JPH06270411A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
- Publication number
- JPH06270411A JPH06270411A JP5065518A JP6551893A JPH06270411A JP H06270411 A JPH06270411 A JP H06270411A JP 5065518 A JP5065518 A JP 5065518A JP 6551893 A JP6551893 A JP 6551893A JP H06270411 A JPH06270411 A JP H06270411A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- inks
- recording
- dye
- recording apparatus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構成により、組成の異なるインクを記
録装置内で調合できるようにして、ユーザーが使用目的
に合わせて最適なインク組成が選択できるインクジェッ
ト記録装置を提供する。 【構成】 インクを吐出して画像を形成するインクジェ
ット記録装置において、染料を含んだインクと該インク
以外に染料を含まないクリアインクを複数備え、目的に
応じてインクの組成を変えられることを特徴とするイン
クジェット記録装置。
録装置内で調合できるようにして、ユーザーが使用目的
に合わせて最適なインク組成が選択できるインクジェッ
ト記録装置を提供する。 【構成】 インクを吐出して画像を形成するインクジェ
ット記録装置において、染料を含んだインクと該インク
以外に染料を含まないクリアインクを複数備え、目的に
応じてインクの組成を変えられることを特徴とするイン
クジェット記録装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体にインク滴を
吐出して記録を行うインクジェット記録装置に関し、特
にインク供給系に関するものである。
吐出して記録を行うインクジェット記録装置に関し、特
にインク供給系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット記録方式において
は、記録ヘッドに形成した複数のインク吐出口からデー
タ信号に基いてインクを吐出し、インク液滴を用紙等の
被記録材に付着させて記録している。この記録方法は、
例えば、プリンタやファクシミリあるいは複写機などに
利用されている。
は、記録ヘッドに形成した複数のインク吐出口からデー
タ信号に基いてインクを吐出し、インク液滴を用紙等の
被記録材に付着させて記録している。この記録方法は、
例えば、プリンタやファクシミリあるいは複写機などに
利用されている。
【0003】以上の装置において、インクを吐出させる
ため、吐出口近傍に発熱素子(電気・熱エネルギー変換
体)を設け、この発熱素子に電気信号を印加することに
よりインクを局所的に加熱して圧力変化を起こさせ、イ
ンクを吐出口から吐出させる電気・熱エネルギー変換体
を用いる方法や圧電素子などの電気・機械変換体を用い
る方法がある。
ため、吐出口近傍に発熱素子(電気・熱エネルギー変換
体)を設け、この発熱素子に電気信号を印加することに
よりインクを局所的に加熱して圧力変化を起こさせ、イ
ンクを吐出口から吐出させる電気・熱エネルギー変換体
を用いる方法や圧電素子などの電気・機械変換体を用い
る方法がある。
【0004】インクジェット記録装置による記録画像の
印字品位はインクおよび非記録媒体の種類・それらの組
み合わせに大きく左右される。インクジェット記録方法
をカラー記録に適用する場合、異色境界部でのにじみ出
しのないカラー画像を得るためには高価で特殊な専用紙
を使用する必要があった。が、近年、インクの改良が進
みボンド紙やコピー紙などといった普通紙へのカラー印
字適性を持ったものが実用化されてきた。しかしなら
が、その印字品位も完全なレベルに至っておらず、まだ
まだ改良を加える必要がある。
印字品位はインクおよび非記録媒体の種類・それらの組
み合わせに大きく左右される。インクジェット記録方法
をカラー記録に適用する場合、異色境界部でのにじみ出
しのないカラー画像を得るためには高価で特殊な専用紙
を使用する必要があった。が、近年、インクの改良が進
みボンド紙やコピー紙などといった普通紙へのカラー印
字適性を持ったものが実用化されてきた。しかしなら
が、その印字品位も完全なレベルに至っておらず、まだ
まだ改良を加える必要がある。
【0005】インクはその溶剤組成を変えることによっ
て、インク滴がコピー紙やボンド紙といった普通紙に着
弾した時の浸透性やドットの広がり方、異色境界部での
にじみ出し方を変えることができる。
て、インク滴がコピー紙やボンド紙といった普通紙に着
弾した時の浸透性やドットの広がり方、異色境界部での
にじみ出し方を変えることができる。
【0006】一般的にドットの広がりの小さいものはド
ット自体の濃度も高く、文字や細線などシャープな画像
を得るのに適しているが、紙への浸透速度が遅く、色と
色の隣接境界部において不当なにじみ合いが生じる。そ
れに対して、ドットの広がりの大きいものはシャープさ
に欠け、文字や細線の品位はさほど良くないが、浸透速
度が速く、異色環境部でのにじみ出しがないのでカラー
画像を得るときに適している。
ット自体の濃度も高く、文字や細線などシャープな画像
を得るのに適しているが、紙への浸透速度が遅く、色と
色の隣接境界部において不当なにじみ合いが生じる。そ
れに対して、ドットの広がりの大きいものはシャープさ
に欠け、文字や細線の品位はさほど良くないが、浸透速
度が速く、異色環境部でのにじみ出しがないのでカラー
画像を得るときに適している。
【0007】普通紙上での記録において、文字や細線の
印字品位と色と色の境界部分でのにじみ出しは相反する
ところがあり、一般に文字品位の良好なインクは異色境
界部でのにじみが悪く、異色境界部でのにじみの良好な
インクは文字品位があまり良くはない。
印字品位と色と色の境界部分でのにじみ出しは相反する
ところがあり、一般に文字品位の良好なインクは異色境
界部でのにじみが悪く、異色境界部でのにじみの良好な
インクは文字品位があまり良くはない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、普通紙上で文
字や細線がシャープで、しかも色と色の隣接境界部分で
にじみ出しが全くないきれいなカラー記録画像を得るこ
とができるといったインクはない。
字や細線がシャープで、しかも色と色の隣接境界部分で
にじみ出しが全くないきれいなカラー記録画像を得るこ
とができるといったインクはない。
【0009】文字品位主体の画像を取る場合とカラー画
像を主体に取る場合とでインクタンクを別々に用意し、
ユーザーが使用目的に応じてインクタンクを交換させる
ようにする方式では、ユーザーが混乱してしまうという
問題がある。
像を主体に取る場合とでインクタンクを別々に用意し、
ユーザーが使用目的に応じてインクタンクを交換させる
ようにする方式では、ユーザーが混乱してしまうという
問題がある。
【0010】また、これらのインクを全て記録装置内で
予め用意するとしても、カラー記録のように複数色を必
要とする場合には記録ヘッドの数、インクタンクの数が
増えるという問題があった。
予め用意するとしても、カラー記録のように複数色を必
要とする場合には記録ヘッドの数、インクタンクの数が
増えるという問題があった。
【0011】さらにカラー記録方法として諧調性を向上
させるために同系色で染料濃度の異なる濃淡インクを用
いた記録装置においては前述の問題がより顕著なものと
なり、インクの製造やインクタンクの製造工程の管理上
の煩雑さを招くと共に、ユーザーが非常に多くの種類の
インクタンクを予備として常に持たなければならないと
いう欠点もあった。
させるために同系色で染料濃度の異なる濃淡インクを用
いた記録装置においては前述の問題がより顕著なものと
なり、インクの製造やインクタンクの製造工程の管理上
の煩雑さを招くと共に、ユーザーが非常に多くの種類の
インクタンクを予備として常に持たなければならないと
いう欠点もあった。
【0012】本発明は、簡単な構成により、組成の異な
るインクを記録装置内で調合できるようにして、ユーザ
ーが使用目的に合わせて最適なインク組成が選択できる
インクジェット記録装置を提供することを目的とする。
るインクを記録装置内で調合できるようにして、ユーザ
ーが使用目的に合わせて最適なインク組成が選択できる
インクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題を鑑
みてなされたものであり、インクを吐出して画像を形成
するインクジェット記録装置において、染料を含んだイ
ンクと該インク以外に染料を含まないクリアインクを複
数備え、目的に応じてインクの組成を変えられることを
特徴とするものである。
みてなされたものであり、インクを吐出して画像を形成
するインクジェット記録装置において、染料を含んだイ
ンクと該インク以外に染料を含まないクリアインクを複
数備え、目的に応じてインクの組成を変えられることを
特徴とするものである。
【0014】
実施例1 次に本発明を適用した一実施例を図面を参照して具体的
に説明する。
に説明する。
【0015】図1は本発明の実施例におけるカラーイン
クジェット記録装置の要部構成を示す斜視図である。
クジェット記録装置の要部構成を示す斜視図である。
【0016】11K,11C,11M,11Yは各々ブ
ラック(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ
(M)インク、イエロー(Y)インクを吐出する吐出口
列を有するインクジェットユニットであり、キャリッジ
23に所定距離をおいて設置している。12はインクジ
ェットユニット11へのインク供給口であり、13はイ
ンクジェットユニットの大気開放孔である。
ラック(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ
(M)インク、イエロー(Y)インクを吐出する吐出口
列を有するインクジェットユニットであり、キャリッジ
23に所定距離をおいて設置している。12はインクジ
ェットユニット11へのインク供給口であり、13はイ
ンクジェットユニットの大気開放孔である。
【0017】用紙やプラスチック薄板等から成る被記録
材Pはプラテンローラ21で案内され矢印A方向に搬送
される。
材Pはプラテンローラ21で案内され矢印A方向に搬送
される。
【0018】ガイドシャフト22、およびエンコーダ
(不図示)によりキャリッジ23が案内支持されてい
る。
(不図示)によりキャリッジ23が案内支持されてい
る。
【0019】キャリッジ23は駆動ベルト24を介して
キャリッジモータ25の駆動により前述ガイドシャフト
22に沿って往復移動させられる。
キャリッジモータ25の駆動により前述ガイドシャフト
22に沿って往復移動させられる。
【0020】前述、インクジェットユニットのインク吐
出口の内部(液路)にはインク吐出用の熱エネルギーを
発生する発熱素子(電気・熱エネルギー変換体)が設け
られている。
出口の内部(液路)にはインク吐出用の熱エネルギーを
発生する発熱素子(電気・熱エネルギー変換体)が設け
られている。
【0021】エンコーダ(不図示)の読み取りタイミン
グにしたがい、前述発熱素子を記録信号にもとづいて駆
動し、被記録材P上にインク液滴を飛翔、付着させるこ
とで画像を形成することができる。
グにしたがい、前述発熱素子を記録信号にもとづいて駆
動し、被記録材P上にインク液滴を飛翔、付着させるこ
とで画像を形成することができる。
【0022】記録領域外に設定されたキャッリジのホー
ムポジション(HP)には、キャップ部26をもつ回復
ユニットが配設されている。記録を行わない時には、キ
ャッリジ23をホームポジション(HP)へ移動させて
キャップ部26のキャップにより対応するインクジェッ
トユニットのインク吐出口形成面を密閉し、インク溶剤
蒸発に起因するインクの固着あるいは塵埃等の異物の付
着等による目詰まりを防止する。
ムポジション(HP)には、キャップ部26をもつ回復
ユニットが配設されている。記録を行わない時には、キ
ャッリジ23をホームポジション(HP)へ移動させて
キャップ部26のキャップにより対応するインクジェッ
トユニットのインク吐出口形成面を密閉し、インク溶剤
蒸発に起因するインクの固着あるいは塵埃等の異物の付
着等による目詰まりを防止する。
【0023】また、上記キャップ部26のキャッピング
機能は記録頻度の低いインク吐出口の吐出不良や目詰ま
りを解消するために、インク吐出口から離れた状態にあ
るキャップ部26へインクを吐出させる空吐出モードに
利用されたり、キャップした状態で不図示のポンプを動
作させ、インク吐出口からインクを吸引し、吐出不良を
起こしたインク吐出口の吐出回復に利用される。またキ
ャップ部隣接位置にブレード、拭き部材を配設すること
により、インクジェットユニットのインク吐出口形成面
をクリーニングすることが可能である。
機能は記録頻度の低いインク吐出口の吐出不良や目詰ま
りを解消するために、インク吐出口から離れた状態にあ
るキャップ部26へインクを吐出させる空吐出モードに
利用されたり、キャップした状態で不図示のポンプを動
作させ、インク吐出口からインクを吸引し、吐出不良を
起こしたインク吐出口の吐出回復に利用される。またキ
ャップ部隣接位置にブレード、拭き部材を配設すること
により、インクジェットユニットのインク吐出口形成面
をクリーニングすることが可能である。
【0024】27K,27C,27M,27Yは各々
K,C,M,Y色の濃縮染料インクを貯めているメイン
タンク、28A,28Bはそれぞれ組成の異なる染料を
含有していないクリアインクを貯めているメインタンク
である。29は各インク独立のインク供給用のポンプ、
30はインク供給管であり、31A,31B,32はイ
ンク供給管を支持するための支持ブロックである。支持
ブロック31A,31B,32は不図示のスライド機構
により独立に矢印Y方向に移動可能である。
K,C,M,Y色の濃縮染料インクを貯めているメイン
タンク、28A,28Bはそれぞれ組成の異なる染料を
含有していないクリアインクを貯めているメインタンク
である。29は各インク独立のインク供給用のポンプ、
30はインク供給管であり、31A,31B,32はイ
ンク供給管を支持するための支持ブロックである。支持
ブロック31A,31B,32は不図示のスライド機構
により独立に矢印Y方向に移動可能である。
【0025】図2は一つのインクジェットユニット11
をプラテン21側からみた模式的斜視図である。
をプラテン21側からみた模式的斜視図である。
【0026】記録ヘッド部111は開口した複数の吐出
口2を有した吐出口面1があり、その吐出口2に連通し
た液路部分にインクを吐出するのに必要とされるエネル
ギーを発生する吐出エネルギー発生素子が各々配置され
る。115は残量検知用の一対の電極であり、この2つ
の電極間に定電流を流して電極間の抵抗値によりインク
残量を検知するようにした。
口2を有した吐出口面1があり、その吐出口2に連通し
た液路部分にインクを吐出するのに必要とされるエネル
ギーを発生する吐出エネルギー発生素子が各々配置され
る。115は残量検知用の一対の電極であり、この2つ
の電極間に定電流を流して電極間の抵抗値によりインク
残量を検知するようにした。
【0027】116は記録ヘッドを駆動するための信号
を受容するためのコネクタであり、キャッリッジに設け
てあるコネクタホルダー(不図示)を介して電気的に接
続されるようになっている。
を受容するためのコネクタであり、キャッリッジに設け
てあるコネクタホルダー(不図示)を介して電気的に接
続されるようになっている。
【0028】図3は一色のインクについてメインタンク
からインクジェットユニット11へインクを供給する様
子を示した横断面図である。ここで111は吐出口や吐
出エネルギー発生素子などを備えた記録ヘッド部、11
2はサブタンク部、113はサブタンク112内のイン
クを記録ヘッド部111に導くチューブである。
からインクジェットユニット11へインクを供給する様
子を示した横断面図である。ここで111は吐出口や吐
出エネルギー発生素子などを備えた記録ヘッド部、11
2はサブタンク部、113はサブタンク112内のイン
クを記録ヘッド部111に導くチューブである。
【0029】301はインク供給管30の円錐形状部、
302は円錐形状部301をインク供給口12に密着さ
せるためのバネ部材、303は供給管30がバネ302
によって必要以上に前に飛び出さないようにするための
止め部材である。
302は円錐形状部301をインク供給口12に密着さ
せるためのバネ部材、303は供給管30がバネ302
によって必要以上に前に飛び出さないようにするための
止め部材である。
【0030】インクジェットユニットがインク供給位置
にきたら、まず不図示のスライド機構により支持ブロッ
ク32(または31)がスライドし、円錐形状部301
が供給口12に密着する。それからポンプ29によって
インクタンク27(または28)からインクを供給管3
0を通じてサブタンク112内に必要量供給する。大気
開放孔13によりインク供給時にサブタンク内は加圧状
態になることはない。必要量の供給を行った後、支持ブ
ロック32(または31)は後退するようになってい
る。
にきたら、まず不図示のスライド機構により支持ブロッ
ク32(または31)がスライドし、円錐形状部301
が供給口12に密着する。それからポンプ29によって
インクタンク27(または28)からインクを供給管3
0を通じてサブタンク112内に必要量供給する。大気
開放孔13によりインク供給時にサブタンク内は加圧状
態になることはない。必要量の供給を行った後、支持ブ
ロック32(または31)は後退するようになってい
る。
【0031】図4はインク補給制御を説明するブロック
図である。51はキャリッジの走査を行うためのキャリ
ッジモータ25を駆動するためのキャリッジ駆動回路、
52は各種パラメータの設定を行うことができるパネル
操作部であり、クリアインクの切り換えなどのパラメー
タ設定ができる。53はサブタンク内に設けた残量検知
センサに接続されている残量検知回路であり、54は支
持ブロックを前後に移動させるための駆動回路であり、
55はポンプ29を動作させるためのポンプ駆動回路で
ある。56は各色のインク調合の割合などを記憶したR
OMやCPU等から構成される制御回路であり、インク
補給制御を行う制御回路である。
図である。51はキャリッジの走査を行うためのキャリ
ッジモータ25を駆動するためのキャリッジ駆動回路、
52は各種パラメータの設定を行うことができるパネル
操作部であり、クリアインクの切り換えなどのパラメー
タ設定ができる。53はサブタンク内に設けた残量検知
センサに接続されている残量検知回路であり、54は支
持ブロックを前後に移動させるための駆動回路であり、
55はポンプ29を動作させるためのポンプ駆動回路で
ある。56は各色のインク調合の割合などを記憶したR
OMやCPU等から構成される制御回路であり、インク
補給制御を行う制御回路である。
【0032】図5はインクジェットユニットにインク補
給を行う時の動作を記録装置上部から見た図である。イ
ンクジェットユニットのインクが無くなったことを検知
したら、図5(A)のようにインク補給ポジションにキ
ャリッジを移動させる。パネル操作部の設定に従い、ク
リアインクAかBかを判断し、所望のクリアインク補給
位置にてキャリッジを止める。図5(B)はクリアイン
クBをマゼンタのインクジェットユニットに補給してい
るところを示しており、支持ブロック31Bが前進して
サブタンク部とインク供給管の円錐形状部とを密着して
いるところを示しており、ここでクリアインクB専用の
ポンプ29を動作して所定量のクリアインクBを注入し
たらポンプ動作を停止し支持ブロック31Bは元の待機
位置に戻す。
給を行う時の動作を記録装置上部から見た図である。イ
ンクジェットユニットのインクが無くなったことを検知
したら、図5(A)のようにインク補給ポジションにキ
ャリッジを移動させる。パネル操作部の設定に従い、ク
リアインクAかBかを判断し、所望のクリアインク補給
位置にてキャリッジを止める。図5(B)はクリアイン
クBをマゼンタのインクジェットユニットに補給してい
るところを示しており、支持ブロック31Bが前進して
サブタンク部とインク供給管の円錐形状部とを密着して
いるところを示しており、ここでクリアインクB専用の
ポンプ29を動作して所定量のクリアインクBを注入し
たらポンプ動作を停止し支持ブロック31Bは元の待機
位置に戻す。
【0033】クリアインクの注入が終ったら、ホームポ
ジションに戻し、ここで染料インク専用の支持ブロック
32を前進させ必要なポンプを動作させ、たとえばマゼ
ンタインク専用のポンプ29を動作させて染料インクを
注入してサブタンク内でインクを混合する。
ジションに戻し、ここで染料インク専用の支持ブロック
32を前進させ必要なポンプを動作させ、たとえばマゼ
ンタインク専用のポンプ29を動作させて染料インクを
注入してサブタンク内でインクを混合する。
【0034】クリアインクBからクリアインクAに切り
換える時には、パネル操作部にてクリアインクBからク
リアインクAに設定を切り換えることによりサブタンク
内のインクをホームポジションに設けたキャップ26を
密着させてキャップ26に接続した回復ポンプ(不図
示)にてサブタンク内のインクを全て排除する。こうす
ることで各インクジェットユニットは残量検知が作動す
るため、前述の動作手順同様にクリアインクAと各染料
インクをそれぞれのサブタンク内にて調合することがで
き、目的のインク組成に完全に交換することができる。
換える時には、パネル操作部にてクリアインクBからク
リアインクAに設定を切り換えることによりサブタンク
内のインクをホームポジションに設けたキャップ26を
密着させてキャップ26に接続した回復ポンプ(不図
示)にてサブタンク内のインクを全て排除する。こうす
ることで各インクジェットユニットは残量検知が作動す
るため、前述の動作手順同様にクリアインクAと各染料
インクをそれぞれのサブタンク内にて調合することがで
き、目的のインク組成に完全に交換することができる。
【0035】次に本実施例に用いたインク組成の一例を
表1に示した。
表1に示した。
【0036】
【表1】 本実施例においては染料インクとクリアインクを1:1
の割合で混合すればいいように設定した。
の割合で混合すればいいように設定した。
【0037】クリアインクAと混合してできたインクは
コピー用紙やボンド紙といったいわゆる普通紙に対して
文字品位の良好なインクである。クリアインクAと染料
インクを1:1で混合した時のインク組成を表2に示
す。
コピー用紙やボンド紙といったいわゆる普通紙に対して
文字品位の良好なインクである。クリアインクAと染料
インクを1:1で混合した時のインク組成を表2に示
す。
【0038】
【表2】 一般的にインクジェット用のインクはη/(γcos
θ)の値が小さいほどインクの紙への浸透を速くするこ
とができるといわれている。ここでηはインクの粘度、
γはインクの表面張力、θはインクと紙の接触角であ
る。一般に接触角を小さくするとインクの紙に対する濡
れ性をあげることになり、紙への浸透を速くすることが
できるがインクが紙面上で広がり易くなりドットのシャ
ープさが欠けて印字品位が低下する。印字品位を向上さ
せるには、紙に対する濡れ性を下げると良化するが、反
対に浸透性は低下する。上述組成のインクは表面張力が
40〜50dyne/cmとインクとしては高表面張力
の部類であるが、定着性とのバランスを考慮しながら紙
への浸透性を下げることによってインクが紙面上で広が
って不均一な繊維ファイバーに沿ってにじむ(フェザリ
ング)のを防止し、印字品位を向上したものである。
θ)の値が小さいほどインクの紙への浸透を速くするこ
とができるといわれている。ここでηはインクの粘度、
γはインクの表面張力、θはインクと紙の接触角であ
る。一般に接触角を小さくするとインクの紙に対する濡
れ性をあげることになり、紙への浸透を速くすることが
できるがインクが紙面上で広がり易くなりドットのシャ
ープさが欠けて印字品位が低下する。印字品位を向上さ
せるには、紙に対する濡れ性を下げると良化するが、反
対に浸透性は低下する。上述組成のインクは表面張力が
40〜50dyne/cmとインクとしては高表面張力
の部類であるが、定着性とのバランスを考慮しながら紙
への浸透性を下げることによってインクが紙面上で広が
って不均一な繊維ファイバーに沿ってにじむ(フェザリ
ング)のを防止し、印字品位を向上したものである。
【0039】クリアインクBと混合してできたインク
は、コピー紙やボンド紙といった普通紙に対しても非常
に定着性が速く、カラー記録では異なる色のインク記録
領域が隣接した場合にでも不当な色の混じり合い(境界
にじみ又はブリード)がなく、均一な着色(色ムラが少
ない)と言う特徴をもっている。
は、コピー紙やボンド紙といった普通紙に対しても非常
に定着性が速く、カラー記録では異なる色のインク記録
領域が隣接した場合にでも不当な色の混じり合い(境界
にじみ又はブリード)がなく、均一な着色(色ムラが少
ない)と言う特徴をもっている。
【0040】クリアインクBと染料インクを1:1で混
合した時のインク組成を表3に示す。
合した時のインク組成を表3に示す。
【0041】
【表3】 浸透性をあげるには接触角θを小さくし、インクが紙に
対して非常に濡れ易くするのが効果的であり、一般に濡
れを良くするものとして界面活性剤が使用される。この
インクの場合は、非イオン性の界面活性剤が添加されて
いるために表面張力は30dyn/cmと小さいが、紙
に対して濡れ性が良くなり紙面上で広がり易く(ドット
が大きい)、浸透性も非常に良好である。但し、ドット
が大きく広がる分、前述のインクと比較してシャープさ
は欠け、ドット自体の濃度は低下する。
対して非常に濡れ易くするのが効果的であり、一般に濡
れを良くするものとして界面活性剤が使用される。この
インクの場合は、非イオン性の界面活性剤が添加されて
いるために表面張力は30dyn/cmと小さいが、紙
に対して濡れ性が良くなり紙面上で広がり易く(ドット
が大きい)、浸透性も非常に良好である。但し、ドット
が大きく広がる分、前述のインクと比較してシャープさ
は欠け、ドット自体の濃度は低下する。
【0042】クリアインクBに用いる浸透剤としてはエ
アロゾルOT型、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ラウリル硫酸エステルナトリウムなどのアニオン系
の界面活性剤や下記一般式(化1)で表される高級アル
コールのエチレンオキサイド付加物、下記一般式(化
2)で表されるアルキルフェノールのエチレンオキサイ
ド付加物、下記一般式(化3)で表されるエチレンオキ
サイド−プロピレンオキサイド共重合体、下記一般式
(化4)で表されるアセチレングリコールのエチレンオ
キサイド付加物などの非イオン性界面活性剤が優れてい
る。
アロゾルOT型、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ラウリル硫酸エステルナトリウムなどのアニオン系
の界面活性剤や下記一般式(化1)で表される高級アル
コールのエチレンオキサイド付加物、下記一般式(化
2)で表されるアルキルフェノールのエチレンオキサイ
ド付加物、下記一般式(化3)で表されるエチレンオキ
サイド−プロピレンオキサイド共重合体、下記一般式
(化4)で表されるアセチレングリコールのエチレンオ
キサイド付加物などの非イオン性界面活性剤が優れてい
る。
【0043】但し、上記アニオン系の界面活性剤は起泡
力が大きくて取扱いが不便であることや境界にじみ(ブ
リード)や色の均一性やフェザリングなどの画像特性が
アニオン系界面活性剤よりも非イオン性界面活性剤の方
が良好であったため、本発明においては下記一般式に示
したような非イオン性界面活性剤を用いた。
力が大きくて取扱いが不便であることや境界にじみ(ブ
リード)や色の均一性やフェザリングなどの画像特性が
アニオン系界面活性剤よりも非イオン性界面活性剤の方
が良好であったため、本発明においては下記一般式に示
したような非イオン性界面活性剤を用いた。
【0044】
【化1】
【0045】
【化2】
【0046】
【化3】
【0047】
【化4】 これまであげたエチレンオキサイド型非イオン性界面活
性剤の中でもアセチレングリコールのエチレンオキサイ
ド付加物がインク吸収体への吸収性、記録媒体上での画
像特性、記録ヘッドからの吐出特性などにおいて非常に
バランスが良好であり、好ましい。さらにこの化合物は
付加するエチレンオキサイドの数Nによって親水性およ
び浸透性がコントロールされる。Nが6に満たず小さい
場合には、浸透性は良好であるが、水溶性が乏しくなり
インクへの溶解性が良くない。又、逆にエチレンオキサ
イドの付加数が多すぎると親水性が大きくなりすぎて浸
透力は小さくなる。Nが14をこえて大きくなった場合
は浸透性は低下し、添加量が多くなるだけで効果的とは
言えず、むしろ吐出特性に弊害をもたらす。このように
この化合物はエチレンオキサイドの付加数が6〜14の
間にあることが好ましい。
性剤の中でもアセチレングリコールのエチレンオキサイ
ド付加物がインク吸収体への吸収性、記録媒体上での画
像特性、記録ヘッドからの吐出特性などにおいて非常に
バランスが良好であり、好ましい。さらにこの化合物は
付加するエチレンオキサイドの数Nによって親水性およ
び浸透性がコントロールされる。Nが6に満たず小さい
場合には、浸透性は良好であるが、水溶性が乏しくなり
インクへの溶解性が良くない。又、逆にエチレンオキサ
イドの付加数が多すぎると親水性が大きくなりすぎて浸
透力は小さくなる。Nが14をこえて大きくなった場合
は浸透性は低下し、添加量が多くなるだけで効果的とは
言えず、むしろ吐出特性に弊害をもたらす。このように
この化合物はエチレンオキサイドの付加数が6〜14の
間にあることが好ましい。
【0048】これらの非イオン性界面活性剤の添加量は
0.1〜20重量%であることが好ましい。0.1%に
満たないときは画像特性および浸透性が十分ではなく、
20%をおこえるときはもはやそれ以上の効果がでず、
かえってコスト、インクとして信頼性などに対して不利
になってしまうためである。
0.1〜20重量%であることが好ましい。0.1%に
満たないときは画像特性および浸透性が十分ではなく、
20%をおこえるときはもはやそれ以上の効果がでず、
かえってコスト、インクとして信頼性などに対して不利
になってしまうためである。
【0049】又、これらの非イオン性界面活性剤はひと
つないしは複数組み合わせても良いものとする。
つないしは複数組み合わせても良いものとする。
【0050】この他、インク成分には一般的に記録剤と
しての染料、目詰まり防止を目的として多価アルコール
等の低揮発性有機溶剤や、発泡安定性・記録媒体上での
定着性を目的としたアルコール類等の有機溶剤が必要に
応じて添加される。
しての染料、目詰まり防止を目的として多価アルコール
等の低揮発性有機溶剤や、発泡安定性・記録媒体上での
定着性を目的としたアルコール類等の有機溶剤が必要に
応じて添加される。
【0051】本発明のインクを形成する水溶性有機溶剤
としては、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコールなどのポリアルキレングリコール類;エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブチレング
リコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキ
サントリオール、ヘキシレングリコール、ジエチレング
リコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含む
アルキレングリコール類;グリセリン;エチレングリコ
ールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチル(ま
たはエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメ
チル(またはエチル)エーテル等の多価アルコールの低
級アルキルエーテル類;メチルアルコール、エチルアル
コール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコー
ル、ベンジルアルコール、シクロヘキサノール等のアル
コール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等の
ケトンまたはケトンアルコール類;テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;N−メチル−2−ヒロ
リドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノン等の含窒素環状化合物等をあげることがで
きる。これらの水溶性有機溶剤は画像特性や吐出信頼性
を悪化させない量で含有することができる。好ましくは
多価アルコール類や多価アルコール類のアルキルエーテ
ル類であり、その含有量は、1〜30重量%であること
が望ましい。
としては、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコールなどのポリアルキレングリコール類;エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブチレング
リコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキ
サントリオール、ヘキシレングリコール、ジエチレング
リコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含む
アルキレングリコール類;グリセリン;エチレングリコ
ールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチル(ま
たはエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメ
チル(またはエチル)エーテル等の多価アルコールの低
級アルキルエーテル類;メチルアルコール、エチルアル
コール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコー
ル、ベンジルアルコール、シクロヘキサノール等のアル
コール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等の
ケトンまたはケトンアルコール類;テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;N−メチル−2−ヒロ
リドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノン等の含窒素環状化合物等をあげることがで
きる。これらの水溶性有機溶剤は画像特性や吐出信頼性
を悪化させない量で含有することができる。好ましくは
多価アルコール類や多価アルコール類のアルキルエーテ
ル類であり、その含有量は、1〜30重量%であること
が望ましい。
【0052】このとき、本発明で使用されるインク中の
純水の量については50〜90重量%の間にあることが
好ましい。
純水の量については50〜90重量%の間にあることが
好ましい。
【0053】本発明において使用する染料は直接染料、
酸性染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、建築染
料等があげられる。これらの染料の含有量は液媒体成分
の種類、インクに要求される特性、記録ヘッドの吐出量
などに依存して決定されるが、一般的にはインクの全重
量に対して0.5〜15重量%、好ましくは1〜7重量
%の範囲とされる。
酸性染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、建築染
料等があげられる。これらの染料の含有量は液媒体成分
の種類、インクに要求される特性、記録ヘッドの吐出量
などに依存して決定されるが、一般的にはインクの全重
量に対して0.5〜15重量%、好ましくは1〜7重量
%の範囲とされる。
【0054】この他にチオジグリコールや尿素(または
その誘導体)をインク中に添加することにより吐出特性
や目詰まり(固着)防止効果が飛躍的に向上することが
わかった。これらの添加により染料のインク中への溶解
性が良化するためと考えられる。チオジグリコールや尿
素(またはその誘導体)の含有量は好ましくは1〜30
重量%であり、必要に応じて添加することができる。
その誘導体)をインク中に添加することにより吐出特性
や目詰まり(固着)防止効果が飛躍的に向上することが
わかった。これらの添加により染料のインク中への溶解
性が良化するためと考えられる。チオジグリコールや尿
素(またはその誘導体)の含有量は好ましくは1〜30
重量%であり、必要に応じて添加することができる。
【0055】本発明のインクの主成分はこれまでのとお
りであるが、その他にポリビニルアルコール、セルロー
ス類、水溶性樹脂等の粘度調整剤;ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、緩衝液などのpH調整剤、
防カビ剤などを本発明の目的を妨げない範囲において必
要に応じて添加することができる。
りであるが、その他にポリビニルアルコール、セルロー
ス類、水溶性樹脂等の粘度調整剤;ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、緩衝液などのpH調整剤、
防カビ剤などを本発明の目的を妨げない範囲において必
要に応じて添加することができる。
【0056】又、インクを帯電させるタイプのインクジ
ェット記録装置に使用されるインクを調合するために
は、塩化リチウム、塩化アンモニウム、塩化ナトリウム
等の無機塩などの比抵抗調整剤が添加される。
ェット記録装置に使用されるインクを調合するために
は、塩化リチウム、塩化アンモニウム、塩化ナトリウム
等の無機塩などの比抵抗調整剤が添加される。
【0057】本実施例ではカラー記録を例に説明をして
きたが、特にこれに限定するものではなく、モノクロな
ど単色記録にも適用できるし、複数の異なる色のカラー
記録装置にも適用できる。又、インク組成は実施例で述
べたものに限定されるものではないし、本実施例ではボ
ンド紙や、コピー紙などの普通紙に対する記録画像品位
を目的に応じて切り換えられるようにしたが、さらに他
の記録媒体(例えばOHP用透明フィルム等)に合わせ
たクリアインクを搭載して切り換えられるようにしても
良い。さらに、ユーザーが記録濃度を自由に設定できる
ようにして、それに応じて染料インクとクリアインクと
の混合割合を自由に変えられるような構成と組み合わせ
るのも良い。
きたが、特にこれに限定するものではなく、モノクロな
ど単色記録にも適用できるし、複数の異なる色のカラー
記録装置にも適用できる。又、インク組成は実施例で述
べたものに限定されるものではないし、本実施例ではボ
ンド紙や、コピー紙などの普通紙に対する記録画像品位
を目的に応じて切り換えられるようにしたが、さらに他
の記録媒体(例えばOHP用透明フィルム等)に合わせ
たクリアインクを搭載して切り換えられるようにしても
良い。さらに、ユーザーが記録濃度を自由に設定できる
ようにして、それに応じて染料インクとクリアインクと
の混合割合を自由に変えられるような構成と組み合わせ
るのも良い。
【0058】実施例2 インクジェット記録装置では、階調特性、特にハイライ
ト部での特性を改善するために同一色について複数の濃
度の異なるインクを用いる記録方法が提案されている。
同一色について複数の濃度の異なる濃淡インクを用いた
濃淡多値記録法により、2値から3値にしただけでも特
にハイライト部の階調性が良くなり、ドットによる粒状
感が低減し、高画質化することが可能となる。これは、
ハイライト部に濃淡の低い(淡い)インクを打ち込むこ
とによって単ドットのノイズ感をなくしているからであ
る。
ト部での特性を改善するために同一色について複数の濃
度の異なるインクを用いる記録方法が提案されている。
同一色について複数の濃度の異なる濃淡インクを用いた
濃淡多値記録法により、2値から3値にしただけでも特
にハイライト部の階調性が良くなり、ドットによる粒状
感が低減し、高画質化することが可能となる。これは、
ハイライト部に濃淡の低い(淡い)インクを打ち込むこ
とによって単ドットのノイズ感をなくしているからであ
る。
【0059】図6は本発明の実施例2におけるインクジ
ェット記録装置の要部構成を示す斜視図であり、基本的
には実施例1と同じ様な動作をするものである。インク
ジェットユニット11kは濃インクを吐出するもの、イ
ンクジェットユニット11uは淡インクを吐出するもの
でありキャリッジに所定距離をおいて設置してある。
ェット記録装置の要部構成を示す斜視図であり、基本的
には実施例1と同じ様な動作をするものである。インク
ジェットユニット11kは濃インクを吐出するもの、イ
ンクジェットユニット11uは淡インクを吐出するもの
でありキャリッジに所定距離をおいて設置してある。
【0060】次に本実施例に用いたインクの組成の一例
を表4に示した。
を表4に示した。
【0061】
【表4】 本実施例においては濃インクの場合は染料インクとクリ
アインクを1:1の割合で、淡インクの場合は1:5の
割合で混合すればいいように設定した。又、濃インクの
染料濃度は3%、淡インクの染料濃度は1%となるよう
にした。
アインクを1:1の割合で、淡インクの場合は1:5の
割合で混合すればいいように設定した。又、濃インクの
染料濃度は3%、淡インクの染料濃度は1%となるよう
にした。
【0062】クリアインクAと混合してできたインクは
コピー用紙やボンド紙といったいわゆる普通紙に対して
文字品位の良好なインクである。クリアインクAと染料
インクを上述の割合で混合したときのインク組成を表5
に示す。
コピー用紙やボンド紙といったいわゆる普通紙に対して
文字品位の良好なインクである。クリアインクAと染料
インクを上述の割合で混合したときのインク組成を表5
に示す。
【0063】
【表5】 上記のように調合の割合の違いにより濃淡インク組成で
溶剤の濃度が異なる。ジエチレングリコールのような有
機溶剤は主に目詰まり防止を目的として添加されるが、
染料濃度が高い濃インクは淡インクよりも目詰まりしや
すいため、濃インク組成に合わせて有機溶剤の濃度を決
定するのが好ましい。また、有機溶剤は濃度によって画
像品位の変化しにくいものを選択することが好ましい。
溶剤の濃度が異なる。ジエチレングリコールのような有
機溶剤は主に目詰まり防止を目的として添加されるが、
染料濃度が高い濃インクは淡インクよりも目詰まりしや
すいため、濃インク組成に合わせて有機溶剤の濃度を決
定するのが好ましい。また、有機溶剤は濃度によって画
像品位の変化しにくいものを選択することが好ましい。
【0064】クリアインクBと混合してできたインク
は、コピー紙やボンド紙といった普通紙に対しても非常
に定着性が速く、カラー記録では異なる色のインク記録
領域が隣接した場合にでも不当な色の混じり合い(境界
にじみ又はブリード)がなく、均一な着色(色ムラが少
ない)と言う特徴をもっている。
は、コピー紙やボンド紙といった普通紙に対しても非常
に定着性が速く、カラー記録では異なる色のインク記録
領域が隣接した場合にでも不当な色の混じり合い(境界
にじみ又はブリード)がなく、均一な着色(色ムラが少
ない)と言う特徴をもっている。
【0065】クリアインクBと染料インクを前述の割合
で混合したときのインク組成を表6に示す。
で混合したときのインク組成を表6に示す。
【0066】
【表6】 界面活性剤はその濃度がある一定量以上多くなると、画
像品位がほとんど変わらなくなるという性質を持ってい
る。界面活性剤はその添加量の増加と共にインクの表面
張力を低下させるが、ミセル限界濃度以上になると表面
張力はそれ以上に変化しなくなる。従って、界面活性剤
の濃度がある量以上になると、被記録剤とインクとの界
面張力も変わらなくなり、即ち、濡れ性も変わらなくな
っているものと考えられる。本実施例に用いたアセチレ
ングリコールのエチレンオキサイド付加物も約2〜3w
t%を越えると画像品位に変化はなかった。従って、ク
リアインクにおける浸透剤の組成も濃インクを調合する
のに充分な濃度となるように設定するのが好ましい。
像品位がほとんど変わらなくなるという性質を持ってい
る。界面活性剤はその添加量の増加と共にインクの表面
張力を低下させるが、ミセル限界濃度以上になると表面
張力はそれ以上に変化しなくなる。従って、界面活性剤
の濃度がある量以上になると、被記録剤とインクとの界
面張力も変わらなくなり、即ち、濡れ性も変わらなくな
っているものと考えられる。本実施例に用いたアセチレ
ングリコールのエチレンオキサイド付加物も約2〜3w
t%を越えると画像品位に変化はなかった。従って、ク
リアインクにおける浸透剤の組成も濃インクを調合する
のに充分な濃度となるように設定するのが好ましい。
【0067】本実施例では説明の便宜上で単色インクを
例に説明をしてきたが、特にこれに限定するものではな
く、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等複数の異
なる色のそれぞれ濃淡インクを備えたカラー濃淡記録装
置の場合、インクの種類が非常に多くなるためより効果
を発揮するものである。
例に説明をしてきたが、特にこれに限定するものではな
く、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等複数の異
なる色のそれぞれ濃淡インクを備えたカラー濃淡記録装
置の場合、インクの種類が非常に多くなるためより効果
を発揮するものである。
【0068】又インクの染料濃度も濃淡の2種類に限定
するものではなく、3種類以上にしても良い。例えば淡
インク、中濃度インク、高濃度インクを用いて記録を行
うようにしても良い。
するものではなく、3種類以上にしても良い。例えば淡
インク、中濃度インク、高濃度インクを用いて記録を行
うようにしても良い。
【0069】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ばインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録
装置において、染料を含んだインク以外に染料を含まな
いクリアインクを複数備え、組成の異なるインクを記録
装置内で調合できるようにしたことでユーザーが使用目
的に合わせて最適なインク組成が選択可能なインクジェ
ット記録装置を実現することができた。
ばインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録
装置において、染料を含んだインク以外に染料を含まな
いクリアインクを複数備え、組成の異なるインクを記録
装置内で調合できるようにしたことでユーザーが使用目
的に合わせて最適なインク組成が選択可能なインクジェ
ット記録装置を実現することができた。
【図1】本発明に適用したインクジェット記録装置の概
略説明図である。
略説明図である。
【図2】インクジェットユニットの構成を示す斜視図で
ある。
ある。
【図3】インク補給経路の説明である。
【図4】インクジェット記録装置のインク補給制御構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図5】インク調合の説明図である。
【図6】第2実施例を適用したインクジェット記録装置
の概略説明図である。
の概略説明図である。
1 吐出口面 2 吐出口 111 記録ヘッド部 112 サブタンク部 113 チューブ 115 電極 116 コネクタ 12 インク供給口 13 大気開放孔 21 プラテンローラ 22 ガイドシャフト 23 キャリッジ 24 駆動ベルト 25 キャリッジモータ 26 キャップ部 27Y,27M,27C,27K インクタンク 28A,28B クリアインクのインクタンク 29 ポンプ 30 インク供給管 301 円錐形状部 302 バネ部材 303 止め部材 31A,31B,32 支持ブロック 51 キャリッジ駆動回路 52 パネル操作部 53 残量検知回路 54 支持ブロック駆動回路 55 ポンプ駆動回路 56 制御回路
Claims (1)
- 【請求項1】 インクを吐出して画像を形成するインク
ジェット記録装置において、染料を含んだインクと該イ
ンク以外に染料を含まないクリアインクを複数備え、目
的に応じてインクの組成を変えられることを特徴とする
インクジェット記録装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5065518A JPH06270411A (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | インクジェット記録装置 |
US08/857,331 US6183071B1 (en) | 1993-03-24 | 1997-05-16 | Ink jet recording apparatus and method for recording information with blend of plural types of ink and ink tank used in the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5065518A JPH06270411A (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06270411A true JPH06270411A (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=13289336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5065518A Pending JPH06270411A (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06270411A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006015559A (ja) * | 2004-06-30 | 2006-01-19 | Brother Ind Ltd | インクジェットプリンタ |
JP2006263945A (ja) * | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Brother Ind Ltd | インクジェット記録装置 |
JP2007083718A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-04-05 | Brother Ind Ltd | 液滴噴射装置及びインクジェット記録装置 |
JP2007118379A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Brother Ind Ltd | 液滴噴射装置及びインクジェット記録装置 |
JP2010280182A (ja) * | 2009-06-05 | 2010-12-16 | Seiko Epson Corp | 印刷装置、及び、充填状態切り替え方法 |
WO2015198974A1 (ja) * | 2014-06-23 | 2015-12-30 | 株式会社ミマキエンジニアリング | インクジェットインクの調色装置及びその利用 |
-
1993
- 1993-03-24 JP JP5065518A patent/JPH06270411A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006015559A (ja) * | 2004-06-30 | 2006-01-19 | Brother Ind Ltd | インクジェットプリンタ |
JP4590949B2 (ja) * | 2004-06-30 | 2010-12-01 | ブラザー工業株式会社 | インクジェットプリンタ |
JP2006263945A (ja) * | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Brother Ind Ltd | インクジェット記録装置 |
JP2007083718A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-04-05 | Brother Ind Ltd | 液滴噴射装置及びインクジェット記録装置 |
JP2007118379A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Brother Ind Ltd | 液滴噴射装置及びインクジェット記録装置 |
JP4735190B2 (ja) * | 2005-10-27 | 2011-07-27 | ブラザー工業株式会社 | 液滴噴射装置及びインクジェット記録装置 |
JP2010280182A (ja) * | 2009-06-05 | 2010-12-16 | Seiko Epson Corp | 印刷装置、及び、充填状態切り替え方法 |
WO2015198974A1 (ja) * | 2014-06-23 | 2015-12-30 | 株式会社ミマキエンジニアリング | インクジェットインクの調色装置及びその利用 |
JP2016007736A (ja) * | 2014-06-23 | 2016-01-18 | 株式会社ミマキエンジニアリング | インクジェットインクの調色装置及びその利用 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0592774B1 (en) | Ink, ink-jet recording method, and ink-jet recording apparatus | |
US6698876B2 (en) | Aqueous fluorescent ink, recording unit, ink cartridge, ink jet recording apparatus, and ink jet recording method | |
JP3416192B2 (ja) | インクジェット記録方法、吐出安定化方法、記録ユニットおよびインクジェット記録装置 | |
JPH06191143A (ja) | インクジェット記録方法、かかる方法に用いるインクセット、かかる方法に用いる機器 | |
US6281917B1 (en) | Image forming process employing liquid composition and ink in combination | |
US7014695B2 (en) | Water base ink for ink-jet recording | |
JPH0688048A (ja) | インクジェット記録方法及び装置 | |
US6474804B2 (en) | Ink, ink set, ink-jet recording process, ink cartridge, recording unit and ink-jet recording apparatus | |
JPH06270411A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP6030522B2 (ja) | 記録ヘッド、インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 | |
US9434160B2 (en) | Recording head for ink jet recording, ink jet recording apparatus, and ink jet recording method | |
EP1613475B1 (en) | Image forming apparatus, image forming process, recording composition, and cartridge | |
JP6215392B2 (ja) | インクジェット記録用のインク、その調製方法、インクセット、記録ヘッド、記録装置及び記録方法 | |
US7662223B2 (en) | Aqueous ink-jet ink composition | |
JP2002309143A (ja) | 水性蛍光インク、記録ユニット、インクカートリッジ、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 | |
JP3715728B2 (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP3093454B2 (ja) | インクジェットカラー記録方法、インクジェットカラー記録装置およびカラーブリード軽減方法 | |
JP2005074884A (ja) | 記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いたヘッドカートリッジ、記録装置 | |
KR0138802B1 (ko) | 칼라잉크제트기록방법 | |
JPH09277510A (ja) | インクジェットプリント装置およびインクセット | |
JP2006188633A (ja) | 記録液、液体カートリッジ、液体吐出装置及び液体吐出方法 | |
JP2004143305A (ja) | インク、該インクを用いたカートリッジ、記録ユニット、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JPH11105408A (ja) | インクジェット記録方法および記録装置 | |
JP2006117772A (ja) | 記録液、液体カートリッジ、液体吐出装置及び液体吐出方法 | |
JPH11300945A (ja) | インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 |