JPH0610167Y2 - 成形品の固着構造 - Google Patents
成形品の固着構造Info
- Publication number
- JPH0610167Y2 JPH0610167Y2 JP1988071071U JP7107188U JPH0610167Y2 JP H0610167 Y2 JPH0610167 Y2 JP H0610167Y2 JP 1988071071 U JP1988071071 U JP 1988071071U JP 7107188 U JP7107188 U JP 7107188U JP H0610167 Y2 JPH0610167 Y2 JP H0610167Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rib
- molded product
- iron plate
- shaped holding
- positioning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Connection Of Plates (AREA)
- Insertion Pins And Rivets (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、自動車等の内装トリム部品に鉄板クリップ
を固着するための構造に関する。
を固着するための構造に関する。
《従来の技術》 例えば自動車のサイドボデートリムは、樹脂材料で成形
され、その裏面に一体に成形された取付部に鉄板クリッ
プが嵌め込まれ、この鉄板クリップをボデーインナパネ
ルの取付穴に嵌め込んで、サイドボデートリムをボデー
に取り付ける構造になっている。
され、その裏面に一体に成形された取付部に鉄板クリッ
プが嵌め込まれ、この鉄板クリップをボデーインナパネ
ルの取付穴に嵌め込んで、サイドボデートリムをボデー
に取り付ける構造になっている。
第10図には、このような樹脂成形品に鉄板クリップを
固着する構造の一例が示されている。樹脂成形品本体1
の裏面には、取付部2が一体に成形されている。この取
付部2は、本体1の金型抜き方向Aに向けて高く立設さ
れた中央リブ3と、この中央リブ3の下部両側に設けら
れた当てリブ4と、中央リブ3の両側方に間隔を置いて
低く立設されて内側に係止棚5aを有する係止リブ5
と、これらリブ3,4,5の一端側においてこれらを繋
ぐように立設されたストッパリブ6とを備えている。一
方の鉄板クリップ7は、中央リブ3に挿入されるU字形
挟持部8と、U字形挟持部8の両端部に外側に向けて折
曲されたフランジ部9と、U字形挟持部8の両側面に切
欠部を両側に有して外側に向けて“く”の字形に折曲さ
れた羽根部10とを有する。
固着する構造の一例が示されている。樹脂成形品本体1
の裏面には、取付部2が一体に成形されている。この取
付部2は、本体1の金型抜き方向Aに向けて高く立設さ
れた中央リブ3と、この中央リブ3の下部両側に設けら
れた当てリブ4と、中央リブ3の両側方に間隔を置いて
低く立設されて内側に係止棚5aを有する係止リブ5
と、これらリブ3,4,5の一端側においてこれらを繋
ぐように立設されたストッパリブ6とを備えている。一
方の鉄板クリップ7は、中央リブ3に挿入されるU字形
挟持部8と、U字形挟持部8の両端部に外側に向けて折
曲されたフランジ部9と、U字形挟持部8の両側面に切
欠部を両側に有して外側に向けて“く”の字形に折曲さ
れた羽根部10とを有する。
鉄板クリップ7は、矢印B方向から、そのU字形挟持部
8を取付部2の中央リブ3に嵌め込むとともに、その両
フランジ部9の先端を両係止リブ5の係止棚5aの下面
に当接した状態で、ストッパリブ6に当たるまで押し込
まれて、成形品1の取付部2に固着される。
8を取付部2の中央リブ3に嵌め込むとともに、その両
フランジ部9の先端を両係止リブ5の係止棚5aの下面
に当接した状態で、ストッパリブ6に当たるまで押し込
まれて、成形品1の取付部2に固着される。
《考案が解決しようとする課題》 このように、従来の成形品固着構造においては、鉄板ク
リップ7の抜け止めを、その両フランジ部9の先端を係
止リブ5の係止棚5aに係止させることによって行なっ
ている。この係止棚5aは、成形品1の型抜き方向Aに
対してアンダーカットになる。このため、係止棚5aを
作るためにはスライドコアを必要とし、金型費が高くな
る問題点がある。
リップ7の抜け止めを、その両フランジ部9の先端を係
止リブ5の係止棚5aに係止させることによって行なっ
ている。この係止棚5aは、成形品1の型抜き方向Aに
対してアンダーカットになる。このため、係止棚5aを
作るためにはスライドコアを必要とし、金型費が高くな
る問題点がある。
また、鉄板クリップ7の取付部2への取り付けに際して
も、まず取付部2のストッパリブ6を有しない側端の近
傍に鉄板クリップ7を接近させてから横方向へ移動させ
て挿入するという2動作が必要になり、取付工数がかか
る問題点がある。
も、まず取付部2のストッパリブ6を有しない側端の近
傍に鉄板クリップ7を接近させてから横方向へ移動させ
て挿入するという2動作が必要になり、取付工数がかか
る問題点がある。
そこでこの考案の目的は、成形品取付部の金型費を削減
できるとともに、鉄板クリップの取り付けを容易に行な
うことのできる成形品の固着構造を提供することにあ
る。
できるとともに、鉄板クリップの取り付けを容易に行な
うことのできる成形品の固着構造を提供することにあ
る。
《問題点を解決するための手段》 この考案による成形品の固着構造は、樹脂成形品に一体
に形成された取付部に板金クリップを固着するための構
造であって、成形品の取付部が前記成形品の金型抜き方
向に向けて高く立設された中央リブと、前記中央リブの
両側に間隙を置いて低く立設された係止リブと、前記中
央リブの両側面にほぼ垂直に突設された位置決めリブと
を備え、前記板金クリップは、前記中央リブに圧入され
るU字形狭持部と、前記位置決めリブに挿入される切欠
部と、前記U字形狭持部の両端部に外側に向けて折曲さ
れたフランジ部と、前記フランジ部の先端に設けられて
前記係止リブに係止される爪部と、前記位置決めリブに
側面が保持されて別の相手部材に固着される羽根部とを
備えいる。
に形成された取付部に板金クリップを固着するための構
造であって、成形品の取付部が前記成形品の金型抜き方
向に向けて高く立設された中央リブと、前記中央リブの
両側に間隙を置いて低く立設された係止リブと、前記中
央リブの両側面にほぼ垂直に突設された位置決めリブと
を備え、前記板金クリップは、前記中央リブに圧入され
るU字形狭持部と、前記位置決めリブに挿入される切欠
部と、前記U字形狭持部の両端部に外側に向けて折曲さ
れたフランジ部と、前記フランジ部の先端に設けられて
前記係止リブに係止される爪部と、前記位置決めリブに
側面が保持されて別の相手部材に固着される羽根部とを
備えいる。
《作用》 板金クリップは、そのU字形挟持部を成形品取付部の中
央リブにその切欠部を位置決めリブに挿入して上方から
圧入され、その両フランジ部先端の爪部が係止リブに係
止されて抜け止めがなされる。
央リブにその切欠部を位置決めリブに挿入して上方から
圧入され、その両フランジ部先端の爪部が係止リブに係
止されて抜け止めがなされる。
《実施例》 第1図および第2図は、この考案の一実施例における鉄
板クリップおよび成形品取付部の斜視図、第3図はその
組立斜視図である。以下の各斜視図においては、左上斜
めの方向を前後方向、右上斜めの方向を左右方向と定め
る。
板クリップおよび成形品取付部の斜視図、第3図はその
組立斜視図である。以下の各斜視図においては、左上斜
めの方向を前後方向、右上斜めの方向を左右方向と定め
る。
第1図に示す鉄板クリップ11は、一枚の鉄板を折り曲
げて形成したもので、前後左右とも対称形に形成されて
いる。この鉄板クリップ11は、中央部のU字形挟持部
12と、U字形挟持部12の両下端部に外側に向けて折
曲形成されたフランジ部13と、この両フランジ部13
の先端に設けられた爪部14と、U字形挟持部12の両
側面に上方から下方にかけて切り込み形成された2本の
切欠部15,16と、この2本の切欠部15と16との
間の部分を外側に向けてほぼ“く”の字形に折曲形成さ
れた羽根部17と、U字形挟持部12の両側面の左右下
端部に内側に向けて折曲形成された補助爪部18,19
と、両フランジ部13に切欠部15,16に連続すると
ともに周囲を残して切除された穴部20とを備えてい
る。
げて形成したもので、前後左右とも対称形に形成されて
いる。この鉄板クリップ11は、中央部のU字形挟持部
12と、U字形挟持部12の両下端部に外側に向けて折
曲形成されたフランジ部13と、この両フランジ部13
の先端に設けられた爪部14と、U字形挟持部12の両
側面に上方から下方にかけて切り込み形成された2本の
切欠部15,16と、この2本の切欠部15と16との
間の部分を外側に向けてほぼ“く”の字形に折曲形成さ
れた羽根部17と、U字形挟持部12の両側面の左右下
端部に内側に向けて折曲形成された補助爪部18,19
と、両フランジ部13に切欠部15,16に連続すると
ともに周囲を残して切除された穴部20とを備えてい
る。
第2図に示す成形品取付部21も前後左右対称形に、成
形品本体22に一体成形されている。この取付部21
は、成形品本体22の金型抜き方向Aに向けて高く立設
された中央リブ23と、この中央リブ23の両側に間隔
を置いて低く立設された係止リブ24と、中央リブ23
と係止リブ24とを繋ぐように中央リブ23の両側面に
ほぼ垂直に上端から下端まで連続して突設された2本の
位置決めリブ25,26とを備えている。この位置決め
リブ25,26は、上部側の突出寸法lが下部の中央リ
ブ23と係止リブ24との間隔Lよりも小さく形成さ
れ、寸法lの部分が係止リブ24の頂部よりも少し下が
った位置まで延びて、そこに段部25a,26aが形成
されている。
形品本体22に一体成形されている。この取付部21
は、成形品本体22の金型抜き方向Aに向けて高く立設
された中央リブ23と、この中央リブ23の両側に間隔
を置いて低く立設された係止リブ24と、中央リブ23
と係止リブ24とを繋ぐように中央リブ23の両側面に
ほぼ垂直に上端から下端まで連続して突設された2本の
位置決めリブ25,26とを備えている。この位置決め
リブ25,26は、上部側の突出寸法lが下部の中央リ
ブ23と係止リブ24との間隔Lよりも小さく形成さ
れ、寸法lの部分が係止リブ24の頂部よりも少し下が
った位置まで延びて、そこに段部25a,26aが形成
されている。
このような鉄板クリップ11を第3図に示すように成形
品取付部21に固着するには、まずそのU字形挟持部1
2を成形品取付部21の中央リブ23に、その両切欠部
15,16を両位置決めリブ25,26に位置合わせし
て、そのフランジ部13が位置決めリブ25,26の段
部25a,26aに当たるまで上方から圧入する。この
圧入によって、第4図に示すように、フランジ部13先
端の爪部14が係止リブ24の内側面に、また補助爪部
18,19が中央リブ23の側面に、それぞれ弾性的に
食い込み係止されて上方への抜け止めがなされる。左右
のがたつき防止は、切欠部15,16が位置決めリブ2
5,26に入り込むことによって行なわれる。
品取付部21に固着するには、まずそのU字形挟持部1
2を成形品取付部21の中央リブ23に、その両切欠部
15,16を両位置決めリブ25,26に位置合わせし
て、そのフランジ部13が位置決めリブ25,26の段
部25a,26aに当たるまで上方から圧入する。この
圧入によって、第4図に示すように、フランジ部13先
端の爪部14が係止リブ24の内側面に、また補助爪部
18,19が中央リブ23の側面に、それぞれ弾性的に
食い込み係止されて上方への抜け止めがなされる。左右
のがたつき防止は、切欠部15,16が位置決めリブ2
5,26に入り込むことによって行なわれる。
第5図には、この考案の第1の変形実施例が示されてい
る。この実施例における鉄板クリップ31は第1図に示
す鉄板クリップ11と全く同じであるが、成形品取付部
41が、第2図に示す成形品取付部21と異なってお
り、中央部リブ23の両側面の位置決めリブ25,26
のうち、一側面では位置決めリブ25のみとし、他側面
では位置決めリブ26のみとした形状を有する。すなわ
ち位置決めリブを前後で互違いに一つずつとして取付部
41の形状を単純化した例である。
る。この実施例における鉄板クリップ31は第1図に示
す鉄板クリップ11と全く同じであるが、成形品取付部
41が、第2図に示す成形品取付部21と異なってお
り、中央部リブ23の両側面の位置決めリブ25,26
のうち、一側面では位置決めリブ25のみとし、他側面
では位置決めリブ26のみとした形状を有する。すなわ
ち位置決めリブを前後で互違いに一つずつとして取付部
41の形状を単純化した例である。
第6図に示すこの考案の第2の変形実施例においては、
鉄板クリップ51に形成された補助爪部58,59が、
フランジ部53の穴60の左右の内側端から立ち上がっ
て折曲形成されている。成形品取付部61は、第2図に
示す取付部21とほぼ同様で鉄板クリップ51の補助爪
部58,59がそれぞれ位置決めリブ65,66の外側
面に食い込み係止されている。この実施例では、鉄板ク
リップ51の左右のがたつきが、補助爪部58,59に
より、さらに確実に防止できる利点がある。
鉄板クリップ51に形成された補助爪部58,59が、
フランジ部53の穴60の左右の内側端から立ち上がっ
て折曲形成されている。成形品取付部61は、第2図に
示す取付部21とほぼ同様で鉄板クリップ51の補助爪
部58,59がそれぞれ位置決めリブ65,66の外側
面に食い込み係止されている。この実施例では、鉄板ク
リップ51の左右のがたつきが、補助爪部58,59に
より、さらに確実に防止できる利点がある。
第7図に示すこの考案の第3の変形実施例における鉄板
クリップ71および成形品取付部81の詳細は、それぞ
れ第8図および第9図に示されている。鉄板クリップ7
1は、前後が180度反転した対称形に形成され、両側
部が互違いになったU字形挟持部72と、このU字形挟
持部72の両下端部に外側に向けて折曲形成されたフラ
ンジ部73と、両フランジ部73の先端に設けられた爪
部74と、U字形挟持部72に中央部の切欠部75を介
して隣接し外側に向けてほぼ“く”の字形に折曲形成さ
れた羽根部76と、U字形挟持部72に内側に向けて切
り起こされた三角形の補助爪部77とを備えている。
クリップ71および成形品取付部81の詳細は、それぞ
れ第8図および第9図に示されている。鉄板クリップ7
1は、前後が180度反転した対称形に形成され、両側
部が互違いになったU字形挟持部72と、このU字形挟
持部72の両下端部に外側に向けて折曲形成されたフラ
ンジ部73と、両フランジ部73の先端に設けられた爪
部74と、U字形挟持部72に中央部の切欠部75を介
して隣接し外側に向けてほぼ“く”の字形に折曲形成さ
れた羽根部76と、U字形挟持部72に内側に向けて切
り起こされた三角形の補助爪部77とを備えている。
成形品取付部81も前後が180度反転した対称形に形
成され、成形品本体82の金型抜き方向Aに向けて高く
立設された中央リブ83と、この中央リブ83の両側に
間隔を置いて低く立設された係止リブ84と、中央リブ
83の両側面中央部にほぼ垂直に突設された位置決めリ
ブ85と、各係止リブ84に直角に連続するとともに中
央リブ83の左右の端面に連続して立設された補強リブ
86とを備えている。
成され、成形品本体82の金型抜き方向Aに向けて高く
立設された中央リブ83と、この中央リブ83の両側に
間隔を置いて低く立設された係止リブ84と、中央リブ
83の両側面中央部にほぼ垂直に突設された位置決めリ
ブ85と、各係止リブ84に直角に連続するとともに中
央リブ83の左右の端面に連続して立設された補強リブ
86とを備えている。
この鉄板クリップ71は、その切欠部75を成形品取付
部81の位置決めリブ85に位置合わせして、U字形挟
持部72を中央リブ83に上方から圧入する。この圧入
によって、フランジ部73先端の爪部74が係止リブ8
4の内側面に、また補助爪部77が中央リブ83の側面
に、それぞれ弾性的に食い込み係止されて上方への抜け
止めがなされる。左右のがたつき防止は、切欠部75が
位置決めリブ85に入り込むことにより行なわれる。
部81の位置決めリブ85に位置合わせして、U字形挟
持部72を中央リブ83に上方から圧入する。この圧入
によって、フランジ部73先端の爪部74が係止リブ8
4の内側面に、また補助爪部77が中央リブ83の側面
に、それぞれ弾性的に食い込み係止されて上方への抜け
止めがなされる。左右のがたつき防止は、切欠部75が
位置決めリブ85に入り込むことにより行なわれる。
この実施例では、鉄板クリップ71および取付部81の
左右方向の幅を小さくできる利点がある。
左右方向の幅を小さくできる利点がある。
《考案の効果》 以上のように、この考案により成形品の固着構造は、成
形品取付部の各リブを成形品本体の金型抜き方向に向け
て立設したので、スライドコアが不要になって金型費を
削減することができる。また、板金クリップのフランジ
部先端に設けた爪部を成形品取付部の係止リブに食い込
み係止させるとともに、板金クリップの切欠部を成形品
取付部の位置決めリブに挿入して位置決めしたので、板
金クリップの抜け防止とがたつき防止を確実に行なうこ
とができる。さらに、板金クリップの取り付けは、単に
上方から成形品取付部に圧入するだけでよいので、板金
クリップの固着を極めて容易に行なうことができる。
形品取付部の各リブを成形品本体の金型抜き方向に向け
て立設したので、スライドコアが不要になって金型費を
削減することができる。また、板金クリップのフランジ
部先端に設けた爪部を成形品取付部の係止リブに食い込
み係止させるとともに、板金クリップの切欠部を成形品
取付部の位置決めリブに挿入して位置決めしたので、板
金クリップの抜け防止とがたつき防止を確実に行なうこ
とができる。さらに、板金クリップの取り付けは、単に
上方から成形品取付部に圧入するだけでよいので、板金
クリップの固着を極めて容易に行なうことができる。
また、樹脂成形品本体に固着された板金クリップの羽根
部は、相手部材を当該成形品に固着する機能を直接にな
っている。このため、この羽根部は、一端がフリー状態
となった細長い舌状体を呈するのが通常であり、このた
め、板金クリップを樹脂成形品本体に取付後、前記羽根
部が左右にぐらつき易い形状となっており、もし斜め方
向からの外力を受けたときに、相手部材に固着力が弱い
こととなる。そこで、本考案では、樹脂成形品本体と相
手部品とを固着させる主役を演じる羽根部は、その両側
が位置決め部材しっかりと保持されているものであり、
このため、例え斜め方向から力を受けたとしても、変形
することがなく、確実に樹脂成形品本体と相手部品との
固着機能を発揮し、固着力を高めることができる。ま
た、上記羽根部は、もしその形状にばらつきがあったと
しても、板金クリップのU字形狭持部を樹脂成形品の中
央リブに圧入する時、側面の位置決めリブによって、矯
正されて、その位置と姿勢が標準化されることとなる。
部は、相手部材を当該成形品に固着する機能を直接にな
っている。このため、この羽根部は、一端がフリー状態
となった細長い舌状体を呈するのが通常であり、このた
め、板金クリップを樹脂成形品本体に取付後、前記羽根
部が左右にぐらつき易い形状となっており、もし斜め方
向からの外力を受けたときに、相手部材に固着力が弱い
こととなる。そこで、本考案では、樹脂成形品本体と相
手部品とを固着させる主役を演じる羽根部は、その両側
が位置決め部材しっかりと保持されているものであり、
このため、例え斜め方向から力を受けたとしても、変形
することがなく、確実に樹脂成形品本体と相手部品との
固着機能を発揮し、固着力を高めることができる。ま
た、上記羽根部は、もしその形状にばらつきがあったと
しても、板金クリップのU字形狭持部を樹脂成形品の中
央リブに圧入する時、側面の位置決めリブによって、矯
正されて、その位置と姿勢が標準化されることとなる。
第1図は、この考案の一実施例における鉄板クリップの
斜視図、第2図は、同実施例における成形品取付部の斜
視図、第3図は、同実施例の組立斜視図、第4図は、同
実施例の部分断面図、第5図は、この考案の第1変形実
施例を示す組立斜視図、第6図は、この考案の第2変形
実施例を示す組立斜視図、第7図は、この考案の第3変
形実施例を示す組立斜視図、第8図は、同第3変形実施
例における鉄板クリップの斜視図、第9図は、同第3変
形実施例における成形品取付部の斜視図、第10図は、
従来の鉄板クリップを成形品取付部に固着した組立斜視
図である。 11……鉄板クリップ、12……U字形挟持部、13…
…フランジ部、14……爪部、15,16……切欠部、
17……羽根部、18,19……補助爪部、20……穴
部、21……成形品取付部、22……成形品本体、23
……中央リブ、24……係止リブ、25,26……位置
決めリブ。
斜視図、第2図は、同実施例における成形品取付部の斜
視図、第3図は、同実施例の組立斜視図、第4図は、同
実施例の部分断面図、第5図は、この考案の第1変形実
施例を示す組立斜視図、第6図は、この考案の第2変形
実施例を示す組立斜視図、第7図は、この考案の第3変
形実施例を示す組立斜視図、第8図は、同第3変形実施
例における鉄板クリップの斜視図、第9図は、同第3変
形実施例における成形品取付部の斜視図、第10図は、
従来の鉄板クリップを成形品取付部に固着した組立斜視
図である。 11……鉄板クリップ、12……U字形挟持部、13…
…フランジ部、14……爪部、15,16……切欠部、
17……羽根部、18,19……補助爪部、20……穴
部、21……成形品取付部、22……成形品本体、23
……中央リブ、24……係止リブ、25,26……位置
決めリブ。
Claims (1)
- 【請求項1】樹脂成形品に一体に成形された取付部に板
金クリップを固着するための構造であって、前記取付部
が前記成形品の金型抜き方向に向けて高く立設された中
央リブと、前記中央リブの両側に間隙を置いて低く立設
された係止リブと、前記中央リブの両側面にほぼ垂直に
突設された位置決めリブとを備え、前記板金クリップ
は、前記中央リブに圧入されるU字形狭持部と、前記位
置決めリブに挿入される切欠部と、前記U字形狭持部の
両端部に外側に向けて折曲されたフランジ部と、前記フ
ランジ部の先端に設けられて前記係止リブに係止される
爪部と、前記位置決めリブに側面が保持されて別の相手
部材に固着される羽根部とを備えた成形品の固着構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988071071U JPH0610167Y2 (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | 成形品の固着構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988071071U JPH0610167Y2 (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | 成形品の固着構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01174612U JPH01174612U (ja) | 1989-12-12 |
JPH0610167Y2 true JPH0610167Y2 (ja) | 1994-03-16 |
Family
ID=31296281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988071071U Expired - Lifetime JPH0610167Y2 (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | 成形品の固着構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0610167Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006319669A (ja) * | 2005-05-12 | 2006-11-24 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 部材取付け治具 |
JP5331612B2 (ja) * | 2009-08-20 | 2013-10-30 | ダイキョーニシカワ株式会社 | 金属クリップの取付構造 |
CN107923555B (zh) * | 2015-08-25 | 2019-08-13 | 赫勒曼泰顿股份有限公司 | 盲孔安装件 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0336440Y2 (ja) * | 1985-02-20 | 1991-08-01 |
-
1988
- 1988-05-31 JP JP1988071071U patent/JPH0610167Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01174612U (ja) | 1989-12-12 |
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