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JPH0625443U - 複合床下地構造 - Google Patents

複合床下地構造

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JPH0625443U
JPH0625443U JP6186292U JP6186292U JPH0625443U JP H0625443 U JPH0625443 U JP H0625443U JP 6186292 U JP6186292 U JP 6186292U JP 6186292 U JP6186292 U JP 6186292U JP H0625443 U JPH0625443 U JP H0625443U
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JP
Japan
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panel
laid
base
support panel
composite floor
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JP6186292U
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一生 浅野
英一 小日向
昇 湯原
Original Assignee
三菱油化バーディッシェ株式会社
油化三昌株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耳障りな歩行者の靴音等の発生を減少させ快
適な環境を形成できる複合床下地構造。 【構成】 コンクリートスラブSの上に不織布10を介
して複合床下地材Aを敷設してなる複合床下地構造であ
って、複合床下地材Aは複数の支持パネルB1と、支持
パネルB1の上に敷設した複数の下地パネルP1とより
なり、支持パネルB1は合成樹脂発泡体からなり上面に
は配線用の溝1を有し、下地パネルP1は支持パネルB
1上面の配線用の溝1に通ずる配線取り出し孔を形成す
る切欠き部を有し、支持パネルB1および下地パネルP
1は、敷設した支持パネルB1の上に下地パネルP1を
敷設したとき相互に嵌り合う嵌合部を有する構成。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、配線または配管が可能な複合床下地材をコンクリートスラブなど の構造床の上に敷設した複合床下地構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の複合床下地構造を形成する床下地材としては、例えば、実開平 1−129339号公報に開示された床下敷き材がある。図10は上記床下敷き 材の斜視図、図11は同床下敷き材の裏面の平面図である。
【0003】 図において、21は硬質発泡体で一体成形された床下敷き材であり、4本の脚 22を有する台板23が9個、部分的に結合された構造になっている。24はそ の結合部であり、25は各台板23の間に形成されたスリット部である。なお、 カーペット等の床仕上げ材は敷設された床下敷き材21の上に敷かれる。
【0004】 上記のような構成になっているので、床下敷き材21は、コンクリートスラブ の上に脚22を下にして敷設する。この場合、スラブ面に多少の凹凸(不陸)が あっても、各台板23がスリット部25において上下にずれるので、スラブ面の 不陸によくなじむ。また、床下敷き材21の下に電気配線をする場合には、あら かじめスラブの上に所要の電気配線をしてから床下敷き材21を敷設する。この とき、電気配線は、敷設する床下敷き材21の脚22の位置をあらかじめ避けて 配線する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来の床下地構造には、次のような問題があった。
【0006】 床下敷き材21は、脚22が電気配線の上に乗らないように敷設しなけれ ばならないので、手間がかかり、床下敷き材21を効率よく敷設できない。また 、敷設は並べるだけであるので、各床下敷き材21の間に隙間が生じやすく、敷 設精度のよい床が得られない。
【0007】 床下敷き材21の脚22の位置を予定して電気配線をしなければならない ので、配線工事が煩雑で、手間がかかる。また、電気配線の増設、移設の際に、 床下敷き材21を引き起こして取り除かなければならないので、電気配線の増設 または移設工事が煩雑である。
【0008】 床下敷き材21には、脚22の間の空腔を覗く穴がないので、コンセント やコネクタを修理あるいは交換する場合、それらの位置を床下敷き材21の上か ら確認できない。このため、コンセントやコネクタのある部分の床下敷き材21 のみを引き起こして取り除き、それらのメンテナンスを効率よく行うことができ ない。
【0009】 電気配線を上方へ取り出すための穴がないので、その都度穴をあける必要 があり、室内配線上不便である。
【0010】 床上に物を落としたとき、また床上を歩行するとき、床下敷き材とコンク リートスラブとの間でキシミが生じ、靴音等が打撃音のように響き、室内の人に 不快感を与える。
【0011】 この考案は、上記従来技術の問題点を解消するためになされたもので、精度よ く簡単に敷設することができ、電気配線の新設と増設、移設が容易であり、コン セントやコネクタ等の特定部位のみのメンテナンスを選択的に行うことができ、 室内配線にも便利で、しかも耳障りな歩行者の靴音等の発生を減少させ快適な環 境を形成できる複合床下地構造を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このため、この考案に係る複合床下地構造は、コンクリートスラブ等の構造床 の上に繊維質緩衝材を介して複合床下地材を敷設してなる複合床下地構造であっ て、前記複合床下地材は複数の支持パネルと該複数の支持パネルの上に敷設した 複数の下地パネルとよりなり、前記支持パネルは合成樹脂発泡体からなり上面に は支持パネル相互間に通ずる配線または配管用の溝を有し、支持パネルおよび下 地パネルには、敷設した支持パネルの上に下地パネルを敷設したとき相互に嵌り 合う嵌合部を有することを特徴とする構成によって、前記の目的を達成しようと するものである。
【0013】
【作用】
(1)複合床下地材の支持パネルと下地パネルは、一定の単位寸法で単位部品と し、各々の嵌合部をはめ合わせ結合するだけでスラブ面の凹凸(不陸)によくな じみ隙間のない精度のよい複合床下地構造を容易に組み立てることができる。ま た、一旦組み立てた複合床下地構造であっても、簡単に分解したり、下地パネル だけを部分的に取り外すことができる。このため、電気配線の新設は勿論、その 増設や移設を簡単に行うこともできる。
【0014】 (2)支持パネルの上面に、縦,横あるいは斜めに走る配線または配管用の溝に 、電線や管を配設することによって工事を効率よく行うことができる。
【0015】 (3)コンセントやコネクタあるいは電線の接続部等の位置は、支持パネルを取 り除かなくとも下地パネルのみを取り除くだけで知ることができる。このため、 コンセントやコネクタの交換等を必要とするときは、下地パネルのみを取り除い て、それらのメンテナンスを行うことができる。
【0016】 (4)支持パネルの上に敷設した下地パネルに切欠き部を設ければ、その切欠き 部は配線取出し穴となるので、それらのうちの任意の穴から配線用溝内の配線を 取り出して室内配線をすることができる。
【0017】 (5)支持パネルの下面とコンクリートスラブとの間に繊維質緩衝材を敷設した ことにより、複合床下地材はスラブ面の凹凸(不陸)によくなじみ隙間のない精 度のよい複合床下地構造を容易に形成することができる。
【0018】 (6)上記繊維質緩衝材を敷設した構造により、歩行時に支持パネルとスラブと がきしむことがなく、歩行者の靴音等の発生を減少させることができる。また品 物を床に落としたときの衝撃音を低減させることができる。
【0019】
【実施例】
以下、この考案に係る複合床下地構造を実施例により説明する。
【0020】 図1は、この考案の一実施例の構成を示す断面図である。同図において、Sは コンクリートスラブ等の構造床であり、この上に繊維質緩衝材10を介して複合 床下地材Aを敷設して複合床下地構造を形成してある。そして複合床下地材Aの 上面には床仕上材Fが敷いてある。
【0021】 複合床下地材Aは複数の支持パネルB1により形成した支持パネル層Bと、支 持パネル層Bの上に敷設した複数の下地パネルP1により形成した下地パネル層 Pとよりなっている。
【0022】 支持パネルB1は合成樹脂発泡体からなり上面には支持パネル相互間に通ずる 配線W用または配管用の溝1が形成してある。下地パネルP1は合成樹脂からな り支持パネルB1上に敷設したとき支持パネルB1上に形成した配線用または配 管用の溝1に通ずる配線取り出し孔を形成する切欠き部が形成してある。
【0023】 そして、支持パネルB1には支持パネルB1相互を嵌め合う嵌合部を、更に支 持パネルB1および下地パネルP1には支持パネルB1の上に下地パネルP1を 嵌め合い敷設するための嵌合部を備えている。
【0024】 コンクリートスラブSと支持パネルB1の間に敷設する繊維質緩衝材10は、 厚さ1〜3mm程度の不織布、フエルト、織布等を使用できる。目付け量100〜 300g/m2 の不織布が特に好ましい。
【0025】 (第1実施例) 以下、第1実施例の複合床下地構造の構成の詳細について説明する。
【0026】 図2は支持パネルの一例を示す平面図、図3は図2のb−b断面を示す支持パ ネルの断面図、図4は上記支持パネル上に敷設する下地パネルの裏面を示す平面 図、図5は図4のb−b断面を示す下地パネルの断面図であり、敷設時と上下が 逆に図示してある。図6は図2に示す支持パネルを組合わせた支持パネル層の平 面図、図7は図4に示す下地パネルを組合わせた下地パネル層を示す平面図であ る。
【0027】 本実施例では、コンクリートスラブSと支持パネルB1の間に敷設する繊維質 緩衝材10には、厚さ1.6mmのポリエチレンテレフタレート繊維製の不織布を 使用した。
【0028】 図2において、B1は支持パネルで、建築物に採用される一定の単位寸法(モ ジュール)によって単位部品(ユニット)として硬質発泡合成樹脂で一体成形さ れている。本実施例では、密度0.1g/cm3 の発泡ポリスチレンを使用した。 1は同パネルB1の上面に設けた平面形状が十字形の配線用溝、2と3は同パネ ルB1の側面に設けた第1嵌合凹部と第1嵌合凸部、4は同パネルB1の上面に 設けた第2嵌合凸部で、後述する下地パネルP1の第2嵌合凹部5に嵌合するた めのものである。
【0029】 上記支持パネルB1は、高さが50mmで、1辺が300mmの方形の板である。 配線用溝1の幅は50mm、深さは30mmであり、第1嵌合凸部3の幅は20mm、 長さは50mmである。第2嵌合凸部4の径は30mm、高さは9mmである。
【0030】 支持パネルB1は、上記のような構成になっているので、第1嵌合凹部2を他 の支持パネルB1の第1嵌合凸部3に嵌合し、第1嵌合凸部3を他の支持パネル B1の第1嵌合凸部2に嵌合することによって、図6に示すように所要面積を覆 うことができる支持パネル層Bを構成でき、繊維質緩衝材10を介してコンクリ ートスラブS上に敷設することができる。
【0031】 図4において、P1は下地パネルである。この下地パネルP1は、上述した支 持パネルB1と同様、一定のモジュールによって単位部品(ユニット)としてM DF(中密度繊維)板で一体成形されている。5は同パネルP1の下(裏)面に 設けた第2嵌合凹部で、支持パネルB1の第2嵌合凸部4に嵌合するためのもの 、6は覗き穴、7は切欠き部である。覗き穴6は、図1に示すように、下地パネ ルP1が支持パネルB1の上に敷設されているときには、配線または配管用溝1 の上に位置し、その溝の中の電気配線や配管の状態等を確認するための穴である 。切欠き部7は、下地パネルP1を支持パネルB1の上に敷設したとき、隣り合 う下地パネルの切欠き部7とともに、図7に示す配線取出し穴hを形成するため のものである。
【0032】 上記下地パネルP1は、厚みが10mmで、1辺が300mmの方形の板である。 覗き穴6の幅は6mm、長さは60mmであり、切欠き部7の長さは90mm、深さは 4mmである。第2嵌合凹部5の径は30mm、深さは9mmである。
【0033】 下地パネルP1は、上記のような構成になっているので、第2嵌合凹部5を支 持パネルB1の第2嵌合凸部4に嵌合することによって、図6に示すように所要 面積を覆うことができる下地パネル層Pを構成し、支持パネルB1の上に敷設す ることができる。
【0034】 図8は、支持パネルの他の例を示す平面図である。
【0035】 図8に示す支持パネルB2は、図2に示す支持パネルB1の配線または配管用 溝1の交叉部分を広くして、コンセント8を収納できるようにしたものである。 その他の構成は図2に示す支持パネルB1と同じである。
【0036】 次に上記構成に基づく複合床下地構造の作用を説明する。
【0037】 支持パネルB1は、一定のモジュールによってユニットとして成形されている ので、支持パネルB1の第1嵌合凹部2と第1嵌合凸部3をそれぞれ隣接する支 持パネルB1の第1嵌合凸部3と第1嵌合凹部2に嵌合することによって、コン クリートスラブSの上に隙間なく、かつ精度よく組み立てて敷設することができ る。
【0038】 また、下地パネルP1も、支持パネルB1と同様、一定のモジュールによって ユニットとして成形されているので、第2嵌合凹部5を支持パネルB1の第2嵌 合凸部4に嵌合することによって、支持パネルB1の上に隙間なく、かつ精度よ く組み立てて敷設することができる。
【0039】 そして、支持パネルB1および下地パネルP1は、いずれもユニット化されて いるので、上述のようにして敷設した床下地であっても、簡単に分解することが できる。また、所要個所の下地パネルP1だけを取り除くこともできる。このた め、電気配線の増設、移設を簡単に行うことができる。
【0040】 コンクリートスラブSの上に繊維質緩衝材10を介して支持パネルB1を敷設 したとき、図1に示すように各支持パネルB1の溝1によって縦横に連続した格 子状の溝ができるので、この溝の中に電線Wを配設することによって電気配線の 新設工事を容易に行うことができる。
【0041】 また、コンクリートスラブSの表面に凹凸があっても、不織布10を介して敷 設する支持パネルB1は、コンクリートスラブSになじみやすく、複合床下地材 を容易に敷設することができる。
【0042】 下地パネルP1に除き穴6を設ければ、コンセント8や電線Wの位置は、敷設 した下地パネルP1の覗き穴6から配線用溝1を見ることによって簡単に確認で きるので、点検あるいはコンセント8の交換あるいはその修理を必要とするとき は、その部分の下地パネルP1のみを取り除いて、点検あるいは修繕を行うこと ができる。
【0043】 下地パネルP1に切欠き部7を設ければ、下地パネルP1を支持パネルB1の 上に敷設したとき、下地パネルP1の切欠き部7によって配線取出し穴hが形成 できるので、任意の配線取出し穴hから配線用溝1内の電線を引き出して室内配 線をすることができる。
【0044】 なお、図示してないが、支持パネルB1の第2嵌合凸部4と下地パネルP1の 第2嵌合凹部5は、それらの凹凸関係が逆になるように設けてもよい。
【0045】 (第2実施例) 第2実施例は、上記の第1実施例の構成に加えて、下地パネル層Pと支持パネ ル層Bの間に緩衝材を敷設した構成である。具体的には下地パネルP1の裏面に 緩衝材として厚さ2mmの発泡ポリエチレンシートを下地パネルP1と一体成形 して用いてあり、前記実施例より以上の床の音鳴りを防ぐ効果を得ることができ る。
【0046】 なお、緩衝材は、発泡ポリエチレンシートの他に発泡ポリプロピレン、発泡ゴ ム等の発泡シートや前記の繊維質緩衝材を下地パネル層Pと支持パネル層Bの間 に敷設する、或は下地パネルP1と一体化して使用しても良い。
【0047】 (他の実施例) 前記実施例では、支持パネルB1またはB2を構成する硬質発泡樹脂として発 泡ポリスチレンを使用したが、その他に、発泡ポリプロピン,発泡ポリエチレン 等も使用することもできる。防炎性の点からは、少なくとも自己消火性のあるも のが望ましい。特に高い防炎性が必要な場合は、硬質発泡樹脂のビーズとモルタ ル,石膏等の無機質材を複合化したものを使用するとよい。硬質発泡樹脂の密度 は、0.03〜0.2g/cm3 、好ましくは0.05〜0.1g/cm3 が望まし い範囲である。
【0048】 前記実施例では、支持パネルB1の厚みを50mm、1辺を300mmとしたが、 これに限られることなく、例えば厚みを150mm、1辺を300mmとすることも できるし、厚みを150mmで、1辺を250mmとすることもできる。
【0049】 前記実施例では、繊維質緩衝材としてポリエチレンテレフタレート製の不織布 を使用したが、その他のフェルト,不織布の裏面にポリエチレン樹脂をコートし たもの等を使用することもできる。防炎性の点からは、難燃性を有する繊維を使 用した不織布が望ましい。目付量は、100g/m2 〜500g/m2 の範囲の もので、好ましくは、100g/m2 〜300g/m2 が望ましい。緩衝材は、 常にスラブ上に敷設するだけでもよいし、支持パネルや下地パネルと一体化して おいてもよい。
【0050】 実施例では下地パネルP1の大きさを支持パネルB1,B2と同じ大きさにし たが、これより大きく、または小さくしてもよい。厚みは3〜20mmが一応の基 準である。
【0051】 下地パネルP1には、実施例では、MDF(中密度繊維)板を使用したが、パ ーティクルボード,GFRC(ガラスファイバー・レインフォースト・コンクリ ート),CFRC(カーボンファイバー・レインフォースト・コンクリート), 強化プラスチック等も使用することができる。強度的には、電子計算機やOA機 器等の荷重に対する安全性から10.2kg/cm2 〜15.3kg/cm2 の集中荷重 に対し歪みが2.0mm以下のものが望ましい。
【0052】 下地パネルP1の覗き穴6は、幅5〜10mm、長さ30mm〜100mmが1つの 目安で、下地パネルP1の必要な剛性を損なわない範囲で多数設けることができ る。
【0053】 下地パネルP1の下(裏)面には、前記第2実施例のように音鳴りを防止する ための緩衝材を張り付けてもよい。また、上面には、仕上げ材Fを固定するため 、ゴム製やエチレン・酢酸ビニル共重合体のシートあるいはマジックテープ等の すべり止めを設けることができる。下地パネルP1と仕上げ材Fを粘着剤、マジ ックテープ等によりあらかじめ一体化しておくこともできる。
【0054】 前記実施例では、電線Wを溝1に直接配線する場合について説明したが、図9 に示すような樋状の保護カバー11を嵌め、この中に配線をするようにしてもよ い。このカバーは、支持パネルB1,B2を構成する硬質発泡樹脂が発泡ポリス チレンであるときに設けると、特に効果的である。すなわち配線の発熱やポリ塩 化ビニル製ケーブル被覆材よりの可塑剤移行等による発泡ポリスチレンへの悪影 響を防止することができる。
【0055】 保護カバー11の材質としては、ポリプロピレン,ポリエチレン,ガラス繊維 等の成形品,不織布,ゴム等を使用することができる。保護カバー11は、あら かじめ支持パネルB1と一体化しておくと、施工し易い。なお、床の音鳴りを防 止することもかねて、支持パネルと下地パネルの間及び溝部に嵌められる不織布 の真空成形品を用いるのが好ましい。
【0056】 (床衝撃音の比較テスト) 前記第1実施例および第2実施例における発生音の減少効果について、JIS −A−1418「建築物の現場における床衝撃音レベルの測定方法」の床衝撃音 発生器を用いて衝撃音を発生し、床上1.2mの所に設置したマイクロホンで受 音し、周波数分析器により各周波数毎の発生音レベルの分析テストを実施したの で、その一例を表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】 (注)第1実施例、第2実施例、比較例1,2,3共に同一形状の支持パネル および下地パネルを使用し、異なるのは (1)第1実施例および第2実施例の構成は前記のとおり。
【0059】 (2)比較例1は、コンクリートスラブSの上に繊維質緩衝材がなく、下地パ ネルB1の裏面に緩衝材として2mm厚の発泡ポリエチレンシートを下地パネルB 1と一体成形したものを使用する。
【0060】 (3)比較例2は、コンクリートスラブSの上にのみ厚さ2mmの発泡ポリエチ レンシートを敷設した。
【0061】 (4)比較例3は、支持パネルと下地パネルの間にのみ、厚さ1.6mmのポリ エチレンテレフタレート繊維製の不織布を敷設した。
【0062】 表1から明らかなように、両実施例ともに一般的な標準値(緩衝材の敷設は全 くなし)に比較して、また比較例に比べても、床衝撃音が減少しており、本実施 例が衝撃音減少効果に優れていることが充分に実証できている。
【0063】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、コンクリートスラブ等の構造床の上 に繊維質緩衝材を介して複合床下地材を敷設してあり、複合床下地材は複数の支 持パネルと該複数の支持パネルの上に敷設した複数の下地パネルとよりなってい るので、支持パネルおよび下地パネルを一定のモジュールによって組立可能な単 位部品として形成することによって、床形成工程の合理化とコストの低減を計る ことができる。
【0064】 そして、支持パネルには配線または配管用の溝を有し、下地パネルには支持パ ネル上に敷設したとき配線取り出し孔を形成することができ、下地パネルを敷設 したままで配線状態を確認し、配線を取り出すことができる。
【0065】 床仕上の下地となる構造床であるコンクリートスラブ等の表面に多少の凹凸が あっても、精度よく簡単に敷設することができ、電気配線の新設と増設,移設が 容易であり、配線の所要個所のメンテナンスを選択的に効率よく行うことができ る。また、室内配線が容易となる。
【0066】 支持パネルと下地パネルに嵌合部が設けてあるので、下地パネルの位置決めが 容易である。
【0067】 合成樹脂発泡体からなる支持パネルに下地パネルを重ねることにより、支持パ ネルだけでは強度的に弱いという欠点を克服でき、かつ遮音性能の向上を計るこ とができる。
【0068】 コンクリートスラブ上に繊維質緩衝材を敷設することにより、歩行時の靴音や 落下物による発生音を減少させることができる。また、複合床下地材の歪みによ るきしみ音を防止することができ、快適な環境を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例の構成を示す断面図である。
【図2】 支持パネルの一例を示す平面図である。
【図3】 図2のb−b断面を示す支持パネルの断面図
である。
【図4】 下地パネルの裏面を示す平面図である。
【図5】 図4のb−b断面を示す下地パネルの断面図
である。(敷設時と上下が逆)
【図6】 支持パネルを組合わせた支持パネル層の平面
図である。
【図7】 下地パネルを組合わせた下地パネル層の平面
図である。
【図8】 支持パネルの他の例を示す平面図である。
【図9】 保護カバーの斜視図である。
【図10】 従来の床下敷き材の斜視図である。
【図11】 従来の床下敷き材の裏面の平面図である。
【符号の説明】
A 複合床下地材 B 支持パネル層 B1,B2 支持パネル F 床仕上材 h 配線取り出し穴 P 下地パネル層 P1 下地パネル S 構造床(コンクリートスラブ) 1 配線用溝 2 第1嵌合凹部 3 第1嵌合凸部 4 第2嵌合凸部 5 第2嵌合凹部 6 覗き穴 7 切欠き部 10 繊維質緩衝材 11 保護カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 湯原 昇 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目5番4号 油化三昌株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートスラブ等の構造床の上に繊
    維質緩衝材を介して複合床下地材を敷設してなる複合床
    下地構造であって、前記複合床下地材は複数の支持パネ
    ルと該複数の支持パネルの上に敷設した複数の下地パネ
    ルとよりなり、前記支持パネルは合成樹脂発泡体からな
    り上面には支持パネル相互間に通ずる配線または配管用
    の溝を有し、支持パネルおよび下地パネルには、敷設し
    た支持パネルの上に下地パネルを敷設したとき相互に嵌
    り合う嵌合部を有することを特徴とする複合床下地構
    造。
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