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JPH06225559A - パワーウインド装置のモータ制御方法 - Google Patents

パワーウインド装置のモータ制御方法

Info

Publication number
JPH06225559A
JPH06225559A JP780893A JP780893A JPH06225559A JP H06225559 A JPH06225559 A JP H06225559A JP 780893 A JP780893 A JP 780893A JP 780893 A JP780893 A JP 780893A JP H06225559 A JPH06225559 A JP H06225559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
current
reference time
storage means
pulse cycle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP780893A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Sekiguchi
口 悟 関
Takeshi Ito
藤 雄 伊
Masaru Kato
藤 勝 加
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jidosha Denki Kogyo KK
Original Assignee
Jidosha Denki Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jidosha Denki Kogyo KK filed Critical Jidosha Denki Kogyo KK
Priority to JP780893A priority Critical patent/JPH06225559A/ja
Publication of JPH06225559A publication Critical patent/JPH06225559A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Stopping Of Electric Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 初期設定を自動的に行うことで、初期設定の
煩わしさもなくモータの確実な作動を行えるパワーウイ
ンド装置のモータ制御方法を提供する。 【構成】 電源の接続が遮断された後に電源の復帰がな
された際、制御手段10によりウインドガラスを全開位
置まで自動的に移動するとともに位置カウンタ8aに予
め定めたストローク値C1,C2をセットして初期設定
を行うパワーウインド装置1のモータ制御方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、モータにより駆動さ
れるウインドガラスの現在位置を検出することによって
ウインドガラスの動作を制御するのに利用されるパワー
ウインド装置のモータ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ウインドガラスの現在位置を検出
することによってウインドガラスの動作を制御するパワ
ーウインド装置のモータ制御方法としては、図7に示す
ようなものが知られている。図7において、モータ10
0は、スイッチ111がオンされると、アーマチュアシ
ャフト101が回転し、このアーマチュアシャフト10
1の回転動力がウオームホイール102に伝達され、ウ
オームホイール102の回転動力が衝撃吸収用ダンパ1
04を介して出力軸105に伝達される。出力軸105
には、ガラス昇降機構106を介してウインドガラス1
07が連結されており、出力軸105の回転動力はガラ
ス昇降機構106によってウインドガラス107の全閉
側・全開側移動に変換される。アーマチュアシャフト1
01には回転検出機構108が設けられており、アーマ
チュアシャフト101の回転数は回転検出機構108に
よってパルス信号に変換されて制御手段であるコントロ
ーラ109に転送され、コントローラ109は、ウイン
ドガラス107の全閉位置から全開位置までのストロー
ク内の現在位置データおよびアーマチュアシャフト10
1の回転数を記憶している。そこで、ウインドガラス1
07が全閉位置に到達する手前でアーマチュアシャフト
101の回転が拘束された場合、コントローラ109
は、回転検出機構108からのウインドガラス107の
現在位置データが全閉位置に到達したものではないのに
アーマチュアシャフト101の回転に負荷がかかったこ
とによって何かが挟まっていることを認識し、モータ1
00への電流の供給を一旦カットしてからモータ100
へ供給電流を反転させてウインドガラス107を全開側
に所定の量だけ移動させる制御を行うようになってい
る。コントローラ109は、バッテリー等の電源が車両
から取り外されることによって記憶していた現在位置デ
ータやアーマチュアシャフト101の回転数が消去され
るため、電源を取付けた際に、現在位置データおよびア
ーマチュアシャフト101の回転数を新たに認識させる
ための再プログラミングを運転者が行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のパワー
ウインド装置のモータ制御方法では、電源が車両から取
外されたあと再び取付けられた際に、現在位置データお
よびアーマチュアシャフト101の回転数を新たに認識
させるための再プログラミングを運転者が行なわなけれ
ばならず、再プログラミングが容易とは言い難いので、
再プログラミングを行わないままにしてしまう恐れがあ
り、再プログラミングが行われていないままで、ウイン
ドガラス107が開状態にあるときにスイッチ111を
操作することによってウインドガラス107を全閉位置
に向けて移動させると、ウインドガラスの実際の位置と
コントローラ109が認識している現在位置とが一致し
ないこととなって、挟み込みが発生したとしてもコント
ローラ109は全閉位置でアーマチュアシャフト101
に負荷がかかったものと誤認する可能性があり、その場
合は、挟み込みによる反転動作を行わないでモータ10
0を停止させてしまうことがありうるという問題点があ
り、この問題点を解決することが課題となっていた。
【0004】
【発明の目的】この発明に係わるパワーウインド装置の
モータ制御方法は、記憶データが消去したとしても電源
の復帰により初期設定を自動的に行うことによってモー
タの作動を確実に行うことができるパワーウインド装置
のモータ制御方法を提供することを目的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるパワー
ウインド装置のモータ制御方法は、乗員の操作によりオ
ンされるオープンスイッチ・クローズスイッチと、ウイ
ンドガラスに出力軸を連結し且つ前記オープンスイッチ
・クローズスイッチのオンにより正方向・逆方向の電流
を供給されて出力軸を介しウインドガラスを全閉位置か
ら全開位置のあいだでのストローク内で移動するモータ
と、モータに電源を接続する駆動手段と、モータの出力
軸の回転数を検出してパルス信号を発生する回転検出手
段と、回転検出手段からのパルス信号によりウインドガ
ラスの現在位置データをカウントする位置カウンタを有
するとともに回転検出手段からのパルス信号の現在周期
時間によりモータの回転状態を検出するパルス周期タイ
マを有する現在値メモリおよび前記ウインドガラスのス
トローク内の全閉位置の近傍に対応した位置基準値を予
め定めた位置基準値記憶手段を有するとともにモータの
回転数に対応したパルス周期基準時間を予め定めた基準
時間記憶手段を有する基準値メモリを備えた制御手段を
そなえ、電源が接続された際、制御手段により、パルス
周期タイマの現在周期時間が基準時間記憶手段のパルス
周期基準時間を越えるまではモータに対してウインド開
側の電流を供給するとともに、パルス周期タイマの現在
周期時間が基準時間記憶手段のパルス周期基準時間を越
えたらモータに対する電流供給を中止し且つ位置カウン
タのカウント値をウインドガラスの全ストローク量に対
応したものとして予め定められたストローク値ににセッ
トして初期設定を行い、初期設定が行われた後に、クロ
ーズスイッチのオンが認識された際、パルス周期タイマ
の現在周期時間が基準時間記憶手段のパルス周期基準時
間を越えるまではモータに対してウインド閉側の電流を
供給するとともに、パルス周期タイマの現在周期時間が
基準時間記憶手段のパルス周期基準時間を越えたら位置
カウンタのカウント値が位置基準値記憶手段の位置基準
値よりも大きいときにモータに対してウインド開側の電
流を供給し、位置カウンタのカウント値が位置基準値記
憶手段の位置基準値よりも小さくなったときにモータに
対する電流供給を中止する制御を行う構成としたことを
特徴としており、より好ましい実施態様において制御手
段によりオープンスイッチのオンが認識された際、パル
ス周期タイマの現在周期時間が基準時間記憶手段のパル
ス周期基準時間を越えるまではモータに対してウインド
開側の電流を供給するとともに、パルス周期タイマの現
在周期時間が基準時間記憶手段のパルス周期基準時間を
越えたらモータに対する電流供給を中止する制御を行う
ものとすることができる。
【0007】
【発明の作用】この発明に係わるパワーウインド装置の
モータ制御方法において、電源が接続された際、パルス
周期タイマの現在周期時間が基準時間記憶手段のパルス
周期基準時間を越えるまではモータに対してウインド開
側の電流を供給することによってウインドガラスを全開
位置まで移動し、パルス周期タイマの現在周期時間が基
準時間記憶手段のパルス周期基準時間を越えたらウイン
ドガラスが全閉位置に到達した状態でモータに対する電
流供給を中止し且つ位置カウンタのカウント値をウイン
ドガラスの全ストローク量に対応したものとして予め定
められたストローク値にセットして初期設定を行う。そ
れ故、運転者によって再プログラミング等の操作を行う
ことなく初期設定は自動的に行われるので、モータの電
源接続後の再作動が確実に行えることとなる。
【0008】
【実施例】図1ないし図6には、この発明に係わるパワ
ーウインド装置のモータ制御方法の一実施例が示されて
いる。
【0009】この発明に係わるパワーウインド装置のモ
ータ制御方法が用いられるパワーウインド装置1は図1
により明らかなように、主として、乗員の操作によりオ
ンされるオープンスイッチ2・クローズスイッチ3、ウ
インドガラス(図7参照)に出力軸4aを連結し且つオ
ープンスイッチ2・クローズスイッチ3のオンにより正
方向・逆方向の電流を供給されて出力軸4aを介しウイ
ンドガラスを全閉位置から全開位置のあいだでのストロ
ーク内で移動するモータ4、モータ4に電源を接続する
駆動手段5、モータ4の出力軸4aの回転数を検出して
パルス信号を発生する回転検出手段6、ウインドガラス
のストローク内で全閉位置の近傍に対応した位置基準値
を予め設定した位置基準値記憶手段7aを有するととも
にモータ4の回転数に対応したパルス周期基準時間を予
め設定した基準時間記憶手段7bを有する基準値メモリ
7および回転検出機構6からのパルス信号数でウインド
ガラスの現在位置データをカウントする位置カウンタ8
aを有するとともに回転検出機構6からのパルス信号の
周期によりモータの回転状態を検出するパルス周期タイ
マ8bを有する現在値メモリ8を備えた制御手段10か
ら構成されている。
【0010】オープンスイッチ2、クローズスイッチ3
は入力インターフェース回路aを介して制御手段10に
接続されており、オープンスイッチ2、クローズスイッ
チ3のオン切換信号は制御手段10に転送される。
【0011】モータ4は、図2および図3により明らか
なように、モータケース4b内に回転自在に収容された
アーマチュアシャフト4cの一方がギヤケース4d側に
突出しており、このアーマチュアシャフト4cのギヤケ
ース4dへの突出部分にはウオーム4eが形成されてい
る。アーマチュアシャフト4cはモータケース4b内に
おいて図示しないアーマチュアに備えられており、この
アーマチュアは駆動手段5から電流を供給されて正回転
・逆回転する。
【0012】ギヤケース4d内のウオーム4eにはウオ
ームホイール4fが噛み合っている。ウオームホイール
4fは、中央孔4f1がギヤケース4dのほぼ中央に環
状をなすものとして設けられた出力軸支持部4d1によ
って回転自在に支持されているとともに、このウオーム
ホイール4fの上面に形成されたダンパ取付け孔4f2
内に衝撃吸収用ダンパ4hが回転不能に嵌入れられてい
る。ダンパ4hの中央に備えたダンパハブ4h1にはウ
オームホイール4fの同心円上に小判形状孔4h2が形
成されている。この小判形状孔4h2は出力軸4aに回
転不能に取付けられる。
【0013】ウオームホイール4fの上方側には磁気プ
レート4jが配置されている。この磁気プレート4j
は、ウオームホイール4fの外径寸法よりもわずかに小
さい外径を有する円板状をなし、中央に設けられたベー
ス4j1の外周にS極を着磁したS極着磁部4j2とこ
のS極着磁部4j2と相反する磁極であるN極を着磁し
たN極着磁部4j3とが円周上に交互に6対配置されて
いる。また、ベース4j1の中央にもダンパ4hと同様
に小判形状孔4j4が形成されており、この小判形状孔
4j4も出力軸4aに回転不能に取付けられる。単一の
S極着磁部4j2と単一のN極着磁部4j3とは、磁気
プレート4jの円周上で夫々同一の角度範囲になってい
る。
【0014】一方、ギヤケース4dに設けられた出力軸
支持部4d1には、出力軸4aが回転自在に挿通されて
おり、出力軸4aは、一方側がギヤケース4dの外側で
図示しないガラス昇降機構に連結されているとともに、
他方側がギヤケース4d内に突出している。出力軸4a
のギヤケース4d内への突出部分には、ダンパ4hのダ
ンパハブ4h1に形成された小判形状孔4h2に挿入さ
れる外形を有するものとして形成されたダンパ係止用小
判形状軸部4a1が設けられているとともに、このダン
パ係止用小判形状軸部4a1の上側に磁気プレート4j
のベース4j1に形成された小判形状孔4j4に挿入さ
れる外形を有するものとして形成された磁気プレート係
止用小判形状軸部4a2が設けられており、この磁気プ
レート係止用小判形状軸部4a2の上側にピン取付け用
溝4a3が設けられている。出力軸4aは、ウオームホ
イール4fの内周側でダンパ係止用小判形状軸部4a1
がダンパ4hの小判形状孔4h2に挿入され、ウオーム
ホイール4fの上側で磁気プレート係止用小判形状軸部
4a2が磁気プレート4jの小判形状孔4j4に挿入さ
れ、磁気プレート4jの上側でピン取付け用溝4a3に
抜け止め用のシー(C)形ピン4kが嵌め付けられてい
るため、ダンパ4hおよび磁気プレート4jに一体的に
係止されている。
【0015】他方、磁気プレート4j上にはホール素子
11が3個所に配置されている。ホール素子11は、図
3により明らかなように、輪形状をなし、テフロン樹脂
を素材として成形された摺接部材12に包まれた状態で
回路基板13の下側に固定されており、外部接続線11
a,11b,11cが回路基板13の上側で板ばね状接
続部材14,15,16の一端側に電気的に接続されて
いる。ホール素子11はギヤケース4d内に収容され、
ギヤケースカバー17によって覆われる。板ばね状接続
部材14,15,16の他端側はグロメット18に固定
されているとともに外部配線19,20,21に夫々接
続されている。外部配線19,20,21は図1に示す
制御手段10に夫々接続されている。板ばね状接続部材
14,15,16は、長さ方向に対して直交する方向で
ある磁気プレート4j側とこの磁気プレート4jとは反
対の側に向けて若干の弾性を有するため、摺接部材12
を磁気プレート4jに当接させた状態でホール素子11
を磁気プレート4jの磁界内でS極着磁部4j2,N極
着磁部4j3に接近させる側に付勢している。摺接部材
12が磁気プレート4jに当接するため、ホール素子1
1は磁気プレート4jに直接接触しない。
【0016】ホール素子11は、磁気プレート4jのS
極着磁部4j2,N極着磁部4j3に接近する側に付勢
されるため、磁気プレート4jが回転する際に生ずる回
転磁界によりホール電圧を誘導する。ホール電圧は磁気
プレート4jが回転することによって一対のS極着磁部
4j2,N極着磁部4j3が通過する毎にローレベル,
ハイレベルを繰り返す。ホール素子11および磁気プレ
ート4jとによって回転検出手段6が構成され、インタ
ーフェース回路aを介し外部配線19,20,21から
磁気プレート4jの回転数をパルス信号で制御手段10
に転送することによってウインドガラスの現在位置とモ
ータ4の回転状態とを制御手段10に認識させる。
【0017】駆動手段5は、リレー等の電源接続切換機
構であって、出力インターフェース回路bを介して制御
手段10に接続されており、制御手段10の出力段から
の信号によりモータ4に正方向であるウインド閉側また
は逆方向であるウインド開側の電流を供給する。
【0018】制御手段10には、基準値メモリ7および
現在値メモリ8を備えたマイクロコンピュータが内蔵さ
れている。基準値メモリ7はROM(読み出し専用メモ
リ)であって、この基準値メモリ7に備えられた位置基
準値記憶手段7aは、ウインドガラスの全閉位置から全
開位置のあいだでのストロークに対応した記憶エリア内
でウインドガラスの全閉位置の近傍に相当する位置基準
値を予め設定している。位置基準値記憶手段7aの位置
基準値は後述する位置カウンタ8aからの現在位置デー
タと比較される。ここで、全閉位置の近傍とは、ウイン
ドガラスが全閉位置に向けて移動している際に指等を挟
み込んだ場合に生ずる隙間寸法よりも小さい寸法を有す
る位置に相当している。
【0019】基準値メモリ7には基準時間記憶手段7b
が備えられており、この基準時間記憶手段7bは、モー
タ4が回転することによって発生するパルスの周期時間
をパルス周期基準時間として予め設定しており、前記パ
ルス周期基準時間は、後述する現在値メモリ8に備えら
れたパルス周期タイマ8bの現在周期時間と比較され
る。
【0020】現在値メモリ8は随時書き込み読み出しメ
モリ(RAM)であって、この現在値メモリ8に備えら
れた位置カウンタ8aは、ウインドガラスの全閉位置を
基点とし、全開位置を終点として回転検出手段6からの
パルス信号をラムエリア内に随時記憶することによって
ウインドガラスの現在位置データを得ており、位置カウ
ンタ8aに記憶された現在位置データは位置基準値記憶
手段7aの位置基準値と比較されることによってウイン
ドガラスの現在位置が全閉位置の近傍なのか、または全
閉位置の近傍ではないのかを判別する。
【0021】また、現在値メモリ8にはパルス周期タイ
マ8bが備えられており、このパルス周期タイマ8bは
回転検出手段6からのパルス信号の現在周期時間を随時
記憶しており、パルス周期タイマ8bによって記憶され
た現在周期時間は基準時間記憶手段7bのパルス周期時
間と比較されることによってウインドガラスの現在位置
でモータ4に過負荷がかかっているかどうかを判別す
る。現在値メモリ8には位置バッファ8cも備えられて
おり、この位置バッファ8cは回転検出手段6からのパ
ルス信号数を一旦保存しておくための機能を有する。
【0022】制御手段10は、電源が取り外されてから
取付けられた際、パルス周期タイマ8bの現在周期時間
が基準時間記憶手段7bのパルス周期基準時間を越える
まではモータ4に対してウインド開側の電流を供給する
とともに、パルス周期タイマ8bの現在周期時間が基準
時間記憶手段7bのパルス周期基準時間を越えたらモー
タ4に対しての電流供給を中止し且つ位置カウンタ8a
のカウント値をウインドガラスが全閉位置から全開位置
まで移動した際の全ストローク量に対応した第1のスト
ローク値C1(ストローク値)か第2のストローク値C
2(ストローク値)にセットして初期設定を行う。前記
第1のストローク値C1、第2のストローク値C2は車
種によって異なるものとして設定されており、ウインド
ガラスが全閉位置から全開位置まで移動した量に対応し
ている。
【0023】また、制御手段10は、初期設定が行われ
た後に、クローズスイッチ3のオンが認識された際、パ
ルス周期タイマ8bの現在周期時間が基準時間記憶手段
7bのパルス周期基準時間を越えるまではモータ4に対
してウインド閉側の電流を供給するとともに、パルス周
期タイマ8bの現在周期時間が基準時間記憶手段7bの
パルス周期基準時間を越えたら位置カウンタ8aのカウ
ント値が位置基準値記憶手段7aの位置基準値よりも大
きいときにモータ4に対して反転したウインド開側の電
流を供給し、位置カウンタ8aのカウント値が位置基準
値記憶手段7aの位置基準値よりも小さくなったらモー
タ4に対する電流供給を中止する。
【0024】そして、制御手段10は、初期設定が行わ
れた後に、オープンスイッチ2のオンが認識された際、
パルス周期タイマ8bの現在周期時間が基準時間記憶手
段7bのパルス周期基準時間を越えるまではモータ4に
対してウインド開側の電流を供給するとともに、パルス
周期タイマ8bの現在周期時間が基準時間記憶手段7b
のパルス周期基準時間を越えたらモータ4に対する電流
供給を中止する。
【0025】このような構造を有するパワーウインド装
置1において電源が取外されると、制御手段10の現在
値メモリ8内の位置カウンタ8aおよびパルス周期タイ
マ8bに記憶されていたカウンタ値および現在周期時間
は消去される。そこで、電源が取付けられると同時に図
4,図5,図6に示すプログラムが開始される。本プロ
グラムにおいてステップ60ないしステップ82はメイ
ンルーチンであり、ステップ50ないしステップ54は
モータ4の回転によって発生するパルス信号が取り入れ
られるとメインルーチンに優先して行われる割込ルーチ
ンである。
【0026】プログラムが開始され、ステップ60にお
いてリセット、ステップ61においてのイニシャライズ
フラグがセットされているか否かがノーであるため、ス
テップ62に移行してパルス周期タイマ8bの現在周期
時間と基準時間記憶手段7bのパルス周期基準時間との
比較が行われる。モータ4は電流の供給がなされていな
いので、回転検出手段6からのパルス信号はなく、ステ
ップ62においてノーとなるため、ステップ63におい
てモータ4に対してウインド開側の電流供給が行われる
ので、ウインドガラスをそのとき停止していた位置から
全開位置に向けて移動する。ステップ63においてモー
タ4に対してウインド開側の電流が供給されることによ
って回転検出手段6はアーマチュアシャフト4cの回転
数に応じたパルス信号を制御手段10に転送するため、
割込ルーチンが開始され、ステップ50においてノー、
ステップ51においてノーであるので、ステップ52に
移行して前回割込発生時からの経過時間をパルス周期タ
イマ8bにストアしてからステップ60に移行する。ウ
インドガラスは負荷がかからない状態で全開位置に向け
て移動すると、ステップ62においてのパルス周期タイ
マ8bの現在周期時間が基準時間記憶手段7bの基準時
間よりも長いか否かがノーとなるため、ステップ63に
おいてモータ4に対しウインド開側に電流を供給するた
め、ウインドガラスは全開位置まで移動する。
【0027】ウインドガラスは全開位置に到達するとス
トローク端で移動を阻止されるため、モータ4も回転を
拘束され、それによって、ステップ62においてのパル
ス周期タイマ8bの現在周期時間が基準時間記憶手段7
bの基準時間よりも長いか否かがイエスとなるため、ス
テップ64に移行してモータ4に対しての電流供給を中
止し、ステップ65において制御手段10に備えたマイ
クロコンピュータに有するカウンタ値選択ポートの選定
を行う。このカウンタ値選択ポートは車種によって異な
るウインドガラスの全ストローク量に対応して2種類分
設定されており、第1ポートが選定されるとステップ6
6において位置カウンタ8aのカウンタ値を予め定めた
第1のストローク値C1にセットし、第1ポートが選定
されないとステップ67において位置カウンタ8aの値
を予め定めた第2のストローク値C2にセットする。そ
して、ステップ68に移行して初期設定がなされたこと
の認識フラグであるイニシャライズフラグをセットし、
ステップ61に復帰する。
【0028】位置カウンタ8aに第1のストローク値C
1(第2のストローク値C2)がセットされ、イニシャ
ライズフラグがセットされたとき、ウインドガラスは全
開位置に停止しており、クローズスイッチ3がオンされ
ると、ステップ61においてイエス、ステップ69にお
いてスイッチ信号の取り込みがなされ、ステップ70に
おいて位置バッファ8cの値を位置カウンタ8aにスト
アし、ステップ71においてクローズスイッチ3がオン
状態か否かがイエスとなるため、ステップ72において
パルス周期タイマ8bの現在周期時間が基準時間記憶手
段7bの基準時間よりも長いか否かが判別される。ステ
ップ72においてノーとなるため、ステップ73におい
てモータ4に対してウインド閉側の電流を供給し、ステ
ップ61に復帰する。モータ4に対してウインド閉側の
電流が供給されるため、ウインドガラスを全開位置から
全閉位置に向けて移動する。
【0029】モータ4に対してウインド閉側の電流が供
給されることによって、回転検出手段6からのパルス信
号が制御手段10に転送されるため、位置カウンタ8a
はセットされた第1のストローク値C1(第2のストロ
ーク値C2)から減算を始めるとともに、割り込みルー
チンが開始され、ステップ50においてイエス、ステッ
プ53において位置バッファをデクリメントし、ステッ
プ52、ステップ60に移行する。ウインドガラスが全
閉位置に向けて移動する際に、ウインドガラスの移動に
負荷がかかっていなければ、ステップ61においてイエ
ス、ステップ69においてスイッチ信号取込、ステップ
70において位置カウンタへのストア、ステップ71に
おいてイエス、ステップ72においてノーとなるため、
ステップ73においてモータ4に対しウインド閉側の電
流を供給し、ステップ61に復帰する。
【0030】ウインドガラスが全閉位置に向けて移動し
ている際に、挟み込み等が発生してウインドガラスの移
動が阻止されると、ステップ72においてのパルス周期
タイマ8bの現在周期時間が基準時間記憶手段7bの基
準時間よりも長いか否かがイエスとなるため、ステップ
74に移行して位置カウンタ8aのカウント値が位置基
準値記憶手段7aの基準値よりも小さいか否かが判別さ
れる。位置基準値記憶手段7aの基準値はウインドガラ
スの全閉位置の近傍に相当するものとして設定してある
ため、ウインドガラスが全閉位置の近傍よりも全閉位置
寄りになければ、ステップ74においてノーとなり、ス
テップ75に移行してモータ4に対して反転したウイン
ド開側の電流を供給してステップ61に復帰する。この
ため、ウインドガラスが全開位置から全閉位置に向けて
移動する際に挟み込みが発生した場合、ウインドガラス
が全閉位置の近傍に到達していなければ、ウインドガラ
スを全開位置に向けて反転移動させて挟み込みを回避す
る。
【0031】ウインドガラスが全閉位置に向けて移動
し、挟み込み等による移動に対しての阻止がなく、ウイ
ンドガラスが全閉位置の近傍に到達すると、ステップ7
2においてイエス、ステップ74においてイエスとなる
ため、ステップ76においてモータ4に対する電流供給
を中止し、ステップ77において位置カウンタ8aのカ
ウンタ値をリセットしてステップ61に復帰する。モー
タ4は、電流供給が中止されてからも、少しのあいだ惰
力で回転を続けるため、ウインドガラスの全閉位置に対
しての締切りを行い、ウインドガラスを全閉位置で停止
させる。
【0032】ウインドガラスが全閉位置にある際に、オ
ープンスイッチ2がオンされると、ステップ61におい
てイエス、ステップ69においてスイッチ信号取込、ス
テップ70において位置カウンタへのストア、ステップ
71においてノーとなるためステップ78に移行し、ス
テップ78においてイエス、ステップ79においてパル
ス周期タイマ8bの現在周期時間が基準時間記憶手段7
bの基準時間よりも長いか否かが判別される。ステップ
79においてノーとなるため、ステップ80に移行して
モータ4に対してウインド開側の電流を供給し、ステッ
プ61に復帰する。モータ4に対してウインド開側の電
流が供給されるため、ウインドガラスは全閉位置から全
開位置に向けて移動を始め、回転検出手段6はパルス信
号を制御手段10に転送する。と同時に、割込ルーチン
が開始され、ステップ50においてノー、ステップ51
においてイエスとなるため、ステップ54において位置
バッファをインクリメントし、ステップ52を介してス
テップ61からのメインルーチンが開始される。このと
き、ウインドガラスが移動する際に、移動を阻止されな
ければ、ステップ61においてイエス、ステップ69に
おいてスイッチ信号取込、ステップ70において位置カ
ウンタへのストア、ステップ71においてノー、ステッ
プ78においてイエス、ステップ79においてノーとな
るため、ステップ80においてモータ4に対しウインド
開側の電流を供給し、ステップ61に復帰する。
【0033】ウインドガラスが全開位置に向けて移動す
る際に、ウインドガラスが移動を阻止されると、ステッ
プ79においてのパルス周期タイマ8bの現在周期時間
が基準時間記憶手段7bの基準時間よりも長いか否かが
イエスとなるため、ステップ81に移行してモータ4に
対しての電流供給を中止し、ステップ61に復帰する。
モータ4に対しての電流供給が中止されるため、ウイン
ドガラスはその位置で緊急停止する。
【0034】オープンスイッチ2がオンされ、ウインド
ガラスを全開位置に向けて移動している際に、オープン
スイッチ2がオフされると、ステップ61においてイエ
ス、ステップ69においてスイッチ信号取込、ステップ
70において位置カウンタへのストア、ステップ71に
おいてノー、ステップ78においてノーとなるため、ス
テップ82においてモータ4に対する電流供給を中止す
る。モータ4に対する電流供給が中止されるため、ウイ
ンドガラスはその位置で停止するものとなる。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明に係
わるパワーウインド装置のモータ制御方法は、上記した
構成としたことから、電源が接続されると、ウインドガ
ラスを全開位置まで自動的に移動するとともに位置カウ
ンタに予め定めたストローク値をセットして初期設定を
行うため、従来のもののように、再プラミングを行う必
要がなく、それによって、再プログラミングを行う煩わ
しさもなく、モータを確実に作動することができるとい
う優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるパワーウインド装置のモータ
制御方法の一実施例を用いたパワーウインド装置のブロ
ックダイヤグラムである。
【図2】図1に示したパワーウインド装置においてのモ
ータの各部品の外観構成図である。
【図3】図2に示したモータにおいての回転検出手段ま
わりの縦断側面図である。
【図4】この発明に係わるパワーウインド装置のモータ
制御方法の動作を説明するフローチャートである。
【図5】この発明に係わるパワーウインド装置のモータ
制御方法の動作を説明するフローチャートである。
【図6】この発明に係わるパワーウインド装置のモータ
制御方法の動作を説明するフローチャートである。
【図7】従来のパワーウインド装置のモータ制御方法を
用いたパワーウインド装置のブロック構成図である。 1 パワーウインド装置 2 オープンスイッチ 3 クローズスイッチ 4 モータ 4a 出力軸 5 駆動手段 6 回転検出手段 7 基準値メモリ 7a 位置基準値記憶手段 7b 基準時間記憶手段 8 現在値メモリ 8a 位置カウンタ 8b パルス周期タイマ 10 制御手段 C1,C2 (ストローク値)第1のストローク値,第
2のストローク値

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員の操作によりオンされるオープンス
    イッチ・クローズスイッチと、 ウインドガラスに出力軸を連結し且つ前記オープンスイ
    ッチ・クローズスイッチのオンにより正方向・逆方向の
    電流を供給されて出力軸を介しウインドガラスを全閉位
    置から全開位置のあいだでのストローク内で移動するモ
    ータと、 前記モータに電源を接続する駆動手段と、 前記モータの出力軸の回転数を検出してパルス信号を発
    生する回転検出手段と、 前記回転検出手段からのパルス信号によりウインドガラ
    スの現在位置データをカウントする位置カウンタを有す
    るとともに回転検出手段からのパルス信号の現在周期時
    間によりモータの回転状態を検出するパルス周期タイマ
    を有する現在値メモリおよび前記ウインドガラスのスト
    ローク内の全閉位置の近傍に対応した位置基準値を予め
    定めた位置基準値記憶手段を有するとともにモータの回
    転数に対応したパルス周期基準時間を予め定めた基準時
    間記憶手段を有する基準値メモリを備えた制御手段をそ
    なえ、 電源が接続された際、前記制御手段により、パルス周期
    タイマの現在周期時間が基準時間記憶手段のパルス周期
    基準時間を越えるまではモータに対してウインド開側の
    電流を供給するとともに、パルス周期タイマの現在周期
    時間が基準時間記憶手段のパルス周期基準時間を越えた
    らモータに対する電流供給を中止し且つ位置カウンタの
    カウント値をウインドガラスの全ストローク量に対応し
    たものとして予め定められたストローク値にセットして
    初期設定を行い、初期設定が行われた後に、クローズス
    イッチのオンが認識された際、パルス周期タイマの現在
    周期時間が基準時間記憶手段のパルス周期基準時間を越
    えるまではモータに対してウインド閉側の電流を供給す
    るとともに、パルス周期タイマの現在周期時間が基準時
    間記憶手段のパルス周期基準時間を越えたら位置カウン
    タのカウント値が位置基準値記憶手段の位置基準値より
    も大きいときにモータに対してウインド開側の電流を供
    給し、位置カウンタのカウント値が位置基準値記憶手段
    の位置基準値よりも小さくなったときにモータに対する
    電流供給を中止する制御を行うことを特徴とするパワー
    ウインド装置のモータ制御方法。
  2. 【請求項2】 制御手段によりオープンスイッチのオン
    が認識された際、パルス周期タイマの現在周期時間が基
    準時間記憶手段のパルス周期基準時間を越えるまではモ
    ータに対してウインド開側の電流を供給するとともに、
    パルス周期タイマの現在周期時間が基準時間記憶手段の
    パルス周期基準時間を越えたらモータに対する電流供給
    を中止する制御を行う請求項1に記載のパワーウインド
    装置のモータ制御方法。
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