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JPH0624111U - 再利用可能な屋根材における完全山部の固定構造 - Google Patents

再利用可能な屋根材における完全山部の固定構造

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Publication number
JPH0624111U
JPH0624111U JP4828292U JP4828292U JPH0624111U JP H0624111 U JPH0624111 U JP H0624111U JP 4828292 U JP4828292 U JP 4828292U JP 4828292 U JP4828292 U JP 4828292U JP H0624111 U JPH0624111 U JP H0624111U
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JP
Japan
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complete
roof material
stopper
mountain
roof
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JP4828292U
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Inventor
正次 大塚
Original Assignee
大塚鈑金工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】少なくとも一つの完全山部を有する屋根材を屋
根面に取り付けるに際して、その完全山部にボルト孔を
開けることなく、この完全山部の部分を屋根面に簡単に
固定すると同時に、その取り外しも殆ど形状崩れするこ
となく簡単に行えるようにして、屋根材を再利用可能に
することである。 【構成】屋根材A′の完全山部2の頂部の内側には、こ
の完全山部2を形成している第1及び第2の各傾斜板部
6、7をわん曲成形して第1及び第2の各嵌着凹部9、
11が相対向して形成されている。梁部材41に固定さ
れる固定具23の支持山部25の頭部26に止め具29
を固定ボルト38により固定する。この止め具29に
は、その幅方向の両端部に前記各嵌着凹部9、11に対
応する嵌着凸部34が形成されている。屋根材A′の完
全山部2を止め具29の上方に配置して無造作に押し付
けると、この完全山部2の部分が弾性変形して、その各
嵌着凹部9、11が止め具29の各嵌着凹部9、11に
それぞれ嵌着される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、中央部に少なくとも一つの完全山部が設けられていて、プレハブ建 築等に使用される再利用可能な屋根材において、その完全山部を屋根面に固定す るための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9に、プレハブ建築等に使用される従来の屋根材が示されており、この屋根 材は、中央部に完全山部82が設けられていると共に、その両端部に第1半山部 83及び第2半山部84がそれぞれ設けられて、各山部の間に溝部85が設けら れて、全体として波状をしている。この屋根材81を屋根面に取付けるには、こ の屋根材81の各山部と同一ピッチの複数の支持山部87を備えた固定具86が 使用される。この固定具86は、屋根面の傾斜方向に沿って、その棟部から軒部 に向けて所定の間隔で水平方向に設けられた梁部材88の上面にボルト、溶接等 により固定される。固定具86の支持山部87の頂部87aには、この頂部87 aから上方へ突出するボルト89が一体に取付けられている。この屋根材81を 屋根面に取り付けるには、屋根材81を固定具86の上部に載置して、屋根材8 1の各山部82,83及び84の頂部に前記ボルト89を挿通するボルト孔91 を開けて、このボルト孔91に、固定具86の各支持山部87に取り付けられた ボルト89をそれぞれ挿通させ、このボルト89にパッキング等を介してナット 90をねじ込むことにより、固定具86を介して屋根材81を梁部材88に固定 していた。このように、従来の屋根材81は、両端の半山部83及び84のみな らず、中央に設けられた完全山部82をもボルト89により固定具86の支持山 部87に直接に固定していた。この屋根材は、取り外して再利用することを予定 しておらず、屋根材81の完全山部82の部分にもボルト孔91を開ける必要が あると共に、取付状態においてこのボルト孔91に挿通されたボルト89が屋根 材の上面に露出状態で突出する。よって、屋根面に対する屋根材の取付けに手間 と時間を要すると共に、屋根材のボルト孔の部分において錆が発生し、これによ り屋根材の寿命が短くなり、更に突出したボルトにより屋根面の外観が害される という諸欠点があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、少なくとも一つの完全山部を有する屋根材を屋根面に取り付けるに 際して、その完全山部の部分にボルト孔を開けることなく、この完全山部の部分 を屋根面に簡単に固定できるようにすると共に、その取り外しも簡単に行えるよ うにして、屋根材を再利用できるようにするのに加えて、その寿命も長くできる ような屋根材の完全山部の固定構造の提供を課題としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この課題を達成するために本考案の採用した手段は、中央部に少なくとも一つ の完全山部が設けられていると共に、両端部に半山部が設けられ、前記完全山部 の両端に樋状の溝部が設けられていて、全体として波形を呈している屋根材の前 記完全山部の部分を屋根面に固定するための構造であって、前記屋根材の完全山 部の頂部の内側に、該完全山部を形成している各傾斜板部をわん曲成形して一対 の嵌着凹部が相対向して設けられ、前記屋根材の横断面形状に対応する山部と谷 部とが交互に設けられている固定具を、屋根面の傾斜方向と直交する水平方向に 配設された梁部材の上面に固定し、屋根材の完全山部の頂部に対応するように鋼 板をわん曲成形して、幅方向の両端部に前記屋根材の嵌着凹部に対応する嵌着凸 部が形成された止め具を前記固定具の山部の頂部に屋根面の傾斜方向に沿って固 定し、前記固定具の山部に固定された止め具の上方に屋根材の完全山部を配置し て押圧することにより、屋根材の完全山部の頂部の部分を弾性変形させて、その 各嵌着凹部に前記止め具の各嵌着凸部をそれぞれ嵌着し、前記固定具と前記止め 具とを介して屋根材の完全山部の部分を屋根面に固定するように構成したことで ある。
【0005】
【考案の作用】
屋根材を屋根面に固定する際には、固定具の山部に固定された止め具の上方に 屋根材の完全山部を配置して無造作に押圧すると、この完全山部の頂部の部分が 瞬間的に弾性変形されて、完全山部の各嵌着凹部に止め具の各嵌着凸部がそれぞ れ嵌着されて、屋根材の完全山部の部分が前記止め具に固定される。一方、屋根 面に固定された屋根材を取り外す際には、屋根材の幅方向の一端部を他端部に対 して押し上げて傾斜させると、屋根材の完全山部の頂部が弾性変形されて、屋根 材の嵌着凹部と止め具の嵌着凸部との嵌着が解除されて、屋根材の完全山部が止 め具から分離される。
【0006】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本考案を更に詳細に説明する。図1は、本考案に係わる 屋根材Aの部分斜視図であり、図2は、同じく正面図であって、この屋根材Aは 、所定幅の金属薄板をロール成型して、所定の長さに切断したものである。この 屋根材Aの幅方向の中央部には、基板部1から上方に所定高さ突出する山状の完 全山部2が形成されており、この完全山部2の一側には基板部1から上方に突出 し高さが完全山部2より僅かに低い半山状の第1半山部3が、又完全山部2に対 して第1半山部3と反対側には、完全山部2と略同じ高さの半山状の第2半山部 4がそれぞれ形成されている。そして、完全山部2と第1半山部3との間、並び に完全山部2と第2半山部4との間は、それぞれ雨水の流れる溝部5となってい る。屋根材の幅方向の一端から他端に向かって形成されている第1半山部3、完 全山部2、及び第2半山部4の各間隔は同じである。完全山部2の第1半山部3 の側の傾斜面は第1傾斜板部6になっており、また第2半山部4の側の傾斜面は 第2傾斜板部7になっており、この完全山部2の頂部8は、前記基板部1と平行 になっている。第1傾斜板部6には、頂部8から所定高さ下がった箇所に、この 第1傾斜板部6の面から完全山部2の内部に所定深さ突出する溝部10が形成さ れて、この溝部10の上壁10a(図5参照)と第1傾斜板部6とにより第1嵌 着凹部9が形成されている。第2傾斜板部7にも、この第2傾斜板部7から完全 山部2の内部に突出する溝部10′が形成されて、この溝部10′の上壁10′ aと第2傾斜板部7とにより第2嵌着凹部11が形成されている。このようにし て形成された第1及び第2の各嵌着凹部9、11は、相対向している。
【0007】 第1半山部3には、完全山部2の第1傾斜板部6と逆向きに傾斜した第3傾斜 板部12が設けられ、その上端が下重ね部3aとなっており、この下重ね部3a には、U溝部13が長さ方向に沿って設けられている。第3傾斜板部12には、 U溝部13の底部13a方向に突出する溝部が形成されて、この溝部が第3嵌着 凹部14になっている。U溝部13の外側には、第3傾斜板部12と逆向きに傾 斜した所定長さの第1外傾斜片15が設けられており、この第1外傾斜片15の 下端部は、略直角に内側に折曲された後下向きに折曲されて第4嵌着凹部16が 形成されている(図4参照)。第2半山部4には完全山部2の第2傾斜板部7と 逆向きに傾斜した第4傾斜板部17が設けられて、その頂部18は、完全山部2 の頂部8と同様に基板部1と平行になっている。そして、この頂部18の端部に は第4傾斜板部17と逆向きに傾斜した所定長さの第2外傾斜片19が設けられ ている。第4傾斜板部17には、頂部18から所定高さ下がった箇所に、この第 4傾斜板部17の面からその内部に所定深さ突出する溝部が形成されて、その突 出部が第1嵌着凸部21になっている。また、第2外傾斜片19の下端部も第1 嵌着凸部21の方向に向けてわん曲されて第2嵌着凸部22が形成されている。
【0008】 屋根面の棟部から軒部に向かって所定の間隔をおいて、その傾斜方向と直交す る水平方向に配設された梁部材に屋根材Aを固定するための固定具23は、所定 の幅を有する厚手の金属板を折り曲げ成形して製作されており、図3に示すよう に、谷部に相当する固定部24から上方へ突出する支持山部25が屋根材Aの各 山部の間隔と同一の間隔で一対形成されている。この支持山部25の上部は、逆 U字状をして、上部に頂板26aを備えた頭部26になっており、頂板26aの 中央部にはボルト孔28が開けられている。頭部26の下部は八の字状に開いた 一対の脚部27になっている。この固定具23の一方の支持山部25は、その頭 部26の頂板26aにより、屋根材Aの第1半山部3のU溝部13の底部13a を支持して固定するものである。そして、固定具23の他の支持山部25には、 その頭部26に止め具29が取り付けられる。この止め具29は、屋根材Aより も厚い鋼板をわん曲させて形成されており、前記固定具23の幅の略2倍の長さ を有している。止め具29は、その上面の幅方向の中央部が所定幅だけ平らな平 面部31になっており、この平面部31の両側はこれに対してそれぞれ下向きに 傾斜した傾斜部32になっている。そして、各傾斜部32の下端は、平面部31 の下方に向けてわん曲させられて係止部33になっており、この係止部33と傾 斜部32とにより、嵌着凸部34が形成されている。この係止部33の端部は下 向きに折り曲げられて突片35になっている。止め具29の平面部31の中央部 には、円錐状で所定深さの窪み部36が形成されている。止め具29は、完全山 部2の第1及び第2の各嵌着凹部9、11の上部に形成された空間に嵌入可能に なっており、その両嵌着凸部34,34の間隔(d)〔図6参照〕は、完全山部 2の各溝部10,10′の内側端の間隔(w)〔図2参照〕より大きくなってい る。この止め具29は、図3に示すように、支持山部25の配列方向に対して直 交にして、その窪み部36の底部36aを固定具23の頭部26の頂板26a上 に載置し、その底部36aの中央部に開けられたボルト孔37及び頂板26aの ボルト孔28に挿通される固定ボルト38と、ナット39により支持山部25に 固定される。
【0009】 固定具23を固定する梁部材41は、図3に示すように、コの字形のアングル 材から成っていて、この梁部材41は、棟部から軒部の間において所定の間隔を おいて屋根面の傾斜方向と直交する水平方向に配設されている。梁部材41に対 して固定具23を取り付けるには、その固定部24を梁部材41に載置して、こ の固定部24に開けた複数の孔24aの部分を梁部材41の上面に溶着する。各 梁部材41に対して多数の固定具23が所定の間隔をおいてその長さ方向に沿っ て同一位置に取り付けられている。この結果、各梁部材41の同一位置に取り付 けられた各固定具23を結ぶ線分は、屋根面の傾斜方向に沿うことになる。そし て、この固定具23に屋根材Aを取り付けるには、屋根材Aの第1半山部3の下 重ね部3aのU溝部13の底部13aを、止め具29を取り付けない固定具23 の支持山部25の頭部26の頂板26aに載置する(図4参照)。次いで、第1 半山部3のU溝部13の底部13aに、固定具23の頭部26のボルト孔28と 同心のボルト孔42を開け、このボルト孔42と、固定具23のボルト孔28に 挿通したボルト43と、ナット44とにより、屋根材Aの第1半山部3を固定具 23の支持山部25に固定する。同様にして、屋根材Aの第1半山部3の部分を 棟部から軒部にかけて屋根面の傾斜方向に沿って取り付けられた複数の固定具2 3の支持山部25にそれぞれ固定する。
【0010】 このようにして、全ての固定具23の一方の支持山部25に第1半山部3を固 定された屋根材Aに対して、相隣接する別の屋根材A′を取り付けるためには、 屋根材Aに対して別の屋根材A′を屋根面と直交する方向に配置して、屋根材A の第1半山部3の下重ね部3aの上部に、屋根材A′の第2半山部4の上重ね部 4aを重ね合わせる。そして、屋根材A′の第2半山部4を無造作に踏み付ける と、その上重ね部4aが押し下げられて弾性変形し、その第1及び第2の各嵌着 凸部21、22が、屋根材Aの第1半山部3の下重ね部3aの支承部上面を滑り 両側に開かれつつ下降する。屋根材A′の第2半山部4の第2嵌着凸部22が屋 根材Aの第1半山部3の第3嵌着凹部14の嵌着可能な位置に、また第2半山部 4の第1嵌着凸部21が第1半山部3の第4嵌着凹部16の嵌着可能な位置にそ れぞれ達すると、弾性変形されていた第2半山部4の上重ね部4aは原形状に復 元する。このため、屋根材A′の第2半山部4の第2嵌着凸部22が屋根材Aの 第1半山部3の第3嵌着凹部14に嵌着し、また、その第1嵌着凸部21が第1 半山部3の第4嵌着凹部16に嵌着するので、屋根材Aの第1半山部3の上部に 屋根材A′の第2半山部4が一体的に組み付けられる。この状態においては、屋 根材A′の完全山部2は、その両溝部10、10′の内側端の間隔(w)が前述 のように止め具29の両嵌着凸部34の間隔(d)より小さくなっているので、 図5に2点鎖線で示すように、その両溝部10、10′の底部が複数の止め具2 9の両傾斜部32,32により支承された状態になっている。この状態で、作業 者が完全山部2の頂部8を無造作に踏み付けると、完全山部2の上部が弾性変形 させられて、その両溝部10、10′が両側に開きつつ止め具29の両傾斜部3 2、32の上を滑り落ちる。そして、両溝部10、10′の底部が止め具29の 両嵌着凸部34,34を通過すると、弾性変形されていた完全山部2の上部は原 形状に復元して、図6に示すように、その第1及び第2の各嵌着凹部9、11に 止め具29の各嵌着凸部34、34がそれぞれ嵌着する。従って、作業者が屋根 材A′の完全山部2を全ての固定具23の支持山部25の止め具29に嵌着させ ることにより、屋根材A′の完全山部2は屋根面に固定される。その後、屋根材 A′の第1半山部3を別の固定具23(図示しない)の支持山部25に取り付け ると、屋根材A′の屋根面に対する取り付けは終了する。この状態においては、 固定具23に止め具29を取り付けている固定ボルト38は、屋根材A′の完全 山部2の頂部8で覆われて、屋根材の上面に露出しなくなる。
【0011】 上記のようにして屋根材を順次取り付けることにより、屋根葺き工事が終了す る。次に、建築物の取り壊しによって屋根面から上記屋根材を取り外す場合につ いて説明する。最初に、作業者は屋根材A′の第1半山部3の下重ね部3aを固 定具23の頭部26に取り付けていた全てのボルト43を取り外す。次いで、作 業者が屋根材A′の第1半山部3の側を持ち上げると、図7に示すように、その 完全山部2の第1傾斜板部6は、第2傾斜板部7の第2嵌着凹部11に嵌着する 止め具29の嵌着凸部34を中心として反時計方向へ僅かに回転させられる。こ のため、完全山部2の上部が弾性変形させられて、溝部10の上壁10aが、止 め具29の嵌着凸部34の下方の係止部33に圧接されつつ外側に移動させられ て、完全山部2の第1嵌着凹部9と止め具29の嵌着凸部34との嵌着が解除さ れる。そして、止め具29の嵌着凸部34に対する完全山部2の第1嵌着凹部9 の嵌着が完全に解除されたならば、図8に示すように、屋根材A′を更に反時計 方向に回転させつつ、その第2嵌着凹部11が止め具29の嵌着凸部34から抜 け出す方向(図8の左方向)へ押す。これにより、屋根材A′の溝部10′の上 壁10′aが、その上部の止め具29の係止部33に圧接されつつ同方向へ移動 して、屋根材A′の第2嵌着凹部11の止め具29の嵌着凸部34に対する嵌着 が解除される。このようにして完全山部2の上部が、固定具23の止め具29か ら完全に外れると、弾性変形されていた完全山部2は原形状に復帰する(図8参 照)。その後、完全山部2の側を押し上げて、屋根材Aの第1半山部3に対する 屋根材A′の第2半山部4との嵌着を解除すると、屋根材A′の全体が屋根面か ら取り外される。
【0012】 なお、上記実施例では、一つの完全山部を備えた屋根材について説明したが、 完全山部の数は一個に限定されるものでなく複数であってもよい。
【0013】
【考案の効果】
本考案は、屋根材の完全山部の頂部の内側に、該完全山部を形成している各傾 斜板部をわん曲成形して一対の嵌着凹部を相対向して設け、前記屋根材の横断面 形状に対応する山部と谷部とが交互に設けられている固定具を、屋根面の傾斜方 向と直交する水平方向に配設された梁部材の上面に固定し、屋根材の完全山部の 頂部に対応するように鋼板をわん曲成形して、幅方向の両端部に前記屋根材の嵌 着凹部に対応する嵌着凸部が形成された止め具を前記固定具の山部の頂部に屋根 面の傾斜方向に沿って固定し、前記固定具の山部に固定された止め具の上方に屋 根材の完全山部を配置して押圧することにより、屋根材の完全山部の頂部の部分 を弾性変形させて、その各嵌着凹部に前記止め具の各嵌着凸部をそれぞれ嵌着し 、前記固定具と前記止め具とを介して屋根材の完全山部の部分を屋根面に固定す るように構成したので、屋根材の完全山部の部分にボルト孔を開けることなく、 この完全山部の部分を屋根面に簡単に固定できると同時に、屋根材の幅方向の一 端部を他端部に対して押し上げて傾斜させると、屋根材の完全山部の頂部が弾性 変形されて、止め具に対する嵌着が簡単に解除されるために、形状崩れを殆ど起 こすことなく屋根面から屋根材を再利用可能な状態で簡単に取り外すこともでき る。この結果、屋根葺き工事を短時間で行うことができると共に、屋根材の取付 状態において、その完全山部を嵌着している止め具の固定ボルトがこの完全山部 により覆われて、屋根面に露出しなくなるので、錆の発生がなくなって屋根材の 寿命が長くなるのに加え、屋根葺きを行った屋根面の外観も良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の対象となる屋根材Aの部分斜視
図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】屋根材Aを取り付ける固定具23の斜視図であ
る。
【図4】相隣接する一方の屋根材Aの下重ね部3aと、
他方の屋根材A′の上重ね部4aとの連結部の断面図で
ある。
【図5】屋根材A′を固定具23に固定された止め具2
9に取り付ける状態を示す断面図である。
【図6】屋根材A′を固定具23の止め具29に取り付
けた状態を示す断面図である。
【図7】屋根材A′を固定具23の止め具29から取り
外す状態を示す断面図である。
【図8】屋根材A′を固定具23の止め具29から取り
外した状態を示す断面図である。
【図9】従来の屋根材を固定具により梁部材に取り付け
た状態を示す正面図である。
【符号の説明】
A,A′:屋根材 2:完全山部 3:第1半山部 4:第2半山部 5:溝部 6:第1傾斜板部 7:第2傾斜板部 8:完全山部の頂部 9:第1嵌着凹部 11:第2嵌着凹部 23:固定具 25:固定具の支持山部 29:止め具 34:止め具の嵌着凸部 41:梁部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に少なくとも一つの完全山部が設
    けられていると共に、両端部に半山部が設けられ、前記
    完全山部の両端に樋状の溝部が設けられていて、全体と
    して波形を呈している屋根材の前記完全山部の部分を屋
    根面に固定するための構造であって、前記屋根材の完全
    山部の頂部の内側に、該完全山部を形成している各傾斜
    板部をわん曲成形して一対の嵌着凹部が相対向して設け
    られ、前記屋根材の横断面形状に対応する山部と谷部と
    が交互に設けられている固定具を、屋根面の傾斜方向と
    直交する水平方向に配設された梁部材の上面に固定し、
    屋根材の完全山部の頂部に対応するように鋼板をわん曲
    成形して、幅方向の両端部に前記屋根材の嵌着凹部に対
    応する嵌着凸部が形成された止め具を前記固定具の山部
    の頂部に屋根面の傾斜方向に沿って固定し、固定時にお
    いては、前記固定具の山部に固定された止め具の上方に
    屋根材の完全山部を配置して押圧することにより、屋根
    材の完全山部の頂部の部分を弾性変形させて、その各嵌
    着凹部に前記止め具の各嵌着凸部をそれぞれ嵌着して、
    屋根材の完全山部を前記止め具に固定し、取外し時にお
    いては、屋根材の幅方向の一端部を他端部に対して押し
    上げて傾斜させることにより、屋根材の完全山部の頂部
    の部分を弾性変形させて、屋根材の嵌着凹部と止め具の
    嵌着凸部との嵌着を解除する構成にしたことを特徴とす
    る再利用可能な屋根材における完全山部の固定構造。
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JP4538092B1 (ja) * 2010-01-28 2010-09-08 株式会社川上板金工業所 屋根材の係止部材及び施工構造
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