JPH0541982Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0541982Y2 JPH0541982Y2 JP1987037033U JP3703387U JPH0541982Y2 JP H0541982 Y2 JPH0541982 Y2 JP H0541982Y2 JP 1987037033 U JP1987037033 U JP 1987037033U JP 3703387 U JP3703387 U JP 3703387U JP H0541982 Y2 JPH0541982 Y2 JP H0541982Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pin
- bowl
- sealing
- sealing member
- link
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、無限軌道の履帯リンクを軸封する履
帯リンクの密封装置の改良に関する。
帯リンクの密封装置の改良に関する。
(考案の技術的背景とその問題点)
無限軌道の履帯は、個々の履板をそれぞれピン
に連結して構成したものであるが、この種の履帯
は、荒地、湿地、水中等を走行する関係上、前記
履板を継ぐピンの軸部は密封シールする構造とな
つている。
に連結して構成したものであるが、この種の履帯
は、荒地、湿地、水中等を走行する関係上、前記
履板を継ぐピンの軸部は密封シールする構造とな
つている。
従来の履帯におけるピン部の密封構造は、第2
図に一側端の半断面を示すように、ピン1の端部
に圧入されたリンク3の椀状内周面3aを封止す
るようにピン1にブツシユ2が遊嵌され、このブ
ツシユ2の端面2aと前記リンク3の椀状内周面
3aとの間に形成された隙間4内にシール部材5
が介装されている。
図に一側端の半断面を示すように、ピン1の端部
に圧入されたリンク3の椀状内周面3aを封止す
るようにピン1にブツシユ2が遊嵌され、このブ
ツシユ2の端面2aと前記リンク3の椀状内周面
3aとの間に形成された隙間4内にシール部材5
が介装されている。
このシール部材5はリンク3の椀状内周面3a
に当接する外方部6と、ブツシユ2の端部2aの
略全面に密着した内方部7とからなり、前記外方
部6と内方部7とは全体的には略L字状に折曲し
た形状となつている。そして、前記ブツシユ2の
加圧力に対し弾力をもつて変形し、ピン1とブツ
シユ2との間をシールするようにしている。
に当接する外方部6と、ブツシユ2の端部2aの
略全面に密着した内方部7とからなり、前記外方
部6と内方部7とは全体的には略L字状に折曲し
た形状となつている。そして、前記ブツシユ2の
加圧力に対し弾力をもつて変形し、ピン1とブツ
シユ2との間をシールするようにしている。
しかるに、上述した従来のシール部材5の構造
では、ブツシユ2から荷重を受けた場合に、この
ブツシユ2からの荷重が均等にシール部材5に作
用せず、シール部材5の内方部7が第3図に一点
鎖線で示すように前記A点を境に倒れ込み、これ
によつて履帯作動時にシール部材5のシール面7
aが前記点Aの部分をピークとして偏摩耗するこ
とになる。
では、ブツシユ2から荷重を受けた場合に、この
ブツシユ2からの荷重が均等にシール部材5に作
用せず、シール部材5の内方部7が第3図に一点
鎖線で示すように前記A点を境に倒れ込み、これ
によつて履帯作動時にシール部材5のシール面7
aが前記点Aの部分をピークとして偏摩耗するこ
とになる。
このような偏摩耗が生じると、シール部材5に
とつて必要な変形代が不足することになり、しか
も密封性を維持するための荷重、面圧が不足し、
このシール部材5の変形に対する追随性が損なわ
れる虞れがある。
とつて必要な変形代が不足することになり、しか
も密封性を維持するための荷重、面圧が不足し、
このシール部材5の変形に対する追随性が損なわ
れる虞れがある。
また、このようなシール部材5の性能低下によ
り外部から汚水、ダストがピンの軸部等に侵入
し、場合によつてはピンの折損などを誘発する虞
れがある。
り外部から汚水、ダストがピンの軸部等に侵入
し、場合によつてはピンの折損などを誘発する虞
れがある。
(考案の目的)
本考案は、上述した従来技術に伴う欠点、問題
点を解決するためになされたもので、ピンの潤滑
性の保持と、泥水、ダストの侵入を防止し、シー
ル性の維持安定を図り、しかも潤滑性を確保する
ようにした履帯リンクの密封装置を提供すること
を目的とする。
点を解決するためになされたもので、ピンの潤滑
性の保持と、泥水、ダストの侵入を防止し、シー
ル性の維持安定を図り、しかも潤滑性を確保する
ようにした履帯リンクの密封装置を提供すること
を目的とする。
(考案の概要)
かかる目的を達成するために、本考案は、ピン
の端部に圧入されたリンクの椀状内周面と、この
椀状内周面を閉塞するように設けられかつ前記ピ
ンに遊嵌されたブツシユの端面との間に弾性を有
するシール部材を介装し、このシール部材は前記
端面と密着した内方部と、前記椀状内周面に当接
する外方部とを有し、前記椀状内周面と前記内方
部との間に空隙が生じるような折曲構造とした履
帯リンクの密封装置において、前記内方部の前記
空隙側端面に前記ブツシユの加圧力に対抗する補
強リブを形成したことを特徴とするものである。
の端部に圧入されたリンクの椀状内周面と、この
椀状内周面を閉塞するように設けられかつ前記ピ
ンに遊嵌されたブツシユの端面との間に弾性を有
するシール部材を介装し、このシール部材は前記
端面と密着した内方部と、前記椀状内周面に当接
する外方部とを有し、前記椀状内周面と前記内方
部との間に空隙が生じるような折曲構造とした履
帯リンクの密封装置において、前記内方部の前記
空隙側端面に前記ブツシユの加圧力に対抗する補
強リブを形成したことを特徴とするものである。
(作用)
このように本考案では、内方部に設けた補強リ
ブによりブツシユからの加圧力に対しシール部材
が偏荷重を受けることなく安定的に変形し、全周
に渡り均一なシール性を発揮し、潤滑性をも確保
することができることになる。
ブによりブツシユからの加圧力に対しシール部材
が偏荷重を受けることなく安定的に変形し、全周
に渡り均一なシール性を発揮し、潤滑性をも確保
することができることになる。
(実施例)
以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明
する。
する。
第1図は本考案の一実施例を示す要部断面図で
あり、第2,3図に示す部材と同一部材には同一
符号を付し、その説明は省略する。
あり、第2,3図に示す部材と同一部材には同一
符号を付し、その説明は省略する。
この履帯リンクの密封装置は、ブツシユ2とリ
ンク3との間にシール部材5を介装しているが、
このシール部材5は半断面が略L字状に折曲した
もので、前記椀状内周面3aに当接する外方部6
と、ブツシユ2aのほぼ全面に密着した内方部7
とからなつている。
ンク3との間にシール部材5を介装しているが、
このシール部材5は半断面が略L字状に折曲した
もので、前記椀状内周面3aに当接する外方部6
と、ブツシユ2aのほぼ全面に密着した内方部7
とからなつている。
そしてこの椀状内周面3aと内方部7との間に
空隙が生じるように断面が略L字状に折曲した形
状となつており、ブツシユ2の加圧に対し弾力を
もつて変形し、ピン1とブツシユ2との間をシー
ルするようにしている。
空隙が生じるように断面が略L字状に折曲した形
状となつており、ブツシユ2の加圧に対し弾力を
もつて変形し、ピン1とブツシユ2との間をシー
ルするようにしている。
特に、本実施例では、ブツシユ2からの荷重が
内方部7のシール面7a全面に均一に作用するよ
うに、この内方部7の空隙側端面に1個又は複数
個の補強リブ7bリング状に形成している。
内方部7のシール面7a全面に均一に作用するよ
うに、この内方部7の空隙側端面に1個又は複数
個の補強リブ7bリング状に形成している。
このように構成すれば、ブツシユ2からの荷重
がシール部材5を押し潰そうと、図上下方に向つ
て作用する場合には、このシール部材5が前記半
断面がL字状に折曲した形状となつていても内方
部7のみが倒れ込むことなく、この補強リブ7b
がこの内方部7を補強し、ほぼ均等に安定的に押
し潰されることになる。したがつてこのシール部
材5には偏荷重が生じることはなく、円周状全体
にわたり均等な荷重が作用することになる。
がシール部材5を押し潰そうと、図上下方に向つ
て作用する場合には、このシール部材5が前記半
断面がL字状に折曲した形状となつていても内方
部7のみが倒れ込むことなく、この補強リブ7b
がこの内方部7を補強し、ほぼ均等に安定的に押
し潰されることになる。したがつてこのシール部
材5には偏荷重が生じることはなく、円周状全体
にわたり均等な荷重が作用することになる。
このため、シール部材7のシール面7aとブツ
シユ2の端面2aとの間等におけるの面圧も保持
され、外部からの泥水、ダストの侵入は防止さ
れ、ピン1の折損事故の発生を確実に防止するこ
とができ、その結果ピン1の周面に施こされた潤
滑油の逃げも防止し、潤滑性能を保持することも
できることになる。
シユ2の端面2aとの間等におけるの面圧も保持
され、外部からの泥水、ダストの侵入は防止さ
れ、ピン1の折損事故の発生を確実に防止するこ
とができ、その結果ピン1の周面に施こされた潤
滑油の逃げも防止し、潤滑性能を保持することも
できることになる。
[考案の効果]
以上述べたように、本考案によれば、内方部に
前記ブツシユの加圧力に対抗する補強リブを形成
したため、ピン部への泥水、ダストの侵入を防止
し、潤滑性能を保持し、シール性の安定維持を図
ることができる。
前記ブツシユの加圧力に対抗する補強リブを形成
したため、ピン部への泥水、ダストの侵入を防止
し、潤滑性能を保持し、シール性の安定維持を図
ることができる。
第1図は本考案の一実施例を示す要部断面図、
第2図は従来のシール装置を示す要部断面図、第
3図は同シール部材の断面図である。 1……ピン、2……ブツシユ、2a……端面、
3……リンク、5……シール部材、6……外方
部、7……内方部、7a……シール面、7b……
補強リブ。
第2図は従来のシール装置を示す要部断面図、第
3図は同シール部材の断面図である。 1……ピン、2……ブツシユ、2a……端面、
3……リンク、5……シール部材、6……外方
部、7……内方部、7a……シール面、7b……
補強リブ。
Claims (1)
- ピンの端部に圧入されたリンクの椀状内周面
と、この椀状内周面を閉塞するように設けられか
つ前記ピンに遊嵌されたブツシユの端面との間に
弾性を有するシール部材を介装し、このシール部
材は前記端面と密着した内方部と、前記椀状内周
面に当接する外方部とを有し、前記椀状内周面と
前記内方部との間に空隙が生じるような折曲構造
とした履帯リンクの密封装置において、前記内方
部の前記空隙側端面に前記ブツシユの加圧力に対
抗する補強リブを形成したことを特徴とする履帯
リンクの密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987037033U JPH0541982Y2 (ja) | 1987-03-13 | 1987-03-13 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987037033U JPH0541982Y2 (ja) | 1987-03-13 | 1987-03-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63144382U JPS63144382U (ja) | 1988-09-22 |
JPH0541982Y2 true JPH0541982Y2 (ja) | 1993-10-22 |
Family
ID=30847990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987037033U Expired - Lifetime JPH0541982Y2 (ja) | 1987-03-13 | 1987-03-13 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0541982Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102066818A (zh) * | 2009-08-31 | 2011-05-18 | 伊格尔工业股份有限公司 | 污物密封装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5489743U (ja) * | 1977-12-08 | 1979-06-25 | ||
JPS55142383U (ja) * | 1979-03-30 | 1980-10-11 |
-
1987
- 1987-03-13 JP JP1987037033U patent/JPH0541982Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63144382U (ja) | 1988-09-22 |
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