JP2004016997A - 基板の処理装置及び処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板をリンス液でリンス処理するリンス室5と、このリンス室に上記基板の搬送方向に沿って配置されるとともに、上記リンス液を上記基板の搬送方向と交差する方向に沿って供給する複数のリンス液供給装置17〜19と、複数のリンス液供給装置から供給されたリンス液をそれぞれのリンス液供給装置ごとに分けて回収する第1乃至第3の回収部を有する貯液槽56と、この貯液槽56によって分けて回収されたリンス液をそれぞれ上記基板の搬送方向の1つ上流のリンス液供給装置に戻す第1乃至第3の戻し管とを具備する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は処理液によって処理された基板をリンス液でリンス処理する基板の処理装置及び処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、液晶表示装置に用いられるガラス製の基板には回路パターンが形成される。基板に回路パターンを形成するにはリソグラフィープロセスが採用される。リソグラフィープロセスは周知のように上記基板にレジストを塗布し、このレジストに回路パターンが形成されたマスクを介して光を照射する。
【0003】
つぎに、レジストの光が照射されない部分或いは光が照射された部分を除去し、基板のレジストが除去された部分をエッチングし、エッチング後にレジストを除去するなどの一連の工程を複数回繰り返すことで、上記基板に回路パターンを形成する。
【0004】
このようなリソグラフィープロセスにおいては、上記基板にエッチング液或いはエッチング後にレジストを除去する剥離液などの処理液によって基板を処理する処理工程が必要となる。
【0005】
基板の板面を処理液によって処理する場合、たとえば基板を搬送ローラにより処理室に搬送するとともに、この処理室内で基板に処理液を供給して所望の処理を行うようにしている。
【0006】
処理液によって処理された基板はリンス室に搬送される。このリンス室では基板にリンス液が供給される。それによって、基板に付着した処理液が除去されるから、処理液による基板に対する処理を停止することができる。つまり、基板には処理液によって所望する状態まで処理が行われ、その状態でリンス液によってリンスされて処理が停止することになる。
【0007】
リンス室によってリンス処理がなされた基板は洗浄室に搬送され、ここで洗浄液により洗浄処理されて基板の汚れが除去される。リンス液や洗浄液としてはほとんどの場合、純水が用いられる。
【0008】
上記リンス室で基板にリンス液を供給する方法としては、基板の搬送方向と交差する方向に沿って複数のノズル体を所定間隔で配置し、各ノズル体から基板の上面に向かってリンス液を噴射したり、基板の搬送方向と交差する方向に沿ってアクアナイフを配置し、このアクアナイフの下端の長手方向ほぼ全長にわたって開口形成された細長いスリットからリンス液を噴射するなどのことが行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、純水からなるリンス液は比較的高価であるから、ランニングコストの低減を図るためには、基板をリンス処理したリンス液を回収して繰り返して使用するということが行われている。
【0010】
しかしながら、基板の搬送方向と交差する方向に配置された複数のノズル体やアクアナイフから基板の上面に供給されたリンス液を回収すると、そのリンス液には基板に付着残留していた全ての処理液が含まれている。そのため、基板に供給されたリンス液を回収しても、リンス液の純度が大幅に低下しているから、リンス効果などの点で有効に再使用することができないということがある。
【0011】
複数のノズル体やアクアナイフから基板の上面に供給されたリンス液は処理液と混合して基板の上面に残留することがある。その場合、リンス室での基板のリンス処理が確実に行われないことになるから、残留する処理液により基板に対する処理が必要以上に進行したり、つぎの洗浄室での洗浄に時間が掛かったり、洗浄室で用いられる洗浄液の純度が低下し、洗浄液の再使用に制限を受けるなどのことがある。
【0012】
この発明はリンス室で基板に供給されたリンス液を、有効に再利用することができるようにした基板の処理装置及び処理方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、基板を所定方向に搬送しながらリンス液でリンスする基板の処理装置において、
上記基板を上記リンス液でリンス処理するリンス室と、
このリンス室に上記基板の搬送方向に沿って配置されるとともに、上記リンス液を上記基板の搬送方向と交差する方向に沿って供給する複数のリンス液供給手段と、
複数のリンス液供給手段から供給されたリンス液をそれぞれのリンス液供給手段ごとに分けて回収するリンス液回収手段と、
このリンス液回収手段によって分けて回収されたリンス液をそれぞれ上記基板の搬送方向の1つ上流のリンス液供給手段に戻すリンス液循環手段と、
を具備したことを特徴とする基板の処理装置にある。
【0014】
請求項2の発明は、上記リンス液供給手段は、上面が開口し内部を空間部とした細長い容器状の筐体と、この筐体内の空間部を下端が連通部によって連通しかつ上記筐体の長手方向と交差する前後方向に位置する第1の空間部と第2の空間部とに隔別した仕切り部材と、上記筐体の前後方向後方に位置する上記第1の空間部にリンス液を供給しこのリンス液を上記連通部を通じて上記第2の空間部の上端開口から上記筐体の前面に沿って流出落下させる給液部とを具備したことを特徴とする請求項1記載の基板の処理装置にある。
【0015】
請求項3の発明は、上記リンス液回収手段は、上記リンス室内を上記複数のリンス液供給手段に対応する複数の回収部に区画した仕切り体と、清浄なリンス液を貯える第1の貯液部及び上記各回収部からのリンス液を貯える複数の第2の貯液部を有する貯液槽とを備え、
上記リンス液循環手段は、上記貯液槽の各貯液部に一端を連通させた複数の戻し管を有し、その1つの戻し管は1つの貯液部に貯えられた清浄なリンス液を最下流に位置するリンス液供給手段に供給し、残りの戻し管は他の貯液部に貯えられたリンス液をそのリンス液を回収した回収部よりも1つ上流のリンス液供給手段に供給することを特徴とする請求項1記載の基板の処理装置にある。
【0016】
請求項4の発明は、最も上流側の回収部には、この回収部に回収されたリンス液を廃棄する廃棄管が接続されていることを特徴とする請求項3記載の基板の処理装置にある。
【0017】
請求項5の発明は、基板を所定方向に搬送しながらリンス液でリンスする基板の処理方法において、
上記基板の搬送方向に沿う複数箇所からこの基板の搬送方向と交差する方向にリンス液をそれぞれ供給するとともに、上記基板の搬送方向上流側から下流側にゆくにつれて上記基板に清浄度の高いリンス液を供給することを特徴とする基板の処理方法にある。
【0018】
請求項6の発明は、基板に供給されたリンス液を各供給箇所ごとに分けて回収する工程と、
それぞれの供給箇所から回収されたそれぞれのリンス液を1つ上流に位置する供給箇所に戻して循環供給する工程と、
を具備したことを特徴とする請求項5記載の基板の処理方法にある。
【0019】
この発明によれば、リンス液を、基板の搬送方向に沿って配置された複数のリンス液供給手段から基板の搬送方向と交差する方向に供給するため、リンス液を各リンス液供給手段から供給されたリンス液ごとに回収することが可能となるから、回収されたリンス液を1つ上流側のリンス液供給手段に戻すことで、リンス効果の低下を招くことなく再利用することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態を説明する。
【0021】
図1はこの発明の一実施の形態に係る処理装置の概略的構成を示す。この処理装置は箱形状の装置本体1を備えている。この装置本体1内は仕切り板2によってローディング室3、処理室4、リンス室5、洗浄室6、乾燥処理室7及びアンローディング室8に順次区画されている。
【0022】
上記仕切り板2にはシャッタ11によって開閉される通孔12が形成されている。上記装置本体1内には各室2〜8にわたって搬送手段を形成する複数の搬送ローラ13を有する搬送軸14が所定間隔で回転可能に設けられ、図示しない駆動機構によって回転駆動されるようになっている。
【0023】
上記ローディング室3には未処理のガラス基板や半導体ウエハなどの基板Wが供給される。上記ローディング室3に供給された基板Wは処理室4に搬送される。処理室4には基板Wにエッチング液や現像液などの処理液を噴射する複数のシャワ−ノズル15が設けられている。それによって、基板Wは処理室4で処理液によって処理されるようになっている。
【0024】
上記処理室4で処理された基板Wは上記リンス室5に搬送される。基板Wはこのリンス室5で後述するように純水からなるリンス液によって処理液が洗い流されるリンス処理が行われる。
【0025】
上記リンス室5でリンス処理された基板Wは、上記洗浄室6に搬送され、この洗浄室6で純水からなる洗浄液によって後述するごとく洗浄されて汚れが除去される。そして、洗浄室6で洗浄された基板Wは上記乾燥処理室7搬送される。
【0026】
上記乾燥処理室7には基板Wの上下面に向けて清浄な圧縮気体を基板Wの搬送方向上流側に向けて噴射する一対のエアーナイフ16が配設されている。それによって、基板Wの上下面は一対のエアーナイフ16から噴射される圧縮空気によって乾燥処理される。上記乾燥処理室7で乾燥処理された基板Wはアンローディング室8に搬送され、ここから次の工程に供給されるようになっている。
【0027】
図2と図3に示すように、上記リンス室5の幅方向一側には、基板Wの搬送方向に沿って所定間隔でリンス液供給手段を構成する複数、この実施の形態では第1乃至第3のリンス液供給装置17〜19が搬送ローラ13によって搬送される基板Wの上方に配設されている。なお、第1のリンス液供給装置17が基板Wの搬送方向の最も下流側に位置し、第3のリンス液供給装置19が最も上流側に位置している。
【0028】
図4と図5に示すように、上記各リンス液供給装置17〜19は筐体21を有する。この筐体21は断面形状がほぼL字状に折り曲げられた後板22、この後板22の水平部分の前端に下端部の内面を固着した前板23及び後板22と前板23との長手方向両端に固着された一対の側板24(一方のみ図示)とによって上面が開口した細長い容器状に形成されている。上記前板23の後板22に固着された箇所よりも下端側は筐体21から離れる方向に向かって所定の角度で傾斜した案内面25に形成されている。
【0029】
上記筐体21は前板23の下端の上記案内面25を、上記基板Wの搬送方向と交差する幅方向一側の上方に位置させて配設され、図示しない高さ調整機構によって高さ調整可能に保持されている。
【0030】
上記筐体21の後板22の上端部内面には、この本体21の長手方向全長にわたる長さの取付け板31の幅方向の後端面が接合固定されている。この取付け板31には長手方向中途部にねじ孔からなる供給部としての供給孔32が穿設されている。
【0031】
図5に示すように、上記供給孔32には接続口体33が接続されている。各供給装置17〜19の接続口体33にはそれぞれ第1乃至第3の戻し管27〜29の一端が接続されている。各戻し管27〜29から供給装置17〜19には後述するように純水からなるリンス液が供給されるようになっている。
【0032】
上記筐体21の空間部内には仕切り部材35が設けられている。この仕切り部材35の上端部には図4に示すように上下方向に沿って細長い複数の長孔36が上下方向と交差する長手方向に沿って所定間隔で形成されている。この仕切り部材35は、上記長孔36を介してねじ37により、上記取付け板31の幅方向前端面に取付けられている。この仕切り部材35は上記本体21内の空間部を上記後板22側の第1の空間部38と、上記前板23側の第2の空間部39とに隔別している。
【0033】
上記仕切り部材35は、板材をほぼクランク状に曲成してなり、中途部には上記供給孔32の下方に対向位置する受け面41が形成されている。この受け面41は上記筐体21の後板22側に向かって低く傾斜している。上記供給孔32から供給されたリンス液は上記受け面41に落下する。
【0034】
リンス液は上記受け面41から仕切り部材35の一側面に沿って筐体21内の第1の空間部38に円滑に流入する。そのため、処理液を筐体21内に供給する際に、泡立ちが発生するのを防止することができる。
【0035】
上記仕切り部材35の下端と、上記筐体21の内底面との間は、所定の隙間の連通部としての第1の抵抗流路42に形成されている。上記供給孔32から第1の空間部38に供給された処理液は、上記第1の抵抗流路42を通って上記第2の空間部39の下端部へ流入する。
【0036】
上記仕切り部材35は、上端の長孔36を介してねじ37により取付け板31に取付けられているから、上下方向の取付け位置を調整することで、上記第1の抵抗流路42の間隔を設定することができる。それによって、第1の空間部38から第2の空間部39に流入する処理液の流入抵抗を調整することができる。つまり、第1の空間部38から第2の空間部39に流入する処理液の流速の設定が可能となっている。
【0037】
上記前板23の内面上端部には、前後方向に沿う幅寸法が第2の空間部39の前後方向に沿う幅寸法に比べて十分に小さく設定された帯板状の取付け板44が幅方向一端を固着してほぼ水平に設けられている。
【0038】
上記取付け板44の上面には帯板状の流路調整部材45の幅方向一端がねじ46によって取付け固定されている。この流路調整部材45の幅方向一端には、図5に示すように幅方向に沿って細長い複数の長孔45a(1つのみ図示)が長手方向に沿って所定間隔で形成され、この長孔45aを介して上記ねじ46が上記取付け板44に螺合されている。
【0039】
上記流路調整部材45の幅方向他端と、上記仕切り部材35の第2の空間部39側を向いた側面との間には、上記第1の空間部38から第2の空間部39に流入した処理液が第2の空間部39の開放した上面から流出する際に通過する第2の抵抗流路47に形成されている。この第2の抵抗流路47の間隔は、上記流路調整部材45の固定位置を筐体21の前後方向に沿ってスライドさせることで調整可能となっている。
【0040】
上記第1の空間部38に供給され、上記第1の抵抗流路42で減速されて第2の空間部39に流入したリンス液は、上記第2の抵抗流路47でさらに減速されてから筐体21の前板23の上端を乗り越えてこの前板23の前面に沿って自然落下することになる。
【0041】
前板23に沿って落下したリンス液は、その下端の案内面25にガイドされて流れる。つまり、リンス液は基板Wの上面を、その基板Wの搬送方向と交差する幅方向一端から他端に向かって流れ、その他端からリンス室5の底部に落下することになる。
【0042】
なお、リンス液供給装置17〜19に供給されて前板23の案内面25に沿って流れるリンス液の流れを図3に矢印で示す。
【0043】
図2と図3に示すように、上記リンス室5の内底部は、複数の仕切り体51によって上記第1乃至第3のリンス液供給装置17〜19と対応する第1乃至第3の回収部52〜54に区画されている。
【0044】
基板Wの搬送方向の最も下流側に位置する第1の回収部52には上記第1のリンス液供給装置17から基板Wの上面に供給されたリンス液が集積回収される。上記第2の回収部53には第2のリンス液供給装置18から基板Wの上面に供給されたリンス液が集積回収され、基板Wの搬送方向の最も上流側に位置する第3の回収部54には第3のリンス液供給装置19から基板Wの上面に供給されたリンス液が集積回収されるようになっている。
【0045】
上記第1乃至第3のリンス液供給装置17〜19には図2に示す貯液槽56に貯えられたリンス液が供給される。この貯液槽56は第1乃至第3の貯液部57〜59に区画されている。
【0046】
上記第1の貯液部57には清浄なリンス液が供給管60によって供給される。この供給管60はリンス室5の下流側に位置する洗浄室6で使われた純水からなる洗浄液を上記第1の貯液部57に供給するようになっている。
【0047】
上記第2の貯液部58には第1の回収部52に回収されたリンス液が第1の連通管61を通じて回収され、第3の貯液部59には第2の回収部53に回収されたリンス液が第2の連通管62を通じて回収される。基板Wの搬送方向の最も上流側に位置する上記第3の回収部54に回収されたリンス液は廃棄管63を通じて廃棄される。
【0048】
上記第1の貯液部57に貯えられた清浄なリンス液は第1のポンプ65を有する上記第1の戻し管27によって最も下流側に位置する第1のリンス液供給装置17に戻される。上記第2の貯液部58に貯えられたリンス液は、第2のポンプ67を有する上記第2の戻し管28によって第2のリンス液供給装置18に戻される。上記第3の貯液部59に貯えられたリンス液は、第3のポンプ69を有する上記第3の戻し管29によって最も上流側に位置する第3のリンス液供給装置19に戻される。すなわち、リンス室5の下流側の洗浄室6で使われた洗浄液がリンス液として第1乃至第3のリンス液供給装置17〜18で順次使用されるようになっている。
【0049】
したがって、リンス室5を搬送される基板Wは、上記第1乃至第3のリンス液供給装置17〜19から基板Wの上面に供給されるリンス液によって順次リンス処理されるようになっている。
【0050】
図1に示すように、上記洗浄室6にはリンス室5から搬送された基板Wの上下面に向けて純水からなる清浄な洗浄液を高圧で噴射する一対の第1のシャワ−パイプ72及び第1のシャワ−パイプ72の下流側に配置され基板Wの向けて清浄な洗浄液を噴射する複数の第2のシャワ−パイプ73を有する。なお、洗浄室6には基板Wの洗浄効果を向上するために、洗浄液に超音波を付与する超音波洗浄装置などを設けるようにしてもよい。
【0051】
上記洗浄室6で使用された洗浄液はほとんど汚れないため、上記供給管60によって上記貯液槽56の第1の貯液部57に供給され、リンス液として使用されることになる。
【0052】
つぎに、上記構成の処理装置によって基板Wを処理する手順を説明する。
【0053】
ローディング室3に搬入された未処理の基板Wは、処理室4に搬送されて処理液によって処理される。処理室4で処理された基板Wは、リンス室5に搬入される。
【0054】
基板Wがリンス室5に搬入されると、このリンス室5の幅方向一側に、基板Wの搬送方向上流側から下流側に沿って順次配置された第3のリンス液供給装置19、第2のリンス液供給装置18及び第1のリンス液供給装置17からリンス液が基板Wの幅方向一端から他端に向けて供給される。つまり、リンス液は、図3に矢印で示すように基板Wの上面に、この基板Wの搬送方向と交差する方向に沿って供給される。
【0055】
第3のリンス液供給装置19から供給されたリンス液のほとんどは基板Wの幅方向他端から落下して第3の回収部54で回収され、廃棄管63を通じて廃棄される。第2のリンス液供給装置18から供給されたリンス液は第2の回収部53に回収され、第2の連通管62を通じて貯液槽56の第3の貯液部59に流れ、ここから第3の戻し管29を通じて第3のリンス液供給装置19に供給される。
【0056】
第1のリンス液供給装置17から供給されたリンス液は第1の回収部52に回収され、第1の連通管61を通じて第2の貯液部58に流れ、ここから第2の戻し管28を通じて第2のリンス液供給装置18に供給される。
【0057】
リンス室5の下流側に位置する洗浄室6で使用された洗浄液は供給管60を通じて第1の貯液部56に供給され、ここから第1の戻し管27を通じて第1のリンス液供給装置17に供給される。
【0058】
つまり、各リンス液供給装置17〜18からは、基板Wの幅方向一端から基板Wの搬送方向と交差する方向に向かってリンス液を供給するようにしたので、各リンス液供給装置17〜18から基板Wの上面に供給されたリンス液を、第1乃至第3の回収部52〜54に分けて回収し、各回収部で回収されたリンス液をその回収部よりも1つ上流側のリンス液供給装置に供給して再使用することができる。
【0059】
基板Wをリンスして各回収部52〜54に回収されるリンス液は、基板Wの搬送方向上流側から下流側にゆくにつれて汚れ度合が少なくなる。つまり、リンス液に混合する処理液の混合度合が少なくなる。
【0060】
そのため、上述したごとく、各回収部52〜54で回収されたリンス液を、1つ上流側のリンス液供給装置に戻して再使用すれば、その箇所から回収されるリンス液よりも清浄なリンス液によって基板をリンスすることができるから、リンス効果を損なうことなく、リンス液を繰り返して使用することが可能となる。
【0061】
基板Wの搬送方向の最も下流側に配置された第1のリンス液供給装置17から基板Wに供給されるリンス液は洗浄室6からの洗浄液であるから清浄である。しかも、各リンス液供給装置17〜19からは基板Wの搬送方向と交差する幅方向に沿ってリンス液が供給されるため、洗浄室6に搬送される基板Wの上面には第1のリンス液供給装置17から供給されたリンス液以外のリンス液が残留するということがほとんどない。
【0062】
そのため、基板Wは、最終的には第1のリンス液供給装置17から供給されたリンス液によって清浄にリンスされる。しかも、第1のリンス液供給装置17から供給されたリンス液が基板Wとともに洗浄室6に持込まれても、そのリンス液によって洗浄室6で回収されて第1のリンス液供給装置17に供給される洗浄液の清浄度が損なわれることがない。
【0063】
それによって、洗浄室6で使用された洗浄液をリンス液として再使用するようにしても、清浄度の高い洗浄液をリンス液としてリンス室5の第1のリンス液供給装置17に供給することが可能となる。
【0064】
この発明は上記一実施の形態に限定されず、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。たとえば、上記一実施の形態ではリンス室には基板の搬送方向に沿って3つのリンス液供給装置を配置したが、2つ或いは4つ以上のリンス液供給装置を配置するようにしてもよく、要は複数であればよい。
【0065】
基板の搬送方向の最も下流に位置するリンス液供給装置には洗浄室で回収された洗浄液を供給してリンス液として再使用するようにしたが、洗浄液が洗浄室で使われることでリンス液として使用できない程に汚れる場合や他の理由によって再使用できない場合には、新しい純水を貯液槽の第1の貯液部に供給するようにしてもよい。
【0066】
また、基板の幅方向一端から他端に向かってリンス液を供給するために所定の角度で傾斜した案内面を有するリンス液供給装置を用いたが、リンス液を供給する手段は上記構成のリンス液供給装置に限られず、スリット状のノズルを用いて供給してもよい。また、基板を幅方向に傾斜して搬送し、リンス室において傾斜方向の上端に位置する幅方向一端からシャワ−ノズルなどによってリンス液を供給するようにしてもよい。
【0067】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、リンス液を、基板の搬送方向に沿って配置された複数のリンス液供給手段から基板の搬送方向と交差する方向に供給するようにした。
【0068】
そのため、各リンス液供給手段から供給されたリンス液ごとに回収することが可能となるから、回収されたリンス液を1つ上流側のリンス液供給手段に戻すことで、リンス効果の低下を招くことなく、リンス液を再利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る処理装置の概略的構成図。
【図2】リンス室を示す縦断面図。
【図3】リンス室を示す横断面図。
【図4】リンス液供給装置の長手方向一端面を断面した斜視図。
【図5】リンス液供給装置の縦断面図。
【符号の説明】
5…リンス室
17〜19…第1乃至第3のリンス液供給装置(リンス液供給手段)
21…筐体
27〜29…第1乃至第3の戻し管(リンス液循環手段)
38…第1の空間部
39…第2の空間部
52〜54…第1乃至第3の回収部(リンス液回収手段)
56…貯液槽(リンス液回収手段)
57〜59…第1乃至第3の貯液部(リンス液回収手段)
Claims (6)
- 基板を所定方向に搬送しながらリンス液でリンスする基板の処理装置において、
上記基板を上記リンス液でリンス処理するリンス室と、
このリンス室に上記基板の搬送方向に沿って配置されるとともに、上記リンス液を上記基板の搬送方向と交差する方向に沿って供給する複数のリンス液供給手段と、
複数のリンス液供給手段から供給されたリンス液をそれぞれのリンス液供給手段ごとに分けて回収するリンス液回収手段と、
このリンス液回収手段によって分けて回収されたリンス液をそれぞれ上記基板の搬送方向の1つ上流のリンス液供給手段に戻すリンス液循環手段と、
を具備したことを特徴とする基板の処理装置。 - 上記リンス液供給手段は、上面が開口し内部を空間部とした細長い容器状の筐体と、この筐体内の空間部を下端が連通部によって連通しかつ上記筐体の長手方向と交差する前後方向に位置する第1の空間部と第2の空間部とに隔別した仕切り部材と、上記筐体の前後方向後方に位置する上記第1の空間部にリンス液を供給しこのリンス液を上記連通部を通じて上記第2の空間部の上端開口から上記筐体の前面に沿って流出落下させる給液部とを具備したことを特徴とする請求項1記載の基板の処理装置。
- 上記リンス液回収手段は、上記リンス室内を上記複数のリンス液供給手段に対応する複数の回収部に区画した仕切り体と、複数の貯液部に区画されその1つには清浄なリンス液が貯えられ残りの貯液部には上記各回収部からのリンス液を貯える貯液槽とを備え、
上記リンス液循環手段は、上記貯液槽の各貯液部に一端を連通させた複数の戻し管を有し、その1つの戻し管は1つの貯液部に貯えられた清浄なリンス液を最下流に位置するリンス液供給手段に供給し、残りの戻し管は他の貯液部に貯えられたリンス液をそのリンス液を回収した回収部よりも1つ上流のリンス液供給手段に供給することを特徴とする請求項1記載の基板の処理装置。 - 最も上流側の回収部には、この回収部に回収されたリンス液を廃棄する廃棄管が接続されていることを特徴とする請求項3記載の基板の処理装置。
- 基板を所定方向に搬送しながらリンス液でリンスする基板の処理方法において、
上記基板の搬送方向に沿う複数箇所からこの基板の搬送方向と交差する方向にリンス液をそれぞれ供給するとともに、上記基板の搬送方向上流側から下流側にゆくにつれて上記基板に清浄度の高いリンス液を供給することを特徴とする基板の処理方法。 - 基板に供給されたリンス液を各供給箇所ごとに分けて回収する工程と、
それぞれの供給箇所から回収されたそれぞれのリンス液を1つ上流に位置する供給箇所に戻して循環供給する工程と、
を具備したことを特徴とする請求項5記載の基板の処理方法。
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- 2002-06-19 JP JP2002178771A patent/JP2004016997A/ja active Pending
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