[go: up one dir, main page]

JPH0620670U - 再利用可能な屋根材 - Google Patents

再利用可能な屋根材

Info

Publication number
JPH0620670U
JPH0620670U JP4605192U JP4605192U JPH0620670U JP H0620670 U JPH0620670 U JP H0620670U JP 4605192 U JP4605192 U JP 4605192U JP 4605192 U JP4605192 U JP 4605192U JP H0620670 U JPH0620670 U JP H0620670U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
roof material
overlapping portion
fitting
mountain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4605192U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2606919Y2 (ja
Inventor
正次 大塚
Original Assignee
大塚鈑金工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 大塚鈑金工業株式会社 filed Critical 大塚鈑金工業株式会社
Priority to JP1992046051U priority Critical patent/JP2606919Y2/ja
Publication of JPH0620670U publication Critical patent/JPH0620670U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2606919Y2 publication Critical patent/JP2606919Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】殆ど形状崩れすることなく屋根面から簡単に取
り外せれて、再利用できると共に、屋根面に対する取付
けも簡単に行える屋根材を提供することである。 【構成】屋根材の一方の第1半山部2の頂部に下重ね部
2aを形成すると共に、他方の第2半山部3の頂部に上
重ね部3aを形成して、前記下重ね部2aには、その端
縁部と、この端縁部の内側の第1傾斜板部6とにそれぞ
れ第1及び第2の各嵌着凹部9、10を形成し、前記上
重ね部3aには、その内側の第2傾斜板部11と、その
端縁部とにそれぞれ第1及び第2の各嵌着凸部13、1
5を形成する。一方の屋根材Aの下重ね部2aの上方に
他方の屋根材A′の上重ね部3aを押し込んで重ね合わ
せ、これにより上重ね部3aの第1及び第2の各嵌着凸
部13、15を下重ね部2aの各嵌着凹部9、10に嵌
着させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プレハブ建築等の屋根材として使用され、その建築物が取り壊され る際に、再利用可能な状態で取り外すことの出来る屋根材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プレハブ建築等の屋根材としては、図10に示すような波形の屋根材7 0が使用されており、この屋根材70を相互に結合して屋根を形成する際には、 屋根面の傾斜方向と直交する水平方向に相隣接して配置された一方の屋根材70 の半山部71の頂部に設けられた短突片72を、他方の屋根材70の半山部71 の頂部に設けられた長突片73で覆う形に挟み、専用工具を用いて湾曲部74を 形成することにより、両屋根材70、70を結合していた。建築物を他に移動す ることが必要になり、この屋根材70を再利用しようとすれば、湾曲部74によ り相互に結合された両屋根材70、70を分離することが必要になる。このよう に、長突片73と短突片72とを塑性変形して湾曲部74を形成して結合した屋 根材70、70は、再利用を考慮して結合されていないので、湾曲部74を元の 状態に戻して、屋根材70を再利用することは非常に困難である。また、図11 に示すように、波形の屋根材80でその両端部に半山部81が形成されているも のでは、両屋根材80、80の半山部81、81の頂部82、82を重ね合わせ て、この重ね部をボルト83及びナット84により固定していた。この場合は、 屋根材80の両側の半山部81のボルト83及びナット84を取り外すことによ り、屋根材80を相互に分離することが可能であるため、屋根材80の再利用は 可能である。しかし、この屋根材80ではその両端部の半山部81を結合するた め、多くのボルト及びナットを必要とし、その締め付け及び取外しに多くの時間 を必要とするという問題があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、殆ど形状崩れすることなく屋根面から簡単に取り外せれて、再利用 できると同時に、屋根面に対する取付けも簡単に行うことのできる屋根材の提供 を課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本考案の採用した手段は、中央部に少なくとも一つ の樋状の溝部が設けられていると共に、両端部に半山部が設けられて、全体とし て波形を呈していて、屋根面の傾斜方向と直交する水平方向に相隣接させて、そ の半山部を互いに重ね合わせて連結する構造の屋根材において、両端の半山部の 一方の頂部に屋根面に固定される下重ね部を設けると共に、その他方の頂部に該 下重ね部の上方に重ね合わせられる形状の上重ね部を設け、前記下重ね部には、 その端縁部と内側の傾斜板部とに第1及び第2の各嵌着凹部をそれぞれ形成し、 前記上重ね部には、その内側の傾斜板部と端縁部とに前記第1及び第2の各嵌着 凹部に対応する第1及び第2の各嵌着凸部をそれぞれ形成したことである。
【0005】
【考案の作用】
屋根面の傾斜方向と直交する方向に相隣接して配置した各屋根材を互いに連結 するには、相隣接する一方の屋根材の下重ね部を屋根面に固定しておいて、この 下重ね部の上方に他方の屋根材の上重ね部を配置して押圧すると、該上重ね部が 弾性変形してその第1及び第2の各嵌着凸部が下重ね部の第1及び第2の各嵌着 凹部にそれぞれ嵌着して、一方の屋根材の下重ね部の上方に他方の屋根材の上重 ね部を重ね合わせて、各屋根材が互いに連結される。また、屋根面に取付けられ た屋根材を取り外すには、上重ね部の第2嵌着凸部を支点にしてその屋根材の下 重ね部の側を押し上げて傾斜させると、該上重ね部の部分が弾性変形して、他の 屋根材の下重ね部との連結が解除され、これにより屋根面から屋根材が簡単に取 り外される。屋根材の取外し後においては、その上重ね部は原形状に復元して、 殆ど形状崩れしないので、屋根材の再利用が可能になると共に、その取外し時に おいてボルト、ナットを緩める必要がないために、屋根材の取外し作業を短時間 にに行える。
【0006】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本考案を更に詳細に説明する。図1は、本考案に係る屋 根材Aの斜視図であって、この屋根材Aは、所定幅の金属薄板をロール成型して 、所定の長さに切断したものである。この屋根材Aの幅方向の一端部には、基板 部1から上方に突出して半山状となった第1半山部2が形成されており、その他 端部には、前記第1半山部2より僅かに高さが高くて同じく半山状をした第2半 山部3が形成されている。そして、第1及び第2の各半山部2、3の中央部には 、第2半山部3と略同じ高さの完全山部4が形成されており、この完全山部4の 両側には、雨水の流れる溝部5がそれぞれ形成されている。第1半山部2は、図 2に示すように、基板部1に対して鈍角をなす第1傾斜板部6の上端に下重ね部 2aが接続して設けられた形状である。この下重ね部2aの部分には、U溝部7 が設けられ、このU溝部7の底板7aは基板部1に対して平行になっており、U 溝部7の外側壁7bの上端には、この外側壁7bと鋭角をなし、かつ前記第1傾 斜板部6と逆の傾斜を有する所定長さの第1外傾斜片8が設けられており、この 第1外傾斜片8の下端部には、その外側面から第1傾斜板部6の方向へ食い込む 形の溝状の第1嵌着凹部9が設けられている。この第1嵌着凹部9の上壁9aと 第1外傾斜片8とのなす角度は、図から明らかなように略90°になっている。 第1傾斜板部6の外側には、U溝部7の底板7aより下側で、第1嵌着凹部9の 方向に所定の深さ食い込む溝状の第2嵌着凹部10が形成されている。この第2 嵌着凹部10の上壁10bと第1傾斜板部6との接続部10aは滑らかな円弧面 に形成されており、また、第2嵌着凹部10の上壁10bは内部側が基板部1に 対して僅かに上向きに傾斜した面になっている。
【0007】 第2半山部3は、図3に示すように、多数の屋根材Aを屋根面の傾斜方向と直 交する方向に並べてこの屋根面に設けられた梁に固定する際に、相隣接する屋根 材Aの第1半山部2の上部に重ね合わせられるもので、第1半山部2の第1傾斜 板部6と逆向きに傾斜した第2傾斜板部11を備えている。この第2傾斜板部1 1の上端部に上重ね部3aが設けられて、この上重ね部3aには、基板部1に対 して平行で、かつ第2傾斜板部11から外側に向けて所定長さ延びる頂板12が 設けられている。この頂板12の幅Wは、第1半山部2のU溝部7の外側壁7b と内側壁7cとの各頂部の間隔dより広く形成されている(図1参照)。そして 、第2傾斜板部11の上端部であって、上重ね部3aを構成している部分には、 第1嵌着凸部13が内側に突設されている。また、頂板12の外側端には、第2 傾斜板部11と頂板12とのなす角度と略同じ角度で下向きに傾斜した所定長さ の第2外傾斜片14が設けられている。この第2外傾斜片14の下部は、第1嵌 着凸部13方向に向けて屈曲されて、第2嵌着凸部15を形成している。この第 2嵌着凸部15は、基板部1と略平行な上係止片15aと、この上係止片15a の端部から下向きに鋭角に折曲されて、その端面が外側を向いている長さの短い 支持片15bとを備えている。第2外傾斜片14と第2嵌着凸部15の上係止片 15aとの接続部15cの内側面は、第1半山部2に設けられた第2嵌着凹部1 0の接続部10aの外側に嵌合可能な円弧面になっている。また、支持片15b は接続部15cとは逆向きの弧状に形成されている。このようにして、第2半山 部3の上重ね部3aの部分に相対向して設けられた第1及び第2の各嵌着凸部1 3、15は、第1半山部2の下重ね部2aの部分に設けられた第1及び第2の各 嵌着凹部9、10と対応している。
【0008】 完全山部4は、第2半山部3と略同じ高さを有して、その第3傾斜板部16と 頂板17は、第2半山部3の第2傾斜板部11及び頂板12と同じ形に形成され ている。また、頂板17の他端部には第3傾斜板部16と逆向きの傾斜を有する 第4傾斜板部19が形成されており、第3及び第4の各傾斜板部16、19の上 端部に内側に折曲成形されて、第3及び第4の各嵌着凹部18、21がそれぞれ 相対向して形成されている。
【0009】 屋根材Aを屋根の梁に固定する固定金具22は所定の幅を有する厚手の金属板 を折り曲げて製作されており、図4に示すように、所定の間隔(屋根材Aの第1 半山部2と完全山部4との間隔)をおいてその固定部23から上方へ突出する支 持山部24が一対形成されている。この支持山部24の上部は逆U字状に形成さ れた頭部25になっており、この頭部25の下部は、その両下端から外側下向へ 緩やかに傾斜した後、八字状に固定部23方向へ延びて形成された一対の脚部2 6、26になっている。一方の支持山部24は、その頭部25の頂板25aによ り、屋根材Aの第1半山部2のU溝部7の底板7aを支持するもので、この頂板 25aの幅はU溝部7の底板7aの幅より僅かに広くなっており(図5参照)、 その中央部には底板7aを固定するためのボルト孔27が開けられている。また 、頭部25の幅は、その頂板25aで第1半山部2のU溝部7の底板7aを支持 した状態において、第1半山部2の第1嵌着凹部9の内側部とその第2嵌着凹部 10の内側部と間に充分の隙間が形成される寸法になっている。固定金具22の 固定部23には、この固定金具22を後述する梁部材38に溶接により取付ける ための孔28が適数開けられている。
【0010】 固定金具22の他方の支持山部24は、屋根材Aの完全山部4を支持するもの で、その上部には、図4及び図6に示すように、止め金具30が取付けられる。 この止め金具30はその長さが固定金具22の幅の約2倍の寸法になっており、 その幅方向の中央部には所定幅で略平坦な支持板部31が設けられており、この 支持板部31の中心部には、所定深さの円錐状の窪み部32が形成されている。 支持板部31の両側には、この支持板部31から下向きに同じ角度で傾斜した傾 斜片33が一対設けられており、各傾斜片33の下部は互いに内側に向けて支持 板部31と平行に屈曲させられて、この屈曲部が嵌着凸部34になっており、各 嵌着凸部34の内側端は下方に略90°折曲されている。この止め金具30は、 その窪み部32を、図6に示すように、固定金具22の支持山部24の頭部25 の上に載置し、窪み部32の中心部に開けた孔32aから頭部25のボルト孔2 7に挿入されたボルト36及びこのボルト36にねじ込まれたナット37により 、支持山部24に取付けられる。
【0011】 固定金具22を支持する梁部材38は、図4に示すように、コの字型のアング ル材から成って、この梁部材38は屋根面と直交する水平方向に沿って棟部から 軒部の間に所定の間隔で配置される。固定金具22を梁部材38に取り付けるに は、その固定部23を梁部材38の上部に載置して、この固定部23の各孔28 の部分で梁部材38の上面に溶着する。このように、屋根の梁部材38に固定さ れた固定金具22に屋根材Aを取り付けるには、屋根材Aの第1半山部2の下重 ね部2aの部分を、図5に示すように、固定金具22の一方の支持山部24の上 に載せ、下重ね部2aのU溝部7の底板7aを支持山部24の頭部25の頂板2 5aにより支持する。次いで、下重ね部2aのU溝部7の底板7aに、頭部25 のボルト孔27と同心のボルト孔39を開け、各ボルト孔39、27に挿入した ボルト41及びこのボルト41にねじ込んだナット42により、第1半山部2を 固定金具22の一つの支持山部24に固定する。同様にして、下重ね部2aのU 溝部7の他の部分を棟部から軒部にかけて取付けられた他の固定金具22の支持 山部24に固定する。
【0012】 このようにして、全ての固定金具22の支持山部24に第1半山部2を固定さ れた屋根材Aに対して、別の屋根材A′を取り付けるためには、屋根材Aに対し て別の屋根材A′を屋根面の直交する方向に配置して、屋根材Aの第1半山部2 の上部に、別の屋根材A′の第2半山部3を重ね合わせる。この時、屋根材A′ の第2半山部3は、図5で2点鎖線で示すように、その第1嵌着凸部13が第1 半山部2の第1外傾斜片8により、またその第2嵌着凸部15の支持片15bが 第1半山部2の第1傾斜板部6の第2嵌着凹部10より上部で支承される。この 状態で、作業者が屋根材A′の第2半山部3を踏みつけると、屋根材A′の第2 半山部3の上重ね部3aの部分が押し下げられて弾性変形し、その第1嵌着凸部 13及び第2嵌着凸部15の支持片15bが、屋根材Aの第1半山部2の支承部 上面を滑りながら両側に開かれる。そして、屋根材A′の第2半山部3の第1嵌 着凸部13が屋根材Aの第1半山部2の第1外傾斜片8の下端を通過し、また屋 根材A′の第2嵌着凸部15の支持片15bが屋根材Aの第2嵌着凹部10の接 続部10aを通過すると、第2半山部3の第1及び第2の各嵌着凸部13、15 を両側へ開いていた力がなくなり、両者は元の状態に復帰する。このため、屋根 材A′の第2半山部3の第1嵌着凸部13が屋根材Aの第1半山部2の第1嵌着 凹部9に嵌着すると共に、屋根材A′の第2半山部3の第2嵌着凸部15が屋根 材Aの第1半山部2の第2嵌着凹部10に嵌着するので、屋根材Aの第1半山部 2の下重ね部2aの上部に屋根材A′の第2半山部3の上重ね部3aが重ね合わ されて一体的に連結される。この状態においては、屋根材A′の完全山部4はそ の第3及び第4の各嵌着凹部18、21の直下の突出部が止め金具30の両傾斜 片33,33により支承されているので、作業者が屋根材A′の第2半山部3を 踏みつけたのと同様に、完全山部4の上部を踏みつけると、その上部が弾性変形 して、その第3及び第4の各嵌着凹部18、21の直下の突出部が止め金具30 の両傾斜片33,33により両側に開かれる。そして、第3及び第4の各嵌着凹 部18、21の直下の突出部が、それぞれ止め金具30の両側の嵌着凸部34、 34の下方に達して元の状態に戻り、図6に実線で示すように、完全山部4の頂 部に設けられた前記各嵌着凹部18、21に止め金具30の両側の各嵌着凸部3 4、34がそれぞれ嵌着される。そして、この屋根材A′の第1半山部2は、図 5において、屋根材Aの第1半山部2を固定金具22の一方の支持山部24に取 り付けたのと同様にして、別の固定金具(図示しない)の一方の支持山部に取り 付けられる。この様にして、複数の屋根材Aが屋根面の傾斜方向の直交する方向 に沿って互いに連結されると同時に、梁部材38に固定されて、屋根葺き工事が 行なわれる。
【0013】 そして、この屋根葺き工事においては、各屋根材Aの第1半山部2のU溝部7 の底板7aを、複数の固定金具22の一方の支持山部24の頭部25にボルト4 1により取付け、また、複数の固定金具22の他方の支持山部24の頭部25に 止め金具30をボルト36により取り付けることにより、屋根葺き工事を行なう ことができるため、各屋根材Aの第2半山部3はボルトを使用して固定する必要 がない。そして、第1半山部2を固定金具22に固定するボルト41及び止め金 具30を固定金具22に固定するボルト36は何れも、その上部が屋根材により 覆われて、外部に露出していない。このため、屋根面の外観が良好になるのに加 えて、従来の屋根材のようにボルト部から錆が発生することがなくなって、屋根 材の寿命が長くなる。
【0014】 次に、上記のようにして形成された屋根から、屋根材の取り外しについて説明 すると、最初に作業者は屋根材A′の第1半山部2を固定金具22の頭部25に 取り付けていた全てのボルト41を取り外す。ついで、作業者が屋根材A′の第 1半山部2の側を持ち上げると、図7に示すように、その完全山部4の第3傾斜 板部16の第3嵌着凹部18は、第4傾斜板部19の第4嵌着凹部21の上部の 湾曲部21aと、止め金具30の一つの嵌着凸部34の係合部を軸として反時計 方向へ僅かに回転させられる。このため、完全山部4の第3傾斜板部16の第3 嵌着凹部18と止め金具30の嵌着凸部34との嵌着が解除される。そして、こ の両者の嵌着が解除されたならば、図8に示すように、屋根材A′を更に反時計 方向に回転させつつ、第4嵌着凹部21を止め金具30の嵌着凸部34から抜け 出す方向(図の左方向)へ押す。そして、屋根材A′の完全山部4の固定金具2 2の止め金具30に対する嵌着が解除されたならば、図9に示すように、屋根材 A′の第2半山部3の近傍の基板部1を、図7の場合と同様に反時計方向に僅か に回転させる。この状態では、第2半山部3の第2傾斜板部11は、第1半山部 2のU溝部7の外側壁7bと、第1外傾斜片8の連結部近傍の部分において弾性 変形して開くので、その第1嵌着凸部13の第1半山部2の第1嵌着凹部9に対 する嵌着が外れて、実線で示す状態になる。この状態においては、屋根材Aの第 1半山部2の第1傾斜板部6の第2嵌合凹部10に対して、屋根材A′の第2外 傾斜片14の第2嵌着凸部15が嵌着している。従って、屋根材A′の第2傾斜 板部11を実線の位置から、同図で2点鎖線で示すように、更に反時計方向に僅 かに回転させると、屋根材A′は、その第2嵌着凸部15の接続部15cが支点 になって回転する。このため、屋根材Aの第1半山部2の第2嵌合凹部10の上 壁10bの下面に当接していた屋根材A′の第2嵌着凸部15の上係止片15a に対して、第2外傾斜片14が開かれた状態になり、屋根材Aの第1傾斜板部6 の第2嵌合凹部10と、屋根材A′の第2嵌着凸部15との接触面積が少なくな る。このため、屋根材A′の第2嵌着凸部15が屋根材Aの第1半山部2の第2 嵌合凹部10から抜け出す方向に、屋根材A′の第2半山部3の第2傾斜板部1 1を押すと、屋根材A′の第2半山部3は屋根材Aの第1半山部2から容易に外 される。
【0015】 なお、上記実施例では、一つの完全山部を備えた屋根材について説明したが、 完全山部を有しておらず、中央の溝部の両端に半山部が形成されている屋根材に 本考案を実施することも可能である。
【0016】
【考案の効果】
本考案に係る屋根材は、屋根面の傾斜方向と直交する方向に相隣接して配置し た各屋根材を互いに連結する場合には、相隣接する一方の屋根材の下重ね部を屋 根面に固定しておいて、この下重ね部の上方に他方の屋根材の上重ね部を配置し て押圧すると、該上重ね部が弾性変形してその第1及び第2の各嵌着凸部が他方 の屋根材の下重ね部の第1及び第2の各嵌着凹部にそれぞれ嵌着して、一方の屋 根材の下重ね部の上方に他方の屋根材の上重ね部を重ね合わせて、各屋根材が互 いに連結されると共に、屋根面に取付けられた屋根材を取り外すには、上重ね部 の第2嵌着凸部の部分を支点にしてその屋根材の下重ね部の側を押し上げて傾斜 させると、該上重ね部の部分が弾性変形して、他の屋根材の下重ね部との連結が 解除され、これにより屋根面から屋根材が簡単に取り外されるので、屋根材の取 外し後においては、その上重ね部は原形状に復元して、殆ど形状崩れしないため に、屋根材の再利用が可能になると同時に、その取外し時においてボルト、ナッ トを緩める必要が一切ないために、屋根材の取外し作業を短時間に行える。また 、屋根面に対する屋根材の取り付けにおいても、屋根材の上重ね部の部分を作業 者が無造作に踏んで、他の屋根材の下重ね部の部分に嵌着させることにより行え て、ボルト、ナットの締付けが一切ないために、屋根面に対する屋根材の取り付 けを迅速に行える。更に、屋根材を取り付けた状態においては、屋根材の表面に ボルト類が露出しないために、外観が良好であるのに加えて、ボルト類に錆など が発生することもなくなって、屋根材の寿命が長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る屋根材Aの斜視図である。
【図2】屋根材Aの第1半山部2の部分の拡大断面図で
ある。
【図3】屋根材Aの第2半山部3の部分の拡大断面図で
ある。
【図4】屋根材Aを取り付ける固定金具22の斜視図で
ある。
【図5】相隣接する一方の屋根材Aの下重ね部2aと、
他方の屋根材A′の上重ね部3aとの連結部の断面図で
ある。
【図6】固定金具22の止め金具30に屋根材A′の完
全山部4の部分を取り付けた状態を示す断面図である。
【図7】固定金具22の止め金具30から屋根材A′の
完全山部4を取り外す状態を示す断面図である。
【図8】固定金具22の止め金具30から屋根材A′の
完全山部4を取り外した状態を示す断面図である。
【図9】相隣接する屋根材A、A′との連結を解除する
状態を示す断面図である。
【図10】従来の屋根材の連結状態を示す正面図であ
る。
【図11】従来の別の屋根材の連結状態を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
A、A′:屋根材 2:第1半山部 2a:第1半山部の下重ね部 3:第2半山部 3a:第2半山部の上重ね部 9:第1嵌着凹部 10:第2嵌着凹部 13:第1嵌着凸部 15:第2嵌着凸部 38:梁部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に少なくとも一つの樋状の溝部が
    設けられていると共に、両端部に半山部が設けられて、
    全体として波形を呈していて、屋根面の傾斜方向と直交
    する水平方向に相隣接させて、その半山部を互いに重ね
    合わせて連結する構造の屋根材であって、両端の半山部
    の一方の頂部に屋根面に固定される下重ね部が設けられ
    ていると共に、その他方の頂部に該下重ね部の上方に重
    ね合わせられる形状の上重ね部が設けられ、前記下重ね
    部には、その端縁部と内側の傾斜板部とに第1及び第2
    の各嵌着凹部がそれぞれ形成され、前記上重ね部には、
    その内側の傾斜板部と端縁部とに前記第1及び第2の各
    嵌着凹部に対応する第1及び第2の各嵌着凸部がそれぞ
    れ形成され、連結時においては、相隣接する一方の屋根
    材の下重ね部の上方に他方の屋根材の上重ね部を配置し
    て押圧することにより、該上重ね部を弾性変形させてそ
    の第1及び第2の各嵌着凸部を下重ね部の第1及び第2
    の各嵌着凹部にそれぞれ嵌着して、一方の屋根材の下重
    ね部の上方に他方の屋根材の上重ね部を重ね合わせて互
    いに連結し、分離時においては、前記上重ね部の第2嵌
    着凸部を支点にして屋根材の下重ね部の側を押し上げて
    傾斜させることにより、該上重ね部の部分を弾性変形さ
    せて、他の屋根材の下重ね部との連結を解除する構成に
    したことを特徴とする再利用可能な屋根材。
JP1992046051U 1992-06-08 1992-06-08 屋根材 Expired - Lifetime JP2606919Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992046051U JP2606919Y2 (ja) 1992-06-08 1992-06-08 屋根材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992046051U JP2606919Y2 (ja) 1992-06-08 1992-06-08 屋根材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0620670U true JPH0620670U (ja) 1994-03-18
JP2606919Y2 JP2606919Y2 (ja) 2001-02-19

Family

ID=12736231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992046051U Expired - Lifetime JP2606919Y2 (ja) 1992-06-08 1992-06-08 屋根材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2606919Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102681613B1 (ko) * 2023-09-27 2024-07-04 주식회사 디에스 강재 지붕 패널 조립체

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5418017U (ja) * 1977-07-08 1979-02-05
JPS5497001A (en) * 1978-01-17 1979-07-31 Fuji Photo Film Co Ltd Cleaning tape
JPS6073944A (ja) * 1983-09-29 1985-04-26 三晃金属工業株式会社 嵌合外囲体
JPS6237457A (ja) * 1985-08-13 1987-02-18 三晃金属工業株式会社 嵌合外囲体

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52143630A (en) * 1976-05-25 1977-11-30 Shimano Industrial Co Rear gear for bicycle

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5418017U (ja) * 1977-07-08 1979-02-05
JPS5497001A (en) * 1978-01-17 1979-07-31 Fuji Photo Film Co Ltd Cleaning tape
JPS6073944A (ja) * 1983-09-29 1985-04-26 三晃金属工業株式会社 嵌合外囲体
JPS6237457A (ja) * 1985-08-13 1987-02-18 三晃金属工業株式会社 嵌合外囲体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102681613B1 (ko) * 2023-09-27 2024-07-04 주식회사 디에스 강재 지붕 패널 조립체

Also Published As

Publication number Publication date
JP2606919Y2 (ja) 2001-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5124773B2 (ja) スレート葺屋根の補修構造およびその補修工法
JPH0620670U (ja) 再利用可能な屋根材
JP2538131Y2 (ja) 再利用可能な屋根材の接続構造及び保形具
JP2538130Y2 (ja) 屋根材の固定構造
JPH0542171Y2 (ja)
JP2723428B2 (ja) バルコニー等における腕部材の固定構造
JPH0235810B2 (ja)
JP2899554B2 (ja) 折板屋根構造、およびこれに用いる天井板支持具
JP3069435U (ja) 補修屋根・壁構造
JP2630916B2 (ja) 縦葺き屋根板用固定具
JP2023176366A (ja) 折板屋根材の支持具
JPS637666Y2 (ja)
JPS5938814Y2 (ja) スレ−ト葺屋根の補修用金属板屋根材
JP2709280B2 (ja) 床構造
JPH0740584Y2 (ja) 床構造
JP3242078B2 (ja) 縦葺き屋根構造
JP3079769U (ja) 縦葺き金属屋根板
JPH071130U (ja) 波板状屋根葺材の重層葺用金具
JP3028145U (ja) 屋根装置
JP2799683B2 (ja) 組立家屋における上枠の柱への取付け構造
JPH0893144A (ja) 波形屋根の改修構造及び瓦棒葺屋根
JPH1113217A (ja) 縦葺き外装材及び建築物の外装構造
JPH0711742A (ja) 金属折板及び金属折板の山形部構造
JP2001317152A (ja) 天井板吊下げ具
JPH0534223U (ja) 折版屋根の支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970114

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071124

Year of fee payment: 7