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JPH0597025A - ブレーキ制御方法および装置 - Google Patents

ブレーキ制御方法および装置

Info

Publication number
JPH0597025A
JPH0597025A JP26084991A JP26084991A JPH0597025A JP H0597025 A JPH0597025 A JP H0597025A JP 26084991 A JP26084991 A JP 26084991A JP 26084991 A JP26084991 A JP 26084991A JP H0597025 A JPH0597025 A JP H0597025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
slip ratio
brake control
target slip
inclination angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26084991A
Other languages
English (en)
Inventor
Takushi Matto
卓志 松任
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP26084991A priority Critical patent/JPH0597025A/ja
Publication of JPH0597025A publication Critical patent/JPH0597025A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】車輪がバンクしているか否かを確実に検出する
とともに、このバンク状態に応じて最適なブレーキ制動
を遂行する。 【構成】前輪部16および後輪部18の車輪速度等から
アンチロック制御時の目標スリップ率が推定されるとと
もに、前輪部16の両側に所定間隔離間して配置された
一組の超音波センサ74a、74bを介して走行路に対
する前記前輪部16の車輪軸心の傾斜角度が検出され、
さらにこの検出された傾斜角度に基づいて前記目標スリ
ップ率が補正される。このため、バンク状態に応じたブ
レーキ制御が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輪軸心の傾斜角度を
検出し、その傾斜角度に基づいて目標スリップ率を補正
するブレーキ制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車や自動二輪車等におい
て、ブレーキの制御を行うためにブレーキ制御装置が使
用されている。
【0003】このブレーキ制御装置としては、走行中の
車体の速度と車輪の回転速度とから車輪と路面のスリッ
プ率を演算して、この演算されたスリップ率に基づいて
車体に最適な制動を施すものが知られている。また、路
面状態をより適切に把握するために、Gセンサ等を設け
て制御性を向上させようとする工夫がなされている。
【0004】この場合、車輪と路面のスリップ率と車輪
の縦方向(回転方向)の摩擦係数(μ)および車輪の横
方向(回転方向と直交する方向)の摩擦係数(μ)は、
一般的に図8に示す関係がある。この特性は、μ−Sカ
ーブと呼ばれており、雨、雪あるいは砂等の路面状態に
よって変化する。このように、縦方向の摩擦係数(μ)
と横方向の摩擦係数(μ)とが異なるスリップ率で最大
となるため、従来、前後の車輪速度等からスリップ率を
算出し、一定領域内にそのスリップ率を抑えることによ
ってブレーキ制御を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コーナリン
グ中に上記の制動が行われると、車輪の軸心が走行路に
対して傾斜する、所謂バンクが発生してしまうが、従来
の方法では、このバンクを考慮したブレーキ制御がなさ
れていない。このため、コーナリング中にバンクしてい
る車両に対して最適なアンチロック制御を遂行すること
ができず、特に自動二輪車のようにバンクしているか否
かの判断が困難な場合に、この種の問題が顕著なものと
なってしまう。
【0006】本発明は、この種の問題に鑑みなされたも
のであって、車輪がバンクしているか否かを確実に検出
するとともに、このバンク状態に応じて最適なブレーキ
制動を遂行することが可能なブレーキ制御方法および装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、アンチロック制御時の車輪の目標スリ
ップ率を推定する過程と、走行路に対する車輪軸心の傾
斜角度を検出する過程と、前記検出された傾斜角度に基
づいて前記目標スリップ率を補正する過程とを備えるこ
とを特徴とする。
【0008】さらに、本発明は、アンチロック制御時の
車輪の目標スリップ率を推定する手段と、車輪の両側に
所定間隔離間して配置され、前記車輪の左右における対
地距離の差を検出することにより走行路に対する前記車
輪軸心の傾斜角度を検出するための少なくとも一組のセ
ンサと、前記検出された傾斜角度に基づいて前記目標ス
リップ率を補正する手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に係るブレーキ制御方法では、アンチロ
ック制御時の車輪の目標スリップ率が推定されるととも
に、走行路に対する車輪軸心の傾斜角度が検出され、こ
の検出された傾斜角度に基づいて前記目標スリップ率が
補正されるため、車輪のバンク状態を確実に検出してこ
のバンク状態を考慮した最適なブレーキ制御が可能にな
る。
【0010】さらに、本発明に係るブレーキ制御装置で
は、一組のセンサにより車輪の左右における対地距離の
差を検出して走行路に対する前記車輪軸心の傾斜角度を
検出するため、特にバンク状態か否かの判断が困難な自
動二輪車のバンク状態を正確に検出することができる。
【0011】
【実施例】本発明に係るブレーキ制御方法および装置に
ついて実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳
細に説明する。
【0012】図2において、参照符号10は自動二輪車
を示し、この自動二輪車10は、本体部12とハンドル
部14と前輪部16と後輪部18とを備える。
【0013】この自動二輪車10に、本実施例に係るブ
レーキ制御装置20が配設され、図1に示すように、こ
のブレーキ制御装置20は、アンチロック用モジュレー
タ22を備え、このモジュレータ22を構成する直流モ
ータ24にはピニオン26が軸着され、このピニオン2
6にギヤ28が噛合する。ギヤ28は、クランク軸30
に軸支されており、このクランク軸30にはクランクア
ーム32を介してクランクピン34の一端部が偏心して
連結されており、このクランクピン34の他端部にはク
ランクアーム36を介してエキスパンダピストン(後述
する)の位置を検出する手段としてのポテンショメータ
38が取着される。
【0014】前記クランクピン34にカムベアリング4
0が回転自在に装着され、このカムベアリング40の下
端側は、スプリング収納部42に収納されたリターンス
プリング44の作用下に上限位置方向に常時押圧され
る。カムベアリング40の上端側にはエキスパンダピス
トン46が当接するとともに、このエキスパンダピスト
ン46は、カムベアリング40の上下動に伴って上下に
変位してカットバルブ48の開閉を行う。
【0015】このエキスパンダピストン46の上部に、
カットバルブ48を内蔵したカットバルブ収納部50が
配設され、このカットバルブ収納部50の入力ポート5
2には通路54を介してマスタシリンダ56が接続され
る一方、カットバルブ収納部50の出力ポート58には
通路60を介して車輪制動用キャリパシリンダ62が接
続される。このマスタシリンダ56とキャリパシリンダ
62とは、通路54、モジュレータ22および通路60
を介して相互に接続され、かつ、この経路には油圧用の
オイルが充填される。マスタシリンダ56は、ブレーキ
レバー64の作用下に油圧の調節を行い、カットバルブ
48を介してキャリパシリンダ62を駆動し、前輪部1
6および後輪部18に配設されたディスクプレート66
に制動力を付与する。
【0016】ポテンショメータ38および直流モータ2
4にモータコントローラ70が接続され、このモータコ
ントローラ70は、コントロールユニット72に接続さ
れる。このコントロールユニット72には、前輪部16
の両側に所定間隔Lだけ離間して配置され、この前輪部
16の左右における対地距離の差を検出することにより
走行路Rに対する前記前輪部16の軸心の傾斜角度(以
下、バンク角度という)を検出するための一組の超音波
センサ74a、74bと、ディスクプレート66に装着
され車輪速度を検出して目標スリップ率を推定するため
のセンサ76とが接続されている。この超音波センサ7
4a、74bは、その送受信において互いに干渉しない
よう指向性を有している。
【0017】コントロールユニット72は、センサ76
により検出された車輪速度や超音波センサ74a、74
bを介して検出された走行路Rに対するバンク角度θ等
を一旦記憶するRAM78と、種々の演算プログラムや
超音波センサ74a、74bの離間間隔L等を記憶する
ROM80とを備えている。
【0018】次に、このように構成されるブレーキ制御
装置20の動作について、本実施例に係るブレーキ制御
方法との関連で説明する。
【0019】通常制動時には、リターンスプリング44
の弾発力によってクランクピン34は予め設定された上
限位置に保持され、このクランクピン34に装着された
カムベアリング40がエキスパンダピストン46を押し
上げた状態で維持されている。これにより、カットバル
ブ48がエキスパンダピストン46によって押し上げら
れ、入力ポート52と出力ポート58とを連通させてい
る。
【0020】そこで、ブレーキレバー64が把持される
ことによりマスタシリンダ56が付勢され、このマスタ
シリンダ56によって発生したブレーキ油圧は、通路5
4、入力ポート52、出力ポート58および通路60を
介してキャリパシリンダ62に伝達され、ディスクプレ
ート66に制動力が付与される。
【0021】次いで、ブレーキ制御を行うべくコントロ
ールユニット72からモータコントローラ70に駆動信
号が供給されると、直流モータ24の回転方向および回
転量の制御が行われる。このため、図示しない回転軸に
軸着されたピニオン26が回転されてこのピニオン26
と噛合するギヤ28およびこのギヤ28にクランク軸3
0を介して固着されたクランクアーム32が回転し、こ
のクランクアーム32に係着されたクランクピン34が
上限位置から下限位置方向に偏位する。このクランクピ
ン34の偏位によりカムベアリング40が下降し、エキ
スパンダピストン46に作用するブレーキ油圧が直流モ
ータ24のトルクに加算されるように働くため、このエ
キスパンダピストン46はカムベアリング40を押圧し
て速やかに下降する。
【0022】エキスパンダピストン46が所定量下降す
ると、カットバルブ48が着座し、これによって入力ポ
ート52と出力ポート58との間が遮断される。従っ
て、エキスパンダピストン46が単独でさらに下降する
と、出力ポート58側の体積が増大してキャリパシリン
ダ62に付与される油圧が減少し、例えば、前輪部16
の制動力が減少する。
【0023】ここで、例えば、前輪部16を構成するデ
ィスクプレート66に装着されたセンサ76を介して前
輪部16の車輪速度が検出されると、この車輪速度等か
ら公知の演算により目標スリップ率が推定される。さら
に、前輪部16のバンク角度θが演算される。これを、
図3および図4に基づいて説明すると、超音波センサ7
4a、74bから走行路Rに向かって超音波が導出され
ており、各超音波センサ74a、74bで送受信に要し
た時間ΔTR、ΔTLが、充放電回路等によりアナログ
電圧値としてコントロールユニット72に随時送られて
いる(ステップS1)。
【0024】このコントロールユニット72では、上記
計時データがA/Dコンバータを介してRAM78にデ
ジタル量として格納され、下記(1)式からこの計時デ
ータに基づいて対地距離HR、HLが演算される(ステ
ップS2)。
【0025】 HR=V×ΔTR …(1) (HL=V×ΔTL) 但し、V:音速 さらに、この対地距離HR、HLからバンク角度θが、
下記(2)式より演算される(ステップS3)。
【0026】 θ=arctan|HR−HL|/L …(2) このバンク角度θは、RAM78に格納され、必要に応
じてこのバンク角度θに基づき目標スリップ率が補正さ
れる(ステップS4)。このバンク角度θと目標スリッ
プ率とは、図5に示す関係を有している。そして、この
補正された目標スリップ率の他、前輪部16および後輪
部18の車輪速度等のデータにより、コントロールユニ
ット72からモータコントローラ70に駆動信号が供給
され(ステップS5)、直流モータ24が駆動されてブ
レーキ制動が遂行される。
【0027】これを、図6および図7を用いて具体的に
説明すると、図6中、の位置でブレーキングが開始さ
れることにより、コーナ開始位置であるの位置からバ
ンク角度θが急激に大きくなり、コーナ終了位置である
の位置で車両が停止する。このため、の位置から
の位置の間では、バンク角度θの変化に対応して目標ス
リップ率が小さくなるように補正され、これによって必
要なコーナリングフォース(横μ)を確保しつつ最良な
ブレーキングフォース(縦μ)が得られ、コーナリング
における最適なブレーキ制御が可能になるという効果が
得られる。
【0028】特に、従来、コーナリング中であるか否か
の判断が困難であった自動二輪車10においても、バン
ク角度θを確実に検出することができるとともに、種々
の異なる車両、すなわちホイールベースや重心位置が異
なる車両に対しても正確なバンク角度の検出が可能にな
るという利点が得られる。
【0029】
【発明の効果】本発明に係るブレーキ制御方法によれ
ば、以下の効果が得られる。
【0030】走行路に対する車輪軸心の傾斜角度が検出
され、この検出された傾斜角度に基づいて目標スリップ
率が補正されるため、車輪のバンク状態を考慮した最適
なブレーキ制御が可能になる。
【0031】さらに、本発明に係るブレーキ制御装置で
は、一組のセンサにより車輪の左右における対地距離の
差を検出して走行路に対する前記車輪軸心の傾斜角度を
検出するため、特に自動二輪車のバンク状態を正確に検
出することができ、コーナリング中の自動二輪車のブレ
ーキ制御をも良好に遂行することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブレーキ制御装置の概略構成図で
ある。
【図2】前記ブレーキ制御装置が搭載された自動二輪車
の概略側面図である。
【図3】バンク状態の自動二輪車の正面説明図である。
【図4】本発明に係るブレーキ制御方法の要部フローチ
ャートである。
【図5】バンク角度と目標スリップ率との補正関係図で
ある。
【図6】自動二輪車のコーナリングの説明図である。
【図7】図6に示すコーナリング中の自動二輪車のバン
ク角度と目標スリップ率との関係図である。
【図8】縦μと横μのスリップ率との関係図である。
【符号の説明】
10…自動二輪車 16…前輪部 18…後輪部 20…ブレーキ制御装置 22…モジュレータ 24…直流モータ 70…モータコントローラ 72…コントロールユニット 74a、74b…超音波センサ 76…センサ 78…RAM 80…ROM

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンチロック制御時の車輪の目標スリップ
    率を推定する過程と、 走行路に対する車輪軸心の傾斜角度を検出する過程と、 前記検出された傾斜角度に基づいて前記目標スリップ率
    を補正する過程とを備えることを特徴とするブレーキ制
    御方法。
  2. 【請求項2】アンチロック制御時の車輪の目標スリップ
    率を推定する手段と、 車輪の両側に所定間隔離間して配置され、前記車輪の左
    右における対地距離の差を検出することにより走行路に
    対する前記車輪軸心の傾斜角度を検出するための少なく
    とも一組のセンサと、 前記検出された傾斜角度に基づいて前記目標スリップ率
    を補正する手段とを備えることを特徴とするブレーキ制
    御装置。
JP26084991A 1991-10-08 1991-10-08 ブレーキ制御方法および装置 Pending JPH0597025A (ja)

Priority Applications (1)

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JP26084991A JPH0597025A (ja) 1991-10-08 1991-10-08 ブレーキ制御方法および装置

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JP26084991A JPH0597025A (ja) 1991-10-08 1991-10-08 ブレーキ制御方法および装置

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JPH0597025A true JPH0597025A (ja) 1993-04-20

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ID=17353609

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JP26084991A Pending JPH0597025A (ja) 1991-10-08 1991-10-08 ブレーキ制御方法および装置

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JP (1) JPH0597025A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013244876A (ja) * 2012-05-28 2013-12-09 Kokusan Denki Co Ltd 車両用トラクション制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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