JPH0551569A - 感熱型接着剤組成物及び接着シート - Google Patents
感熱型接着剤組成物及び接着シートInfo
- Publication number
- JPH0551569A JPH0551569A JP23891191A JP23891191A JPH0551569A JP H0551569 A JPH0551569 A JP H0551569A JP 23891191 A JP23891191 A JP 23891191A JP 23891191 A JP23891191 A JP 23891191A JP H0551569 A JPH0551569 A JP H0551569A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- weight
- heat
- sensitive adhesive
- adhesive composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 (a)C1〜12の(メタ)アクリル酸エステ
ル、(b)アクリロニトリルまたはメタアクリロニトリ
ルおよび(c)カルボキシル基含有の共重合可能なビニ
ルモノマー等よりなるカルボキシル基含有アクリル系ポ
リマー 100重量部に対し、フェノール樹脂 25〜1
00重量部、エポキシ樹脂 5〜50重量部、反応抑制
剤 1〜20重量部を配合してなる感熱型接着剤組成物
及び接着シート。 【効果】 本発明で用いる反応抑制剤は、常温下での感
熱型接着剤組成物の有する官能基の架橋反応の進行を妨
げるが、感熱接着を行う温度ではこのような働きを失う
ので、硬化が進行する。 この作用機構により、本発明
の感熱型接着剤組成物は、常温における保存性と感熱接
着時の優れた硬化性を併有しする。この感熱型接着剤組
成物は、一定期間の保存性が要求される感熱接着剤及び
接着シートとして極めて有利に利用することができる。
ル、(b)アクリロニトリルまたはメタアクリロニトリ
ルおよび(c)カルボキシル基含有の共重合可能なビニ
ルモノマー等よりなるカルボキシル基含有アクリル系ポ
リマー 100重量部に対し、フェノール樹脂 25〜1
00重量部、エポキシ樹脂 5〜50重量部、反応抑制
剤 1〜20重量部を配合してなる感熱型接着剤組成物
及び接着シート。 【効果】 本発明で用いる反応抑制剤は、常温下での感
熱型接着剤組成物の有する官能基の架橋反応の進行を妨
げるが、感熱接着を行う温度ではこのような働きを失う
ので、硬化が進行する。 この作用機構により、本発明
の感熱型接着剤組成物は、常温における保存性と感熱接
着時の優れた硬化性を併有しする。この感熱型接着剤組
成物は、一定期間の保存性が要求される感熱接着剤及び
接着シートとして極めて有利に利用することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱型接着剤組成物及び
接着シートに関し、更に詳細には、感熱接着剤でありな
がら耐熱性を有し、フレキシブル印刷回路基板などの耐
熱性積層板に使用可能な感熱型接着剤組成物及びそれに
より形成された接着シートに関する。
接着シートに関し、更に詳細には、感熱接着剤でありな
がら耐熱性を有し、フレキシブル印刷回路基板などの耐
熱性積層板に使用可能な感熱型接着剤組成物及びそれに
より形成された接着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、軽量化、回路
の高密度化等が進み、これらを可能とするフレキシブル
印刷回路基板(以下、「FPC基板」という)が広く利
用されている。 このFPC基板は、基本的には、ポリ
エステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹
脂、ポリパラバン酸樹脂等の耐熱性樹脂のフィルムまた
はこれら樹脂の繊維からなる布を基材とし、この基材上
に接着剤を介して銅やアルミニウムなどの導電性金属箔
を積層し、金属張り積層板として提供されている。この
ようなFPC基板を別の基板と張り合わせて積層または
固定するために、ノンサポート型接着剤シートが用いら
れている。 あるいは、上記FPC基板の印刷配線加工
工程の最終段階において、前段階のエッチング工程にお
いて形成された金属導体箔パターンを酸化等から防止す
るために、FPC基板の基材とほぼ同様な材質のシート
に接着剤を塗布したカバーレイシートが用いられてい
る。
の高密度化等が進み、これらを可能とするフレキシブル
印刷回路基板(以下、「FPC基板」という)が広く利
用されている。 このFPC基板は、基本的には、ポリ
エステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹
脂、ポリパラバン酸樹脂等の耐熱性樹脂のフィルムまた
はこれら樹脂の繊維からなる布を基材とし、この基材上
に接着剤を介して銅やアルミニウムなどの導電性金属箔
を積層し、金属張り積層板として提供されている。この
ようなFPC基板を別の基板と張り合わせて積層または
固定するために、ノンサポート型接着剤シートが用いら
れている。 あるいは、上記FPC基板の印刷配線加工
工程の最終段階において、前段階のエッチング工程にお
いて形成された金属導体箔パターンを酸化等から防止す
るために、FPC基板の基材とほぼ同様な材質のシート
に接着剤を塗布したカバーレイシートが用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらには、
塗布された接着剤の安定性(保存性)が悪いという問題
があった。 すなわち、耐熱性フィルムに塗布された、
あるいはノンサポート型接着剤シートに加工された感熱
接着剤は、その官能基が経時的に架橋反応を起こし、接
着力が低下するという問題があった。そして、上記のF
PC基板は、印刷配線加工工程ののち、一般にはハンダ
浴処理されるのであるが、積層板やカバーレイシートに
おいて接着力が低下していると、加熱圧着時に被着体へ
のなじみが十分でなく、ハンダ浴処理において発泡やふ
くれ、ハガレ等の問題が生じることがあった。したがっ
て、これらの問題を解消した感熱型接着剤組成物の開発
が切望されていた。
塗布された接着剤の安定性(保存性)が悪いという問題
があった。 すなわち、耐熱性フィルムに塗布された、
あるいはノンサポート型接着剤シートに加工された感熱
接着剤は、その官能基が経時的に架橋反応を起こし、接
着力が低下するという問題があった。そして、上記のF
PC基板は、印刷配線加工工程ののち、一般にはハンダ
浴処理されるのであるが、積層板やカバーレイシートに
おいて接着力が低下していると、加熱圧着時に被着体へ
のなじみが十分でなく、ハンダ浴処理において発泡やふ
くれ、ハガレ等の問題が生じることがあった。したがっ
て、これらの問題を解消した感熱型接着剤組成物の開発
が切望されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記現状に
鑑み、経時的な変化がなく、かつ優れた感熱接着能を有
する接着剤を得べく鋭意研究を行った結果、特定の組成
の感熱型接着剤組成物を用い、その有する官能基の反応
を特定の化合物で抑制すればその目的が達成されること
を見出し本発明を完成した。
鑑み、経時的な変化がなく、かつ優れた感熱接着能を有
する接着剤を得べく鋭意研究を行った結果、特定の組成
の感熱型接着剤組成物を用い、その有する官能基の反応
を特定の化合物で抑制すればその目的が達成されること
を見出し本発明を完成した。
【0005】すなわち本発明は、カルボキシル基含有ア
クリル系ポリマー100重量部に対し、フェノール樹脂
25〜100重量部、エポキシ樹脂5〜50重量部、反
応抑制剤1〜20重量部を配合してなる感熱型接着剤組
成物を提供するものである。
クリル系ポリマー100重量部に対し、フェノール樹脂
25〜100重量部、エポキシ樹脂5〜50重量部、反
応抑制剤1〜20重量部を配合してなる感熱型接着剤組
成物を提供するものである。
【0006】本発明の感熱型接着剤組成物において用い
られるカルボキシル基含有アクリル系ポリマーは、基本
的には、アクリル系モノマーを主とし、これと少量のカ
ルボキシル基を有するモノマーから構成されるものであ
れば良く、通常の溶液重合、エマルジョン重合、懸濁重
合、塊状重合のいずれで調製されたものであっても良
い。
られるカルボキシル基含有アクリル系ポリマーは、基本
的には、アクリル系モノマーを主とし、これと少量のカ
ルボキシル基を有するモノマーから構成されるものであ
れば良く、通常の溶液重合、エマルジョン重合、懸濁重
合、塊状重合のいずれで調製されたものであっても良
い。
【0007】このアクリル系ポリマーの好ましい例とし
ては、次の3成分、(a)アルキル基の炭素数が1〜1
2である(メタ)アクリル酸エステル、(b)アクリロ
ニトリルまたはメタアクリロニトリルおよび(c)カル
ボキシル基含有の共重合可能なビニルモノマーを含有す
るアクリル系ポリマーが挙げられる。
ては、次の3成分、(a)アルキル基の炭素数が1〜1
2である(メタ)アクリル酸エステル、(b)アクリロ
ニトリルまたはメタアクリロニトリルおよび(c)カル
ボキシル基含有の共重合可能なビニルモノマーを含有す
るアクリル系ポリマーが挙げられる。
【0008】このうち、(a)成分であるアルキル基の
炭素数が1〜12の(メタ)アクリル酸エステルは感熱
型接着剤組成物に柔軟性を付与するものであり、具体的
な化合物としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル
酸イソペンチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、
(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸
2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチ
ル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル
酸n−デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル等が挙げ
られ、これらの1種以上が使用される。 これら(a)
成分の配合割合は、アクリル系ポリマー中に40〜79
重量%(以下単に「%」で示す)であることが好まし
い。 配合量が40%以下の場合は、柔軟性が損なわれ
ることもあり、また逆に79%以上の場合には加熱圧着
時のはみ出しが発生することもあるので好ましくない。
炭素数が1〜12の(メタ)アクリル酸エステルは感熱
型接着剤組成物に柔軟性を付与するものであり、具体的
な化合物としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル
酸イソペンチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、
(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸
2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチ
ル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル
酸n−デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル等が挙げ
られ、これらの1種以上が使用される。 これら(a)
成分の配合割合は、アクリル系ポリマー中に40〜79
重量%(以下単に「%」で示す)であることが好まし
い。 配合量が40%以下の場合は、柔軟性が損なわれ
ることもあり、また逆に79%以上の場合には加熱圧着
時のはみ出しが発生することもあるので好ましくない。
【0009】また、(b)成分であるアクリロニトリル
またはメタアクリロニトリルは、耐熱性、接着性、耐薬
品性を付与するのものであり、アクリル系ポリマー中に
20〜50%配合することが好ましい。 これが20%
以下では耐熱性が劣り、また、50%以上では柔軟性を
損ねることがあり好ましくない。
またはメタアクリロニトリルは、耐熱性、接着性、耐薬
品性を付与するのものであり、アクリル系ポリマー中に
20〜50%配合することが好ましい。 これが20%
以下では耐熱性が劣り、また、50%以上では柔軟性を
損ねることがあり好ましくない。
【0010】更に、成分(c)のカルボキシル基含有の
共重合可能なビニルモノマーは、接着性を付与すると同
時に、加熱時の架橋点となるものであり、具体的な化合
物としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等が挙げられる。
この(c)成分のアクリル系ポリマー中での配合量は1
〜10%が好ましく、配合量が1%以下では架橋効果が
少なく、また、10%以上では架橋しすぎて被着体への
なじみが悪く、加熱キュアー処理時又はハンダ浴処理時
に泡やふくれの原因となることがあるので好ましくな
い。
共重合可能なビニルモノマーは、接着性を付与すると同
時に、加熱時の架橋点となるものであり、具体的な化合
物としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等が挙げられる。
この(c)成分のアクリル系ポリマー中での配合量は1
〜10%が好ましく、配合量が1%以下では架橋効果が
少なく、また、10%以上では架橋しすぎて被着体への
なじみが悪く、加熱キュアー処理時又はハンダ浴処理時
に泡やふくれの原因となることがあるので好ましくな
い。
【0011】一方、本発明の感熱型接着剤組成物に用い
られるフェノール樹脂は、熱硬化性、耐熱性、接着性等
を付与するものであり、その好ましい例としては、ビス
フェノールAや、p−t−ブチルフェノール、オクチル
フェノール、p−クミルフェノール等のアルキルフェノ
ール、p−フェニルフェノール、クレゾール等を原料と
して調製したレゾール型フェノール樹脂が挙げられる。
フェノール系樹脂は、アクリル系ポリマー100重量
部に対し25〜100重量部配合することが好ましい。
フェノール樹脂の配合量が25部以下の場合は熱硬化性
が不足することがあり、また、100部以上の場合は接
着力が低下することがあるので何れも好ましくない。
られるフェノール樹脂は、熱硬化性、耐熱性、接着性等
を付与するものであり、その好ましい例としては、ビス
フェノールAや、p−t−ブチルフェノール、オクチル
フェノール、p−クミルフェノール等のアルキルフェノ
ール、p−フェニルフェノール、クレゾール等を原料と
して調製したレゾール型フェノール樹脂が挙げられる。
フェノール系樹脂は、アクリル系ポリマー100重量
部に対し25〜100重量部配合することが好ましい。
フェノール樹脂の配合量が25部以下の場合は熱硬化性
が不足することがあり、また、100部以上の場合は接
着力が低下することがあるので何れも好ましくない。
【0012】更に、本発明で用いるエポキシ樹脂は、感
熱型接着剤組成物に熱硬化性と接着力に寄与するもので
あり、アクリル系ポリマー100重量部に対し5〜50
重量部配合することが好ましい。 エポキシ樹脂の配合
量が5重量部以下の場合は、熱硬化性、耐熱性が不足
し、また、50重量部以上の場合は架橋しすぎて被着体
へのなじみが悪く、加熱キュアー処理時又はハンダ浴処
理時に泡やふくれの原因となることがるので好ましくな
い。 なお、好ましいエポキシ樹脂としては、エポキシ
基を2個以上含有し、そのエポキシ当量が150〜10
00のものであり、具体的には、ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、脂肪族エポキ
シ樹脂等が挙げられる。 エポキシ当量が150〜10
00のものを利用した場合は優れた接着力が得られる
が、エポキシ当量150以下のものを用いた場合は接着
力が低く、逆にエポキシ当量1000以上のものを用い
た場合は反応性が低く、熱硬化性が不足するのでいずれ
も好ましくない。 また、上記条件を満たすフェノール
樹脂、エポキシ樹脂を組み合わせた形のエポキシ変性フ
ェノール樹脂を用いてもよい。
熱型接着剤組成物に熱硬化性と接着力に寄与するもので
あり、アクリル系ポリマー100重量部に対し5〜50
重量部配合することが好ましい。 エポキシ樹脂の配合
量が5重量部以下の場合は、熱硬化性、耐熱性が不足
し、また、50重量部以上の場合は架橋しすぎて被着体
へのなじみが悪く、加熱キュアー処理時又はハンダ浴処
理時に泡やふくれの原因となることがるので好ましくな
い。 なお、好ましいエポキシ樹脂としては、エポキシ
基を2個以上含有し、そのエポキシ当量が150〜10
00のものであり、具体的には、ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、脂肪族エポキ
シ樹脂等が挙げられる。 エポキシ当量が150〜10
00のものを利用した場合は優れた接着力が得られる
が、エポキシ当量150以下のものを用いた場合は接着
力が低く、逆にエポキシ当量1000以上のものを用い
た場合は反応性が低く、熱硬化性が不足するのでいずれ
も好ましくない。 また、上記条件を満たすフェノール
樹脂、エポキシ樹脂を組み合わせた形のエポキシ変性フ
ェノール樹脂を用いてもよい。
【0013】本発明で用いる反応抑制剤は、常温におい
て感熱型接着剤組成物中に存在する官能基の架橋反応を
抑制し、かつ、加熱時には架橋反応を阻害せず熱硬化を
発現させる機能を付与するものである。この反応抑制剤
としては、例えば、エポキシ基とカルボキシル基の反応
を抑制する有機酸無水物および水酸基とカルボキシル基
の反応を抑制する芳香族アミン等が使用される。具体的
な有機酸無水物としては、無水フタル酸、無水マレイン
酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水ピロメリット酸、
無水トリメリット酸、無水ドデシルコハク酸等が、芳香
族アミンとしては、m−フェニレンジアミン、キシリレ
ンジアミン、m−キシリレンジアミン、2,4−トルイ
レンジアミン、m−トルイレンジアミン、o−トルイレ
ンジアミン、4,4'−ジアミノジフェニルメタン、4,
4'−ジアミノジフェニルエーテル、及びこれらを変性
した芳香族アミン等がそれぞれ挙げられる。この反応抑
制剤は、アクリル系ポリマー100重量部に対し 1〜
20重量部配合することが好ましい。反応抑制剤の添加
量が1重量部以下では十分な効果は得られず、また、2
0重量部以上に添加しても効果はほとんど向上せず、逆
に接着力の低下が起こるので好ましくない。
て感熱型接着剤組成物中に存在する官能基の架橋反応を
抑制し、かつ、加熱時には架橋反応を阻害せず熱硬化を
発現させる機能を付与するものである。この反応抑制剤
としては、例えば、エポキシ基とカルボキシル基の反応
を抑制する有機酸無水物および水酸基とカルボキシル基
の反応を抑制する芳香族アミン等が使用される。具体的
な有機酸無水物としては、無水フタル酸、無水マレイン
酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水ピロメリット酸、
無水トリメリット酸、無水ドデシルコハク酸等が、芳香
族アミンとしては、m−フェニレンジアミン、キシリレ
ンジアミン、m−キシリレンジアミン、2,4−トルイ
レンジアミン、m−トルイレンジアミン、o−トルイレ
ンジアミン、4,4'−ジアミノジフェニルメタン、4,
4'−ジアミノジフェニルエーテル、及びこれらを変性
した芳香族アミン等がそれぞれ挙げられる。この反応抑
制剤は、アクリル系ポリマー100重量部に対し 1〜
20重量部配合することが好ましい。反応抑制剤の添加
量が1重量部以下では十分な効果は得られず、また、2
0重量部以上に添加しても効果はほとんど向上せず、逆
に接着力の低下が起こるので好ましくない。
【0014】本発明の感熱型接着剤組成物は、常法に従
い、上記各成分を配合混合せしめれば良く、必要に応じ
更に公知の配合成分を加えることもできる。かくして得
られた感熱型接着剤組成物は、耐熱性フィルムに塗布、
乾燥せしめた後セパレーターを貼着することにより片面
接着シート等とすることができる。また、セパレーター
上に、本発明の感熱型接着剤組成物を塗布、乾燥せし
め、更にこれに別のセパレーターを貼付することによ
り、ノンサポート型接着剤シートとすることができる。
い、上記各成分を配合混合せしめれば良く、必要に応じ
更に公知の配合成分を加えることもできる。かくして得
られた感熱型接着剤組成物は、耐熱性フィルムに塗布、
乾燥せしめた後セパレーターを貼着することにより片面
接着シート等とすることができる。また、セパレーター
上に、本発明の感熱型接着剤組成物を塗布、乾燥せし
め、更にこれに別のセパレーターを貼付することによ
り、ノンサポート型接着剤シートとすることができる。
【0015】具体的に、本発明の感熱型接着剤組成物を
用いた製品としては次のものが例示される。 セパレーター上に、カルボキシル基含有アクリル系
ポリマー 100重量部に対し、フェノール樹脂 25〜
100重量部、エポキシ樹脂 5〜50重量部、反応抑
制剤 1〜20重量部を配合してなる感熱型接着剤組成
物を塗布、乾燥せしめ、更にこれに別のセパレーターを
貼付してなるノンサポート型接着剤シート。 両面セパレータ上にカルボキシル基含有アクリル系
ポリマー 100重量部に対し、フェノール樹脂 25〜
100重量部、エポキシ樹脂 5〜50重量部、反応抑
制剤 1〜20重量部を配合してなる感熱型接着剤組成
物を塗布、乾燥せしめ、これをロール状にしたノンサポ
ート型接着シート。 不織布あるいはプラスチックフィルムを芯材とし、
両面にカルボキシル基含有アクリル系ポリマー 100
重量部に対し、フェノール樹脂 25〜100重量部、
エポキシ樹脂 5〜50重量部、反応抑制剤 1〜20重
量部を配合してなる感熱型接着剤組成物を塗布、乾燥せ
しめ、両側あるいは片側にセパレーターを貼付してなる
両面接着テープ。
用いた製品としては次のものが例示される。 セパレーター上に、カルボキシル基含有アクリル系
ポリマー 100重量部に対し、フェノール樹脂 25〜
100重量部、エポキシ樹脂 5〜50重量部、反応抑
制剤 1〜20重量部を配合してなる感熱型接着剤組成
物を塗布、乾燥せしめ、更にこれに別のセパレーターを
貼付してなるノンサポート型接着剤シート。 両面セパレータ上にカルボキシル基含有アクリル系
ポリマー 100重量部に対し、フェノール樹脂 25〜
100重量部、エポキシ樹脂 5〜50重量部、反応抑
制剤 1〜20重量部を配合してなる感熱型接着剤組成
物を塗布、乾燥せしめ、これをロール状にしたノンサポ
ート型接着シート。 不織布あるいはプラスチックフィルムを芯材とし、
両面にカルボキシル基含有アクリル系ポリマー 100
重量部に対し、フェノール樹脂 25〜100重量部、
エポキシ樹脂 5〜50重量部、反応抑制剤 1〜20重
量部を配合してなる感熱型接着剤組成物を塗布、乾燥せ
しめ、両側あるいは片側にセパレーターを貼付してなる
両面接着テープ。
【0016】
【作用】感熱型接着剤組成物として、前記のカルボキシ
ル基含有アクリル系ポリマー、フェノール樹脂およびエ
ポキシ樹脂の組み合せを用いても優れた特性を有する接
着剤が得られる。 しかし、このものをフィルムに塗布
した状態やトランスファーシートの状態で放置すると経
時的に架橋反応が進行し、接着力が低下し、この結果、
加工時に発泡やふくれが発生することがあった。本発明
で用いる反応抑制剤は、上記感熱型接着剤組成物の有す
る官能基の反応を抑制し、架橋反応の進行を妨げる働き
をするものである。 そして、この反応抑制剤は、感熱
接着や加熱キュアーを行う温度では架橋反応の進行を妨
げる働きを失うので、熱硬化性を低下させることがな
い。このような作用機構により、本発明の感熱型接着剤
組成物は、常温における保存性と感熱接着や加熱キュア
ー時における優れた熱硬化性を両立することを可能なら
しめたのである。
ル基含有アクリル系ポリマー、フェノール樹脂およびエ
ポキシ樹脂の組み合せを用いても優れた特性を有する接
着剤が得られる。 しかし、このものをフィルムに塗布
した状態やトランスファーシートの状態で放置すると経
時的に架橋反応が進行し、接着力が低下し、この結果、
加工時に発泡やふくれが発生することがあった。本発明
で用いる反応抑制剤は、上記感熱型接着剤組成物の有す
る官能基の反応を抑制し、架橋反応の進行を妨げる働き
をするものである。 そして、この反応抑制剤は、感熱
接着や加熱キュアーを行う温度では架橋反応の進行を妨
げる働きを失うので、熱硬化性を低下させることがな
い。このような作用機構により、本発明の感熱型接着剤
組成物は、常温における保存性と感熱接着や加熱キュア
ー時における優れた熱硬化性を両立することを可能なら
しめたのである。
【0017】
【発明の効果】本発明の感熱型接着剤組成物は、上記し
たように常温における保存性と感熱接着や加熱キュアー
時における優れた熱硬化性を具備するので、前記したよ
うな片面接着シートやノンサポート型接着剤シートのよ
うに、一定期間の保存性が要求される感熱接着剤として
極めて有利に利用することができる。
たように常温における保存性と感熱接着や加熱キュアー
時における優れた熱硬化性を具備するので、前記したよ
うな片面接着シートやノンサポート型接着剤シートのよ
うに、一定期間の保存性が要求される感熱接着剤として
極めて有利に利用することができる。
【0018】
【実施例】次に、製造例、実施例、比較例等を挙げ、本
発明を更に詳しく説明する。なお、これら実施例等はな
んら本発明を制約するものではない。 製 造 例 1 アクリルポリマー A−1の調製:撹拌機、コンデンサ
ー、温度計および窒素導入管を備えた反応容器にイオン
交換水200gを入れ、ポバール(クラレ PVA 21
7)を1.0g溶かし込んだ。 別の容器でアクリル酸n
−ブチル(BA)65g、アクリロニトリル(AN)3
5gおよびアクリル酸(AA)5gにラウリルパーオキ
サイド(LPO)0.8gを充分撹拌溶解したものを反
応容器に入れ、内部温度を70℃に保ち、4時間反応さ
せた。冷却後放置し、沈澱したものを乾燥し、酢酸エチ
ルに溶解させ、不揮発分30%に調整した。 GPCに
より測定した重量平均分子量は42万であった。
発明を更に詳しく説明する。なお、これら実施例等はな
んら本発明を制約するものではない。 製 造 例 1 アクリルポリマー A−1の調製:撹拌機、コンデンサ
ー、温度計および窒素導入管を備えた反応容器にイオン
交換水200gを入れ、ポバール(クラレ PVA 21
7)を1.0g溶かし込んだ。 別の容器でアクリル酸n
−ブチル(BA)65g、アクリロニトリル(AN)3
5gおよびアクリル酸(AA)5gにラウリルパーオキ
サイド(LPO)0.8gを充分撹拌溶解したものを反
応容器に入れ、内部温度を70℃に保ち、4時間反応さ
せた。冷却後放置し、沈澱したものを乾燥し、酢酸エチ
ルに溶解させ、不揮発分30%に調整した。 GPCに
より測定した重量平均分子量は42万であった。
【0019】製 造 例 2 製造例1と同様な方法で、BA/AN/AAが85/1
0/5である配合品(アクリルポリマーA−2)を調製
した。 このものの重量平均分子量は58万であった。
0/5である配合品(アクリルポリマーA−2)を調製
した。 このものの重量平均分子量は58万であった。
【0020】製 造 例 3 製造例1と同様な方法で、BA/AN/AAが85/3
5/1である配合品(アクリルポリマーA−3)を調製
した。 このものの重量平均分子量は46万であった。
5/1である配合品(アクリルポリマーA−3)を調製
した。 このものの重量平均分子量は46万であった。
【0021】実 施 例 1 製造例1で得たアクリルポリマーA−1 100部に対
し、フェノール樹脂(CKM1634;レゾール型 昭
和高分子(株)製)を固形分重量比(以下同様)で30
部、エポキシ樹脂(エピコート#1001;ビスフェノ
ールA型 エポキシ当量 450〜500 油化シェルエ
ポキシ(株)製)15部および無水フタル酸 8部を加
え、これを常法にしたがって混合して感熱型接着剤組成
物を得た(本発明接着剤1)。
し、フェノール樹脂(CKM1634;レゾール型 昭
和高分子(株)製)を固形分重量比(以下同様)で30
部、エポキシ樹脂(エピコート#1001;ビスフェノ
ールA型 エポキシ当量 450〜500 油化シェルエ
ポキシ(株)製)15部および無水フタル酸 8部を加
え、これを常法にしたがって混合して感熱型接着剤組成
物を得た(本発明接着剤1)。
【0022】実 施 例 2 反応抑制剤としての無水フタル酸 8部を、m−フェニ
レンジアミン4部および無水フタル酸 4部に代える以
外は実施例1と同様にして感熱型接着剤組成物を得た
(本発明接着剤2)。
レンジアミン4部および無水フタル酸 4部に代える以
外は実施例1と同様にして感熱型接着剤組成物を得た
(本発明接着剤2)。
【0023】実 施 例 3 製造例1で得たアクリルポリマーA−1 100部に対
し、フェノール樹脂(PL−2208;レゾール型 群
栄化学(株)製)25部、エポキシ樹脂(エピコート#1
003;ビスフェノールA型 エポキシ当量 670〜7
70 油化シェルエポキシ(株)製) 20部および無水
フタル酸 8部を加え、これを常法にしたがって混合し
て感熱型接着剤組成物を得た(本発明接着剤3)。
し、フェノール樹脂(PL−2208;レゾール型 群
栄化学(株)製)25部、エポキシ樹脂(エピコート#1
003;ビスフェノールA型 エポキシ当量 670〜7
70 油化シェルエポキシ(株)製) 20部および無水
フタル酸 8部を加え、これを常法にしたがって混合し
て感熱型接着剤組成物を得た(本発明接着剤3)。
【0024】実 施 例 4 反応抑制剤としての無水フタル酸 8部をm−キシレン
ジアミン 8部に代える以外は実施例1と同様にして感
熱型接着剤組成物を得た(本発明接着剤4)。
ジアミン 8部に代える以外は実施例1と同様にして感
熱型接着剤組成物を得た(本発明接着剤4)。
【0025】比 較 例 1 無水フタル酸をのぞく以外は実施例1と同様な組成で感
熱型接着剤組成物を得た(比較接着剤1)
熱型接着剤組成物を得た(比較接着剤1)
【0026】比 較 例 2 製造例1で得たアクリルポリマーA−1 100部に対
し、エポキシ樹脂(エピコート#1001)を加え、こ
れを常法にしたがって混合して感熱型接着剤組成物を得
た(比較接着剤2)。
し、エポキシ樹脂(エピコート#1001)を加え、こ
れを常法にしたがって混合して感熱型接着剤組成物を得
た(比較接着剤2)。
【0027】比 較 例 3 製造例1で得たアクリルポリマーA−1 100部に対
し、フェノール樹脂(CKM1634)30部を加え、
これを常法にしたがって混合して感熱型接着剤組成物を
得た(比較接着剤3)。
し、フェノール樹脂(CKM1634)30部を加え、
これを常法にしたがって混合して感熱型接着剤組成物を
得た(比較接着剤3)。
【0028】比 較 例 4 製造例1で得たアクリルポリマーA−1 100部に対
し、フェノール樹脂(CKM1634)30部、エポキ
シ樹脂(エピコート1007;ビスフェノールA型;エ
ポキシ当量 1750〜2200 油化シェルエポキシ
(株)製)15部および無水フタル酸 8部を加え、こ
れを常法にしたがって混合して感熱型接着剤組成物を得
た(比較接着剤4)。
し、フェノール樹脂(CKM1634)30部、エポキ
シ樹脂(エピコート1007;ビスフェノールA型;エ
ポキシ当量 1750〜2200 油化シェルエポキシ
(株)製)15部および無水フタル酸 8部を加え、こ
れを常法にしたがって混合して感熱型接着剤組成物を得
た(比較接着剤4)。
【0029】比 較 例 5 製造例1で得たアクリルポリマーA−1 100部に対
し、フェノール樹脂(CKM2400;ノボラック型
昭和高分子(株)製)30部、エポキシ樹脂(エピコート
#1001) 15部および無水フタル酸 8部を加え、
これを常法にしたがって混合して感熱型接着剤組成物を
得た(比較接着剤5)
し、フェノール樹脂(CKM2400;ノボラック型
昭和高分子(株)製)30部、エポキシ樹脂(エピコート
#1001) 15部および無水フタル酸 8部を加え、
これを常法にしたがって混合して感熱型接着剤組成物を
得た(比較接着剤5)
【0030】比 較 例 6 製造例2で得たアクリルポリマーA−2 100部に対
し、フェノール樹脂(CKM1634) 30部、エポ
キシ樹脂(エピコート#1001) 15部および無水
フタル酸 8部を加え、これを常法にしたがって混合し
て感熱型接着剤組成物を得た(比較接着剤6)。
し、フェノール樹脂(CKM1634) 30部、エポ
キシ樹脂(エピコート#1001) 15部および無水
フタル酸 8部を加え、これを常法にしたがって混合し
て感熱型接着剤組成物を得た(比較接着剤6)。
【0031】比 較 例 7 製造例3で得たアクリルポリマーA−3 100部に対
し、フェノール樹脂(CKM1634) 30部および
エポキシ樹脂(エピコート#1001) 15部を加
え、これを常法にしたがって混合して感熱型接着剤組成
物を得た(比較接着剤7)。
し、フェノール樹脂(CKM1634) 30部および
エポキシ樹脂(エピコート#1001) 15部を加
え、これを常法にしたがって混合して感熱型接着剤組成
物を得た(比較接着剤7)。
【0032】試 験 例 1 実施例および比較例により調製された感熱型接着剤組成
物について、これをセパレーター上に乾燥後の厚みが4
0μになるよう塗布し、100℃で3分間乾燥させ、次
いで別のセパレーターをあててノンサポート型接着シー
トを作製した。接着剤シートのセパレーターをはがした
後、90μ厚のFPC基板と6mm厚のガラスエポキシ
板にはさみ、150℃で2分間、5kg/cm2の圧力
で加熱圧着した。 更にこの積層物を常圧下、170℃
で20分間加熱キュアーした。
物について、これをセパレーター上に乾燥後の厚みが4
0μになるよう塗布し、100℃で3分間乾燥させ、次
いで別のセパレーターをあててノンサポート型接着シー
トを作製した。接着剤シートのセパレーターをはがした
後、90μ厚のFPC基板と6mm厚のガラスエポキシ
板にはさみ、150℃で2分間、5kg/cm2の圧力
で加熱圧着した。 更にこの積層物を常圧下、170℃
で20分間加熱キュアーした。
【0033】このようにして調製された試料について、
キュアー後の外観を観察し、JISC6481に準じた
接着力(引き剥し強さ)およびハンダ耐熱性を調べた。
この結果を第1表に示す。
キュアー後の外観を観察し、JISC6481に準じた
接着力(引き剥し強さ)およびハンダ耐熱性を調べた。
この結果を第1表に示す。
【0034】
【0035】試 験 例 2 実施例1および2並びに比較例5で調製した感熱型接着
剤組成物を室温で3カ月間保存した後、実施例1と同様
にして加熱圧着し、圧着後の外観、接着力およびハンダ
耐熱性を調べた。 この結果を第2表に示す。
剤組成物を室温で3カ月間保存した後、実施例1と同様
にして加熱圧着し、圧着後の外観、接着力およびハンダ
耐熱性を調べた。 この結果を第2表に示す。
【0036】
【0037】この結果から明らかなように、比較接着剤
は長期保存後接着力が低下し、耐熱性も低下するが、本
発明接着剤では保存後でも接着力があまり低下せず、耐
熱性も良好である。
は長期保存後接着力が低下し、耐熱性も低下するが、本
発明接着剤では保存後でも接着力があまり低下せず、耐
熱性も良好である。
【0038】試 験 例 3 実施例1および比較例5で調製した感熱型接着剤組成物
を40℃で2週間保存した後、実施例1と同様にして加
熱圧着し、加熱キュアーした後の外観、接着力およびハ
ンダ耐熱性を調べた。 この結果を第3表に示す。
を40℃で2週間保存した後、実施例1と同様にして加
熱圧着し、加熱キュアーした後の外観、接着力およびハ
ンダ耐熱性を調べた。 この結果を第3表に示す。
【0039】
【0040】この結果から明らかなように、比較接着剤
は加温保存後接着力が低下し、耐熱性も低下するが、本
発明接着剤では保存後でも接着力があまり低下せず、耐
熱性も良好である。 以 上
は加温保存後接着力が低下し、耐熱性も低下するが、本
発明接着剤では保存後でも接着力があまり低下せず、耐
熱性も良好である。 以 上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 163/00 JFP 8416−4J (72)発明者 西井 明 埼玉県狭山市上広瀬向田130 綜研化学株 式会社内 (72)発明者 岡本 秀二 埼玉県狭山市上広瀬向田130 綜研化学株 式会社内 (72)発明者 池田 裕治 埼玉県狭山市上広瀬向田130 綜研化学株 式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】 カルボキシル基含有アクリル系ポリマー
100重量部に対し、フェノール樹脂25〜100重量
部、エポキシ樹脂5〜50重量部、反応抑制剤1〜20
重量部を配合してなる感熱型接着剤組成物。 - 【請求項2】 カルボキシル基含有アクリル系ポリマー
の組成が次の3成分 (a)アルキル基の炭素数が1〜12である(メタ)アクリル酸エステルの一種 以上 40〜79重量部 (b)アクリロニトリルまたはメタアクリロニトリル 20〜50重量部 (c)カルボキシル基含有の共重合可能なビニルモノマー 1〜10重量部 を含有するものである請求項1記載の感熱型接着剤組成
物。 - 【請求項3】 フェノール樹脂がレゾール型のフェノー
ル樹脂である請求項1記載の感熱型接着剤組成物。 - 【請求項4】 エポキシ樹脂がエポキシ基を2個以上有
し、エポキシ当量が150〜1000のものである請求
項1記載の感熱型接着剤組成物。 - 【請求項5】 反応抑制剤が有機酸無水物および芳香族
アミンよりなる群から選ばれた一種または二種以上であ
る請求項1記載の感熱型接着剤組成物。 - 【請求項6】 耐熱性フィルム上に、カルボキシル基含
有アクリル系ポリマ〜100重量部に対し、フェノール
樹脂25〜100重量部、エポキシ樹脂5〜50重量
部、反応抑制剤1〜20重量部を配合してなる感熱型接
着剤組成物を塗布してなる片面接着シート。 - 【請求項7】 セパレーター上に、カルボキシル基含有
アクリル系ポリマー100重量部に対し、フェノール樹
脂25〜100重量部、エポキシ樹脂 5〜50重量
部、反応抑制剤1〜20重量部を配合してなる感熱型接
着剤組成物を塗布乾燥せしめ、更にこれに別のセパレー
ターを貼付してなるノンサポート型接着剤シート。 - 【請求項8】 両面セパレータ上にカルボキシル基含有
アクリル系ポリマー100重量部に対し、フェノール樹
脂25〜100重量部、エポキシ樹脂5〜50重量部、
反応抑制剤1〜20重量部を配合してなる感圧接着剤組
成物を塗布、乾燥せしめ、これをロール状にしたノンサ
ポート型接着シート。 - 【請求項9】 不織布あるいはプラスチックフィルムを
芯材とし、両面にカルボキシル基含有アクリル系ポリマ
ー100重量部に対し、フェノール樹脂25〜100重
量部、エポキシ樹脂5〜50重量部、反応抑制剤1〜2
0重量部を配合してなる感圧接着剤組成物を塗布、乾燥
せしめ、両側あるいは片側にセパレーターを貼付してな
る両面接着テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3238911A JP2660885B2 (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 感熱型接着剤組成物及び接着シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3238911A JP2660885B2 (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 感熱型接着剤組成物及び接着シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0551569A true JPH0551569A (ja) | 1993-03-02 |
JP2660885B2 JP2660885B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=17037105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3238911A Expired - Fee Related JP2660885B2 (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 感熱型接着剤組成物及び接着シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2660885B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1568748A1 (en) * | 2004-02-25 | 2005-08-31 | Nitto Denko Corporation | Thermosetting adhesive or pressure-sensitive adhesive composition and thermosetting adhesive or pressure-sensitive adhesive tape or sheet |
JP2005272710A (ja) * | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Nitto Denko Corp | 接着剤組成物および接着シート |
JP2007049036A (ja) * | 2005-08-11 | 2007-02-22 | Nitto Denko Corp | 配線回路基板 |
CN100358960C (zh) * | 2004-03-02 | 2008-01-02 | 日东电工株式会社 | 热固型粘合·胶接带或片、及其制造方法 |
US7348057B2 (en) * | 2003-11-10 | 2008-03-25 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Acrylic adhesive sheet |
JP2009206530A (ja) * | 2009-06-16 | 2009-09-10 | Lintec Corp | シート剥離装置および方法 |
WO2011004710A1 (ja) * | 2009-07-09 | 2011-01-13 | 日東電工株式会社 | 熱硬化型接着テープ又はシート、フレキシブル印刷回路基板 |
JP2011162578A (ja) * | 2010-02-04 | 2011-08-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 粘接着シート |
JP2017031340A (ja) * | 2015-08-03 | 2017-02-09 | 京セラ株式会社 | シート状接着材及び部品パッケージ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03255186A (ja) * | 1990-03-05 | 1991-11-14 | Hitachi Chem Co Ltd | フレキシブル印刷配線板用の接着剤組成物、及びこれを用いたフレキシブル印刷配線板用基材、並びにフレキシブル印刷配線板 |
-
1991
- 1991-08-27 JP JP3238911A patent/JP2660885B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03255186A (ja) * | 1990-03-05 | 1991-11-14 | Hitachi Chem Co Ltd | フレキシブル印刷配線板用の接着剤組成物、及びこれを用いたフレキシブル印刷配線板用基材、並びにフレキシブル印刷配線板 |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7348057B2 (en) * | 2003-11-10 | 2008-03-25 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Acrylic adhesive sheet |
JP2005239830A (ja) * | 2004-02-25 | 2005-09-08 | Nitto Denko Corp | 熱硬化型粘接着剤組成物および熱硬化型粘接着テープ又はシート |
CN100358963C (zh) * | 2004-02-25 | 2008-01-02 | 日东电工株式会社 | 热固型粘合·胶接剂组合物及热固型粘合·胶接带或片 |
EP1568748A1 (en) * | 2004-02-25 | 2005-08-31 | Nitto Denko Corporation | Thermosetting adhesive or pressure-sensitive adhesive composition and thermosetting adhesive or pressure-sensitive adhesive tape or sheet |
JP2011202185A (ja) * | 2004-03-02 | 2011-10-13 | Nitto Denko Corp | 熱硬化型粘接着テープ又はシート、及びその製造方法 |
CN100358960C (zh) * | 2004-03-02 | 2008-01-02 | 日东电工株式会社 | 热固型粘合·胶接带或片、及其制造方法 |
US7390544B2 (en) | 2004-03-02 | 2008-06-24 | Nitto Denko Corporation | Thermosetting adhesive or pressure-sensitive adhesive tape or sheet, and process of producing the same |
JP4576140B2 (ja) * | 2004-03-25 | 2010-11-04 | 日東電工株式会社 | 接着剤組成物および接着シート |
JP2005272710A (ja) * | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Nitto Denko Corp | 接着剤組成物および接着シート |
US7556850B2 (en) | 2005-08-11 | 2009-07-07 | Nitto Denko Corporation | Wiring circuit board |
JP2007049036A (ja) * | 2005-08-11 | 2007-02-22 | Nitto Denko Corp | 配線回路基板 |
JP2009206530A (ja) * | 2009-06-16 | 2009-09-10 | Lintec Corp | シート剥離装置および方法 |
WO2011004710A1 (ja) * | 2009-07-09 | 2011-01-13 | 日東電工株式会社 | 熱硬化型接着テープ又はシート、フレキシブル印刷回路基板 |
JP5466702B2 (ja) * | 2009-07-09 | 2014-04-09 | 日東電工株式会社 | 熱硬化型接着テープ又はシート、フレキシブル印刷回路基板 |
JP2011162578A (ja) * | 2010-02-04 | 2011-08-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 粘接着シート |
JP2017031340A (ja) * | 2015-08-03 | 2017-02-09 | 京セラ株式会社 | シート状接着材及び部品パッケージ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2660885B2 (ja) | 1997-10-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4600640B2 (ja) | アクリル系接着剤シート | |
US5160783A (en) | Epoxy resin-impregnated glass cloth sheet having adhesive layer | |
JP2009084507A (ja) | 多層接着フィルム及びそれを用いたカバーレイフィルム、銅箔付き多層接着フィルム | |
CN102093667B (zh) | 环氧树脂组合物及用其制备的覆盖膜 | |
JP2660885B2 (ja) | 感熱型接着剤組成物及び接着シート | |
JP2002265906A (ja) | フレキシブルプリント配線板積層用接着剤組成物および接着フィルム | |
TWI417357B (zh) | 粘接片用樹脂組成物及利用此組成物之撓性印刷電路板用之粘接片 | |
JP4584619B2 (ja) | 難燃性接着剤組成物およびこれを用いた接着剤シート | |
KR20060051761A (ko) | 아크릴계 접착제 조성물 및 아크릴계 접착제 시트 | |
KR20060051762A (ko) | 아크릴계 난연성 접착제 조성물 및 아크릴계 난연성 접착제시트 | |
JPH10330696A (ja) | 多層配線板用接着フィルム | |
JP2004136631A (ja) | フレキシブルプリント配線板積層用接着剤組成物及び接着フィルム | |
JPS58142955A (ja) | 接着剤組成物 | |
JP4576140B2 (ja) | 接着剤組成物および接着シート | |
JP4855291B2 (ja) | 回路基板用カバーレイフィルム、多層回路基板及びフレキシブル回路基板 | |
JPH1046122A (ja) | 接着剤組成物 | |
JP3031795B2 (ja) | ボンディングシート | |
JP4526783B2 (ja) | フレキシブルプリント配線板積層用接着剤組成物および接着フィルム | |
JP2004146754A (ja) | フレキシブルプリント配線板積層用接着剤組成物及び接着フィルム | |
JP2722402B2 (ja) | フレキシブル印刷回路基板用の接着剤組成物 | |
JP2005139391A (ja) | アクリル系接着剤シート | |
JP2903661B2 (ja) | 接着剤組成物 | |
JP2006124654A (ja) | アクリル系接着剤組成物およびアクリル系接着剤シート | |
JPH0552872B2 (ja) | ||
JP6716676B2 (ja) | 樹脂組成物、接着テープ、樹脂組成物の製造方法および接着テープの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090613 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |