JPH06201056A - ラジアルリップシール - Google Patents
ラジアルリップシールInfo
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- JPH06201056A JPH06201056A JP5282376A JP28237693A JPH06201056A JP H06201056 A JPH06201056 A JP H06201056A JP 5282376 A JP5282376 A JP 5282376A JP 28237693 A JP28237693 A JP 28237693A JP H06201056 A JPH06201056 A JP H06201056A
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- Japan
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- ring
- seal
- lip
- tension
- radial
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- Granted
Links
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/16—Sealings between relatively-moving surfaces
- F16J15/32—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings
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- F16J15/3208—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings with at least one lip provided with tension elements, e.g. elastic rings
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S277/00—Seal for a joint or juncture
- Y10S277/935—Seal made of a particular material
- Y10S277/944—Elastomer or plastic
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、ヒンジ継ぎ手のピンの周囲
を密封するためのラジアルリップシールを提供すること
である。 【構成】 本シールは、外側の取付け環と、取付け環の
内側に取つけられているゴム製のたわみ環と、たわみ環
の内側に取つけられている引張環と、引張環の内側に取
つけられているエラストマ製の内側シール環とを含む。
シール環の内径はピンよりも十分な量だけ小さく、シー
ルをピンの周囲に取付ける時に引張環に所定量の伸びを
与える。引張環は所定量だけ伸びれるとシール環の周縁
に少なくとも 20 N/cmの半径方向の力を加えること
ができる。シールがこのような独自の構造であるために
土木車両のような極めて苛酷な動作条件において遭遇す
る高度に磨耗性の材料を密封するのに効果があり、この
ような応用において極めて長いサービス寿命を有するシ
ールが提供される。
を密封するためのラジアルリップシールを提供すること
である。 【構成】 本シールは、外側の取付け環と、取付け環の
内側に取つけられているゴム製のたわみ環と、たわみ環
の内側に取つけられている引張環と、引張環の内側に取
つけられているエラストマ製の内側シール環とを含む。
シール環の内径はピンよりも十分な量だけ小さく、シー
ルをピンの周囲に取付ける時に引張環に所定量の伸びを
与える。引張環は所定量だけ伸びれるとシール環の周縁
に少なくとも 20 N/cmの半径方向の力を加えること
ができる。シールがこのような独自の構造であるために
土木車両のような極めて苛酷な動作条件において遭遇す
る高度に磨耗性の材料を密封するのに効果があり、この
ような応用において極めて長いサービス寿命を有するシ
ールが提供される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的にはピン継ぎ
手、または低速で回転するシャフトを密封するために使
用するラジアルリップシールに関し、特定的にはこのよ
うなシールのシールリップに大きい安定した負荷を印加
するための引張環を不可欠的に有する改良されたラジア
ルリップシールに関する。
手、または低速で回転するシャフトを密封するために使
用するラジアルリップシールに関し、特定的にはこのよ
うなシールのシールリップに大きい安定した負荷を印加
するための引張環を不可欠的に有する改良されたラジア
ルリップシールに関する。
【0002】
【従来の技術】ラジアルリップシールは、回転するシャ
フトを密封するための軸箱に、及び振動するピン等を密
封するためのヒンジ継ぎ手に広く使用されている。最も
一般的なラジアルリップシールは、Uカップ型の構造を
有している。比較的きれいな環境では、軸受け潤滑材を
密封するためにはシールリップに僅かな量の半径方向内
向きの負荷を必要とするだけである。動作環境がより汚
れ、より苛酷になってくると、軸箱またはヒンジ継ぎ手
の軸受けの良好な密封性を確保し、且つ磨耗性の汚染物
質を遠去けるためには、より大きいリップ負荷が要求さ
れる。リップの密封能力を高めるべくシールリップの半
径方向内向きの負荷を増大させるために、シールの周囲
にガータばねが使用されることが多い。しかしながら、
シール及びばねのために使用可能な空間の大きさから寸
法的な制約があるために、これらのガータばねによって
与えることができる半径方向内向きの力の大きさには限
界がある。また典型的なUカップ型のシールでは、シー
ルリップはUカップの一方の脚の先端に配置され、その
周囲でリップが運動する弾力的なヒンジ構造を提供して
いる。このようなヒンジは低温においては迅速に応答し
ない。シールリップの応答速度がこのように低いため
に、例えば衝撃荷重が加わった時にピンを離心(リフト
オフ)させ、急速に半径方向に片寄りを生じさせかねな
い。このような離心によって潤滑材が漏洩し、有害な汚
染物質が侵入する可能性が発生する。
フトを密封するための軸箱に、及び振動するピン等を密
封するためのヒンジ継ぎ手に広く使用されている。最も
一般的なラジアルリップシールは、Uカップ型の構造を
有している。比較的きれいな環境では、軸受け潤滑材を
密封するためにはシールリップに僅かな量の半径方向内
向きの負荷を必要とするだけである。動作環境がより汚
れ、より苛酷になってくると、軸箱またはヒンジ継ぎ手
の軸受けの良好な密封性を確保し、且つ磨耗性の汚染物
質を遠去けるためには、より大きいリップ負荷が要求さ
れる。リップの密封能力を高めるべくシールリップの半
径方向内向きの負荷を増大させるために、シールの周囲
にガータばねが使用されることが多い。しかしながら、
シール及びばねのために使用可能な空間の大きさから寸
法的な制約があるために、これらのガータばねによって
与えることができる半径方向内向きの力の大きさには限
界がある。また典型的なUカップ型のシールでは、シー
ルリップはUカップの一方の脚の先端に配置され、その
周囲でリップが運動する弾力的なヒンジ構造を提供して
いる。このようなヒンジは低温においては迅速に応答し
ない。シールリップの応答速度がこのように低いため
に、例えば衝撃荷重が加わった時にピンを離心(リフト
オフ)させ、急速に半径方向に片寄りを生じさせかねな
い。このような離心によって潤滑材が漏洩し、有害な汚
染物質が侵入する可能性が発生する。
【0003】土木用車両のローダリンケージ上のピン継
ぎ手は、シールに対して考え得る最も苛酷な環境の1つ
の例である。このように極端に苛酷な応用では、砂、塵
埃、及び水の混合体のような高度に磨耗性の汚染物質が
継ぎ手自体に侵入するのを防ぐだけではなく、シールリ
ップの下に流入するのを防ぐことも望まれる。何故なら
ば、リップの下にこれらの磨耗性物質が侵入するとピン
内に通ずる溝及びシールリップの両者または何れか一方
を急速に磨滅させるからである。これらの何れかが発生
すると、汚染物質が継ぎ手内に侵入し、早期に継ぎ手に
障害をもたらすようになる。土木応用に見られるような
苛酷な環境では、ガータばねによって与えることができ
る半径方向の力の大きさでは磨耗性物質を封止するには
不十分であることが分かった。本発明は、ラジアルリッ
プシールにおける従来の方式の欠点を解消し、極端に苛
酷な応用において磨耗性の高い汚染物質を封止するため
に十分な大きさの半径方向内向きの力をシールに与え、
且つより良き低温シールリップ応答を得ることを企図す
るものである。
ぎ手は、シールに対して考え得る最も苛酷な環境の1つ
の例である。このように極端に苛酷な応用では、砂、塵
埃、及び水の混合体のような高度に磨耗性の汚染物質が
継ぎ手自体に侵入するのを防ぐだけではなく、シールリ
ップの下に流入するのを防ぐことも望まれる。何故なら
ば、リップの下にこれらの磨耗性物質が侵入するとピン
内に通ずる溝及びシールリップの両者または何れか一方
を急速に磨滅させるからである。これらの何れかが発生
すると、汚染物質が継ぎ手内に侵入し、早期に継ぎ手に
障害をもたらすようになる。土木応用に見られるような
苛酷な環境では、ガータばねによって与えることができ
る半径方向の力の大きさでは磨耗性物質を封止するには
不十分であることが分かった。本発明は、ラジアルリッ
プシールにおける従来の方式の欠点を解消し、極端に苛
酷な応用において磨耗性の高い汚染物質を封止するため
に十分な大きさの半径方向内向きの力をシールに与え、
且つより良き低温シールリップ応答を得ることを企図す
るものである。
【0004】
【発明の概要】本発明の一面によれば、円筒形表面を密
封するためのラジアルリップシールが提供される。この
リップシールは、シール環、引張環、及びたわみ環を含
む。シール環には、その一方の端付近に半径方向内向き
に突き出ているシールリップを設け、その反対の端付近
に半径方向内向きに突き出ているスタビライザリップを
設けてある。引張環はシール環の外側に固定され、所定
の伸び率に伸ばされた時に少なくとも 20 N/cmの大
きい半径方向力をシール環の周縁に加える。たわみ環は
引張環の外側に固定され、シール環が円筒形表面の半径
方向または軸方向変位に制限された大きさまで追随でき
るようにしている。本発明の別の面においては、このよ
うなラジアルリップシールのシール環はポリウレタンで
作られ、また引張環はポリアリルスルホンで作られてお
り、これら2つの材料は結合材または他の接着材を使用
することなく互いに結合し合っている。更に別の面にお
いて本発明は、堅固な取付け環、ゴム製のたわみ環、ポ
リアリルスルホン製の引張環、及びポリウレタン製のシ
ール環を含むラジアルリップシールの製造方法が提供さ
れる。本方法は、取付け環及び引張環を適当な寸法に事
前に加工する段階と、引張環の外面及び取付け環の内面
に適当な結合材を塗布する段階と、ゴム製のたわみ環を
形成するのに適する第1のモールド内に引張環及び取付
け環を配置する段階と、第1のモールド内の引張環と取
付け環との間にゴムを追加する段階と、ゴムを注入し、
硬化させてたわみ環を作成する段階と、シール環を形成
するのに適する第2のモールド内に引張環、取付け環、
及びたわみ環複合体を配置する段階と、ポリウレタンを
引張環の内径に接触させてそれらの間に圧力接触を確保
するのに十分な圧力と、シール環と引張環との接触部分
の間に結合を生じさせるのに十分な時間にわたって約 5
0 乃至約 100°Cの範囲内の温度のポリウレタンを第2
のモールド内に注入する段階と、ポリウレタンを事後硬
化させるのに十分な時間にわたってポリウレタンとポリ
アリルスルホンとを高い温度に維持する段階とを具備す
る。
封するためのラジアルリップシールが提供される。この
リップシールは、シール環、引張環、及びたわみ環を含
む。シール環には、その一方の端付近に半径方向内向き
に突き出ているシールリップを設け、その反対の端付近
に半径方向内向きに突き出ているスタビライザリップを
設けてある。引張環はシール環の外側に固定され、所定
の伸び率に伸ばされた時に少なくとも 20 N/cmの大
きい半径方向力をシール環の周縁に加える。たわみ環は
引張環の外側に固定され、シール環が円筒形表面の半径
方向または軸方向変位に制限された大きさまで追随でき
るようにしている。本発明の別の面においては、このよ
うなラジアルリップシールのシール環はポリウレタンで
作られ、また引張環はポリアリルスルホンで作られてお
り、これら2つの材料は結合材または他の接着材を使用
することなく互いに結合し合っている。更に別の面にお
いて本発明は、堅固な取付け環、ゴム製のたわみ環、ポ
リアリルスルホン製の引張環、及びポリウレタン製のシ
ール環を含むラジアルリップシールの製造方法が提供さ
れる。本方法は、取付け環及び引張環を適当な寸法に事
前に加工する段階と、引張環の外面及び取付け環の内面
に適当な結合材を塗布する段階と、ゴム製のたわみ環を
形成するのに適する第1のモールド内に引張環及び取付
け環を配置する段階と、第1のモールド内の引張環と取
付け環との間にゴムを追加する段階と、ゴムを注入し、
硬化させてたわみ環を作成する段階と、シール環を形成
するのに適する第2のモールド内に引張環、取付け環、
及びたわみ環複合体を配置する段階と、ポリウレタンを
引張環の内径に接触させてそれらの間に圧力接触を確保
するのに十分な圧力と、シール環と引張環との接触部分
の間に結合を生じさせるのに十分な時間にわたって約 5
0 乃至約 100°Cの範囲内の温度のポリウレタンを第2
のモールド内に注入する段階と、ポリウレタンを事後硬
化させるのに十分な時間にわたってポリウレタンとポリ
アリルスルホンとを高い温度に維持する段階とを具備す
る。
【0005】
【実施例】図1に全体を10で示す本発明の原理を実施
したラジアルリップシールは、土木車両等(図示してな
い)のローダリンケージ上に使用される型のヒンジ継ぎ
手12と組合わされている。しかしながら、公知のよう
にラジアルリップシール10はそれが典型的に使用され
ているシャフト用軸箱(図示してない)内のような低速
回転応用にも同じように適しているので、シール10の
使用を振動応用だけに限定する意図はないことを理解さ
れたい。ヒンジ継ぎ手12はハウジング14を含み、ハ
ウジング14はそれを貫通しているピン孔16を有して
いる。ピン孔16には、ハウジング14を通って更に伸
びているピン20を回転可能に取付けるためのスリーブ
軸受け18が設けられている。ハウジング14は、ピン
孔16の一方の端にシール10を受けるための中ぐり孔
22も含んでいる。ピン20は円筒形の密封表面24を
有している。ヒンジ継ぎ手12は、公知のようにして潤
滑油(図示してない)で潤滑されている。ラジアルリッ
プシール10は単一複合構造であり、そして好ましくは
取付け環26、たわみ環28、引張環30及びシール環
32を含む。これらの環は全て互いに同心状に配置され
ており、取付け環26が最も外側の部材であり、たわみ
環28は次の環であって取付け環26の内側に配置さ
れ、引張環30はたわみ環28の内側に配置され、そし
てシール環32が最も内側の部材であって引張環30の
内側に配置されている。
したラジアルリップシールは、土木車両等(図示してな
い)のローダリンケージ上に使用される型のヒンジ継ぎ
手12と組合わされている。しかしながら、公知のよう
にラジアルリップシール10はそれが典型的に使用され
ているシャフト用軸箱(図示してない)内のような低速
回転応用にも同じように適しているので、シール10の
使用を振動応用だけに限定する意図はないことを理解さ
れたい。ヒンジ継ぎ手12はハウジング14を含み、ハ
ウジング14はそれを貫通しているピン孔16を有して
いる。ピン孔16には、ハウジング14を通って更に伸
びているピン20を回転可能に取付けるためのスリーブ
軸受け18が設けられている。ハウジング14は、ピン
孔16の一方の端にシール10を受けるための中ぐり孔
22も含んでいる。ピン20は円筒形の密封表面24を
有している。ヒンジ継ぎ手12は、公知のようにして潤
滑油(図示してない)で潤滑されている。ラジアルリッ
プシール10は単一複合構造であり、そして好ましくは
取付け環26、たわみ環28、引張環30及びシール環
32を含む。これらの環は全て互いに同心状に配置され
ており、取付け環26が最も外側の部材であり、たわみ
環28は次の環であって取付け環26の内側に配置さ
れ、引張環30はたわみ環28の内側に配置され、そし
てシール環32が最も内側の部材であって引張環30の
内側に配置されている。
【0006】取付け環26は円筒形の形状であり、比較
的薄い鋼管材料製であることが好ましいが、別の金属ま
たは他の堅固な材料も同じように使用できる。取付け環
26の最終外径は、ハウジング14内にシール10を取
付けるための中ぐり孔22内に圧入されて締まりばめさ
れるような寸法である。たわみ環28は、ショア硬さ計
で 30 乃至 90 の、柔らかいゴムのような高度に弾力的
で且つ容易に変形可能な材料製であり、ハウジング14
に対するピン20のかなりな軸方向及び半径方向運動に
順応させるために最も厚い成分である。たわみ環28
は、継ぎ手内の潤滑油によって劣化しないように、耐油
合成ゴムであることが好ましい。シール環32は高度に
耐磨耗性のエラストマ材料製である。熱可塑性ポリウレ
タンが、シール環32に最も適している。シール環32
は、半径方向内向きに突き出ているシールリップ34を
その外端付近に、また横方向に離間し半径方向内向きに
突き出ているスタビライザリップ36をその内端付近に
設けるのに十分な軸方向長さを有している。シール環3
2は、ピンの振動または回転中にシールリップ34を潤
滑し且つシールリップ34と密封表面24との間に潤滑
油を存在させるためにヒンジ継ぎ手12内の潤滑油をシ
ールリップ34に通じさせるためのスタビライザリップ
36を通る少なくとも1つの、好ましくは複数の通路ま
たは溝38の形状の通路手段をも含んでいる。シールリ
ップ34には大きい半径方向負荷の下で安定なジオメト
リをシールリップ34に与える約 70 °の面角“F”
と、約 20 °のヒール角“H”とを設けることが好まし
い。同じ理由からスタビライザリップ36にも同じ面角
及びヒール角を設け、シールリップ34とスタビライザ
リップ36とが同じように磨滅するように、またシール
リップ34と揃いの特性が得られるようにすることが好
ましい。
的薄い鋼管材料製であることが好ましいが、別の金属ま
たは他の堅固な材料も同じように使用できる。取付け環
26の最終外径は、ハウジング14内にシール10を取
付けるための中ぐり孔22内に圧入されて締まりばめさ
れるような寸法である。たわみ環28は、ショア硬さ計
で 30 乃至 90 の、柔らかいゴムのような高度に弾力的
で且つ容易に変形可能な材料製であり、ハウジング14
に対するピン20のかなりな軸方向及び半径方向運動に
順応させるために最も厚い成分である。たわみ環28
は、継ぎ手内の潤滑油によって劣化しないように、耐油
合成ゴムであることが好ましい。シール環32は高度に
耐磨耗性のエラストマ材料製である。熱可塑性ポリウレ
タンが、シール環32に最も適している。シール環32
は、半径方向内向きに突き出ているシールリップ34を
その外端付近に、また横方向に離間し半径方向内向きに
突き出ているスタビライザリップ36をその内端付近に
設けるのに十分な軸方向長さを有している。シール環3
2は、ピンの振動または回転中にシールリップ34を潤
滑し且つシールリップ34と密封表面24との間に潤滑
油を存在させるためにヒンジ継ぎ手12内の潤滑油をシ
ールリップ34に通じさせるためのスタビライザリップ
36を通る少なくとも1つの、好ましくは複数の通路ま
たは溝38の形状の通路手段をも含んでいる。シールリ
ップ34には大きい半径方向負荷の下で安定なジオメト
リをシールリップ34に与える約 70 °の面角“F”
と、約 20 °のヒール角“H”とを設けることが好まし
い。同じ理由からスタビライザリップ36にも同じ面角
及びヒール角を設け、シールリップ34とスタビライザ
リップ36とが同じように磨滅するように、またシール
リップ34と揃いの特性が得られるようにすることが好
ましい。
【0007】引張環30は薄い円筒形構造であり、伸ば
した時に大きいフープ張力を発生する一方で、時間の経
過と共にフープ張力を失わないように優れた耐引張クリ
ープ特性を呈する高い引張強さの材料で作らなければな
らない。具体的には、引張環30の材料は 300乃至 14,
000 MPa、好ましくは約 3000 MPaの引張係数を有
し、極限の伸び率は少なくとも5%を有しているべきで
ある。またこの材料は4%の伸び率に伸ばした後に 10,
000 時間で 50 %以下のクリープを呈するべきである。
ここに使用しているクリープとは、引張環をその極限の
伸びより低い伸び率に伸ばした後に引張環が有している
初期フープ張力の時間の経過に伴う損失のことである。
またこの材料は、ゴム製のたわみ環28とシール環32
とに適当に結合することができるものでなければならな
い。ポリアリルスルホンは、接着材を使用しなくともポ
リウレタンに強く結合することを見出したので、引張環
30に最も適する材料であることが分かった。ポリアリ
ルスルホンは数社から入手可能である。具体的には、ジ
ョージア州アトランタの Amoco Performance Products,
Inc. から商品名 Radel A100 として市販されているポ
リアリルスルホンを使用して好結果を得ている。
した時に大きいフープ張力を発生する一方で、時間の経
過と共にフープ張力を失わないように優れた耐引張クリ
ープ特性を呈する高い引張強さの材料で作らなければな
らない。具体的には、引張環30の材料は 300乃至 14,
000 MPa、好ましくは約 3000 MPaの引張係数を有
し、極限の伸び率は少なくとも5%を有しているべきで
ある。またこの材料は4%の伸び率に伸ばした後に 10,
000 時間で 50 %以下のクリープを呈するべきである。
ここに使用しているクリープとは、引張環をその極限の
伸びより低い伸び率に伸ばした後に引張環が有している
初期フープ張力の時間の経過に伴う損失のことである。
またこの材料は、ゴム製のたわみ環28とシール環32
とに適当に結合することができるものでなければならな
い。ポリアリルスルホンは、接着材を使用しなくともポ
リウレタンに強く結合することを見出したので、引張環
30に最も適する材料であることが分かった。ポリアリ
ルスルホンは数社から入手可能である。具体的には、ジ
ョージア州アトランタの Amoco Performance Products,
Inc. から商品名 Radel A100 として市販されているポ
リアリルスルホンを使用して好結果を得ている。
【0008】シール10は以下のようにして製造され
る。先ず、取付け環26と引張環30とを別々に適当な
寸法に事前加工する。鋼製の取付け環26は、どのよう
な普通の技法で作ってもよい。以下に説明する目的か
ら、取付け環26は先ず最終直径よりも約 15 %大きい
寸法の直径に作る。引張環30は適当な成形プロセスに
よって、ピン20上に取付ける時の最終寸法よりも約2
%小さい直径寸法に形成する。次に、たわみ環28の所
望形状を形成するのに適する第1のモールドを使用し、
普通のゴムモールド及び硬化プロセスを使用することに
よって、たわみ環28のゴムを引張環30と取付け環2
6との間にモールドする。モールドの前に、引張環30
の外面と取付け環26の内面とに適当な接着材を塗布し
てたわみ環28を引張環30と取付け環26とに固定し
ておくことが好ましい。これを遂行した後にシール環3
2を構成し、同時に引張環30に付着させる。これはシ
ール環32を構成するためのモールディングプロセス中
に遂行される。このモールディングプロセスでは、先に
形成した引張環30、たわみ環28及び取付け環26の
複合体を、シール環32の所望形状を形成するのに適す
る第2のモールド内に配置する。次に、ポリウレタンが
引張環30の内径と圧力接触するように、十分な圧力で
ポリウレタンを第2のモールド内に注入する。一般に接
触の圧力は 17 MPa乃至約 54 MPaの範囲内にあ
り、約 28 MPaであることが好ましい。接触の形成は
一般に約 50 乃至約 200°C の範囲内の温度で行われ
る。この接触形成は上記温度で、且つ上記圧力接触状態
の下で、シール環32の接触表面部分と引張環30との
間に結合をもたらすのに十分な時間のわたって続行され
る。一般に接触時間は 0.5秒乃至約 20 秒の範囲内にあ
る。ポリウレタンとポリアリルスルホンとの結合を完全
に完了させるために、ポリウレタンを事後硬化させるの
に十分な時間にわたって 90 °乃至 125°Cの範囲内の
高い温度にこれらを維持し、それによってこれらの間の
結合を強化する。好ましくは、事後硬化時間は 16 乃至
24 時間の範囲であろう。思いもかけなかったことであ
るが上記プロセスを使用することによって、シール環3
2と引張環30との間に接着材を使用することなくそれ
らの間に直接結合が得られ、形成された結合はシール1
0が曝される応力に十分に耐える強さであることが分か
った。
る。先ず、取付け環26と引張環30とを別々に適当な
寸法に事前加工する。鋼製の取付け環26は、どのよう
な普通の技法で作ってもよい。以下に説明する目的か
ら、取付け環26は先ず最終直径よりも約 15 %大きい
寸法の直径に作る。引張環30は適当な成形プロセスに
よって、ピン20上に取付ける時の最終寸法よりも約2
%小さい直径寸法に形成する。次に、たわみ環28の所
望形状を形成するのに適する第1のモールドを使用し、
普通のゴムモールド及び硬化プロセスを使用することに
よって、たわみ環28のゴムを引張環30と取付け環2
6との間にモールドする。モールドの前に、引張環30
の外面と取付け環26の内面とに適当な接着材を塗布し
てたわみ環28を引張環30と取付け環26とに固定し
ておくことが好ましい。これを遂行した後にシール環3
2を構成し、同時に引張環30に付着させる。これはシ
ール環32を構成するためのモールディングプロセス中
に遂行される。このモールディングプロセスでは、先に
形成した引張環30、たわみ環28及び取付け環26の
複合体を、シール環32の所望形状を形成するのに適す
る第2のモールド内に配置する。次に、ポリウレタンが
引張環30の内径と圧力接触するように、十分な圧力で
ポリウレタンを第2のモールド内に注入する。一般に接
触の圧力は 17 MPa乃至約 54 MPaの範囲内にあ
り、約 28 MPaであることが好ましい。接触の形成は
一般に約 50 乃至約 200°C の範囲内の温度で行われ
る。この接触形成は上記温度で、且つ上記圧力接触状態
の下で、シール環32の接触表面部分と引張環30との
間に結合をもたらすのに十分な時間のわたって続行され
る。一般に接触時間は 0.5秒乃至約 20 秒の範囲内にあ
る。ポリウレタンとポリアリルスルホンとの結合を完全
に完了させるために、ポリウレタンを事後硬化させるの
に十分な時間にわたって 90 °乃至 125°Cの範囲内の
高い温度にこれらを維持し、それによってこれらの間の
結合を強化する。好ましくは、事後硬化時間は 16 乃至
24 時間の範囲であろう。思いもかけなかったことであ
るが上記プロセスを使用することによって、シール環3
2と引張環30との間に接着材を使用することなくそれ
らの間に直接結合が得られ、形成された結合はシール1
0が曝される応力に十分に耐える強さであることが分か
った。
【0009】上述のようにしてシール10が構成された
後、適当なすえ込み操作によって取付け環26の寸法を
最終直径まで減少させる。好ましくは、このすえ込みに
よってたわみ環28の半径方向高さを約 15 %まで減少
させる。このすえ込み操作の目的は、ゴムを半径方向に
圧縮し、使用中にゴムが引張られないようにすることに
よってゴム製のたわみ環28のサービス寿命を向上させ
ることである。このように組立てられたシール環32の
シールリップ34及びスタビライザリップ36の内径
は、それぞれ、ピン20の外径よりも所定量だけ小さ
い。その結果、シール10をピン20に取付けるために
は引張環30を所定量だけ伸ばさなければならない。こ
の伸びが引張環30内にフープ張力を発生させ、このフ
ープ張力がシール環32の周縁に少なくとも 20 N/c
mの半径方向の力を印加するようになる。一般的には、
引張環30は、約 0.5%乃至約 2.5%、好ましくは約1
%乃至約2%の範囲内の伸び率において 50 乃至 250N
/cmの半径方向の力を印加することができる。例え
ば、直径約 55 mm、軸方向幅約 10 mm、半径方向厚
み2.25mmの Radel A100 製のポリアリルスルホン引張
環は、1.5 %の伸びレベルにおいて約 250N/cmの実
質公称半径方向の力を発生する。Radel A100は 6.5%の
極限伸びを有している。伸びを2%またはそれ以下のレ
ベルに維持することによって、発生するクリープの量が
最小になることが分かった。従ってフープ張力によって
与えられる力は、シール10のサービス寿命全体を通し
て実質的に一定に維持されるようになる。
後、適当なすえ込み操作によって取付け環26の寸法を
最終直径まで減少させる。好ましくは、このすえ込みに
よってたわみ環28の半径方向高さを約 15 %まで減少
させる。このすえ込み操作の目的は、ゴムを半径方向に
圧縮し、使用中にゴムが引張られないようにすることに
よってゴム製のたわみ環28のサービス寿命を向上させ
ることである。このように組立てられたシール環32の
シールリップ34及びスタビライザリップ36の内径
は、それぞれ、ピン20の外径よりも所定量だけ小さ
い。その結果、シール10をピン20に取付けるために
は引張環30を所定量だけ伸ばさなければならない。こ
の伸びが引張環30内にフープ張力を発生させ、このフ
ープ張力がシール環32の周縁に少なくとも 20 N/c
mの半径方向の力を印加するようになる。一般的には、
引張環30は、約 0.5%乃至約 2.5%、好ましくは約1
%乃至約2%の範囲内の伸び率において 50 乃至 250N
/cmの半径方向の力を印加することができる。例え
ば、直径約 55 mm、軸方向幅約 10 mm、半径方向厚
み2.25mmの Radel A100 製のポリアリルスルホン引張
環は、1.5 %の伸びレベルにおいて約 250N/cmの実
質公称半径方向の力を発生する。Radel A100は 6.5%の
極限伸びを有している。伸びを2%またはそれ以下のレ
ベルに維持することによって、発生するクリープの量が
最小になることが分かった。従ってフープ張力によって
与えられる力は、シール10のサービス寿命全体を通し
て実質的に一定に維持されるようになる。
【0010】有利なことには、本発明により製造された
ラジアルリップシール10は、従来のシールよりも遥か
に大きいリップ力を有するラジアルリップシール10を
提供し、このシールリップは有害且つ高度に磨耗性の材
料がヒンジ継ぎ手12内に侵入することを阻止すること
ができ、またこれらの材料がシールリップ自体の下にさ
え侵入できないようにする。またこの構造は、ハウジン
グ14に対するピン20の軸方向または半径方向の運動
によってリップ負荷が影響を受けないようにすることも
可能である。これは、このような軸方向または半径方向
の運動がたわみ環28のたわみのみによって吸収される
からであり、たわみ環28がこのような責務を容易に遂
行できるように合成されているからである。リップまた
は引張環30は、ピン20のこのような運動に対してた
わむ必要はない。これは、シール10が従来のどのリッ
プシールよりもよりしっかりとピン20をつかみ、それ
が更にピン20上のシールリップ34の軸方向及び半径
方向運動に抵抗力を与えることによって支援されてい
る。これによってシール10は、ピン20上でシールリ
ップ34の何等の軸方向運動も伴わずに、ハウジング1
4に対するピンのかなりな軸方向変位を、たわみ環28
だけによって吸収することができる。以上のように、砂
及び他の磨耗性材料を帯びる恐れのあるピン20の密封
表面24の露出部分をシールリップ34がこする(もし
くはワイプする)ことはない(従来のリップシールでは
こすられていた)。
ラジアルリップシール10は、従来のシールよりも遥か
に大きいリップ力を有するラジアルリップシール10を
提供し、このシールリップは有害且つ高度に磨耗性の材
料がヒンジ継ぎ手12内に侵入することを阻止すること
ができ、またこれらの材料がシールリップ自体の下にさ
え侵入できないようにする。またこの構造は、ハウジン
グ14に対するピン20の軸方向または半径方向の運動
によってリップ負荷が影響を受けないようにすることも
可能である。これは、このような軸方向または半径方向
の運動がたわみ環28のたわみのみによって吸収される
からであり、たわみ環28がこのような責務を容易に遂
行できるように合成されているからである。リップまた
は引張環30は、ピン20のこのような運動に対してた
わむ必要はない。これは、シール10が従来のどのリッ
プシールよりもよりしっかりとピン20をつかみ、それ
が更にピン20上のシールリップ34の軸方向及び半径
方向運動に抵抗力を与えることによって支援されてい
る。これによってシール10は、ピン20上でシールリ
ップ34の何等の軸方向運動も伴わずに、ハウジング1
4に対するピンのかなりな軸方向変位を、たわみ環28
だけによって吸収することができる。以上のように、砂
及び他の磨耗性材料を帯びる恐れのあるピン20の密封
表面24の露出部分をシールリップ34がこする(もし
くはワイプする)ことはない(従来のリップシールでは
こすられていた)。
【0011】前述したように、従来技術のリップシール
のシールリップは片持ち腕の端に配置されている。これ
は、ピンが半径方向に運動するとリップをある弧内で運
動させる。シールリップのこの弧状運動はピンに対する
リップの向きを変化させる。大きい負荷の下では、リッ
プは内側に密着するかまたは外側に開き得るので、ピン
表面24との所望の密封接触が得られなくなる。本発明
のシール構造では、シールリップ34のこのような弧状
運動は排除されており、密封表面24に対するシールリ
ップ34の適切なリップ配向が維持されている。本シー
ル10においては所望の面角及びヒール角を有するシー
ルリップ34及びスタビライザリップ36を設けたこと
により、シールリップ34の密着または開きに対してさ
らなる抵抗力が得られる。具体的には、各リップは円筒
形ピン密封表面24に対してほぼ70°の面角と、ほぼ 2
0 °のヒール角を有している。引張環30も、ピン20
の片寄りには無関係に円筒形表面24に対するシールリ
ップ34及びスタビライザリップ36を適切な向きに維
持するための安定なベースをシール環32に提供してい
る。本ラジアルリップシール10が上述したような構造
になっているため、シール10は土木用車両の土木応用
に見られるような高度に磨耗性の砂、塵埃、及び水の混
合体に連続的に曝される最も苛酷な動作条件において長
いサービス寿命を得ることができる。
のシールリップは片持ち腕の端に配置されている。これ
は、ピンが半径方向に運動するとリップをある弧内で運
動させる。シールリップのこの弧状運動はピンに対する
リップの向きを変化させる。大きい負荷の下では、リッ
プは内側に密着するかまたは外側に開き得るので、ピン
表面24との所望の密封接触が得られなくなる。本発明
のシール構造では、シールリップ34のこのような弧状
運動は排除されており、密封表面24に対するシールリ
ップ34の適切なリップ配向が維持されている。本シー
ル10においては所望の面角及びヒール角を有するシー
ルリップ34及びスタビライザリップ36を設けたこと
により、シールリップ34の密着または開きに対してさ
らなる抵抗力が得られる。具体的には、各リップは円筒
形ピン密封表面24に対してほぼ70°の面角と、ほぼ 2
0 °のヒール角を有している。引張環30も、ピン20
の片寄りには無関係に円筒形表面24に対するシールリ
ップ34及びスタビライザリップ36を適切な向きに維
持するための安定なベースをシール環32に提供してい
る。本ラジアルリップシール10が上述したような構造
になっているため、シール10は土木用車両の土木応用
に見られるような高度に磨耗性の砂、塵埃、及び水の混
合体に連続的に曝される最も苛酷な動作条件において長
いサービス寿命を得ることができる。
【0012】本発明の他の面、目的、及び長所は以上の
説明、特許請求の範囲、及び添付図面の検討から明白に
なるであろう。
説明、特許請求の範囲、及び添付図面の検討から明白に
なるであろう。
【図1】本発明の原理を実施したラジアルリップシール
を示すヒンジ継ぎ手の部分断面図である。
を示すヒンジ継ぎ手の部分断面図である。
【図2】図1に示すシールを単独で示す拡大断面図であ
る。
る。
【符号の説明】 10 ラジアルリップシール 12 ヒンジ継ぎ手 14 ハウジング 16 ピン孔 18 スリーブ軸受け 20 ピン 22 中ぐり孔 24 密封表面 26 取付け環 28 たわみ環 30 引張環 32 シール環 34 シールリップ 36 スタビライザリップ 38 通路(溝)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アレン エム ディッキー アメリカ合衆国 イリノイ州 61614 ピ オーリア ノース フォックス ポイント ドライヴ 6903
Claims (22)
- 【請求項1】 円筒形表面を密封するためのラジアルリ
ップシールであって、 一方の端付近に半径方向内向きに突き出ているシールリ
ップを設け、その反対の端付近に半径方向内向きに突き
出ているスタビライザリップを設けるのに十分な軸方向
長さを有するシール環と、 シール環の外側に固定され、所定の伸び率に伸ばされた
時に上記シール環の長さに沿う周縁に少なくとも 20 N
/cmの大きさの半径方向の力を加える引張環と、 引張環の外側に固定され、円筒形表面の半径方向または
軸方向変位に上記シール環が制限された大きさまで追随
できるようにするたわみ環とを具備することを特徴とす
るシール。 - 【請求項2】 上記引張環は、上記引張環の約 0.5%乃
至約 2.5%の範囲内の伸び率においてシール環の周縁に
50 乃至 250N/cmの半径方向の力を加えることがで
きる材料で作られている請求項1に記載のシール。 - 【請求項3】 上記シールリップ及びスタビライザリッ
プは各々、シールを上記円筒形表面の周囲に取付けた時
に、上記引張環を所望の伸び率まで伸ばすのに十分な寸
法の内径を有している請求項2に記載のシール。 - 【請求項4】 上記引張環の材料は、ポリアリルスルホ
ンである請求項1に記載のシール。 - 【請求項5】 上記所定量の伸びは、ポリアリルスルホ
ンの約2%の伸びに等価である請求項4に記載のシー
ル。 - 【請求項6】 上記シール環は、ポリウレタン材料製で
ある請求項5に記載のシール。 - 【請求項7】 上記たわみ環の外側に固定されている取
付け環をも具備し、上記取付け環は上記たわみ環を圧縮
状態に維持するのに十分な量だけ直径が減少される請求
項6に記載のシール。 - 【請求項8】 上記シールは、上記シールリップへ潤滑
材を通じさせるための通路手段を含む請求項7に記載の
シール。 - 【請求項9】 上記シール環は、如何なる結合材をも用
いずに上記引張環に結合されている請求項8に記載のシ
ール。 - 【請求項10】 円筒形表面を有するピンと、ラジアル
リップシールを受け入れるために上記ピンの周囲に設け
られている中ぐり孔とを含むヒンジ継ぎ手を密封するた
めのラジアルリップシールであって、 上記シールを上記中ぐり孔の中に取付けるための外側取
付け環と、 上記円筒形ピン表面の周囲を密封するための熱可塑性エ
ラストマ材料製の内側シール環と、 上記取付け環の内側に配置されていて該環に固定され、
上記ヒンジ継ぎ手に対する上記ピンの軸方向及び半径方
向運動を吸収するゴム製たわみ環と、 上記たわみ環と上記シール環との間に配置され、上記シ
ール環に半径方向の負荷を連続的に加える引張環とを具
備することを特徴とするシール。 - 【請求項11】 上記シール環は、上記円筒形表面より
も十分な量だけ小さい内径を有し、上記シールを上記円
筒形表面の周囲に取付ける時に上記引張環が所定量だけ
伸ばされるようになっており、 上記引張環は、上記所定量に伸ばされた時に上記シール
環の周縁に少なくとも20N/cmの半径方向の力を加え
ることができる請求項10に記載のシール。 - 【請求項12】 上記引張環は、300 乃至 14,000 MP
aの引張係数と、少なくとも5%の極限伸び率とを有す
る材料で作られ、4%の伸び率に伸ばされた後に 10,00
0 時間にわたって 50 %以下のクリープを呈する材料で
作られている請求項11に記載のシール。 - 【請求項13】 上記引張環の材料は、約 3000 の引張
係数と、約 6.5%の極限伸び率とを有し、2%の伸び率
において周縁に 150N/cmよりも大きい初期フープ張
力を発生することができる請求項12に記載のシール。 - 【請求項14】 上記引張環の材料は、ポリアリルスル
ホンである請求項11に記載のシール。 - 【請求項15】 上記所定量の伸びは、ポリアリルスル
ホンの約2%の伸びに等価である請求項14に記載のシ
ール。 - 【請求項16】 上記シール環は、ポリウレタン材料製
である請求項15に記載のシール。 - 【請求項17】 上記取付け環は鋼製であり、その直径
が上記ゴム製のたわみ環を圧縮状態に維持するのに十分
な量だけすえ込みによって減少される請求項16に記載
のシール。 - 【請求項18】 上記シール環は、一方の端付近に半径
方向内向きに突き出ているシールリップを設け、その反
対の端付近に横方向に離間し半径方向内向きに突き出て
いるスタビライザリップを設けるのに十分な軸方向長さ
と、上記スタビライザリップを通して上記シールリップ
へ潤滑材を通じさせるための通路手段とを有する請求項
17に記載のシール。 - 【請求項19】 上記シールリップ及びスタビライザリ
ップは各々、約 70°の面角と、約 20 °のヒール角と
を有している請求項18に記載のシール。 - 【請求項20】 上記シール環は、如何なる結合材をも
用いずに上記引張環に結合されている請求項19に記載
のシール。 - 【請求項21】 堅固な取付け環と、ゴム製のたわみ環
と、ポリアリルスルホン製の引張環と、ポリウレタン製
のシール環とを有し、円筒形表面を密封するための複合
ラジアルリップシールを製造する方法であって、 取付け環と引張環とを安定な寸法に事前に加工する段階
と、 引張環の外面及び取付け環の内面に適当な結合材を塗布
する段階と、 ゴム製たわみ環を形成するのに適する第1のモールド内
に引張環及び取付け環を配置する段階と、 第1のモールド内の引張環と取付け環との間にゴムを追
加する段階と、 ゴムを成形し、硬化させてたわみ環を作成する段階と、 上記シール環を形成するのに適する第2のモールド内に
引張環、取付け環、及びたわみ環複合体を配置する段階
と、 ポリウレタンを引張環の内径に接触させてそれらの間に
圧力接触を確保するのに十分な圧力と、シール環と引張
環との接触部分の間に結合を生じさせるのに十分な時間
にわたって約 50 乃至約 100°Cの範囲内の温度のポリ
ウレタンを第2のモールド内に注入する段階と、 ポリウレタンを事後硬化させるのに十分な時間にわたっ
てポリウレタンとポリアリルスルホンとを高い温度に維
持する段階とを具備することを特徴とする方法。 - 【請求項22】 上記取付け環の直径を、上記ゴム製の
たわみ環を圧縮状態に維持するのに十分な量だけすえ込
みによって減少させる請求項21に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/974635 | 1992-11-12 | ||
US07/974,635 US5380016A (en) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | Radial lip seal |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06201056A true JPH06201056A (ja) | 1994-07-19 |
JP3550172B2 JP3550172B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=25522285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28237693A Expired - Fee Related JP3550172B2 (ja) | 1992-11-12 | 1993-11-11 | ラジアルリップシール |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US5380016A (ja) |
JP (1) | JP3550172B2 (ja) |
DE (1) | DE4338764A1 (ja) |
SE (1) | SE509598C2 (ja) |
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WO2004097234A1 (ja) * | 2003-05-02 | 2004-11-11 | Komatsu Ltd. | 軸受シール及び回動装置 |
JP2006057834A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-03-02 | Kayaba Ind Co Ltd | 摺動部のシール構造 |
WO2006049152A1 (ja) | 2004-11-02 | 2006-05-11 | Komatsu Ltd. | 軸受けシール |
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JP3407436B2 (ja) * | 1994-10-28 | 2003-05-19 | エヌオーケー株式会社 | 密封装置 |
DE19511550A1 (de) * | 1995-03-29 | 1996-10-02 | Schaeffler Waelzlager Kg | Welle mit einem Dichtring |
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