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JPH0225016Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0225016Y2
JPH0225016Y2 JP1985118361U JP11836185U JPH0225016Y2 JP H0225016 Y2 JPH0225016 Y2 JP H0225016Y2 JP 1985118361 U JP1985118361 U JP 1985118361U JP 11836185 U JP11836185 U JP 11836185U JP H0225016 Y2 JPH0225016 Y2 JP H0225016Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
seal lip
bearing
inclined surface
circumferential surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985118361U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6227263U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985118361U priority Critical patent/JPH0225016Y2/ja
Priority to US06/890,226 priority patent/US4699526A/en
Publication of JPS6227263U publication Critical patent/JPS6227263U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0225016Y2 publication Critical patent/JPH0225016Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は軸受用密封部材に関するものである。
(従来の技術) 従来の軸受用密封部材としては第3図に例示す
るようなものがある(実公昭54−34090)。
すなわち、軸受1のアウターレース5内周面に
密封部材のシール本体10が嵌着されている。シ
ール本体10にはゴム状弾性材製シールリツプ部
20が一体的に接着されている。
シールリツプ20は大気側Xに向つて伸びてい
る第1のシールリツプ6と軸受内部側Yに向つて
伸びている第2のシールリツプ11とにより構成
されている。
第1のシールリツプ11はインナーレース3側
に面した第1の傾斜面7と第2の傾斜面8とによ
り形成されるシール端縁9を備えている。
そして、第1の傾斜面7とレース周面とのなす
角度αは第2の傾斜面8とレース周面とのなす角
度βに比べ大きい。従つて、大気側Xからのダス
ト等の侵入を防止できるが軸受内部側Yからのグ
リース等の流出は防止できない。
一方、第2のシールリツプ11は第1の傾斜面
12と第2の傾斜面13とにより形成されるシー
ル端縁14を備えている。
そして、第1の傾斜面12とレース周面とのな
す角度αは第2の傾斜面13とレース周面とのな
す角度βに比べ小さい。従つて軸受内部側Yから
のグリース等の流出は防止できるが、大気側Xか
らのダスト等の侵入は防止できない。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、上述した従来技術においては大気側か
らのダスト等の侵入防止機能を第1のシールリツ
プ6のみに依存しているため、軸受内部へのダス
ト等の侵入を効果的に防止できない。
また、第2のシールリツプ11は軸受内部のグ
リースを第1のシールリツプ6側に流出させる機
能を備えていない。このため、第1のシールリツ
プ6の潤滑が損われ、早期に摩耗損傷する危険が
あつた。
本考案は上述した問題点を解決するためになさ
れたもので、大気側からのダストの侵入を効果的
に防止するとともに、シールリツプの耐久性を向
上させたものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記した従来技術による軸受用密封
部材における問題点を考慮して、下記の構成とな
すものである。
すなわち、本考案の軸受用密封部材は、軸受の
インナーレースおよびアウターレースのいずれか
一方の周面に嵌着されるシール本体と、該シール
本体から径方向に伸びて前記インナーレースおよ
びアウターレースの他方の周面と密封摺動する弾
性材製シールリツプ部とを有し、前記シールリツ
プ部が、大気側に位置する第1のシールリツプお
よび軸受内部側に位置する第2のシールリツプを
備え、前記両シールリツプが、それぞれ、大気側
へ向いた第1の傾斜面および軸受内部側へ向いた
第2の傾斜面と、互いに対応して交差する前記第
1の傾斜面および第2の傾斜面によつて形成され
たシール端縁とを備え、前記第1の傾斜面と摺動
対象レースの周面とのなす角度が、前記第2の傾
斜面と摺動対象レースの周面とのなす角度より大
きく、前記第1のシールリツプが、環状バネ部材
を装着されるバネ装着用溝および軸方向で前記第
2のシールリツプ側へ向つて径寸法を漸増させる
傾斜面を前記シール端縁と反対側周面に形成さ
れ、前記第2のシールリツプが、前記第1の傾斜
面側に軸方向のくぼみを形成されるとともに、前
記シール端縁と反対側周面に、前記シール端縁に
比して軸方向前記軸受内部側に位置する環状バネ
部材を配置された構造を備える。
(実施例) 以下、図示の実施例について説明する。
第1図において、軸受1のアウターレース5の
内周面には密封部材のシール本体10が嵌着され
ている。このシール本体10には断面略コ字形状
の金属補強環が使用されており、この金属補強環
の径方向内端にゴム材製のシールリツプ部20が
接着されている。このシールリツプ部20は首部
15より二股に分かれた大気側Xに位置する第1
のシールリツプ21と軸受内部側Yに位置する第
2のシールリツプ25とより構成されている。
両シールリツプ20,25は大気側に向いて傾
斜している第1の傾斜面22,26と軸受内部側
に向いて傾斜している第2の傾斜面23,27と
が交差することにより形成されるシール端縁2
4,28を備えている。
第1の傾斜面とインナーレース外周面とのなす
角度αは第2の傾斜面とインナーレース外周面と
のなす角度βより大きい関係にある。
また、第2のシールリツプ25は第1の傾斜面
側に軸方向位置がシール端縁28に達する軸方向
のくぼみ29を設けている。
更に、シール端縁28と反対側周面に環状バネ
部材30が配置され。、該バネ部材30はシール
端縁28に比べ軸方向軸受内部側にaだけ遍在さ
せている。
更にまた、第1のシールリツプ21のシール端
縁24と反対側周面には環状バネ部材19が配置
されており、このバネ部材19を収容しているバ
ネ装着用溝18は第2のシールリツプ25側へ向
つて径寸法を漸増させる傾斜面17を備えてい
る。
第2図は本考案の他の実施例を示す図であり、
第1図に示したものと相違する点はシール本体1
0から径方向外方に傾斜して伸びるダストリツプ
32と、一端がインナーレース外周面に嵌着さ
れ、他端がダストリツプ32の外周面の一部を覆
う形でオーバーラツプしている折曲げ部34を有
するスリンガー31とを設けた点である。また第
4図は本考案の更なる他の実施例を示す図であ
り、第2図の実施例と相違する点はシール本体1
0から軸方向大気側に向つて伸びるダストリツプ
32がインナーレース側から伸びる部材36の外
周面を一部覆う形としている点である。
(作用) 上記した構造を備えた本考案による軸受用密封
部材においては、第2のシールリツプの大気側に
形成された第1の傾斜面の角度を、軸受内部側に
形成された第2の傾斜面の角度よりも大きく設定
されている構造が、ダスト等に対する侵入阻止機
能を強化させ、更に、第1のシールリツプの外周
側に、軸方向で第2のシールリツプ側へ向つて径
寸法を漸増させる傾斜面を形成されるとともに、
第2のシールリツプの第1の傾斜面側に、軸方向
のくぼみを形成されていることにより、第1およ
び第2のシールリツプの柔軟性が助長され、又、
第2のシールリツプの外周に配置された還状バネ
部材が、シール端縁に比して軸方向で軸受内部側
に位置していることにより、第2のシールリツプ
に対する第2の環状バネ部材の押圧力が強化され
る。
(考案の効果) 第1のシールリツプも第2のシールリツプも共
に大気側の傾斜面の角度αは軸受内部側の傾斜面
の角度βに比べ大きい構成としているため、大気
側からのダストの侵入を確実に防止できる。
また、第2のシールリツプ25がくぼみ29を
有し、径方向の変形を容易にしているため、軸受
内部のグリースが環状空所35側へ容易に排出で
きるとともに、環状空所35内に存在するグリー
ス、ダスト等を大気側に排出できる。
更に、第1のシールリツプの外周側に、軸方向
で第2のシールリツプ側へ向つて径寸法を漸増さ
せる傾斜面を形成されるとともに、第2のシール
リツプの第1の傾斜面側に、軸方向のくぼみを形
成されていることにより、第1および第2のシー
ルリツプの柔軟性が助長されるので、摺動対象周
面に対する両シールリツプの追随性が確保され、
又、第2のシールリツプの外周に配置された環状
バネ部材が、シール端縁に比して軸方向で軸受内
部側に位置していることにより、第2のシールリ
ツプに対する第2の環状バネ部材の押圧力が強化
されるので、同シールリツプの密封機能が増強さ
れる。
また更に、第2図に示す様な態様とした場合に
はダストリツプ及びスリンガーの作用により、ダ
ストの侵入を更に確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案に係る実施例を示す
断面図であり、第3図は従来技術を示す図であ
り、第4図は本考案に係る更なる他の実施例を示
す図である。 1……軸受、3……インナーレース、5……ア
ウターレース、6……第1のシールリツプ、7…
…第1の傾斜面、8……第2の傾斜面、9……シ
ール端縁、10……シール本体、11……第2の
シールリツプ、12……第1の傾斜面、13……
第2の傾斜面、14……シール端縁、15……首
部、17……傾斜面、18……バネ装着用溝、1
9……環状バネ部材、20……シールリツプ部、
21……第1のシールリツプ部、22……第1の
傾斜面、23……第2の傾斜面、24……シール
端縁、25……第2のシールリツプ、26……第
1の傾斜面、27……第2の傾斜面、28……シ
ール端縁、29……くぼみ、30……環状バネ部
材、31……スリンガー、32……ダストリツ
ブ、34……折曲げ部、35……環状空所。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軸受1のインナーレース3およびアウターレー
    ス5のいずれか一方の周面に嵌着されるシール本
    体10と、該シール本体10から径方向に伸びて
    前記インナーレース3およびアウターレース5の
    他方の周面と密封摺動する弾性材製シールリツプ
    部20とを有し、前記シールリツプ部20が、大
    気側Xに位置する第1のシールリツプ21および
    軸受内部側Yに位置する第2のシールリツプ25
    を備え、前記両シールリツプ21,25が、それ
    ぞれ、大気側Xへ向いた第1の傾斜面22,26
    および軸受内部側Yへ向いた第2の傾斜面23,
    27と、互いに対応して交差する前記第1の傾斜
    面22,26および第2の傾斜面23,27によ
    つて形成されたシール端縁24,28とを備え、
    前記第1の傾斜面22,26と摺動対象レースの
    周面とのなす角度αが、前記第2の傾斜面23,
    27と摺動対象レースの周面とのなす角度βより
    大きく、前記第1のシールリツプ21が、環状バ
    ネ部材19を装着されるバネ装着用溝18および
    軸方向で前記第2のシールリツプ25側へ向つて
    径寸法を漸増させる傾斜面17を前記シール端縁
    24と反対側周面に形成され、前記第2のシール
    リツプ25が、前記第1の傾斜面26側に軸方向
    のくぼみ29を形成されるとともに、前記シール
    端縁28と反対側周面に、前記シール端縁28に
    比して軸方向前記軸受内部側Yに位置する環状バ
    ネ部材30を配置されている軸受用密封部材。
JP1985118361U 1985-08-01 1985-08-01 Expired JPH0225016Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985118361U JPH0225016Y2 (ja) 1985-08-01 1985-08-01
US06/890,226 US4699526A (en) 1985-08-01 1986-07-29 Sealing device for bearings

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985118361U JPH0225016Y2 (ja) 1985-08-01 1985-08-01

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6227263U JPS6227263U (ja) 1987-02-19
JPH0225016Y2 true JPH0225016Y2 (ja) 1990-07-10

Family

ID=31004741

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JP1985118361U Expired JPH0225016Y2 (ja) 1985-08-01 1985-08-01

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JPS6227263U (ja) 1987-02-19

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