存イソシ
アネート基に対し化学量論量、すなわち当量比で1:1
となるように使用される。残存イソシアネート基量は、
イソシアネート基Contの測定によって知ることがで
きる。残存イソシアネート基の量については特に限定す
るものではないが、通常0.3〜5.0%の範囲でウレ
タン化反応が終了する場合が多い。0.3%以下では鎖
伸長剤の量が少なくて効果が少なくなり、また5.0%
以上ではウレタン化反応が不十分で遊離のヒドロキシル
カルボン酸化合物が残り易くなるので好ましくない。し
たがって、鎖伸長剤は0.3〜5.0%の範囲で使用さ
れる。より好ましくは0.5〜4.0%の範囲である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】本発明のウレタン化油組成物の製造方法
は、次のとおりである。例えば乾性油もしくは半乾性油
及び/又はそれらの脂肪酸を必須成分として反応させた
水酸基価30〜250の樹脂、オキシカルボン酸、有機
イソシアネート、イソシアネート基と反応性を有するそ
の他のヒドロキシル化合物を良く攪拌しながら50〜8
0℃で反応させて得られるイソシアネートプレポリマー
を、水中に分散後、鎖伸長剤を加えて良く攪拌して製造
することができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】有機イソシアネート化合物は、水酸基1.
0当量に対して0.5〜1.0当量のイソシアネート基
を反応させて得られる末端イソシアネートプレポリマー
の製造時には、水酸基の過剰下の反応なので、比較的低
温で反応させてイソシアネート化合物の減少速度をコン
トロールしながら反応させる必要がある。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】使用できる硬化剤としてはアミノ樹脂、ブ
ロックイソシアネート、乾燥剤、エポキシ化合物、アジ
リジン化合物等が挙げられる。これらの種類について特
に制限はないが、これらの内当該水性ウレタン化油と保
存安定性の良いアミノ樹脂、ブロックイソシアネート、
乾燥剤等が一般的である。アミノ樹脂としては例えばス
ーパーベッカミンJ−820−60、G−821−6
0、L−128−60等のブチルエーテル化メラミン樹
脂、G−1850、P−196−60等のブチルエーテ
ル化尿素樹脂(いずれも大日本インキ化学工業製)、サ
イメル300、サイメル303、サイメル325等のメ
チルエーテル化メラミン樹脂(三井シアナミド社製)等
の市販の物をそのまま使用してよい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾性油及び/又はそれらの脂肪酸(A)と
    オキシカルボン酸(B)とその他のヒドロキシル化合物
    (C)と有機イソシアネート化合物(D)と鎖伸長剤
    (E)とを反応させて得られるウレタン化油を主成分と
    してなるウレタン化油組成物。
  2. 【請求項2】乾性油及び/又はそれらの脂肪酸(A)と
    オキシカルボン酸(B)とその他のヒドロキシル化合物
    (C)とを、重量比で10〜70/3〜25/0〜50
    用いることを特徴とする請求項1記載のウレタン化油組
    成物。
  3. 【請求項3】有機イソシアネート化合物(D)を、当量
    比で水酸基/イソシアネート基=1/0.5〜1/3.
    0の範囲で用いることを特徴とする請求項1又は2記載
    のウレタン化油組成物。
  4. 【請求項4】鎖伸長剤(E)を、0.3〜5.0重量%
    用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記
    載のウレタン化油組成物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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