JPH0616867Y2 - 自動車の下部車体構造 - Google Patents
自動車の下部車体構造Info
- Publication number
- JPH0616867Y2 JPH0616867Y2 JP18526587U JP18526587U JPH0616867Y2 JP H0616867 Y2 JPH0616867 Y2 JP H0616867Y2 JP 18526587 U JP18526587 U JP 18526587U JP 18526587 U JP18526587 U JP 18526587U JP H0616867 Y2 JPH0616867 Y2 JP H0616867Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- panel
- vehicle body
- recess
- front panel
- end portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、フロントパネルの後端部と、リヤパネルの前
端部とを接合することにより、車体の前後方向に伸びる
トンネル部を備えたフロントパネルが形成されてなる自
動車の下部車体構造に関するものである。
端部とを接合することにより、車体の前後方向に伸びる
トンネル部を備えたフロントパネルが形成されてなる自
動車の下部車体構造に関するものである。
(従来技術) 従来、例えば実開昭62−8165号公報に示されるよ
うに、ダッシュロアパネルの下部からなるフロントパネ
ルの後端部と、リヤパネルの前端部とを重合させた状態
で接合することにより車体のフロアパネルを形成するよ
うにしたものが知られている。ところで、自動車の車体
には車輪から入力される荷重によって上記フロントパネ
ルとリヤパネルとの接合部に大きな曲げモーメントが作
用する。このため、フロントパネルの後端部と、リヤパ
ネルの前端部とを所定幅に亘って重合させ、この重合部
に前後二列のスポット溶接を施すことにより、接合部の
剛性を向上させて上記曲げモーメントに耐え得るように
構成することが行なわれているが、この場合には上記接
合部の重合量を大きくする必要があるために車体の重量
が増大するとともに製造コストがアップするという問題
がある。
うに、ダッシュロアパネルの下部からなるフロントパネ
ルの後端部と、リヤパネルの前端部とを重合させた状態
で接合することにより車体のフロアパネルを形成するよ
うにしたものが知られている。ところで、自動車の車体
には車輪から入力される荷重によって上記フロントパネ
ルとリヤパネルとの接合部に大きな曲げモーメントが作
用する。このため、フロントパネルの後端部と、リヤパ
ネルの前端部とを所定幅に亘って重合させ、この重合部
に前後二列のスポット溶接を施すことにより、接合部の
剛性を向上させて上記曲げモーメントに耐え得るように
構成することが行なわれているが、この場合には上記接
合部の重合量を大きくする必要があるために車体の重量
が増大するとともに製造コストがアップするという問題
がある。
(考案の目的) 本考案は、上記問題を解決するためになされたものであ
り、車体の重量を増大させたり、製造コストをアップさ
せたりすることなく、曲げモーメント等に対する車体の
剛性を向上させることができる自動車の下部車体構造を
提供するものである。
り、車体の重量を増大させたり、製造コストをアップさ
せたりすることなく、曲げモーメント等に対する車体の
剛性を向上させることができる自動車の下部車体構造を
提供するものである。
(考案の効果) 本考案は、フロントパネルの後端部と、リヤパネルの前
端部とを接合することによりフロアパネルが構成され、
このフロアパネルに車体の前後方向に伸びるトンネル部
が形成されてなる自動車の下部車体構造において、上記
フロントパネルの後端部とリヤパネルの前端部とのいず
れか一方には少なくとも上記トンネル部を含む部分が車
体の前後方向に突設されてなる突部が形成されるととも
に、他方には上記突部に対応した凹部が形成され、この
突部と凹部とが重合された状態で上記両パネルが接合さ
れたものである。
端部とを接合することによりフロアパネルが構成され、
このフロアパネルに車体の前後方向に伸びるトンネル部
が形成されてなる自動車の下部車体構造において、上記
フロントパネルの後端部とリヤパネルの前端部とのいず
れか一方には少なくとも上記トンネル部を含む部分が車
体の前後方向に突設されてなる突部が形成されるととも
に、他方には上記突部に対応した凹部が形成され、この
突部と凹部とが重合された状態で上記両パネルが接合さ
れたものである。
上記の構成によれば、フロントパネルの後端部とリヤパ
ネルの前端部の接合部に、少なくともフロアパネルのト
ンネル部を含む部分が車体の前後方向に突出してなる突
部および凹部が形成されることにより、車体の前後方向
および上下方向に変位した接合部が形成され、この接合
部に作用する曲げモーメントに対する断面係数が増大し
て車体の剛性が向上することとなる。
ネルの前端部の接合部に、少なくともフロアパネルのト
ンネル部を含む部分が車体の前後方向に突出してなる突
部および凹部が形成されることにより、車体の前後方向
および上下方向に変位した接合部が形成され、この接合
部に作用する曲げモーメントに対する断面係数が増大し
て車体の剛性が向上することとなる。
(実施例) 第1図は本考案に係る自動車の下部車体構造の実施例を
示し、1はダッシュロアパネルの下部等からなるフロン
トパネル、2はリヤパネル、3はサイドシルである。上
記フロントパネル1およびリヤパネル2の左右方向中央
部には、上向きに突出するトンネル部4,5が車体の前
後方向に形成され、このトンネル部4,5の下方に排気
ガス浄化装置6が配設されるように構成されている。
示し、1はダッシュロアパネルの下部等からなるフロン
トパネル、2はリヤパネル、3はサイドシルである。上
記フロントパネル1およびリヤパネル2の左右方向中央
部には、上向きに突出するトンネル部4,5が車体の前
後方向に形成され、このトンネル部4,5の下方に排気
ガス浄化装置6が配設されるように構成されている。
上記リヤパネル2の前端部には、第2図に示すように、
トンネル部5とその左右両側部とが所定範囲に亘って前
方に突設されてなる突部7が形成され、かつ上記トンネ
ル部5の側面には上記排気ガス浄化装置6の温度を検出
する温度センサ用のハーネス8が挿通される挿通孔9が
形成されている。また、上記フロントパネル1の後端部
には、上記リヤパネル2の突部7に対応した凹部10が
形成されるとともに、この凹部10の一側辺部に折曲げ
片11が形成され、この折曲げ片11によって上記ハー
ネス8の保持具12が取付けられる取付ブラケットが構
成されている。そして、仮想線で示すように、上記フロ
ントパネル1の後端部の上面にリヤパネル2の前端部を
載置して上記突部7と凹部10とを重合した状態で、両
パネル1,2をスポット溶接等の手段で接合することに
より車体のフロアパネル13が形成されるようになって
いる。
トンネル部5とその左右両側部とが所定範囲に亘って前
方に突設されてなる突部7が形成され、かつ上記トンネ
ル部5の側面には上記排気ガス浄化装置6の温度を検出
する温度センサ用のハーネス8が挿通される挿通孔9が
形成されている。また、上記フロントパネル1の後端部
には、上記リヤパネル2の突部7に対応した凹部10が
形成されるとともに、この凹部10の一側辺部に折曲げ
片11が形成され、この折曲げ片11によって上記ハー
ネス8の保持具12が取付けられる取付ブラケットが構
成されている。そして、仮想線で示すように、上記フロ
ントパネル1の後端部の上面にリヤパネル2の前端部を
載置して上記突部7と凹部10とを重合した状態で、両
パネル1,2をスポット溶接等の手段で接合することに
より車体のフロアパネル13が形成されるようになって
いる。
このようにリヤパネル2の前端部に、トンネル部5を含
む部分を前方に突出させてなる突部7を形成するととも
に、フロントパネル1の後端部に上記突部7に対応した
凹部10を形成し、この突部7と凹部10とを重合させ
た状態で上記フロントパネル1の後端部とリヤパネル2
の前端部とをスポット溶接等により接合するように構成
したため、上記突部7および凹部10に沿って車体の前
後方向に変位するとともに、上記トンネル部4,5に沿
って車体の上下方向に変位してなる接合部が形成され
る。このため、前後の車輪から入力される荷重に起因し
た曲げモーメント等に対する上記接合部の断面係数が大
きくなり、この部分の車体の剛性が向上することとな
る。しかも、前後二列のスポット溶接を施した場合のよ
うに、上記フロントパネル1とリヤパネル2との重合量
を大きく設定したり、溶接工数を増加させたりすること
なく、両パネル1,2の接合強度を向上させることがで
きるため、車体重量および製造コストを低減させること
ができる。
む部分を前方に突出させてなる突部7を形成するととも
に、フロントパネル1の後端部に上記突部7に対応した
凹部10を形成し、この突部7と凹部10とを重合させ
た状態で上記フロントパネル1の後端部とリヤパネル2
の前端部とをスポット溶接等により接合するように構成
したため、上記突部7および凹部10に沿って車体の前
後方向に変位するとともに、上記トンネル部4,5に沿
って車体の上下方向に変位してなる接合部が形成され
る。このため、前後の車輪から入力される荷重に起因し
た曲げモーメント等に対する上記接合部の断面係数が大
きくなり、この部分の車体の剛性が向上することとな
る。しかも、前後二列のスポット溶接を施した場合のよ
うに、上記フロントパネル1とリヤパネル2との重合量
を大きく設定したり、溶接工数を増加させたりすること
なく、両パネル1,2の接合強度を向上させることがで
きるため、車体重量および製造コストを低減させること
ができる。
また、上記実施例ではフロントパネル1の後端部に形成
された凹部10の一側辺部に折曲げ片11を設け、この
折曲げ片11をハーネス8の取付ブラケットとして使用
するようにしているため、別体に形成した取付ブラケッ
トを上記フロントパネル1の下面等に取付けるようにし
た場合に比べて、部品点数および組付工程を減少させる
ことができるという利点がある。さらに、上記のように
凹部10の一側辺部に折曲げ片11からなる取付ブラケ
ットを設けた場合には、フロントパネル1の後端部に取
付ブラケット用の折曲げ片を突設するようにした場合に
比べて材料費を低減できるという利点がある。すなわ
ち、第3図に示すように、フロントパネル1の後端部に
取付ブラケットを構成する折曲げ片11aを突設した場
合には、破線14で示す範囲の材料が必要であるが、上
記実施例のように凹部10の一側辺部に折曲げ片11を
形成した場合には幅Aで示す幅の材料が不要となって、
材料費を低減することができる。
された凹部10の一側辺部に折曲げ片11を設け、この
折曲げ片11をハーネス8の取付ブラケットとして使用
するようにしているため、別体に形成した取付ブラケッ
トを上記フロントパネル1の下面等に取付けるようにし
た場合に比べて、部品点数および組付工程を減少させる
ことができるという利点がある。さらに、上記のように
凹部10の一側辺部に折曲げ片11からなる取付ブラケ
ットを設けた場合には、フロントパネル1の後端部に取
付ブラケット用の折曲げ片を突設するようにした場合に
比べて材料費を低減できるという利点がある。すなわ
ち、第3図に示すように、フロントパネル1の後端部に
取付ブラケットを構成する折曲げ片11aを突設した場
合には、破線14で示す範囲の材料が必要であるが、上
記実施例のように凹部10の一側辺部に折曲げ片11を
形成した場合には幅Aで示す幅の材料が不要となって、
材料費を低減することができる。
なお、上記実施例ではリヤパネル2の前端部に前方に突
出する突部7を形成するとともに、フロントパネル1の
後端部に上記突部7に対応した凹部10を形成している
が、この構成に代えて上記フロントパネル1の後端部に
車体の後方に突出する突部を形成するとともに、リヤパ
ネル2の前端部に上記突部に対応した凹部を形成した構
造としてもよい。また、上記突部および凹部の形成範囲
は、上記実施例に限定されることなう種々変更が可能で
あり、少なくとも上記トンネル部4,5を含む部分に上
記突部および凹部が形成されたものであればよい。
出する突部7を形成するとともに、フロントパネル1の
後端部に上記突部7に対応した凹部10を形成している
が、この構成に代えて上記フロントパネル1の後端部に
車体の後方に突出する突部を形成するとともに、リヤパ
ネル2の前端部に上記突部に対応した凹部を形成した構
造としてもよい。また、上記突部および凹部の形成範囲
は、上記実施例に限定されることなう種々変更が可能で
あり、少なくとも上記トンネル部4,5を含む部分に上
記突部および凹部が形成されたものであればよい。
(考案の効果) 以上説明したように本考案は、フロアパネルを構成する
フロントパネルの後端部もしくはリヤパネルの前端部の
一方に、少なくともフロントパネルのトンネル部を含む
部分を車体の前後方向に突出させてなる突部を形成する
とともに、他方に上記突部に対応した凹部を形成し、こ
の突部と凹部とを重合させた状態で上記両パネルを接合
するようにしたため、車体の重量を増大させたり、溶接
工数を増加させたりすることなく両パネルの接合強度を
増大させることができ、車輪から入力される荷重に起因
した曲げモーメント等に対する車体の剛性を向上させる
ことができるとともに、車体に入力される振動を効果的
に減衰させることができるという利点がある。
フロントパネルの後端部もしくはリヤパネルの前端部の
一方に、少なくともフロントパネルのトンネル部を含む
部分を車体の前後方向に突出させてなる突部を形成する
とともに、他方に上記突部に対応した凹部を形成し、こ
の突部と凹部とを重合させた状態で上記両パネルを接合
するようにしたため、車体の重量を増大させたり、溶接
工数を増加させたりすることなく両パネルの接合強度を
増大させることができ、車輪から入力される荷重に起因
した曲げモーメント等に対する車体の剛性を向上させる
ことができるとともに、車体に入力される振動を効果的
に減衰させることができるという利点がある。
第1図は本考案に係る自動車の下部車体構造の実施例を
示す斜視図、第2図は上記下部車体構造の分解状態を示
す平面図、第3図はフロントパネルの別の実施例を示す
平面図である。 1……フロントパネル、2……リヤパネル、4,5……
トンネル部、7……突部、10……凹部、13……フロ
アパネル。
示す斜視図、第2図は上記下部車体構造の分解状態を示
す平面図、第3図はフロントパネルの別の実施例を示す
平面図である。 1……フロントパネル、2……リヤパネル、4,5……
トンネル部、7……突部、10……凹部、13……フロ
アパネル。
Claims (1)
- 【請求項1】フロントパネルの後端部と、リヤパネルの
前端部とを接合することによりフロアパネルが構成さ
れ、このフロアパネルに車体の前後方向に伸びるトンネ
ル部が形成されてなる自動車の下部車体構造において、
上記フロントパネルの後端部とリヤパネルの前端部との
いずれか一方には少なくとも上記トンネル部を含む部分
が車体の前後方向に突設されてなる突部が形成されると
ともに、他方には上記突部に対応した凹部が形成され、
この突部と、凹部とが重合された状態で上記両パネルが
接合されたことを特徴とする自動車の下部車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18526587U JPH0616867Y2 (ja) | 1987-12-03 | 1987-12-03 | 自動車の下部車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18526587U JPH0616867Y2 (ja) | 1987-12-03 | 1987-12-03 | 自動車の下部車体構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0187972U JPH0187972U (ja) | 1989-06-09 |
JPH0616867Y2 true JPH0616867Y2 (ja) | 1994-05-02 |
Family
ID=31476589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18526587U Expired - Lifetime JPH0616867Y2 (ja) | 1987-12-03 | 1987-12-03 | 自動車の下部車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0616867Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6508548B2 (ja) * | 2017-03-07 | 2019-05-08 | マツダ株式会社 | 車両用制御装置の配設構造 |
JP6508547B2 (ja) * | 2017-03-07 | 2019-05-08 | マツダ株式会社 | 車両用制御装置の配設構造 |
-
1987
- 1987-12-03 JP JP18526587U patent/JPH0616867Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0187972U (ja) | 1989-06-09 |
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