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JPH0611765A - フィルム巻上装置 - Google Patents

フィルム巻上装置

Info

Publication number
JPH0611765A
JPH0611765A JP16762692A JP16762692A JPH0611765A JP H0611765 A JPH0611765 A JP H0611765A JP 16762692 A JP16762692 A JP 16762692A JP 16762692 A JP16762692 A JP 16762692A JP H0611765 A JPH0611765 A JP H0611765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
sprocket
feeding
chamber
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP16762692A
Other languages
English (en)
Inventor
Keita Takahashi
敬太 高橋
Masatoshi Sato
雅俊 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP16762692A priority Critical patent/JPH0611765A/ja
Publication of JPH0611765A publication Critical patent/JPH0611765A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】フィルムの傾きを抑えることで確実なオートロ
ーディング動作を行えるカメラのフィルム巻上装置を提
供することを目的とする。 【構成】撮影レンズ22と相対するフィルム通路14の
一端に連通して配置したフィルム供給室12と、このフ
ィルム供給室12より供給するフィルム48を上記フィ
ルム通路14に向けて送出する第1スプロケット43
と、上記フィルム通路14他端の後方であって該他端に
連通して配置したフィルム巻取室39と、上記フィルム
通路14他端と上記フィルム巻取室39との間に設け、
上記フィルム48の給送方向を上記フィルム巻取室39
へ向けて転換して送出する第2スプロケット40と、こ
の第2スプロケット40の外周部近傍に配置し、該第2
スプロケット40によって給送するフィルム48を該外
周部に向けて圧接するフィルムガイド42およびフィル
ム押さえローラ群41とを具備するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルム巻上装置、詳
しくは、フィルムをフィルム通路より後方へ折り返して
スプールで巻き取るようにしたカメラのフィルム巻上装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】先に本出願人は特開平4−30137号
公報にて、フィルムをフィルム通路より後方へ折り返し
てスプールで巻き取るようにした技術を提案した。該先
行技術では、フィルムを後方へ折り返す際にスプロケッ
トとフィルムガイドとを設け、これらの部材の隙間を非
常に狭くすることで該隙間を通過するフィルムの自由度
を制限して該フィルムの傾きを防止するようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
先行技術では上記スプロケットとフィルムガイドとの隙
間を狭くしすぎると該隙間を通過するフィルムの表面を
傷つけてしまう虞があった。したがって、該隙間を小さ
くするには限界があり、フィルムの傾きを防止し、確実
なオートローディングを行うにはまだ不完全であった。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、フィルムの傾きを抑えることで確実なオートロ
ーディング動作を行えるカメラのフィルム巻上装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明によるフィルム巻上装置は、撮影レンズと相対す
るフィルム通路の一端に連通して配置したフィルム供給
室と、このフィルム供給室より供給するフィルムを上記
フィルム通路に向けて送出する第1のフィルム給送手段
と、上記フィルム通路他端の後方であって、該フィルム
通路他端に連通して配置し、上記フィルム供給室より該
フィルム通路を介して供給するフィルムを巻き取るフィ
ルム巻取室と、上記フィルム通路他端と上記フィルム巻
取室との間に設け、上記第1のフィルム給送手段によっ
て送出したフィルムの給送方向を上記フィルム巻取室へ
向けて転換するとともに該フィルム巻取室へ向けて送出
する第2のフィルム給送手段と、この第2のフィルム給
送手段の外周部近傍に配置し、該第2のフィルム給送手
段によって給送するフィルムを該外周部に向けて所定圧
で圧接する、給送性向上用のフィルム押圧手段とを具備
するものである。
【0006】
【作用】本発明によるフィルム巻上装置においては、第
1のフィルム給送手段にてフィルム供給室より供給する
フィルムをフィルム通路に向けて送出し、第2のフィル
ム給送手段にて上記第1のフィルム給送手段によって送
出したフィルムの給送方向をフィルム巻取室へ向けて転
換するとともに該フィルム巻取室へ向けて送出する際
に、フィルム押圧手段にて上記第2のフィルム給送手段
によって給送するフィルムを該第2のフィルム給送手段
の外周部に向けて所定圧で圧接する。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0008】図1および図2は、本発明の第1実施例の
フィルム巻上装置を適用したカメラを示した中央横断面
図および中央縦断面図である。
【0009】図1に示す如く、カメラ本体10の後方に
はフィルム巻取室39を内設するフィルム巻取本体45
が形成されていて、また、該カメラ本体10の一側方に
は一端部にフィルム供給室12を内設する後蓋36が該
カメラ本体10に対して斜め後方に移動可能となるよう
に配設されている(図3参照)。上記フィルム供給室1
2は後述するフィルム通路14の一端に連通しており、
フィルムパトローネ46が装填されるようになってい
る。また、該フィルムパトローネ46から引き出された
フィルム48は上記フィルム通路14に向けて送出され
るようになっている。さらに、上記後蓋36の他端部3
6aの前方には該他端部36aの前面と平行にマスク1
7が配設されていて、該マスク17は上記後蓋36と一
体に可動するようになっている。
【0010】上記フィルム通路14は上記マスク17の
後面と上記後蓋36の他端部36aの前面との間におい
て形成されていて、上記フィルム供給室12の出口近傍
を基端に、上記マスク17の先端近傍を終端としてい
て、上記フィルムパトローネ46から送出されるフィル
ム48の給送方向を規定するようになっている。
【0011】上記フィルム供給室12の出口近傍、すな
わち上記フィルム通路14の一端の基端部近傍には第1
のフィルム給送手段としての第1スプロケット43が配
設されている。この第1スプロケット43は、詳しくは
後述するが、図4に示す駆動機構によってオートローデ
ィング前半時に駆動され、該第1スプロケット43の周
面に形成された係合爪43aが上記フィルムパトローネ
46から延出しているフィルム48のパーフォレーショ
ン48a(図8参照)に係合して、該フィルム48を該
フィルム通路14に向けて送出するようになっている。
【0012】上記フィルム巻取本体45の一側方側、す
なわち、上記フィルム供給室12と反対側の外側方寄り
には、上記フィルム通路14の他端に連通するフィルム
巻取室39が形成されている。このフィルム巻取室39
には上記フィルム供給室12より上記フィルム通路14
を介して供給されるフィルム48を巻き取るスプール3
8が回転自在に内設されている。また、上記フィルム通
路14の後方側であって、該フィルム通路14の他端と
上記フィルム巻取室39との間には、上記第1スプロケ
ット43によって送出されたフィルム48の給送方向を
該フィルム巻取室39へ向けて転換するとともに同フィ
ルム巻取室39へ向けて送出する第2のフィルム給送手
段である第2スプロケット40が配設されている。この
第2スプロケット40は、上記第1スプロケット43と
同様に後述する駆動機構(図4参照)によってオートロ
ーディング前半時に駆動され、該第2スプロケット40
の周面に形成された係合爪40aが上記フィルム通路1
4から給送されたフィルム48のパーフォレーション4
8a(図8参照)に係合して、該第2スプロケット40
に巻装されるようになっている。そして上記フィルム4
8は給送方向を後方に向けて転換されて上記スプール3
8に向けて送出され、該スプール38の周面上に乳化剤
塗布面を同スプール38の半径方向における内方に向け
た状態で巻装されるようになっている。
【0013】なお、上記第2スプロケット40およびス
プール38はともに上記第1スプロケット43と同様に
後述する駆動機構(図4参照)によって所定のタイミン
グで駆動されるようになっている。
【0014】また、第2スプロケット40外周部近傍の
上記フィルム巻取本体45の外側方寄りには、フィルム
押さえローラ群41とフィルムガイド手段たるフィルム
ガイド42からなるフィルム押圧手段が配設されてい
る。上記フィルムガイド42は上記第2スプロケット4
0の径よりやや太径の略半割円筒形状を呈したアームで
あって、内面を該第2スプロケット40外周部の外側方
側に向けて覆うように配置され、該ガイド42の周方向
の一側縁側を基端部としてガイド軸42aに揺動自在に
支持されている。これにより、該フィルムガイド42内
面と上記第2スプロケット40の外周部とでフィルム給
送路が形成され、上記第1スプロケット43からフィル
ム通路14を経て給送されるフィルム48は該給送路に
ガイドされて給送方向を変え、さらに、上述したように
該第2スプロケット40に巻装されるようになってい
る。
【0015】上記フィルムガイド42内面の周方向には
所定間隔をもって2組のフィルム押さえローラ群41
(図6参照)が、その各ローラが回転自在となるように
配設されている。そして、後に詳述するが、該ローラ群
41の各ローラが上記第2スプロケット40外周面の対
向する位置に直接あるいはフィルム48を介して弾接す
るようになっている。なお、本第1実施例では上記フィ
ルム押さえローラ群41は2組ほど配設されているが、
これに限定することなく複数組あるいは1組であっても
よい。また、上記フィルムガイド42は図1に示すよう
に上記ガイド軸42aによって揺動自在に支持されてい
るが、その支持手段はこれに限ることなく、公知のあら
ゆる支持手段が適用されてもよい。
【0016】また、上記フィルム巻取本体45の他の外
側方寄りには、該カメラの主要電源用電池44が収納さ
れている。
【0017】一方、上記カメラ本体10およびマスク1
7には後面のフィルム通路14まで貫通した撮影開口1
6が形成されており、この撮影開口16はカメラ本体1
0の前方に配置されたフォーカルプレーンシャッタユニ
ット18により覆われている。上記カメラ本体10の前
方にはさらに、上記フォーカルプレーンシャッタユニッ
ト18の前方に配置され、メインミラー19(図2参
照)を保持したミラーボックス20と該ミラーボックス
20のさらに前方に配置され撮影レンズ群22を支持し
たレンズ鏡枠24とが支持されて配設されている。
【0018】また、図2に示すように上記カメラ本体1
0の上方には特願平2−135603号にて提案される
如く、特殊な形状の複数のミラー26a,26b,26
cおよびスクリーンマット20aからなるファインダ光
学系が配置されている。
【0019】さらに、上記カメラ本体10の前方や上方
に支持されている上述した如き種々の部材を覆うカメラ
本体外装ハウジング28は、上記フィルム供給室12の
前方に膨らんでグリップ部28aを形成している。該グ
リップ部28aで覆われた内部空間中で該フィルム供給
室12との創出された隙間にはストロボ用メインコンデ
ンサ30が収納されており、また、ストロボ32はカメ
ラ本体外装ハウジング28の上面に開閉自在に支持され
ている。該ストロボ32のストロボ反射傘32aは同ス
トロボ32が図2に実線で示す閉位置に配置されている
とき、カメラ本体外装ハウジング28の上面に形成され
た凹部に位置して外力から保護され、また、該ストロボ
32が図2に2点鎖線で示す開位置に配置されていると
き、上記凹部から離脱してカメラの前方に向けられる。
さらに、上記カメラ本体外装ハウジング28は上記ファ
インダ光学系の最終位置に配置されたミラー26cに対
向した位置に接眼レンズ34を支持している。
【0020】カメラ本体10の後面はフィルム巻取本体
45を支持しており、マスク17は開位置と閉位置との
間を移動自在に支持された後蓋36により支持されてお
り、後蓋36はカメラ本体10の右端部に設けられた図
示されていない後蓋係止部材により図1および図2に示
す如き開位置に保持されている。
【0021】本第1実施例では、カメラ本体外装ハウジ
ング28のグリップ部28aの上面に設けられた図示さ
れないシャッタ釦が押圧されると、ミラーボックス20
中のメインミラー19が図1に示された位置から上方に
回動し、次にフォーカルプレーンシャッタユニット18
が開口することにより上記シャッタ釦の押圧直前に撮影
者が接眼レンズ34を介して見ていた像、すなわち、撮
影レンズ群22が捕らえていた像がフィルム通路14の
撮影開口16に対向したフィルム48の1駒領域に撮影
される。
【0022】メインミラー19およびフォーカルプレー
ンシャッタユニット18はミラーボックス20の上部開
口のスクリーンマット20aまたはカメラ本体外装ハウ
ジング28の適当な位置に配置されている露出計からの
露出信号に基づいた露出時間の経過後に図1に示された
下方位置に復帰され、また閉鎖される。
【0023】フィルム48の1駒の撮影が終了するとス
プール38が回転駆動されてフィルム通路14から自由
に回転する第2スプロケット40によりスプール38に
向かい案内されてきたフィルムの撮影済み領域を1駒分
だけ上述した如く乳化剤塗布面をスプール38の半径方
向における内方に向けた状態で巻きとる。
【0024】図3は、上記第1実施例のフィルム巻上装
置を適用したカメラにおいて、後蓋36をカメラ本体1
0より一側方向へ移動して開位置状態にあるときの、該
カメラを示した中央横断面図である。
【0025】上記カメラに新たなフィルム48を装填、
すなわち、該フィルム48を有するフィルムパトローネ
46を装填する場合には、後蓋36を図3に示す如く開
位置に移動して該後蓋36内のフィルム供給室12とマ
スク17および後蓋36の他端部36aによって形成さ
れるフィルム通路14を露出するようにする。この後、
フィルム供給室12に新たなフィルム48を有するフィ
ルムパトローネ46を正しく収納するとともに該フィル
ムパトローネ46から引き出されているフィルム48の
フィルムリーダ部48cをフィルム通路14に沿うよう
に配置する。次に後蓋36を閉位置に移動し、カメラ本
体10の右端部に設けられた図1および図2には示され
ていない前述の後蓋係止部材により閉位置に保持させ
る。
【0026】上述したように上記フィルムパトローネ4
6がフィルム供給室12に装填され後蓋36が閉位置に
移動された際には、該フィルムパトローネ46から延出
しているフィルム48のフィルムリーダ部48cが第1
スプロケット43の周面に当接した状態になっている。
そして、該フィルム48のパーフォレーション48aが
第1スプロケット43の周面に形成された係合爪43a
に係合される。次に、上述の後蓋係止部材の閉位置保持
動作により後述する駆動手段(図4参照)がまず第1ス
プロケット43および第2スプロケット40を選択的に
駆動する。これによりフィルム通路14中のフィルムリ
ーダ部48cが上記第1スプロケット43より第2スプ
ロケット40に向かい送出される。
【0027】上記フィルムリーダ部48cの先端が上記
フィルムガイド42にガイドされて第2スプロケット4
0の外周部に到達すると、該フィルムリーダ部48cの
パーフォレーション48aと上記第2スプロケット40
の周面に形成された係合爪40aとが係合する。これに
より該フィルムリーダ部48cは該第2スプロケット4
0に巻装され、その給送方向を転換してスプール38に
向かい送出される。
【0028】上記フィルムリーダ部48cが上記スプー
ル38の外周部に到達するのに充分な時間が経過した
後、上記第1スプロケット43および第2スプロケット
40には前記駆動手段(図4参照)からの駆動力が解除
されて回転自在となる。これによりスプール38に到達
したフィルムリーダ部48cは該スプール38の周面の
上下部にそれぞれ形成された係合爪38a(図5参照)
により同スプール38の周面上に巻き取られる。
【0029】また、上記フィルムリーダ部48cがスプ
ール38の周面上に巻き取られるのに充分な時間が経過
した後、上記駆動手段は該スプール38の選択的な駆動
を停止する。このような手順により、フィルムオートロ
ーディング作業が行われる。
【0030】次に上記第1実施例における各部について
詳述する。
【0031】図4は上記第1実施例のフィルム巻上装置
におけるフィルム巻上機構の駆動手段を詳細に示したの
拡大分解斜視図である。
【0032】図に示すように、スプール38の内部には
駆動用モータ70が既知の如く配設されている。このモ
ータ70の出力歯車70aは減速歯車列96中の入力歯
車96aと噛合している。この減速歯車列96の出力歯
車96bは太陽歯車を構成しており、アーム98を介し
て遊星歯車100と噛合している。この遊星歯車100
は既知の如くモータ70の回転方向に応じて左右方向に
遊星運動を行ない、スプール38の下端に形成したスプ
ール駆動歯車38bと第2スプロケット40の下端に形
成した歯車に噛合しているスプロケット駆動歯車列40
cとに選択的に噛合するようになっている。
【0033】上記第2スプロケット40の上端にはさら
に歯車40dが形成されており、歯車106aと噛合し
ている。該歯車106aは歯車106bと噛合してお
り、該歯車106bはアーム108を介して遊星歯車1
10と噛合する太陽歯車を成している。上記アーム10
8はストッパ112により回転を規制されるとともに遊
星歯車110を歯車106cと正しく噛合させている。
また、該歯車106cは第1スプロケット43の上端に
形成された歯車43bと噛合している。さらに、上記モ
ータ70はモータ駆動制御回路104により回転方向を
制御され、フィルムのオートローディングの初期には遊
星歯車100をスプロケット駆動歯車列40cに噛合さ
せ、オートローディングの後半および撮影動作中のフィ
ルム巻上時にはこれをスプール駆動歯車38bに噛合さ
せるようになっている。
【0034】上記構成においては、まず図3に示す如く
フィルム48を装填し、この後図1に示す如く後蓋36
を閉じる。この閉じ動作によりモータ70は一方向に回
転し、遊星歯車100をスプロケット駆動歯車列40c
と噛合させ、第2スプロケット40および第1スプロケ
ット43を回転させる。これによりフィルム48は第1
スプロケット43により第2スプロケット40まで送ら
れ、第2スプロケット40によりスプール38に向けて
送られる。このとき第2スプロケット40の回転速度を
第1スプロケット43の回転速度よりも早く設定するこ
とで、第1スプロケット43はフィルム48により従動
され歯車106cをより早く回転させるため、アーム1
08がストッパ112から逃げ遊星歯車110と歯車1
06cとの噛合が解除される。したがって上記第1スプ
ロケット43はモータ70からの駆動力が伝達されなく
なりフィルム進行方向に限り回転自在となる。
【0035】図5は、上記第1実施例のフィルム巻上装
置における第2スプロケット40およびフィルム巻取室
39とその周辺部を示した要部拡大断面図であり、オー
トローディング前半時にフィルム48が上記第2スプロ
ケット40に巻装された状態を示している。
【0036】図に示すように、フィルム巻取本体45の
フィルム巻取室39における第2スプロケット40近傍
には、前述したように第2スプロケット40の外周部に
弾接するフィルム押さえローラ41群とこれを回転自在
に支持するフィルムガイド42が揺動自在に支持されて
いる。また、撮影開口16の一側方には案内ローラ60
が回転自在に設けられている。この案内ローラ60の後
端面はフィルムレール面(図示省略)とほぼ同一面とさ
れている。また、後蓋36には既知の如く圧力ばね66
aを開して圧板66が取り付けられている。さらにフィ
ルム巻取本体45にはスプール38に弾接するようにフ
ィルム押さえローラ86,88が設けられている。
【0037】さて、本第1実施例のフィルム巻上装置が
適用されるカメラではJIS135型フィルムが使用さ
れる。このJIS135型フィルム48の先端部(リー
ダ部)48cは図8に示す如く一側縁が切りかかれた幅
狭部となっている。このため、従来のフィルム巻上装置
では、オートローディングの初期においてフィルム48
のフィルムリーダ部48cがスプロケットに巻装される
際に、該フィルム48のパーフォレーション48aは、
上記スプロケット上方の係合爪(図6おける上側の爪4
0a)のみに係合することになる。したがって、該フィ
ルム48の給送方向が転換し折り返される際に、上記フ
ィルムリーダ部48cは図8に示す如く下側縁が下方に
向けて広がるように傾きながら給送されるようになって
いた。これにより、該フィルムリーダ部48cは、パー
フォレーション48aがスプール38の係合爪38aか
ら逃げる方向に傾いたまま該スプール38に巻装される
こととなり、該パーフォレーション48aが確実に該係
合爪38aに掛からずオートローディングが失敗する虞
があった。
【0038】本第1実施例では係る問題点を解消するた
めに、上記フィルムリーダ部48cが第2スプロケット
40に巻装される際に、フィルム押さえローラ群41に
よって該フィルムリーダ部48cを第2スプロケット4
0の外周面に確実に圧接することで該フィルム48の傾
きを抑えるようにしている。
【0039】以下、上記フィルム押さえローラ群41に
ついて説明する。
【0040】図6は、図5におけるA−A′断面、すな
わち、オートローディング前半時における上記フィルム
ガイド42およびフィルム押さえローラ群41とその周
辺部を示した断面図である。
【0041】図に示すように上記フィルムガイド42は
上記第2スプロケット40のパーフォレーション係合爪
40a,40bの上下を挾むような位置にフィルム押さ
えローラ群41を保持している。該フィルム押さえロー
ラ群41は、該フィルムガイド42の上下部にそれぞれ
突設した軸受け部42b間に配設されたフィルム押さえ
ローラ軸41eと、ともに上記ローラ軸41eに軸支さ
れて配設された4つのフィルム押さえローラ41a,4
1b,41c,41dとで構成されていて、上記第2ス
プロケット40に対して回転自在に配設されている。
【0042】上記フィルム押さえローラ群41のうち、
ローラ軸41eの上方側に配設された2つのローラ41
a,41bの径は他のローラ41c,41dの径に比べ
て半径で上記フィルム48の厚さ分ほど小さくなってい
る。したがって、上記ローラ41c,41dが上記第2
スプロケット40の外周面に当接した際に、上記ローラ
41a,41bの周面と該第2スプロケット40の外周
面とにはフィルム48の厚さ分の隙間が生じ、これによ
りフィルム48のフィルムリーダ部48cの給送を確実
に行えるようになっている。
【0043】すなわち、オートローディングの際に、第
2スプロケット40の外周部に巻装されるフィルム48
は、そのフィルムリーダ部48cが上記ローラ41a,
41bの周面と該第2スプロケット40の外周面とで形
成される隙間に挿入する。このとき、該フィルムリーダ
部48cは上記ローラ41a,41bの周面と上記第2
スプロケット40の外周面とで確実に圧接されていると
ともに、パーフォレーション48aは該第2スプロケッ
ト40の係合爪40aに確実に係合されることとなる。
したがって、確実なオートローディングを行うことが可
能となる。
【0044】また、上記フィルム押さえローラ41cの
下部にはフランジ状の太径部41fが形成されていて、
さらに、上記第2スプロケット40外周部の、上記太径
部41fに対向する部分には周溝40eが形成されてい
て、該太径部41fの回転を妨げないようになってい
る。
【0045】図7は、上記第1実施例のフィルム巻上装
置における第2スプロケット40およびフィルム巻取室
39とその周辺部を示した要部拡大断面図であり、オー
トローディング後半時のフィルム48が上記スプール3
8に巻装された状態を示している。
【0046】図7に示すように、上記第1スプロケット
43にモータ70からの駆動力が伝達されなくなりフィ
ルム進行方向に限り回転自在となった後、上記フィルム
48はパーフォレーション48aおよびパーフォレーシ
ョン48b(図8参照)がスプール38の係合爪38a
に係合されて巻き取られオートローディングの後半が行
われる。該オートローディングに必要な量のフィルム4
8が送られた時点でモータ70は回転を停止し、以後1
回の撮影毎に1駒ずつフィルムを巻き取っていく。
【0047】図9は、図7におけるB−B′断面、すな
わち、オートローディング後半時における上記フィルム
ガイド42およびフィルム押さえローラ群41とその周
辺部を示した断面図である。
【0048】オートローディングが終了した後は、上述
したようにパーフォレーション48a,48bはすでに
スプール38の係合爪38aに係合しており、フィルム
48の傾きを抑える必要はなくなる。かえってフィルム
押さえローラ群41がフィルム48に弾接していると該
フィルム48に傷をつけてしまう虞があり好ましくな
い。
【0049】本第1実施例では、図9に示すようにフィ
ルム48のフィルムリーダ部48cが上記フィルム押さ
えローラ41群を通過した後は、上記フィルムガイド4
2を第2スプロケット40の外周部より離れる方向に揺
動させ、該フィルム押さえローラ群41における上記ロ
ーラ41cの太径部41fのみがフィルム48と接する
ようにしている。したがって、上記フィルム押さえロー
ラ群41の他のローラ41a,41b,41dは該フィ
ルム48と接することなく、同フィルム48を傷つける
虞はない。
【0050】本第1実施例によると、オートローディン
グ時におけるフィルム48のフィルムリーダ部48cの
傾きを抑えることができ、パーフォレーション48aと
スプール38の係合爪38aとを確実に係合させ、オー
トローディングの失敗を防止することが可能となる。
【0051】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0052】図10は、上記第2実施例のフィルム巻上
装置における第2スプロケット40およびフィルム押圧
手段とその周辺部を示した要部拡大断面図である。
【0053】この第2実施例はフィルム押圧手段を弾性
体であるガイド部材のみで構成したものであって、フィ
ルムガイド部材120のみで上記第1実施例におけるフ
ィルムガイド42およびフィルム押さえローラ群41と
同等の役目を果たすようになっている。なお、上記フィ
ルム押圧手段以外の構成は上記第1実施例と同等である
ので、ここでの説明は省略する。
【0054】図に示すように上記フィルムガイド部材1
20は上記第1実施例におけるフィルムガイド42と同
等な位置に配設されている。このフィルムガイド部材1
20は上記第2スプロケット40の径よりやや太径の略
半割円筒形状を呈したアームであって、内面を該第2ス
プロケット40外周部の外側方側に向けて覆うように配
置され、該ガイド部材120の周方向の一側縁側(カメ
ラ本体10の後方側)を基端部としてガイド軸120c
に揺動自在に支持されている。また、上記フィルムガイ
ド部材120の自由端部には、周方向に所定間隔をもつ
2箇所において内面に向かって突出した凸部120bが
形成されている。さらに、該フィルムガイド部材120
の先端部は外方に向かって鋭角に折り曲げられた曲折部
120aを形成しており、この曲折部120aの内角部
近傍には位置決めピン122が配設されている。そし
て、上記自由端部に形成された凸部120bが上記位置
決めピン122に押圧されることで上記第2スプロケッ
ト40外周面の対向する位置に弾接するようになってい
る。
【0055】これにより、該フィルムガイド部材120
内面と上記第2スプロケット40の外周部とでフィルム
給送路が形成され、前記第1スプロケット43からフィ
ルム通路14を経て給送されるフィルム48は、該給送
路にガイドされて給送方向を変え、さらに、上述したよ
うに上記凸部120bによって上記第2スプロケット4
0外周面に押圧されて該第2スプロケット40に確実に
巻装されるようになっている。
【0056】フィルムガイド部材120先端部の曲折部
120aは、フィルム48が第2スプロケット40の外
周面に巻装された際に、該曲折部120a内角部が上記
位置決めピン122に係合することで該フィルムガイド
部材120の外方への揺動を規定するようになってい
る。
【0057】図11は、上記第2実施例におけるフィル
ムガイド部材120の変形例を示した平面図である。
【0058】同図(a)は、上述したフィルムガイド部
材120の形状を示している。また、同図(b)は、上
記図(a)で示すフィルムガイド部材120と同径であ
るが反対側に反り返った形状を呈する例を、さらに、同
図(c)は、直線形状を呈する例をそれぞれ示してい
る。これらのフィルムガイド部材の変形例は、ともに上
述したような凸部を有しており、その作用・効果も上記
フィルムガイド部材120と同等である。
【0059】なお、本第2実施例では、上記凸部120
bはフィルムガイド部材120の2箇所に形成されてい
るが、2箇所には限定されることはなく複数箇所に形成
されてもよく、まら、該凸部120bを設けずともフィ
ルムガイド部材120の内面にて直接フィルム第2ス4
8を押圧することも可能である。
【0060】この第2実施例によっても上記第1実施例
と同様に、オートローディング時におけるフィルム48
のフィルムリーダ部48c(図8参照)の傾きを小さく
することができ、フィルム巻上機構を後方へずらしても
パーフォレーション48aをスプール38の係合爪38
aに確実に係合させることができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
2のフィルム給送手段に弾接するフィルム押圧手段を設
けたことにより、フィルムの傾きを抑えることで確実な
オートローディング動作を行えるカメラのフィルム巻上
装置を提供できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のフィルム巻上装置を適用
したカメラを示した中央横断面図。
【図2】上記第1実施例のフィルム巻上装置を適用した
カメラを示した中央縦断面図。
【図3】上記第1実施例のフィルム巻上装置を適用した
カメラにおいて、後蓋をカメラ本体より一側方向へ移動
して開位置状態にあるときの、該カメラを示した中央横
断面図。
【図4】上記第1実施例のフィルム巻上装置におけるフ
ィルム巻上機構の駆動手段を詳細に示した拡大分解斜視
図。
【図5】オートローディング前半時の、上記第1実施例
のフィルム巻上装置における第2スプロケットおよびフ
ィルム巻取室とその周辺部を示した要部拡大断面図。
【図6】上記図5におけるA−A′断面、すなわち、オ
ートローディング前半時の、上記第1実施例のフィルム
巻上装置におけるフィルムガイドおよびフィルム押さえ
ローラ群とその周辺部を示した断面図。
【図7】オートローディング後半時の、上記第1実施例
のフィルム巻上装置における第2スプロケットおよびフ
ィルム巻取室とその周辺部を示した要部拡大断面図。
【図8】上記第1実施例のフィルム巻上装置が適用され
るカメラにおいて使用されるJIS135型フィルムの
フィルムリーダ部を示した拡大斜視図。
【図9】上記図7におけるB−B′断面、すなわち、オ
ートローディング後半時の、上記第1実施例のフィルム
巻上装置におけるフィルムガイドおよびフィルム押さえ
ローラ群とその周辺部を示した断面図。
【図10】本発明の第2実施例のフィルム巻上装置にお
ける第2スプロケットおよびフィルム押圧手段とその周
辺部を示した要部拡大断面図。
【図11】上記第2実施例におけるフィルムガイド部材
の変形例を示した平面図。
【符号の説明】
10…カメラ本体 12…フィルム供給室 14…フィルム通路 17…マスク 36…後蓋 38…スプール 39…フィルム巻取室 40…第2スプロケット 41…フィルム押さえローラ群 42…フィルムガイド 43…第1スプロケット 46…フィルムパトローネ 48…フィルム 48a,48b…パーフォレーション 48c…フィルムリーダ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズと相対するフィルム通路の一端
    に連通して配置したフィルム供給室と、 このフィルム供給室より供給するフィルムを上記フィル
    ム通路に向けて送出する第1のフィルム給送手段と、 上記フィルム通路他端の後方であって、該フィルム通路
    他端に連通して配置し、上記フィルム供給室より該フィ
    ルム通路を介して供給するフィルムを巻き取るフィルム
    巻取室と、 上記フィルム通路他端と上記フィルム巻取室との間に設
    け、上記第1のフィルム給送手段によって送出したフィ
    ルムの給送方向を上記フィルム巻取室へ向けて転換する
    とともに該フィルム巻取室へ向けて送出する第2のフィ
    ルム給送手段と、 この第2のフィルム給送手段の外周部近傍に配置し、該
    第2のフィルム給送手段によって給送するフィルムを該
    外周部に向けて所定圧で圧接する、給送性向上用のフィ
    ルム押圧手段と、 を具備したことを特徴とするフィルム巻上装置。
  2. 【請求項2】上記フィルム押圧手段は、 上記第2のフィルム給送手段によって給送するフィルム
    を該第2のフィルム給送手段の外周部に向けて圧接する
    フィルム押さえローラと、 このフィルム押さえローラを回転自在に支持するととも
    に該フィルムの給送方向を規定するフィルムガイド手段
    と、 を具備することを特徴とする請求項1記載のフィルム巻
    上装置。
  3. 【請求項3】上記フィルム押圧手段は、上記第2のフィ
    ルム給送手段によって給送するフィルムを該第2のフィ
    ルム給送手段の外周部に向けて圧接する押圧部を有する
    弾性体を具備することを特徴とする請求項1記載のフィ
    ルム巻上装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0810466A1 (en) * 1996-05-31 1997-12-03 Asahi Kogaku Kogyo Kabushiki Kaisha Camera Structure
US6393216B1 (en) 1992-09-28 2002-05-21 Minolta Co., Ltd. Camera system including a monitor device

Cited By (3)

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