JPH06213588A - 回路パックとそのヒートシンクの構造を最適化する方法 - Google Patents
回路パックとそのヒートシンクの構造を最適化する方法Info
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- JPH06213588A JPH06213588A JP35019892A JP35019892A JPH06213588A JP H06213588 A JPH06213588 A JP H06213588A JP 35019892 A JP35019892 A JP 35019892A JP 35019892 A JP35019892 A JP 35019892A JP H06213588 A JPH06213588 A JP H06213588A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電子回路から発生される熱を放散するフィン
を提供する。 【構成】 本発明のフィンは互に平行であり、冷却流体
が流される多数の平行な溝を画成する。ヒートシンクの
耐熱性はフィン厚さと溝幅パラメータを適当な値にセッ
トすることにより最適化される。ヒートシンクは発熱性
電子部品と伝熱関係に取着される。ヒートシンク取着部
品は回路パックの形状の支持体上に直列状または千鳥状
に配列される。ヒートシンク取着部品を冷却するために
冷却流体は様々な態様で回路パックに当てられる。最適
なフィン厚さと溝幅パラメータを決定する方法はヒート
シンクの全耐熱性とフィン厚さおよび溝幅パラメータの
組合わせとの間の関係を決定することからなる。この関
係に従って輪郭図を作製する。輪郭図はヒートシンクの
最適放熱領域を示す。
を提供する。 【構成】 本発明のフィンは互に平行であり、冷却流体
が流される多数の平行な溝を画成する。ヒートシンクの
耐熱性はフィン厚さと溝幅パラメータを適当な値にセッ
トすることにより最適化される。ヒートシンクは発熱性
電子部品と伝熱関係に取着される。ヒートシンク取着部
品は回路パックの形状の支持体上に直列状または千鳥状
に配列される。ヒートシンク取着部品を冷却するために
冷却流体は様々な態様で回路パックに当てられる。最適
なフィン厚さと溝幅パラメータを決定する方法はヒート
シンクの全耐熱性とフィン厚さおよび溝幅パラメータの
組合わせとの間の関係を決定することからなる。この関
係に従って輪郭図を作製する。輪郭図はヒートシンクの
最適放熱領域を示す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発熱性電子部品の冷却に
関する。更に詳細には、本発明はヒートシンク、冷却流
体送出システム、回路レイアウトおよびヒートシンクの
寸法の最適化方法に関する。
関する。更に詳細には、本発明はヒートシンク、冷却流
体送出システム、回路レイアウトおよびヒートシンクの
寸法の最適化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品の動作により発生された熱を効
果的に放散させることは、これらの部品が使用されてい
る回路の性能を最適化させることに関して重要である。
性能の最適化に加えて、効果的な放熱はこれら電子部品
の有効寿命を延ばすことにも役立つ。放熱は、3W/c
m2 以上のパワーを発生するハイパワー電子部品におい
て特に重要である。ハイパワー電子部品に取り付けられ
たヒートシンクを強制的に液冷するような、ハイパワー
電子部品の風変わりな冷却方法が提案されている。
果的に放散させることは、これらの部品が使用されてい
る回路の性能を最適化させることに関して重要である。
性能の最適化に加えて、効果的な放熱はこれら電子部品
の有効寿命を延ばすことにも役立つ。放熱は、3W/c
m2 以上のパワーを発生するハイパワー電子部品におい
て特に重要である。ハイパワー電子部品に取り付けられ
たヒートシンクを強制的に液冷するような、ハイパワー
電子部品の風変わりな冷却方法が提案されている。
【0003】しかし、これらの方法は設備と維持に多額
の費用がかかるので、実用的でない。現在までに開発さ
れたヒートシンクおよび冷却流体送出システムの性能が
不十分であり、空冷では今日のハイパワー電子部品によ
り発生された熱を十分に放散させることができないとい
う一般的な認識により、単なる空冷技術は退けられてい
る。
の費用がかかるので、実用的でない。現在までに開発さ
れたヒートシンクおよび冷却流体送出システムの性能が
不十分であり、空冷では今日のハイパワー電子部品によ
り発生された熱を十分に放散させることができないとい
う一般的な認識により、単なる空冷技術は退けられてい
る。
【0004】電子部品を冷却するために空冷狭溝および
微小溝ヒートシンクを使用する研究が続けられている。
例えば、「IEEEトランザクションズ オン コンポーネ
ンツ,ハイブリッズ アンド マニュファクチャリング
テクノロジー(Transactions on Components, Hybrids
and Manufacturing Technology)」, Vol. CHMT-7, No.
1 (1984年3月)の154〜159頁に掲載された
ゴールドバーグ(Goldberg)の“狭溝強制空冷ヒートシン
ク”と題する論文には、溝間隔および幅が0.0127
cm,0.0254cmまたは0.0635cmの何れ
かである閉込め溝ヒートシンクが開示されている。冷却
流体として空気が使用され、空気はダクトでヒートシン
クに直接給送される。このゴールドバーグのヒートシン
クの熱インピーダンスは3.4〜5.9℃/Wであると
言われている。
微小溝ヒートシンクを使用する研究が続けられている。
例えば、「IEEEトランザクションズ オン コンポーネ
ンツ,ハイブリッズ アンド マニュファクチャリング
テクノロジー(Transactions on Components, Hybrids
and Manufacturing Technology)」, Vol. CHMT-7, No.
1 (1984年3月)の154〜159頁に掲載された
ゴールドバーグ(Goldberg)の“狭溝強制空冷ヒートシン
ク”と題する論文には、溝間隔および幅が0.0127
cm,0.0254cmまたは0.0635cmの何れ
かである閉込め溝ヒートシンクが開示されている。冷却
流体として空気が使用され、空気はダクトでヒートシン
クに直接給送される。このゴールドバーグのヒートシン
クの熱インピーダンスは3.4〜5.9℃/Wであると
言われている。
【0005】第6回年次IEEE SEMI-THERM シンポジウム
(1990年)講演集の108〜113頁に掲載された
ヒルバート(Hilbert) らの“高性能微小溝空冷”と題す
る論文には、空気が各ヒートシンクの頂部にダクトで特
別に給送される微小な溝のフィン付ヒートシンクアレー
を開示されている。このヒートシンクの熱インピーダン
スは1.6〜2.1℃/Wであると言われている。
(1990年)講演集の108〜113頁に掲載された
ヒルバート(Hilbert) らの“高性能微小溝空冷”と題す
る論文には、空気が各ヒートシンクの頂部にダクトで特
別に給送される微小な溝のフィン付ヒートシンクアレー
を開示されている。このヒートシンクの熱インピーダン
スは1.6〜2.1℃/Wであると言われている。
【0006】ゴールドバーグおよびヒルバートは両方と
も、放熱能力を最大にする最適な形状を有するヒートシ
ンクについては全く言及していない。更に、ゴールドバ
ーグおよびヒルバートは両方とも、製造するのが困難で
あり、しかも、費用のかかる特殊な形状のヒートシンク
を開示している。また、ゴールドバーグおよびヒルバー
トは、大抵の電子装置において標準的でない冷媒送出シ
ステムによりその性能を成就している。
も、放熱能力を最大にする最適な形状を有するヒートシ
ンクについては全く言及していない。更に、ゴールドバ
ーグおよびヒルバートは両方とも、製造するのが困難で
あり、しかも、費用のかかる特殊な形状のヒートシンク
を開示している。また、ゴールドバーグおよびヒルバー
トは、大抵の電子装置において標準的でない冷媒送出シ
ステムによりその性能を成就している。
【0007】大抵の電子装置では、キャビネットの格間
または棚に並列状に配置された平坦な回路板上に定置さ
れた電子部品を横切るように空気流を押すかまたは引く
か何れかである。キャビネット内に、また、並列状に配
置された回路板間の空間中に空気を強制的に送り込むた
めに、装置の上部または下部に配置されたファン棚が存
在する。ゴールドバーグおよびヒルバートの空気流衝突
技術は、前記のような種類の冷却装置構成を使用できな
いか、あるいは、容易に適合することができない。
または棚に並列状に配置された平坦な回路板上に定置さ
れた電子部品を横切るように空気流を押すかまたは引く
か何れかである。キャビネット内に、また、並列状に配
置された回路板間の空間中に空気を強制的に送り込むた
めに、装置の上部または下部に配置されたファン棚が存
在する。ゴールドバーグおよびヒルバートの空気流衝突
技術は、前記のような種類の冷却装置構成を使用できな
いか、あるいは、容易に適合することができない。
【0008】従って、ゴールドバーグおよびヒルバート
の研究および試作は未だ十分な成功を収めていない。
の研究および試作は未だ十分な成功を収めていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、部品
の機械的配置を激変させることなく、簡単な空冷技術を
使用し、最近のハイパワー電子部品により発生された熱
を最も効果的に放散させることができる電子部品の冷却
システムを提供することである。
の機械的配置を激変させることなく、簡単な空冷技術を
使用し、最近のハイパワー電子部品により発生された熱
を最も効果的に放散させることができる電子部品の冷却
システムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題は様々な新規な
流体冷却回路パック形状を使用することにより解決され
る。この回路パックは平坦な底板上に所定のパターンで
配列された最適化ヒートシンクに結合された複数個の電
子部品からなる。電子部品と付属のヒートシンクとの好
適な配列は例えば、部品とヒートシンクとの直列形状お
よび千鳥形状などである。冷却流体はファンによりヒー
トシンクの全域に引き込まれる。ファンは回路パックを
取囲むハウジングの終端板を通して、または、部品とヒ
ートシンクの上部に被せられた回路パックハウジングの
上部板に設けられた複数個のスロットを通して冷却流体
を引き込む。
流体冷却回路パック形状を使用することにより解決され
る。この回路パックは平坦な底板上に所定のパターンで
配列された最適化ヒートシンクに結合された複数個の電
子部品からなる。電子部品と付属のヒートシンクとの好
適な配列は例えば、部品とヒートシンクとの直列形状お
よび千鳥形状などである。冷却流体はファンによりヒー
トシンクの全域に引き込まれる。ファンは回路パックを
取囲むハウジングの終端板を通して、または、部品とヒ
ートシンクの上部に被せられた回路パックハウジングの
上部板に設けられた複数個のスロットを通して冷却流体
を引き込む。
【0011】本発明の回路パックで使用できる新規な開
放溝は、ヒートシンクの放熱能力を最適化するような寸
法に成形されている。ヒートシンクは複数枚のフィンを
有する。各フィンは所定の厚さと所定の高さを有する。
それぞれ所定の幅を有する複数個の溝がヒートシンクの
フィンの間に設けられている。フィンの厚さおよび溝の
幅に関するパラメータを適当に組合わせることにより、
ヒートシンクの放熱能力を最適化させることができる。
例えば、フィン高さに対するフィン厚さの比率を約0.
005〜約0.055にし、そして、フィン高さに対す
る溝幅の比率を約0.030〜約0.130にすると、
ヒートシンクの放熱能力は最大になる。
放溝は、ヒートシンクの放熱能力を最適化するような寸
法に成形されている。ヒートシンクは複数枚のフィンを
有する。各フィンは所定の厚さと所定の高さを有する。
それぞれ所定の幅を有する複数個の溝がヒートシンクの
フィンの間に設けられている。フィンの厚さおよび溝の
幅に関するパラメータを適当に組合わせることにより、
ヒートシンクの放熱能力を最適化させることができる。
例えば、フィン高さに対するフィン厚さの比率を約0.
005〜約0.055にし、そして、フィン高さに対す
る溝幅の比率を約0.030〜約0.130にすると、
ヒートシンクの放熱能力は最大になる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を更に詳細
に説明する。
に説明する。
【0013】図1は本発明による最適化ヒートシンク1
0の一例を示す。ヒートシンク10は、複数枚のフィン
12からなる列を有する。各フィンは所定の高さHと所
定の厚さτを有する。高さHは約0.25cm〜約3.
2cmの範囲内である。フィンはヒートシンク10の矩
形状ベース14から突出している。ベース14は所定の
幅Wと所定の深さDを有する。例えば、ベース14の幅
は約2.5cmであり、ベース14の深さも同様に約
2.5cmである。ベースの底面からフィン12の先端
までの、ヒートシンク全体の高さは約3.8cm〜約
7.6cmである。図1の具体例におけるヒートシンク
10のベースは矩形であるが、ベースは円形、方形また
は三角形などのような常用のいかなる形状であってもよ
い。
0の一例を示す。ヒートシンク10は、複数枚のフィン
12からなる列を有する。各フィンは所定の高さHと所
定の厚さτを有する。高さHは約0.25cm〜約3.
2cmの範囲内である。フィンはヒートシンク10の矩
形状ベース14から突出している。ベース14は所定の
幅Wと所定の深さDを有する。例えば、ベース14の幅
は約2.5cmであり、ベース14の深さも同様に約
2.5cmである。ベースの底面からフィン12の先端
までの、ヒートシンク全体の高さは約3.8cm〜約
7.6cmである。図1の具体例におけるヒートシンク
10のベースは矩形であるが、ベースは円形、方形また
は三角形などのような常用のいかなる形状であってもよ
い。
【0014】フィン12はベース14上に概ね直立する
矩形状の突起である。フィン12は概ねヒートシンクの
前面から後面まで延びており、隣接するフィン12との
間で所定の概ね一定の幅Sの平行な複数個の溝を画成す
る。図1に示されるように、溝はヒートシンク10の頂
部で開放している。フィン12は溝の長手軸に対して平
行で垂直な、概ね矩形の断面を有する。フィンの厚さお
よび溝の幅Sは、ヒートシンクの放熱能力を最大にする
ように選択される。
矩形状の突起である。フィン12は概ねヒートシンクの
前面から後面まで延びており、隣接するフィン12との
間で所定の概ね一定の幅Sの平行な複数個の溝を画成す
る。図1に示されるように、溝はヒートシンク10の頂
部で開放している。フィン12は溝の長手軸に対して平
行で垂直な、概ね矩形の断面を有する。フィンの厚さお
よび溝の幅Sは、ヒートシンクの放熱能力を最大にする
ように選択される。
【0015】ヒートシンクは任意の伝熱方式により発熱
性電子部品に取付けられている。例えば、ヒートシンク
は伝熱性エポキシ樹脂のような伝熱性接着剤により発熱
性電子部品に取付けることができる。
性電子部品に取付けられている。例えば、ヒートシンク
は伝熱性エポキシ樹脂のような伝熱性接着剤により発熱
性電子部品に取付けることができる。
【0016】図1のヒートシンク10はアルミニウム、
銅またはその他の金属材料などのような任意の適当な伝
熱性材料から成形することができる。ヒートシンクは半
導体、セラミック、複合材料または合金などからも成形
できる。溝およびフィンは様々な方法により前記の伝熱
性材料の矩形ブロック中に形成させることができる。例
えば、溝およびフィンは結晶配向依存性エッチング、正
確な鋸引き、放電機械加工または数値制御機械加工など
のような任意の方法で作製できる。
銅またはその他の金属材料などのような任意の適当な伝
熱性材料から成形することができる。ヒートシンクは半
導体、セラミック、複合材料または合金などからも成形
できる。溝およびフィンは様々な方法により前記の伝熱
性材料の矩形ブロック中に形成させることができる。例
えば、溝およびフィンは結晶配向依存性エッチング、正
確な鋸引き、放電機械加工または数値制御機械加工など
のような任意の方法で作製できる。
【0017】本発明によるヒートシンクが取り得る別の
形状は、空調および自動車ラジエタなどで使用されてい
るものと同様な折曲フィンヒートシンクである。折曲フ
ィンヒートシンクを作製するのに使用される製造方法
は、比較的安価に所望の範囲内のフィン厚さと間隔を形
成することができる。例えば、所望の厚さのアルミニウ
ムシートを、所望の溝間隔が形成されるように、ヘビ状
に折り曲げる。その後、この折曲げられたフィンを例え
ば、浸漬ろう付けによりアルミニウムベースに固着させ
る。
形状は、空調および自動車ラジエタなどで使用されてい
るものと同様な折曲フィンヒートシンクである。折曲フ
ィンヒートシンクを作製するのに使用される製造方法
は、比較的安価に所望の範囲内のフィン厚さと間隔を形
成することができる。例えば、所望の厚さのアルミニウ
ムシートを、所望の溝間隔が形成されるように、ヘビ状
に折り曲げる。その後、この折曲げられたフィンを例え
ば、浸漬ろう付けによりアルミニウムベースに固着させ
る。
【0018】次いで、デバイスからヒートシンクへの熱
伝導を促進する任意の方法でヒートシンクを電子デバイ
スに取付ける。例えば、デバイスは伝熱性エポキシ樹脂
で取付けることができる。また、デバイスをヒートシン
クに緊密な熱伝導状態に押接させるその他の機械的手段
によっても、ヒートシンクを電子部品に取着させること
ができる。折曲フィン構造は隣接するフィンチップを接
続するのに好都合である。折曲フィン構造の隣接フィン
チップを接続すると、ヒートシンクを取り扱う際にも損
傷を受け難くすることができる。このような折曲フィン
ヒートシンクを使用する利点の一つは、冷却流体の流れ
中に発生する熱境界層を消散させるために、穿刺した
り、片寄らせたり、あるいは、波動できることである。
伝導を促進する任意の方法でヒートシンクを電子デバイ
スに取付ける。例えば、デバイスは伝熱性エポキシ樹脂
で取付けることができる。また、デバイスをヒートシン
クに緊密な熱伝導状態に押接させるその他の機械的手段
によっても、ヒートシンクを電子部品に取着させること
ができる。折曲フィン構造は隣接するフィンチップを接
続するのに好都合である。折曲フィン構造の隣接フィン
チップを接続すると、ヒートシンクを取り扱う際にも損
傷を受け難くすることができる。このような折曲フィン
ヒートシンクを使用する利点の一つは、冷却流体の流れ
中に発生する熱境界層を消散させるために、穿刺した
り、片寄らせたり、あるいは、波動できることである。
【0019】図1のヒートシンク10または前記の折曲
フィンヒートシンクのようなヒートシンクの放熱性能
は、フィン厚さと溝幅パラメータの組合わせを適当に選
択することにより最適化させることができる。特に、ヒ
ートシンク全域における所定の圧力降下について、フィ
ン厚さの最適範囲およびフィン間の間隔の最適範囲が存
在することが発見された。耐熱性および放熱能力に関し
て最適化されたヒートシンクの性能は、従来のヒートシ
ンクに比べて大幅に改善されている。
フィンヒートシンクのようなヒートシンクの放熱性能
は、フィン厚さと溝幅パラメータの組合わせを適当に選
択することにより最適化させることができる。特に、ヒ
ートシンク全域における所定の圧力降下について、フィ
ン厚さの最適範囲およびフィン間の間隔の最適範囲が存
在することが発見された。耐熱性および放熱能力に関し
て最適化されたヒートシンクの性能は、従来のヒートシ
ンクに比べて大幅に改善されている。
【0020】この性能の改善は、所定のフィン高さに対
する所定のフィン厚さの比率(τ/H)が約0.005
〜約0.055であり、所定のフィン高さに対する所定
の溝幅の比率(S/H)が約0.030〜約0.130
であり、ヒートシンク全域の圧力降下が約0.05cm
H2 O〜約1.5cmH2 Oの場合に得られる。これら
の比率が含まれる実際の範囲は、ヒートシンク全域で生
じることが予想される特定の流体圧力降下についてヒー
トシンクの放熱能力を最適化するように選択される。
する所定のフィン厚さの比率(τ/H)が約0.005
〜約0.055であり、所定のフィン高さに対する所定
の溝幅の比率(S/H)が約0.030〜約0.130
であり、ヒートシンク全域の圧力降下が約0.05cm
H2 O〜約1.5cmH2 Oの場合に得られる。これら
の比率が含まれる実際の範囲は、ヒートシンク全域で生
じることが予想される特定の流体圧力降下についてヒー
トシンクの放熱能力を最適化するように選択される。
【0021】本発明の特定的な実施例では、圧力降下が
約0.05cmH2 Oの場合、フィン高さに対するフィ
ン厚さの比率は約0.005〜0.055であり、フィ
ン高さに対する溝幅の比率は約0.08〜0.13であ
る。
約0.05cmH2 Oの場合、フィン高さに対するフィ
ン厚さの比率は約0.005〜0.055であり、フィ
ン高さに対する溝幅の比率は約0.08〜0.13であ
る。
【0022】本発明の第2の実施例では、圧力降下が約
0.15cmH2 Oの場合、フィン高さに対するフィン
厚さの比率は約0.005〜0.055であり、フィン
高さに対する溝幅の比率は約0.060〜0.110で
ある。
0.15cmH2 Oの場合、フィン高さに対するフィン
厚さの比率は約0.005〜0.055であり、フィン
高さに対する溝幅の比率は約0.060〜0.110で
ある。
【0023】本発明の第3の実施例では、圧力降下が約
0.05cmH2 Oの場合、フィン高さに対するフィン
厚さの比率は約0.005〜0.055であり、フィン
高さに対する溝幅の比率は約0.040〜0.090で
ある。
0.05cmH2 Oの場合、フィン高さに対するフィン
厚さの比率は約0.005〜0.055であり、フィン
高さに対する溝幅の比率は約0.040〜0.090で
ある。
【0024】本発明の第4の実施例では、圧力降下が約
1.5cmH2 Oの場合、フィン高さに対するフィン厚
さの比率は約0.005〜0.055であり、フィン高
さに対する溝幅の比率は約0.03〜0.08である。
1.5cmH2 Oの場合、フィン高さに対するフィン厚
さの比率は約0.005〜0.055であり、フィン高
さに対する溝幅の比率は約0.03〜0.08である。
【0025】図12〜15に示されるように、ヒートシ
ンク全域の圧力降下の代表的な値における、溝間隔パラ
メータおよびフィン厚さパラメータに関する特定の最適
値が挙げられている。これらの最適値は、熱インピーダ
ンスが最小であり、従って、放熱が最大になるような値
である。これらの値を下記に列挙する。
ンク全域の圧力降下の代表的な値における、溝間隔パラ
メータおよびフィン厚さパラメータに関する特定の最適
値が挙げられている。これらの最適値は、熱インピーダ
ンスが最小であり、従って、放熱が最大になるような値
である。これらの値を下記に列挙する。
【0026】(a) ヒートシンク全域の差圧ΔPが約
0.15cmH2 Oにおける、溝間隔パラメータS/H
は約0.077であり、フィン厚さパラメータτ/Hは
約0.014である。
0.15cmH2 Oにおける、溝間隔パラメータS/H
は約0.077であり、フィン厚さパラメータτ/Hは
約0.014である。
【0027】(b) ヒートシンク全域の差圧ΔPが約
0.5cmH2 Oにおける、溝間隔パラメータS/Hは
約0.057であり、フィン厚さパラメータτ/Hは約
0.014である。
0.5cmH2 Oにおける、溝間隔パラメータS/Hは
約0.057であり、フィン厚さパラメータτ/Hは約
0.014である。
【0028】(c) ヒートシンク全域の差圧ΔPが約
0.05cmH2 Oにおける、溝間隔パラメータS/H
は約0.103であり、フィン厚さパラメータτ/Hは
約0.014である。
0.05cmH2 Oにおける、溝間隔パラメータS/H
は約0.103であり、フィン厚さパラメータτ/Hは
約0.014である。
【0029】(d) ヒートシンク全域の差圧ΔPが約
1.5cmH2 Oにおける、溝間隔パラメータS/Hは
約0.045であり、フィン厚さパラメータτ/Hは約
0.015である。
1.5cmH2 Oにおける、溝間隔パラメータS/Hは
約0.045であり、フィン厚さパラメータτ/Hは約
0.015である。
【0030】前記の(a) 〜(d) のヒートシンクにおける
熱インピーダンスはそれぞれ、約1.54℃/W,0.
94℃/W2.4℃/W,および0.61℃/Wであっ
た。
熱インピーダンスはそれぞれ、約1.54℃/W,0.
94℃/W2.4℃/W,および0.61℃/Wであっ
た。
【0031】本発明によるヒートシンクの特定的な実施
例では、ヒートシンクのベース14の寸法は、幅が2.
5cmで、長さが2.5cmである。ベース14の底面
からフィン12の先端までのヒートシンク全体の高さは
約2.0cmである。各フィンの高さHは約1.25c
mであり、各フィン12の厚さτは約0.4mmであ
り、各溝の幅Sは約1.1mmである。
例では、ヒートシンクのベース14の寸法は、幅が2.
5cmで、長さが2.5cmである。ベース14の底面
からフィン12の先端までのヒートシンク全体の高さは
約2.0cmである。各フィンの高さHは約1.25c
mであり、各フィン12の厚さτは約0.4mmであ
り、各溝の幅Sは約1.1mmである。
【0032】実際の試験の結果、このようなヒートシン
クのベースに取着さた電子部品により発生された熱は、
従来のヒートシンクによる場合よりも、極めて効果的に
放散されることが確認された。温度上昇の顕著な低下
は、このヒートシンクを有する回路パック内の電子部品
の動作に由来する。このようなヒートシンクの耐熱性
は、同様な状況下で使用される従来のヒートシンクの耐
熱性に比べてかなり低い。
クのベースに取着さた電子部品により発生された熱は、
従来のヒートシンクによる場合よりも、極めて効果的に
放散されることが確認された。温度上昇の顕著な低下
は、このヒートシンクを有する回路パック内の電子部品
の動作に由来する。このようなヒートシンクの耐熱性
は、同様な状況下で使用される従来のヒートシンクの耐
熱性に比べてかなり低い。
【0033】図2は本発明による回路パック内の素子の
レイアウトの一例を示す。図2の回路パックは、6個の
回路素子18,20,22,24,26および28を有
する。これらの回路素子は例えば、ガラス−エポキシ材
料から構成されている底板30の上に配置されている。
図5および図6に詳細に図示されているように、回路パ
ックはハウジング内に被包されている。このハウジング
を通して、冷却流体が引き込まれ、回路パックの底板3
0上の発熱性電子部品を冷却する。ハウジングおよび底
板30は、これらの電子部品により発生された熱を除去
する一種の風洞を形成する。
レイアウトの一例を示す。図2の回路パックは、6個の
回路素子18,20,22,24,26および28を有
する。これらの回路素子は例えば、ガラス−エポキシ材
料から構成されている底板30の上に配置されている。
図5および図6に詳細に図示されているように、回路パ
ックはハウジング内に被包されている。このハウジング
を通して、冷却流体が引き込まれ、回路パックの底板3
0上の発熱性電子部品を冷却する。ハウジングおよび底
板30は、これらの電子部品により発生された熱を除去
する一種の風洞を形成する。
【0034】本発明の実証例では、回路素子18,2
0,22,24,26および28はそれぞれ、幅1.1
mmの平行な溝を画成する厚さ0.4mmのフィン12
を有する2.5cm×2.5cm×2.0cmのアルミ
ニウムヒートシンクに取着された電子部品からなる。ヒ
ートシンクの溝は、矢線32で示されるように、ハウジ
ングを通過する流体流れの方向に対してほぼ平行な方向
に配列されている。ヒートシンクのベースに任意の伝熱
方式で取着される電子部品の一例はトランジスタであ
る。
0,22,24,26および28はそれぞれ、幅1.1
mmの平行な溝を画成する厚さ0.4mmのフィン12
を有する2.5cm×2.5cm×2.0cmのアルミ
ニウムヒートシンクに取着された電子部品からなる。ヒ
ートシンクの溝は、矢線32で示されるように、ハウジ
ングを通過する流体流れの方向に対してほぼ平行な方向
に配列されている。ヒートシンクのベースに任意の伝熱
方式で取着される電子部品の一例はトランジスタであ
る。
【0035】図2に示されるように、ヒートシンクに取
着された部品は、図2で矢線32により示された空気流
の方向に対して直交するように延びる列状に配列されて
いる。別法として、ヒートシンクに取着された部品は、
流体流れの方向と平行な方向に千鳥状に配列させること
もできる。隣接するヒートシンク間の最小間隔は約0.
254cmである。
着された部品は、図2で矢線32により示された空気流
の方向に対して直交するように延びる列状に配列されて
いる。別法として、ヒートシンクに取着された部品は、
流体流れの方向と平行な方向に千鳥状に配列させること
もできる。隣接するヒートシンク間の最小間隔は約0.
254cmである。
【0036】図3は本発明による回路パックの別の部品
レイアウトを示す。回路素子18,29,22,24,
26および28は直列状に底板上に配置されている。こ
の場合、多数のヒートシンクに取着された部品は矢線3
2により示された空気流の方向に対して直交するように
延びる列状に配列されている。ヒートシンクの溝は矢線
32で示される冷却流体流れの方向とほぼ平行に配列さ
れている。ヒートシンクに取着された部品は図2に示さ
れた部品のような千鳥状には配列されない。
レイアウトを示す。回路素子18,29,22,24,
26および28は直列状に底板上に配置されている。こ
の場合、多数のヒートシンクに取着された部品は矢線3
2により示された空気流の方向に対して直交するように
延びる列状に配列されている。ヒートシンクの溝は矢線
32で示される冷却流体流れの方向とほぼ平行に配列さ
れている。ヒートシンクに取着された部品は図2に示さ
れた部品のような千鳥状には配列されない。
【0037】図4は回路パックの更に別の部品レイアウ
トである。図4は、ヒートシンクに取着された部品の配
列構成を示す。図4における配列構成は、図4の底板3
0上にほぼ均等に分布された、ヒートシンク取着部品の
直列状および千鳥状配列の組合わせと見做すことができ
る。
トである。図4は、ヒートシンクに取着された部品の配
列構成を示す。図4における配列構成は、図4の底板3
0上にほぼ均等に分布された、ヒートシンク取着部品の
直列状および千鳥状配列の組合わせと見做すことができ
る。
【0038】図4では、ヒートシンク取着部品が5列存
在する。各列は矢線32で示された冷却流体流れの方向
に対し垂直なライン上に配置された2個のヒートシンク
取着部品からなる。各列の部品は、冷却流体流れの方向
に対し垂直な方向の隣接する列の部品に対して千鳥状に
配列されている。このような配置により、各部品は、回
路パックハウジングを通過する冷却流体の流れにより形
成される隣接部品の直接的通り跡に配置されることはな
い。この配列構成により、回路パックの放熱能力が改善
される。
在する。各列は矢線32で示された冷却流体流れの方向
に対し垂直なライン上に配置された2個のヒートシンク
取着部品からなる。各列の部品は、冷却流体流れの方向
に対し垂直な方向の隣接する列の部品に対して千鳥状に
配列されている。このような配置により、各部品は、回
路パックハウジングを通過する冷却流体の流れにより形
成される隣接部品の直接的通り跡に配置されることはな
い。この配列構成により、回路パックの放熱能力が改善
される。
【0039】図5および図6は、ヒートシンク取着部品
に冷却空気を送出する装置を示す。図5は、図2〜図4
の何れかに示されるような底板30上に配設された多数
のヒートシンク取着部品用の矩形ハウジングからなる構
造体36を示す。この閉鎖容器は、図2〜図4の何れか
に示されるような底板30と、垂直に取付けられた端板
38および39と、水平に取付けられたカバープレート
40からなる。2枚の垂直に取付られた側板は、底板3
0とカバープレート40との間の図5の装置の前面と後
面に配置されている。端板38および39、カバープレ
ート40および側板はLEXANという登録商標名で市
販されているようなプラスチック材料から形成すること
ができる。
に冷却空気を送出する装置を示す。図5は、図2〜図4
の何れかに示されるような底板30上に配設された多数
のヒートシンク取着部品用の矩形ハウジングからなる構
造体36を示す。この閉鎖容器は、図2〜図4の何れか
に示されるような底板30と、垂直に取付けられた端板
38および39と、水平に取付けられたカバープレート
40からなる。2枚の垂直に取付られた側板は、底板3
0とカバープレート40との間の図5の装置の前面と後
面に配置されている。端板38および39、カバープレ
ート40および側板はLEXANという登録商標名で市
販されているようなプラスチック材料から形成すること
ができる。
【0040】底板30、端板38および39、カバープ
レート40および2枚の側板は、図2〜図4の何れかに
示されるようにヒートシンク取着部品が配列される矩形
ハウジングを画成する。カバープレートと底板との間の
垂直間隔は、カバープレートと、電子部品に取着された
ヒートシンクの先端との間に所望量の空間が画成される
ような間隔である。カバープレートとヒートシンクとの
間の間隔は例えば、約0〜約0.25cmである。ヒー
トシンクの先端とカバープレート40との間の間隔は出
来るだけ小さいことが好ましい。本発明の好ましい実施
例では、カバープレート40は、ヒートシンクの先端と
カバープレート40との間に隙間が全く生じないように
配置されている。
レート40および2枚の側板は、図2〜図4の何れかに
示されるようにヒートシンク取着部品が配列される矩形
ハウジングを画成する。カバープレートと底板との間の
垂直間隔は、カバープレートと、電子部品に取着された
ヒートシンクの先端との間に所望量の空間が画成される
ような間隔である。カバープレートとヒートシンクとの
間の間隔は例えば、約0〜約0.25cmである。ヒー
トシンクの先端とカバープレート40との間の間隔は出
来るだけ小さいことが好ましい。本発明の好ましい実施
例では、カバープレート40は、ヒートシンクの先端と
カバープレート40との間に隙間が全く生じないように
配置されている。
【0041】図5に示された回路パックおよびハウジン
グの一端は、装置の端部に取付けられた外方へ向かって
拡開する構造体中に配置されたファンと連通している。
図5に示されたファン42および外方拡開構造体の代わ
りに、回路パックおよびハウジングを通過する冷却流体
の流れを生じさせる機構ならば何でも使用できる。ファ
ン42は冷却空気を回路パックハウジングの1個以上の
入口開口部内に引き込み、ヒートシンク全域を通過し、
そして、回路パックハウジングの端板39の1個以上の
開口を通って排出される。
グの一端は、装置の端部に取付けられた外方へ向かって
拡開する構造体中に配置されたファンと連通している。
図5に示されたファン42および外方拡開構造体の代わ
りに、回路パックおよびハウジングを通過する冷却流体
の流れを生じさせる機構ならば何でも使用できる。ファ
ン42は冷却空気を回路パックハウジングの1個以上の
入口開口部内に引き込み、ヒートシンク全域を通過し、
そして、回路パックハウジングの端板39の1個以上の
開口を通って排出される。
【0042】ファンに隣接するハウジングの端板39お
よび反対側の端板38に、1個以上の適当なサイズの循
環開口部を出口開口部として設けることができる。カバ
ープレート40と底板30との間で図5の装置を通過す
る冷却流体の流れは、ヒートシンクに取着された電子部
品の動作により発生された熱を放散する。ファン42
は、ヒートシンクと接触することにより加熱された空気
は、図5で矢線44により示されたように排出する。
よび反対側の端板38に、1個以上の適当なサイズの循
環開口部を出口開口部として設けることができる。カバ
ープレート40と底板30との間で図5の装置を通過す
る冷却流体の流れは、ヒートシンクに取着された電子部
品の動作により発生された熱を放散する。ファン42
は、ヒートシンクと接触することにより加熱された空気
は、図5で矢線44により示されたように排出する。
【0043】1個以上の入口開口部を通して図5の回路
パックハウジング内へ冷却空気を導入する方法は2つあ
る。図5の装置に空気を入力(送入)する好ましい一つ
の方法は、図6に示されるように、カバープレート40
に多数の空気口スロット46を設けることである。この
ような空気口スロット46は回路パックの各ヒートシン
ク上に重なり合うように存在することが好ましい。図6
のカバープレート40は、図4に示された回路パックレ
イアウト用の空気口スロット46の配列構成を示す。こ
の配列構成では、各空気口スロット46は図4に示され
たようなヒートシンク部品34の各々に重なり合う。ま
た、図6はカバープレート40内に設けられた多数の圧
力タップを示す。この圧力タップは、下記の説明するよ
うなテスト結果で示される、回路パックにおける圧力調
整用に使用できる。
パックハウジング内へ冷却空気を導入する方法は2つあ
る。図5の装置に空気を入力(送入)する好ましい一つ
の方法は、図6に示されるように、カバープレート40
に多数の空気口スロット46を設けることである。この
ような空気口スロット46は回路パックの各ヒートシン
ク上に重なり合うように存在することが好ましい。図6
のカバープレート40は、図4に示された回路パックレ
イアウト用の空気口スロット46の配列構成を示す。こ
の配列構成では、各空気口スロット46は図4に示され
たようなヒートシンク部品34の各々に重なり合う。ま
た、図6はカバープレート40内に設けられた多数の圧
力タップを示す。この圧力タップは、下記の説明するよ
うなテスト結果で示される、回路パックにおける圧力調
整用に使用できる。
【0044】図5のような回路パックでは、ファン42
は各空気口スロット46を通して冷却空気を引き込む。
冷却空気は底板30の平面に対して垂直方向の各スロッ
ト46の下部のヒートシンクに直接衝突する。次いで、
冷却空気は、ヒートシンクのフィン間の溝を通して底板
30と平行な水平方向に引き込まれる。その後、冷却空
気は、図5で矢線44に示されるように、排気される。
は各空気口スロット46を通して冷却空気を引き込む。
冷却空気は底板30の平面に対して垂直方向の各スロッ
ト46の下部のヒートシンクに直接衝突する。次いで、
冷却空気は、ヒートシンクのフィン間の溝を通して底板
30と平行な水平方向に引き込まれる。その後、冷却空
気は、図5で矢線44に示されるように、排気される。
【0045】カバープレート40内に空気口スロット4
6を有する、このような空気送出システムの実施例で
は、空気口スロット46のサイズは、均一でバランスの
取れた冷却空気流が回路パックハウジングの全体にわた
って維持されるようにするため、異ならせることもでき
る。特に、スロットのサイズは、下流側に配置されるも
のほど、段階的に小さくしていくこともできる。
6を有する、このような空気送出システムの実施例で
は、空気口スロット46のサイズは、均一でバランスの
取れた冷却空気流が回路パックハウジングの全体にわた
って維持されるようにするため、異ならせることもでき
る。特に、スロットのサイズは、下流側に配置されるも
のほど、段階的に小さくしていくこともできる。
【0046】例えば、図6に示されるように、最も上流
側にある2個のスロットは、これら上流側のスロット4
6の下部の同一中心のヒートシンクの幅および深さ寸法
(すなわち、前記の実施例における、約2.5cm×
2.5cm)と大体同じ長さおよび幅寸法を有する。ス
ロット46の長さ寸法は下流側に配置されるにものほど
徐々に小さくなる。最下流側にある2個のスロットの長
さ寸法は最上流側にあるスロットの長さ寸法の約60%
(すなわち、1.5cm)しかない。
側にある2個のスロットは、これら上流側のスロット4
6の下部の同一中心のヒートシンクの幅および深さ寸法
(すなわち、前記の実施例における、約2.5cm×
2.5cm)と大体同じ長さおよび幅寸法を有する。ス
ロット46の長さ寸法は下流側に配置されるにものほど
徐々に小さくなる。最下流側にある2個のスロットの長
さ寸法は最上流側にあるスロットの長さ寸法の約60%
(すなわち、1.5cm)しかない。
【0047】図5および図6に示されるような回路パッ
クに冷却空気を送出する別の方法は、中実またはスロッ
ト無しカバープレート40を設け、そして、端板38を
除去することからなる。この場合、冷却空気は回路パッ
クハウジングの端部の開口から引き込まれ、底板30と
平行な方向に、回路パック内のヒートシンクの溝を通過
し、そして、図5の矢線44で示されるように排気され
る。
クに冷却空気を送出する別の方法は、中実またはスロッ
ト無しカバープレート40を設け、そして、端板38を
除去することからなる。この場合、冷却空気は回路パッ
クハウジングの端部の開口から引き込まれ、底板30と
平行な方向に、回路パック内のヒートシンクの溝を通過
し、そして、図5の矢線44で示されるように排気され
る。
【0048】実証例 幅2.5cm、長さ2.5cm、高さ2.5cmのアル
ミニウム塊から実際のヒートシンクを作製した。図1に
示されるように、厚さ0.4mmのフィンをアルミニウ
ム塊の上面に1.1mm間隔で機械加工した。熱源とし
てトランジスタを使用し、ヒートシンクの底板の1.5
cm2 の溝内に固着させた。トランジスタは高出力であ
り、比較的コンパクト(約1cm2 )なので熱源として
最適である。ガラス−エポキシからなる回路パック(2
7.5cm×20cm)に多数のヒートシンク取着トラ
ンジスタを実装した。
ミニウム塊から実際のヒートシンクを作製した。図1に
示されるように、厚さ0.4mmのフィンをアルミニウ
ム塊の上面に1.1mm間隔で機械加工した。熱源とし
てトランジスタを使用し、ヒートシンクの底板の1.5
cm2 の溝内に固着させた。トランジスタは高出力であ
り、比較的コンパクト(約1cm2 )なので熱源として
最適である。ガラス−エポキシからなる回路パック(2
7.5cm×20cm)に多数のヒートシンク取着トラ
ンジスタを実装した。
【0049】回路パックレイアウトの効果を評価するた
め、ヒートシンク取着トランジスタを図2〜図4の千鳥
状および直列状の配列状態に配置させた。図2および図
3では、隣接するヒートシンクの端部間の距離は約0.
127cmであった。図4における部品の交互列間の縦
方向分離、例えば、図4における5番と7番の部品間の
縦方向距離は約6.35cmであった。図4における隣
接列間の縦方向距離、例えば、図4における5番と6番
の部品の端部間の縦方向距離は約2cmであった。図4
における部品の縦列間の水平方向分離、例えば、図4に
おける5番と6番の部品の端部間の水平方向分離は約1
cmであった。
め、ヒートシンク取着トランジスタを図2〜図4の千鳥
状および直列状の配列状態に配置させた。図2および図
3では、隣接するヒートシンクの端部間の距離は約0.
127cmであった。図4における部品の交互列間の縦
方向分離、例えば、図4における5番と7番の部品間の
縦方向距離は約6.35cmであった。図4における隣
接列間の縦方向距離、例えば、図4における5番と6番
の部品の端部間の縦方向距離は約2cmであった。図4
における部品の縦列間の水平方向分離、例えば、図4に
おける5番と6番の部品の端部間の水平方向分離は約1
cmであった。
【0050】回路パックハウジングのカバープレートの
スロット(溝)を通して、または、回路パックハウジン
グの端部壁面を通して空気はヒートシンク内に導入され
る。回路パックハウジングのカバープレートに、部品の
直上に正確に位置決めして、スロットを作製することに
より、空気を部品に当てることができる。空気流を導入
する第2の方法は、端板を除去し、そして、カバープレ
ートを中実プレートに置き換えることからなる。下記で
説明するように、スロット付のもの、およびスロット無
しのものの両方についてデータを開示する。
スロット(溝)を通して、または、回路パックハウジン
グの端部壁面を通して空気はヒートシンク内に導入され
る。回路パックハウジングのカバープレートに、部品の
直上に正確に位置決めして、スロットを作製することに
より、空気を部品に当てることができる。空気流を導入
する第2の方法は、端板を除去し、そして、カバープレ
ートを中実プレートに置き換えることからなる。下記で
説明するように、スロット付のもの、およびスロット無
しのものの両方についてデータを開示する。
【0051】図6はこの試験で使用される、回路パッ
ク、ハウジングおよび一種の風洞として機能するファン
を示す。この試験で使用されるファンはEG&G RO
TRON(パトリオット−DC)ファンであった。図6
はカバープレートの上面を示す。図6には、空気圧を測
定した位置(A,B,C,DおよびE)が示されてい
る。或る場合には、カバープレートとヒートシンク上面
との間には隙間が存在しなかった。回路パックを、フレ
ームまたは格間内の電子部品の代表的な配列構成をシミ
ュレートする、常用の風洞と良く似たものの中に配置し
た。この場合、ヒートシンク先端とカバープレートとの
間には隙間が存在した。この常用な風洞配列構成を使用
し、ヒートシンクの熱性能に対する流れバイパスの効果
を評価した。
ク、ハウジングおよび一種の風洞として機能するファン
を示す。この試験で使用されるファンはEG&G RO
TRON(パトリオット−DC)ファンであった。図6
はカバープレートの上面を示す。図6には、空気圧を測
定した位置(A,B,C,DおよびE)が示されてい
る。或る場合には、カバープレートとヒートシンク上面
との間には隙間が存在しなかった。回路パックを、フレ
ームまたは格間内の電子部品の代表的な配列構成をシミ
ュレートする、常用の風洞と良く似たものの中に配置し
た。この場合、ヒートシンク先端とカバープレートとの
間には隙間が存在した。この常用な風洞配列構成を使用
し、ヒートシンクの熱性能に対する流れバイパスの効果
を評価した。
【0052】本発明によるヒートシンクの熱性能を決定
するため、幾つかのパラメータを追跡し、そして、変化
させた。これらのパラメータは、空気流量、部品レイア
ウト、部品電力損および先端隙間である。強制対流冷却
空気量の少ない〜多いを示す、3種類の空気流量を使用
した。幾何的形状および部品レイアウトによるファン電
圧および風洞圧力降下を、空気流量の変動尺度として記
録した。図7は、3種類のファン電圧16,32および
48ボルトにおける圧力降下を示す。これらの差圧は、
周囲(正値)および回路パックハウジングの入口(負
値)について開示されている。圧力降下に付随する、溝
の中心部で測定された空気流速は2.3,4.8および
6.6m/sであった。
するため、幾つかのパラメータを追跡し、そして、変化
させた。これらのパラメータは、空気流量、部品レイア
ウト、部品電力損および先端隙間である。強制対流冷却
空気量の少ない〜多いを示す、3種類の空気流量を使用
した。幾何的形状および部品レイアウトによるファン電
圧および風洞圧力降下を、空気流量の変動尺度として記
録した。図7は、3種類のファン電圧16,32および
48ボルトにおける圧力降下を示す。これらの差圧は、
周囲(正値)および回路パックハウジングの入口(負
値)について開示されている。圧力降下に付随する、溝
の中心部で測定された空気流速は2.3,4.8および
6.6m/sであった。
【0053】ヒートシンクの熱性能は周囲温度を越える
温度上昇δTおよび熱インピーダンスθjaにより表示さ
れている。熱インピーダンスの計算に使用される温度上
昇は、ヒートシンク底板と室温との間の温度上昇に基づ
く。図8および図9は、ファン電圧16Vおよび48V
における、異なる部品電力損(13,16および20
W)に対するδTおよびθjaを示す。横軸は回路パック
の部品番号を示す。(この番号は前記の説明で参照され
た図2〜図4に示された部品番号に対応している。)こ
の形状の場合、空気は前記のスロット付カバープレート
を通して部品に当てられる。両方の空気流速について、
強制対流冷却空気量が少ない場合であっても、温度上昇
は38℃を越えず、また、θjaは0.78〜1.91℃
/Wでしかなかった。デバイス接合温度は、最悪のケー
スの周囲温度50℃でデバイスが動作される場合の工業
標準である125℃よりも遥かに低い。
温度上昇δTおよび熱インピーダンスθjaにより表示さ
れている。熱インピーダンスの計算に使用される温度上
昇は、ヒートシンク底板と室温との間の温度上昇に基づ
く。図8および図9は、ファン電圧16Vおよび48V
における、異なる部品電力損(13,16および20
W)に対するδTおよびθjaを示す。横軸は回路パック
の部品番号を示す。(この番号は前記の説明で参照され
た図2〜図4に示された部品番号に対応している。)こ
の形状の場合、空気は前記のスロット付カバープレート
を通して部品に当てられる。両方の空気流速について、
強制対流冷却空気量が少ない場合であっても、温度上昇
は38℃を越えず、また、θjaは0.78〜1.91℃
/Wでしかなかった。デバイス接合温度は、最悪のケー
スの周囲温度50℃でデバイスが動作される場合の工業
標準である125℃よりも遥かに低い。
【0054】図10は、部品により発生された熱の放散
に対する異なる冷却流体送出システムの影響力と回路パ
ック内のヒートシンクの性能を示す。スロット付カバー
プレートと中実カバープレートについて、ファン電圧3
2Vにおける2種類の部品電力損(13Wおよび16
W)が図示されている。部品電力損が16Wの場合、空
気流は回路パックに対して平行であり、ヒートシンクと
カバープレートとの間には隙間が存在しない。図10の
グラフから明らかなように、空気流の方向は温度上昇に
影響を及ぼす。
に対する異なる冷却流体送出システムの影響力と回路パ
ック内のヒートシンクの性能を示す。スロット付カバー
プレートと中実カバープレートについて、ファン電圧3
2Vにおける2種類の部品電力損(13Wおよび16
W)が図示されている。部品電力損が16Wの場合、空
気流は回路パックに対して平行であり、ヒートシンクと
カバープレートとの間には隙間が存在しない。図10の
グラフから明らかなように、空気流の方向は温度上昇に
影響を及ぼす。
【0055】特に優れた性能は、カバープレート内のス
ロットを通して直接当てられる場合に得られる。しか
し、端部壁を通してカバープレートと平行に空気流を導
入することによって得られる冷却も重要であり、許容可
能な設計限界内にある。更に、図10は、冷却は回路パ
ックの部品位置の関数であり、同レベルの冷却が何れの
空気流導入タイプによっても得られることを示してい
る。この事実は5番と6番の部品により実証される。従
って、適正に設計された本発明の狭溝ヒートシンクの典
型的な熱性能は何れの冷却空気送出システムでも得られ
るという結論が導かれる。
ロットを通して直接当てられる場合に得られる。しか
し、端部壁を通してカバープレートと平行に空気流を導
入することによって得られる冷却も重要であり、許容可
能な設計限界内にある。更に、図10は、冷却は回路パ
ックの部品位置の関数であり、同レベルの冷却が何れの
空気流導入タイプによっても得られることを示してい
る。この事実は5番と6番の部品により実証される。従
って、適正に設計された本発明の狭溝ヒートシンクの典
型的な熱性能は何れの冷却空気送出システムでも得られ
るという結論が導かれる。
【0056】図11は前記の結論の確証となる。図11
は、様々な空気流導入方法および部品配列構成に関する
θjaを示す。また、図11は、ヒートシンクの先端と回
路パックハウジングのカバープレートとの間に隙間が存
在する場合(図11では、従来品(風洞)の表示が付け
られている)のデータも有する。隙間は1.25cm
(最悪の場合)であり、部品毎の電力損は16Wであっ
た。ファン電圧32Vでデータをとった。回路パックハ
ウジング内の空気流速を同一にするために、先端に隙間
がある場合と先端に隙間がない場合とで、圧力降下を一
致させた。
は、様々な空気流導入方法および部品配列構成に関する
θjaを示す。また、図11は、ヒートシンクの先端と回
路パックハウジングのカバープレートとの間に隙間が存
在する場合(図11では、従来品(風洞)の表示が付け
られている)のデータも有する。隙間は1.25cm
(最悪の場合)であり、部品毎の電力損は16Wであっ
た。ファン電圧32Vでデータをとった。回路パックハ
ウジング内の空気流速を同一にするために、先端に隙間
がある場合と先端に隙間がない場合とで、圧力降下を一
致させた。
【0057】図11には注目すべき点が2つ存在する。
ヒートシンクの先端とカバープレートとの間に隙間が存
在する場合の耐熱性θjaは約1.6℃/Wを越えない。
このことは、大量の冷却空気流バイパスにより冷却され
たヒートシンクは申し分のない性能を示すことを意味す
る。カバープレート内のスロットから空気流を直接導入
することによっても顕著な改善が得られるが、その性能
は大抵の設計限界内のものである。
ヒートシンクの先端とカバープレートとの間に隙間が存
在する場合の耐熱性θjaは約1.6℃/Wを越えない。
このことは、大量の冷却空気流バイパスにより冷却され
たヒートシンクは申し分のない性能を示すことを意味す
る。カバープレート内のスロットから空気流を直接導入
することによっても顕著な改善が得られるが、その性能
は大抵の設計限界内のものである。
【0058】注目すべき第2点は、部品の配列構成であ
る。千鳥状および直列状回路パック形状では、カバープ
レートは中実であり、ヒートシンク先端との間に隙間は
存在しなかった。図11に示された結果から明らかなよ
うに、部品の配列構成は、部品が他の部品の直後(例え
ば、別の部品の直ぐ下流側)に配置されていない限り、
性能を損なわない。逆に、ヒートシンク内の冷却空気の
流れが遮断されたりすれば、性能が損なわれる。図11
の中実カバーの千鳥状配置および直列状配置に関するθ
jaを比較すれば、前記の事実が更に確証される。従っ
て、結論として、適正に設計された狭溝ヒートシンク
は、冷却空気の流れが直接遮断されなければ、回路パッ
ク上の部品レイアウトに拘らず、十分な性能を発揮す
る。
る。千鳥状および直列状回路パック形状では、カバープ
レートは中実であり、ヒートシンク先端との間に隙間は
存在しなかった。図11に示された結果から明らかなよ
うに、部品の配列構成は、部品が他の部品の直後(例え
ば、別の部品の直ぐ下流側)に配置されていない限り、
性能を損なわない。逆に、ヒートシンク内の冷却空気の
流れが遮断されたりすれば、性能が損なわれる。図11
の中実カバーの千鳥状配置および直列状配置に関するθ
jaを比較すれば、前記の事実が更に確証される。従っ
て、結論として、適正に設計された狭溝ヒートシンク
は、冷却空気の流れが直接遮断されなければ、回路パッ
ク上の部品レイアウトに拘らず、十分な性能を発揮す
る。
【0059】ヒートシンク寸法の最適化方法 フィン厚さ(τ)および狭溝ヒートシンクのフィン間の
間隔(S)の最適化方法について説明する。ヒートシン
ク底板から空気入口までの全熱インピーダンスは、ヒー
トシンク底板から局所空気流までのインピーダンスと、
局所空気流から空気入口までのインピーダンスの合計で
ある。これは次の方程式で表される。
間隔(S)の最適化方法について説明する。ヒートシン
ク底板から空気入口までの全熱インピーダンスは、ヒー
トシンク底板から局所空気流までのインピーダンスと、
局所空気流から空気入口までのインピーダンスの合計で
ある。これは次の方程式で表される。
【0060】 R(全)=R(ヒートシンク)+R(空気) 但し、 R(ヒートシンク)=1/ηhAs (式中、ηはフィン効率であり、hは伝熱係数であり、
As はヒートシンクの表面積である。); R(空気)=1/2ρAf VCp (式中、ρは冷却流体(この場合、空気)の密度であ
り、Af はヒートシンクの流れ面積であり、Vは流速で
あり、Cp は冷却流体の比熱である。)
As はヒートシンクの表面積である。); R(空気)=1/2ρAf VCp (式中、ρは冷却流体(この場合、空気)の密度であ
り、Af はヒートシンクの流れ面積であり、Vは流速で
あり、Cp は冷却流体の比熱である。)
【0061】前記の方程式において、フィン効率
(η),伝熱係数(h)およびヒートシンク表面積(A
s )は次の方程式により得られる。
(η),伝熱係数(h)およびヒートシンク表面積(A
s )は次の方程式により得られる。
【0062】η=tanh(N)/N (ここで、N=H(2h/Ks τ)0.5 であり、Ks は
フィン導電率である。)
フィン導電率である。)
【0063】h=NuKf /D (ここで、D≒2Sであり、Nuはヌッセルト数であ
り、Kf は冷却流体導電率である。)
り、Kf は冷却流体導電率である。)
【0064】As ≒2LWH/(S+τ) (ここで、Lは冷却流体の流れ方向におけるヒートシン
クの長さであり、Wはヒートシンクの幅であり、Hはヒ
ートシンクの高さである。)
クの長さであり、Wはヒートシンクの幅であり、Hはヒ
ートシンクの高さである。)
【0065】高縦横比の矩形溝を通過する完全に展開さ
れた流れのヌッセルト数(Nu)は8であると仮定す
る。局所空気流温度は流線に沿った溝を通して変化する
ので、R(空気)に関する平均熱インピーダンス値を選
択した。対数平均温度差の代わりに平均熱インピーダン
ス値を使用することにより導入される誤差は小さい。
れた流れのヌッセルト数(Nu)は8であると仮定す
る。局所空気流温度は流線に沿った溝を通して変化する
ので、R(空気)に関する平均熱インピーダンス値を選
択した。対数平均温度差の代わりに平均熱インピーダン
ス値を使用することにより導入される誤差は小さい。
【0066】ヒートシンクの流れ面積(Af )および流
速(V)は次の式により得られる。
速(V)は次の式により得られる。
【0067】Af ≒SHW/(S+τ)
【0068】 V=ΔP(S2 /12μL)(ポアズイユの式) (ここで、ΔPはヒートシンクによる圧力降下であり、
μは冷却流体の粘度である。)
μは冷却流体の粘度である。)
【0069】熱インピーダンスの方程式におけるこれら
の用語を置き換え、そして、3個の無限基、X=S/
H,Y=τ/HおよびK=Kf Nu/Ks を導入すると
次の方程式が得られる。 R(全)={HX(X+Y)(K/XY)0.5 /Kf N
uLW(tanh((K/XY)0.5 ))}+{6μL
(X+Y)/ρCp WΔP(HX)3 }
の用語を置き換え、そして、3個の無限基、X=S/
H,Y=τ/HおよびK=Kf Nu/Ks を導入すると
次の方程式が得られる。 R(全)={HX(X+Y)(K/XY)0.5 /Kf N
uLW(tanh((K/XY)0.5 ))}+{6μL
(X+Y)/ρCp WΔP(HX)3 }
【0070】この方程式は、様々な方法で、2個の独立
変数(X)および(Y)について最適化させることがで
きる。米国、コロラド州のゴールデン,第14街路、8
07番地(私書箱281)に所在のゴールデンソフトウ
エア社から“SURFER”という名称で市販されてい
るソフトウエアパッケージを用いる輪郭プロットによ
り、厚さパラメータτ/Hおよび溝間隔パラメータS/
Hの関数として全熱インピーダンスをプロットすること
からなるグラフ法を使用できる。
変数(X)および(Y)について最適化させることがで
きる。米国、コロラド州のゴールデン,第14街路、8
07番地(私書箱281)に所在のゴールデンソフトウ
エア社から“SURFER”という名称で市販されてい
るソフトウエアパッケージを用いる輪郭プロットによ
り、厚さパラメータτ/Hおよび溝間隔パラメータS/
Hの関数として全熱インピーダンスをプロットすること
からなるグラフ法を使用できる。
【0071】図12は、ΔP=0.15cmH2 O、L
=W=25cmでH=12.5cmの空冷アルミニウム
ヒートシンクについてプロットした輪郭図である。この
輪郭図から明らかなように、S/H=0.077および
τ/H=0.014における最小熱インピーダンスは
1.54℃/Wである。この値は、最適溝間隔0.96
mmおよび最適フィン厚さ0.18mmに相当する。
=W=25cmでH=12.5cmの空冷アルミニウム
ヒートシンクについてプロットした輪郭図である。この
輪郭図から明らかなように、S/H=0.077および
τ/H=0.014における最小熱インピーダンスは
1.54℃/Wである。この値は、最適溝間隔0.96
mmおよび最適フィン厚さ0.18mmに相当する。
【0072】図13は、ΔP=0.15cmH2 O、L
=W=25cmでH=12.5cmの空冷アルミニウム
ヒートシンクにおける、一層高い冷却空気圧および流速
の効果を示す。図13の輪郭図から明らかなように、S
/H=0.057およびτ/H=0.014における最
小熱インピーダンスは0.94℃/Wである。この値
は、最適溝間隔0.72mmおよび最適フィン厚さ0.
18mmに相当する。
=W=25cmでH=12.5cmの空冷アルミニウム
ヒートシンクにおける、一層高い冷却空気圧および流速
の効果を示す。図13の輪郭図から明らかなように、S
/H=0.057およびτ/H=0.014における最
小熱インピーダンスは0.94℃/Wである。この値
は、最適溝間隔0.72mmおよび最適フィン厚さ0.
18mmに相当する。
【0073】図14は、図12および図13のヒートシ
ンクと同様なヒートシンクの輪郭図である。但し、この
輪郭図の場合、ヒートシンク全域の差圧ΔPが0.05
cmH2 Oとなるような冷却空気流量を使用した。図1
3の輪郭図から明らかなように、S/H=0.103お
よびτ/H=0.014における最小熱インピーダンス
は2.4℃/Wである。この値は、最適溝間隔1.28
7mmおよび最適フィン厚さ0.175mmに相当す
る。
ンクと同様なヒートシンクの輪郭図である。但し、この
輪郭図の場合、ヒートシンク全域の差圧ΔPが0.05
cmH2 Oとなるような冷却空気流量を使用した。図1
3の輪郭図から明らかなように、S/H=0.103お
よびτ/H=0.014における最小熱インピーダンス
は2.4℃/Wである。この値は、最適溝間隔1.28
7mmおよび最適フィン厚さ0.175mmに相当す
る。
【0074】図15は、図12〜図14のヒートシンク
と同様なヒートシンクの輪郭図である。但し、この輪郭
図の場合、ヒートシンク全域の差圧ΔPが1.5cmH
2 Oとなるような冷却空気流量を使用した。図15の輪
郭図から明らかなように、S/H=0.045およびτ
/H=0.015における最小熱インピーダンスは0.
61℃/Wである。この値は、最適溝間隔0.563m
mおよび最適フィン厚さ0.188mmに相当する。
と同様なヒートシンクの輪郭図である。但し、この輪郭
図の場合、ヒートシンク全域の差圧ΔPが1.5cmH
2 Oとなるような冷却空気流量を使用した。図15の輪
郭図から明らかなように、S/H=0.045およびτ
/H=0.015における最小熱インピーダンスは0.
61℃/Wである。この値は、最適溝間隔0.563m
mおよび最適フィン厚さ0.188mmに相当する。
【0075】これらの結果から、この詳細に説明した実
証例で考えられるヒートシンクおよび圧力降下に関す
る、最も好ましい溝幅の範囲は約0.5mm(S/H=
約0.04)〜約1.3mm(S/H=約0.104)
であり、最も好ましいフィン厚さの範囲は約0.17m
m(τ/H=約0.0136)〜約0.19mm(τ/
H=約0.0152)である。
証例で考えられるヒートシンクおよび圧力降下に関す
る、最も好ましい溝幅の範囲は約0.5mm(S/H=
約0.04)〜約1.3mm(S/H=約0.104)
であり、最も好ましいフィン厚さの範囲は約0.17m
m(τ/H=約0.0136)〜約0.19mm(τ/
H=約0.0152)である。
【0076】フィン厚さおよび溝間隔が最適値未満の場
合、熱インピーダンスは急速に増大し、フィン厚さおよ
び溝間隔が最適値よりも大きい場合、熱インピーダンス
はゆっくりと増大する。従って、最適値よりも若干大き
なフィン厚さおよび溝間隔を有するヒートシンクを設計
することが好ましい。
合、熱インピーダンスは急速に増大し、フィン厚さおよ
び溝間隔が最適値よりも大きい場合、熱インピーダンス
はゆっくりと増大する。従って、最適値よりも若干大き
なフィン厚さおよび溝間隔を有するヒートシンクを設計
することが好ましい。
【0077】別の実施例 図16は発熱性電子部品に組込まれた本発明のヒートシ
ンクを示す。図16のヒートシンクは、集積回路の製造
に好適な半導体材料の矩形塊に多数の矩形状の平行な溝
を形成することにより作製されている。半導体材料塊中
に溝を形成すると、溝の深さおよび溝間の距離に応じ
て、所定の高さと所定の幅を有するベースから延びる一
連のフィンが創成する。溝は、溝幅およびフィン厚さ寸
法が前記のように最適化されるように形成される。集積
回路48は、光リソグラフィのような任意の集積回路製
造技術によりヒートシンクのベース内に形成される。
ンクを示す。図16のヒートシンクは、集積回路の製造
に好適な半導体材料の矩形塊に多数の矩形状の平行な溝
を形成することにより作製されている。半導体材料塊中
に溝を形成すると、溝の深さおよび溝間の距離に応じ
て、所定の高さと所定の幅を有するベースから延びる一
連のフィンが創成する。溝は、溝幅およびフィン厚さ寸
法が前記のように最適化されるように形成される。集積
回路48は、光リソグラフィのような任意の集積回路製
造技術によりヒートシンクのベース内に形成される。
【0078】図17は、封止または成型された混成集積
回路のような発熱性電子部品50を組込んだヒートシン
クを示す。部品50は、集積回路または個別部品のよう
な発熱性電子部品を1個以上支持する基板を有する。基
板は、本発明の設計方法により寸法が決められたヒート
シンク52も支持している。ヒートシンクは1個以上の
発熱性電子部品と伝熱関係に取着されている。部品50
は基板上に配置された部品を被覆する成型材料または封
止材料も有する。キャビテイ56が封止材料または成型
材料中に形成されている。このキャビテイ56により、
冷却流体は部品50内のヒートシンクの溝を直接通過す
ることができる。別の配列構成では、ヒートシンクフィ
ンは封止材料54の外部に延びており、部品50の外部
に吹き付けられる冷却流体により冷却される。
回路のような発熱性電子部品50を組込んだヒートシン
クを示す。部品50は、集積回路または個別部品のよう
な発熱性電子部品を1個以上支持する基板を有する。基
板は、本発明の設計方法により寸法が決められたヒート
シンク52も支持している。ヒートシンクは1個以上の
発熱性電子部品と伝熱関係に取着されている。部品50
は基板上に配置された部品を被覆する成型材料または封
止材料も有する。キャビテイ56が封止材料または成型
材料中に形成されている。このキャビテイ56により、
冷却流体は部品50内のヒートシンクの溝を直接通過す
ることができる。別の配列構成では、ヒートシンクフィ
ンは封止材料54の外部に延びており、部品50の外部
に吹き付けられる冷却流体により冷却される。
【0079】
【発明の効果】狭溝ヒートシンクについて説明すると共
に、その熱性能を実証した。ヒートシンクの性能を様々
な流れ方向について例証した。カバープレートとヒート
シンク先端との間の隙間(流れバイパス)はヒートシン
クの熱性能を低下するが、常用の電子冷却用途における
本発明のヒートシンクの利点を阻害するほど顕著なもの
ではない。回路板上の部品レイアウトは、ヒートシンク
を通過する冷却流体の流れが遮断されない限り、ヒート
シンクの熱性能にそれほど悪影響を及ぼさない。狭溝ヒ
ートシンクは、前記で説明したような優れた性能を得る
ために、穏当な圧力降下のみを必要とする。この圧力降
下は標準的な冷却ファンより容易に得られる。狭溝ヒー
トシンクはハイパワー電子部品を冷却するのに容易に使
用できる。20W/cm2 (熱源区域に基づく)以上の
発熱性部品は穏やかな強制対流空気冷却により約38℃
の温度上昇しか示さなかった。
に、その熱性能を実証した。ヒートシンクの性能を様々
な流れ方向について例証した。カバープレートとヒート
シンク先端との間の隙間(流れバイパス)はヒートシン
クの熱性能を低下するが、常用の電子冷却用途における
本発明のヒートシンクの利点を阻害するほど顕著なもの
ではない。回路板上の部品レイアウトは、ヒートシンク
を通過する冷却流体の流れが遮断されない限り、ヒート
シンクの熱性能にそれほど悪影響を及ぼさない。狭溝ヒ
ートシンクは、前記で説明したような優れた性能を得る
ために、穏当な圧力降下のみを必要とする。この圧力降
下は標準的な冷却ファンより容易に得られる。狭溝ヒー
トシンクはハイパワー電子部品を冷却するのに容易に使
用できる。20W/cm2 (熱源区域に基づく)以上の
発熱性部品は穏やかな強制対流空気冷却により約38℃
の温度上昇しか示さなかった。
【図1】本発明により狭溝ヒートシンクの一例の斜視図
である。
である。
【図2】ヒートシンク取着部品を千鳥状に配置した本発
明の回路パックの一例の模式的平面図である。
明の回路パックの一例の模式的平面図である。
【図3】ヒートシンク取着部品を直列状に配置した本発
明の回路パックの一例の模式的平面図である。
明の回路パックの一例の模式的平面図である。
【図4】ヒートシンク取着部品を千鳥状に配置した複数
の列を有する本発明の回路パックの一例の模式的平面図
である。
の列を有する本発明の回路パックの一例の模式的平面図
である。
【図5】図2〜図4に示した回路パックを冷却するため
の冷却流体送出装置の一例の模式的構成図である。
の冷却流体送出装置の一例の模式的構成図である。
【図6】回路パック用の閉鎖容器のカバープレート内の
空気口スロットおよび圧力タップを示す、図5に図示し
た装置の一部の上面図である。
空気口スロットおよび圧力タップを示す、図5に図示し
た装置の一部の上面図である。
【図7】千鳥状に配置されたヒートシンク取着部品を有
する回路パックにおける、周囲に関する圧力降下測定値
と溝入力に関する圧力降下測定値を示すグラフ図であ
る。
する回路パックにおける、周囲に関する圧力降下測定値
と溝入力に関する圧力降下測定値を示すグラフ図であ
る。
【図8】2種類のファン電圧における、スロット付カバ
ープレートを有する回路パック内の各部品の周囲温度以
上の温度上昇を示すグラフ図である。
ープレートを有する回路パック内の各部品の周囲温度以
上の温度上昇を示すグラフ図である。
【図9】2種類のファン電圧における、スロット付カバ
ープレートを有する回路パック内の各部品の周囲温度以
上の温度上昇を示すグラフ図である。
ープレートを有する回路パック内の各部品の周囲温度以
上の温度上昇を示すグラフ図である。
【図10】スロット付カバープレートと中実カバープレ
ートを有する回路パックの性能を比較するグラフ図であ
る。
ートを有する回路パックの性能を比較するグラフ図であ
る。
【図11】熱インピーダンスに対する回路パックレイア
ウトおよび空気流進入方法の効果を比較するグラフ図で
ある。
ウトおよび空気流進入方法の効果を比較するグラフ図で
ある。
【図12】ヒートシンク全域の4種類の圧力降下値にお
けるヒートシンク寸法の最適化を例証する輪郭図であ
る。
けるヒートシンク寸法の最適化を例証する輪郭図であ
る。
【図13】ヒートシンク全域の4種類の圧力降下値にお
けるヒートシンク寸法の最適化を例証する輪郭図であ
る。
けるヒートシンク寸法の最適化を例証する輪郭図であ
る。
【図14】ヒートシンク全域の4種類の圧力降下値にお
けるヒートシンク寸法の最適化を例証する輪郭図であ
る。
けるヒートシンク寸法の最適化を例証する輪郭図であ
る。
【図15】ヒートシンク全域の4種類の圧力降下値にお
けるヒートシンク寸法の最適化を例証する輪郭図であ
る。
けるヒートシンク寸法の最適化を例証する輪郭図であ
る。
【図16】発熱性電子部品が組込まれた本発明のヒート
シンクの一例の斜視図である。
シンクの一例の斜視図である。
【図17】成型または封止発熱性電子部品内に組込まれ
た本発明のヒートシンクを示す部分切欠き斜視図であ
る。
た本発明のヒートシンクを示す部分切欠き斜視図であ
る。
10 ヒートシンク 12 フィン 14 ベース 18,20,22,24,26,28 回路素子 30 底板 32 矢線 36 構造体 38 端板 39 端板 40 カバープレート 46 空気口スロット 48 集積回路 50 発熱性電子部品 52 ヒートシンク 54 成型材料 56 キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カヴェ アザール アメリカ合衆国 02090 マサチューセッ ツ ウエストウッド、ブルー ヒル ドラ イヴ 15 (72)発明者 リチャード エドワード キャロン アメリカ合衆国 03079 ニューハンプシ ャー セーラム、コリンシャン ドライヴ 45
Claims (21)
- 【請求項1】 所定の幅を有する少なくとも1個の溝を
画成する所定の高さと所定の厚さを有する複数枚の矩形
のフィンを有するヒートシンクに取着された発熱性電子
素子からなる少なくとも1個の部品と;溝を通してヒー
トシンクに冷却空気をあてる手段とからなり;所定の厚
さ対所定の高さの比率は約0.005〜約0.055の
範囲内であり、所定の幅対所定の高さの比率は約0.0
3〜0.13の範囲内であることを特徴とする回路パッ
ク。 - 【請求項2】 複数個の電子部品と、 複数個の電子部品を支持する底板と、 1個以上の電子部品とそれぞれ伝熱関係にある、底板上
に配列された複数個のヒートシンク、各ヒートシンクは
所定の幅の少なくとも1個の溝を画成する所定の厚さの
フィンを有し、該厚さおよび幅はヒートシンクの熱イン
ピーダンスパラメータを最小にし、 底板上に配列されたヒートシンクを覆うカバープレート
からなる、底板上のヒートシンクを被包する手段と、 被包手段内に冷却流体を導入し、そして、ヒートシンク
内の溝を通して所定の方向に冷却流体を向かわせる手段
とからなる装置。 - 【請求項3】 複数個のヒートシンクは、被包手段内の
冷却流体の流れの所定の方向に対して垂直なラインに沿
って配列されたヒートシンクの列からなることを特徴と
する請求項2の装置。 - 【請求項4】 ヒートシンクは、被包手段内の冷却流体
の流れに対して平行なラインに沿って千鳥状に配列され
ていることを特徴とする請求項3の装置。 - 【請求項5】 底板上の各ヒートシンクに隣接して、被
包手段のカバープレート内に冷却流体進入スロットを更
に有し、該冷却流体進入スロットは、冷却流体進入スロ
ットに付随するヒートシンクの溝内に下方方向に向かっ
て冷却流体を進入させることができることを特徴とする
請求項2の装置。 - 【請求項6】 ヒートシンクは、 それぞれ所定の厚さと所定の高さを有する複数枚の矩形
状フィンと;フィン間に所定の幅の少なくとも1個の溝
とを有し;所定の厚さ対所定の高さの比率は約0.00
5〜約0.055の範囲内であり所定の幅対所定の高さ
の比率は約0.03〜0.13の範囲内である;ことを
特徴とする請求項2の装置。 - 【請求項7】 所定の厚さ対所定の高さの比率は約0.
005〜約0.055の範囲内であり、 所定の幅対所定の高さの比率は約0.08〜約0.13
0の範囲内であることを特徴とする請求項1または2の
装置。 - 【請求項8】 所定の厚さ対所定の高さの比率は約0.
005〜約0.055の範囲内であり、 所定の幅対所定の高さの比率は約0.060〜約0.1
10の範囲内であることを特徴とする請求項1または2
の装置。 - 【請求項9】 所定の厚さ対所定の高さの比率は約0.
005〜約0.055の範囲内であり、 所定の幅対所定の高さの比率は約0.040〜約0.0
90の範囲内であることを特徴とする請求項1または2
の装置。 - 【請求項10】 所定の厚さ対所定の高さの比率は約
0.005〜約0.055の範囲内であり、 所定の幅対所定の高さの比率は約0.030〜約0.0
80の範囲内であることを特徴とする請求項1または2
の装置。 - 【請求項11】 所定の厚さ対所定の高さの比率は約
0.014であり、所定の幅対所定の高さの比率は約
0.103であることを特徴とする請求項1または2の
装置。 - 【請求項12】 所定の厚さ対所定の高さの比率は約
0.014であり、所定の幅対所定の高さの比率は約
0.077であることを特徴とする請求項1または2の
装置。 - 【請求項13】 所定の厚さ対所定の高さの比率は約
0.014であり、所定の幅対所定の高さの比率は約
0.057であることを特徴とする請求項1または2の
装置。 - 【請求項14】 所定の厚さ対所定の高さの比率は約
0.015であり、所定の幅対所定の高さの比率は約
0.045であることを特徴とする請求項1または2の
装置。 - 【請求項15】 フィン厚さが約0.4mmであり、 溝幅が約1.1mmであることを特徴とする請求項1ま
たは2の装置。 - 【請求項16】 一定の熱抵抗を生じるようなフィン厚
さパラメータとチャネル幅パラメータの組み合わせを定
義する、少なくとも一つの位置を決定するステップを含
むことを特徴とする、所定の高さおよび厚さを有するフ
ィンを有し、それによって所定の幅の少なくとも一つの
チャネルを形成することを特徴とするヒートシンクの構
造を最適化する方法。 - 【請求項17】 最小の熱抵抗のヒートシンクを生成す
る、フィン厚さパラメータとチャネル幅パラメータの少
なくとも一つの組み合わせを決定するステップを含むこ
とを特徴とする、請求項16記載の方法。 - 【請求項18】 所定の冷却気流パラメータについて、
フィン厚さとチャネル幅の組み合わせの関数として、熱
抵抗の輪郭プロットを作成するステップから成ることを
特徴とする、請求項16記載の方法。 - 【請求項19】 それぞれ所定の冷却気流パラメータに
ついて、複数の輪郭プロットを作成するステップからな
ることを特徴とする請求項16記載の方法。 - 【請求項20】 さらに、最小の熱抵抗のヒートシンク
を生成する輪郭プロットによって、フィン厚さパラメー
タとチャネル幅パラメータの組み合わせを決定するステ
ップを含むことを特徴とする、請求項16記載の方法。 - 【請求項21】 ヒートシンクの熱抵抗に関するパラメ
ータと、フィン厚さとチャネル幅に関するパラメータの
組み合わせとの間の関係を導くステップと、 熱抵抗パラメータを最小にする、厚さと幅に関するパラ
メータの組み合わせを見いだすステップとを含むことを
特徴とする、所定の高さおよび厚さを有するフィンを有
し、それによって所定の幅の少なくとも一つのチャネル
を形成するヒートシンクの構造を最適化する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35019892A JPH06213588A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 回路パックとそのヒートシンクの構造を最適化する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35019892A JPH06213588A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 回路パックとそのヒートシンクの構造を最適化する方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06213588A true JPH06213588A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=18408884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35019892A Pending JPH06213588A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 回路パックとそのヒートシンクの構造を最適化する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06213588A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002089206A1 (en) * | 2001-04-23 | 2002-11-07 | Showa Denko K.K. | Heat sink |
US6942016B2 (en) | 2002-04-22 | 2005-09-13 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Heat pipe |
JP2009277699A (ja) * | 2008-05-12 | 2009-11-26 | Toshiba Corp | ヒートシンク、ヒートシンクアセンブリ、半導体モジュール及び冷却装置付き半導体装置 |
US8558373B2 (en) | 2009-11-11 | 2013-10-15 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Heatsink, heatsink assembly, semiconductor module, and semiconductor device with cooling device |
JP2016149567A (ja) * | 2016-03-29 | 2016-08-18 | 株式会社新川 | ボンディング装置用ヒータ、ボンディング装置用ヒータ組立体及びボンディング装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPH02113561A (ja) * | 1988-10-24 | 1990-04-25 | Hitachi Ltd | 放熱用部品 |
-
1992
- 1992-12-04 JP JP35019892A patent/JPH06213588A/ja active Pending
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