JPH06178933A - 酸素吸着剤及び酸素と窒素の分離方法 - Google Patents
酸素吸着剤及び酸素と窒素の分離方法Info
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- JPH06178933A JPH06178933A JP4332940A JP33294092A JPH06178933A JP H06178933 A JPH06178933 A JP H06178933A JP 4332940 A JP4332940 A JP 4332940A JP 33294092 A JP33294092 A JP 33294092A JP H06178933 A JPH06178933 A JP H06178933A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低温・低圧吸着条件下で酸素吸着量が大き
く、酸素選択性の優れた酸素吸着剤、及び、該吸着剤を
用いて極めて少ない動力原単位で高純度の酸素を容易に
得ることができる酸素・窒素の分離方法を提供しようと
するものである。 【構成】 (1) Na−A型ゼオライトのNaイオンの3
〜20%をKイオンでイオン交換した後、常圧下で温度
600〜760℃で熱処理してなる酸素吸着剤、及び、
(2) この酸素吸着剤を充填した2塔以上の吸着塔を室温
以下に保持し、酸素・窒素混合ガスを大気圧〜3ata
で吸着塔に供給して酸素を選択的に吸着させ、高純度窒
素又は窒素富化ガスを流出させ、他方の吸着塔を0.0
8〜0.5ataに減圧して吸着剤を再生し、酸素富化
ガスを回収し、上記の吸着工程と再生工程を連続的に切
り換えることを特徴とする酸素と窒素の分離方法であ
る。
く、酸素選択性の優れた酸素吸着剤、及び、該吸着剤を
用いて極めて少ない動力原単位で高純度の酸素を容易に
得ることができる酸素・窒素の分離方法を提供しようと
するものである。 【構成】 (1) Na−A型ゼオライトのNaイオンの3
〜20%をKイオンでイオン交換した後、常圧下で温度
600〜760℃で熱処理してなる酸素吸着剤、及び、
(2) この酸素吸着剤を充填した2塔以上の吸着塔を室温
以下に保持し、酸素・窒素混合ガスを大気圧〜3ata
で吸着塔に供給して酸素を選択的に吸着させ、高純度窒
素又は窒素富化ガスを流出させ、他方の吸着塔を0.0
8〜0.5ataに減圧して吸着剤を再生し、酸素富化
ガスを回収し、上記の吸着工程と再生工程を連続的に切
り換えることを特徴とする酸素と窒素の分離方法であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸素と窒素を主成分と
する空気等の混合気体より低温で選択的に酸素を吸着す
る酸素吸着剤、及び、該吸着剤を用いて、酸素と窒素を
分離する方法に関する。
する空気等の混合気体より低温で選択的に酸素を吸着す
る酸素吸着剤、及び、該吸着剤を用いて、酸素と窒素を
分離する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】酸素吸着剤を利用して空気から酸素と窒
素を吸着分離する方法は、装置が小型簡易であり、無人
運転に近いほど保守を必要としない、という利点がある
ため、酸素製造量が10〜3000Nm3 −N2 /h程
度の中小型の窒素製造装置として近年使用例が増えてき
ており、深冷分離装置で作られる液体窒素を輸送して使
用するケースについての代替も進行している。そこで
は、酸素吸着剤として活性炭系のモレキュラーシーブス
カーボン4Aが最も多く使用されている。
素を吸着分離する方法は、装置が小型簡易であり、無人
運転に近いほど保守を必要としない、という利点がある
ため、酸素製造量が10〜3000Nm3 −N2 /h程
度の中小型の窒素製造装置として近年使用例が増えてき
ており、深冷分離装置で作られる液体窒素を輸送して使
用するケースについての代替も進行している。そこで
は、酸素吸着剤として活性炭系のモレキュラーシーブス
カーボン4Aが最も多く使用されている。
【0003】上記の吸着分離方法は、空気圧縮機、2塔
以上の酸素吸着塔、場合によっては真空ポンプからなる
装置で実施される。一方の吸着塔に圧縮空気を送ると、
吸着塔に充填された酸素吸着剤により、空気中の酸素が
吸着分離され、残る高圧の窒素が吸着塔の後方より回収
される。そして、他方の吸着塔は、減圧したり、必要に
応じて製品の窒素の一部を向流で流したり、真空ポンプ
で強力に吸引することにより、酸素を脱着回収して吸着
剤を再生する。この操作を繰り返すことにより、連続的
に酸素と窒素を分離する方法てある。
以上の酸素吸着塔、場合によっては真空ポンプからなる
装置で実施される。一方の吸着塔に圧縮空気を送ると、
吸着塔に充填された酸素吸着剤により、空気中の酸素が
吸着分離され、残る高圧の窒素が吸着塔の後方より回収
される。そして、他方の吸着塔は、減圧したり、必要に
応じて製品の窒素の一部を向流で流したり、真空ポンプ
で強力に吸引することにより、酸素を脱着回収して吸着
剤を再生する。この操作を繰り返すことにより、連続的
に酸素と窒素を分離する方法てある。
【0004】上記の吸着分離方法に用いる酸素吸着剤の
代表的なものは、ベルグバウフォルシュング社により実
用化された窓径約4オングストロームを有すると推定さ
れるカーボンモレキュラーシーブスであり、酸素・窒素
2成分混合ガスから、吸着速度の差を利用して酸素を選
択的に吸着するものである。
代表的なものは、ベルグバウフォルシュング社により実
用化された窓径約4オングストロームを有すると推定さ
れるカーボンモレキュラーシーブスであり、酸素・窒素
2成分混合ガスから、吸着速度の差を利用して酸素を選
択的に吸着するものである。
【0005】上記の吸着分離方法は、中小型装置の領域
で有利であると述べたが、1Nm3の窒素を製造するの
に、99%窒素で0.45Kwh、99.9%窒素で
0.65Kwhの電力を必要とし、大容量深冷分離法の
0.28Kwhに比して消費電力が大きい。また、酸素
について上記運転条件で、1Nm3 の窒素を製造する時
に25〜30%の酸素富化空気が脱着側から3.5〜4
Nm3 で回収される。しかしながら、本方法で酸素を具
体的に回収した例は少ない。これは、得られる酸素濃度
が上記のように低濃度に止まり、他方、高圧空気を使用
するところから、消費電力が0.8kwh/Nm3 −O
2 (純酸素換算)を上回るためと考えられる。また、窒
素製造においては、装置容量の増大に対するスケールメ
リットが少なく、1000Nm3 −N2 /h以上の領域
では深冷分離法に競合できないといわれており、酸素製
造においては状況はさらに難しい。
で有利であると述べたが、1Nm3の窒素を製造するの
に、99%窒素で0.45Kwh、99.9%窒素で
0.65Kwhの電力を必要とし、大容量深冷分離法の
0.28Kwhに比して消費電力が大きい。また、酸素
について上記運転条件で、1Nm3 の窒素を製造する時
に25〜30%の酸素富化空気が脱着側から3.5〜4
Nm3 で回収される。しかしながら、本方法で酸素を具
体的に回収した例は少ない。これは、得られる酸素濃度
が上記のように低濃度に止まり、他方、高圧空気を使用
するところから、消費電力が0.8kwh/Nm3 −O
2 (純酸素換算)を上回るためと考えられる。また、窒
素製造においては、装置容量の増大に対するスケールメ
リットが少なく、1000Nm3 −N2 /h以上の領域
では深冷分離法に競合できないといわれており、酸素製
造においては状況はさらに難しい。
【0006】そこで、消費電力の低減についてみると、
送風圧力を低くして低圧で吸着操作を行うことが考えら
れるが、酸素吸着量が圧力にほぼ比例して低下するた
め、装置の容量を極めて膨大にする。また、酸素製造量
(酸素富化空気量)の増大を図るためにはサイクルタイ
ムの短縮が考えられるが、バルブ、吸着剤、回転機械な
どの消耗が大きく、おのずから限度がある。
送風圧力を低くして低圧で吸着操作を行うことが考えら
れるが、酸素吸着量が圧力にほぼ比例して低下するた
め、装置の容量を極めて膨大にする。また、酸素製造量
(酸素富化空気量)の増大を図るためにはサイクルタイ
ムの短縮が考えられるが、バルブ、吸着剤、回転機械な
どの消耗が大きく、おのずから限度がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記の欠点を解消し、低温・低圧吸着条件下で酸素吸着量
が大きく、酸素選択性の優れた酸素吸着剤を提供し、か
つ、該吸着剤を用いて極めて少ない動力原単位で高純度
の酸素を容易に得ることができる酸素・窒素の分離方法
を提供しようとするものである。
記の欠点を解消し、低温・低圧吸着条件下で酸素吸着量
が大きく、酸素選択性の優れた酸素吸着剤を提供し、か
つ、該吸着剤を用いて極めて少ない動力原単位で高純度
の酸素を容易に得ることができる酸素・窒素の分離方法
を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1) Na−A
型ゼオライトの全Na中、3〜20%をKでイオン交換
した後、常圧下で温度600〜760℃で熱処理してな
る酸素吸着剤、及び、(2) 上記の酸素吸着剤を充填した
2塔以上の吸着塔を室温以下に保持し、酸素及び窒素を
主成分とする混合ガスを大気圧〜3ataの圧力で吸着
工程の吸着塔に供給して酸素を選択的に吸着させ、該吸
着塔から高純度窒素又は窒素富化ガスを流出させ、再生
工程の吸着塔を0.08〜0.5ataの圧力に減圧し
て吸着剤を再生し、酸素富化ガスを回収し、上記の吸着
工程と再生工程を連続的に切り換えることを特徴とする
酸素と窒素の分離方法である。
型ゼオライトの全Na中、3〜20%をKでイオン交換
した後、常圧下で温度600〜760℃で熱処理してな
る酸素吸着剤、及び、(2) 上記の酸素吸着剤を充填した
2塔以上の吸着塔を室温以下に保持し、酸素及び窒素を
主成分とする混合ガスを大気圧〜3ataの圧力で吸着
工程の吸着塔に供給して酸素を選択的に吸着させ、該吸
着塔から高純度窒素又は窒素富化ガスを流出させ、再生
工程の吸着塔を0.08〜0.5ataの圧力に減圧し
て吸着剤を再生し、酸素富化ガスを回収し、上記の吸着
工程と再生工程を連続的に切り換えることを特徴とする
酸素と窒素の分離方法である。
【0009】
【作用】本発明者等は、低温低圧吸着条件下で酸素と窒
素を効率的に分離する方法について鋭意研究する中で、
Na−A型ゼオライトの有するNaイオンの3〜20%
をKイオンでイオン交換した後、600〜760℃の温
度で熱処理して活性化した酸素吸着剤が、低温低圧吸着
条件下における酸素吸着量を増大させ、かつ、酸素選択
吸着性に優れていることを見いだし、室温領域での高圧
吸着、大気圧(真空減圧)再生に比べ、吸着塔の容量を
増大することもなく、消費電力を大幅に低減することを
可能にする酸素と窒素の分離方法を完成するに至ったも
のである。
素を効率的に分離する方法について鋭意研究する中で、
Na−A型ゼオライトの有するNaイオンの3〜20%
をKイオンでイオン交換した後、600〜760℃の温
度で熱処理して活性化した酸素吸着剤が、低温低圧吸着
条件下における酸素吸着量を増大させ、かつ、酸素選択
吸着性に優れていることを見いだし、室温領域での高圧
吸着、大気圧(真空減圧)再生に比べ、吸着塔の容量を
増大することもなく、消費電力を大幅に低減することを
可能にする酸素と窒素の分離方法を完成するに至ったも
のである。
【0010】本発明に係る酸素吸着剤の製造例を以下説
明する。まず、Na−A型ゼオライトスラリー溶液に
0.1M濃度のKCl水溶液を、上記ゼオライトの有す
る全Naのうち、モル換算で3〜20%をKとイオン交
換させる。その後、ろ過水洗を行い、次いで、カオリン
及びシリカゾルをバインダーとして添加し、成形した
後、600〜760℃の高温で2時間焼成して酸素吸着
剤を得る。この酸素吸着剤を用いて図1に示す空気分離
装置で空気から酸素と窒素の分離を試みた。
明する。まず、Na−A型ゼオライトスラリー溶液に
0.1M濃度のKCl水溶液を、上記ゼオライトの有す
る全Naのうち、モル換算で3〜20%をKとイオン交
換させる。その後、ろ過水洗を行い、次いで、カオリン
及びシリカゾルをバインダーとして添加し、成形した
後、600〜760℃の高温で2時間焼成して酸素吸着
剤を得る。この酸素吸着剤を用いて図1に示す空気分離
装置で空気から酸素と窒素の分離を試みた。
【0011】以下、図1に基づいて空気分離操作を説明
する。空気は、入口ライン1を通じて圧縮機2に送ら
れ、1.05〜3ataに加圧され、流路3を介して脱
湿・脱二酸化炭素塔4に送られ、極めて清浄な加圧空気
となる。該加圧空気は、流路3’、バルブ5、流路6、
バルブ7を介して吸着工程にある吸着塔8に供給され、
塔内に充填されている酸素吸着剤9で酸素を吸着分離す
る。その際、塔の後方にゆくにつれて窒素濃度が上昇す
る。そして、窒素富化空気は、バルブ10、11を介し
て製品窒素タンク13に回収され、必要に応じて、バル
ブ12、製品窒素流路21を介して系外に取り出され
る。
する。空気は、入口ライン1を通じて圧縮機2に送ら
れ、1.05〜3ataに加圧され、流路3を介して脱
湿・脱二酸化炭素塔4に送られ、極めて清浄な加圧空気
となる。該加圧空気は、流路3’、バルブ5、流路6、
バルブ7を介して吸着工程にある吸着塔8に供給され、
塔内に充填されている酸素吸着剤9で酸素を吸着分離す
る。その際、塔の後方にゆくにつれて窒素濃度が上昇す
る。そして、窒素富化空気は、バルブ10、11を介し
て製品窒素タンク13に回収され、必要に応じて、バル
ブ12、製品窒素流路21を介して系外に取り出され
る。
【0012】一方、再生工程にある吸着塔8’は、真空
ポンプ18により、バルブ16’、流路17を介して減
圧し、酸素吸着剤9’に吸着されている酸素は容易に脱
離され、短時間で再生される。吸着塔8の酸素吸着剤9
が飽和し、吸着塔8’の酸素吸着剤9’が再生される
と、入口空気の流路6を6’に切り換えて吸着塔8を吸
着工程から再生工程に、吸着塔8’を再生工程から吸着
工程に移行させる。このように、上記工程を順次切り換
えることより、製品窒素と酸素富化空気を連続的に回収
することができる。
ポンプ18により、バルブ16’、流路17を介して減
圧し、酸素吸着剤9’に吸着されている酸素は容易に脱
離され、短時間で再生される。吸着塔8の酸素吸着剤9
が飽和し、吸着塔8’の酸素吸着剤9’が再生される
と、入口空気の流路6を6’に切り換えて吸着塔8を吸
着工程から再生工程に、吸着塔8’を再生工程から吸着
工程に移行させる。このように、上記工程を順次切り換
えることより、製品窒素と酸素富化空気を連続的に回収
することができる。
【0013】なお、入口の清浄な加圧空気を供給する流
路3’と、離脱酸素を主成分とするガスを排出する流路
17の間に熱交換器19を設け、また、製品窒素流路2
1と、上記の加圧空気流路3’との間にも熱交換器22
を設けて熱交換可能となっている。そして、上記の加圧
空気流路3’に圧縮式冷凍機20を設置することによ
り、極めて効率的に吸着塔を冷却し、所定の低温条件を
得ることができる。
路3’と、離脱酸素を主成分とするガスを排出する流路
17の間に熱交換器19を設け、また、製品窒素流路2
1と、上記の加圧空気流路3’との間にも熱交換器22
を設けて熱交換可能となっている。そして、上記の加圧
空気流路3’に圧縮式冷凍機20を設置することによ
り、極めて効率的に吸着塔を冷却し、所定の低温条件を
得ることができる。
【0014】また、吸着塔の切り換えにあたっては、単
純に流路を6と6’の間で切り換えるだけでなく、切り
換え直後の昇圧に伴う入口空気の吹き抜けを防ぎ、か
つ、吸着塔の後方に残存する窒素及び前方の加圧空気の
系外への放出を最小にするために、まず、バルブ10、
10’を全開にして、吸着直後の吸着塔8の後方の残存
窒素を再生直後の吸着塔8’に一部移す。この時、吸着
塔8の圧力をPO (ata)、吸着塔8’の圧力をP1
(ata)とすると、均圧後の圧力は約(PO +P1 )
/2となる。この後、約(PO +P1 )/2となった吸
着塔8’はバルブ10’、11’を開いて製品窒素タン
ク13と吸着塔を均圧化して、吸着塔8’をさらに高圧
の窒素で満たす。製品タンク13の均圧時の圧力P
2 (ata)は吸着塔8,8’の死容積をV1 (リット
ル)、製品窒素タンク13の容量をV2(リットル)と
すると、均圧前の製品窒素タンク13の圧力をPO にほ
ぼ等しいとすると、均圧化圧力P2 は概略次の通りにな
る。 P2 =〔(PO +P1 )/2・V1 +PO ・V2 〕/
(V1 +V2 )
純に流路を6と6’の間で切り換えるだけでなく、切り
換え直後の昇圧に伴う入口空気の吹き抜けを防ぎ、か
つ、吸着塔の後方に残存する窒素及び前方の加圧空気の
系外への放出を最小にするために、まず、バルブ10、
10’を全開にして、吸着直後の吸着塔8の後方の残存
窒素を再生直後の吸着塔8’に一部移す。この時、吸着
塔8の圧力をPO (ata)、吸着塔8’の圧力をP1
(ata)とすると、均圧後の圧力は約(PO +P1 )
/2となる。この後、約(PO +P1 )/2となった吸
着塔8’はバルブ10’、11’を開いて製品窒素タン
ク13と吸着塔を均圧化して、吸着塔8’をさらに高圧
の窒素で満たす。製品タンク13の均圧時の圧力P
2 (ata)は吸着塔8,8’の死容積をV1 (リット
ル)、製品窒素タンク13の容量をV2(リットル)と
すると、均圧前の製品窒素タンク13の圧力をPO にほ
ぼ等しいとすると、均圧化圧力P2 は概略次の通りにな
る。 P2 =〔(PO +P1 )/2・V1 +PO ・V2 〕/
(V1 +V2 )
【0015】このように、単に塔を切り換える時の、P
1 からPO への急速な昇圧に比べ、上記の操作は、
P1 、(PO +P1 )/2、P2 、PO と緩やかに昇圧
されるため、昇圧等の空気の吹き抜けが防止され、脱着
工程における残存窒素、高圧空気の系外への放出を最小
にすることができる。なお、再生工程における酸素富化
空気の回収を主題とする運転では、上記操作は製品酸素
濃度を下げるので有効でない。
1 からPO への急速な昇圧に比べ、上記の操作は、
P1 、(PO +P1 )/2、P2 、PO と緩やかに昇圧
されるため、昇圧等の空気の吹き抜けが防止され、脱着
工程における残存窒素、高圧空気の系外への放出を最小
にすることができる。なお、再生工程における酸素富化
空気の回収を主題とする運転では、上記操作は製品酸素
濃度を下げるので有効でない。
【0016】
【実施例】図1の装置を用い、上記の操作手順で空気分
離を行った。その際の操作諸元は次の通りである。 吸着塔 直径25mm,長さ2600m
m 吸着剤充填量 1.5kg/塔 塔数 2塔 塔切り換え時間 60秒 出口製品流量 2Nリットル/切換時間 吸着塔圧力 1〜5ata 再生塔圧力 0.1〜1ata 吸着塔温度 20〜−100℃ 吸着剤の種類 Na−K−A型ゼオライト
離を行った。その際の操作諸元は次の通りである。 吸着塔 直径25mm,長さ2600m
m 吸着剤充填量 1.5kg/塔 塔数 2塔 塔切り換え時間 60秒 出口製品流量 2Nリットル/切換時間 吸着塔圧力 1〜5ata 再生塔圧力 0.1〜1ata 吸着塔温度 20〜−100℃ 吸着剤の種類 Na−K−A型ゼオライト
【0017】図2は、Na−A型ゼオライトの有するN
aの3〜15モル%をKとイオン交換し、常圧下で60
0〜760℃で熱処理したNa−K−A型ゼオライトを
酸素吸着剤として用い、Kイオン交換率(mol%)を
変えるときに脱着ガス中の酸素濃度(vol%)の変化
を調べた結果である。なお、吸着圧力(PO )は1.2
ata、再生圧力(P1 )は0.1ata、吸着温度−
30℃、出口窒素濃度97%に設定した。
aの3〜15モル%をKとイオン交換し、常圧下で60
0〜760℃で熱処理したNa−K−A型ゼオライトを
酸素吸着剤として用い、Kイオン交換率(mol%)を
変えるときに脱着ガス中の酸素濃度(vol%)の変化
を調べた結果である。なお、吸着圧力(PO )は1.2
ata、再生圧力(P1 )は0.1ata、吸着温度−
30℃、出口窒素濃度97%に設定した。
【0018】図2から明らかなように、イオン交換率が
3〜15%の範囲で酸素富化空気濃度が通常酸素製造の
目安(膜分離等)で30vol%を上回る。なお、この
ときの動力原単位は酸素富化空気ベースで0.09kw
h/Nm3 −O2 となる。この実施例では、空気から酸
素を分離するため、製品窒素に対応する酸素が原料空気
から持ち込まれたものとし、純粋に製造された酸素は製
品中の酸素から、この持ち込み酸素を差し引いた分とす
ることで動力評価を行った。即ち、 持ち込み酸素Ci=20.6/78.5(1−CO ) 但し、CO :酸素富化空気中の酸素濃度 純酸素分Cp=CO −20.6/78.5(1−CO ) =1.26CO −0.26 酸素富化空気中の酸素濃度が最も高い48vol%では
Cp=0.34Nm3となるので、動力原単位は0.2
6kwh/Nm3 −O2 となる。
3〜15%の範囲で酸素富化空気濃度が通常酸素製造の
目安(膜分離等)で30vol%を上回る。なお、この
ときの動力原単位は酸素富化空気ベースで0.09kw
h/Nm3 −O2 となる。この実施例では、空気から酸
素を分離するため、製品窒素に対応する酸素が原料空気
から持ち込まれたものとし、純粋に製造された酸素は製
品中の酸素から、この持ち込み酸素を差し引いた分とす
ることで動力評価を行った。即ち、 持ち込み酸素Ci=20.6/78.5(1−CO ) 但し、CO :酸素富化空気中の酸素濃度 純酸素分Cp=CO −20.6/78.5(1−CO ) =1.26CO −0.26 酸素富化空気中の酸素濃度が最も高い48vol%では
Cp=0.34Nm3となるので、動力原単位は0.2
6kwh/Nm3 −O2 となる。
【0019】ここで、従来のNa−Aの分子篩効果の説
明によると、Na−Aでは窓径が4Åであり、図3に示
したように、小さな分子である酸素(2.8×3.8
Å)も大きな分子である窒素(3.2×4.2Å)も吸
着される。一方、K−Aでは窓径が3Åに縮小して酸素
も窒素も吸着しないとされていた。この説明によると、
Naの一部をKでイオン交換しても酸素も窒素も吸着し
ない窓が増加するのみで、それ以上の効果は出現しない
ことになる。しかし、本発明では、上記のイオン交換を
施した吸着剤に対して次に説明する熱処理を行うことに
より、低温吸着操作における酸素の選択吸着性を付与す
ることに成功したのである。
明によると、Na−Aでは窓径が4Åであり、図3に示
したように、小さな分子である酸素(2.8×3.8
Å)も大きな分子である窒素(3.2×4.2Å)も吸
着される。一方、K−Aでは窓径が3Åに縮小して酸素
も窒素も吸着しないとされていた。この説明によると、
Naの一部をKでイオン交換しても酸素も窒素も吸着し
ない窓が増加するのみで、それ以上の効果は出現しない
ことになる。しかし、本発明では、上記のイオン交換を
施した吸着剤に対して次に説明する熱処理を行うことに
より、低温吸着操作における酸素の選択吸着性を付与す
ることに成功したのである。
【0020】図4は、K交換率を図2の最適条件である
12モル%にしたNa−K−Aについて、熱処理温度を
変化させて、脱着時に回収される酸素富化空気中の酸素
濃度(vol%)を調べた結果を示したものである。な
お、吸着圧力(PO )は1.2ata、再生圧力
(P1 )は0.1ata、吸着温度−30℃、出口窒素
濃度97%に設定した。図4から明らかなように、熱処
理温度が600〜760℃の範囲では酸素濃度は30v
ol%を越え、最適の熱処理温度は740℃の近傍であ
った。即ち、Na−A型ゼオライトの最適調製条件は、 i)K交換率 :3〜15%の範囲、最大値は12%の
近傍 ii)熱処理温度:600〜760℃の範囲、最大値は7
40℃の近傍。 そこで、K交換率12%、熱処理温度740℃で2時間
処理したNa−K−A酸素吸着剤を使用して、酸素と窒
素の分離について以下の特性を調べた。
12モル%にしたNa−K−Aについて、熱処理温度を
変化させて、脱着時に回収される酸素富化空気中の酸素
濃度(vol%)を調べた結果を示したものである。な
お、吸着圧力(PO )は1.2ata、再生圧力
(P1 )は0.1ata、吸着温度−30℃、出口窒素
濃度97%に設定した。図4から明らかなように、熱処
理温度が600〜760℃の範囲では酸素濃度は30v
ol%を越え、最適の熱処理温度は740℃の近傍であ
った。即ち、Na−A型ゼオライトの最適調製条件は、 i)K交換率 :3〜15%の範囲、最大値は12%の
近傍 ii)熱処理温度:600〜760℃の範囲、最大値は7
40℃の近傍。 そこで、K交換率12%、熱処理温度740℃で2時間
処理したNa−K−A酸素吸着剤を使用して、酸素と窒
素の分離について以下の特性を調べた。
【0021】図5は、吸着温度を−30℃、脱着圧力P
1 を0.1ata、出口窒素濃度99.9%に設定し、
吸着圧力P0 を1.05〜4.5ataの範囲で変化さ
せたときの、動力原単位(kwh/Nm3 −N2 )を調
べた結果である。図5から明らかなように、吸着圧力の
低下に伴い動力原単位が大幅に低減しており、吸着圧力
が3ata以下では、カーボン分子篩4Aの0.65k
wh/Nm3 −N2 (99.9%N2 )に対し、より小
さな動力原単位で空気から窒素及び酸素富化空気を分離
できることが分かった。
1 を0.1ata、出口窒素濃度99.9%に設定し、
吸着圧力P0 を1.05〜4.5ataの範囲で変化さ
せたときの、動力原単位(kwh/Nm3 −N2 )を調
べた結果である。図5から明らかなように、吸着圧力の
低下に伴い動力原単位が大幅に低減しており、吸着圧力
が3ata以下では、カーボン分子篩4Aの0.65k
wh/Nm3 −N2 (99.9%N2 )に対し、より小
さな動力原単位で空気から窒素及び酸素富化空気を分離
できることが分かった。
【0022】図6は、図5の条件のうち吸着圧力PO を
1.2ataとし、脱着圧力P1 のみを0.1〜0.5
ataの範囲で変化させたときの、動力原単位を調べた
結果である。図5から明らかなように、脱着圧力P1 =
0.1〜0.3ataの範囲が、カーボン分子篩4Aの
0.65kwh/Nm3 −N2 (99.9%N2 )より
小さな動力原単位で空気から窒素及び酸素富化空気を分
離できることが分かった。
1.2ataとし、脱着圧力P1 のみを0.1〜0.5
ataの範囲で変化させたときの、動力原単位を調べた
結果である。図5から明らかなように、脱着圧力P1 =
0.1〜0.3ataの範囲が、カーボン分子篩4Aの
0.65kwh/Nm3 −N2 (99.9%N2 )より
小さな動力原単位で空気から窒素及び酸素富化空気を分
離できることが分かった。
【0023】図7は、図5の条件のうち吸着圧力PO を
1.2ataとし、脱着圧力P1 を0.1ata、出口
窒素濃度99.9%に設定し、吸着温度を室温から−1
00℃の範囲で変化させたときの、動力原単位を調べた
結果である。これは、上記の低温条件に設定すると、吸
着量の上昇と酸素選択性の向上が一般的におこるので、
吸着時の破過帯が縮小し、装置の小型化と分離効率の向
上が期待できるためである。図7から明らかなように、
吸着温度の低下にともない、動力原単位は低下を続け
た。−60℃までは、上記の装置で動力原単位を調べた
が、空気分離に関して特に問題はなかった。さらに、小
規模の試験で−100℃まで調べたが、その有効性は失
われなかった。しかし、−70としー以下の温度では、
冷却に要する消費電力が−30℃の約4倍、−60℃の
2倍となり、設備費も割高となるため、実用上好ましく
ない。
1.2ataとし、脱着圧力P1 を0.1ata、出口
窒素濃度99.9%に設定し、吸着温度を室温から−1
00℃の範囲で変化させたときの、動力原単位を調べた
結果である。これは、上記の低温条件に設定すると、吸
着量の上昇と酸素選択性の向上が一般的におこるので、
吸着時の破過帯が縮小し、装置の小型化と分離効率の向
上が期待できるためである。図7から明らかなように、
吸着温度の低下にともない、動力原単位は低下を続け
た。−60℃までは、上記の装置で動力原単位を調べた
が、空気分離に関して特に問題はなかった。さらに、小
規模の試験で−100℃まで調べたが、その有効性は失
われなかった。しかし、−70としー以下の温度では、
冷却に要する消費電力が−30℃の約4倍、−60℃の
2倍となり、設備費も割高となるため、実用上好ましく
ない。
【0024】次に、図8は、図7の条件と同様にし、空
筒速度U=0.4cm/secに設定し、吸着温度を4
0〜−100℃まで変化させたときの、吸着塔出口窒素
中の酸素濃度を調べた結果である。図8から明らかなよ
うに、吸着塔出口窒素中の酸素濃度は低温域で温度の低
下にともない大幅に減少した。以上、主として動力費、
酸素純度に関連して説明したが、次に初期設備費に関連
して述べる。
筒速度U=0.4cm/secに設定し、吸着温度を4
0〜−100℃まで変化させたときの、吸着塔出口窒素
中の酸素濃度を調べた結果である。図8から明らかなよ
うに、吸着塔出口窒素中の酸素濃度は低温域で温度の低
下にともない大幅に減少した。以上、主として動力費、
酸素純度に関連して説明したが、次に初期設備費に関連
して述べる。
【0025】図9は、吸着圧力PO を1.2ataと
し、脱着圧力P1 を0.1ata、出口製品窒素中の酸
素濃度を0.1%になるように製品窒素採取量を調整
し、温度40℃から−100℃まで変化させて、1Nm
3 /hの窒素(酸素濃度0.1%)を採取するために必
要な吸着剤重量(kg)を評価した結果である。カーボ
ン分子篩は、室温、4〜6atmの吸着条件で毎時1N
m3 の窒素を製造するのに必要な吸着剤重量が25kg
であるが、図9から明らかなように、本吸着条件下で
は、大気圧付近に低下しても−30℃の温度条件で25
kgと大差がなかった。
し、脱着圧力P1 を0.1ata、出口製品窒素中の酸
素濃度を0.1%になるように製品窒素採取量を調整
し、温度40℃から−100℃まで変化させて、1Nm
3 /hの窒素(酸素濃度0.1%)を採取するために必
要な吸着剤重量(kg)を評価した結果である。カーボ
ン分子篩は、室温、4〜6atmの吸着条件で毎時1N
m3 の窒素を製造するのに必要な吸着剤重量が25kg
であるが、図9から明らかなように、本吸着条件下で
は、大気圧付近に低下しても−30℃の温度条件で25
kgと大差がなかった。
【0026】以上のことから分かるように、Na−A型
ゼオライトの有するNaの3〜20%をKとイオン交換
し、常圧下で温度600〜760℃で熱処理したNa−
K−A型ゼオライトを使用し、吸着圧力を3ata以
下、脱着圧力を0.1〜0.3ata、吸着温度を室温
以下に設定し、圧力スィング式吸着分離法で酸素及び窒
素混合ガスを分離すると、毎時1Nm3 の窒素を製造す
るのに要する動力原単位が、従来の深冷分離法で0.4
5〜0.65kwh、現行の吸着分離法で0.65kw
h以上を要していたものを、一挙に0.25kwh近傍
まで低減することができ、吸着剤の使用量も現行の吸着
分離法と同程度に維持できるものである。
ゼオライトの有するNaの3〜20%をKとイオン交換
し、常圧下で温度600〜760℃で熱処理したNa−
K−A型ゼオライトを使用し、吸着圧力を3ata以
下、脱着圧力を0.1〜0.3ata、吸着温度を室温
以下に設定し、圧力スィング式吸着分離法で酸素及び窒
素混合ガスを分離すると、毎時1Nm3 の窒素を製造す
るのに要する動力原単位が、従来の深冷分離法で0.4
5〜0.65kwh、現行の吸着分離法で0.65kw
h以上を要していたものを、一挙に0.25kwh近傍
まで低減することができ、吸着剤の使用量も現行の吸着
分離法と同程度に維持できるものである。
【0027】以上、主として窒素の製造について述べた
が、次に、酸素富化空気の製造について説明する。この
場合、大気圧近傍で空気の送風が可能であるため、酸素
吸着塔の後方から流出する窒素に酸素が随伴しても、動
力原単位は上昇しない。むしろ、出口窒素中の酸素濃度
が上昇して、酸素吸着塔の酸素分圧を上げ、回収酸素濃
度を上昇させるので望ましい。
が、次に、酸素富化空気の製造について説明する。この
場合、大気圧近傍で空気の送風が可能であるため、酸素
吸着塔の後方から流出する窒素に酸素が随伴しても、動
力原単位は上昇しない。むしろ、出口窒素中の酸素濃度
が上昇して、酸素吸着塔の酸素分圧を上げ、回収酸素濃
度を上昇させるので望ましい。
【0028】具体的には、図1の装置を用い、入口空気
量を10Nリットル/切換時間、出口窒素中の酸素濃度
を5%まで上昇させ、吸着温度を−30℃、吸着圧力を
1.1ata、再生圧力を0.1ataに設定すると、
脱着側再生ラインから約50%の酸素濃度の酸素富化空
気を4Nリットルを採取できた。更に、回収酸素の一部
を吸着終了直後の塔に空気流れと同一方向に流して残留
窒素をパージすると、約80%まで酸素濃度を上昇させ
ることができた。この条件下での物質収支に基づいて動
力原単位で計算すると、100%−O2換算値で0.2
7kwh/Nm3 −O2 となり、極めて有効な酸素富化
空気の製造法となり得る。
量を10Nリットル/切換時間、出口窒素中の酸素濃度
を5%まで上昇させ、吸着温度を−30℃、吸着圧力を
1.1ata、再生圧力を0.1ataに設定すると、
脱着側再生ラインから約50%の酸素濃度の酸素富化空
気を4Nリットルを採取できた。更に、回収酸素の一部
を吸着終了直後の塔に空気流れと同一方向に流して残留
窒素をパージすると、約80%まで酸素濃度を上昇させ
ることができた。この条件下での物質収支に基づいて動
力原単位で計算すると、100%−O2換算値で0.2
7kwh/Nm3 −O2 となり、極めて有効な酸素富化
空気の製造法となり得る。
【0029】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、脱着圧力がより低圧側で、吸着温度がより低温側
で操作するときに、酸素の選択的吸着性に優れ、大きな
酸素吸着量を備えた酸素吸着剤を提供することができ、
該吸着剤を使用した酸素と窒素の分離方法では、極めて
少ない動力原単位で高純度の窒素を容易に得ることがで
きるようになった。
より、脱着圧力がより低圧側で、吸着温度がより低温側
で操作するときに、酸素の選択的吸着性に優れ、大きな
酸素吸着量を備えた酸素吸着剤を提供することができ、
該吸着剤を使用した酸素と窒素の分離方法では、極めて
少ない動力原単位で高純度の窒素を容易に得ることがで
きるようになった。
【図1】本発明の酸素・窒素分離方法を実施するための
装置の概念図である。
装置の概念図である。
【図2】実施例において、Na−A型ゼオライトのKイ
オン交換率と脱着ガス中の酸素濃度との関係を示したグ
ラフである。
オン交換率と脱着ガス中の酸素濃度との関係を示したグ
ラフである。
【図3】Na−A,Na−K−A,K−A型ゼオライト
の吸着窓径、酸素・窒素の分子形状を対比し、本発明の
ゼオライトの分子篩効果を説明するための図である。
の吸着窓径、酸素・窒素の分子形状を対比し、本発明の
ゼオライトの分子篩効果を説明するための図である。
【図4】実施例において、Na−K−Aの熱処理温度と
脱着ガス中の酸素濃度との関係を示したグラフである。
脱着ガス中の酸素濃度との関係を示したグラフである。
【図5】実施例において、吸着圧力と動力原単位(kw
h/Nm3 −N2 )との関係を示したグラフである。
h/Nm3 −N2 )との関係を示したグラフである。
【図6】実施例において、脱着圧力と動力原単位(kw
h/Nm3 −N2 )との関係を示したグラフである。
h/Nm3 −N2 )との関係を示したグラフである。
【図7】実施例において、吸着温度と動力原単位(kw
h/Nm3 −N2 )との関係を示したグラフである。
h/Nm3 −N2 )との関係を示したグラフである。
【図8】実施例において、吸着温度と吸着塔出口窒素中
の酸素濃度との関係を示したグラフである。
の酸素濃度との関係を示したグラフである。
【図9】実施例において、吸着温度と、1Nm3 −N2
/hの窒素を製造するのに必要な吸着剤重量との関係を
示したグラフである。
/hの窒素を製造するのに必要な吸着剤重量との関係を
示したグラフである。
1 空気ライン、 2 圧縮機、 4 脱湿脱二酸化炭
素塔、 8 吸着塔、8’ 吸着塔、 13 製品窒素
タンク、 18 真空ポンプ、 19 熱交換器、 2
0 圧縮式冷凍機、 21 熱交換器、 22 熱交換
器。
素塔、 8 吸着塔、8’ 吸着塔、 13 製品窒素
タンク、 18 真空ポンプ、 19 熱交換器、 2
0 圧縮式冷凍機、 21 熱交換器、 22 熱交換
器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安武 昭典 長崎県長崎市深掘町5丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 大嶋 一晃 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内
Claims (2)
- 【請求項1】 Na−A型ゼオライトの全Na中、3〜
20%をKでイオン交換した後、常圧下で温度600〜
760℃で熱処理してなる酸素吸着剤。 - 【請求項2】 請求項1記載の酸素吸着剤を充填した2
塔以上の吸着塔を室温以下に保持し、酸素及び窒素を主
成分とする混合ガスを大気圧〜3ataの圧力で吸着工
程の吸着塔に供給して酸素を選択的に吸着させ、該吸着
塔から高純度窒素又は窒素富化ガスを流出させ、再生工
程の吸着塔を0.08〜0.5ataの圧力に減圧して
吸着剤を再生し、酸素富化ガスを回収し、上記の吸着工
程と再生工程を連続的に切り換えることを特徴とする酸
素と窒素の分離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4332940A JPH06178933A (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | 酸素吸着剤及び酸素と窒素の分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4332940A JPH06178933A (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | 酸素吸着剤及び酸素と窒素の分離方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06178933A true JPH06178933A (ja) | 1994-06-28 |
Family
ID=18260510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4332940A Pending JPH06178933A (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | 酸素吸着剤及び酸素と窒素の分離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06178933A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000040605A (ko) * | 1998-12-18 | 2000-07-05 | 이구택 | 활성탄을 이용한 메탄가스 제거방법 |
KR20000042032A (ko) * | 1998-12-24 | 2000-07-15 | 이구택 | 제올라이트를 이용한 메탄가스 제거방법 |
JP2010042331A (ja) * | 2008-08-11 | 2010-02-25 | Kyuchaku Gijutsu Kogyo Kk | 圧力スイング吸着法によるオゾン製造装置を搭載したバラスト水処理装置 |
CN114602431A (zh) * | 2020-12-09 | 2022-06-10 | 中国科学院大连化学物理研究所 | 一种吸附剂及其制备方法、应用 |
-
1992
- 1992-12-14 JP JP4332940A patent/JPH06178933A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000040605A (ko) * | 1998-12-18 | 2000-07-05 | 이구택 | 활성탄을 이용한 메탄가스 제거방법 |
KR20000042032A (ko) * | 1998-12-24 | 2000-07-15 | 이구택 | 제올라이트를 이용한 메탄가스 제거방법 |
JP2010042331A (ja) * | 2008-08-11 | 2010-02-25 | Kyuchaku Gijutsu Kogyo Kk | 圧力スイング吸着法によるオゾン製造装置を搭載したバラスト水処理装置 |
CN114602431A (zh) * | 2020-12-09 | 2022-06-10 | 中国科学院大连化学物理研究所 | 一种吸附剂及其制备方法、应用 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000718 |