JPH059266Y2 - - Google Patents
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- JPH059266Y2 JPH059266Y2 JP7918986U JP7918986U JPH059266Y2 JP H059266 Y2 JPH059266 Y2 JP H059266Y2 JP 7918986 U JP7918986 U JP 7918986U JP 7918986 U JP7918986 U JP 7918986U JP H059266 Y2 JPH059266 Y2 JP H059266Y2
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- piping
- wheel
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- skid
- hydraulic
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 19
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 2
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000007781 pre-processing Methods 0.000 description 2
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Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は4輪駆動車の制御時安定性を確保でき
るアンチスキツドブレーキ装置、特に2つのモジ
ユレータを用いた4輪駆動車用アンチスキツドブ
レーキ装置に関する。
るアンチスキツドブレーキ装置、特に2つのモジ
ユレータを用いた4輪駆動車用アンチスキツドブ
レーキ装置に関する。
(従来の技術)
車両の制動時に回転する車輪の減速度やスリツ
プ率等を検出し、この値に基づき車両のブレーキ
油圧系内のブレーキ圧力調整器としてのモジユレ
ータを作動させ、車輪ロツクを防ぐアンチスキツ
ド装置が知られている。
プ率等を検出し、この値に基づき車両のブレーキ
油圧系内のブレーキ圧力調整器としてのモジユレ
ータを作動させ、車輪ロツクを防ぐアンチスキツ
ド装置が知られている。
ところで、車両のブレーキ配管形式の内、第7
図a,bに示す前後配管と第7図c,dに示すX
配管(ダイヤゴナル配管とも言う)とが多用され
ている。この内、前後配管のもので、これがモジ
ユレータ1を4つ備えた場合はともなく、2モジ
ユレータの場合、前輪セレクトハイ、後輪セレク
トローによりアンチスキツド制御を行なうことが
多く、これにより制動安定性や制動距離の伸びを
押えることができる。しかし、この前後配管には
前輪油圧系に欠陥が生じると制動距離の急増とい
う不具合を生じるという問題を含んでいる。
図a,bに示す前後配管と第7図c,dに示すX
配管(ダイヤゴナル配管とも言う)とが多用され
ている。この内、前後配管のもので、これがモジ
ユレータ1を4つ備えた場合はともなく、2モジ
ユレータの場合、前輪セレクトハイ、後輪セレク
トローによりアンチスキツド制御を行なうことが
多く、これにより制動安定性や制動距離の伸びを
押えることができる。しかし、この前後配管には
前輪油圧系に欠陥が生じると制動距離の急増とい
う不具合を生じるという問題を含んでいる。
他方、X配管では、これが4モジユレータの場
合はともかく2モジユレータの場合、対角輪セレ
クトハイ制御とすると後一輪ロツクによる制動安
定性の欠如を招き、逆に、対角輪セレクトローと
すると、制動距離の伸びを招く。この傾向は、特
に舗装路面の左右一方向が低μ路であるアイスバ
ーンとなつているスプリツト路で著しくなる。
合はともかく2モジユレータの場合、対角輪セレ
クトハイ制御とすると後一輪ロツクによる制動安
定性の欠如を招き、逆に、対角輪セレクトローと
すると、制動距離の伸びを招く。この傾向は、特
に舗装路面の左右一方向が低μ路であるアイスバ
ーンとなつているスプリツト路で著しくなる。
(考案が解決しようとする問題点)
ところが、X配管で2モジユレータ使用の4輪
駆動車ではこれが4駆直結状態となるとつれ回り
作用が働き、一輪ロツクがほぼ発生しなくなり、
たとえ対角輪セレクトハイ(SH)による制御を
行なつても、上述のように制動安定性の欠如とい
う不具合は生じない。しかし、この4駆直結状態
以外の非4駆直結状態では上述のようにセレクト
ハイでは制動安定性の低下、セレクトローでは制
動距離の伸びという問題点を持つこととなる。
駆動車ではこれが4駆直結状態となるとつれ回り
作用が働き、一輪ロツクがほぼ発生しなくなり、
たとえ対角輪セレクトハイ(SH)による制御を
行なつても、上述のように制動安定性の欠如とい
う不具合は生じない。しかし、この4駆直結状態
以外の非4駆直結状態では上述のようにセレクト
ハイでは制動安定性の低下、セレクトローでは制
動距離の伸びという問題点を持つこととなる。
本考案の目的は、4輪駆動車のブレーキ系とし
て前後左右輪に制動力を加える油圧管系を2つ備
え、かつ、両油圧管系にはそれぞれに1つのモジ
ユレータを備えたものであつて、制動安定性の確
保と、制動距離の伸びを防止できる4輪駆動車用
アンチスキツドブレーキ装置を提供することにあ
る。
て前後左右輪に制動力を加える油圧管系を2つ備
え、かつ、両油圧管系にはそれぞれに1つのモジ
ユレータを備えたものであつて、制動安定性の確
保と、制動距離の伸びを防止できる4輪駆動車用
アンチスキツドブレーキ装置を提供することにあ
る。
(問題点を解決するための手段)
上述の目的を達成するため、本考案は動力伝達
系の配列が前後輪を直結駆動する4駆直結状態か
それ以外の非4駆直結状態かの配列情報を出力す
る動力伝達系配列センサと、上記前後左右輪の各
車輪速情報を出力する車輪速センサと、第1配管
時には前後各一輪の制動用のシリンダにマスタシ
リンダの油圧を第1モジユレータを介して伝達す
る第1油圧管系と、上記第1配管時には上記前後
各一輪と左右反対側の各一輪の制動用のシリンダ
に上記マスタシリンダの油圧を第2モジユレータ
を介し伝達する第2油圧管系と、上記第1配管状
態にある上記第1及び第2油圧管系を第2配管状
態である上記一方のモジユレータからの油圧を上
記左右前輪のシリンダへ、上記他方のモジユレー
タからの油圧を上記左右後輪のシリンダへそれぞ
れ伝達する状態に切換可能な切換弁と、上記配列
情報及び上記車輪速情報に基づき上記切換弁を切
換えることにより、上記第1及び第2油圧管系を
上記4駆直結状態時には第1配管状態へ、上記非
4駆直結状態時には第2配管状態へそれぞれ切換
え、かつ、上記2つのモジユレータをアンチスキ
ツド制御する制御手段とを有した構成を採つてい
る。
系の配列が前後輪を直結駆動する4駆直結状態か
それ以外の非4駆直結状態かの配列情報を出力す
る動力伝達系配列センサと、上記前後左右輪の各
車輪速情報を出力する車輪速センサと、第1配管
時には前後各一輪の制動用のシリンダにマスタシ
リンダの油圧を第1モジユレータを介して伝達す
る第1油圧管系と、上記第1配管時には上記前後
各一輪と左右反対側の各一輪の制動用のシリンダ
に上記マスタシリンダの油圧を第2モジユレータ
を介し伝達する第2油圧管系と、上記第1配管状
態にある上記第1及び第2油圧管系を第2配管状
態である上記一方のモジユレータからの油圧を上
記左右前輪のシリンダへ、上記他方のモジユレー
タからの油圧を上記左右後輪のシリンダへそれぞ
れ伝達する状態に切換可能な切換弁と、上記配列
情報及び上記車輪速情報に基づき上記切換弁を切
換えることにより、上記第1及び第2油圧管系を
上記4駆直結状態時には第1配管状態へ、上記非
4駆直結状態時には第2配管状態へそれぞれ切換
え、かつ、上記2つのモジユレータをアンチスキ
ツド制御する制御手段とを有した構成を採つてい
る。
(作用)
4輪駆動車が4駆直結状態にあると、第1配管
状態に第1及び第2油圧管系を切換えて、2つの
モジユレータによりアンチスキツド制御を行な
い、4輪駆動車が非4駆直結状態にあると、第2
配管状態に第1及び第2油圧管系を切換えて、2
つのモジユレータによりアンチスキツド制御する
ことができる。
状態に第1及び第2油圧管系を切換えて、2つの
モジユレータによりアンチスキツド制御を行な
い、4輪駆動車が非4駆直結状態にあると、第2
配管状態に第1及び第2油圧管系を切換えて、2
つのモジユレータによりアンチスキツド制御する
ことができる。
(実施例)
第1図に示した4輪駆動車用アンチスキツドブ
レーキ装置(以降単にブレーキ装置と記す)は前
輪駆動車(FF車)に取付けられておりマスタシ
リンダ10と、マスタシリンダ10の第1油圧室
101と第1油圧管系11の分岐部111との間
を結ぶ第1モジユレータ12と、マスタシリンダ
10の第2油圧室102と第2油圧管系14の分
岐部141との間を結ぶ第2モジユレータ13
と、前後左右輪15,16,17,18の各制動
用のシリンダ19,20,21,22と、第1及
び第2油圧管系11,14とにわたつて取付けら
れる電磁式の切換弁23と、センタデフ25がデ
フロツク状態に切換えられると出力信号を発する
動力伝達系配列センサとしての配列センサ26
と、両モジユレータ12,13及び切換弁23を
駆動制御するコントローラ24とを備えている。
レーキ装置(以降単にブレーキ装置と記す)は前
輪駆動車(FF車)に取付けられておりマスタシ
リンダ10と、マスタシリンダ10の第1油圧室
101と第1油圧管系11の分岐部111との間
を結ぶ第1モジユレータ12と、マスタシリンダ
10の第2油圧室102と第2油圧管系14の分
岐部141との間を結ぶ第2モジユレータ13
と、前後左右輪15,16,17,18の各制動
用のシリンダ19,20,21,22と、第1及
び第2油圧管系11,14とにわたつて取付けら
れる電磁式の切換弁23と、センタデフ25がデ
フロツク状態に切換えられると出力信号を発する
動力伝達系配列センサとしての配列センサ26
と、両モジユレータ12,13及び切換弁23を
駆動制御するコントローラ24とを備えている。
しかも、コントローラ24には配列センサ26
の外にも、前後左右輪15,16,17,18の
各車輪速情報を出力するシグナルジエネレータか
らなる車輪速センサ27,28,29,30と、
ブレーキペダル31の作動時にブレーキ情報を出
力するブレーキセンサ32及び車両の加減速情報
を出力するGセンサ33とが接続される。
の外にも、前後左右輪15,16,17,18の
各車輪速情報を出力するシグナルジエネレータか
らなる車輪速センサ27,28,29,30と、
ブレーキペダル31の作動時にブレーキ情報を出
力するブレーキセンサ32及び車両の加減速情報
を出力するGセンサ33とが接続される。
切換弁23は、非励磁時において第1及び第2
油圧管系を第1配管状態に、励磁時には第2配管
状態にそれぞれ切換える。即ち、第1配管状態で
は、第1図に実線で示すように第1油圧管系の分
岐部111にシリンダ22を、第2油圧管系の分
岐部141にシリンダ20をそれぞれ連通させ、
結果として、第2図aに示すようなX配管(ダイ
アゴナル配管)を達成する。更に、第2配管状態
では分岐部111にシリンダ20を、分岐部14
1にシリンダ22をそれぞれ連通させ、結果とし
て、第2図bに示しような前後配管を達成する。
油圧管系を第1配管状態に、励磁時には第2配管
状態にそれぞれ切換える。即ち、第1配管状態で
は、第1図に実線で示すように第1油圧管系の分
岐部111にシリンダ22を、第2油圧管系の分
岐部141にシリンダ20をそれぞれ連通させ、
結果として、第2図aに示すようなX配管(ダイ
アゴナル配管)を達成する。更に、第2配管状態
では分岐部111にシリンダ20を、分岐部14
1にシリンダ22をそれぞれ連通させ、結果とし
て、第2図bに示しような前後配管を達成する。
両モジユレータ12,13は不作動時におい
て、両油圧室101,102の油圧をそのまま分
岐部111,141側に伝える。他方、アンチス
キツド作動時において、第1モジユレータ12は
両油圧室101,102の油圧を適時に減圧し、
あるいは増圧するというアンチスキツド制御を
し、分岐部111,141側に伝える。
て、両油圧室101,102の油圧をそのまま分
岐部111,141側に伝える。他方、アンチス
キツド作動時において、第1モジユレータ12は
両油圧室101,102の油圧を適時に減圧し、
あるいは増圧するというアンチスキツド制御を
し、分岐部111,141側に伝える。
センタデフ25は周知の差動制限装置付であ
り、たとえば、本出願人により提案されている特
願昭59−109449号の明細書及び図面に開示される
ものが利用される。このセンタデフに取付けられ
る配列センサ26はセンタデフ25をデフロツク
オン或いはオフに切換えてデフロツクスイツチ
(図示せず)と連動するスイツチであればよい。
あるいはセンタデフのデフロツクを操作レバーに
より切換制御するものであれば、そのレバーの切
換作動に連動するスイツチを用いることができ
る。
り、たとえば、本出願人により提案されている特
願昭59−109449号の明細書及び図面に開示される
ものが利用される。このセンタデフに取付けられ
る配列センサ26はセンタデフ25をデフロツク
オン或いはオフに切換えてデフロツクスイツチ
(図示せず)と連動するスイツチであればよい。
あるいはセンタデフのデフロツクを操作レバーに
より切換制御するものであれば、そのレバーの切
換作動に連動するスイツチを用いることができ
る。
コントローラ24はマイクロコンピユータを用
いて形成される。このコントローラは4つの車輪
速センサ27,28,29,30とブレーキセン
サ30とGセンサ33及び配列センサ26の各出
力信号に基づき、2つのモジユレータ12,13
と切換弁23を駆動制御する。コントローラ24
内の読取専用メモリ(ROM)に記憶処理される
アンチスキツド制御プログラムを第4図に示し
た。
いて形成される。このコントローラは4つの車輪
速センサ27,28,29,30とブレーキセン
サ30とGセンサ33及び配列センサ26の各出
力信号に基づき、2つのモジユレータ12,13
と切換弁23を駆動制御する。コントローラ24
内の読取専用メモリ(ROM)に記憶処理される
アンチスキツド制御プログラムを第4図に示し
た。
このプログラムがスタートすると、まず、前処
理として全フラグのクリアを行ない、各センサや
油圧系のチエツクを行ない故障箇所を検出した際
には図示しない警告手段を作動させることとな
る。
理として全フラグのクリアを行ない、各センサや
油圧系のチエツクを行ない故障箇所を検出した際
には図示しない警告手段を作動させることとな
る。
次に、ブレーキ信号のオンを待ち、オフの間
は、まずNフラグの有無を判断し、Nフラグが立
つっていないとステツプ4a側へ進み、Sフラグ
のクリア、X配管への切換、Nフラグを立てると
いう処理を行なう。Nフラグが立つた後はステツ
プ2aと3aの閉ループより、ブレーキ信号オンに
より脱し、スキツド輪の有無を下記するスキツド
検出速度Bと各車輪速センサ27,28,29,
30の符号とに基づき判断する。
は、まずNフラグの有無を判断し、Nフラグが立
つっていないとステツプ4a側へ進み、Sフラグ
のクリア、X配管への切換、Nフラグを立てると
いう処理を行なう。Nフラグが立つた後はステツ
プ2aと3aの閉ループより、ブレーキ信号オンに
より脱し、スキツド輪の有無を下記するスキツド
検出速度Bと各車輪速センサ27,28,29,
30の符号とに基づき判断する。
なお、各車輪速度C1,C,D1,D2、近似
車体速度A及びスキツド検出速度B等(第3図参
照)は第5図に示すような所定の時間割込みで経
時的に繰返して実行される車輪速算出ルーチンに
より順次更新される。即ち、ここでは、まず、各
車輪速度センサ27,28,29,30の出力に
基づき各車輪速度C1,C2,D1,D2を算出
し、所定の各メモリに入換える。そして、4つの
車輪速度C1,C2,D1,D2の内の最大値の
ものを選び、その値に基づき近似車体速度Aを算
出し、所定のメモリに入換える。更に、近似車体
速度Aにスキツド判別用の係数(例えば0.9)を
乗算してスキツド検出速度Bを算出して所定メモ
リに入換えメインルーチン側へ戻る。
車体速度A及びスキツド検出速度B等(第3図参
照)は第5図に示すような所定の時間割込みで経
時的に繰返して実行される車輪速算出ルーチンに
より順次更新される。即ち、ここでは、まず、各
車輪速度センサ27,28,29,30の出力に
基づき各車輪速度C1,C2,D1,D2を算出
し、所定の各メモリに入換える。そして、4つの
車輪速度C1,C2,D1,D2の内の最大値の
ものを選び、その値に基づき近似車体速度Aを算
出し、所定のメモリに入換える。更に、近似車体
速度Aにスキツド判別用の係数(例えば0.9)を
乗算してスキツド検出速度Bを算出して所定メモ
リに入換えメインルーチン側へ戻る。
メインルーチンのステツプ7aにおいてスキツ
ト輪が無い場合、ステツプ3aに進み、スキツド
輪が有るとステツプ8aに進む。ここでは配列セ
ンサ26の出力によりデフロツクが解除か否かを
判別し、デフロツクではステツプ9aに進む。こ
こではX配管において、対角輪セレクトハイ
(SH)によるアンチスキツド制御を行なう。即
ち、前右と後左の車輪15,18の内、高回転の
方を選び出し、その車輪速とGセンサ33より得
た減速度とに基づきスキツド発生か否かを算出
し、スキツド時には第1モジユレータ12を油圧
減作動させ、回復すると油圧(第3図a中の符号
P1参照)を元に戻すよう作動させる。前左と後
右の車輪16,17側でも同様に処理され、第2
モジユレータ13が油圧P2を操作し、アンチス
キツド作動して、ステツプ2aに戻る。
ト輪が無い場合、ステツプ3aに進み、スキツド
輪が有るとステツプ8aに進む。ここでは配列セ
ンサ26の出力によりデフロツクが解除か否かを
判別し、デフロツクではステツプ9aに進む。こ
こではX配管において、対角輪セレクトハイ
(SH)によるアンチスキツド制御を行なう。即
ち、前右と後左の車輪15,18の内、高回転の
方を選び出し、その車輪速とGセンサ33より得
た減速度とに基づきスキツド発生か否かを算出
し、スキツド時には第1モジユレータ12を油圧
減作動させ、回復すると油圧(第3図a中の符号
P1参照)を元に戻すよう作動させる。前左と後
右の車輪16,17側でも同様に処理され、第2
モジユレータ13が油圧P2を操作し、アンチス
キツド作動して、ステツプ2aに戻る。
ここでのアンチスキツド制御では直結4駆での
制御であり、後一輪ロツクはつれ回り作用により
ほとんど生じないものとして対処しており、制動
距離の短縮を達成できるのみならず、制動安定性
も確保される。
制御であり、後一輪ロツクはつれ回り作用により
ほとんど生じないものとして対処しており、制動
距離の短縮を達成できるのみならず、制動安定性
も確保される。
他方、ステツプ8aよりステツプ10a側へ進む
と、即ち、デフロツク解除では、まずSフラグの
有無を判断し、Sフラグが立つていないと、Nフ
ラグのクリアを行ない、切換分23に切換信号を
出力して第1配管状態(第2図a参照)より第2
配管状態(第2図b)に第1及び第2油圧系1
1,14を切換える。そしてSフラグを立てて、
ステツプ14aに進む。なお、ステツプ10aでSフ
ラグが立つている場合は直接にステツプ14aに進
む。ここでは、まず、前後配管において、前輪セ
レクトハイ(SH)の制御を行なうものであり、
車輪速C1,C2の内の高回転側のものを選び、
その車輪速C(SH)とGセンサ33より得た減速
度とに基づき、スキツド発生か否かを算出する。
スキツド時には第1モジユレータ12を操作して
油圧(第3図b中の符号P3参照)を減作動さ
せ、回復すると油圧を元に戻すというアンチスキ
ツド作動をさせ、ステツプ16aに進み、スキツド
が無いと、直接にステツプ16aに進む。ここでは
後輪セレクトロー(SL)の制御を行なうもので
り、車輪速D1,D2の内の低回転側のものを選
び、その車輪速D(SL)とGセンサ33の減速度
とに基づき、スキツド発生か否かを算出する。ス
キツド発生時には第2モジユレータ13をアンチ
スキツド作動させ、油圧P4を調圧操作してステ
ツプ2aに戻る。
と、即ち、デフロツク解除では、まずSフラグの
有無を判断し、Sフラグが立つていないと、Nフ
ラグのクリアを行ない、切換分23に切換信号を
出力して第1配管状態(第2図a参照)より第2
配管状態(第2図b)に第1及び第2油圧系1
1,14を切換える。そしてSフラグを立てて、
ステツプ14aに進む。なお、ステツプ10aでSフ
ラグが立つている場合は直接にステツプ14aに進
む。ここでは、まず、前後配管において、前輪セ
レクトハイ(SH)の制御を行なうものであり、
車輪速C1,C2の内の高回転側のものを選び、
その車輪速C(SH)とGセンサ33より得た減速
度とに基づき、スキツド発生か否かを算出する。
スキツド時には第1モジユレータ12を操作して
油圧(第3図b中の符号P3参照)を減作動さ
せ、回復すると油圧を元に戻すというアンチスキ
ツド作動をさせ、ステツプ16aに進み、スキツド
が無いと、直接にステツプ16aに進む。ここでは
後輪セレクトロー(SL)の制御を行なうもので
り、車輪速D1,D2の内の低回転側のものを選
び、その車輪速D(SL)とGセンサ33の減速度
とに基づき、スキツド発生か否かを算出する。ス
キツド発生時には第2モジユレータ13をアンチ
スキツド作動させ、油圧P4を調圧操作してステ
ツプ2aに戻る。
スキツド輪が無くなつたり、ブレーキ信号がオ
フとなると、ステツプ3aより6aaまでの処理をま
ず行ない、その後はステツプ2a,3aの閉ループ
を繰返すこととなる。
フとなると、ステツプ3aより6aaまでの処理をま
ず行ない、その後はステツプ2a,3aの閉ループ
を繰返すこととなる。
このように、第1図に示したブレーキ装置は非
ブレーキ時及びブレーキ時であつてもスキツド輪
の発生していない間は第1及び第2油圧管系1
1,14をX配管(第1配管)に保つ。
ブレーキ時及びブレーキ時であつてもスキツド輪
の発生していない間は第1及び第2油圧管系1
1,14をX配管(第1配管)に保つ。
更に、ブレーキ時で、スキツド輪が発生し、デ
フロツク時にはX配管のままで対角輪セレクトハ
イ(SH)によるアンチスキツド制御を行ない、
ブレーキ時で、スキツド輪が発生し、デフロツク
解除時には両油圧管系11,14を前後配管に切
換え、後輪側をセレクトロー(SL)、前輪側をセ
レクトハイ(SH)によるアンチスキツド制御を
行なう。
フロツク時にはX配管のままで対角輪セレクトハ
イ(SH)によるアンチスキツド制御を行ない、
ブレーキ時で、スキツド輪が発生し、デフロツク
解除時には両油圧管系11,14を前後配管に切
換え、後輪側をセレクトロー(SL)、前輪側をセ
レクトハイ(SH)によるアンチスキツド制御を
行なう。
このように、第1図のブレーキ装置は非4駆直
結状態においては、ブレーキ油圧管系を比較的前
輪分担荷重の大きいFF車に適したX配管に保ち、
後一輪ロツクがほぼ生じないことを利用して、対
角輪セレクトハイによるアンチスキツド制御を行
ない、4駆直結状態においては、ブレーキ油圧管
系を前後配管に保ち、前輪セレクトハイ(SH)、
後輪セレクトロー(SL)によるアンチスキツド
制御を行なつて、それぞれの状態で制動距離の伸
びを押さえ、かつ、制動安定性を確保することが
できる。
結状態においては、ブレーキ油圧管系を比較的前
輪分担荷重の大きいFF車に適したX配管に保ち、
後一輪ロツクがほぼ生じないことを利用して、対
角輪セレクトハイによるアンチスキツド制御を行
ない、4駆直結状態においては、ブレーキ油圧管
系を前後配管に保ち、前輪セレクトハイ(SH)、
後輪セレクトロー(SL)によるアンチスキツド
制御を行なつて、それぞれの状態で制動距離の伸
びを押さえ、かつ、制動安定性を確保することが
できる。
第1図に示したブレーキ装置は前輪駆動車に取
付けるものとしたが、これに代え、比較的後輪分
担荷重の大きな後輪駆動車(FR車)に本考案の
ブレーキ装置を取付けることもでき、その場合の
コントローラ24の行なうアンチスキツド制御プ
ログラムを第6図に示した。
付けるものとしたが、これに代え、比較的後輪分
担荷重の大きな後輪駆動車(FR車)に本考案の
ブレーキ装置を取付けることもでき、その場合の
コントローラ24の行なうアンチスキツド制御プ
ログラムを第6図に示した。
このプログラムがスタートすると、まず、上述
と同様の前処理を行ない、ブレーキ信号オフで、
Mフラグが立つていないと、Rフラグのクリア及
び前後配管の切換処理を行ない、Mフラグを立て
る。ブレーキ信号がオンとなるとステツプ7b側
へ進み、スキツド輪の有無を判断する。ここで、
上述した車輪速算出ルーチン(第5図参照)の実
効により得られたスキツド検出速度Bと各車輪速
センサ27,28,29,30の出力信号に基づ
き判断を行なう。
と同様の前処理を行ない、ブレーキ信号オフで、
Mフラグが立つていないと、Rフラグのクリア及
び前後配管の切換処理を行ない、Mフラグを立て
る。ブレーキ信号がオンとなるとステツプ7b側
へ進み、スキツド輪の有無を判断する。ここで、
上述した車輪速算出ルーチン(第5図参照)の実
効により得られたスキツド検出速度Bと各車輪速
センサ27,28,29,30の出力信号に基づ
き判断を行なう。
ステツプ8bではデフロツク解除か否かを判断
し、解除ではステツプ9b側へ進む。ここでは前
後配管において、まず前輪セレクトハイ(SH)
によるアンチスキツド制御を行なうべく、第1モ
ジユレータ12を作動させることとなり、スキツ
ドが生じていない時は、直接ステツプ11bに進
む。ここでは後輪セレクトロー(SL)によるア
ンチスキツド制御を行なうべく、第2モジユレー
タ13を作動させることとなり、スキツド生じて
いない時は、直接ステツプ2bに戻る。
し、解除ではステツプ9b側へ進む。ここでは前
後配管において、まず前輪セレクトハイ(SH)
によるアンチスキツド制御を行なうべく、第1モ
ジユレータ12を作動させることとなり、スキツ
ドが生じていない時は、直接ステツプ11bに進
む。ここでは後輪セレクトロー(SL)によるア
ンチスキツド制御を行なうべく、第2モジユレー
タ13を作動させることとなり、スキツド生じて
いない時は、直接ステツプ2bに戻る。
他方、ステツプ8bでデフロツクと判断される
と、ステツプ13b側へ進む。ここではRフラグが
立つていないと、Mフラグのクリアを行ない、X
配管へ切換るべく切換弁23を切換作動させ、R
フラグを立てて、ステツプ17bに進む。なお、ス
テツプ13bでRフラグが立つた後は直接にステツ
プ17bに進む。ここではX配管であることより、
対角輪セレクトハイによるアンチスキツド制御を
行なうべく両モジユレータ12,13を作動さ
せ、ステツプ2bに戻る。
と、ステツプ13b側へ進む。ここではRフラグが
立つていないと、Mフラグのクリアを行ない、X
配管へ切換るべく切換弁23を切換作動させ、R
フラグを立てて、ステツプ17bに進む。なお、ス
テツプ13bでRフラグが立つた後は直接にステツ
プ17bに進む。ここではX配管であることより、
対角輪セレクトハイによるアンチスキツド制御を
行なうべく両モジユレータ12,13を作動さ
せ、ステツプ2bに戻る。
スキツド輪が無くなつたり、ブレーキ信号がオ
フとなると、ステツプ3aより6aまでの処理をま
ず行ない、その後はステツプ2a,3aの閉ループ
を繰返すこととなる。
フとなると、ステツプ3aより6aまでの処理をま
ず行ない、その後はステツプ2a,3aの閉ループ
を繰返すこととなる。
このようなアンチスキツド制御を行なうブレー
キ装置では、非4駆直結状態においては、ブレー
キ油圧管系を比較的後輪分担荷重の大きいFR車
に適した前後配管に保ち、前輪セレクトハイ
(SH)、後輪セレクトロー(SL)によるアンチス
キツド制御を行ない、4駆直結状態においては、
X配管に保ち、対角輪セレクトハイによるアンチ
スキツド制御を行ない、それぞれの状態で制動距
離の伸びを押え、かつ、制動安定性を確保するこ
とができる。
キ装置では、非4駆直結状態においては、ブレー
キ油圧管系を比較的後輪分担荷重の大きいFR車
に適した前後配管に保ち、前輪セレクトハイ
(SH)、後輪セレクトロー(SL)によるアンチス
キツド制御を行ない、4駆直結状態においては、
X配管に保ち、対角輪セレクトハイによるアンチ
スキツド制御を行ない、それぞれの状態で制動距
離の伸びを押え、かつ、制動安定性を確保するこ
とができる。
上述の処において、各ブレーキ装置はセンタデ
フを備えた車両に取付けられるものとしたが、こ
れに代えパートタイム車に本考案を適用すること
もでき、その場合、2駆時を非4駆直結時と見な
すこととなる。そして配列センサ26としては2
駆と4駆の切換用のレバーや切換ボタンと連動す
るスイツチを用い同様の制御を行なうこととな
る。
フを備えた車両に取付けられるものとしたが、こ
れに代えパートタイム車に本考案を適用すること
もでき、その場合、2駆時を非4駆直結時と見な
すこととなる。そして配列センサ26としては2
駆と4駆の切換用のレバーや切換ボタンと連動す
るスイツチを用い同様の制御を行なうこととな
る。
(考案の効果)
4駆直結時と非4駆直結時とに応じてブレーキ
油圧系を第1配管状態あるいは第2配管状態に切
換えることができ、2モジユレータのブレーキ装
置にもかかわらず、常に、制動距離の伸びを押さ
え、制動安定性を確保できる。
油圧系を第1配管状態あるいは第2配管状態に切
換えることができ、2モジユレータのブレーキ装
置にもかかわらず、常に、制動距離の伸びを押さ
え、制動安定性を確保できる。
第1図は本考案の一実施例としてのブレーキ装
置の概略構成図、第2図a,bは同上ブレーキ装
置のX配管と前後配管の各配管説明図、第3図は
同上ブレーキ装置の動作の波形図、第4図及び第
5図は同上ブレーキ装置に用いる制御プログラム
のフローチヤート、第6図は本考案の他の実施例
に用いる制御プログラムのフローチヤート、第7
図a,b,c,dは各々異なる従来ブレーキ装置
の概略説明図をそれぞれ示している。 10……マスタシリンダ、12,13……モジ
ユレータ、11,14……油圧管系、23……切
換弁、24……コントローラ、26……配列セン
サ、27,28,29,30……シリンダ。
置の概略構成図、第2図a,bは同上ブレーキ装
置のX配管と前後配管の各配管説明図、第3図は
同上ブレーキ装置の動作の波形図、第4図及び第
5図は同上ブレーキ装置に用いる制御プログラム
のフローチヤート、第6図は本考案の他の実施例
に用いる制御プログラムのフローチヤート、第7
図a,b,c,dは各々異なる従来ブレーキ装置
の概略説明図をそれぞれ示している。 10……マスタシリンダ、12,13……モジ
ユレータ、11,14……油圧管系、23……切
換弁、24……コントローラ、26……配列セン
サ、27,28,29,30……シリンダ。
Claims (1)
- 動力伝達系の配列が前後輪を直結駆動する4駆
直結状態かそれ以外の非4駆直結状態かの配列情
報を出力する動力伝達系配列センサと、上記前後
左右輪の各車輪速情報を出力する車輪速センサ
と、第1配管時には前後各一輪の制動用のシリン
ダにマスタシリンダの油圧を第1モジユレータを
介して伝達する第1油圧管系と、上記第1配管時
には上記前後各一輪と左右反対側の各一輪の制動
用のシリンダに上記マスタシリンダの油圧を第2
モジユレータを介し伝達する第2油圧管系と、上
記第1配管状態にある上記第1及び第2油圧管系
を第2配管状態である上記一方のモジユレータか
らの油圧を上記左右前輪のシリンダへ、上記他方
のモジユレータからの油圧を上記左右後輪のシリ
ンダへそれぞれ伝達する状態に切換可能な切換弁
と、上記配列情報及び上記車輪速情報に基づき上
記切換弁を切換ることにより、上記第1及び第2
油圧管系を上記4駆直結状態時には第1配管状態
へ、上記非4駆直結状態時には第2配管状態へそ
れぞれ切換え、かつ、上記2つのモジユレータを
アンチスキツド制御する制御手段とを有した4輪
駆動車用アンチスキツドブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7918986U JPH059266Y2 (ja) | 1986-05-26 | 1986-05-26 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7918986U JPH059266Y2 (ja) | 1986-05-26 | 1986-05-26 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6350763U JPS6350763U (ja) | 1988-04-06 |
JPH059266Y2 true JPH059266Y2 (ja) | 1993-03-08 |
Family
ID=30928817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7918986U Expired - Lifetime JPH059266Y2 (ja) | 1986-05-26 | 1986-05-26 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH059266Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-05-26 JP JP7918986U patent/JPH059266Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6350763U (ja) | 1988-04-06 |
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