JPH06117349A - エンジンの制御装置 - Google Patents
エンジンの制御装置Info
- Publication number
- JPH06117349A JPH06117349A JP26228792A JP26228792A JPH06117349A JP H06117349 A JPH06117349 A JP H06117349A JP 26228792 A JP26228792 A JP 26228792A JP 26228792 A JP26228792 A JP 26228792A JP H06117349 A JPH06117349 A JP H06117349A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- fuel ratio
- engine
- control means
- predetermined amount
- Prior art date
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- Granted
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- Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジンの耐久性の低下を招くこと無く、エ
ンジンを高負荷高回転ゾーン内で出力増モードで運転で
きる制御装置を提供することにある。 【構成】 エンジン運転情報に応じた目標点火時期θa
dvに制御する点火制御手段A1と、エンジンの運転情
報に応じた目標空燃比(A/F)oに制御する空燃比制
御手段A2と、スロットル開度が全開にあると全開前開
度での点火時期よりも全開での点火時期を所定量遅らせ
ると共に全開前開度での空燃比よりも全開での空燃比を
所定量リッチ化させる全開モードmf指令を点火制御手
段A1及び空燃比制御手段A2に出力する出力制御手段
A3とを備え、出力制御手段A3は高負荷高回転ゾーン
Z1内のゾーン内運転域にゾーン外運転より達したのを
検出すると、全開での点火時期を所定量進角させた出力
増進角量θpと全開での空燃比を所定量リーン化させた
出力増空燃比(A/F)pとを採用する出力増モードm
pをゾーン外運転域が所定時間T3,T2経過する毎に
所定量行なう。
ンジンを高負荷高回転ゾーン内で出力増モードで運転で
きる制御装置を提供することにある。 【構成】 エンジン運転情報に応じた目標点火時期θa
dvに制御する点火制御手段A1と、エンジンの運転情
報に応じた目標空燃比(A/F)oに制御する空燃比制
御手段A2と、スロットル開度が全開にあると全開前開
度での点火時期よりも全開での点火時期を所定量遅らせ
ると共に全開前開度での空燃比よりも全開での空燃比を
所定量リッチ化させる全開モードmf指令を点火制御手
段A1及び空燃比制御手段A2に出力する出力制御手段
A3とを備え、出力制御手段A3は高負荷高回転ゾーン
Z1内のゾーン内運転域にゾーン外運転より達したのを
検出すると、全開での点火時期を所定量進角させた出力
増進角量θpと全開での空燃比を所定量リーン化させた
出力増空燃比(A/F)pとを採用する出力増モードm
pをゾーン外運転域が所定時間T3,T2経過する毎に
所定量行なう。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのスロットル
開度が全開にあると全開前開度での点火時期よりも全開
での点火時期を所定量遅らせると共に全開前開度での空
燃比よりも全開での空燃比を所定量リッチ化させるべ
く、点火制御手段及び空燃比制御手段を駆動させ、エン
ジンの全開時の耐久性を確保するようにしたエンジンの
制御装置に関する。
開度が全開にあると全開前開度での点火時期よりも全開
での点火時期を所定量遅らせると共に全開前開度での空
燃比よりも全開での空燃比を所定量リッチ化させるべ
く、点火制御手段及び空燃比制御手段を駆動させ、エン
ジンの全開時の耐久性を確保するようにしたエンジンの
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両等に搭載されるエンジンは、
スロットル開度の全開時に高負荷運転に入り、特に、エ
ンジン回転数が高回転域に達すると、高負荷高回転ゾー
ンに達し、エンジンは過酷な駆動状態に突入する。この
ような高負荷高回転ゾーンでの運転を長時間継続させる
と、エンジンはその耐久性を早期に低下させることよ
り、通常運転者はこのような高負荷高回転の運転は短時
間で止めることが多い。更に、このような高負荷高回転
時のエンジン保護をエンジンの制御系でも行なうように
構成されているものもある。
スロットル開度の全開時に高負荷運転に入り、特に、エ
ンジン回転数が高回転域に達すると、高負荷高回転ゾー
ンに達し、エンジンは過酷な駆動状態に突入する。この
ような高負荷高回転ゾーンでの運転を長時間継続させる
と、エンジンはその耐久性を早期に低下させることよ
り、通常運転者はこのような高負荷高回転の運転は短時
間で止めることが多い。更に、このような高負荷高回転
時のエンジン保護をエンジンの制御系でも行なうように
構成されているものもある。
【0003】即ち、エンジンの全開時の耐久性を確保す
るロジックとしては、エンジンのスロットル開度が全開
に達すると、全開前開度での点火時期よりも全開での点
火時期を所定量遅らせると共に全開前開度での空燃比よ
りも全開での空燃比を所定量リッチ化させるというもの
がある。この場合、点火時期を所定量遅らせる点火リタ
ード処理によってエンジン出力を所定量低減させること
ができ、空燃比を所定量リッチ化すると、過剰燃料供給
によって燃焼室の冷却がなされ、エンジン出力を所定量
低減させることができる。このように、通常のエンジン
ではスロットル開度では、全開前開度よりも出力を低く
押さえ、エンジン耐久性の確保を図っている。
るロジックとしては、エンジンのスロットル開度が全開
に達すると、全開前開度での点火時期よりも全開での点
火時期を所定量遅らせると共に全開前開度での空燃比よ
りも全開での空燃比を所定量リッチ化させるというもの
がある。この場合、点火時期を所定量遅らせる点火リタ
ード処理によってエンジン出力を所定量低減させること
ができ、空燃比を所定量リッチ化すると、過剰燃料供給
によって燃焼室の冷却がなされ、エンジン出力を所定量
低減させることができる。このように、通常のエンジン
ではスロットル開度では、全開前開度よりも出力を低く
押さえ、エンジン耐久性の確保を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなス
ロットル開度での出力低減処理はエンジンを高負荷高回
転ゾーンで連続運転することに備えて設定されている。
このため、過渡的に高負荷高回転ゾーンの運転を行なう
ような場合には無駄な処理と成っており、特に、動力性
能を引き上げることが望まれている車両ではその出力低
減処理ロジックをそのまま装着してエンジンの耐久性確
保を図るか、過渡運転が主流であるスロットル開度での
出力低減処理を排除して、過渡時の出力向上を図ること
が有効か問題と成っている。
ロットル開度での出力低減処理はエンジンを高負荷高回
転ゾーンで連続運転することに備えて設定されている。
このため、過渡的に高負荷高回転ゾーンの運転を行なう
ような場合には無駄な処理と成っており、特に、動力性
能を引き上げることが望まれている車両ではその出力低
減処理ロジックをそのまま装着してエンジンの耐久性確
保を図るか、過渡運転が主流であるスロットル開度での
出力低減処理を排除して、過渡時の出力向上を図ること
が有効か問題と成っている。
【0005】本発明の目的は、エンジンの耐久性の低下
を招くこと無く、エンジンを高負荷高回転ゾーン内で出
力増モードで運転できるエンジンの制御装置を提供する
ことにある。
を招くこと無く、エンジンを高負荷高回転ゾーン内で出
力増モードで運転できるエンジンの制御装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、エンジンの点火時期をエンジン運転情
報に応じた目標点火時期に制御する点火制御手段と、上
記エンジンの空燃比をエンジンの運転情報に応じた目標
空燃比に制御する空燃比制御手段と、上記エンジンのス
ロットル開度が全開にあると全開前開度での点火時期よ
りも全開での点火時期を所定量遅らせると共に全開前開
度での空燃比よりも全開での空燃比を所定量リッチ化さ
せる全開モード指令を上記点火制御手段及び上記空燃比
制御手段に出力する出力制御手段とを備えたものであっ
て、特に上記出力制御手段はエンジン運転域が高負荷高
回転ゾーン内のゾーン内運転域にゾーン外運転より達し
たのを検出すると、上記全開での点火時期を所定量進角
させた出力増進角量と上記全開での空燃比を所定量リー
ン化させた出力増空燃比とを採用する出力増モードを上
記ゾーン外運転域が所定時間経過する毎に所定量行なう
ことを特徴とする。
めに、本発明は、エンジンの点火時期をエンジン運転情
報に応じた目標点火時期に制御する点火制御手段と、上
記エンジンの空燃比をエンジンの運転情報に応じた目標
空燃比に制御する空燃比制御手段と、上記エンジンのス
ロットル開度が全開にあると全開前開度での点火時期よ
りも全開での点火時期を所定量遅らせると共に全開前開
度での空燃比よりも全開での空燃比を所定量リッチ化さ
せる全開モード指令を上記点火制御手段及び上記空燃比
制御手段に出力する出力制御手段とを備えたものであっ
て、特に上記出力制御手段はエンジン運転域が高負荷高
回転ゾーン内のゾーン内運転域にゾーン外運転より達し
たのを検出すると、上記全開での点火時期を所定量進角
させた出力増進角量と上記全開での空燃比を所定量リー
ン化させた出力増空燃比とを採用する出力増モードを上
記ゾーン外運転域が所定時間経過する毎に所定量行なう
ことを特徴とする。
【0007】
【作用】出力制御手段によってエンジン運転域が高負荷
高回転ゾーン内のゾーン内運転域にゾーン外運転より達
したのを検出すると、全開での点火時期を所定量進角さ
せた出力増進角量と全開での空燃比を所定量リーン化さ
せた出力増空燃比とを採用する出力増モードをゾーン外
運転域が所定時間経過する毎に所定量行なうようにした
ので、過渡時の出力向上を図ることができる。
高回転ゾーン内のゾーン内運転域にゾーン外運転より達
したのを検出すると、全開での点火時期を所定量進角さ
せた出力増進角量と全開での空燃比を所定量リーン化さ
せた出力増空燃比とを採用する出力増モードをゾーン外
運転域が所定時間経過する毎に所定量行なうようにした
ので、過渡時の出力向上を図ることができる。
【0008】
【実施例】図1に示したエンジンの制御装置は、直列4
気筒エンジン(以後単にエンジンEと記す)に装着され
る。このエンジンEの吸気路Rは吸気分岐管1と、それ
に連結されるサージタンク4と、同タンクと一体の吸気
管2及びエアクリーナ3によって構成されている。吸気
管2はその内部にスロットル弁6を枢支し、このスロッ
トル弁6の軸は吸気路Rの外部で図示しないアクセルペ
ダルに連結されている。このスロットル弁6にはこれを
閉方向に付勢する戻しばね(図示せず)を装着してお
り、これにより図示しないアクセルケーブルの引張力を
弱めると閉じてゆくように構成されている。なお、スロ
ットル弁6には同弁のスロットル開度θs信号を出力す
るスロットル開度センサ9と、アイドル情報を出力する
アイドルスイッチ8が装着されている。
気筒エンジン(以後単にエンジンEと記す)に装着され
る。このエンジンEの吸気路Rは吸気分岐管1と、それ
に連結されるサージタンク4と、同タンクと一体の吸気
管2及びエアクリーナ3によって構成されている。吸気
管2はその内部にスロットル弁6を枢支し、このスロッ
トル弁6の軸は吸気路Rの外部で図示しないアクセルペ
ダルに連結されている。このスロットル弁6にはこれを
閉方向に付勢する戻しばね(図示せず)を装着してお
り、これにより図示しないアクセルケーブルの引張力を
弱めると閉じてゆくように構成されている。なお、スロ
ットル弁6には同弁のスロットル開度θs信号を出力す
るスロットル開度センサ9と、アイドル情報を出力する
アイドルスイッチ8が装着されている。
【0009】他方、スロットル弁6を迂回する吸気バイ
パス路101にはアイドル制御用のアイドル回転数制御
(ISC)バルブ7が装備され、同バルブ7はバネ70
1によって閉弁付勢され、ステッパモータ702によっ
て駆動される。更に、吸気路Rには吸気温度Ta情報を
出力する吸気温センサ11が設けられる。更に、エンジ
ンにはその暖機温度としての冷却水温を検出する水温セ
ンサ12や、ノック情報を出力するノックセンサ15が
設けられている。更にエンジンクランクシャフトにはそ
の単位クランク角信号Δθを出力するクランク角センサ
13(エンジン回転数Neの算出にも用いられる)が設
けられる。更に、図示しないバッテリーにはバッテリー
電圧VBを検出するバッテリーセンサ14が設けられ、
サージタンク4には吸気管圧Pb情報を出力する負圧セ
ンサ16が設けられる。なお、これら各センサはその検
出信号を後述するECU17に出力する。
パス路101にはアイドル制御用のアイドル回転数制御
(ISC)バルブ7が装備され、同バルブ7はバネ70
1によって閉弁付勢され、ステッパモータ702によっ
て駆動される。更に、吸気路Rには吸気温度Ta情報を
出力する吸気温センサ11が設けられる。更に、エンジ
ンにはその暖機温度としての冷却水温を検出する水温セ
ンサ12や、ノック情報を出力するノックセンサ15が
設けられている。更にエンジンクランクシャフトにはそ
の単位クランク角信号Δθを出力するクランク角センサ
13(エンジン回転数Neの算出にも用いられる)が設
けられる。更に、図示しないバッテリーにはバッテリー
電圧VBを検出するバッテリーセンサ14が設けられ、
サージタンク4には吸気管圧Pb情報を出力する負圧セ
ンサ16が設けられる。なお、これら各センサはその検
出信号を後述するECU17に出力する。
【0010】エンジンEの各気筒に連通可能な吸気ポー
トにはインジェクタ18がそれぞれ装着され、これら各
インジェクタ18には燃圧調整手段19によって定圧調
整された燃料が燃料供給源20より供給され、その噴射
制御はECU17によって成される。更に、シリンダヘ
ッド内の各気筒対向部には点火プラグ21がそれぞれ装
着され、それぞれの点火プラグ21は点火駆動回路22
内の周知のイグナイタに接続され、点火駆動回路22は
ECU17に接続される。ここでの点火駆動回路22は
ECU17内のタイミング制御回路及びイグナイタ側の
開閉駆動回路とを備え、これら各開閉駆動回路には開閉
時期及び通電時間を制御する各パワートランジスタが接
続され、各パワートランジスタに各イグニッションコイ
ルが接続されるという周知の構成を採り、目標点火時期
θbにイグニッションコイルの二次側高圧電流が各気筒
の点火プラグ21に供給されて点火が行なわれる。
トにはインジェクタ18がそれぞれ装着され、これら各
インジェクタ18には燃圧調整手段19によって定圧調
整された燃料が燃料供給源20より供給され、その噴射
制御はECU17によって成される。更に、シリンダヘ
ッド内の各気筒対向部には点火プラグ21がそれぞれ装
着され、それぞれの点火プラグ21は点火駆動回路22
内の周知のイグナイタに接続され、点火駆動回路22は
ECU17に接続される。ここでの点火駆動回路22は
ECU17内のタイミング制御回路及びイグナイタ側の
開閉駆動回路とを備え、これら各開閉駆動回路には開閉
時期及び通電時間を制御する各パワートランジスタが接
続され、各パワートランジスタに各イグニッションコイ
ルが接続されるという周知の構成を採り、目標点火時期
θbにイグニッションコイルの二次側高圧電流が各気筒
の点火プラグ21に供給されて点火が行なわれる。
【0011】エンジンコントロールユニット(ECU)
17はマイクロコンピュータによってその要部が形成さ
れ、エンジンEの燃料噴射量制御、点火時期制御処理そ
の他の周知の制御を行う。特にここでのECU17は、
図2に示すように、点火制御手段A1と空燃比制御手段
A2と出力制御手段A3として下記の機能を有する。
17はマイクロコンピュータによってその要部が形成さ
れ、エンジンEの燃料噴射量制御、点火時期制御処理そ
の他の周知の制御を行う。特にここでのECU17は、
図2に示すように、点火制御手段A1と空燃比制御手段
A2と出力制御手段A3として下記の機能を有する。
【0012】点火制御手段A1はエンジンEの点火時期
をエンジン運転情報(例えば、エンジン回転数Ne、吸
気管負圧Pb)に応じた目標点火時期θadvに制御す
る。空燃比制御手段A2はエンジンEの空燃比A/Fを
エンジンの運転情報に応じた目標空燃比(A/F)oに
制御する。出力制御手段A3はエンジンEのスロットル
開度θsが全開にあると全開前開度θs1での点火時期
θo1よりも全開θsMAXでの点火時期θorを所定量
遅らせると共に全開前開度θs1での空燃比(A/F)
1よりも全開θsMAXでの空燃比(A/F)rを所定量
リッチ化させる全開モードmf指令を点火制御手段A1
及び空燃比制御手段A2に出力し、特に、エンジン運転
域が高負荷高回転ゾーンZ1内のゾーン内運転域にゾー
ン外運転域より達したのを検出すると、全開での点火時
期を所定量進角させた出力増進角量θpと全開での空燃
比を所定量リーン化させた出力増空燃比(A/F)pと
を採用する出力増モードmpをゾーンZ1外運転域が所
定時間経過する毎に所定量行なう。
をエンジン運転情報(例えば、エンジン回転数Ne、吸
気管負圧Pb)に応じた目標点火時期θadvに制御す
る。空燃比制御手段A2はエンジンEの空燃比A/Fを
エンジンの運転情報に応じた目標空燃比(A/F)oに
制御する。出力制御手段A3はエンジンEのスロットル
開度θsが全開にあると全開前開度θs1での点火時期
θo1よりも全開θsMAXでの点火時期θorを所定量
遅らせると共に全開前開度θs1での空燃比(A/F)
1よりも全開θsMAXでの空燃比(A/F)rを所定量
リッチ化させる全開モードmf指令を点火制御手段A1
及び空燃比制御手段A2に出力し、特に、エンジン運転
域が高負荷高回転ゾーンZ1内のゾーン内運転域にゾー
ン外運転域より達したのを検出すると、全開での点火時
期を所定量進角させた出力増進角量θpと全開での空燃
比を所定量リーン化させた出力増空燃比(A/F)pと
を採用する出力増モードmpをゾーンZ1外運転域が所
定時間経過する毎に所定量行なう。
【0013】ここで本発明の一実施例としてのエンジン
の制御装置を図6乃至図9の制御プログラムに沿って説
明する。ECU17は図示しないメインスイッチのキー
オンによりメインルーチンでの制御に入る。ここではま
ず、各機能のチェック、初期値セット等の初期機能セッ
トがなされ、続いて、エンジンの各種運転情報を読み取
り、その上でステップa2に進む。そして、エンジン回
転数Nと負荷情報としての吸気管負圧Pbより運転域を
算出する。図5の運転域マップより燃料カット域Zcu
tを判定し、この燃料カット域ではステップa3に進
み、空燃比フィードバックFLGをクリアし、燃料カッ
トFLGを1としてリターンする。
の制御装置を図6乃至図9の制御プログラムに沿って説
明する。ECU17は図示しないメインスイッチのキー
オンによりメインルーチンでの制御に入る。ここではま
ず、各機能のチェック、初期値セット等の初期機能セッ
トがなされ、続いて、エンジンの各種運転情報を読み取
り、その上でステップa2に進む。そして、エンジン回
転数Nと負荷情報としての吸気管負圧Pbより運転域を
算出する。図5の運転域マップより燃料カット域Zcu
tを判定し、この燃料カット域ではステップa3に進
み、空燃比フィードバックFLGをクリアし、燃料カッ
トFLGを1としてリターンする。
【0014】他方、ステップa2で燃料カット域でない
としてステップa5に達すると燃料カットFLGをクリ
アし、続いて空燃比フィードバック条件を満たしている
か否かを判定し、パワー運転域(高負荷高回転ゾーンZ
1)のような過渡運転域の時点や暖機完了前の時点では
ステップa7において、現運転情報(Pb,Ne)に応
じた空燃比補正係数KMAPや、冷却水温Twに応じた
暖機増量補正係数Kaを適宜の暖機増量補正係数算出マ
ップより算出し、これらの値をアドレスKAFにストア
し、更に、高負荷高回転ゾーンZ1を設定し、ステップ
a10に進む。ステップa6より空燃比フィードバック
条件を満たしていると現運転情報(Pb,Ne)に応じ
た目標空燃比(A/F)oを算出し、同空燃比を達成で
きる燃料量補正係数KFBを算出する。ステップa9では
アドレスKAFに燃料量補正係数KFBをストアし、ステ
ップa10に達する。
としてステップa5に達すると燃料カットFLGをクリ
アし、続いて空燃比フィードバック条件を満たしている
か否かを判定し、パワー運転域(高負荷高回転ゾーンZ
1)のような過渡運転域の時点や暖機完了前の時点では
ステップa7において、現運転情報(Pb,Ne)に応
じた空燃比補正係数KMAPや、冷却水温Twに応じた
暖機増量補正係数Kaを適宜の暖機増量補正係数算出マ
ップより算出し、これらの値をアドレスKAFにストア
し、更に、高負荷高回転ゾーンZ1を設定し、ステップ
a10に進む。ステップa6より空燃比フィードバック
条件を満たしていると現運転情報(Pb,Ne)に応じ
た目標空燃比(A/F)oを算出し、同空燃比を達成で
きる燃料量補正係数KFBを算出する。ステップa9では
アドレスKAFに燃料量補正係数KFBをストアし、ステ
ップa10に達する。
【0015】ここでは、その他の燃料噴射パルス幅補正
係数KDTや、燃料噴射弁のデッドタイムの補正値TD
を運転条件に応じて設定し、更に、点火時期θadv算
出に用いる各補正係数を算出する。ここで補正値として
算出されるのは、水温低下に応じて進角させる水温補正
値θwt、スロットル弁開度θsを微分しその微分値Δ
θs相当の加速リタード−θacc、吸気温低下に応じ
て進角させる吸気温補正値θat、ノック信号Knの増
加に応じてノックリタード−θk値があり、更にバッテ
リー電圧VBの低下に応じて通電時間を増加させるバッ
テリー補正値tbも算出され、ステップa11に進む。
係数KDTや、燃料噴射弁のデッドタイムの補正値TD
を運転条件に応じて設定し、更に、点火時期θadv算
出に用いる各補正係数を算出する。ここで補正値として
算出されるのは、水温低下に応じて進角させる水温補正
値θwt、スロットル弁開度θsを微分しその微分値Δ
θs相当の加速リタード−θacc、吸気温低下に応じ
て進角させる吸気温補正値θat、ノック信号Knの増
加に応じてノックリタード−θk値があり、更にバッテ
リー電圧VBの低下に応じて通電時間を増加させるバッ
テリー補正値tbも算出され、ステップa11に進む。
【0016】ステップa11ではドエル角がエンジン回
転数Neに応じて増加するように所定のドエル角算出マ
ップで算出し、設定される。その後には、その他の周知
制御が行われ、リターンする。このメインルーチンの途
中の所定クランク角180°位置で、図7の点火時期算
出ルーチンが実行される。ここではステップd1,d2
で吸気管負圧Pbとエンジン回転数Neが取り込まれ、
これら値に応じた基本点火時期θbが所定の基本点火時
期算出マップ(予め設定されている)に沿って算出され
る。
転数Neに応じて増加するように所定のドエル角算出マ
ップで算出し、設定される。その後には、その他の周知
制御が行われ、リターンする。このメインルーチンの途
中の所定クランク角180°位置で、図7の点火時期算
出ルーチンが実行される。ここではステップd1,d2
で吸気管負圧Pbとエンジン回転数Neが取り込まれ、
これら値に応じた基本点火時期θbが所定の基本点火時
期算出マップ(予め設定されている)に沿って算出され
る。
【0017】ステップd3に達すると、ここでは基本点
火時期θb、水温補正値θwt、吸気温補正値θatを
取り込み、加速リタード−θacc及び無効リタード−
θretoの加算によって得たリタード量θretを算
出し、その上で、(1)式によって目標点火時期θad
vを算出する。 θadv=θb+θwt+θat−θret・・・・・(1) この後、ステップd4ではノック信号Knの量に応じ
て、所定のリタード量−θkを取り込み、更に目標点火
時期θadvをリタード側に修正して、メインルーチン
にリターンする。なお、ノックリタードマップは予め設
定しておく。次にメインルーチンの途中での点火制御処
理を図9に沿って説明する。
火時期θb、水温補正値θwt、吸気温補正値θatを
取り込み、加速リタード−θacc及び無効リタード−
θretoの加算によって得たリタード量θretを算
出し、その上で、(1)式によって目標点火時期θad
vを算出する。 θadv=θb+θwt+θat−θret・・・・・(1) この後、ステップd4ではノック信号Knの量に応じ
て、所定のリタード量−θkを取り込み、更に目標点火
時期θadvをリタード側に修正して、メインルーチン
にリターンする。なお、ノックリタードマップは予め設
定しておく。次にメインルーチンの途中での点火制御処
理を図9に沿って説明する。
【0018】図10の点火制御ルーチンは、メインルー
チンの途中で上死点前75°(75°BTDC)に達す
る毎(クランク角180°)にオフよりオンに基準信号
θoが変化するのに基づきメインルーチンに割込みをか
けて実行される。ここでのステップc1では所定のデー
タが取り込まれ、ステップc2に達すると最新の目標点
火時期θt及び最新のドエル角が点火駆動回路にセット
され、メインルーチンにリターンする。ここでは全運転
モードにおいて各気筒の点火が点火駆動回路の駆動によ
って行われ、クランク角90°経過毎に各点火駆動回路
が駆動して圧縮上死点近傍で点火処理おこなわれる。
チンの途中で上死点前75°(75°BTDC)に達す
る毎(クランク角180°)にオフよりオンに基準信号
θoが変化するのに基づきメインルーチンに割込みをか
けて実行される。ここでのステップc1では所定のデー
タが取り込まれ、ステップc2に達すると最新の目標点
火時期θt及び最新のドエル角が点火駆動回路にセット
され、メインルーチンにリターンする。ここでは全運転
モードにおいて各気筒の点火が点火駆動回路の駆動によ
って行われ、クランク角90°経過毎に各点火駆動回路
が駆動して圧縮上死点近傍で点火処理おこなわれる。
【0019】なおメインルーチンの途中で図8のインジ
ェクタ駆動処理が成される。ステップb1,b2では、
筒内圧Pbとエンジン回転数Neに応じた吸入空気量A
/Nを取り込み、クランク角パルス周期より、最新のエ
ンジン回転数Neを求め、ステップb3に進む。ここで
は燃料カットフラグFCF=1か否か判断し、フラグが
オンではメインにリターンし、オフでステップb4に進
む。ここでは、吸入空気量A/Nより基本燃料パルス幅
TfをTf算出マップで算出し、更にメインルーチン側
より取り込んだ空燃比補正係数KAF、大気温及び大気
圧補正係数KDT,インジェクタ作動遅れ補正値TD等
により目標インジェクタ駆動時間相当の目標燃料パルス
幅Tinjを算出し、全筒のインジェクタ18の駆動用
ドライバに目標燃料パルス幅Tinjをセットし、ステ
ップb7で各ドライバをトリガしリターンするという周
知の処理が行われている。
ェクタ駆動処理が成される。ステップb1,b2では、
筒内圧Pbとエンジン回転数Neに応じた吸入空気量A
/Nを取り込み、クランク角パルス周期より、最新のエ
ンジン回転数Neを求め、ステップb3に進む。ここで
は燃料カットフラグFCF=1か否か判断し、フラグが
オンではメインにリターンし、オフでステップb4に進
む。ここでは、吸入空気量A/Nより基本燃料パルス幅
TfをTf算出マップで算出し、更にメインルーチン側
より取り込んだ空燃比補正係数KAF、大気温及び大気
圧補正係数KDT,インジェクタ作動遅れ補正値TD等
により目標インジェクタ駆動時間相当の目標燃料パルス
幅Tinjを算出し、全筒のインジェクタ18の駆動用
ドライバに目標燃料パルス幅Tinjをセットし、ステ
ップb7で各ドライバをトリガしリターンするという周
知の処理が行われている。
【0020】更に、図9の運転ゾーン制御ルーチンは、
メインルーチンの途中で所定の時間Δt1の時間割込み
によって実行される。ここでステップs1に達すると、
最新のエンジン回転数Ne及び最新の吸気管負圧Pbが
取り込まれ、ステップs2ではエンジン運転域が高負荷
高回転ゾーンZ1内か否かを最新のエンジン回転数Ne
が設定高回転数Ne1を上回り、最新の吸気管負圧Pb
が設定高負荷Pb1を上回っているか否か判断し、高負
荷高回転ゾーンZ1内ではMPFLG=1としステップ
s3に進み、そうでないとMPFLG=0としてリター
ンする。ステップs3ではタイマMPTIM及びタイマ
ZnTIMが初期化されているときのみこれらに0をそ
れぞれリセットし、ステップs4に進む。なお、これら
タイマMPTIM、タイマZ1TIM及び後述の外タイ
マZ1TIMは所定のタイマカウントルーチンで常時カ
ウント処理されている。
メインルーチンの途中で所定の時間Δt1の時間割込み
によって実行される。ここでステップs1に達すると、
最新のエンジン回転数Ne及び最新の吸気管負圧Pbが
取り込まれ、ステップs2ではエンジン運転域が高負荷
高回転ゾーンZ1内か否かを最新のエンジン回転数Ne
が設定高回転数Ne1を上回り、最新の吸気管負圧Pb
が設定高負荷Pb1を上回っているか否か判断し、高負
荷高回転ゾーンZ1内ではMPFLG=1としステップ
s3に進み、そうでないとMPFLG=0としてリター
ンする。ステップs3ではタイマMPTIM及びタイマ
ZnTIMが初期化されているときのみこれらに0をそ
れぞれリセットし、ステップs4に進む。なお、これら
タイマMPTIM、タイマZ1TIM及び後述の外タイ
マZ1TIMは所定のタイマカウントルーチンで常時カ
ウント処理されている。
【0021】ステップs4では前回の高負荷高回転ゾー
ンZ1突入からの経過時間がタイマZ1TIMより取り
込まれ、この経過時間が設定経過時間T2(予め設定)
を上回っていればステップs5に、そうでなく経過前
(時点t−1等)にはステップs6に進む。経過後でス
テップs5に達し、ここでは設定経過時間T2前におけ
る高負荷高回転ゾーンへの突入回数NZ1が2回を上回っ
ていない間はステップs6に、上回ると(例えば時点が
t−2時点)ステップs9に向かう。ステップs6では
高負荷高回転ゾーンZ1にあることより出力増モードm
pを設定してMPFLG=1として、全開での点火時期
を所定量進角させた出力増進角量θp選択して、この出
力増進角量θpで点火制御をおこなうべく、ステップd
6での目標点火時期θadv=θpの処理を行ない、更
に、全開での空燃比を所定量リーン化させた出力増空燃
比(A/F)pを選択して、この出力増空燃比(A/
F)pで燃料噴射制御を行なうべく、ステップb7の処
理で空燃比補正係数KMAPを出力増空燃比(A/F)
p相当の補正係数KMAPPに設定し、以下の燃料噴射
処理を行なう。
ンZ1突入からの経過時間がタイマZ1TIMより取り
込まれ、この経過時間が設定経過時間T2(予め設定)
を上回っていればステップs5に、そうでなく経過前
(時点t−1等)にはステップs6に進む。経過後でス
テップs5に達し、ここでは設定経過時間T2前におけ
る高負荷高回転ゾーンへの突入回数NZ1が2回を上回っ
ていない間はステップs6に、上回ると(例えば時点が
t−2時点)ステップs9に向かう。ステップs6では
高負荷高回転ゾーンZ1にあることより出力増モードm
pを設定してMPFLG=1として、全開での点火時期
を所定量進角させた出力増進角量θp選択して、この出
力増進角量θpで点火制御をおこなうべく、ステップd
6での目標点火時期θadv=θpの処理を行ない、更
に、全開での空燃比を所定量リーン化させた出力増空燃
比(A/F)pを選択して、この出力増空燃比(A/
F)pで燃料噴射制御を行なうべく、ステップb7の処
理で空燃比補正係数KMAPを出力増空燃比(A/F)
p相当の補正係数KMAPPに設定し、以下の燃料噴射
処理を行なう。
【0022】この後にステップs7ではタイマMPTI
Mの時間幅が設定時間T1(予め設定されている)を経
過しているか否か判断し、経過前波形か待ちし、経過時
にはステップs8に進んで、一回の出力増モードmpで
の処理を終了すべくMPFLG=0としてリターンす
る。他方、ステップs5でこの時点がt−2時点(図3
(b)参照)と見做すと、ここではステップs9に進
み、ゾーンZ1外運転域であるとしてMPFLG=0に
クリアし、外タイマZNTIMが0にリセットされてな
い場合にリセットする。この結果、出力増モードmpで
の処理(θadv=θp、KMAP=KMAPP)が停
止され、ステップs10に進む。ここでは高負荷高回転
ゾーンZ1外にある経過時間幅が、設定時間T3を上回
ったか否か判断し、経過前はステップs11に進んで、
出力増モードmpを禁止してMPFLG=0とし、出力
増モードmpでの処理(θadv=θp、KMAP=K
MAPP)が停止され続け((ta+tb+tc)>T
3の領域)、設定時間T3の経過時にステップs10よ
り直接メインルーチンにリターンする。このステップs
10,s11の処理によって出力増モードmpをT3時
間だけ禁止するので、この間には通常のスロットル開度
θsが全開にあると全開前開度θs1での点火時期θo
1よりも所定量遅らせた全開θsMAXでの点火時期θo
rを設定し、全開前開度θs1での空燃比(A/F)1
よりも所定量リッチ化させた全開θsMAXでの空燃比
(A/F)rを設定するという、全開モードmfを図示
しない周知の全開モードmf処理ルーチンで実行する。
Mの時間幅が設定時間T1(予め設定されている)を経
過しているか否か判断し、経過前波形か待ちし、経過時
にはステップs8に進んで、一回の出力増モードmpで
の処理を終了すべくMPFLG=0としてリターンす
る。他方、ステップs5でこの時点がt−2時点(図3
(b)参照)と見做すと、ここではステップs9に進
み、ゾーンZ1外運転域であるとしてMPFLG=0に
クリアし、外タイマZNTIMが0にリセットされてな
い場合にリセットする。この結果、出力増モードmpで
の処理(θadv=θp、KMAP=KMAPP)が停
止され、ステップs10に進む。ここでは高負荷高回転
ゾーンZ1外にある経過時間幅が、設定時間T3を上回
ったか否か判断し、経過前はステップs11に進んで、
出力増モードmpを禁止してMPFLG=0とし、出力
増モードmpでの処理(θadv=θp、KMAP=K
MAPP)が停止され続け((ta+tb+tc)>T
3の領域)、設定時間T3の経過時にステップs10よ
り直接メインルーチンにリターンする。このステップs
10,s11の処理によって出力増モードmpをT3時
間だけ禁止するので、この間には通常のスロットル開度
θsが全開にあると全開前開度θs1での点火時期θo
1よりも所定量遅らせた全開θsMAXでの点火時期θo
rを設定し、全開前開度θs1での空燃比(A/F)1
よりも所定量リッチ化させた全開θsMAXでの空燃比
(A/F)rを設定するという、全開モードmfを図示
しない周知の全開モードmf処理ルーチンで実行する。
【0023】このため、周知の全開モードmf処理によ
ってエンジンEは出力を規制されて運転され、その耐久
性を確保することができ、しかも、ゾーン外運転域が所
定時間である設定時間T3を経過する毎に、再度、高負
荷高回転ゾーンZ1内に達すると、設定経過時間T2の
間にだけ再度、設定時間T1内での出力増モードmpで
の処理(θadv=θp、KMAP=KMAPP)が2
回可能であり、その際には高負荷高回転での運転を行な
え、機関の出力特性を向上させることができる。 上述
のところにおいて、出力制御手段A3はゾーン外運転域
が所定時間である設定時間T3を経過した上で、再度、
高負荷高回転ゾーンZ1内に達すると、設定時間T1内
での出力増モードmpでの処理が2回可能であった。こ
れに代えて、第4図(a),(b)に示すように、高負
荷高回転ゾーンZ1内に達するとそこで設定時間T1内
での出力増モードmpを1回行ない、そのゾーン脱出後
に設定経過時間T2’だけ出力増モードmpでの運転を
禁止させて、その経過時点t−5で制御をリセットさせ
て、再度高負荷高回転ゾーンZ1内に達すると同じ制御
を繰り返すというモードを使用しても良く、この場合も
同様の作用工かが得られる。
ってエンジンEは出力を規制されて運転され、その耐久
性を確保することができ、しかも、ゾーン外運転域が所
定時間である設定時間T3を経過する毎に、再度、高負
荷高回転ゾーンZ1内に達すると、設定経過時間T2の
間にだけ再度、設定時間T1内での出力増モードmpで
の処理(θadv=θp、KMAP=KMAPP)が2
回可能であり、その際には高負荷高回転での運転を行な
え、機関の出力特性を向上させることができる。 上述
のところにおいて、出力制御手段A3はゾーン外運転域
が所定時間である設定時間T3を経過した上で、再度、
高負荷高回転ゾーンZ1内に達すると、設定時間T1内
での出力増モードmpでの処理が2回可能であった。こ
れに代えて、第4図(a),(b)に示すように、高負
荷高回転ゾーンZ1内に達するとそこで設定時間T1内
での出力増モードmpを1回行ない、そのゾーン脱出後
に設定経過時間T2’だけ出力増モードmpでの運転を
禁止させて、その経過時点t−5で制御をリセットさせ
て、再度高負荷高回転ゾーンZ1内に達すると同じ制御
を繰り返すというモードを使用しても良く、この場合も
同様の作用工かが得られる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明はエンジン運転
域が高負荷高回転ゾーン内のゾーン内運転域にゾーン外
運転より達すると、全開での点火時期を所定量進角させ
た出力増進角量と全開での空燃比を所定量リーン化させ
た出力増空燃比とを採用する出力増モードをゾーン外運
転域が所定時間経過する毎に所定量行なうようにしたの
で、ゾーン外運転域が所定時間経過することによってエ
ンジンの耐久性の低下を防止し、出力増モードでの運転
を所定量行なえるので過渡時の出力向上を図ることがで
きる。
域が高負荷高回転ゾーン内のゾーン内運転域にゾーン外
運転より達すると、全開での点火時期を所定量進角させ
た出力増進角量と全開での空燃比を所定量リーン化させ
た出力増空燃比とを採用する出力増モードをゾーン外運
転域が所定時間経過する毎に所定量行なうようにしたの
で、ゾーン外運転域が所定時間経過することによってエ
ンジンの耐久性の低下を防止し、出力増モードでの運転
を所定量行なえるので過渡時の出力向上を図ることがで
きる。
【図1】本発明の一実施例としてのエンジンの制御装置
の全体構成図である。
の全体構成図である。
【図2】図1のエンジンの制御装置の機能説明図であ
る。
る。
【図3】(a)は図1のエンジンの制御装置の運転域の
波形図、(b)は出力増モードmp選択時限の波形図で
ある。
波形図、(b)は出力増モードmp選択時限の波形図で
ある。
【図4】(a)は本発明の他の実施例エンジンの制御装
置の運転域の波形図、(b)は同装置の出力増モードm
p選択時限の波形図である。
置の運転域の波形図、(b)は同装置の出力増モードm
p選択時限の波形図である。
【図5】図1の制御装置が採用する運転域マップの特性
線図である。
線図である。
【図6】図1の制御装置のECUが行なうメインルーチ
ンのフローチャートである。
ンのフローチャートである。
【図7】図1の制御装置のECUが行なう点火時期算出
ルーチンのフローチャートである。
ルーチンのフローチャートである。
【図8】図1の制御装置のECUが行なうインジェクタ
駆動ルーチンのフローチャートである。
駆動ルーチンのフローチャートである。
【図9】図1の制御装置のECUが行なう運転ゾーン制
御ルーチンのフローチャートである。
御ルーチンのフローチャートである。
【図10】図1の制御装置のECUが行なう点火制御ル
ーチンのフローチャートである。
ーチンのフローチャートである。
6 スロットル弁 9 スロットル開度センサ 13 クランク角センサ 16 吸気管負圧センサ 17 ECU 18 インジェクタ 21 点火プラグ 22 点火制御回路 Vc 電流制御信号 θadv目標点火時期 A1 点火制御手段 (A/F)o 目標空燃比 A2 空燃比制御手段 mf 全開モード A2 空燃比制御手段 A3 出力制御手段 Z1 高負荷高回転ゾーン θp 出力増進角量 (A/F)p 出力増空燃比 mp 出力増モード T3,T2 所定時間
Claims (1)
- 【請求項1】エンジンの点火時期をエンジン運転情報に
応じた目標点火時期に制御する点火制御手段と、上記エ
ンジンの空燃比をエンジンの運転情報に応じた目標空燃
比に制御する空燃比制御手段と、上記エンジンのスロッ
トル開度が全開にあると全開前開度での点火時期よりも
全開での点火時期を所定量遅らせると共に全開前開度で
の空燃比よりも全開での空燃比を所定量リッチ化させる
全開モード指令を上記点火制御手段及び上記空燃比制御
手段に出力する出力制御手段とを備えたエンジンの制御
装置において、上記出力制御手段はエンジン運転域が高
負荷高回転ゾーン内のゾーン内運転域にゾーン外運転よ
り達したのを検出すると、上記全開での点火時期を所定
量進角させた出力増進角量と上記全開での空燃比を所定
量リーン化させた出力増空燃比とを採用する出力増モー
ドを上記ゾーン外運転域が所定時間経過する毎に所定量
行なうことを特徴とするエンジンの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26228792A JP2782651B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | エンジンの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26228792A JP2782651B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | エンジンの制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06117349A true JPH06117349A (ja) | 1994-04-26 |
JP2782651B2 JP2782651B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=17373692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26228792A Expired - Fee Related JP2782651B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | エンジンの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2782651B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4852634A (en) * | 1987-10-12 | 1989-08-01 | Ryobi Ltd. | Gas venting arrangement in injection molding apparatus and method for venting gas in the injection molding apparatus |
EP1224383B1 (en) * | 1999-10-25 | 2005-10-12 | Volvo Personvagnar AB | Method of reducing emissions in the exhaust gases of an internal combustion engine |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP26228792A patent/JP2782651B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4852634A (en) * | 1987-10-12 | 1989-08-01 | Ryobi Ltd. | Gas venting arrangement in injection molding apparatus and method for venting gas in the injection molding apparatus |
EP1224383B1 (en) * | 1999-10-25 | 2005-10-12 | Volvo Personvagnar AB | Method of reducing emissions in the exhaust gases of an internal combustion engine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2782651B2 (ja) | 1998-08-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980414 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |