JPH06141980A - 耐食性及び熱伝導性の優れた電磁性3層構造グリドル - Google Patents
耐食性及び熱伝導性の優れた電磁性3層構造グリドルInfo
- Publication number
- JPH06141980A JPH06141980A JP29860792A JP29860792A JPH06141980A JP H06141980 A JPH06141980 A JP H06141980A JP 29860792 A JP29860792 A JP 29860792A JP 29860792 A JP29860792 A JP 29860792A JP H06141980 A JPH06141980 A JP H06141980A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- griddle
- thermal conductivity
- layer
- electromagnetic
- steel plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 229910000975 Carbon steel Inorganic materials 0.000 claims abstract description 15
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 15
- 239000010962 carbon steel Substances 0.000 claims abstract description 15
- 239000010949 copper Substances 0.000 claims abstract description 15
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 claims abstract description 15
- RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N Titanium Chemical compound [Ti] RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 10
- 239000010936 titanium Substances 0.000 claims abstract description 10
- 229910052719 titanium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 10
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 claims abstract description 9
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 claims abstract description 9
- 229910000881 Cu alloy Inorganic materials 0.000 claims abstract description 6
- 239000010410 layer Substances 0.000 claims description 39
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 claims description 15
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 claims description 13
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 claims description 13
- 238000010411 cooking Methods 0.000 abstract description 15
- 230000005389 magnetism Effects 0.000 abstract description 3
- 230000001815 facial effect Effects 0.000 abstract 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 10
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 8
- 239000000463 material Substances 0.000 description 7
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 4
- 230000005674 electromagnetic induction Effects 0.000 description 4
- 239000002360 explosive Substances 0.000 description 4
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005304 joining Methods 0.000 description 2
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 2
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 description 2
- 238000002791 soaking Methods 0.000 description 2
- 239000013585 weight reducing agent Substances 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Cookers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Baking, Grill, Roasting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電磁調理器用グリドルの熱伝導性及び耐食
性を改良し、及び耐食性を改良し、併せて軽量化を図る
こと。 【構成】 表面層が耐食性の優れたチタン板、中間層
が熱伝導性の優れた銅又は銅合金、底面層が磁性を有す
る炭素鋼板又はステンレス鋼板の3層から構成された耐
食性及び熱伝導性の優れた電磁性3層構造グリドル。
性を改良し、及び耐食性を改良し、併せて軽量化を図る
こと。 【構成】 表面層が耐食性の優れたチタン板、中間層
が熱伝導性の優れた銅又は銅合金、底面層が磁性を有す
る炭素鋼板又はステンレス鋼板の3層から構成された耐
食性及び熱伝導性の優れた電磁性3層構造グリドル。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面層にチタン板を用
いて耐食性を改良し、中間層に銅又は銅合金を用いて熱
伝導性を改良し、及び底面層に磁性を有する炭素鋼板又
はステレス鋼板を用いた電磁調理器用グリドルに関す
る。
いて耐食性を改良し、中間層に銅又は銅合金を用いて熱
伝導性を改良し、及び底面層に磁性を有する炭素鋼板又
はステレス鋼板を用いた電磁調理器用グリドルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図1は、電磁調理器に用いるグリドルの
概略を説明する図である。図1に示すように電磁調理器
が発する電磁でグリドルの一部を発熱させ、その熱をグ
リドル自体の熱伝導により調理範囲まで伝え調理温度に
加温する。
概略を説明する図である。図1に示すように電磁調理器
が発する電磁でグリドルの一部を発熱させ、その熱をグ
リドル自体の熱伝導により調理範囲まで伝え調理温度に
加温する。
【0003】グリドルは磁性体であることが第一条件で
あることから、従来炭素鋼板もしくは磁性ステンレス鋼
板が用いられている。このようなグリドルの温度上昇過
程において、電磁誘導による発熱部とその周辺の温度差
により、グリドルに変形が生じる。この変形はグリドル
の板厚が薄いほど大きくなるため、現在板厚16mm〜
20mmが多く用いられている。
あることから、従来炭素鋼板もしくは磁性ステンレス鋼
板が用いられている。このようなグリドルの温度上昇過
程において、電磁誘導による発熱部とその周辺の温度差
により、グリドルに変形が生じる。この変形はグリドル
の板厚が薄いほど大きくなるため、現在板厚16mm〜
20mmが多く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、グリド
ルの板厚が厚くなればその分調理温度までの温度上昇に
時間を要し、加熱時間の短縮が要求されている。又、グ
リドルの重量が板厚16mm、幅400mm、長さ60
0mmで約30kgと重く、取扱上軽量化が要求されて
いる。さらには、グリドル表面の美観が重要視され耐食
性も要求されている。
ルの板厚が厚くなればその分調理温度までの温度上昇に
時間を要し、加熱時間の短縮が要求されている。又、グ
リドルの重量が板厚16mm、幅400mm、長さ60
0mmで約30kgと重く、取扱上軽量化が要求されて
いる。さらには、グリドル表面の美観が重要視され耐食
性も要求されている。
【0005】本発明は、こうした現状に鑑み、電磁調理
器用グリドルの熱伝導性及び耐食性を改良し、併せて軽
量化を図ることを目的とするものである。
器用グリドルの熱伝導性及び耐食性を改良し、併せて軽
量化を図ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討し
た結果、グリドルを単体でなく特定の3層から構成する
ことにより解決し得ることを見出し、本発明に至った。
本発明は、(1)磁性体である炭素鋼板又はステンレス
鋼板を底面層に配置し電磁性を確保し、(2)底面層か
らの熱伝導性に優れた銅又は銅合金を中間層に配置し、
熱伝導性を改良し、さらに軽量化を図り、(3)チタン
板を表面層に配置し耐食性を改良する、3層構造グリド
ルにすることにより問題点を改良するものである。
た結果、グリドルを単体でなく特定の3層から構成する
ことにより解決し得ることを見出し、本発明に至った。
本発明は、(1)磁性体である炭素鋼板又はステンレス
鋼板を底面層に配置し電磁性を確保し、(2)底面層か
らの熱伝導性に優れた銅又は銅合金を中間層に配置し、
熱伝導性を改良し、さらに軽量化を図り、(3)チタン
板を表面層に配置し耐食性を改良する、3層構造グリド
ルにすることにより問題点を改良するものである。
【0007】すなわち、本発明は、表面層が耐食性の優
れたチタン板、中間層が熱伝導性の優れた銅又は銅合
金、底面層が磁性を有する炭素鋼板又はステンレス鋼板
の3層から構成された耐食性及び熱伝導性の優れた電磁
性3層構造グリドルを要旨とするものである。
れたチタン板、中間層が熱伝導性の優れた銅又は銅合
金、底面層が磁性を有する炭素鋼板又はステンレス鋼板
の3層から構成された耐食性及び熱伝導性の優れた電磁
性3層構造グリドルを要旨とするものである。
【0008】本発明を更に詳細に説明する。
【0009】(1)熱伝導性の改良及び軽量化 グリドルの温度上昇過程においてグリドルが変形する原
因は、電磁誘導による発熱部とその周辺の温度差による
ものである。この温度差を小さくするには、電磁誘導に
より発熱した熱を周辺に早く伝える必要がある。この点
炭素鋼の熱伝導率は0.17cal/cm・deg(0
〜100℃)と低く、この熱伝導率に関する限りは銅
(熱伝導率0.94cal/cm・deg(0〜100
℃))等の熱伝導性の良好な材料を使用することが考え
られる。
因は、電磁誘導による発熱部とその周辺の温度差による
ものである。この温度差を小さくするには、電磁誘導に
より発熱した熱を周辺に早く伝える必要がある。この点
炭素鋼の熱伝導率は0.17cal/cm・deg(0
〜100℃)と低く、この熱伝導率に関する限りは銅
(熱伝導率0.94cal/cm・deg(0〜100
℃))等の熱伝導性の良好な材料を使用することが考え
られる。
【0010】しかしながら銅は非磁性体であり電磁調理
器で発熱しないことから、本発明においては炭素鋼板又
はステンレス鋼板の上面に銅材料を接合し、炭素鋼板又
はステンレス鋼板で発熱させた熱を銅材料により周辺に
早く伝える方法を採った。
器で発熱しないことから、本発明においては炭素鋼板又
はステンレス鋼板の上面に銅材料を接合し、炭素鋼板又
はステンレス鋼板で発熱させた熱を銅材料により周辺に
早く伝える方法を採った。
【0011】なお、炭素鋼板と銅との接合は爆発圧着法
が好ましい。
が好ましい。
【0012】(2)耐食性の改良 耐食性の改良にあたっては、銅材料の表面(調理面)を
耐食性を有するチタン板で全面被覆する方法を取った。
なお、銅材料とチタン板との接合は爆発圧着法が好まし
い。
耐食性を有するチタン板で全面被覆する方法を取った。
なお、銅材料とチタン板との接合は爆発圧着法が好まし
い。
【0013】本発明のグリドルは、上記のように特定材
料からなる3層構造とすることが重要であるが、その層
厚について説明すると、表面層を0.3〜2mm、グリ
ドル全体の層厚は6〜12mm程度で8mmぐらいとす
るのが好ましい。又、底面層板厚比をグリドル全体の厚
さの10〜75%とするのが好ましい。
料からなる3層構造とすることが重要であるが、その層
厚について説明すると、表面層を0.3〜2mm、グリ
ドル全体の層厚は6〜12mm程度で8mmぐらいとす
るのが好ましい。又、底面層板厚比をグリドル全体の厚
さの10〜75%とするのが好ましい。
【0014】表面層は耐食性を確保するための厚みがあ
れば良く、さらに外観上の美しさを兼ね備えているのが
好ましい。一般的に使用されている多層構造からなる調
理用鍋類は、調理側表面層を少なくとも0.2mm以上
の厚さとし、器物としての耐用性を確保しているが、グ
リドルの場合は刃物などの調理器具が直接調理側表面に
作用する場合があるので、いくらか厚目にする方が耐用
性の点から好ましい。しかし、あまり厚くすると、中間
層からの伝熱効果が損われるおそれがあり、好ましくな
い。こうしたことから、本発明のグリドルの表面層は、
上記のように0.3〜2mmとするのが好ましい。
れば良く、さらに外観上の美しさを兼ね備えているのが
好ましい。一般的に使用されている多層構造からなる調
理用鍋類は、調理側表面層を少なくとも0.2mm以上
の厚さとし、器物としての耐用性を確保しているが、グ
リドルの場合は刃物などの調理器具が直接調理側表面に
作用する場合があるので、いくらか厚目にする方が耐用
性の点から好ましい。しかし、あまり厚くすると、中間
層からの伝熱効果が損われるおそれがあり、好ましくな
い。こうしたことから、本発明のグリドルの表面層は、
上記のように0.3〜2mmとするのが好ましい。
【0015】また、底面層については、電磁誘導により
発熱することができる板厚があればよいが、この板厚は
電磁調理器の出力や電磁調理器とグリドルの間隔によっ
て異なることから一律には規定することができない。一
般的には1mm以下の板厚でも十分に発熱するが、グリ
ドルとして用いる場合は、表面層の温度を調理可能な温
度にまで高める必要があるため、中間層の材質や板厚及
びグリドル全体の板厚と密接に関係している。たとえ
ば、グリドル全体の厚さに対して、表面層の温度上昇に
要する時間がいくらか長くなっても、広い範囲で調理の
均熱性を必要とする場合は、底面層を薄くして中間層を
厚くしたグリドルを使用する方が好ましい。また、表面
層の狭い範囲だけが短時間で調理温度に達することが必
要な場合には、中間層を薄くして底面層を厚くしたグリ
ドルを使用する方が好ましい。こうしたことから、本発
明のグリドルにおいては底面層の板厚は上記のようにグ
リドル全体の厚さの10〜75%とするのが好ましい。
発熱することができる板厚があればよいが、この板厚は
電磁調理器の出力や電磁調理器とグリドルの間隔によっ
て異なることから一律には規定することができない。一
般的には1mm以下の板厚でも十分に発熱するが、グリ
ドルとして用いる場合は、表面層の温度を調理可能な温
度にまで高める必要があるため、中間層の材質や板厚及
びグリドル全体の板厚と密接に関係している。たとえ
ば、グリドル全体の厚さに対して、表面層の温度上昇に
要する時間がいくらか長くなっても、広い範囲で調理の
均熱性を必要とする場合は、底面層を薄くして中間層を
厚くしたグリドルを使用する方が好ましい。また、表面
層の狭い範囲だけが短時間で調理温度に達することが必
要な場合には、中間層を薄くして底面層を厚くしたグリ
ドルを使用する方が好ましい。こうしたことから、本発
明のグリドルにおいては底面層の板厚は上記のようにグ
リドル全体の厚さの10〜75%とするのが好ましい。
【0016】さらにグリドルに全体の厚さについては、
上記したように6〜12mm程度である。これは加熱に
よる変形を防止するために6mm程度より厚い方が好ま
しいからであるが、出力の低い電磁調理器は調理範囲が
狭いものが多く、したがって小さな寸法のグリドルが使
用される。この場合、加熱による変形は小さくなること
から、さらに薄いグリドルを使用することもできる。
又、本発明のグリドルは、3層構造としたことにより調
理側表面の温度上昇に要する時間を短縮することがで
き、かつ表面の均熱性を大幅に改善することができる。
そしてこの効果はグリドル全体の厚さを厚くしても、中
間層と底面層のそれぞれの板厚を変えることにより発現
することが可能である。したがって、本発明のグリドル
においては全体を厚くすることにあまり意味はなく、調
理用としての機能は12mm程度で十分である。
上記したように6〜12mm程度である。これは加熱に
よる変形を防止するために6mm程度より厚い方が好ま
しいからであるが、出力の低い電磁調理器は調理範囲が
狭いものが多く、したがって小さな寸法のグリドルが使
用される。この場合、加熱による変形は小さくなること
から、さらに薄いグリドルを使用することもできる。
又、本発明のグリドルは、3層構造としたことにより調
理側表面の温度上昇に要する時間を短縮することがで
き、かつ表面の均熱性を大幅に改善することができる。
そしてこの効果はグリドル全体の厚さを厚くしても、中
間層と底面層のそれぞれの板厚を変えることにより発現
することが可能である。したがって、本発明のグリドル
においては全体を厚くすることにあまり意味はなく、調
理用としての機能は12mm程度で十分である。
【0017】
実施例1 表面層として厚さ1mmのチタン板、中間層として厚さ
4mmの銅板、底面層として厚さ2mmの炭素鋼板をそ
れぞれ爆発圧着法により接合し、幅400mm、長さ6
00mm、のフラットな3層構造グリドルを製作した。
又、比較のため厚さ8mm、及び16mmの炭素鋼板で
幅400mm、長さ600mmのフラットなグリドルを
それぞれ機械加工により製作した。
4mmの銅板、底面層として厚さ2mmの炭素鋼板をそ
れぞれ爆発圧着法により接合し、幅400mm、長さ6
00mm、のフラットな3層構造グリドルを製作した。
又、比較のため厚さ8mm、及び16mmの炭素鋼板で
幅400mm、長さ600mmのフラットなグリドルを
それぞれ機械加工により製作した。
【0018】そして、前記3種類のグリドルについて次
の比較試験を実施した。
の比較試験を実施した。
【0019】(1)各グリドルを電磁調理器(加熱範
囲:直径200mm円内)にそれぞれの中心が合致する
ように載せ、電磁調理器の出力を最大3kwにセット
し、グリドル中心の表面温度が200℃に到達直後に出
力を停止した。その時のグリドルの表面温度分布及び変
形量を測定した。その結果を表1に示す。
囲:直径200mm円内)にそれぞれの中心が合致する
ように載せ、電磁調理器の出力を最大3kwにセット
し、グリドル中心の表面温度が200℃に到達直後に出
力を停止した。その時のグリドルの表面温度分布及び変
形量を測定した。その結果を表1に示す。
【0020】なお、変形量の測定は次のようにして行っ
た。JISB7514に規定される有効長さ1000m
mの直定規を用い、グリドルの幅方向、長さ方向及び対
角方向の歪みをスキミゲ−ジにて測定し、その最大値を
変形量として表す。
た。JISB7514に規定される有効長さ1000m
mの直定規を用い、グリドルの幅方向、長さ方向及び対
角方向の歪みをスキミゲ−ジにて測定し、その最大値を
変形量として表す。
【0021】
【表1】
【0022】表1の結果より、この発明によるグリドル
は一般に使用されているグリドル16mmに比較して、
中心200℃の到達時間が約2/3に短縮され、しかも
周辺部の温度差が少なく均熱性に優れている。さらに、
変形量も16mmグリドルと大差はない。又、表1は、
調理温度までの加熱時間を短縮するために従来の材料構
成のグリドルを薄くするという方法を採れば、グリドル
中心が200℃となるまでの到達時間を本発明とほぼ同
じ水準にするには、その厚さを8mm程度とする必要が
あることを示している。しかし、その場合には変形量が
大きすぎるし、しかも均熱性及び重量についても本発明
に劣るものであることも明らかにしている。
は一般に使用されているグリドル16mmに比較して、
中心200℃の到達時間が約2/3に短縮され、しかも
周辺部の温度差が少なく均熱性に優れている。さらに、
変形量も16mmグリドルと大差はない。又、表1は、
調理温度までの加熱時間を短縮するために従来の材料構
成のグリドルを薄くするという方法を採れば、グリドル
中心が200℃となるまでの到達時間を本発明とほぼ同
じ水準にするには、その厚さを8mm程度とする必要が
あることを示している。しかし、その場合には変形量が
大きすぎるし、しかも均熱性及び重量についても本発明
に劣るものであることも明らかにしている。
【0023】(2)(1)と同様に各グリドルを電磁調
理器に載せ、電磁調理器の出力を最大3kwにセット
し、グリドル中心から半径200mmの位置の表面温度
が150℃に到達直後に出力を停止した。
理器に載せ、電磁調理器の出力を最大3kwにセット
し、グリドル中心から半径200mmの位置の表面温度
が150℃に到達直後に出力を停止した。
【0024】その時のグリドルの表面温度分布及び変形
量を測定した。その結果を表2に示す。
量を測定した。その結果を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】表2の結果より、この発明によるグリドル
は、一般に使用されているグリドル16mmに比較し
て、中心から半径200mmの位置の表面温度の到達時
間が約1/3に短縮されており、又、加熱時間短縮の為
に厚さを8mmとしたグリドルに比較しても大幅に短縮
されている。しかも周辺部の温度差がより少なく均熱性
に優れている。又、変形量も16mmグリドルと大差は
なく、8mmグリドルと比較すると大巾に改善されてい
ることがわかる。
は、一般に使用されているグリドル16mmに比較し
て、中心から半径200mmの位置の表面温度の到達時
間が約1/3に短縮されており、又、加熱時間短縮の為
に厚さを8mmとしたグリドルに比較しても大幅に短縮
されている。しかも周辺部の温度差がより少なく均熱性
に優れている。又、変形量も16mmグリドルと大差は
なく、8mmグリドルと比較すると大巾に改善されてい
ることがわかる。
【0027】実施例2 表面層として厚さ1mmのチタン板、中間層として厚さ
4mmの銅板、底面層として厚さ2mmの炭素鋼板をそ
れぞれ爆発圧着法により接合し、幅400mm、長さ6
00mmのフラットな3層構造グリドル製作した。又、
比較のため厚さ8mmの炭素鋼板で幅400mm、長さ
600mmのフラットなグリドルを機械加工により製作
した。
4mmの銅板、底面層として厚さ2mmの炭素鋼板をそ
れぞれ爆発圧着法により接合し、幅400mm、長さ6
00mmのフラットな3層構造グリドル製作した。又、
比較のため厚さ8mmの炭素鋼板で幅400mm、長さ
600mmのフラットなグリドルを機械加工により製作
した。
【0028】そして、前記2種類のグリドルについて次
の比較試験を実施した。
の比較試験を実施した。
【0029】(1)各グリドルを電磁調理器(加熱範
囲:直径200mm円内)にそれぞれ中心が合致するよ
うに載せ、電磁調理器の出力を最大2kwにセットし、
グリドル中心の表面温度が200℃に到達直後に出力を
停止した。その時のグリドルの表面温度分布及び変形量
を測定した。その結果を表3に示す。
囲:直径200mm円内)にそれぞれ中心が合致するよ
うに載せ、電磁調理器の出力を最大2kwにセットし、
グリドル中心の表面温度が200℃に到達直後に出力を
停止した。その時のグリドルの表面温度分布及び変形量
を測定した。その結果を表3に示す。
【0030】
【表3】
【0031】表3の結果より、この発明によるグリドル
は、8mmグリドルと比較すると均熱性に優れており、
又変形量も大巾に改善されていることがわかる。
は、8mmグリドルと比較すると均熱性に優れており、
又変形量も大巾に改善されていることがわかる。
【0032】(2)(1)と同様に各グリドルを電磁調
理器に載せ、電磁調理器の出力を最大2kwにセット
し、グリドル中心から半径200mmの位置の表面温度
が150℃に到達直後に出力を停止した。
理器に載せ、電磁調理器の出力を最大2kwにセット
し、グリドル中心から半径200mmの位置の表面温度
が150℃に到達直後に出力を停止した。
【0033】その時のグリドルの表面温度分布及び変形
量を測定した。その結果を表4に示す。
量を測定した。その結果を表4に示す。
【0034】
【表4】
【0035】表4の結果より、この発明によるグリドル
は、8mmグリドルと比較すると、中心から半径200
mmの位置表面温度の到達時間が2倍以上に短縮され、
しかも周辺部の温度差が少なく、均熱性に優れている。
又、変形量も大巾に改善されていることがわかる。
は、8mmグリドルと比較すると、中心から半径200
mmの位置表面温度の到達時間が2倍以上に短縮され、
しかも周辺部の温度差が少なく、均熱性に優れている。
又、変形量も大巾に改善されていることがわかる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、底面層
に磁性を有する炭素鋼板又はステンレス鋼板を用い、中
間層に銅又は銅合金を用い、表面層にチタン板を用いた
3層構造からなるグリドルとしたことにより、単体の鋼
板から構成されている従来のグリドルに比べて熱伝導
性、耐食性が優れており、グリドル全体の温度を短時間
でより均一に上昇させることができ、熱効率に優れてい
る。又、本発明のグリドルは、特定の3層構造により、
温度上昇過程におけるグリドルの変形が改善されるため
板厚自体も従来に比して薄くすることが可能となり、こ
の点からも、軽量化に寄与することができる。
に磁性を有する炭素鋼板又はステンレス鋼板を用い、中
間層に銅又は銅合金を用い、表面層にチタン板を用いた
3層構造からなるグリドルとしたことにより、単体の鋼
板から構成されている従来のグリドルに比べて熱伝導
性、耐食性が優れており、グリドル全体の温度を短時間
でより均一に上昇させることができ、熱効率に優れてい
る。又、本発明のグリドルは、特定の3層構造により、
温度上昇過程におけるグリドルの変形が改善されるため
板厚自体も従来に比して薄くすることが可能となり、こ
の点からも、軽量化に寄与することができる。
【図1】電磁調理器用グリドルの概略説明図。
Claims (1)
- 【請求項1】 表面層が耐食性の優れたチタン板、中間
層が熱伝導性の優れた銅又は銅合金、底面層が磁性を有
する炭素鋼板又はステンレス鋼板の3層から構成された
耐食性及び熱伝導性の優れた電磁性3層構造グリドル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29860792A JPH06141980A (ja) | 1992-11-09 | 1992-11-09 | 耐食性及び熱伝導性の優れた電磁性3層構造グリドル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29860792A JPH06141980A (ja) | 1992-11-09 | 1992-11-09 | 耐食性及び熱伝導性の優れた電磁性3層構造グリドル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06141980A true JPH06141980A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=17861920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29860792A Withdrawn JPH06141980A (ja) | 1992-11-09 | 1992-11-09 | 耐食性及び熱伝導性の優れた電磁性3層構造グリドル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06141980A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103008834A (zh) * | 2012-11-20 | 2013-04-03 | 霍学明 | 电磁加热用碳钢与奥氏体复合板的加工方法 |
-
1992
- 1992-11-09 JP JP29860792A patent/JPH06141980A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103008834A (zh) * | 2012-11-20 | 2013-04-03 | 霍学明 | 电磁加热用碳钢与奥氏体复合板的加工方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8133596B2 (en) | Bonded metal components having uniform thermal conductivity characteristics | |
US6926971B2 (en) | Bonded metal components having uniform thermal conductivity characteristics and method of making same | |
JPS6127108Y2 (ja) | ||
JPH0847450A (ja) | 熱伝導もしくは電磁誘導により熱エネルギーを底壁に供与するようになされた煮炊き、調理用具 | |
JPS61170415A (ja) | 料理器具 | |
EP1662950A1 (en) | Bonded metal components having uniform thermal conductivity characteristics and method of making same | |
JPS6293888A (ja) | 誘導加熱用複合体材料 | |
JPH06141980A (ja) | 耐食性及び熱伝導性の優れた電磁性3層構造グリドル | |
JPH06141979A (ja) | 耐食性及び熱伝導性の優れた電磁性3層構造グリドル | |
JPH0896946A (ja) | 電磁調理器用鍋 | |
JPH06141978A (ja) | 耐食性及び熱伝導性の優れた電磁性3層構造軽量型グリドル | |
JPH06141977A (ja) | 耐食性及び熱伝導性の優れた電磁性3層構造グリドル | |
CN101019737A (zh) | 复合包底锅 | |
JPH0118124Y2 (ja) | ||
JP2005537088A (ja) | フライパンの製造方法 | |
US20240398159A1 (en) | Anti-stick titanium cookware | |
US20230248180A1 (en) | Anti-stick titanium cookware and method of manufacturing the same | |
CN218784378U (zh) | 锅具和烹饪设备 | |
CN102514289A (zh) | 一种复合金属板材 | |
JP3814232B2 (ja) | クラッド材の製造方法 | |
JP3094907U (ja) | 電磁誘導加熱調理器用調理器具 | |
CN217039728U (zh) | 复合式钛金属锅具 | |
JP3594151B2 (ja) | 電磁調理器用複合材及びその製造方法 | |
JP2004008462A (ja) | 電磁誘導加熱容器用の複合材、該複合材からなる容器およびその製造方法 | |
JPS6269481A (ja) | 誘導加熱調理器用被加熱体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000201 |