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JPH059388Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH059388Y2
JPH059388Y2 JP10172286U JP10172286U JPH059388Y2 JP H059388 Y2 JPH059388 Y2 JP H059388Y2 JP 10172286 U JP10172286 U JP 10172286U JP 10172286 U JP10172286 U JP 10172286U JP H059388 Y2 JPH059388 Y2 JP H059388Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
frequency
absorbing material
floor
absorbing
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP10172286U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS638329U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP10172286U priority Critical patent/JPH059388Y2/ja
Publication of JPS638329U publication Critical patent/JPS638329U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH059388Y2 publication Critical patent/JPH059388Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は木質床から発生した音が階下に伝わる
のを防止することができる木質床用の遮音下地材
を提供することを目的としている。 木質床は木質特有の振動数(固有振動数)の音
を発生し、この音波は階下に非常に伝わり易い。
この振動音の階下への伝導を防止するために木質
床材の裏面に発泡シートを貼つたものが知られ、
かつ用いられているが、この公知材料では必ずし
も充分ではなかつた。 また、床衝撃音としては大きく分けて2つのタ
イプがある。ひとつは、子供などが室内を飛び躍
ねる時に生じるいわゆる重量床衝撃音であり、こ
れは発生する音の周波数帯域としては低周波が主
であり、かつそのエネルギーレベルも高いもので
ある。もうひとつは、小さなものが落下したりす
ることによつて生じる音であり、これは高周波が
主である。 木質床といつても材質や厚さなどによつて音の
固有振動数に多少の相違はあるが、何れにしても
高周波部分と低周波部分がある点に変りはない。
これらの音は木質内を垂直に伝わるだけでなく横
方向にも伝わり、これが壁面や壁内の金属管類等
を経て時に共鳴音と共に階下に伝わる結果とな
る。そしてこれらの伝播音のうち、下方へ伝播す
る音が問題であり、とりわけ前記重量床衝撃音の
ようにエネルギーが大きい音を吸収ないし遮音で
きる材料は提供されていない。もちろん従来で
も、例えば厚い発泡体を用いることにより、重量
床衝撃音をある程度吸収できることは知られてい
る。しかしながら、この場合、材料費が高いし、
床面も高くなり、建物によつては適用できない場
合もあるし、特に高層住宅にとつて不利である。 本考案はこのような従来の床下地材の欠点を改
善したものであり、比較的厚みが薄くて尚かつ前
記重量床衝撃音を吸収できる床下地材を提供する
もので 「上から順に、比重2以上のプラスチツクシー
トからなる高周波吸収材、軟質ゴム、衝撃吸収性
樹脂、高減衰性防振ゴム、ゲル、プリン状体、ア
スフアルトの1種から成り、垂直方向から受けた
振動をその地点から横方向にも伝播させて吸収す
る低周波吸収材、発泡シートからなる垂直方向振
動吸収材、を成層してなる木質床用遮音下地材 を要旨とする。一般に比重の大きなものを振動さ
せるにはそれなりのエネルギーが必要であり、逆
にいえば比重が大きいほど遮音、吸音には有利で
ある。比重1以下の木材等から生ずる高周波は比
較的低エネルギーであるので、その倍以上の材料
を用いることにより、その問題を解決できる。従
つて、2以上の比重とした。以下本考案を図に基
いて説明する。 第1図において1は高周波の吸収材であつて、
比重で2以上のプラスチツクシートで約2〜5mm
程度の厚いものがよい(これについては、本願の
出願人が先に出願した特開昭54−137825号「遮音
材」を参照されたい)。樹脂は特に限定されず上
記の条件を満せばよいが、コスト的には充填材を
比較的多量に用いた塩化ビニルシートのようなも
のが望ましい。この高周波の吸収材では木質部か
ら発する高音部は殆ど吸収され消滅するので、そ
の下層に高周波数の音は殆ど伝わることがない。 次に2は垂直方向の振動を水平方向へ分散吸収
する低周波吸収材であるが、この吸収材としては
軟質ゴム、アスフアルト、衝撃吸収性(エラスチ
ツク性の)樹脂〔例えば、日本ゼオン(株)の高減衰
性防振ゴム(商品名ノーソレツクス)など〕、あ
るいはゲル又はプリン状体(但しある程度の荷重
に対して自らの形を保ち得る)などが用いられ
る。上記のような軟弾性材料は下方へ伝播しよう
とする振動音を自層内で水平方向に分散させ、減
衰吸収する。これはこの層が上層のプラスチツク
層と異なり、軟弾性がありかつ下層である発泡体
とも異なり横方向(水平方向)へ密な連続層でも
あるので上からの振動を自層内(水平方向)へ分
散し減衰させる作用に優れ、特に前述の重量床衝
撃音などのような低周波を中心とし、かつエネル
ギーの大きい音の吸収に有効である。もちろんこ
の考案において高周波吸収材、あるいは低周波吸
収材といつても、必ずしもその周波数帯域しか吸
収しないというものではなく、他の周波数帯域も
ある程度吸収するものであることはいうまでもな
い。なおこの部材2の厚さは任意であるが使用上
2〜5mm程度が望ましい。 更に3は部材2で吸収できなかつた垂直方向の
振動を吸収する作用をなすものであり、従来から
遮音材として用いられている発泡シートであつ
て、例えばやや硬質の塩化ビニル樹脂発泡体、ウ
レタン発泡体等のシート等である。そしてこのシ
ートの厚さは5mm〜10mm位でよい。 以上の三層からなる本考案の木質床遮音下地材
は、層全体の厚さは9mm〜20mm程度のものが好ま
しく、表装材である木質床材と床基体(木質であ
つてもコンクリートであつてもよい)の間の中敷
として用いられる。このようにして本考案の木質
床遮音材を用いると全厚が9〜20mmという薄い厚
みでもつて木質床から発する木質特有の音は前記
したような1,2,3の各部材の作用によつてほ
ぼ完全に吸収され、床下には殆ど伝わらないし床
面もさほど高くはならず、室内空間のロスが少な
いので高層住宅に適しているなど、といつた優れ
た効果がある。そして各部材は何れも比較的安価
な素材の使用が可能なので本考案品全体も安価に
提供できるという利点がある。 実施例 床が120m/m厚のコンクリートスラブ上に厚
さ3.5m/mの木床、、及び本考案の下地材(比重
2.1、厚さ3m/mのポリ塩化ビニルシート+厚
さ5m/mのアスフアルト層+厚さ8m/mのポ
リエチレン製発泡シート)を用いて、JISA−
1418に規定する方法で床衝撃音レベル(L)を測
定した。その結果は次表に示す。(数値が少ない
方が階下での衝撃音レベルが低いことを示す。)
表からもこの考案の下地材の遮音性能が良好であ
ることがわかる。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の木質床用遮音下地材の部分断
側面図である。 1……高周波吸収材、2……横方向低周波吸収
材、3……垂直方向振動吸収材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上から順に比重2以上のプラスチツクシートか
    らなる高周波吸収材、軟質ゴム、衝撃吸収性樹
    脂、高減衰性防振ゴム、ゲル、プリン状体、アス
    フアルトの1種から成り、垂直方向から受けた振
    動をその地点から横方向にも伝播させて吸収する
    低周波吸収材、発泡シートからなる垂直方向振動
    吸収材、を成層してなる木質床用遮音下地材。
JP10172286U 1986-07-02 1986-07-02 Expired - Lifetime JPH059388Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10172286U JPH059388Y2 (ja) 1986-07-02 1986-07-02

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10172286U JPH059388Y2 (ja) 1986-07-02 1986-07-02

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS638329U JPS638329U (ja) 1988-01-20
JPH059388Y2 true JPH059388Y2 (ja) 1993-03-09

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JPS638329U (ja) 1988-01-20

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