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JPH0548248A - プリント配線板洗浄装置 - Google Patents

プリント配線板洗浄装置

Info

Publication number
JPH0548248A
JPH0548248A JP19959491A JP19959491A JPH0548248A JP H0548248 A JPH0548248 A JP H0548248A JP 19959491 A JP19959491 A JP 19959491A JP 19959491 A JP19959491 A JP 19959491A JP H0548248 A JPH0548248 A JP H0548248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printed wiring
wiring board
cleaning
box
box body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP19959491A
Other languages
English (en)
Inventor
Eishirou Kawana
永四郎 川名
Hitoshi Ogawa
小川  均
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP19959491A priority Critical patent/JPH0548248A/ja
Publication of JPH0548248A publication Critical patent/JPH0548248A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は小径スルーホール内を十分洗浄するこ
とのできるプリント配線板洗浄装置を提供することを目
的とする。 【構成】洗浄すべきプリント配線板6を密閉室の一面の
壁と考えて、箱体2とプリント配線板6とで洗浄室3を
密閉する。このように密閉された洗浄室3内に加圧ポン
プ14により加圧洗浄液を供給し、プリント配線板6の
スルーホール内を洗浄液が強制的に通過するようにす
る。加圧された洗浄液によりスルーホール7内に捕獲さ
れていた空気が強制的に押し出され、スルーホール7の
内壁を確実に洗浄することができる。超音波振動子1
6,16’により加圧洗浄液に超音波振動を加えると洗
浄効果を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリント配線板洗浄装置
に関する。プリント配線板は、半導体の半導体の発展と
ともに今後大幅な伸長が期待されている。現在生産され
ているプリント配線板の製造方法を大別すると、サブト
ラクティブ法、パーシャルアディティブ法、フルアディ
ティブ法の3つの方法があり、電子機器、装置類の小型
化、高性能化及び多機能化の要求に伴い、それらに用い
られるプリント配線板にも高密度化、高集積化、微細回
路化が要求されている。
【0002】プリント配線板は穴加工、各種薬品処理等
の複数の工程を経て製造されるため、各工程間において
プリント配線板を洗浄する必要がある。プリント配線板
の高密度化、高集積化に伴いスルーホールの径も小さく
なってきているため、小径のスルーホール内を有効に洗
浄する方法及び装置が必要となってきている。
【0003】
【従来の技術】従来、以下のようなプリント配線板洗浄
装置が知られている。(a)水平にプリント配線板を搬
送しながら、スプレイによりプリント配線板に洗浄水を
吹きつけて洗浄する装置。(b)水平にプリント配線板
を搬送しながら、水槽に浸漬して洗浄する装置。この場
合、洗浄水に超音波振動を付加しながら洗浄する装置も
知られている。(c)クレーン等によりプリント配線板
を垂直に吊るして洗浄槽内に搬入し、洗浄水をプリント
配線板にスプレイする装置。(d)クレーン等によりプ
リント配線板を垂直に吊るして水槽内に搬入し、洗浄水
にプリント配線板を浸漬する装置。この場合、洗浄水に
超音波振動を付加する装置も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した(a),
(c)のプリント配線板表面に洗浄水をスプレイする洗
浄装置では、噴霧水はスルーホール内の空気によりスル
ーホールの内部に入りにくく、スルーホール内を十分に
洗浄できないという問題がある。多くの洗浄水はプリン
ト配線板表面を流れてしまい水の膜を形成するため、さ
らにスルーホール内部に噴霧水が入らなくなる。
【0005】(b),(d)の洗浄装置では、スルーホ
ールの径が小さくなると、スルーホール内に溜まった空
気のために、スルーホール内に洗浄水が入らなくなり、
スルーホール内を十分洗浄できないという問題がある。
超音波振動を洗浄水に加えても相当大きな振動を加えな
いとスルーホール内から空気を出すことはできない。ま
た、水の粘性により、スルーホール径が小さいとさらに
洗浄水はスルーホール内に入りにくくなる。
【0006】このようにいずれの洗浄装置でもプリント
配線板の表面は十分洗浄できるが、小径のスルーホール
又はビアホール内を有効に洗浄することはできないとい
う問題があった。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、小径のスルーホー
ル内を効率的に十分洗浄することのできるプリント配線
板洗浄装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では一端が開口し
た箱体にプリント配線板を押し当てることにより、密閉
された洗浄室を画成する。密閉洗浄室内に加圧洗浄液を
供給すると、密閉洗浄室の一面を形成するプリント配線
板のスルーホールを洗浄液が強制的に通過させられ、ス
ルーホール内を洗浄するようにしたものである。
【0009】このような原理に基づいた本発明の一側面
によると、一端が開口し内部に洗浄室を画成する箱体
と;前記箱体の開口に沿って互に離間して配置された複
数の搬送ロールと;前記搬送ロールに対向するように前
記箱体に取り付けられ、搬送ロールとの間に洗浄すべき
プリント配線板を挟持する複数の押さえロールと;前記
箱体の開口端全周に取り付けられた第1シール手段と;
前記箱体の開口を洗浄すべきプリント配線板で閉鎖して
洗浄室を密閉した後、該密閉洗浄室内に加圧洗浄液を供
給する手段と;前記搬送ロールを間欠的に駆動する第1
駆動手段と;前記第1シール手段が洗浄すべきプリント
配線板に当接して洗浄室内を密閉する第1位置と、該第
1シール手段がプリント配線板から離間する第2位置と
の間で前記箱体を駆動する第2駆動手段と;を具備した
ことを特徴とするプリント配線板洗浄装置が提供され
る。
【0010】本発明の他の側面によると、一端が開口し
内部に洗浄室を画成する箱体と;前記箱体の開口に沿っ
て互に離間して配置された複数の搬送ロールと;前記搬
送ロールに対向して配置され、搬送ロールとの間に洗浄
すべきプリント配線板を挟持する複数の押さえロール
と;前記押さえロールのうち2個が前記箱体の第1及び
第2側壁に沿って伸長するように配置されており、前記
箱体の第3及び第4側壁の両側先端部に前記押さえロー
ルの形状に対応する円弧状切欠きが設けられているこ
と;前記箱体の第3及び第4側壁の先端に取り付けられ
た第1シール手段と;前記箱体の円弧状切欠きに取り付
けられ押さえロールに当接する第2シール手段と;前記
箱体の開口を洗浄すべきプリント配線板で閉鎖して洗浄
室を密閉した後、該密閉洗浄室内に加圧洗浄液を供給す
る手段と;前記搬送ロールを連続的に駆動する第1駆動
手段と;を具備したことを特徴とするプリント配線板洗
浄装置が提供される。
【0011】
【作用】本発明によると、プリント配線板が密閉された
洗浄室の一面の壁を構成する。この構成により、加圧洗
浄液が密閉洗浄室内に供給されると、洗浄液がプリント
配線板のスルーホール内を強制的に通過させられ、シャ
ワーのように吹き出す。このためたとえスルーホールの
径が小さくとも、洗浄液がスルーホールを強制的に通過
させられることにより、スルーホールの内壁を効果的に
洗浄することが可能である。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。先ず図1を参照して本発明の第1実施例に
係る洗浄装置の概略構成について説明する。下端部の開
口した箱体2の内部には洗浄室3が画成され、箱体2の
開口端全周には、箱体の開口端に沿って搬送される洗浄
すべきプリント配線板6に当接して、洗浄室3内を密閉
するシール4が設けられている。
【0013】プリント配線板6は複数のスルーホール7
を有しており、複数の搬送ロール8及び押さえロール1
0により矢印A方向に間欠的に搬送される。押さえロー
ル10は図示しないバネ等の付勢手段により各搬送ロー
ル8方向に付勢されており、搬送ロール8と押さえロー
ル10の間にプリント配線板6を挟持して図示矢印A方
向に搬送するようになっている。
【0014】洗浄室3は管路12を介して加圧ポンプ1
4に接続されており、加圧ポンプ14を駆動すると管路
12を介して洗浄室3内に加圧された洗浄液が供給され
る。洗浄液としては一般的に水が採用されるが、他の洗
浄液も勿論採用することができる。
【0015】箱体2の外部には洗浄室3内に供給された
洗浄液に振動を与える超音波振動子16が設けられてお
り、超音波振動子16に連結された振動板18が洗浄室
3内に伸長している。超音波振動子16を洗浄室3の外
部に設けたことにより、洗浄室3内に高圧の洗浄液を供
給することが可能である。洗浄室3内に供給される洗浄
液の圧力がそれほど高くないときには、代案として超音
波振動子16’を洗浄室3の内部に設けるようにしても
よい。
【0016】箱体2の外側には洗浄液の飛散を防止する
ために外側槽20が設けられており、箱体2の下側には
洗浄すべきプリント配線板6のスルーホール7を通過し
た洗浄液を受け取る洗浄液受け取り槽22が設けられて
おり、弁24を開くことにより洗浄液が受け取り槽22
から排水される。
【0017】然して、洗浄すべきプリント配線板6は搬
送ロール8を駆動することにより、搬送ロール8と押さ
えロール10の間に挟持されながら、矢印A方向に搬送
され、図示の状態で停止させられる。この状態ではシー
ル4がプリント配線板6の上面に当接し、洗浄室3内が
密閉される。
【0018】このように密閉された洗浄室3内に加圧ポ
ンプ14により洗浄液を供給する。加圧ポンプ14の圧
力を2〜3kg/cm2 以上とし、吐出容量の多いポン
プを採用することにより、プリント配線板6のスルーホ
ール7より排出される量よりも多量の洗浄液を洗浄室3
内に送り込むことが可能であるため、洗浄室3内の洗浄
液の圧力が高く維持され、プリント配線板6のスルーホ
ール7を通過して洗浄液がシャワーのように噴出する。
このように洗浄液がスルーホール7を強制的に通過させ
られることにより、スルーホール7の内壁が洗浄され
る。
【0019】超音波振動子16により洗浄室3内に供給
された加圧洗浄液に振動を加えることにより、スルーホ
ール7の内壁の洗浄効果を高めることができる。特に本
実施例のように超音波振動子16を箱体2の外部に設
け、振動板18を洗浄室3内に伸長するように設けるこ
とにより、洗浄室3内の洗浄液の圧力を高くすることが
可能であり洗浄力の向上を計ることができる。
【0020】次に図2を参照して本発明の第2実施例に
係る洗浄装置の構成について説明する。図2に示した実
施例の説明においては、洗浄室内に洗浄液を供給する加
圧ポンプ及び洗浄液に振動を与える超音波振動子は省略
されているが、これらは実際には上述した第1実施例と
同様に配置され、同様な機能を発揮するようになってい
る。図2(B)は洗浄装置の側面図、図2(A)は図2
(B)のA−A線断面図、図2(C)は図2(B)のC
−C線断面図である。
【0021】図2(B)に示すように、箱体26はU形
状本体28とプリント配線板搬送方向に伸長する一対の
側板30とから構成される。このように構成された箱体
26の開口端全周には洗浄すべきプリント配線板の面を
シールするシール32が取り付けられており、U形状本
体28と側板30との間にはシール34が設けられてい
る。
【0022】一対の側板30はその両端部においてそれ
ぞれ反対方向のねじの切られた幅変更シャフト36に螺
合している。幅変更シャフト36を回転することによ
り、一対の側板30は互いに近づく方向に又は互いに遠
ざかる方向に移動される。
【0023】箱体26の開口に沿って複数の搬送ロール
38が設けられており、中央部の2個の搬送ロール38
に対向して搬送ロール方向に付勢された押さえロール4
0が側板30に回転可能に設けられている。押さえロー
ル40のシャフト40aと側板30との間には、軸受を
兼ねたリング状のシャフトシール42が設けられてい
る。シール32,34,42は例えばネオプレンゴム、
天然ゴム、テフロン等から形成される。
【0024】図2(A)では、明瞭化のために中側の2
本の搬送ロール38は省略されている。搬送ロール38
のシャフト38aは図示しない駆動手段に連結されてお
り、この駆動手段により、搬送ロール38が間欠的に駆
動される。
【0025】この実施例のように箱体26を構成する一
対の側板30を互に近づく方向又は遠ざかる方向に移動
可能に構成したことにより、幅の異なるプリント配線板
を洗浄するとき、プリント配線板の幅に合わせて一定の
範囲内で洗浄室の幅を変更可能である。
【0026】また、長さの異なるプリント配線板を洗浄
可能とするため、洗浄室を画成する箱体26のプリント
配線板搬送方向の長さは、洗浄すべき一番長さの短いプ
リント配線板の長さよりも短く形成する。そして、プリ
ント配線板の搬送方式は間欠送りとし、搬送量はプリン
ト配線板の洗浄部分が少しずつ重なる量とする。これに
よりプリント配線板の全長が順次洗浄でき、長さの短い
洗浄室で長さの異なる複数種類のプリント配線板の洗浄
が可能となる。
【0027】また、プリント配線板の搬送時にシール3
2がプリント配線板表面に当接して擦り傷ができること
を防止するため、プリント配線板搬送時には図示しない
駆動手段により箱体26を上方に移動させて、プリント
配線板との間に隙間を形成するようにする。プリント配
線板洗浄時には、箱体26を下降させてシール32をプ
リント配線板に当接させ、洗浄室内を密閉する。
【0028】次に図3を参照して本発明の第3実施例に
係る洗浄装置の構成について説明する。図3では加圧ポ
ンプ及び超音波振動子は省略されているが、実際にはこ
れらは図1に示した実施例と同様に配置されており、同
様に機能する。
【0029】図3(B)を参照すると、洗浄室を画成す
る箱体46は上述した第2実施例と同様にU形状本体4
8と一対の側板50とから構成される。側板50の下端
面には洗浄すべきプリント配線板に当接するシール52
が設けられており、U形状本体48と側板50との間に
はシール54が設けられている。
【0030】シール52は図4に示すような断面形状を
しており、洗浄室内の水圧により矢印A方向に閉じ、洗
浄すべきプリント配線板との密着性が向上するように考
慮されている。シール52,54は例えばネオプレンゴ
ム、天然ゴム、テフロン等から形成される。
【0031】一対の側板50は上述した第2実施例と同
様に、幅変更シャフト56を回転することにより互に近
づく方向又は遠ざかる方向に移動される。これにより、
幅の異なるプリント配線板に合わせて洗浄室の幅を変更
可能である。
【0032】箱体46の開口端に沿って複数の搬送ロー
ル58が配置されており、各々の搬送ロール58に対向
して押さえロール60がバネ等の付勢手段により搬送ロ
ール方向に付勢されて設けられている。両端の押さえロ
ール60を受け入れるように側板50の両側先端部には
円弧状の切欠が形成されており、この円弧状切欠部分の
側板50に押さえロール60に当接するローラーシール
64が取り付けられている。ローラーシール64もネオ
プレンゴム、天然ゴム、テフロン等から形成される。
【0033】さらに、側板50と押さえロール60のシ
ャフト60aとの間には軸受を兼ねたリング状シール6
2が設けられている。本実施例も上述した第2実施例と
同様に、明瞭化のために図3(A)において中心側の2
本の搬送ロール58が省略されている。
【0034】本実施例でも上述した第2実施例と同様
に、幅変更シャフト56を回転することにより、洗浄室
の幅をプリント配線板の幅に合わせて変更することが可
能である。また、本実施例では押さえロール60部分で
洗浄室内を密閉するローラーシール方式を採用している
ため、洗浄すべきプリント配線板を連続的に搬送するこ
とができ、長さの異なるプリント配線板でも搬送しなが
らその全長を容易に洗浄することができる。
【0035】さらにローラーシール方式を採用している
ため、プリント配線板搬送方向と直交するシールを洗浄
室を画成する箱体46に設ける必要がないため、洗浄室
をプリント配線板で閉じたままでプリント配線板の搬送
を行っても、プリント配線板表面に擦り傷が発生するこ
とはない。
【0036】次に図5を参照して図2に示したような面
シール洗浄装置を複数個プリント配線板搬送方向に設け
た実施例について説明する。図5(A)はプリント配線
板を上面より洗浄する多段面シールの実施例であり、図
2のように構成された3台の洗浄装置66a,66b,
66cがプリント配線板72搬送方向に並設されてい
る。各洗浄装置の外部には超音波振動装置68が取り付
けられており、洗浄室内部には超音波振動装置68に連
結された振動部材70が設けられている。
【0037】プリント配線板72は搬送ロール74と押
さえロール76により図示矢印方向に間欠的に搬送され
る。洗浄装置66a及び66bは下方に移動して洗浄室
内を密閉しており、これらの洗浄装置によりプリント配
線板72の洗浄が行われている。一方、洗浄装置66c
は上方に移動しており、この状態でプリント配線板72
が洗浄装置66c内に送りこまれてもプリント配線板に
擦り傷がつくことはない。
【0038】複数個設けられたセンサ78により洗浄す
べきプリント配線板72の先端を検出して、搬送ロール
74の駆動制御、各洗浄装置66a,66b,66cの
上下動の制御及び各洗浄装置の密閉洗浄室内への加圧洗
浄液の供給を制御するようにする。
【0039】図5(B)は下面よりプリント配線板72
を洗浄する実施例であり、各洗浄装置80a,80b及
び80cを洗浄すべきプリント配線板72の下側に設け
ている点が図5(A)と相違し、他の構成は同様であ
る。
【0040】次に図6を参照して図3に示したローラー
シール洗浄装置をプリント配線板搬送方向に複数個設け
た多段ローラーシール洗浄装置の実施例について説明す
る。図6(A)はプリント配線板72を上面から洗浄す
る多段ローラーシール洗浄装置の実施例であり、各洗浄
装置82a〜82cが画成する洗浄室は常に閉じてお
り、プリント配線板72は搬送ロール74及び押さえロ
ール76により連続的に搬送されながら洗浄される。複
数個設けられたセンサ78により洗浄すべきプリント配
線板72の先端を検出し、この検出信号に基づいて各洗
浄装置82a〜82cの洗浄室内へ供給する加圧洗浄液
の供給を制御する。
【0041】図6(B)はプリント配線板72を下面か
ら洗浄する多段ローラーシール洗浄装置の実施例であ
り、各洗浄装置84a,84b及び84cが洗浄すべき
プリント配線板72の下側に設けられている。図6
(B)の他の構成は図6(A)の構成と同様である。
【0042】図5(B)及び図6(B)の洗浄室が上向
きの洗浄装置を複数個組み合わせた実施例では、洗浄液
を節約することが可能である。また、特に図示しない
が、洗浄室が下向きの洗浄装置と上向きの洗浄装置とを
交互に配列するようにしても良い。
【0043】次に図7を参照して洗浄装置を一つ使用す
る所謂一段洗浄の場合のプリント配線板の搬送方法につ
いて説明する。洗浄装置のプリント配線板搬送方向の長
さは、洗浄すべきプリント配線板72の長さに比較して
短く形成されている。
【0044】先ず、図7(A)に示すようにプリント配
線板72の先端の1/3部分72aの洗浄を行い、次い
で図7(B)に示すようにプリント配線板72の中央部
分72bの洗浄を行う。この場合Eで示す部分は第1回
目と第2回目の洗浄で重ねて洗浄する。ついで、図7
(C)に示すようにプリント配線板72の後端1/3部
分72cの洗浄を行う。このように3回の洗浄により、
プリント配線板72の全面の洗浄を行うことができる。
【0045】上述した実施例では3回の洗浄によりプリ
ント配線板72の全面を洗浄しているが、洗浄装置のプ
リント配線板搬送方向の長さを変えることにより、2回
の洗浄でプリント配線板全面を洗浄することも可能であ
り、あるいは4回以上の洗浄でプリント配線板全面を洗
浄するように構成することもできる。
【0046】次に図8を参照して、洗浄装置を2台設け
た2段洗浄について説明する。図8(A)及び図8
(B)の洗浄工程は、図7の(A)及び(B)に示した
洗浄工程と同様であり、一段目の洗浄装置でプリント配
線板72の部分72a及び72bをそれぞれ洗浄する。
図8(C)の洗浄工程では、プリント配線板72の後端
1/3部分72cを一段目の洗浄装置で洗浄するととも
に、プリント配線板72の先端1/3部分72aを2段
目の洗浄装置で洗浄する。
【0047】次いで、図8(D)ではプリント配線板7
2の中央部分72bが2段目の洗浄装置で洗浄され、そ
の後図8(E)でプリント配線板72の後端1/3部分
72cが2段目の洗浄装置で洗浄される。これにより、
プリント配線板72のすべての部分が2回洗浄されたこ
とになる。
【0048】以下、本発明のプリント配線板洗浄装置の
適用分野について説明する。 (a)ホーニング加工後及びスクラブ研磨後の洗浄 プリント配線板の細線高密度化が進みスルーホール径が
小さくなってきたため、ホーニング加工後及びスクラブ
研磨後に従来方法によりプリント配線板を洗浄しても洗
浄液のスルーホール通過が困難となり、洗浄不良が発生
する。しかし、本発明の洗浄装置を採用することによ
り、スルーホール内を洗浄液が通過し、砥粒を押し出す
ため、スルーホール内を十分洗浄することができる。
【0049】(b)穴加工後の洗浄 ドリルによりプリント配線板に穴を形成した後に本発明
の洗浄装置で洗浄することにより、穴内を洗浄液が通過
し切粉を押し出すため、穴内を十分に洗浄することがで
きる。
【0050】(c)各種薬品処理後の洗浄 プリント配線板の製造工程では、各種薬品による処理が
必要となるが、本発明の洗浄装置でプリント配線板を洗
浄することにより、スルーホール内を洗浄液が通過し、
残存薬品を押し出すため、スルーホール内を十分に洗浄
することができる。
【0051】(d)現像装置への適用 プリント配線板の細線高密度化が進みスルーホールの径
が小さくなったため、パターン鍍金法によるプリント配
線板の製造が多くなった。パターン鍍金法では、従来の
現像方法を使用するとスルーホール内に現像液が十分に
入らないため、スルーホール内に入った不要のレジスト
が現像残りとして残存する。このためスルーホール内に
鍍金がつかず不良となる。
【0052】しかし、本発明の洗浄装置を現像装置とし
て採用することにより、加圧によりスルーホール内を現
像液が強制通過してスルーホール内を洗浄するので、ス
ルーホール内にレジストが残らないためスルーホール不
良を削減できる。
【0053】(e)レジスト剥離装置への適用 パネル鍍金法によるプリント配線板の製造では、従来は
ドライフィルムによるテンティング法で回路形成をして
おり、この場合、スプレイで表面のレジストを剥離すれ
ば十分であった。しかし、プリント配線板の細線高密度
化が進み、最近では電着ホトレジスト(ホトED)が開
発され、スルーホールの内壁にエッチングレジストが塗
布されるようになってきた。
【0054】このため、回路形成後にスルーホール内の
レジストを剥離して除去する必要が生じ、従来のスプレ
イ形式のレジスト剥離装置ではスルーホール内のレジス
トの除去が不十分となり、組立工程で半田不良の発生が
多くなる。本発明の洗浄装置をレジスト剥離装置として
採用することにより、スルーホール内を剥離剤が強制的
に通過するため、スルーホール内のレジストを十分除去
することができ、半田不良の発生を防止することができ
る。
【0055】(f)スミヤ除去装置への適用 スルーホールの径が小さくなってくるとドリル加工後に
スミヤを除去する従来のスミヤ除去装置では、スルーホ
ール内に除去剤が十分入り込まなくなり、処理ムラの発
生がでる危険がある。本発明の洗浄装置をスミヤ除去装
置として採用するとスルーホール内をスミヤ除去剤が十
分通過するため、プリント配線板が高多層化しスルーホ
ールが小径化した場合にも、スミヤを有効に除去するこ
とができる。
【0056】(g)穴埋めインクの除去装置への適用 穴埋め法により回路形成をした後、スルーホール内のイ
ンクを除去する必要があるが、インクが固くスルーホー
ル内からのインクの除去が困難となり、インク残りによ
る半田付け不良等が発生する場合がある。本発明の洗浄
装置をインク除去装置に採用すると、インク除去剤に超
音波振動を加えるため、インクの溶解が早く進み、スル
ーホールが開通する。スルーホールが開通すると除去剤
が強制的にスルーホール内を通過させられるので、スル
ーホール内のインク残りが解消される。
【0057】
【発明の効果】本発明のプリント配線板洗浄装置は以上
詳述したように構成したので、小径スルーホール内を効
率良く十分洗浄できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の断面図である。
【図2】面シール洗浄室を画成する洗浄装置の構造を示
す図である。
【図3】ローラーシール洗浄室を画成する洗浄装置の構
造を示す図である。
【図4】図3のS部分拡大図である。
【図5】多段面シール洗浄室を設けた洗浄装置の説明図
である。
【図6】多段ローラーシール洗浄室を設けた洗浄装置の
説明図である。
【図7】洗浄装置を一台設けて段階的に洗浄を行う時の
説明図である。
【図8】洗浄装置を二台設けて段階的に洗浄を行う時の
説明図である。
【符号の説明】
2 箱体 3 洗浄室 4 シール 6 プリント配線板 7 スルーホール 8 搬送ロール 10 押さえロール 14 加圧ポンプ 16,16’超音波振動子 18 振動板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が開口し内部に洗浄室(3) を画成す
    る箱体(2,26)と;前記箱体(2,26)の開口に沿って互に離
    間して配置された複数の搬送ロール(8,38)と;前記搬送
    ロール(8,38)に対向するように前記箱体(2,26)に取り付
    けられ、搬送ロール(8,38)との間に洗浄すべきプリント
    配線板(6) を挟持する複数の押さえロール(10,40) と;
    前記箱体(2,26)の開口端全周に取り付けられた第1シー
    ル手段(4,32)と;前記箱体(2,26)の開口を洗浄すべきプ
    リント配線板(6) で閉鎖して洗浄室(3)を密閉した後、
    該密閉洗浄室(3) 内に加圧洗浄液を供給する手段(14)
    と;前記搬送ロール(8,32)を間欠的に駆動する第1駆動
    手段と;前記第1シール手段(4,32)が洗浄すべきプリン
    ト配線板(6) に当接して洗浄室(3) 内を密閉する第1位
    置と、該第1シール手段(4,32)がプリント配線板(6) か
    ら離間する第2位置との間で前記箱体(2,26)を駆動する
    第2駆動手段と;を具備したことを特徴とするプリント
    配線板洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記密閉洗浄室(3) 内に供給された加圧
    洗浄液に振動を発生させる手段(16,16')をさらに設けた
    ことを特徴とする請求項1 記載のプリント配線板洗浄装
    置。
  3. 【請求項3】 前記箱体(26)をU形状本体(28)とプリン
    ト配線板搬送方向に伸長する一対の側板(30)とから構成
    し、前記U形状本体(28)と前記側板(30)との間に第2シ
    ール手段(34)を設け、前記側板(30)を互に近づく方向及
    び互いに遠ざかる方向に駆動する第3駆動手段(36)を設
    けたことを特徴とする請求項1又は2記載のプリント配
    線板洗浄装置。
  4. 【請求項4】 一端が開口し内部に洗浄室を画成する箱
    体(46)と;前記箱体(46)の開口に沿って互に離間して配
    置された複数の搬送ロール(58)と;前記搬送ロール(58)
    に対向して配置され、搬送ロール(58)との間に洗浄すべ
    きプリント配線板を挟持する複数の押さえロール(60)
    と;前記押さえロール(60)のうち2個が前記箱体(46)の
    第1及び第2側壁に沿って伸長するように配置されてお
    り、前記箱体(46)の第3及び第4側壁の両側先端部に前
    記押さえロール(60)の形状に対応する円弧状切欠きが設
    けられていること;前記箱体(46)の第3及び第4側壁の
    先端に取り付けられた第1シール手段(52)と;前記箱体
    (46)の円弧状切欠きに取り付けられ押さえロール(60)に
    当接する第2シール手段(64)と;前記箱体(46)の開口を
    洗浄すべきプリント配線板で閉鎖して洗浄室を密閉した
    後、該密閉洗浄室内に加圧洗浄液を供給する手段(14)
    と;前記搬送ロール(58)を連続的に駆動する第1駆動手
    段と;を具備したことを特徴とするプリント配線板洗浄
    装置。
  5. 【請求項5】 前記密閉洗浄室内に供給された加圧洗浄
    液に振動を発生させる手段(16,16')をさらに設けたこと
    を特徴とする請求項4記載のプリント配線板洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記箱体(46)を前記第1及び第2側壁を
    有するU形状本体(48)と、前記第3及び第4側壁を形成
    する一対の側板(50)とから構成し、前記U形状本体(48)
    と前記側板(50)との間に第3シール手段(54)を設け、前
    記側板(50)を互に近づく方向及び互に遠ざかる方向に駆
    動する第2駆動手段(56)を設けたことを特徴とする請求
    項4又は5記載のプリント配線板洗浄装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のプリン
    ト配線板洗浄装置をプリント配線板の搬送方向に沿って
    複数個設けたことを特徴とするプリント配線板洗浄装
    置。
  8. 【請求項8】 プリント配線板を検出するセンサ(78)を
    各洗浄装置の入口側に設け、各センサ(78)の検出信号に
    基づいてすぐ下流側の洗浄装置の動作を制御する制御手
    段を設けたことを特徴とする請求項7記載のプリント配
    線板洗浄装置。
JP19959491A 1991-08-08 1991-08-08 プリント配線板洗浄装置 Withdrawn JPH0548248A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1301635C (zh) * 1999-12-17 2007-02-21 松下电器产业株式会社 电路基片的制造方法及其制造装置
JP2012079826A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Fujifilm Corp 搬送キャリア及びその製造方法
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