JPH0584546A - 消失模型鋳造方法 - Google Patents
消失模型鋳造方法Info
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- JPH0584546A JPH0584546A JP24941991A JP24941991A JPH0584546A JP H0584546 A JPH0584546 A JP H0584546A JP 24941991 A JP24941991 A JP 24941991A JP 24941991 A JP24941991 A JP 24941991A JP H0584546 A JPH0584546 A JP H0584546A
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- Japan
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- shrinkage
- model
- casting method
- molten metal
- vanishing model
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶湯凝固時に生ずる収縮分を消失模型の中空
部に充填される中子部側で吸収し得るようにする。 【構成】 消失模型1を用いて管状部材を鋳造する消失
模型鋳造方法において、消失模型1を鋳型2の砂3中に
埋設するとともに、該消失模型1の中空部5に充填され
る中子部9中に溶湯凝固時における収縮を許容する収縮
許容手段(例えば、熱可塑性物質8.8・・あるいは弾
性体14)を設けるようにしている。
部に充填される中子部側で吸収し得るようにする。 【構成】 消失模型1を用いて管状部材を鋳造する消失
模型鋳造方法において、消失模型1を鋳型2の砂3中に
埋設するとともに、該消失模型1の中空部5に充填され
る中子部9中に溶湯凝固時における収縮を許容する収縮
許容手段(例えば、熱可塑性物質8.8・・あるいは弾
性体14)を設けるようにしている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、管状部材を鋳造する
ための消失模型鋳造方法に関するものである。
ための消失模型鋳造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の性能向上あるいは軽量化
が進むなかで、パワートレインあるいは足回りを構成す
る鋳物部品についても、さらなる高機能化、高精度化が
要求されるようになってきている。例えば、排気マニホ
ールドの耐熱性向上、足回り部品の強靭性向上などがあ
り、これらに対応するためには、上記部品材質の鋳鉄か
ら鋳鋼への変換が必要となってきている。
が進むなかで、パワートレインあるいは足回りを構成す
る鋳物部品についても、さらなる高機能化、高精度化が
要求されるようになってきている。例えば、排気マニホ
ールドの耐熱性向上、足回り部品の強靭性向上などがあ
り、これらに対応するためには、上記部品材質の鋳鉄か
ら鋳鋼への変換が必要となってきている。
【0003】ところが、鋳鋼への材質変換を考える場
合、鋳鋼が鋳鉄に比べて鋳造性に劣り且つ歩どまりも悪
いところから、大幅なコストアップが避けられないとい
う問題がある。そこで、生産性に優れ、低コスト化が可
能な消失模型鋳造方法を採用することが考えられる。
合、鋳鋼が鋳鉄に比べて鋳造性に劣り且つ歩どまりも悪
いところから、大幅なコストアップが避けられないとい
う問題がある。そこで、生産性に優れ、低コスト化が可
能な消失模型鋳造方法を採用することが考えられる。
【0004】消失模型鋳造方法では、所望の鋳造品形状
に成形された消失模型を鋳型内の砂中に埋設し、溶湯を
消失模型部分に注湯することで、溶湯を消失模型と置換
させて鋳造品を得るようにするのが一般的である(例え
ば、特開平2ー46965号公報参照)。
に成形された消失模型を鋳型内の砂中に埋設し、溶湯を
消失模型部分に注湯することで、溶湯を消失模型と置換
させて鋳造品を得るようにするのが一般的である(例え
ば、特開平2ー46965号公報参照)。
【0005】しかしながら、鋳鋼の場合、凝固時におけ
る収縮量が鋳鉄に比べて大きいため(例えば、鋳鋼の収
縮量は21/1000であるのに対して、鋳鉄であるF
C25およびFCD45の収縮量は5/1000および
8/1000)、管状部材を鋳造する際に消失模型鋳造
方法を採用する場合、消失模型の中空部に充填されてい
る中子部の存在により凝固時の収縮量が吸収できなくな
って製品が割れることがあるという新たな問題が生ず
る。特に、排気マニホールドの場合、ポート部に相当す
る模型接合部分に形成される凹みを基点として亀裂が生
ずるおそれがある。
る収縮量が鋳鉄に比べて大きいため(例えば、鋳鋼の収
縮量は21/1000であるのに対して、鋳鉄であるF
C25およびFCD45の収縮量は5/1000および
8/1000)、管状部材を鋳造する際に消失模型鋳造
方法を採用する場合、消失模型の中空部に充填されてい
る中子部の存在により凝固時の収縮量が吸収できなくな
って製品が割れることがあるという新たな問題が生ず
る。特に、排気マニホールドの場合、ポート部に相当す
る模型接合部分に形成される凹みを基点として亀裂が生
ずるおそれがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上記のよ
うな問題を解消することを課題としてなされたもので、
溶湯凝固時に生ずる収縮分を消失模型の中空部に充填さ
れる中子部側で吸収し得るようにすることを目的とする
ものである。
うな問題を解消することを課題としてなされたもので、
溶湯凝固時に生ずる収縮分を消失模型の中空部に充填さ
れる中子部側で吸収し得るようにすることを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、消失模型を用いて
管状部材を鋳造する消失模型鋳造方法において、消失模
型を鋳型の砂中に埋設するとともに、該消失模型の中空
部に充填される中子部中に溶湯凝固時における収縮を許
容する収縮許容手段を設けるようにしている。
記課題を解決するための手段として、消失模型を用いて
管状部材を鋳造する消失模型鋳造方法において、消失模
型を鋳型の砂中に埋設するとともに、該消失模型の中空
部に充填される中子部中に溶湯凝固時における収縮を許
容する収縮許容手段を設けるようにしている。
【0008】請求項2の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、前記請求項1記載の消失模型鋳造方
法において、前記収縮許容手段を、前記中空部に充填さ
れる中子部中に混入される熱可塑性物質により構成して
いる。
ための手段として、前記請求項1記載の消失模型鋳造方
法において、前記収縮許容手段を、前記中空部に充填さ
れる中子部中に混入される熱可塑性物質により構成して
いる。
【0009】請求項3の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、前記請求項1記載の消失模型鋳造方
法において、前記収縮許容手段を、前記中空部に充填さ
れる中子部中に挿入される弾性体により構成している。
ための手段として、前記請求項1記載の消失模型鋳造方
法において、前記収縮許容手段を、前記中空部に充填さ
れる中子部中に挿入される弾性体により構成している。
【0010】請求項4の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、消失模型を用いて管状部材を鋳造す
る消失模型鋳造方法において、消失模型を鋳型の砂中に
埋設するとともに、該消失模型の中空部に充填される中
子部中に砂粒より大径の多数の孔を有するパイプを挿入
し、溶湯凝固時に該パイプ内にエアを圧送するようにし
ている。
ための手段として、消失模型を用いて管状部材を鋳造す
る消失模型鋳造方法において、消失模型を鋳型の砂中に
埋設するとともに、該消失模型の中空部に充填される中
子部中に砂粒より大径の多数の孔を有するパイプを挿入
し、溶湯凝固時に該パイプ内にエアを圧送するようにし
ている。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、上記手段によって次のよ
うな作用が得られる。
うな作用が得られる。
【0012】即ち、溶湯が消失模型と置換して凝固する
際に収縮するが、中子部中に設けられた収縮許容手段に
よって前記凝固収縮が吸収されることとなる。
際に収縮するが、中子部中に設けられた収縮許容手段に
よって前記凝固収縮が吸収されることとなる。
【0013】請求項2の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
のような作用が得られる。
【0014】即ち、溶湯が消失模型と置換して凝固する
際に収縮するが、中子部中に混入された熱可塑性物質の
熱変形に起因する中子部の収縮変形によって前記凝固収
縮が吸収されることとなる。
際に収縮するが、中子部中に混入された熱可塑性物質の
熱変形に起因する中子部の収縮変形によって前記凝固収
縮が吸収されることとなる。
【0015】請求項3の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
のような作用が得られる。
【0016】即ち、溶湯が消失模型と置換して凝固する
際に収縮するが、中子部中に挿入された弾性体の弾性変
形によって前記凝固収縮が吸収されることとなる。
際に収縮するが、中子部中に挿入された弾性体の弾性変
形によって前記凝固収縮が吸収されることとなる。
【0017】請求項4の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
のような作用が得られる。
【0018】即ち、溶湯が消失模型と置換して凝固する
際に収縮するが、中子部中に挿入されたパイプへのエア
圧送によるパイプ外端への砂の排出に伴うパイプ外周側
の中子部のパイプ内への移動に起因して生ずる中子部の
収縮変形によって前記凝固収縮が吸収されることとな
る。
際に収縮するが、中子部中に挿入されたパイプへのエア
圧送によるパイプ外端への砂の排出に伴うパイプ外周側
の中子部のパイプ内への移動に起因して生ずる中子部の
収縮変形によって前記凝固収縮が吸収されることとな
る。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、消失模型を用
いて管状部材を鋳造する消失模型鋳造方法において、消
失模型を鋳型の砂中に埋設するとともに、該消失模型の
中空部に充填される中子部中に溶湯凝固時における収縮
を許容する収縮許容手段を設けるようにしたので、溶湯
が消失模型と置換して凝固収縮する際に、収縮許容手段
によって前記凝固収縮が吸収されることとなり、鋳鋼の
ように凝固収縮の大きなものを鋳造する場合であって
も、製品に割れが生ずるのを防止することができるとい
う優れた効果がある。
いて管状部材を鋳造する消失模型鋳造方法において、消
失模型を鋳型の砂中に埋設するとともに、該消失模型の
中空部に充填される中子部中に溶湯凝固時における収縮
を許容する収縮許容手段を設けるようにしたので、溶湯
が消失模型と置換して凝固収縮する際に、収縮許容手段
によって前記凝固収縮が吸収されることとなり、鋳鋼の
ように凝固収縮の大きなものを鋳造する場合であって
も、製品に割れが生ずるのを防止することができるとい
う優れた効果がある。
【0020】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
消失模型鋳造方法において、収縮許容手段を、消失模型
中空部に充填される中子部中に混入される熱可塑性物質
により構成するようにしたので、溶湯が消失模型と置換
して凝固収縮する際に、熱可塑性物質の熱変形に起因す
る中子部の収縮変形によって前記凝固収縮が吸収される
こととなり、中子部中に熱可塑性物質を混入するという
極めて簡易な手段により、鋳鋼のように凝固収縮の大き
なものを鋳造する場合であっても、製品に割れが生ずる
のを防止することができるという優れた効果がある。
消失模型鋳造方法において、収縮許容手段を、消失模型
中空部に充填される中子部中に混入される熱可塑性物質
により構成するようにしたので、溶湯が消失模型と置換
して凝固収縮する際に、熱可塑性物質の熱変形に起因す
る中子部の収縮変形によって前記凝固収縮が吸収される
こととなり、中子部中に熱可塑性物質を混入するという
極めて簡易な手段により、鋳鋼のように凝固収縮の大き
なものを鋳造する場合であっても、製品に割れが生ずる
のを防止することができるという優れた効果がある。
【0021】請求項3の発明によれば、請求項1記載の
消失模型鋳造方法において、収縮許容手段を、消失模型
中空部に充填される中子部中に挿入される弾性体により
構成するようにしたので、溶湯が消失模型と置換して凝
固収縮する際に、弾性体の弾性変形によって前記凝固収
縮が吸収されることとなり、中子部中に弾性体を挿入す
るという極めて簡易な手段により、鋳鋼のように凝固収
縮の大きなものを鋳造する場合であっても、製品に割れ
が生ずるのを防止することができるという優れた効果が
ある。
消失模型鋳造方法において、収縮許容手段を、消失模型
中空部に充填される中子部中に挿入される弾性体により
構成するようにしたので、溶湯が消失模型と置換して凝
固収縮する際に、弾性体の弾性変形によって前記凝固収
縮が吸収されることとなり、中子部中に弾性体を挿入す
るという極めて簡易な手段により、鋳鋼のように凝固収
縮の大きなものを鋳造する場合であっても、製品に割れ
が生ずるのを防止することができるという優れた効果が
ある。
【0022】請求項4の発明によれば、消失模型を用い
て管状部材を鋳造する消失模型鋳造方法において、消失
模型を鋳型の砂中に埋設するとともに、該消失模型の中
空部に充填される中子部中に砂粒より大径の多数の孔を
有するパイプを挿入し、溶湯凝固時に該パイプ内にエア
を圧送するようにしたので、溶湯が消失模型と置換して
凝固収縮する際に、パイプへのエア圧送によるパイプ外
端からの砂の排出に伴うパイプ外周側の中子部のパイプ
内への移動に起因して生ずる中子部の収縮変形によって
前記凝固収縮が吸収されることとなり、中子部中に孔明
きパイプを挿入するという極めて簡易な手段により、鋳
鋼のように凝固収縮の大きなものを鋳造する場合であっ
ても、製品に割れが生ずるのを防止することができると
いう優れた効果がある。
て管状部材を鋳造する消失模型鋳造方法において、消失
模型を鋳型の砂中に埋設するとともに、該消失模型の中
空部に充填される中子部中に砂粒より大径の多数の孔を
有するパイプを挿入し、溶湯凝固時に該パイプ内にエア
を圧送するようにしたので、溶湯が消失模型と置換して
凝固収縮する際に、パイプへのエア圧送によるパイプ外
端からの砂の排出に伴うパイプ外周側の中子部のパイプ
内への移動に起因して生ずる中子部の収縮変形によって
前記凝固収縮が吸収されることとなり、中子部中に孔明
きパイプを挿入するという極めて簡易な手段により、鋳
鋼のように凝固収縮の大きなものを鋳造する場合であっ
ても、製品に割れが生ずるのを防止することができると
いう優れた効果がある。
【0023】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
つかの好適な実施例を説明する。
【0024】実施例1 図1および図2には、本願発明の実施例1にかかる消失
模型鋳造方法に使用される鋳型が示されている。本実施
例は、請求項1および2の発明に対応するものである。
模型鋳造方法に使用される鋳型が示されている。本実施
例は、請求項1および2の発明に対応するものである。
【0025】まず、消失模型鋳造方法の大要を説明する
と、発泡ポリスチレンビーズ(以下、EPSビーズとい
う)を用いて、所望の鋳造品である管状部材(本実施例の
場合、排気マニホールド)と同形状の消失模型1を成形
し、該消失模型1の全面にディッピングにより耐火性塗
型材を塗布した後乾燥し、鋳型2内において砂3中に埋
設し、溶湯4を注湯することによって消失模型1と置換
させて凝固せしめるのが一般的である。符号1aは消失
模型1における湯道部である。
と、発泡ポリスチレンビーズ(以下、EPSビーズとい
う)を用いて、所望の鋳造品である管状部材(本実施例の
場合、排気マニホールド)と同形状の消失模型1を成形
し、該消失模型1の全面にディッピングにより耐火性塗
型材を塗布した後乾燥し、鋳型2内において砂3中に埋
設し、溶湯4を注湯することによって消失模型1と置換
させて凝固せしめるのが一般的である。符号1aは消失
模型1における湯道部である。
【0026】ところで、本実施例の場合には、図1に示
すように、消失模型1を鋳型2内において砂3中に埋設
する前に、消失模型1の中空部5の一端開口5aにセラ
ミック等の耐火物からなるキャップ6を嵌着するととも
に、他端開口5bにセラミック等の耐火物からなるロー
ト状の投入管7を取り付け、消失模型1の埋設状態にお
いて前記投入管7が砂3から上方に露出するようにされ
ている。
すように、消失模型1を鋳型2内において砂3中に埋設
する前に、消失模型1の中空部5の一端開口5aにセラ
ミック等の耐火物からなるキャップ6を嵌着するととも
に、他端開口5bにセラミック等の耐火物からなるロー
ト状の投入管7を取り付け、消失模型1の埋設状態にお
いて前記投入管7が砂3から上方に露出するようにされ
ている。
【0027】そして、消失模型1の外側には普通の砂3
が充填される一方、消失模型1の中空部5には投入管7
から砂中に10〜20vol%の熱可塑性物質(例えば、ポ
リスチレン等の予備発泡粒)8,8・・を混入した中子部
9が充填される。符号10はバイブレータ、11は鋳型
2を弾性支持するスプリングである。
が充填される一方、消失模型1の中空部5には投入管7
から砂中に10〜20vol%の熱可塑性物質(例えば、ポ
リスチレン等の予備発泡粒)8,8・・を混入した中子部
9が充填される。符号10はバイブレータ、11は鋳型
2を弾性支持するスプリングである。
【0028】上記のような構成において、溶湯4を湯道
部1aから注湯して、消失模型1と置換させると、溶湯
4が凝固する段階で、溶湯4の熱によって中子部9中に
混入されている熱可塑性物質8,8・・が熱変形(即ち、
消失もしくは収縮)する。従って、図2に示すように、
中子部9は変形を許容されることとなるため、溶湯凝固
層12が収縮する場合の収縮許容部13が確保されるこ
ととなる。従って、鋳鋼のように凝固収縮の大きなもの
を鋳造する場合であっても、製品に割れが生ずるのを防
止することができるのである。
部1aから注湯して、消失模型1と置換させると、溶湯
4が凝固する段階で、溶湯4の熱によって中子部9中に
混入されている熱可塑性物質8,8・・が熱変形(即ち、
消失もしくは収縮)する。従って、図2に示すように、
中子部9は変形を許容されることとなるため、溶湯凝固
層12が収縮する場合の収縮許容部13が確保されるこ
ととなる。従って、鋳鋼のように凝固収縮の大きなもの
を鋳造する場合であっても、製品に割れが生ずるのを防
止することができるのである。
【0029】本実施例の場合、熱可塑性物質8,8・・
が溶湯凝固時における収縮を許容する収縮許容手段とし
て作用することとなっているのである。
が溶湯凝固時における収縮を許容する収縮許容手段とし
て作用することとなっているのである。
【0030】実施例2 図3および図4には、本願発明の実施例2にかかる消失
模型鋳造方法に使用される鋳型が示されている。本実施
例は、請求項1および3の発明に対応するものである。
模型鋳造方法に使用される鋳型が示されている。本実施
例は、請求項1および3の発明に対応するものである。
【0031】本実施例の場合、鋳型2内において砂3中
に消失模型1を埋設するに当たって、中子部9中に風船
のような弾性体14を挿入し、該弾性体14内にエアを
圧送することによって膨張状態としている(図3参照)。
この場合、キャツプおよび投入管は設けられていない。
その他の構成は実施例1と同様である。
に消失模型1を埋設するに当たって、中子部9中に風船
のような弾性体14を挿入し、該弾性体14内にエアを
圧送することによって膨張状態としている(図3参照)。
この場合、キャツプおよび投入管は設けられていない。
その他の構成は実施例1と同様である。
【0032】そして、溶湯4の注湯後において凝固のタ
イミングに合わせて前記弾性体14内のエアを排出させ
てやれば、図4に示すように、中子部9は変形を許容さ
れることとなるため、溶湯凝固層12が収縮する場合の
収縮許容部13が確保されることとなる。従って、鋳鋼
のように凝固収縮の大きなものを鋳造する場合であって
も、製品に割れが生ずるのを防止することができるので
ある。
イミングに合わせて前記弾性体14内のエアを排出させ
てやれば、図4に示すように、中子部9は変形を許容さ
れることとなるため、溶湯凝固層12が収縮する場合の
収縮許容部13が確保されることとなる。従って、鋳鋼
のように凝固収縮の大きなものを鋳造する場合であって
も、製品に割れが生ずるのを防止することができるので
ある。
【0033】本実施例の場合、弾性体14が溶湯凝固時
における収縮を許容する収縮許容手段として作用するこ
ととなっているのである。
における収縮を許容する収縮許容手段として作用するこ
ととなっているのである。
【0034】なお、弾性体14は風船に限定されるもの
ではなく、容易に弾性変形するものであれば、その材
質、形状等は自由に選択できる。また、弾性体14内に
エアを圧送しない場合もある。
ではなく、容易に弾性変形するものであれば、その材
質、形状等は自由に選択できる。また、弾性体14内に
エアを圧送しない場合もある。
【0035】実施例3 図5ないし図7には、本願発明の実施例3にかかる消失
模型鋳造方法に使用される鋳型が示されている。本実施
例は、請求項4の発明に対応するものである。
模型鋳造方法に使用される鋳型が示されている。本実施
例は、請求項4の発明に対応するものである。
【0036】本実施例の場合、鋳型2内において砂3中
に消失模型1を埋設するに当たって、中子部9中に、砂
粒より大径の多数の孔16,16・・を有するパイプ1
5を挿入している。このようにすると、図6に示すよう
に、砂充填と同時にパイプ15内にも孔16,16・・
を介して砂3が充填されることとなる。この場合にも、
キャツプおよび投入管は設けられていない。その他の構
成は実施例1と同様である。
に消失模型1を埋設するに当たって、中子部9中に、砂
粒より大径の多数の孔16,16・・を有するパイプ1
5を挿入している。このようにすると、図6に示すよう
に、砂充填と同時にパイプ15内にも孔16,16・・
を介して砂3が充填されることとなる。この場合にも、
キャツプおよび投入管は設けられていない。その他の構
成は実施例1と同様である。
【0037】そして、溶湯4の注湯後において凝固のタ
イミングに合わせて前記パイプ15の一端からエアを圧
送すると、パイプ15内の砂3がエアとともに外端から
排出され、それに伴って、パイプ15の外周側の砂3が
孔16,16・・を介してパイプ15内へ移動すること
となる。すると、図7に示すように、中子部9は変形を
許容されることとなるため、溶湯凝固層12が収縮する
場合の収縮許容部13が確保されることとなる。従っ
て、鋳鋼のように凝固収縮の大きなものを鋳造する場合
であっても、製品に割れが生ずるのを防止することがで
きるのである。
イミングに合わせて前記パイプ15の一端からエアを圧
送すると、パイプ15内の砂3がエアとともに外端から
排出され、それに伴って、パイプ15の外周側の砂3が
孔16,16・・を介してパイプ15内へ移動すること
となる。すると、図7に示すように、中子部9は変形を
許容されることとなるため、溶湯凝固層12が収縮する
場合の収縮許容部13が確保されることとなる。従っ
て、鋳鋼のように凝固収縮の大きなものを鋳造する場合
であっても、製品に割れが生ずるのを防止することがで
きるのである。
【0038】なお、請求項1の発明における収縮許容手
段として、上記実施例1あるいは2のものの外、中子部
内に穿設される孔を採用する場合もある。
段として、上記実施例1あるいは2のものの外、中子部
内に穿設される孔を採用する場合もある。
【図1】本願発明の実施例1にかかる消失模型鋳造方法
に使用される鋳型の縦断面図である。
に使用される鋳型の縦断面図である。
【図2】本願発明の実施例1にかかる消失模型鋳造方法
に使用される鋳型の溶湯注湯後の状態を示す縦断面図で
ある。
に使用される鋳型の溶湯注湯後の状態を示す縦断面図で
ある。
【図3】本願発明の実施例2にかかる消失模型鋳造方法
に使用される鋳型の縦断面図である。
に使用される鋳型の縦断面図である。
【図4】本願発明の実施例2にかかる消失模型鋳造方法
に使用される鋳型の溶湯注湯後の状態を示す縦断面図で
ある。
に使用される鋳型の溶湯注湯後の状態を示す縦断面図で
ある。
【図5】本願発明の実施例3にかかる消失模型鋳造方法
に使用される鋳型の縦断面図である。
に使用される鋳型の縦断面図である。
【図6】図5における要部拡大図である。
【図7】本願発明の実施例3にかかる消失模型鋳造方法
に使用される鋳型の溶湯注湯後の状態を示す縦断面図で
ある。
に使用される鋳型の溶湯注湯後の状態を示す縦断面図で
ある。
1は消失模型、2は鋳型、3は砂、4は溶湯、5は中空
部、8は熱可塑性物質、9は中子部、12は溶湯凝固
層、13は収縮許容部、14は弾性体、15はパイプ、
16は孔。
部、8は熱可塑性物質、9は中子部、12は溶湯凝固
層、13は収縮許容部、14は弾性体、15はパイプ、
16は孔。
Claims (4)
- 【請求項1】 消失模型を用いて管状部材を鋳造する消
失模型鋳造方法であって、消失模型を鋳型の砂中に埋設
するに当たって、該消失模型の中空部に充填される中子
部中に溶湯凝固時における収縮を許容する収縮許容手段
を設けることを特徴とする消失模型鋳造方法。 - 【請求項2】 前記収縮許容手段が、前記中空部に充填
される中子部中に混入される熱可塑性物質とされている
ことを特徴とする前記請求項1記載の消失模型鋳造方
法。 - 【請求項3】 前記収縮許容手段が、前記中空部に充填
される中子部中に挿入される弾性体とされていることを
特徴とする前記請求項1記載の消失模型鋳造方法。 - 【請求項4】 消失模型を用いて管状部材を鋳造する消
失模型鋳造方法であって、消失模型を鋳型の砂中に埋設
するに当たって、該消失模型の中空部に充填される中子
部中に砂粒より大径の多数の孔を有するパイプを挿入
し、溶湯凝固時に前記パイプ内にエアを圧送することを
特徴とする消失模型鋳造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24941991A JPH0584546A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 消失模型鋳造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24941991A JPH0584546A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 消失模型鋳造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0584546A true JPH0584546A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17192696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24941991A Pending JPH0584546A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 消失模型鋳造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0584546A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011206772A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-20 | Kubota Corp | 鋳物の製造方法 |
US10091840B2 (en) | 2013-01-21 | 2018-10-02 | AGC Inc. | Electrically-heated window sheet material |
JP2020516801A (ja) * | 2017-04-13 | 2020-06-11 | アイ・エイチ・アイ チャージング システムズ インターナショナル ゲーエムベーハー | 排気タービン式過給機のための軸受構造部及び排気タービン式過給機 |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP24941991A patent/JPH0584546A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011206772A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-20 | Kubota Corp | 鋳物の製造方法 |
US10091840B2 (en) | 2013-01-21 | 2018-10-02 | AGC Inc. | Electrically-heated window sheet material |
JP2020516801A (ja) * | 2017-04-13 | 2020-06-11 | アイ・エイチ・アイ チャージング システムズ インターナショナル ゲーエムベーハー | 排気タービン式過給機のための軸受構造部及び排気タービン式過給機 |
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