JPH0574130B2 - - Google Patents
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- JPH0574130B2 JPH0574130B2 JP58201251A JP20125183A JPH0574130B2 JP H0574130 B2 JPH0574130 B2 JP H0574130B2 JP 58201251 A JP58201251 A JP 58201251A JP 20125183 A JP20125183 A JP 20125183A JP H0574130 B2 JPH0574130 B2 JP H0574130B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- abrasive particles
- powder
- magnetic powder
- head
- Prior art date
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- Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
本発明は磁気記録媒体の磁性層の改良に係り、
耐久性に優れた磁気記録媒体を提供することを目
的とする。 長時間ビデオテープ、カメラVTR一体型用ビ
デオテープのような磁気記録媒体にあつては、高
密度記録化が要求されるために、使用される磁性
粉は微小、微細化され、保磁力の上昇を期して金
属粉を用いることも試みられ、その磁性層表面は
ますます平滑化されてきている。かかる現状は、
粉自体の微細化、軟化に伴う塗膜強度の低下、平
滑性に伴なう走行時摩擦係数の増加等の理由か
ら、むしろテープの耐久性にとつては好ましくな
いことであり、このためテープの耐久性を向上さ
せることは極めて重要な課題となつている。従
来、耐久性の向上には堅い非磁性研磨粒子(以下
単に研磨粒子と略する。)を添加することがよく
知られており、特に、磁性粉より大きな粒径の研
磨粒子を用いて添加量も多くすると効果大となる
というのが一般的である。 しかし、前述した如く、磁性塗膜中の磁性粉が
微細化され、しかも平滑性を極度に向上させ、か
つ金層磁性粉など軟かい材料も用いられるように
なると、従来のように分散された磁性粉よりよほ
ど大きな粒径の研磨粒子の添加や、適量以上の塗
膜表面の研磨粒子の存在は、磁性塗膜表面の平滑
性を損ない、高波長領域での電磁変換特性を低下
させる。さらに、記録密度の向上のための高保磁
力磁性粉の使用に伴なつて、ヘツド材質も従来の
フエライトに比較して、軟らかなセンダストやア
モルフアス合金等が使用されるようになつた。し
たがつてヘツド寿命の点からヘツドのテープ塗膜
表面からのダメージ例えばキズつきや多すぎる研
磨量なども考慮しなければならない。 この発明は上述した従来技術の欠点を解消する
もので、磁性粉を含んで成る磁気記録媒体の磁性
層表面において、まず第1にモース硬度7以上の
非磁性研磨粒塊が磁性層表面100μm2当り20個以
上含み、かつ相隣接する該研磨粒塊の平均間隔が
5μm以下であること、および第2に、前記非磁性
研磨粒塊の粒径が、該磁性粉の平均粒径の1.5倍
を越えないことを充足した磁気記録媒体を得るこ
とによつて目的を達成したものである。 耐久性の向上には、前述したように磁性塗膜を
強化させると同時に、常に最良の電磁変換特性が
えられるようにヘツドとテープとのなじみを良好
にさせ、かつ特性低下に直結するヘツドの傷つき
をなくすことが重要となる。 塗膜の強化は研磨粒子を大きくすることと、単
純に研磨粒子の添加量を増加させることで得られ
る。これは無機材質での塗膜での充てん効果であ
る。ところが、ヘツドとの関係では上述の効果に
おける状況が全く異なることに、本発明者らは気
づいた。即ちまず第一に良好なテープとヘツドと
のなじみを得るには、テープ走行中のヘツドとテ
ープの接触面に、磁性塗膜表面中に存在する研磨
粒子が常に複数個存在することが必要であること
を見い出した。特にカメラ一体型VTRなどの高
密度記録用のヘツド幅は約20μmであるから少な
くとも10μm以下の平均粒子間隔をもつて研磨粒
子が存在することが必要である。第二に耐久性に
おいてテープの出力低下の主原因となるヘツドの
傷つきをなくするためには、平滑な磁性層表面
に、磁性粉よりかたい研磨粒子が大きな突起とし
て存在しないようにすることが必要であることを
見い出した。特に、酸化物磁性粉に比較して全層
磁性粉はかなり軟か(モース硬度5以下)く、こ
のような軟かい磁性粉の間に介在する比較的大き
な研磨粒子の介在はとくにヘツド傷つきの原因と
なり、その際磁性層においては研磨粒子の脱落に
伴ない、近傍に存在する金属磁性粉が露出し、そ
の結果金属磁性粉が腐食される原因ともなる。本
発明者らはこの点につき詳細に検討したところ酸
化物磁性粉、金属磁性粉いづれを用いたものであ
つてもモース硬度7以上の非磁性研磨粒子の粒径
が使用した磁性粉の粒径の1.5倍以上のものを磁
性層表面に含む磁気記録媒体では確実にヘツドを
傷つけて耐久性が劣化することを発見した。この
大きさは、研磨粒子の一次粒子が、磁性粉のそれ
の1.5倍より極端に小さくとも、分散が充分でな
く凝集した研磨粒子の粒塊の径が1.5倍以上にな
つた場合は、ヘツドが傷つくことがわかつた。以
上のことを考慮して磁性層表面の平滑性をそこな
うことなく、すなわち電磁変換特性を低下させる
ことなく、耐久性に優れた磁気記録媒体を得るた
めには、研磨粒子の大きさ、比表面積、密度等と
磁性粒子のそれらとの関係を明確にし、かつ、塗
布膜厚を考慮して、研磨粒子の量と磁性粉の量と
を決定し、従来公知の高分散のための種々の技術
を利用することによつて容易に可能となる。 具体例には次の実施例のようにすれば足りる。 以下本発明の実施例を説明する。 表1に示す磁性粉と研磨粒子との組み合せで塗
料を作製し、テープ化した。塗料作製は、下記の
組成で行つた。 磁性粉 100重量部 研磨粒子 1〜4 〃 樹脂 塩ビ−酢ビ樹脂(エスレツクA)積水化
学 13 〃 ポリウレタン(パンデツクスT−5250)
大日本インキ 10 〃 硬化剤ポリイソシアネート(コロネート
L)日本ポリウレタン8 〃 潤滑剤 ミリスチン酸 3 〃 ステアリン酸n−ブチル 0.5 〃 溶剤 MIBK/トルエン 200 〃 研磨粒子の添加量は、研磨粒子の比重、比表面
積、粒子径から計算し、磁性層表面に意図する個
数の存在をうるために上記のような幅となる。樹
脂の種類は実施目的から一定とした。 上の組成物を3BMに仕込み、120hr分散し
て(ただし磁性粉が酸化物の場合は70hr)ポリエ
ステルフイルムベース(厚み12μm)上に塗布厚
4μになるように塗布したのち、鏡面工程を経て、
8mm巾にスリツトしてビデオテープとした。得ら
れたテープを、3000、7000、10000、20000各倍率
で電子顕微鏡を用いて撮影した写真によつて各磁
性層表面の研磨粒子の存在状況を分析した。この
際少なくとも研磨粒子は500個以上を実サイに写
真から数えて、その塗膜表面上での径、分布間隔
等を把握した。粉体自体単独の粒径も同様にして
行つた。比表面積はBET法によつた。 テープの諸特性の測定方法は次の通りである。 <表面平滑性> 触針式粗さ計を使用し、触針速度0.06cm/秒、
カツトオフ0.08mmの条件で磁性層の表面平均粗さ
(C.L.A)を測定し、実施例1のものを基準とし
て下記の式にしたがつて算出される相対値で表面
平滑性の良否を判断した。 相対値=10log実施例1のC.L.A値/各試料のC.L.A値 <耐久性> 各実施例および比較例で得られたビデオテープ
を、5℃、60%RHの条件下に、ヘツド荷重10
g、相対速度5.8m/secで静止再生し、出力が所
期出力より3dB低下するまでの走行時間を測定し
て行つた。 <ヘツド状態> ヘツドを光学顕微鏡によつて観察した。 なお、この発明に使用する磁性粉としては、た
とえばγ−Fe2O3粉、Fe3O4粉、Co含有γ−
Fe2O3粉、Co含有Fe3O4粉、CrO2粉の他Fe粉、
Co粉などの金属粉など従来公知の各種磁性粉が
広く包含される。
耐久性に優れた磁気記録媒体を提供することを目
的とする。 長時間ビデオテープ、カメラVTR一体型用ビ
デオテープのような磁気記録媒体にあつては、高
密度記録化が要求されるために、使用される磁性
粉は微小、微細化され、保磁力の上昇を期して金
属粉を用いることも試みられ、その磁性層表面は
ますます平滑化されてきている。かかる現状は、
粉自体の微細化、軟化に伴う塗膜強度の低下、平
滑性に伴なう走行時摩擦係数の増加等の理由か
ら、むしろテープの耐久性にとつては好ましくな
いことであり、このためテープの耐久性を向上さ
せることは極めて重要な課題となつている。従
来、耐久性の向上には堅い非磁性研磨粒子(以下
単に研磨粒子と略する。)を添加することがよく
知られており、特に、磁性粉より大きな粒径の研
磨粒子を用いて添加量も多くすると効果大となる
というのが一般的である。 しかし、前述した如く、磁性塗膜中の磁性粉が
微細化され、しかも平滑性を極度に向上させ、か
つ金層磁性粉など軟かい材料も用いられるように
なると、従来のように分散された磁性粉よりよほ
ど大きな粒径の研磨粒子の添加や、適量以上の塗
膜表面の研磨粒子の存在は、磁性塗膜表面の平滑
性を損ない、高波長領域での電磁変換特性を低下
させる。さらに、記録密度の向上のための高保磁
力磁性粉の使用に伴なつて、ヘツド材質も従来の
フエライトに比較して、軟らかなセンダストやア
モルフアス合金等が使用されるようになつた。し
たがつてヘツド寿命の点からヘツドのテープ塗膜
表面からのダメージ例えばキズつきや多すぎる研
磨量なども考慮しなければならない。 この発明は上述した従来技術の欠点を解消する
もので、磁性粉を含んで成る磁気記録媒体の磁性
層表面において、まず第1にモース硬度7以上の
非磁性研磨粒塊が磁性層表面100μm2当り20個以
上含み、かつ相隣接する該研磨粒塊の平均間隔が
5μm以下であること、および第2に、前記非磁性
研磨粒塊の粒径が、該磁性粉の平均粒径の1.5倍
を越えないことを充足した磁気記録媒体を得るこ
とによつて目的を達成したものである。 耐久性の向上には、前述したように磁性塗膜を
強化させると同時に、常に最良の電磁変換特性が
えられるようにヘツドとテープとのなじみを良好
にさせ、かつ特性低下に直結するヘツドの傷つき
をなくすことが重要となる。 塗膜の強化は研磨粒子を大きくすることと、単
純に研磨粒子の添加量を増加させることで得られ
る。これは無機材質での塗膜での充てん効果であ
る。ところが、ヘツドとの関係では上述の効果に
おける状況が全く異なることに、本発明者らは気
づいた。即ちまず第一に良好なテープとヘツドと
のなじみを得るには、テープ走行中のヘツドとテ
ープの接触面に、磁性塗膜表面中に存在する研磨
粒子が常に複数個存在することが必要であること
を見い出した。特にカメラ一体型VTRなどの高
密度記録用のヘツド幅は約20μmであるから少な
くとも10μm以下の平均粒子間隔をもつて研磨粒
子が存在することが必要である。第二に耐久性に
おいてテープの出力低下の主原因となるヘツドの
傷つきをなくするためには、平滑な磁性層表面
に、磁性粉よりかたい研磨粒子が大きな突起とし
て存在しないようにすることが必要であることを
見い出した。特に、酸化物磁性粉に比較して全層
磁性粉はかなり軟か(モース硬度5以下)く、こ
のような軟かい磁性粉の間に介在する比較的大き
な研磨粒子の介在はとくにヘツド傷つきの原因と
なり、その際磁性層においては研磨粒子の脱落に
伴ない、近傍に存在する金属磁性粉が露出し、そ
の結果金属磁性粉が腐食される原因ともなる。本
発明者らはこの点につき詳細に検討したところ酸
化物磁性粉、金属磁性粉いづれを用いたものであ
つてもモース硬度7以上の非磁性研磨粒子の粒径
が使用した磁性粉の粒径の1.5倍以上のものを磁
性層表面に含む磁気記録媒体では確実にヘツドを
傷つけて耐久性が劣化することを発見した。この
大きさは、研磨粒子の一次粒子が、磁性粉のそれ
の1.5倍より極端に小さくとも、分散が充分でな
く凝集した研磨粒子の粒塊の径が1.5倍以上にな
つた場合は、ヘツドが傷つくことがわかつた。以
上のことを考慮して磁性層表面の平滑性をそこな
うことなく、すなわち電磁変換特性を低下させる
ことなく、耐久性に優れた磁気記録媒体を得るた
めには、研磨粒子の大きさ、比表面積、密度等と
磁性粒子のそれらとの関係を明確にし、かつ、塗
布膜厚を考慮して、研磨粒子の量と磁性粉の量と
を決定し、従来公知の高分散のための種々の技術
を利用することによつて容易に可能となる。 具体例には次の実施例のようにすれば足りる。 以下本発明の実施例を説明する。 表1に示す磁性粉と研磨粒子との組み合せで塗
料を作製し、テープ化した。塗料作製は、下記の
組成で行つた。 磁性粉 100重量部 研磨粒子 1〜4 〃 樹脂 塩ビ−酢ビ樹脂(エスレツクA)積水化
学 13 〃 ポリウレタン(パンデツクスT−5250)
大日本インキ 10 〃 硬化剤ポリイソシアネート(コロネート
L)日本ポリウレタン8 〃 潤滑剤 ミリスチン酸 3 〃 ステアリン酸n−ブチル 0.5 〃 溶剤 MIBK/トルエン 200 〃 研磨粒子の添加量は、研磨粒子の比重、比表面
積、粒子径から計算し、磁性層表面に意図する個
数の存在をうるために上記のような幅となる。樹
脂の種類は実施目的から一定とした。 上の組成物を3BMに仕込み、120hr分散し
て(ただし磁性粉が酸化物の場合は70hr)ポリエ
ステルフイルムベース(厚み12μm)上に塗布厚
4μになるように塗布したのち、鏡面工程を経て、
8mm巾にスリツトしてビデオテープとした。得ら
れたテープを、3000、7000、10000、20000各倍率
で電子顕微鏡を用いて撮影した写真によつて各磁
性層表面の研磨粒子の存在状況を分析した。この
際少なくとも研磨粒子は500個以上を実サイに写
真から数えて、その塗膜表面上での径、分布間隔
等を把握した。粉体自体単独の粒径も同様にして
行つた。比表面積はBET法によつた。 テープの諸特性の測定方法は次の通りである。 <表面平滑性> 触針式粗さ計を使用し、触針速度0.06cm/秒、
カツトオフ0.08mmの条件で磁性層の表面平均粗さ
(C.L.A)を測定し、実施例1のものを基準とし
て下記の式にしたがつて算出される相対値で表面
平滑性の良否を判断した。 相対値=10log実施例1のC.L.A値/各試料のC.L.A値 <耐久性> 各実施例および比較例で得られたビデオテープ
を、5℃、60%RHの条件下に、ヘツド荷重10
g、相対速度5.8m/secで静止再生し、出力が所
期出力より3dB低下するまでの走行時間を測定し
て行つた。 <ヘツド状態> ヘツドを光学顕微鏡によつて観察した。 なお、この発明に使用する磁性粉としては、た
とえばγ−Fe2O3粉、Fe3O4粉、Co含有γ−
Fe2O3粉、Co含有Fe3O4粉、CrO2粉の他Fe粉、
Co粉などの金属粉など従来公知の各種磁性粉が
広く包含される。
【表】
表1に示したように、研磨粒子が磁性粉粒子径
の1.5倍以内でかつ磁性層表面に100μ2当り20個以
上有するテープはビデオテープで重要な電磁変換
特性に関与する平滑性を維持し耐久性が良好であ
ることがわかる。また、平滑性は研磨粒子径の小
さなテープほど良好であつた。 逆に、比較例1,3,4のように磁性層表面中
100μ2内に20個以上の研磨粒子が存在し、その隣
接粒子間距離が10μ以下でも、研磨粒子の平均径
が磁性粉のそれの1.5倍を越えたテープは、ヘツ
ドを傷つけ耐久性も劣る。さらに、一つの研磨粒
子の平均径が磁性粉のそれの1.5倍以内でも、研
磨粒子の凝集体(集合体)の径が1.5倍以上あつ
た比較例2のテープはやはりヘツドに傷を与え、
出力低下を招き耐久性に劣つた。比較例5は表面
層100μ2当りの研磨粒子が不足して粒子内隔も広
くそのため目づまりを生じた。磁性粉が酸化物で
ある比較例6のテープは比較的耐久性がよかつた
が、各実施例に比べるとやはり劣つていた。酸化
磁性粉よりかたいために生じた結果である。な
お、比較例2の研磨粒子の凝集体は、研磨粒子の
添加方法を塗料作製時に故意に変更して生ぜしめ
たものである。 以上説明したように、磁性層の表面部分にモー
ス硬度7以上の非磁性研磨粒塊が磁性層表面
100μm2当り20個以上存在し、かつ相隣接する該
非磁性研磨粒塊の平均間隔が5μm以下で、かつ前
記非磁性研磨粒塊の粒径が、該磁性粉の平均粒径
の1.5倍を超えない本発明に係る磁気記録媒体は、
ヘツドを傷つけることなく、かつ、表面平滑性を
そこなうことなく、ビデオテープの耐久性を向上
させ得ることが明らかとなつた。
の1.5倍以内でかつ磁性層表面に100μ2当り20個以
上有するテープはビデオテープで重要な電磁変換
特性に関与する平滑性を維持し耐久性が良好であ
ることがわかる。また、平滑性は研磨粒子径の小
さなテープほど良好であつた。 逆に、比較例1,3,4のように磁性層表面中
100μ2内に20個以上の研磨粒子が存在し、その隣
接粒子間距離が10μ以下でも、研磨粒子の平均径
が磁性粉のそれの1.5倍を越えたテープは、ヘツ
ドを傷つけ耐久性も劣る。さらに、一つの研磨粒
子の平均径が磁性粉のそれの1.5倍以内でも、研
磨粒子の凝集体(集合体)の径が1.5倍以上あつ
た比較例2のテープはやはりヘツドに傷を与え、
出力低下を招き耐久性に劣つた。比較例5は表面
層100μ2当りの研磨粒子が不足して粒子内隔も広
くそのため目づまりを生じた。磁性粉が酸化物で
ある比較例6のテープは比較的耐久性がよかつた
が、各実施例に比べるとやはり劣つていた。酸化
磁性粉よりかたいために生じた結果である。な
お、比較例2の研磨粒子の凝集体は、研磨粒子の
添加方法を塗料作製時に故意に変更して生ぜしめ
たものである。 以上説明したように、磁性層の表面部分にモー
ス硬度7以上の非磁性研磨粒塊が磁性層表面
100μm2当り20個以上存在し、かつ相隣接する該
非磁性研磨粒塊の平均間隔が5μm以下で、かつ前
記非磁性研磨粒塊の粒径が、該磁性粉の平均粒径
の1.5倍を超えない本発明に係る磁気記録媒体は、
ヘツドを傷つけることなく、かつ、表面平滑性を
そこなうことなく、ビデオテープの耐久性を向上
させ得ることが明らかとなつた。
Claims (1)
- 1 担体上に磁性粉を結合剤中に分散せしめて成
る磁性層を有する磁気記録媒体において、該磁性
層の表面部分にモース硬度7以上の非磁性研磨粒
塊が磁性層表面100μm2当り20個以上存在し、相
隣接する該非磁性研磨粒塊の平均間隔が5μm以下
で、かつ前記非磁性研磨粒塊の粒径が、該磁性粉
の平均粒径の1.5倍を超えないものであることを
特徴とする磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58201251A JPS6093631A (ja) | 1983-10-26 | 1983-10-26 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58201251A JPS6093631A (ja) | 1983-10-26 | 1983-10-26 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6093631A JPS6093631A (ja) | 1985-05-25 |
JPH0574130B2 true JPH0574130B2 (ja) | 1993-10-15 |
Family
ID=16437837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58201251A Granted JPS6093631A (ja) | 1983-10-26 | 1983-10-26 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6093631A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6157036A (ja) * | 1984-08-27 | 1986-03-22 | Tdk Corp | 磁気記録媒体 |
JP2000020939A (ja) * | 1998-04-28 | 2000-01-21 | Victor Co Of Japan Ltd | 磁気記録媒体 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5228642B2 (ja) * | 1973-03-07 | 1977-07-28 | ||
FR2256493B1 (ja) * | 1973-12-28 | 1979-04-06 | Kodak Pathe | |
JPS5245309A (en) * | 1975-10-07 | 1977-04-09 | Victor Co Of Japan Ltd | Media for magnetic recording |
JPS5389706A (en) * | 1977-01-18 | 1978-08-07 | Nec Corp | Magnetic recording medium and its manufacture |
JPS5755533A (en) * | 1980-09-20 | 1982-04-02 | Sony Corp | Magnetic recording medium |
JPS5870423A (ja) * | 1981-10-22 | 1983-04-26 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録体 |
JPS58133626A (ja) * | 1982-02-04 | 1983-08-09 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録体 |
JPS58158032A (ja) * | 1982-03-15 | 1983-09-20 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録体 |
JPS58171721A (ja) * | 1982-04-01 | 1983-10-08 | Tdk Corp | 磁気記録媒体 |
JPS58182130A (ja) * | 1982-04-20 | 1983-10-25 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録媒体 |
-
1983
- 1983-10-26 JP JP58201251A patent/JPS6093631A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6093631A (ja) | 1985-05-25 |
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JPH0574130B2 (ja) | ||
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