JPH0610626A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents
内燃機関のバルブタイミング制御装置Info
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- JPH0610626A JPH0610626A JP4169670A JP16967092A JPH0610626A JP H0610626 A JPH0610626 A JP H0610626A JP 4169670 A JP4169670 A JP 4169670A JP 16967092 A JP16967092 A JP 16967092A JP H0610626 A JPH0610626 A JP H0610626A
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- JP
- Japan
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- sleeve
- hydraulic
- camshaft
- valve timing
- housing
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L1/00—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
- F01L1/34—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
- F01L1/344—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
- F01L1/34403—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using helically teethed sleeve or gear moving axially between crankshaft and camshaft
- F01L1/34406—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using helically teethed sleeve or gear moving axially between crankshaft and camshaft the helically teethed sleeve being located in the camshaft driving pulley
-
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- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L1/00—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
- F01L1/34—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
- F01L1/344—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
- F01L1/3442—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
- F01L2001/34423—Details relating to the hydraulic feeding circuit
- F01L2001/34426—Oil control valves
- F01L2001/34433—Location oil control valves
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T74/00—Machine element or mechanism
- Y10T74/21—Elements
- Y10T74/2101—Cams
- Y10T74/2102—Adjustable
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 内燃機関の油圧式バルブタイミング制御装置
の油路を簡単に構成する。 【構成】 ハウジング11をバルブタイミング制御装置
全体に被せるように取り付け、ハウジング11の外部か
ら螺入されるボルト15によってハウジングの内部の所
定の位置にリングプレート12を螺着することにより、
リングプレート12の外面に設けられたオイルシール1
2bがカムシャフト1と一体化されたスリーブ3に対し
て液密に摺動係合し、スリーブ3の内外に、油圧制御弁
17と油圧ピストン7の軸方向前後に形成された一対の
油圧室6a,6bとを接続する2系統の通油路を相互に
独立に形成する。油圧ピストン7の内外面の少なくとも
一方にはヘリカルスプラインが形成されており、スリー
ブ3及び5に形成されたスプラインがそれと嵌合してい
るので、油圧ピストン7を軸方向に移動させることによ
りバルブタイミングが変更される。
の油路を簡単に構成する。 【構成】 ハウジング11をバルブタイミング制御装置
全体に被せるように取り付け、ハウジング11の外部か
ら螺入されるボルト15によってハウジングの内部の所
定の位置にリングプレート12を螺着することにより、
リングプレート12の外面に設けられたオイルシール1
2bがカムシャフト1と一体化されたスリーブ3に対し
て液密に摺動係合し、スリーブ3の内外に、油圧制御弁
17と油圧ピストン7の軸方向前後に形成された一対の
油圧室6a,6bとを接続する2系統の通油路を相互に
独立に形成する。油圧ピストン7の内外面の少なくとも
一方にはヘリカルスプラインが形成されており、スリー
ブ3及び5に形成されたスプラインがそれと嵌合してい
るので、油圧ピストン7を軸方向に移動させることによ
りバルブタイミングが変更される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の吸排気弁の
開閉タイミングを運転条件に応じて変更するためのバル
ブタイミング制御装置に係り、特にその制御を油圧によ
って行うものに関する。
開閉タイミングを運転条件に応じて変更するためのバル
ブタイミング制御装置に係り、特にその制御を油圧によ
って行うものに関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の運転条件に応じて吸排気弁の
バルブタイミングを変更するために、カムシャフト上に
遊嵌されクランクシャフトからタイミングベルトを介し
て駆動されるタイミングプーリのハブ内において、油圧
によって軸方向に調整移動される筒状歯車の内外の少な
くとも一方に形成されたヘリカルスプラインに対して嵌
合されるヘリカルスプラインをタイミングプーリとカム
シャフトに設け、筒状歯車を油圧によって軸方向前後に
移動させることにより、タイミングプーリとカムシャフ
トを相対的に回転させるように構成したバルブタイミン
グ制御装置が、例えば特開昭63−131808号公報
に記載されている。
バルブタイミングを変更するために、カムシャフト上に
遊嵌されクランクシャフトからタイミングベルトを介し
て駆動されるタイミングプーリのハブ内において、油圧
によって軸方向に調整移動される筒状歯車の内外の少な
くとも一方に形成されたヘリカルスプラインに対して嵌
合されるヘリカルスプラインをタイミングプーリとカム
シャフトに設け、筒状歯車を油圧によって軸方向前後に
移動させることにより、タイミングプーリとカムシャフ
トを相対的に回転させるように構成したバルブタイミン
グ制御装置が、例えば特開昭63−131808号公報
に記載されている。
【0003】この従来技術においては、バルブタイミン
グ制御装置から離れた内燃機関側に油圧制御弁が設けら
れており、その油圧制御弁から筒状歯車の前後に形成さ
れた一対の油圧室に対してそれぞれ圧油を供給する必要
があることから、カムシャフトのジャーナル部に2系統
の油路を形成している。その結果、油路の構成が複雑に
なるだけでなく、バルブタイミング制御装置を設けるた
めに内燃機関側のカムシャフトやジャーナル部等におい
て、かなり大幅の改造を必要とする。しかも、油圧制御
弁と一対の油圧室との間の距離が大きく、それらの間を
カムシャフトのジャーナル部等に設けられた油路によっ
て接続しているため、制御の応答性や信頼性において問
題を生じ易いものと考えられる。
グ制御装置から離れた内燃機関側に油圧制御弁が設けら
れており、その油圧制御弁から筒状歯車の前後に形成さ
れた一対の油圧室に対してそれぞれ圧油を供給する必要
があることから、カムシャフトのジャーナル部に2系統
の油路を形成している。その結果、油路の構成が複雑に
なるだけでなく、バルブタイミング制御装置を設けるた
めに内燃機関側のカムシャフトやジャーナル部等におい
て、かなり大幅の改造を必要とする。しかも、油圧制御
弁と一対の油圧室との間の距離が大きく、それらの間を
カムシャフトのジャーナル部等に設けられた油路によっ
て接続しているため、制御の応答性や信頼性において問
題を生じ易いものと考えられる。
【0004】この問題に対して、油圧制御弁をバルブタ
イミング制御装置の主要部分と一体化したものが特開平
2−271009号公報に記載されているが、この例の
油圧制御弁はカムシャフトの軸方向先端部分に構成され
ているため、油圧制御弁によってバルブタイミング制御
装置の全長が大きくなり、バルブタイミング制御装置自
体の内燃機関に対する搭載性や、内燃機関の自動車への
搭載性においてスペース上の問題を生じる。
イミング制御装置の主要部分と一体化したものが特開平
2−271009号公報に記載されているが、この例の
油圧制御弁はカムシャフトの軸方向先端部分に構成され
ているため、油圧制御弁によってバルブタイミング制御
装置の全長が大きくなり、バルブタイミング制御装置自
体の内燃機関に対する搭載性や、内燃機関の自動車への
搭載性においてスペース上の問題を生じる。
【0005】これらの問題に対処して本出願人が先に出
願した特開平2−185607号公報記載の発明におい
ては、油圧に代えて空気圧(吸気負圧)を利用するバル
ブタイミング制御装置を提案しているが、空気圧を利用
するものであるため本発明との比較はあまり意味がない
ものの、この例では、バルブタイミング制御装置を内燃
機関に組付ける際に同時に空気通路を構成する「エア通
路嘴」の組み付けを行う必要があることから、万一にも
誤組立があった場合、気密性の低下を評価することがで
きるのは内燃機関を自動車に搭載した後になり、その補
修に手間がかかるのと、構造上、空気圧のシール装置が
露出しているため、空気圧アクチュエータをカムシャフ
トの軸端に固定するボルトを締めつける際に、レンチに
よってシール装置の部品を傷つける恐れがある等の問題
がある。
願した特開平2−185607号公報記載の発明におい
ては、油圧に代えて空気圧(吸気負圧)を利用するバル
ブタイミング制御装置を提案しているが、空気圧を利用
するものであるため本発明との比較はあまり意味がない
ものの、この例では、バルブタイミング制御装置を内燃
機関に組付ける際に同時に空気通路を構成する「エア通
路嘴」の組み付けを行う必要があることから、万一にも
誤組立があった場合、気密性の低下を評価することがで
きるのは内燃機関を自動車に搭載した後になり、その補
修に手間がかかるのと、構造上、空気圧のシール装置が
露出しているため、空気圧アクチュエータをカムシャフ
トの軸端に固定するボルトを締めつける際に、レンチに
よってシール装置の部品を傷つける恐れがある等の問題
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来のバルブタイミング制御装置にみられる色々な問
題点に鑑み、油圧によって制御を行うバルブタイミング
制御装置において、上記のような諸問題を解決すること
を発明の目的とするものである。
な従来のバルブタイミング制御装置にみられる色々な問
題点に鑑み、油圧によって制御を行うバルブタイミング
制御装置において、上記のような諸問題を解決すること
を発明の目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するために、内燃機関のカムシャフト上に相対回転
可能に支持されてクランクシャフトから回転駆動される
回転伝達部材と、前記回転伝達部材と一体化されたスリ
ーブと、前記スリーブの内部の同軸線上において前記カ
ムシャフトと一体化されたスリーブと、前記回転伝達部
材と一体化されたスリーブ及び前記カムシャフトと一体
化されたスリーブの間の環状空間に挿入され、油圧によ
って軸方向前後に移動することができる油圧ピストン
と、前記油圧ピストンの内外両面の少なくとも一方に形
成されたヘリカルスプラインと、前記油圧ピストンの内
外両面に対向する前記二つのスリーブの表面の少なくと
も一方に形成されたヘリカルスプラインと、前記油圧ピ
ストンの軸方向前後に形成された一対の油圧室と、内燃
機関本体の開口部を塞ぐように取り付けられ、前記回転
伝達部材と一体化されたスリーブを含むバルブタイミン
グ制御装置全体を覆うことができるハウジングと、前記
ハウジングの内部において前記ハウジングの外部から螺
入されるボルトによって所定の位置に固定されることが
でき、外面の一部に設けられたオイルシールにより少な
くとも前記カムシャフトと一体化されたスリーブに対し
て液密に摺動係合することによって、前記カムシャフト
と一体化されたスリーブの内外に前記一対の油圧室に接
続される2系統の通油路を相互に独立に形成するリング
プレートとを備えていることを特徴とする内燃機関のバ
ルブタイミング制御装置を提供する。
解決するために、内燃機関のカムシャフト上に相対回転
可能に支持されてクランクシャフトから回転駆動される
回転伝達部材と、前記回転伝達部材と一体化されたスリ
ーブと、前記スリーブの内部の同軸線上において前記カ
ムシャフトと一体化されたスリーブと、前記回転伝達部
材と一体化されたスリーブ及び前記カムシャフトと一体
化されたスリーブの間の環状空間に挿入され、油圧によ
って軸方向前後に移動することができる油圧ピストン
と、前記油圧ピストンの内外両面の少なくとも一方に形
成されたヘリカルスプラインと、前記油圧ピストンの内
外両面に対向する前記二つのスリーブの表面の少なくと
も一方に形成されたヘリカルスプラインと、前記油圧ピ
ストンの軸方向前後に形成された一対の油圧室と、内燃
機関本体の開口部を塞ぐように取り付けられ、前記回転
伝達部材と一体化されたスリーブを含むバルブタイミン
グ制御装置全体を覆うことができるハウジングと、前記
ハウジングの内部において前記ハウジングの外部から螺
入されるボルトによって所定の位置に固定されることが
でき、外面の一部に設けられたオイルシールにより少な
くとも前記カムシャフトと一体化されたスリーブに対し
て液密に摺動係合することによって、前記カムシャフト
と一体化されたスリーブの内外に前記一対の油圧室に接
続される2系統の通油路を相互に独立に形成するリング
プレートとを備えていることを特徴とする内燃機関のバ
ルブタイミング制御装置を提供する。
【0008】
【作用】内燃機関のカムシャフト上に相対回転可能に支
持されてクランクシャフトから回転駆動される回転伝達
部材と一体化されたスリーブと、カムシャフトと一体化
されたスリーブとの間の環状空間に挿入された油圧ピス
トンは、軸方向前後に形成された一対の油圧室に油圧制
御弁から別系統の油路によって圧油を供給されることに
よって、軸方向前後に移動させることができる。そし
て、油圧ピストンの内外両面の少なくとも一方にはヘリ
カルスプラインが形成されており、油圧ピストンの内外
両面に対向する二つのスリーブの表面の少なくとも一方
にもそれに嵌合するヘリカルスプラインが形成されてい
るから、油圧制御弁から油圧ピストンの軸方向前後の油
圧室のいずれかに圧油を供給して油圧ピストンを軸方向
前後に移動させ、それによって回転伝達部材とカムシャ
フトとの間に相対的な回転を生じさせることによってバ
ルブタイミングを変化させることができる。
持されてクランクシャフトから回転駆動される回転伝達
部材と一体化されたスリーブと、カムシャフトと一体化
されたスリーブとの間の環状空間に挿入された油圧ピス
トンは、軸方向前後に形成された一対の油圧室に油圧制
御弁から別系統の油路によって圧油を供給されることに
よって、軸方向前後に移動させることができる。そし
て、油圧ピストンの内外両面の少なくとも一方にはヘリ
カルスプラインが形成されており、油圧ピストンの内外
両面に対向する二つのスリーブの表面の少なくとも一方
にもそれに嵌合するヘリカルスプラインが形成されてい
るから、油圧制御弁から油圧ピストンの軸方向前後の油
圧室のいずれかに圧油を供給して油圧ピストンを軸方向
前後に移動させ、それによって回転伝達部材とカムシャ
フトとの間に相対的な回転を生じさせることによってバ
ルブタイミングを変化させることができる。
【0009】本発明においては、ハウジングの外部から
螺入されるボルトによってハウジングの内部の所定の位
置に固定されるリングプレートを設けており、このリン
グプレートは、その外面の一部に設けられたオイルシー
ルによって、少なくともカムシャフトと一体化されたス
リーブに対して液密に摺動係合することができるように
構成されているので、ハウジングをバルブタイミング制
御装置全体に被せるように取り付けて、ボルトによって
リングプレートを固定するという簡単な工程により、カ
ムシャフトと一体化されたスリーブの内外に、油圧制御
弁と油圧ピストンの前後の一対の油圧室とを接続する2
系統の通油路を相互に独立に形成することができる。
螺入されるボルトによってハウジングの内部の所定の位
置に固定されるリングプレートを設けており、このリン
グプレートは、その外面の一部に設けられたオイルシー
ルによって、少なくともカムシャフトと一体化されたス
リーブに対して液密に摺動係合することができるように
構成されているので、ハウジングをバルブタイミング制
御装置全体に被せるように取り付けて、ボルトによって
リングプレートを固定するという簡単な工程により、カ
ムシャフトと一体化されたスリーブの内外に、油圧制御
弁と油圧ピストンの前後の一対の油圧室とを接続する2
系統の通油路を相互に独立に形成することができる。
【0010】
【実施例】図1〜図3に、本発明の第1実施例としての
バルブタイミング制御装置の詳細な構造を示す。特に全
体構成を示す図1において、1は内燃機関の図示しない
吸、排気弁を開閉駆動するカムシャフト、2は図示しな
いクランクシャフトからタイミングチェーンを介して回
転駆動されるスプロケットを示している。スプロケット
2はタイミングギヤとか、歯付きベルトに噛み合う歯付
きプーリのようなものであってもよいから、一般的には
「回転伝達部材」というべきものである。
バルブタイミング制御装置の詳細な構造を示す。特に全
体構成を示す図1において、1は内燃機関の図示しない
吸、排気弁を開閉駆動するカムシャフト、2は図示しな
いクランクシャフトからタイミングチェーンを介して回
転駆動されるスプロケットを示している。スプロケット
2はタイミングギヤとか、歯付きベルトに噛み合う歯付
きプーリのようなものであってもよいから、一般的には
「回転伝達部材」というべきものである。
【0011】スプロケット2は、中央に設けられたボア
2aの部分においてカムシャフト1に遊嵌されて支持さ
れ、カムシャフト1のフランジ1aと、カムシャフト1
の先端に取り付けられるカムシャフトスリーブ3との間
に挟まれて軸方向の移動は阻止されているものの、カム
シャフト1に対して相対回転可能となっている。略円筒
形のカムシャフトスリーブ3は、ピン3aとボルト4に
よってカムシャフト1と一体に回転するように固定され
る。スプロケット2の左側面(図1)には、カムシャフ
ト1と同軸線上に略円筒形のスプロケットスリーブ5
が、ピン5aやボルト5bのような手段によって一体的
に取付けられる。なお、5dはシールのためのOリング
である。
2aの部分においてカムシャフト1に遊嵌されて支持さ
れ、カムシャフト1のフランジ1aと、カムシャフト1
の先端に取り付けられるカムシャフトスリーブ3との間
に挟まれて軸方向の移動は阻止されているものの、カム
シャフト1に対して相対回転可能となっている。略円筒
形のカムシャフトスリーブ3は、ピン3aとボルト4に
よってカムシャフト1と一体に回転するように固定され
る。スプロケット2の左側面(図1)には、カムシャフ
ト1と同軸線上に略円筒形のスプロケットスリーブ5
が、ピン5aやボルト5bのような手段によって一体的
に取付けられる。なお、5dはシールのためのOリング
である。
【0012】スプロケットスリーブ5の内周面の一部に
は内歯ヘリカルスプライン5cが形成されており、それ
に対して、カムシャフトスリーブ3の一部に形成された
大径部3bの外周面には、内歯ヘリカルスプライン5c
とは逆方向のねじれ角を有する外歯ヘリカルスプライン
3cが形成されている。もっとも、外歯ヘリカルスプラ
イン3c又は内歯ヘリカルスプライン5cのいずれか一
方は、ねじれ角が零の軸方向の直線歯を有する単なるス
プラインであってもよい。
は内歯ヘリカルスプライン5cが形成されており、それ
に対して、カムシャフトスリーブ3の一部に形成された
大径部3bの外周面には、内歯ヘリカルスプライン5c
とは逆方向のねじれ角を有する外歯ヘリカルスプライン
3cが形成されている。もっとも、外歯ヘリカルスプラ
イン3c又は内歯ヘリカルスプライン5cのいずれか一
方は、ねじれ角が零の軸方向の直線歯を有する単なるス
プラインであってもよい。
【0013】カムシャフトスリーブ3とスプロケットス
リーブ5との間隙の一部には、軸方向に略一様な断面を
有する環状の空間6が形成されるが、その空間6内で軸
方向に液密状態を保って摺動することができるように、
略円筒形の油圧ピストン7が挿入される。油圧ピストン
7に形成されたスリーブ7aの内面の一部には、カムシ
ャフトスリーブ3の外歯ヘリカルスプライン3cと噛み
合う内歯ヘリカルスプライン7bが形成されていると共
に、スリーブ7aの外面には、スプロケットスリーブ5
の内歯ヘリカルスプライン5cと噛み合う外歯ヘリカル
スプライン7cが形成されている。7dは油圧ピストン
7の環状のオイルシールを示す。
リーブ5との間隙の一部には、軸方向に略一様な断面を
有する環状の空間6が形成されるが、その空間6内で軸
方向に液密状態を保って摺動することができるように、
略円筒形の油圧ピストン7が挿入される。油圧ピストン
7に形成されたスリーブ7aの内面の一部には、カムシ
ャフトスリーブ3の外歯ヘリカルスプライン3cと噛み
合う内歯ヘリカルスプライン7bが形成されていると共
に、スリーブ7aの外面には、スプロケットスリーブ5
の内歯ヘリカルスプライン5cと噛み合う外歯ヘリカル
スプライン7cが形成されている。7dは油圧ピストン
7の環状のオイルシールを示す。
【0014】スプロケットスリーブ5内に油圧ピストン
7を挿入した後、その開口側の端部(図1における左端
部)には環状のエンドプレート8が「かしめ」によって
取り付けられる。図3に拡大されて詳細に示されている
ように、エンドプレート8は断面形が略L形になってお
り、中心に大きな開口8aを有すると共に、肩の部分に
形成された溝の中に環状のオイルシール8bを保持して
いる。このようにして、カムシャフトスリーブ3とスプ
ロケットスリーブ5との間の環状の空間6は油圧ピスト
ン7によって2つの部分に分割され、図1において左側
の第1油圧室6aと、右側の第2油圧室6bが形成され
る。
7を挿入した後、その開口側の端部(図1における左端
部)には環状のエンドプレート8が「かしめ」によって
取り付けられる。図3に拡大されて詳細に示されている
ように、エンドプレート8は断面形が略L形になってお
り、中心に大きな開口8aを有すると共に、肩の部分に
形成された溝の中に環状のオイルシール8bを保持して
いる。このようにして、カムシャフトスリーブ3とスプ
ロケットスリーブ5との間の環状の空間6は油圧ピスト
ン7によって2つの部分に分割され、図1において左側
の第1油圧室6aと、右側の第2油圧室6bが形成され
る。
【0015】図示実施例の場合、バルブタイミング制御
装置の主要部分は殆ど全てが、内燃機関のシリンダヘッ
ド9に対してボルト10のような手段によって締結され
るハウジング11内に収容されている。このように構成
することによって、内燃機関の本体に殆ど改変を加えな
いで、付加的にバルブタイミング制御装置を装着するこ
とが可能になる。しかも好都合なことに、それによって
制御のための圧油の経路を短くして制御の応答性や、シ
ステムの信頼性を高めることもできる。ハウジング11
は、カムシャフト1の先端側においてシリンダヘッド9
に設けられた開口9aに接続する形の略円筒形の空間1
1aの中で、スプロケットスリーブ5が自由に回転する
ことができるように僅かな間隙を残してスプロケットス
リーブ5の外側に被せられ、シリンダヘッド9に締結さ
れる。
装置の主要部分は殆ど全てが、内燃機関のシリンダヘッ
ド9に対してボルト10のような手段によって締結され
るハウジング11内に収容されている。このように構成
することによって、内燃機関の本体に殆ど改変を加えな
いで、付加的にバルブタイミング制御装置を装着するこ
とが可能になる。しかも好都合なことに、それによって
制御のための圧油の経路を短くして制御の応答性や、シ
ステムの信頼性を高めることもできる。ハウジング11
は、カムシャフト1の先端側においてシリンダヘッド9
に設けられた開口9aに接続する形の略円筒形の空間1
1aの中で、スプロケットスリーブ5が自由に回転する
ことができるように僅かな間隙を残してスプロケットス
リーブ5の外側に被せられ、シリンダヘッド9に締結さ
れる。
【0016】ハウジング11をスプロケットスリーブ5
に被せシリンダヘッド9に組み付ける前に、断面コ字状
の環状のリングプレート12が組み付けられる。このリ
ングプレート12は、エンドプレート8から軸方向に延
びる円筒状の肩部とカムシャフトスリーブ3とをコ字状
断面の内側に収容するように被せられる。そして、図3
に拡大して示されるように、リングプレート12はスト
ッパリング14を介してカムシャフトスリーブ3に対し
て回転可能に係合される。ストッパリング14は、カム
シャフトスリーブ3の先端部の内側に形成された溝と、
リングプレート12の内側のリム12aの外周に形成さ
れた溝とに嵌め込まれており、リングプレート12の組
み付け前にいずれかの溝に予め嵌め込んでおく。これに
よって、リングプレート12はカムシャフトスリーブ3
に対して軸方向に僅かに移動可能(カムシャフトスリー
ブ3の溝とストッパリング14とリングプレート12の
溝との隙間だけ移動可能)に、かつカムシャフトスリー
ブ3及びスプロケットスリーブ5に対して回転可能に保
持される。そして、カムシャフトスリーブ3の先端部の
内側と、リングプレート12の内側のリム12aとの間
にはオイルシール12bが接触し、一方、リングプレー
ト12の外側のリム12dの内側とエンドプレート8の
肩部との間にはオイルシール8bが接触し、それによっ
て圧油の漏れがシールされる。
に被せシリンダヘッド9に組み付ける前に、断面コ字状
の環状のリングプレート12が組み付けられる。このリ
ングプレート12は、エンドプレート8から軸方向に延
びる円筒状の肩部とカムシャフトスリーブ3とをコ字状
断面の内側に収容するように被せられる。そして、図3
に拡大して示されるように、リングプレート12はスト
ッパリング14を介してカムシャフトスリーブ3に対し
て回転可能に係合される。ストッパリング14は、カム
シャフトスリーブ3の先端部の内側に形成された溝と、
リングプレート12の内側のリム12aの外周に形成さ
れた溝とに嵌め込まれており、リングプレート12の組
み付け前にいずれかの溝に予め嵌め込んでおく。これに
よって、リングプレート12はカムシャフトスリーブ3
に対して軸方向に僅かに移動可能(カムシャフトスリー
ブ3の溝とストッパリング14とリングプレート12の
溝との隙間だけ移動可能)に、かつカムシャフトスリー
ブ3及びスプロケットスリーブ5に対して回転可能に保
持される。そして、カムシャフトスリーブ3の先端部の
内側と、リングプレート12の内側のリム12aとの間
にはオイルシール12bが接触し、一方、リングプレー
ト12の外側のリム12dの内側とエンドプレート8の
肩部との間にはオイルシール8bが接触し、それによっ
て圧油の漏れがシールされる。
【0017】上記のようにしてリングプレート12を組
み付けた後に、ハウジング11を被せる。ハウジング1
1の内側の底面に形成された穴11bには、予めノック
ピン13が打ち込まれている。ハウジング11をエンド
プレート8の外側に被せ、シリンダヘッド9の開口9a
に向けて軸方向に挿入してゆくと、リングプレート12
はハウジング11の底部に軸方向に沿って形成されたガ
イド壁11e内に収容される。そして、ノックピン13
はリングプレート12に形成された多数の孔12cのい
ずれかに挿入され、リングプレート12を回転しないよ
うにハウジング11へ固定する。なお、このノックピン
は多数設けられていてもよい。また、リングプレート1
2に多数の孔12cを形成することによりハウジング1
1側に打ち込まれたノックピン13はどの孔に入っても
よいので、組み付け作業を容易にすることができる。ま
た、これらの孔12cは後述されるように圧油の通路と
しても利用される。
み付けた後に、ハウジング11を被せる。ハウジング1
1の内側の底面に形成された穴11bには、予めノック
ピン13が打ち込まれている。ハウジング11をエンド
プレート8の外側に被せ、シリンダヘッド9の開口9a
に向けて軸方向に挿入してゆくと、リングプレート12
はハウジング11の底部に軸方向に沿って形成されたガ
イド壁11e内に収容される。そして、ノックピン13
はリングプレート12に形成された多数の孔12cのい
ずれかに挿入され、リングプレート12を回転しないよ
うにハウジング11へ固定する。なお、このノックピン
は多数設けられていてもよい。また、リングプレート1
2に多数の孔12cを形成することによりハウジング1
1側に打ち込まれたノックピン13はどの孔に入っても
よいので、組み付け作業を容易にすることができる。ま
た、これらの孔12cは後述されるように圧油の通路と
しても利用される。
【0018】カムシャフトスリーブ3とスプロケットス
リーブ5との間に形成された環状の空間6の端部が、そ
れらのスリーブの回転を許す状態で、ハウジング11内
に取り付けられたリングプレート12によって閉じられ
ていることによって、ハウジング11をシリンダヘッド
9にボルト10によって締結する際に、ハウジング11
のボルト孔とシリンダヘッド9のねじ穴が合致するよう
に、また、それらに形成された通油路が接続されるよう
に、ハウジング11をカムシャフト1の軸線上で回転さ
せて位置合わせを行うことが可能になり、それによって
環状の空間6のシール性が低下する恐れがない点も図示
実施例の特徴の一つである。なお、11cは、ハウジン
グ11をシリンダヘッド9に取り付ける際に、開口9a
の周囲をシールするOリングを示す。
リーブ5との間に形成された環状の空間6の端部が、そ
れらのスリーブの回転を許す状態で、ハウジング11内
に取り付けられたリングプレート12によって閉じられ
ていることによって、ハウジング11をシリンダヘッド
9にボルト10によって締結する際に、ハウジング11
のボルト孔とシリンダヘッド9のねじ穴が合致するよう
に、また、それらに形成された通油路が接続されるよう
に、ハウジング11をカムシャフト1の軸線上で回転さ
せて位置合わせを行うことが可能になり、それによって
環状の空間6のシール性が低下する恐れがない点も図示
実施例の特徴の一つである。なお、11cは、ハウジン
グ11をシリンダヘッド9に取り付ける際に、開口9a
の周囲をシールするOリングを示す。
【0019】リングプレート12の中心の開口には雌ね
じ12eが形成されており、その開口と軸線が一致して
いるハウジング11の開口11dには比較的太いボルト
15が挿入されて雌ねじ12eにねじ込まれる。15a
はその際にボルト15の頭に挟み込むシールリングを示
す。このように、組み付け工程の最後の段階でボルト1
5をハウジング11の外部から開口11dを通してリン
グプレート12に対して螺入し、リングプレート12を
ハウジング11内の底部に締めつけて完全に固定するこ
とによって、カムシャフトスリーブ3とスプロケットス
リーブ5の先端(図1の左端)はリングプレート12と
エンドプレート8を介して結合され、環状の空間6の左
端部が閉じられ、第1油圧室6aが形成される。注意す
べきことは、オイルシール12bを有するリングプレー
ト12がカムシャフトスリーブ3の内面と摺動係合して
シールを行うことにより、カムシャフトスリーブ3の内
外に相互に独立した2系統の油路が形成されることであ
る。
じ12eが形成されており、その開口と軸線が一致して
いるハウジング11の開口11dには比較的太いボルト
15が挿入されて雌ねじ12eにねじ込まれる。15a
はその際にボルト15の頭に挟み込むシールリングを示
す。このように、組み付け工程の最後の段階でボルト1
5をハウジング11の外部から開口11dを通してリン
グプレート12に対して螺入し、リングプレート12を
ハウジング11内の底部に締めつけて完全に固定するこ
とによって、カムシャフトスリーブ3とスプロケットス
リーブ5の先端(図1の左端)はリングプレート12と
エンドプレート8を介して結合され、環状の空間6の左
端部が閉じられ、第1油圧室6aが形成される。注意す
べきことは、オイルシール12bを有するリングプレー
ト12がカムシャフトスリーブ3の内面と摺動係合して
シールを行うことにより、カムシャフトスリーブ3の内
外に相互に独立した2系統の油路が形成されることであ
る。
【0020】また、ボルト15をハウジング11の外部
から開口11d内に挿入し、リングプレート12に螺着
することによって、カムシャフト1の先端においてカム
シャフトスリーブ3の内部に閉じられた空間16が形成
される。ボルト15の内部には断面T字形の通油路15
bが形成されているので、それが軸方向の一端において
空間16に連通する。ボルト15の外周には環状溝15
cが形成されており、断面T字形の通油路15bの半径
方向の両端がそれに連通している。このようにして、後
述のような油圧制御のための圧油の供給、排除の経路が
完成する。
から開口11d内に挿入し、リングプレート12に螺着
することによって、カムシャフト1の先端においてカム
シャフトスリーブ3の内部に閉じられた空間16が形成
される。ボルト15の内部には断面T字形の通油路15
bが形成されているので、それが軸方向の一端において
空間16に連通する。ボルト15の外周には環状溝15
cが形成されており、断面T字形の通油路15bの半径
方向の両端がそれに連通している。このようにして、後
述のような油圧制御のための圧油の供給、排除の経路が
完成する。
【0021】バルブタイミング制御装置の主要な構成要
素を全てハウジング11内に集め、圧油の流れる経路の
長さを短くして制御に対する応答性を高め、且つ装置全
体の軸方向長さを縮小するために、ハウジング11内の
カムシャフト1の延長線上を避けた位置に電磁式の油圧
制御弁17が一体的に組み込まれている。図2に詳細に
示すように、油圧制御弁17はアクチュエータとしての
ソレノイド17aと、それによって駆動される弁スプー
ル17bを有する。18はソレノイド17aをハウジン
グ11に固定するボルトを示す。弁スプール17bは、
ハウジング11内に形成された弁シリンダ17c内に液
密に挿入されて、スプリング17dによって図2の右方
向に付勢されている。ソレノイド17aに流れる電流の
強さを変化させることにより、弁スプール17bはスプ
リング17dに抗して軸線方向左へ任意の距離だけ移動
し、その際に弁スプール17bのランド部が弁シリンダ
17cに形成された幾つかの弁ポートを開閉して油路を
切り換える。
素を全てハウジング11内に集め、圧油の流れる経路の
長さを短くして制御に対する応答性を高め、且つ装置全
体の軸方向長さを縮小するために、ハウジング11内の
カムシャフト1の延長線上を避けた位置に電磁式の油圧
制御弁17が一体的に組み込まれている。図2に詳細に
示すように、油圧制御弁17はアクチュエータとしての
ソレノイド17aと、それによって駆動される弁スプー
ル17bを有する。18はソレノイド17aをハウジン
グ11に固定するボルトを示す。弁スプール17bは、
ハウジング11内に形成された弁シリンダ17c内に液
密に挿入されて、スプリング17dによって図2の右方
向に付勢されている。ソレノイド17aに流れる電流の
強さを変化させることにより、弁スプール17bはスプ
リング17dに抗して軸線方向左へ任意の距離だけ移動
し、その際に弁スプール17bのランド部が弁シリンダ
17cに形成された幾つかの弁ポートを開閉して油路を
切り換える。
【0022】内燃機関のシリンダヘッド9の壁内には、
例えば潤滑油ポンプのような油圧ポンプ19によって加
圧されて送られてくる制御用の圧油(潤滑油でもよい)
の通油路20が形成されており、それがハウジング11
内に形成された油圧制御弁17への圧油の通油路21に
接続している。通油路の接続部分にはシールのためにO
リング11fが設けられる。油圧制御弁17の構造は図
2に略示されているが、圧油の通油路21は、油圧制御
弁17の弁シリンダ17cの中央に設けられた弁ポート
17jを介して、弁スプール17bの2つのランド部1
7g及び17hの間の圧油空間17iに常時接続してい
る。弁スプール17bの位置に応じて、ランド部17g
及び17hによって開閉される左右の弁ポート17e,
17fは、それぞれハウジング11内に形成された通油
路22及び23に接続している。
例えば潤滑油ポンプのような油圧ポンプ19によって加
圧されて送られてくる制御用の圧油(潤滑油でもよい)
の通油路20が形成されており、それがハウジング11
内に形成された油圧制御弁17への圧油の通油路21に
接続している。通油路の接続部分にはシールのためにO
リング11fが設けられる。油圧制御弁17の構造は図
2に略示されているが、圧油の通油路21は、油圧制御
弁17の弁シリンダ17cの中央に設けられた弁ポート
17jを介して、弁スプール17bの2つのランド部1
7g及び17hの間の圧油空間17iに常時接続してい
る。弁スプール17bの位置に応じて、ランド部17g
及び17hによって開閉される左右の弁ポート17e,
17fは、それぞれハウジング11内に形成された通油
路22及び23に接続している。
【0023】一方の通油路22は、ボルト15に形成さ
れた環状溝15cと断面T字形の通油路15bを介して
カムシャフトスリーブ3の内部の空間16に接続してお
り、空間16から先は更に通油路24を通じて環状の空
間6内の第2油圧室6bに連通している。また、他方の
通油路23はリングプレート12が着座する空間11a
の底部に形成された環状の溝11gに接続している。環
状の溝11gは、カムシャフト1の軸線から見てリング
プレート12に形成された多数の孔12cと略同じ半径
位置に形成されており、ノックピン13のための穴11
bも、環状の溝11gの底部の一部に穿設されているこ
とになる。この位置関係から環状の溝11gはリングプ
レート12の多数の孔12cを介して開口8aに接続
し、それによって通油路23は環状の空間6の第1油圧
室6aに常時連通している。
れた環状溝15cと断面T字形の通油路15bを介して
カムシャフトスリーブ3の内部の空間16に接続してお
り、空間16から先は更に通油路24を通じて環状の空
間6内の第2油圧室6bに連通している。また、他方の
通油路23はリングプレート12が着座する空間11a
の底部に形成された環状の溝11gに接続している。環
状の溝11gは、カムシャフト1の軸線から見てリング
プレート12に形成された多数の孔12cと略同じ半径
位置に形成されており、ノックピン13のための穴11
bも、環状の溝11gの底部の一部に穿設されているこ
とになる。この位置関係から環状の溝11gはリングプ
レート12の多数の孔12cを介して開口8aに接続
し、それによって通油路23は環状の空間6の第1油圧
室6aに常時連通している。
【0024】油圧制御弁17のランド部17g及び17
hにより中央の圧油空間17iに対して区画される左右
の低圧空間17k及び17mは、それぞれ弁ポート17
n及び17pからドレイン通路25に連通し(場合によ
っては図示しない部分で合流して)、図1に示すように
シリンダヘッド9の壁に形成されたドレイン通路26に
接続することによってシリンダヘッド9内へ開放してい
る。
hにより中央の圧油空間17iに対して区画される左右
の低圧空間17k及び17mは、それぞれ弁ポート17
n及び17pからドレイン通路25に連通し(場合によ
っては図示しない部分で合流して)、図1に示すように
シリンダヘッド9の壁に形成されたドレイン通路26に
接続することによってシリンダヘッド9内へ開放してい
る。
【0025】内燃機関が運転されるとき、油圧ピストン
7は軸方向位置が変化しない限り、その内歯ヘリカルス
プライン7b及び外歯ヘリカルスプライン7cが外歯ヘ
リカルスプライン3c及び内歯ヘリカルスプライン5c
とそれぞれ係合することにより、スプロケット2とカム
シャフト1とを一体的に回転させて、スプロケット2の
回転をカムシャフト1に伝達するが、回転中に油圧ピス
トン7を油圧によってカムシャフト1の軸線方向に摺動
させることにより、油圧ピストン7に対するカムシャフ
トスリーブ3とスプロケットスリーブ5の係合位置をず
らせて、スプロケット2とカムシャフト1をスプライン
の歯筋に沿って互いに反対方向に相対回転させることが
できる。従って、油圧ピストン7の軸方向位置を油圧に
よって制御することにより、スプロケット2、ひいては
クランクシャフトに対するカムシャフト1の回転位相を
運転中に無段階に調節することができる。
7は軸方向位置が変化しない限り、その内歯ヘリカルス
プライン7b及び外歯ヘリカルスプライン7cが外歯ヘ
リカルスプライン3c及び内歯ヘリカルスプライン5c
とそれぞれ係合することにより、スプロケット2とカム
シャフト1とを一体的に回転させて、スプロケット2の
回転をカムシャフト1に伝達するが、回転中に油圧ピス
トン7を油圧によってカムシャフト1の軸線方向に摺動
させることにより、油圧ピストン7に対するカムシャフ
トスリーブ3とスプロケットスリーブ5の係合位置をず
らせて、スプロケット2とカムシャフト1をスプライン
の歯筋に沿って互いに反対方向に相対回転させることが
できる。従って、油圧ピストン7の軸方向位置を油圧に
よって制御することにより、スプロケット2、ひいては
クランクシャフトに対するカムシャフト1の回転位相を
運転中に無段階に調節することができる。
【0026】このように油圧ピストン7をカムシャフト
1の軸線方向に制御移動させるための油圧制御機構は、
第1実施例の場合は以上説明したような構成を有するか
ら、図示しない制御装置によって油圧制御弁17のソレ
ノイド17aに任意の大きさの電流を流すことにより、
弁スプール17bは電流値に応じた位置をとるが、図1
は、ソレノイド17aが所定の電流値を与えられること
によって、弁スプール17bが中立位置に置かれ、ラン
ド部17g及び17hがそれぞれ弁ポート17e,17
fを共に閉塞している状態を示している。この状態で
は、油圧ピストン7は軸方向の位置を変更することがな
く、カムシャフト1のバルブタイミングも変化すること
がない。
1の軸線方向に制御移動させるための油圧制御機構は、
第1実施例の場合は以上説明したような構成を有するか
ら、図示しない制御装置によって油圧制御弁17のソレ
ノイド17aに任意の大きさの電流を流すことにより、
弁スプール17bは電流値に応じた位置をとるが、図1
は、ソレノイド17aが所定の電流値を与えられること
によって、弁スプール17bが中立位置に置かれ、ラン
ド部17g及び17hがそれぞれ弁ポート17e,17
fを共に閉塞している状態を示している。この状態で
は、油圧ピストン7は軸方向の位置を変更することがな
く、カムシャフト1のバルブタイミングも変化すること
がない。
【0027】いま、油圧制御弁17のソレノイド17a
に流す電流値を例えば増加させて、弁スプール17bを
図2において左方へ移動させた場合には、油圧ポンプ1
9から通油路20,21及び弁ポート17jを通じて圧
油の供給を受けている圧油空間17iは、左側のランド
部17gが弁ポート17eを開放することによって通油
路22に連通し、環状溝15c及び断面T字形の通油路
15b、空間16、及び通油路24を介して、圧油を環
状の空間6の第2油圧室6bへ送り込む。このとき同時
に、弁スプール17bのランド部17hは弁ポート17
fを低圧空間17mに開放するので、環状の空間6の第
1油圧室6aにあった圧油は開口8a、孔12c、環状
の溝11g、及び通油路22を通って低圧空間17mに
流れ込み、弁ポート17pからドレイン通路25及び2
6を介して内燃機関のシリンダヘッド9内へ放出され
る。それによって、第2油圧室6bは高圧、第1油圧室
6aは低圧になるから、油圧ピストン7は図1において
左方へ移動し、ヘリカルスプラインの作用によってスプ
ロケットスリーブ5とカムシャフトスリーブ3の間に相
対回転が生じ、カムシャフト1のバルブタイミングが例
えば進み側へ変化する。
に流す電流値を例えば増加させて、弁スプール17bを
図2において左方へ移動させた場合には、油圧ポンプ1
9から通油路20,21及び弁ポート17jを通じて圧
油の供給を受けている圧油空間17iは、左側のランド
部17gが弁ポート17eを開放することによって通油
路22に連通し、環状溝15c及び断面T字形の通油路
15b、空間16、及び通油路24を介して、圧油を環
状の空間6の第2油圧室6bへ送り込む。このとき同時
に、弁スプール17bのランド部17hは弁ポート17
fを低圧空間17mに開放するので、環状の空間6の第
1油圧室6aにあった圧油は開口8a、孔12c、環状
の溝11g、及び通油路22を通って低圧空間17mに
流れ込み、弁ポート17pからドレイン通路25及び2
6を介して内燃機関のシリンダヘッド9内へ放出され
る。それによって、第2油圧室6bは高圧、第1油圧室
6aは低圧になるから、油圧ピストン7は図1において
左方へ移動し、ヘリカルスプラインの作用によってスプ
ロケットスリーブ5とカムシャフトスリーブ3の間に相
対回転が生じ、カムシャフト1のバルブタイミングが例
えば進み側へ変化する。
【0028】必要な角度だけバルブタイミングが進角す
ると、ソレノイド17aへの電流値は元の値に戻される
ので、弁スプール17bは元の中立位置へ復帰し、ラン
ド部17g及び17hがそれぞれ弁ポート17e及び1
7fを閉塞して、第1油圧室6a及び第2油圧室6bへ
の圧油の出入りを停止するので、油圧ピストン7の軸方
向位置はその位置に固定され、そのときのバルブタイミ
ングが維持されることになる。
ると、ソレノイド17aへの電流値は元の値に戻される
ので、弁スプール17bは元の中立位置へ復帰し、ラン
ド部17g及び17hがそれぞれ弁ポート17e及び1
7fを閉塞して、第1油圧室6a及び第2油圧室6bへ
の圧油の出入りを停止するので、油圧ピストン7の軸方
向位置はその位置に固定され、そのときのバルブタイミ
ングが維持されることになる。
【0029】それと反対に、バルブタイミングを遅角さ
せる場合には、ソレノイド17aに流す電流値を中立位
置の場合よりも例えば減少させて、進角の場合とは反対
に弁スプール17bを図2において右方に移動させ、圧
油空間17iを弁ポート17fから第1油圧室6aに接
続して圧力を高めると共に、弁ポート17eを低圧空間
17kに開放し、第2油圧室6bをシリンダヘッド9内
に接続して圧力を低下させる。それによって油圧ピスト
ン7は図1において軸方向右へ移動し、バルブタイミン
グが遅角される。必要な角度だけバルブタイミングを遅
角させた後にそのバルブタイミングを維持させるには、
やはりソレノイド17aの電流値を元の値に戻して、油
圧制御弁17の弁スプール17bを中立位置に復帰さ
せ、油圧回路を遮断状態とすることは言うまでもない。
せる場合には、ソレノイド17aに流す電流値を中立位
置の場合よりも例えば減少させて、進角の場合とは反対
に弁スプール17bを図2において右方に移動させ、圧
油空間17iを弁ポート17fから第1油圧室6aに接
続して圧力を高めると共に、弁ポート17eを低圧空間
17kに開放し、第2油圧室6bをシリンダヘッド9内
に接続して圧力を低下させる。それによって油圧ピスト
ン7は図1において軸方向右へ移動し、バルブタイミン
グが遅角される。必要な角度だけバルブタイミングを遅
角させた後にそのバルブタイミングを維持させるには、
やはりソレノイド17aの電流値を元の値に戻して、油
圧制御弁17の弁スプール17bを中立位置に復帰さ
せ、油圧回路を遮断状態とすることは言うまでもない。
【0030】本発明の実施例においては、油圧制御弁1
7がハウジング11内に設けられているので、油圧制御
弁17によって制御された圧油が内燃機関のシリンダヘ
ッド9内を通過することなく直接に第1油圧室6a又は
第2油圧室6bへ導かれる。従って、制御性及び応答性
が向上するだけでなく、バルブタイミング制御装置が内
燃機関から独立していて、対象とする内燃機関に対して
1個のブロックとして着脱することができることや、例
えば、カムシャフト1の図示しないジャーナル部に圧油
の通路を新設するための追加加工を行うというような改
変を内燃機関に加える必要もなく、きわめて簡単にバル
ブタイミング制御装置を追加装着することができ、内燃
機関全体の構成も簡素化することができる。第1実施例
の特徴の一つであるリングプレート12においては、オ
イルシール8bとオイルシール12bが略同一の径方向
面内に並列的に配置されるため、バルブタイミング制御
装置の軸方向の全長が短縮され、内燃機関のシリンダヘ
ッド9からの突出量を小さくすることができる。
7がハウジング11内に設けられているので、油圧制御
弁17によって制御された圧油が内燃機関のシリンダヘ
ッド9内を通過することなく直接に第1油圧室6a又は
第2油圧室6bへ導かれる。従って、制御性及び応答性
が向上するだけでなく、バルブタイミング制御装置が内
燃機関から独立していて、対象とする内燃機関に対して
1個のブロックとして着脱することができることや、例
えば、カムシャフト1の図示しないジャーナル部に圧油
の通路を新設するための追加加工を行うというような改
変を内燃機関に加える必要もなく、きわめて簡単にバル
ブタイミング制御装置を追加装着することができ、内燃
機関全体の構成も簡素化することができる。第1実施例
の特徴の一つであるリングプレート12においては、オ
イルシール8bとオイルシール12bが略同一の径方向
面内に並列的に配置されるため、バルブタイミング制御
装置の軸方向の全長が短縮され、内燃機関のシリンダヘ
ッド9からの突出量を小さくすることができる。
【0031】図4及び図5に本発明の第2実施例を示
す。第2実施例においては制御用の圧油として、内燃機
関本体の動弁機構を潤滑するためにカムシャフト1の中
心に形成された既存の潤滑油通路27を流れている加圧
された潤滑油の一部を利用している。第1実施例の場合
も内燃機関自体の潤滑油を利用することはできるが、第
2実施例の場合はカムシャフト1の軸端に穿孔するだけ
で、簡単に内燃機関の潤滑油ポンプによって加圧された
潤滑油を取り出すことができる。
す。第2実施例においては制御用の圧油として、内燃機
関本体の動弁機構を潤滑するためにカムシャフト1の中
心に形成された既存の潤滑油通路27を流れている加圧
された潤滑油の一部を利用している。第1実施例の場合
も内燃機関自体の潤滑油を利用することはできるが、第
2実施例の場合はカムシャフト1の軸端に穿孔するだけ
で、簡単に内燃機関の潤滑油ポンプによって加圧された
潤滑油を取り出すことができる。
【0032】このようにカムシャフト1の潤滑油通路2
7を利用する場合、加圧された潤滑油をバルブタイミン
グ制御装置へ受け入れる通油路の構成や、摺動部分にお
いて漏洩を防止するシール装置等において難しい問題を
生じる可能性があるが、本発明の第2実施例において
は、一対の油圧室6a,6bに対する2系統の通油路を
有するボルト28を、第1実施例におけるボルト15と
同様に、外部からバルブタイミング制御装置のハウジン
グ11内に螺着するという構成をとることによって、こ
の問題を巧みに解決している。
7を利用する場合、加圧された潤滑油をバルブタイミン
グ制御装置へ受け入れる通油路の構成や、摺動部分にお
いて漏洩を防止するシール装置等において難しい問題を
生じる可能性があるが、本発明の第2実施例において
は、一対の油圧室6a,6bに対する2系統の通油路を
有するボルト28を、第1実施例におけるボルト15と
同様に、外部からバルブタイミング制御装置のハウジン
グ11内に螺着するという構成をとることによって、こ
の問題を巧みに解決している。
【0033】即ち、図1及び図3に示した第1実施例の
場合と実質的に同じ構造を有するリングプレート12の
中心の雌ねじ12eには、第2実施例特有のボルト28
が螺入されるが、ボルト28には図4及び図5に示され
るような2系統の通油路28a及び28bが形成されて
いる。通油路28a及び28bは、ボルト28の基部寄
りの外周面に軸方向に位置を変えて形成された環状溝2
8c,28dとそれぞれ連通している。ボルト28の通
油路28a及び環状溝28cは、第1実施例におけるボ
ルト15の断面T字形の通油路15b及び環状溝15c
と同じように、油圧制御弁17からの通油路22とカム
シャフトスリーブ3内の空間16とを連通しており、そ
れらと同じ作用をするが、通油路28bと環状溝28d
は、第2実施例のボルト28に特別に設けられたもので
ある。
場合と実質的に同じ構造を有するリングプレート12の
中心の雌ねじ12eには、第2実施例特有のボルト28
が螺入されるが、ボルト28には図4及び図5に示され
るような2系統の通油路28a及び28bが形成されて
いる。通油路28a及び28bは、ボルト28の基部寄
りの外周面に軸方向に位置を変えて形成された環状溝2
8c,28dとそれぞれ連通している。ボルト28の通
油路28a及び環状溝28cは、第1実施例におけるボ
ルト15の断面T字形の通油路15b及び環状溝15c
と同じように、油圧制御弁17からの通油路22とカム
シャフトスリーブ3内の空間16とを連通しており、そ
れらと同じ作用をするが、通油路28bと環状溝28d
は、第2実施例のボルト28に特別に設けられたもので
ある。
【0034】図4において明示するように、カムシャフ
ト1の軸端の潤滑油通路27の延長部分に形成された雌
ねじ孔1bには、第1実施例のボルト4とは形状が異な
るものの、カムシャフトスリーブ3等をカムシャフト1
の軸端に固定するという1つの目的は同じであるボルト
29が螺着され、それに設けられた貫通孔29aと、頭
部に形成されたレンチ用の六角形の窪み29bの底部を
更に掘り込んで形成した小さな円筒形の窪み29cと
が、ボルト29が螺着されたときにカムシャフト1内の
潤滑油通路27と連通するように構成される。
ト1の軸端の潤滑油通路27の延長部分に形成された雌
ねじ孔1bには、第1実施例のボルト4とは形状が異な
るものの、カムシャフトスリーブ3等をカムシャフト1
の軸端に固定するという1つの目的は同じであるボルト
29が螺着され、それに設けられた貫通孔29aと、頭
部に形成されたレンチ用の六角形の窪み29bの底部を
更に掘り込んで形成した小さな円筒形の窪み29cと
が、ボルト29が螺着されたときにカムシャフト1内の
潤滑油通路27と連通するように構成される。
【0035】円筒形の窪み29c内には、ボルト28の
先端に形成された比較的小径の円筒部分28eが挿入さ
れ、その周囲に設けられたオイルシール28fによって
液封が施される。ハウジング11内において油圧制御弁
17の圧油空間17iに通じている通油路21’が、第
2実施例の場合は環状溝28dに接続され、それによっ
て、カムシャフト1内の潤滑油通路27から加圧された
潤滑油が、ボルト29の貫通孔29a、ボルト28の通
油路28b、環状溝28d、通油路21’を順次経由し
て油圧制御弁17の弁ポート17jに導かれる。従っ
て、第2実施例においては、圧油の供給源或いは供給経
路が異なることにより前述のような特別の効果を得る他
は、第1実施例と略同様な作用効果が得られる。
先端に形成された比較的小径の円筒部分28eが挿入さ
れ、その周囲に設けられたオイルシール28fによって
液封が施される。ハウジング11内において油圧制御弁
17の圧油空間17iに通じている通油路21’が、第
2実施例の場合は環状溝28dに接続され、それによっ
て、カムシャフト1内の潤滑油通路27から加圧された
潤滑油が、ボルト29の貫通孔29a、ボルト28の通
油路28b、環状溝28d、通油路21’を順次経由し
て油圧制御弁17の弁ポート17jに導かれる。従っ
て、第2実施例においては、圧油の供給源或いは供給経
路が異なることにより前述のような特別の効果を得る他
は、第1実施例と略同様な作用効果が得られる。
【0036】図6及び図7に本発明の第3実施例を示
す。この実施例では第1実施例において使用している単
一のボルト15とノックピン13を使用しないで、3個
の比較的小さなボルト30を、ハウジング11’の外部
からその貫通孔11hに挿入して、リングプレート1
2’に設けられた多数の孔12cのうち数個にねじ溝を
加工してなる雌ねじ孔12fに螺合し、リングプレート
12’をハウジング11’内に固定している。
す。この実施例では第1実施例において使用している単
一のボルト15とノックピン13を使用しないで、3個
の比較的小さなボルト30を、ハウジング11’の外部
からその貫通孔11hに挿入して、リングプレート1
2’に設けられた多数の孔12cのうち数個にねじ溝を
加工してなる雌ねじ孔12fに螺合し、リングプレート
12’をハウジング11’内に固定している。
【0037】第3実施例は、第1実施例のように中心の
単一のボルト15を用いてリングプレート12’を固定
するものではないから、リングプレート12’の中心の
開口12gに雌ねじ12eのようなものを設ける必要は
なく、また、油圧制御弁17に通じる通油路22も、リ
ングプレート12’の中心開口12gを介してカムシャ
フトスリーブ3内の空間16に連通することができ、こ
の部分の構造は第1実施例に比べて簡素化される。な
お、小さなボルト30の頭部には適宜シールワッシャ3
0aを挟んで液封をはかる。圧油の供給系統は、第1実
施例と同様にシリンダヘッド9の壁内に形成された通油
路20と、リングプレート12’内に形成された通油路
21を使用している。
単一のボルト15を用いてリングプレート12’を固定
するものではないから、リングプレート12’の中心の
開口12gに雌ねじ12eのようなものを設ける必要は
なく、また、油圧制御弁17に通じる通油路22も、リ
ングプレート12’の中心開口12gを介してカムシャ
フトスリーブ3内の空間16に連通することができ、こ
の部分の構造は第1実施例に比べて簡素化される。な
お、小さなボルト30の頭部には適宜シールワッシャ3
0aを挟んで液封をはかる。圧油の供給系統は、第1実
施例と同様にシリンダヘッド9の壁内に形成された通油
路20と、リングプレート12’内に形成された通油路
21を使用している。
【0038】
【発明の効果】本発明のバルブタイミング制御装置によ
れば、油路の構成が簡単になるだけでなく、バルブタイ
ミング制御装置を設けるために内燃機関側に大幅の改造
を行う必要がない。しかも、油圧制御弁と一対の油圧室
との間の距離が短く、それらの間を接続する2系統の独
立の油路が、バルブタイミング制御装置のハウジングの
外部から螺入されるボルトによってハウジングの内部に
固定されるリングプレートにより、カムシャフトと一体
のスリーブの内外にきわめて簡単に形成されるので、組
み付けが容易になり、制御の応答性や信頼性が向上し、
内燃機関本体のカムシャフトのジャーナル部等に油路を
設ける必要もない。また、油圧制御弁がバルブタイミン
グ制御装置内のカムシャフトの延長線上を避けた位置に
取り付けられるので、バルブタイミング制御装置全体が
小型化し、自動車等への搭載性が良くなる。
れば、油路の構成が簡単になるだけでなく、バルブタイ
ミング制御装置を設けるために内燃機関側に大幅の改造
を行う必要がない。しかも、油圧制御弁と一対の油圧室
との間の距離が短く、それらの間を接続する2系統の独
立の油路が、バルブタイミング制御装置のハウジングの
外部から螺入されるボルトによってハウジングの内部に
固定されるリングプレートにより、カムシャフトと一体
のスリーブの内外にきわめて簡単に形成されるので、組
み付けが容易になり、制御の応答性や信頼性が向上し、
内燃機関本体のカムシャフトのジャーナル部等に油路を
設ける必要もない。また、油圧制御弁がバルブタイミン
グ制御装置内のカムシャフトの延長線上を避けた位置に
取り付けられるので、バルブタイミング制御装置全体が
小型化し、自動車等への搭載性が良くなる。
【図1】本発明の第1実施例としてのバルブタイミング
制御装置の全体構成を示す正面断面図である。
制御装置の全体構成を示す正面断面図である。
【図2】図1に示すバルブタイミング制御装置の横断面
図である。
図である。
【図3】図1の要部を拡大して示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施例としてのバルブタイミング
制御装置の全体構成を示す正面断面図である。
制御装置の全体構成を示す正面断面図である。
【図5】図4に示すバルブタイミング制御装置の横断面
図である。
図である。
【図6】本発明の第3実施例としてのバルブタイミング
制御装置の全体構成を示す正面断面図である。
制御装置の全体構成を示す正面断面図である。
【図7】図6に示すバルブタイミング制御装置の横断面
図である。
図である。
1…カムシャフト 2…スプロケット(回転伝達部材) 3…カムシャフトスリーブ 4…ボルト 5…スプロケットスリーブ 6…環状の空間 7…油圧ピストン 8…エンドプレート 8b…オイルシール 9…シリンダヘッド 11,11’…ハウジング 12,12’…リングプレート 12b…オイルシール 13…ノックピン 15…ボルト 15b…断面T字形の通油路 17…油圧制御弁 20,21,22,23,24…通油路 25,26…ドレイン通路 27…潤滑油通路 28,29,30…ボルト 28a,28b…通油路
Claims (1)
- 【請求項1】 内燃機関のカムシャフト上に相対回転可
能に支持されてクランクシャフトから回転駆動される回
転伝達部材と、前記回転伝達部材と一体化されたスリー
ブと、前記スリーブの内部の同軸線上において前記カム
シャフトと一体化されたスリーブと、前記回転伝達部材
と一体化されたスリーブ及び前記カムシャフトと一体化
されたスリーブの間の環状空間に挿入され、油圧によっ
て軸方向前後に移動することができる油圧ピストンと、
前記油圧ピストンの内外両面の少なくとも一方に形成さ
れたヘリカルスプラインと、前記油圧ピストンの内外両
面に対向する前記二つのスリーブの表面の少なくとも一
方に形成されたヘリカルスプラインと、前記油圧ピスト
ンの軸方向前後に形成された一対の油圧室と、内燃機関
本体の開口部を塞ぐように取り付けられ、前記回転伝達
部材と一体化されたスリーブを含むバルブタイミング制
御装置全体を覆うことができるハウジングと、前記ハウ
ジングの内部において前記ハウジングの外部から螺入さ
れるボルトによって所定の位置に固定されることがで
き、外面の一部に設けられたオイルシールにより少なく
とも前記カムシャフトと一体化されたスリーブに対して
液密に摺動係合することによって、前記カムシャフトと
一体化されたスリーブの内外に前記一対の油圧室に接続
される2系統の通油路を相互に独立に形成するリングプ
レートとを備えていることを特徴とする内燃機関のバル
ブタイミング制御装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4169670A JPH0610626A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
US08/081,095 US5301639A (en) | 1992-06-26 | 1993-06-25 | Valve timing control device for internal combustion engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4169670A JPH0610626A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0610626A true JPH0610626A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=15890740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4169670A Pending JPH0610626A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5301639A (ja) |
JP (1) | JPH0610626A (ja) |
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