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JPH06100983A - 高ヤング率・高降伏強度を有するtabテープ用金属箔およびその製造方法 - Google Patents

高ヤング率・高降伏強度を有するtabテープ用金属箔およびその製造方法

Info

Publication number
JPH06100983A
JPH06100983A JP4252895A JP25289592A JPH06100983A JP H06100983 A JPH06100983 A JP H06100983A JP 4252895 A JP4252895 A JP 4252895A JP 25289592 A JP25289592 A JP 25289592A JP H06100983 A JPH06100983 A JP H06100983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
metal foil
temperature range
plating
rolling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4252895A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Nishimura
哲 西村
Kosaku Shioda
浩作 潮田
Takahide Ono
恭秀 大野
Michio Endo
道雄 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP4252895A priority Critical patent/JPH06100983A/ja
Publication of JPH06100983A publication Critical patent/JPH06100983A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 TAB用リード箔として耐リード変形特性お
よび耐熱強度特性に優れた金属箔およびその製造方法を
提供することを目的とする。 【構成】 Cu:20〜95重量%、Al:0.3〜1
1重量%、Mn:0.05〜3.0重量%、Ti:0.
005〜3.5重量%、Cr:0.5〜10重量%、M
o:0.001〜1.5重量%を含有し、残部が不可避
的不純物およびFeよりなる合金を溶解鋳造後700〜
1000℃の温度範囲で1.0〜8mm板厚の金属板に熱
間圧延し、該金属板を圧下率50〜95%で一次冷間圧
延を行い、次いで800〜1000℃の温度範囲で焼鈍
した後、圧下率1〜70%で二次冷間圧延しさらに70
0〜1000℃の温度範囲で溶体化処理後急冷を行い、
続いて350〜650℃の温度範囲で時効処理を行うこ
とにより、結晶粒度のアスペクト比が20以下、板厚が
80μm以下である金属箔を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路素子の
外部回路への接続用導電箔材料で、TAB法などで用い
るテープ状金属箔に関する。
【0002】
【従来の技術】従来半導体集積回路素子上には外部回路
接続用Al製電極パッドが設けられ、該電極パッドがリ
ードフレーム・セラミックス基板などの外部回路とAu
線などのワイヤーで接続されているのが一般的であっ
た。しかしながら、今日の高集積化されたICにおいて
は、上記パッドの数を大幅に増加させる必要があるため
従来技術の延長では製造性や加工技術上ならびにワイヤ
ー接続上の抜本的技術革新が必要になり、リードテープ
を用いる同時ボンディング法のTAB法などが一部で実
用化され、今後ますます増加することが見込まれてい
る。
【0003】一般には、リード部を予め開口された絶縁
樹脂材(多くはポリイミドフィルム)に電解Cu箔また
は圧延Cu箔を接着した後、フォトレジストエッチング
によりリード回路を形成させる。これをTABに構成し
た2例の断面図を図1(A,B)に示す。また実装時に
おいてはSiチップとAuなどのバンプ材と接続用リー
ドの先端が熱圧着されるものであり、前もってAu,S
n−Pbメッキなどが施され、250〜350℃に加熱
してからバンプ部と接続結合される。
【0004】小型高集積化された半導体集積回路では接
続リードの幅狭化が重要で有り、これらの実現のために
はエッチング処理上リードテープが50μm以下の箔状
であることが必要であり、さらにこのリードテープは製
造時の変形を抑え、高温強度が高くかつ折り曲げ実装型
においてはフレキシビリティも要求される。また圧延方
向と圧延直角方向での特性の差(異方性)が小さいこと
が重要である。既存の圧延Cu箔は耐変形特性、耐熱強
度ならびに異方性が電解箔より劣っているため、これら
の特性を改善した特開昭62−189738号公報に開
示された技術などがあるが、50μm以下の厚みで用い
るTAB法などの製造上での変形や耐熱変形特性を抑制
するためには、強度のみの向上では本特性への効果が小
さくリードの耐変形特性が不十分であった。
【0005】本発明者はこれについて種々の実験を行っ
た結果、Cu中にFeを20〜95重量%の範囲で添加
することで大幅なヤング率の向上(図2)と降伏強度の
向上により変形を抑制できる(導電性の低下も実用上問
題ない範囲に抑えた状態において)ことが明らかになっ
た。このことはリードの耐変形特性には最大強度のみな
らず耐変形特性に効果的に働くヤング率を向上させるこ
との重要さを意味する。またCu基合金でヤング率を向
上させる手段としてNi添加を行うことにより同様の効
果が得られる(日本伸銅協会「銅および銅合金の基礎と
工業技術」昭和63年、P.476)ことは知られてい
るが、この場合Cu中のNiは全率固のため、導電性の
低下が大きく(日本伸銅協会「銅および銅合金の基礎と
工業技術」昭和63年、P.421)TAB用箔には適
さない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのTAB用
リード箔として耐リード変形特性および耐熱強度特性に
優れた高ヤング率・高降伏強度を有する金属箔およびこ
の金属箔を低コストで実現できる製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、Cu:20〜95重量%、Al:0.3〜11重
量%、Mn:0.05〜3.0重量%、Ti:0.00
5〜3.5重量%、Mo:0.001〜1.5重量%を
含有し、残部が不可避的不純物およびFeよりなる合金
において結晶粒度のアスペクト比が20以下、板厚80
μm以下であることを特徴とする金属箔にある。
【0008】本発明の金属箔は上記の組成を持つインゴ
ット又はスラブを700〜1000℃の温度で1.0〜
8mmの板厚の金属板に熱間圧延し、50〜95%の一次
冷間圧延を行ったあと引き続き焼鈍を施し、次いで圧下
率1〜15%の二次冷間圧延を行い、さらに溶体化処理
後急冷を行い続いて時効処理を施すことによって得られ
るもので、アスペクト比が20以下で特性異方性の小さ
い、かつ高ヤング率と高降伏強度を有する金属箔を得る
ことができる。さらにコイルの状態またテープ状に加工
後Ni,Cu,Ag,Auなどのメッキまたはそれら合
金メッキおよびSn−PbメッキまたはSnメッキを単
層または複層で0.001〜0.02μm施すことを特
徴とする。
【0009】本発明においては上記金属薄板を得るため
に、化学組成・鋳造条件・一次、二次冷間圧延・焼鈍・
時効処理の各条件の組合せおよびNi,Cu,Au,A
gまたはそれらの合金メッキおよびSn−Pb,Snの
メッキ条件などを規定した。
【0010】
【作用】以下本発明の構成要件の限定理由を説明する。
まず、合金の化学組成の限定理由は以下の通りである。
本発明のFe−Cu箔合金組成で高ヤング率と高降伏強
度を得るためにはCu中に多量のFe,ZrおよびCr
などを強制固溶させる必要があり、図2に示すようにF
e含有量が5%以上で15000kg・f/mm2 以上の高
ヤング率が得られるが、5%未満では前記効果が小さく
80%以上では十分な導電性が得られない。なお、本発
明では0.2%耐力を降伏強度とした。
【0011】つぎにAlを0.3〜11.0重量%に規
定するのは0.3%未満では熱間加工性への向上効果が
少なく、11.0重量%超では熱間加工性向上効果が飽
和する上にコストが大きくなるからである。さらにMn
はAlとの複合効果で熱間加工性を向上させ、0.05
重量%未満では効果が少なく、3重量%超では効果が飽
和するため、0.05〜3.0重量%の範囲に規定す
る。またTiを0.005〜3.5重量%に規定するの
は0.005%未満では導電性向上への効果が少なく、
3.5重量%超では導電性向上への効果が飽和する上に
造塊、冷間加工性などの製造性を阻害するからである。
またMoを0.001〜1.5重量%に規定するのは最
終製品としての耐食性をSn−Pb・Agメッキ性を劣
化させずにCrとの複合効果で向上させるためであり、
Moの含有量が0.001重量%未満では隙間腐食性へ
の効果が少なく、1.5重量%超では隙間腐食性への効
果が飽和する上にコストが大きくなる。さらにCrをF
e相中で5.5〜13.5重量%に規定するのは、素材
の耐食性を前記Moとの複合効果で向上させるためであ
り、5.5重量%未満ではその効果が不十分であり、ま
た13.5重量%を超えても耐食性への効果が飽和する
上にSn−Pb,Agメッキ性などを劣化させるのでこ
の範囲に限定する。
【0012】さらにZr,Si,Ni,Zn,Sn,N
b,Zr,P,La,Ce,Y,V,Ca,Be,Mg
またはHf,の1種または2種以上を0.005〜8重
量%、CまたはBの1種または2種を0.005〜2重
量%の範囲で添加することは特にインゴットやスラブの
組織制御やヤング率,降伏強度および耐熱強度向上、加
工性、各種メッキ性などを改善する場合に必要であるか
らであり、これらの元素を必要に応じて添加する。特に
Fe中のCr含有量が6重量%、Mo含有量が0.01
重量%を超える成分では、均一組織の制御のためにS
i,Ti,Zr,La,Ce,Y,Hf,C,Bなどを
0.005重量%以上上記範囲内で添加することは、本
発明の特徴を成す組織、すなわちCrおよびMoを含む
Fe相とCu相が均一に微細分散して加工・熱処理後板
厚方向で10μm以下の厚さの組織を得る上で重要であ
る。(それ以外は原料および溶製時に不可避的に混入さ
れる不純物元素とする。)
【0013】溶解、造塊後所望の板厚に熱間圧延後し、
引続いて一次冷間圧延を行う。これは最終製品として必
要な板厚を得ると共に、圧下率50〜95%の一次冷間
圧延を実施することにより、その後の焼鈍処理による加
工性付与を行う。そしてその時の焼鈍は徐加熱・徐冷却
型(BAF型)および急速加熱型(連続焼鈍型)のいず
れにおいても一次冷間圧延後蓄積した加工歪みにより回
復再結晶を生じさせるに必要な温度、すなわち800〜
1000℃の温度範囲で0.2〜180分間保持するこ
とで行う。その後二次冷間圧延を圧下率1〜70%で行
った後に溶体化処理と急冷を行いその後時効処理を行
う。溶体化処理は添加成分を過飽和状態に固溶するため
に700〜1000℃の温度範囲で0.2〜180分間
保持することにより行われるが、後工程として0.5〜
5000℃/分の冷却速度で急冷することにより時効処
理をより効果的に行うことができる。急冷には冷却媒体
として水や不活性ガスが用いられる。以上の処理工程に
よりアスペクト比20以下の組織(図3にアスペクト比
と降伏強度の圧延方向に平行方向と直角方向の特性につ
いて示した)が得られる。なお、板厚1〜1.5mmの範
囲の金属板に圧下率50〜95%の一次冷間圧延を行
い、次いで焼鈍を施し、二次冷間圧延を圧下率1〜15
%の範囲で行うと特性異方性(ここでは降伏強度と導電
性および加工性の圧延方向に平行方向と直角方向の特性
の差を主に言う)がより小さく、強度、導電性が一層良
好な金属箔を得ることができる。また、上記の焼鈍処理
に上記の急冷工程を付加することにより溶体化処理を焼
鈍処理に兼ねさせてもよい。
【0014】なお時効処理はヤング率と降伏強度と導電
性を向上させるために、製造工程上必須のものであり、
化学組成と前工程条件により適正な温度を選定すべきで
ある。その条件としては、加熱温度が低過ぎると析出物
の周りに歪みが生じるため導電性や伸びの低下が生じ、
また目的の導電性を得るために設備制約や製造効率に影
響してコスト増になる。また加熱温度が高過ぎると析出
量が少なくなり充分な降伏強度と耐熱強度が得られなく
なる。このため、350〜650℃で30〜500分の
時効処理が適正条件である。
【0015】本発明のリードテープ箔にAu,Cu,N
iなどの薄メッキを行い、TABなど製品化時の品質安
定性・信頼性の確保を行ってもよい。上記金属箔は、コ
イル状またはスリット状に加工後Ni,Cu,Ag,A
uなどのメッキまたはそれら合金メッキ、またはSn−
Pb,Snなどのメッキを施した後または、予めTAB
品として加工された後に、前記メッキ処理を施す場合で
もメッキは以下の条件で行う。
【0016】メッキはかかる素板にアルカリ系脱脂剤を
用いて電解また浸漬脱脂を行い、さらに酸洗により表面
を活性化した後に所望の金属浴または合金浴を用いて電
気または浸漬メッキを行う。メッキ層の厚みは通常0.
001〜0.02μm程度の範囲であるが、密着性、厚
み均一性、ならびに経済性から見て0.001〜0.0
1μmの範囲が良好である。0.001μm未満ではピ
ンホールの存在により信頼性が劣化する。また0.01
μmを超えると密着性および厚みの均一性が劣化する。
【0017】
【実施例】
実施例1 表1,2に本発明の成分範囲の合金A〜CとP〜FFお
よび比較の成分範囲のD〜Oの化学組成を示す。
【表1】
【表2】
【0018】表3,4に得られた合金の材質特性を示
す。高周波誘導加熱装置で溶解真空雰囲気中で表1,2
のA〜FFに示される化学組成を有する合金を溶解鋳造
した後、950℃で熱間圧延を行い、1.0mm板厚の金
属板を得た後に表面研削で板厚0.8mmに加工後、圧下
率90%で一次冷間圧延を行った。
【0019】焼鈍は1000℃で1分間行い、引続き、
二次冷間圧延を圧下率2%で行った後900℃で30分
間の溶体化処理を行い、冷却速度3000℃/分で水冷
後550℃で6時間の時効処理を施した。引張特性はJ
IS13B引張試験片(引張り速度:10mm/min)によ
り0.2%耐力と最大強度を求め、さらに室温と350
℃で5分加熱後の特性を測定した。耐変形特性はスティ
フネス(ASTM−F113−77に準じて10w×5
0L×tのサンプルに150g・cmの曲げモーメントを
付与)評価法によるたわみ量から求めた。ヤング率は共
振法(サンプルサイズ:10w×100L×t)により
測定して求めた。導電率は4端子法、耐食性はJIS−
Z2371に準じて塩水噴霧試験を96時間行い、試料
全面での赤錆発生面積率により判定を行った。
【0020】メッキ性でのSn−Pbについては濡れ面
積率で95%以上を合格とした。またAgメッキ性はC
uストライクメッキを約0.01μmメッキ後、Agを
約0.01μmメッキした後大気中430℃で3分加熱
後メッキ表面での膨れの発生により判定した。表中には
圧延Cu箔、電解Cu箔の特性も比較に加えた。なお、
供試材F,Hは熱間加工割れにより特性評価ができなか
った。
【0021】試料番号4はCu添加量が20重量%以下
の場合であり、導電率が低い。また試料番号5はCu添
加量が95重量%以上の場合でヤング率に有効に働くF
eの添加量が少ないためにヤング率と降伏強度が低く、
試料番号6,7,8はAl,Mn添加量が多いため導電
性が低い。試料番号9はTi含有量が3.5%以上で冷
間加工性が劣る。試料番号10はMoが低いため隙間腐
食性が不良であり、試料番号11はコストが高い。また
試料番号12はCrが低いため耐食性が低く、試料番号
13は半田濡れ性、Agメッキ耐熱性が劣る。
【0022】本発明は以上の比較例に比べその特性が優
れていることは明らかである。
【0023】
【表3】
【表4】
【0024】実施例2 表5では表1および2に示す供試材C,Pを次の工程で
加工した後得られた材料の評価を示した。すなわち、熱
間圧延により得た1mm板厚の金属板に表面研削を行った
後圧下率35〜96%の範囲で一次冷間圧延を行って板
厚0.055mmの薄板とし、この薄板に焼鈍を1000
℃で60秒間施し、窒素ガスで100℃/分の冷却速度
で冷却した後圧延率1〜75%で二次冷間圧延を行っ
た。このようにしてアスペクト比を1.3〜23.5ま
で変化させたのち550℃で6時間の時効処理を行い、
圧延方向と平行(L)、圧延方向と直角(C)における
ヤング率、降伏強度および導電率および加工性(密着曲
げにより判定)の評価を得てこの結果を上記表に示した
ものである。アスペクト比の評価は光学顕微鏡により圧
延方向断面での板厚1/4層での100倍の組織観察に
よる10視野での圧延方向と板厚方向での組織長さ比の
平均値を用いた。特性評価は実施例1と同様にヤング率
と降伏強度および導電率について測定を行った。以下の
結果より本法によるアスペクト比20以下にすること
で、特性異方性の小さく優れたヤング率と降伏強度なら
びに導電性を有する材料が得られることは明らかであ
る。なお、試料No.31及び37は一次冷間圧延率が
本発明の条件を充足していないので再結晶せず加工性が
劣化している。
【0025】
【表5】
【0026】
【発明の効果】本発明は、TAB用リード箔として耐リ
ード変形特性、耐熱性に優れ、また高ヤング率、高降伏
強度ならびに導電性に優れた金属箔を提供することがで
きるので、その工業的効果は顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な二層TABテープ2種類の断面図であ
る。
【図2】Fe相中のCu含有量(%)とヤング率及び導
電性との関係を示す図である。
【図3】アスペクト比と降伏強度の異方性の関係を示す
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/60 311 W 6918−4M (72)発明者 遠藤 道雄 神奈川県川崎市中原区井田1618番地 新日 本製鐵株式会社先端技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Cu:20〜95重量%、Al:0.3
    〜11重量%、Mn:0.05〜3.0重量%、Ti:
    0.005〜3.5重量%、Cr:0.5〜10重量
    %、Mo:0.001〜1.5重量%を含有し、残部が
    不可避的不純物およびFeよりなる合金において、結晶
    粒度のアスペクト比(結晶粒の圧延方向と圧延直角方向
    の長さの比)が20以下、板厚が80μm以下であるこ
    とを特徴とする高ヤング率・高降伏強度を有するTAB
    テープ用金属箔。
  2. 【請求項2】 Fe含有量に対するCr含有量の重量比
    が5.5〜13.5%である請求項1記載の金属箔。
  3. 【請求項3】 合金成分として、さらにZr,Si,N
    i,Zn,Sn,Nb,P,La,Ce,Y,V,C
    a,Be,MgまたはHfの1種または2種以上を合計
    で0.005〜8重量%、CまたはBの1種または2種
    を合計で0.005〜2重量%含有する請求項1または
    2記載の金属箔。
  4. 【請求項4】 金属箔の表面に、Ni,Cu,Ag,A
    uまたはそれら金属系合金メッキ、Sn−Pbメッキま
    たはSnメッキが単層または複層で0.001〜0.0
    2μm施された請求項1,2または3記載の金属箔。
  5. 【請求項5】 有効量の請求項1,2または3に記載の
    合金を溶解、造塊後700〜1000℃の温度範囲で熱
    間圧延し、該金属板を圧下率50〜95%で一次冷間圧
    延を行い、次いで800〜1000℃の温度範囲で焼鈍
    した後、圧下率1〜70%で二次冷間圧延し、さらに7
    00〜1000℃の温度範囲で溶体化処理後急冷し、続
    いて350〜650℃の温度範囲で時効処理を行うこと
    を特徴とする特性異方性の小さい、耐リード変形特性と
    耐熱強度に優れた高ヤング率・高降伏強度を有するTA
    Bテープ用金属箔の製造方法。
  6. 【請求項6】 有効量の請求項1,2または3に記載の
    合金を溶解、造塊後、700〜1000℃の温度範囲で
    熱間圧延し、該熱延板を圧下率50〜90%で一次冷却
    圧延を行い、次いで800〜1000℃の温度範囲で焼
    鈍した後急冷し、しかる後圧下率1〜70%で二次冷間
    圧延を行い、続いて350〜650℃の温度範囲で時効
    処理を行うことを特徴とする特性異方性の小さい、耐リ
    ード変形特性と耐熱強度に優れた高ヤング率、高降伏強
    度を有するTABテープ用金属箔の製造方法。
  7. 【請求項7】 二次冷間圧延を圧下率1〜15%で行う
    請求項5または6記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 時効処理後の金属箔に、Ni,Cu,A
    g,Auまたはそれらの合金メッキ、Sn−Pbメッキ
    またはSnメッキを単相または複相で0.001〜0.
    02μm施す請求項5,6または7に記載の製造方法。
JP4252895A 1992-09-22 1992-09-22 高ヤング率・高降伏強度を有するtabテープ用金属箔およびその製造方法 Withdrawn JPH06100983A (ja)

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