JPH0540431A - 定着装置 - Google Patents
定着装置Info
- Publication number
- JPH0540431A JPH0540431A JP21933291A JP21933291A JPH0540431A JP H0540431 A JPH0540431 A JP H0540431A JP 21933291 A JP21933291 A JP 21933291A JP 21933291 A JP21933291 A JP 21933291A JP H0540431 A JPH0540431 A JP H0540431A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fixing
- toner image
- fixing roller
- roller
- fixing device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G2215/00—Apparatus for electrophotographic processes
- G03G2215/20—Details of the fixing device or porcess
- G03G2215/2003—Structural features of the fixing device
- G03G2215/2048—Surface layer material
- G03G2215/2051—Silicone rubber
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 定着ローラ及び加圧ローラからなる1対のロ
ーラなど、トナー像の定着に用いる1対の弾性体のうち
の少なくともトナー像と接する側の弾性体の離型性及び
耐熱性、耐摩耗性を向上して、長期間に亙ってトナー像
を安定して定着することを可能とした定着装置を提供す
ることである。 【構成】 記録材14上のトナー13像に接する側の定
着ローラ1の外層6を、粘度が8万ポイズ以上の末端ビ
ニル基封鎖の直鎖状ポリジメチルシロキサンと、補強性
無機粉体とを少なくとも有するポリシロキサン混合物を
硬化してなる付加型シリコーンゴムで形成した。 【効果】 上記の特定の付加型シリコーンゴムで定着ロ
ーラ1の外層6を形成したので、定着ローラ1の離型性
及び耐摩耗性等が向上し、目的の性能の定着装置が得ら
れる。
ーラなど、トナー像の定着に用いる1対の弾性体のうち
の少なくともトナー像と接する側の弾性体の離型性及び
耐熱性、耐摩耗性を向上して、長期間に亙ってトナー像
を安定して定着することを可能とした定着装置を提供す
ることである。 【構成】 記録材14上のトナー13像に接する側の定
着ローラ1の外層6を、粘度が8万ポイズ以上の末端ビ
ニル基封鎖の直鎖状ポリジメチルシロキサンと、補強性
無機粉体とを少なくとも有するポリシロキサン混合物を
硬化してなる付加型シリコーンゴムで形成した。 【効果】 上記の特定の付加型シリコーンゴムで定着ロ
ーラ1の外層6を形成したので、定着ローラ1の離型性
及び耐摩耗性等が向上し、目的の性能の定着装置が得ら
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機及びレーザビー
ムプリンター等の電子写真方式の画像形成装置に使用す
る定着装置に関する。
ムプリンター等の電子写真方式の画像形成装置に使用す
る定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機及びレーザビームプリンター等の
電子写真方式の画像形成装置においては、電子写真方式
を利用して像担持体上にトナー像を形成し、そのトナー
像を記録材上に転写し、トナー像を転写した記録材を定
着装置の1対のローラで挟持して、未定着のトナー像を
加熱、加圧することにより、トナー像を記録材上に定着
して永久像とすることを行なっている。
電子写真方式の画像形成装置においては、電子写真方式
を利用して像担持体上にトナー像を形成し、そのトナー
像を記録材上に転写し、トナー像を転写した記録材を定
着装置の1対のローラで挟持して、未定着のトナー像を
加熱、加圧することにより、トナー像を記録材上に定着
して永久像とすることを行なっている。
【0003】このような定着装置に使用されるローラ
は、フッ素系樹脂或いはシリコーンゴム等の離型性が良
く、耐熱性、耐摩耗性に富んだ材料を被覆して、その外
層を形成している。
は、フッ素系樹脂或いはシリコーンゴム等の離型性が良
く、耐熱性、耐摩耗性に富んだ材料を被覆して、その外
層を形成している。
【0004】電子写真方式の画像形成装置が画質を重視
する場合は、シリコーンゴムをローラの外層に採用する
ことが多い。このシリコーンゴムは離型性がフッ素樹脂
に比べてやや劣るが、離型剤としてシリコーンオイルを
塗布するとフッ素樹脂よりも離型性が向上するようにな
る。このようなことからシリコーンゴムの離型性及び耐
久性を向上させる研究がなされている。
する場合は、シリコーンゴムをローラの外層に採用する
ことが多い。このシリコーンゴムは離型性がフッ素樹脂
に比べてやや劣るが、離型剤としてシリコーンオイルを
塗布するとフッ素樹脂よりも離型性が向上するようにな
る。このようなことからシリコーンゴムの離型性及び耐
久性を向上させる研究がなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】例えば特開昭61−1
44675号公報には、分子量2万〜20万の末端ビニ
ル基封鎖の直鎖状ポリジメチルシロキサンからなる付加
型シリコーンゴムは、良好な離型性を示すことが開示さ
れている。同公報によれば、両末端ビニル基の直鎖状ジ
メチルポリシロキサンの分子量が大きくなれば、それに
従いシリコーンゴムの離型性も向上すると述べられてい
る。
44675号公報には、分子量2万〜20万の末端ビニ
ル基封鎖の直鎖状ポリジメチルシロキサンからなる付加
型シリコーンゴムは、良好な離型性を示すことが開示さ
れている。同公報によれば、両末端ビニル基の直鎖状ジ
メチルポリシロキサンの分子量が大きくなれば、それに
従いシリコーンゴムの離型性も向上すると述べられてい
る。
【0006】しかしながら、上記従来の付加型シリコー
ンゴムで外層を形成したローラでは、外層の離型性、更
には耐熱性、耐摩耗性等の物理的強度に比較的問題があ
り、付加型シリコーンゴムの分子量が20万を超えると
(因みに粘度は10万ポイズ以上である)、離型剤を塗
布しても外層に十分な離型性が得られないばかりか、外
層の耐熱性、耐摩耗性が悪化して、ローラが実用に耐え
ない欠点があった。
ンゴムで外層を形成したローラでは、外層の離型性、更
には耐熱性、耐摩耗性等の物理的強度に比較的問題があ
り、付加型シリコーンゴムの分子量が20万を超えると
(因みに粘度は10万ポイズ以上である)、離型剤を塗
布しても外層に十分な離型性が得られないばかりか、外
層の耐熱性、耐摩耗性が悪化して、ローラが実用に耐え
ない欠点があった。
【0007】従って本発明の目的は、定着ローラ及び加
圧ローラからなる1対のローラなど、トナー像の定着に
用いる1対の弾性体のうちの少なくともトナー像に接す
る側の弾性体の外層の離型性及び耐熱性、耐摩耗性を向
上して、長期間に亙ってトナー像を安定して定着するこ
とを可能とした定着装置を提供することである。
圧ローラからなる1対のローラなど、トナー像の定着に
用いる1対の弾性体のうちの少なくともトナー像に接す
る側の弾性体の外層の離型性及び耐熱性、耐摩耗性を向
上して、長期間に亙ってトナー像を安定して定着するこ
とを可能とした定着装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
定着装置にて達成される。要約すれば本発明は、未定着
のトナー像を担持した記録材を設けた1対の弾性体で挟
持して前記トナー像を加熱、加圧することにより、前記
記録材上に定着する定着装置において、前記1対の弾性
体のうちの前記トナー像に接する側の弾性体の外層を、
粘度が8万ポイズ以上の末端ビニル基封鎖の直鎖状ポリ
ジメチルシロキサンと、補強性無機粉体とを少なくとも
有するポリシロキサン混合物を硬化してなる付加型シリ
コーンゴムで形成したことを特徴とする定着装置であ
る。本発明の一態様によれば、前記ポリシロキサン混合
物は、粘度が1000ポイズ以下の末端ビニル基封鎖の
直鎖状ポリジメチルシロキサン、又は側鎖ビニルを含む
直鎖状ポリジメチルシロキサンの少なくとも一方を含
む。更に前記1対の弾性体のうちの前記トナー像と接し
ない側の弾性体の外層をも、前記付加型シリコーンゴム
で形成することができる。
定着装置にて達成される。要約すれば本発明は、未定着
のトナー像を担持した記録材を設けた1対の弾性体で挟
持して前記トナー像を加熱、加圧することにより、前記
記録材上に定着する定着装置において、前記1対の弾性
体のうちの前記トナー像に接する側の弾性体の外層を、
粘度が8万ポイズ以上の末端ビニル基封鎖の直鎖状ポリ
ジメチルシロキサンと、補強性無機粉体とを少なくとも
有するポリシロキサン混合物を硬化してなる付加型シリ
コーンゴムで形成したことを特徴とする定着装置であ
る。本発明の一態様によれば、前記ポリシロキサン混合
物は、粘度が1000ポイズ以下の末端ビニル基封鎖の
直鎖状ポリジメチルシロキサン、又は側鎖ビニルを含む
直鎖状ポリジメチルシロキサンの少なくとも一方を含
む。更に前記1対の弾性体のうちの前記トナー像と接し
ない側の弾性体の外層をも、前記付加型シリコーンゴム
で形成することができる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の定着装置の一実施例を示す
構成図である。図において、1は定着ローラで、定着装
置は定着ローラ1とこれと対向した加圧ローラ2とを備
える。定着ローラ1は、アルミニウム製の芯金5上の外
層6を、後述する特定の付加型シリコーンゴムで所定の
厚さに形成してなっている。加圧ローラ2は、アルミニ
ウム製の芯金7上に設けた外層8をHTVシリコーンゴ
ムで所定の厚さに形成し、更にその表面層に樹脂被膜9
を形成してなっている。
構成図である。図において、1は定着ローラで、定着装
置は定着ローラ1とこれと対向した加圧ローラ2とを備
える。定着ローラ1は、アルミニウム製の芯金5上の外
層6を、後述する特定の付加型シリコーンゴムで所定の
厚さに形成してなっている。加圧ローラ2は、アルミニ
ウム製の芯金7上に設けた外層8をHTVシリコーンゴ
ムで所定の厚さに形成し、更にその表面層に樹脂被膜9
を形成してなっている。
【0010】上記定着ローラ1内には加熱源であるハロ
ゲンヒーター10が配設されている。定着ローラ1には
サーミスタ16が当接され、サーミスタ16によりハロ
ゲンヒーター10への電流のオン、オフが制御される。
このようにして定着ローラ1の温度が記録材14上の未
定着のトナー像13を該記録材14上に定着させるのに
適した温度(例えば170℃)に保たれるようになって
いる。この定着ローラ1及び加圧ローラ2は、図示しな
い駆動装置により対向する箇所で同じ向きとなるように
それぞれ矢印b1 、b2 方向に回転される。
ゲンヒーター10が配設されている。定着ローラ1には
サーミスタ16が当接され、サーミスタ16によりハロ
ゲンヒーター10への電流のオン、オフが制御される。
このようにして定着ローラ1の温度が記録材14上の未
定着のトナー像13を該記録材14上に定着させるのに
適した温度(例えば170℃)に保たれるようになって
いる。この定着ローラ1及び加圧ローラ2は、図示しな
い駆動装置により対向する箇所で同じ向きとなるように
それぞれ矢印b1 、b2 方向に回転される。
【0011】一方、定着ローラ1の近くには、定着ロー
ラ1からのトナーの離型性を向上させるために、離型剤
塗布装置3が設けられている。離型剤塗布装置3は、フ
ェルト11の一端部をオイルタンク25内に収容された
離型剤のシリコーンオイル12中に浸漬し、フェルト1
1の他端部を定着ローラ1の表面に当接させて、フェル
ト11を介してオイル12を定着ローラ1の表面上に塗
布するようになっている。
ラ1からのトナーの離型性を向上させるために、離型剤
塗布装置3が設けられている。離型剤塗布装置3は、フ
ェルト11の一端部をオイルタンク25内に収容された
離型剤のシリコーンオイル12中に浸漬し、フェルト1
1の他端部を定着ローラ1の表面に当接させて、フェル
ト11を介してオイル12を定着ローラ1の表面上に塗
布するようになっている。
【0012】更に定着ローラ1の離型剤塗布装置3と反
対側には、定着ローラ1上にオフセットしたトナーをク
リーニングするためのクリーニング装置4が設けられて
いる。クリーニング装置4は、定着ローラ1の表面を清
掃する不織布19とこれを定着ローラ1の表面上に接触
させる押圧ローラ18とからなっている。
対側には、定着ローラ1上にオフセットしたトナーをク
リーニングするためのクリーニング装置4が設けられて
いる。クリーニング装置4は、定着ローラ1の表面を清
掃する不織布19とこれを定着ローラ1の表面上に接触
させる押圧ローラ18とからなっている。
【0013】未定着のトナー像13を担持した記録材1
4は、図示しな搬送装置により図の矢印a方向に搬送さ
れ、入口ガイド15で案内されながら矢印b1 、b2 方
向に回転する定着ローラ1と加圧ローラ2との間に、ト
ナー像13を定着ローラ1との接触側として挿通され
る。そしてそこを通過する間に、定着ローラ1と加圧ロ
ーラ2による加圧と、ハロゲンヒータ10から定着ロー
ラ1を介して供給される所定の温度に制御された熱とに
より、記録材14上の未定着トナー像13が記録材14
上に定着される。定着が終了した記録材14は、出口ガ
イド17を経て画像形成装置の機外に排出される。
4は、図示しな搬送装置により図の矢印a方向に搬送さ
れ、入口ガイド15で案内されながら矢印b1 、b2 方
向に回転する定着ローラ1と加圧ローラ2との間に、ト
ナー像13を定着ローラ1との接触側として挿通され
る。そしてそこを通過する間に、定着ローラ1と加圧ロ
ーラ2による加圧と、ハロゲンヒータ10から定着ロー
ラ1を介して供給される所定の温度に制御された熱とに
より、記録材14上の未定着トナー像13が記録材14
上に定着される。定着が終了した記録材14は、出口ガ
イド17を経て画像形成装置の機外に排出される。
【0014】さて、本発明では、1対のローラ1、2の
うちの少なくとも定着ローラ1の外層6の離型性及び耐
熱性、耐摩耗性を向上するために、少なくとも該外層6
を、粘度が8万ポイズ以上の末端ビニル基封鎖の直鎖状
ポリジメチルシロキサンと、補強性無機粉体とを少なく
とも有するポリシロキサン混合物を硬化してなる付加型
シリコーンゴムで形成したことが特徴である。
うちの少なくとも定着ローラ1の外層6の離型性及び耐
熱性、耐摩耗性を向上するために、少なくとも該外層6
を、粘度が8万ポイズ以上の末端ビニル基封鎖の直鎖状
ポリジメチルシロキサンと、補強性無機粉体とを少なく
とも有するポリシロキサン混合物を硬化してなる付加型
シリコーンゴムで形成したことが特徴である。
【0015】本実施例では、上述したように、定着ロー
ラ1の外層6のみが上記の特定の付加型シリコーンゴム
で形成されている。具体的には、本実施例では外層6
を、次の配合のポリシロキサン混合物を使用した付加型
シリコーンゴムで形成した。
ラ1の外層6のみが上記の特定の付加型シリコーンゴム
で形成されている。具体的には、本実施例では外層6
を、次の配合のポリシロキサン混合物を使用した付加型
シリコーンゴムで形成した。
【0016】 粘度10万ポイズの末端ビニル基封鎖の直鎖状ポリジメチルシロキサン ・・・20重量部 粘度100ポイズの末端ビニル基封鎖の直鎖状ポリジメチルシロキサン ・・・80重量部 補強性ケイ酸微粉末R972 ・・・・6重量部
【0017】上記ポリシロキサン混合物は、定着ローラ
1の芯金5上に施して、硬化することにより付加型シリ
コーンゴムの外層6とされた。
1の芯金5上に施して、硬化することにより付加型シリ
コーンゴムの外層6とされた。
【0018】次に、上記の付加型シリコーンゴムの外層
6を形成した定着ローラ1を図1の定着装置に組込ん
で、定着の耐久試験を行なった結果について示す。トナ
ーは、ポリエステル系のメインバインダー100重量部
に対して、磁性体を60重量部、荷電制御剤を2重量
部、定着助剤を3重量部及び外添剤を配合したブラック
トナーを用い、ブラックトナーで記録材14上にトナー
像13を形成して、これを定着した。
6を形成した定着ローラ1を図1の定着装置に組込ん
で、定着の耐久試験を行なった結果について示す。トナ
ーは、ポリエステル系のメインバインダー100重量部
に対して、磁性体を60重量部、荷電制御剤を2重量
部、定着助剤を3重量部及び外添剤を配合したブラック
トナーを用い、ブラックトナーで記録材14上にトナー
像13を形成して、これを定着した。
【0019】その結果、従来の付加型シリコーンゴムを
定着ローラの外層に用いた定着装置では、20万枚の定
着で定着画像上にオフセット現象が発生したのに対し、
本実施例の定着装置では、定着枚数97万枚後に初めて
定着画像上にオフセット現象が発生し、優れた定着性が
奏された。
定着ローラの外層に用いた定着装置では、20万枚の定
着で定着画像上にオフセット現象が発生したのに対し、
本実施例の定着装置では、定着枚数97万枚後に初めて
定着画像上にオフセット現象が発生し、優れた定着性が
奏された。
【0020】上記のように、本発明では、定着ローラ1
の外層6を、粘度が8万ポイズ以上の末端ビニル基封鎖
の直鎖状ポリジメチルシロキサンと、補強性無機粉体と
を少なくとも有するポリシロキサン混合物を硬化してな
る特定の付加型シリコーンゴムで形成したので、定着ロ
ーラ1の定着性に優れると共に、その外層6の耐熱性及
び耐摩耗性の共に問題がなく、定着ローラ1の寿命を飛
躍的に延ばすことができる。
の外層6を、粘度が8万ポイズ以上の末端ビニル基封鎖
の直鎖状ポリジメチルシロキサンと、補強性無機粉体と
を少なくとも有するポリシロキサン混合物を硬化してな
る特定の付加型シリコーンゴムで形成したので、定着ロ
ーラ1の定着性に優れると共に、その外層6の耐熱性及
び耐摩耗性の共に問題がなく、定着ローラ1の寿命を飛
躍的に延ばすことができる。
【0021】図2は、本発明の定着装置の他の実施例を
示す構成図である。本実施例では、定着装置の加圧ロー
ラ2内にもハロゲンヒーター24が設けられ、加圧ロー
ラ2に当接されたサーミスタ16により定着ローラ1内
のハロゲンヒーター10と加圧ローラ2内のハロゲンヒ
ーター24への電流のオン、オフが制御される。これに
より定着ローラ1及び加圧ローラ2の温度が記録材14
上の未定着トナー像13を該記録材14上に定着させる
のに適した温度(例えば170℃)に保たれるようにな
っている。
示す構成図である。本実施例では、定着装置の加圧ロー
ラ2内にもハロゲンヒーター24が設けられ、加圧ロー
ラ2に当接されたサーミスタ16により定着ローラ1内
のハロゲンヒーター10と加圧ローラ2内のハロゲンヒ
ーター24への電流のオン、オフが制御される。これに
より定着ローラ1及び加圧ローラ2の温度が記録材14
上の未定着トナー像13を該記録材14上に定着させる
のに適した温度(例えば170℃)に保たれるようにな
っている。
【0022】従って未定着トナー像13を担持した記録
材14は、トナー像13を定着ローラ1との接触側とし
て定着ローラ1と加圧ローラ2との間に挿通されると、
定着ローラ1と加圧ローラ2とによる加圧と、それぞれ
ハロゲンヒーター10、24から定着ローラ1、加圧ロ
ーラ2を介して供給される所定温度の熱により、記録材
14上に定着される。
材14は、トナー像13を定着ローラ1との接触側とし
て定着ローラ1と加圧ローラ2との間に挿通されると、
定着ローラ1と加圧ローラ2とによる加圧と、それぞれ
ハロゲンヒーター10、24から定着ローラ1、加圧ロ
ーラ2を介して供給される所定温度の熱により、記録材
14上に定着される。
【0023】又本実施例では、定着ローラ1の近くに設
けられる離型剤塗布装置3は、オイルタンク25内のシ
リコーンオイル12を汲み上げローラ22、21を介し
て塗布ローラ11に汲み上げ、これに接触させたブレー
ド20により塗布量を制御して、塗布ローラ11でオイ
ル12を定着ローラ1に塗布する構成となっている。こ
の離型剤塗布装置3は、定着ローラ1に対して離接可能
に配設され、本実施例では、記録材14が定着ローラ1
と加圧ローラ2との間に進入する1cm手前から抜け出
た記録材14の後端が1cm離れる間まで、定着ローラ
1にシリコーンオイル12を塗布するようにした。
けられる離型剤塗布装置3は、オイルタンク25内のシ
リコーンオイル12を汲み上げローラ22、21を介し
て塗布ローラ11に汲み上げ、これに接触させたブレー
ド20により塗布量を制御して、塗布ローラ11でオイ
ル12を定着ローラ1に塗布する構成となっている。こ
の離型剤塗布装置3は、定着ローラ1に対して離接可能
に配設され、本実施例では、記録材14が定着ローラ1
と加圧ローラ2との間に進入する1cm手前から抜け出
た記録材14の後端が1cm離れる間まで、定着ローラ
1にシリコーンオイル12を塗布するようにした。
【0024】更に本実施例では、加圧ローラ2の表面上
をクリーニングするために、加圧ローラ2のサーミスタ
16と反対側に簡易なクリーニング手段のブレード23
が設けられている。
をクリーニングするために、加圧ローラ2のサーミスタ
16と反対側に簡易なクリーニング手段のブレード23
が設けられている。
【0025】本実施例の定着装置のその他の構成は、図
1の実施例のときと基本的に同様で、図2において図1
に付したのと同一の符号は同一の部材を示す。
1の実施例のときと基本的に同様で、図2において図1
に付したのと同一の符号は同一の部材を示す。
【0026】本実施例においても、定着ローラ1の外層
6を先の実施例のときと同一の特定の付加型シリコーン
ゴムで形成している。
6を先の実施例のときと同一の特定の付加型シリコーン
ゴムで形成している。
【0027】本実施例における定着の耐久試験結果につ
いて述べる。本実施例ではトナーは、マゼンタトナー、
シアントナー、イエロートナー及びブラックトナーの4
色を用いた。マゼンタトナーは、ポリエステル系のメイ
ンバインダー100重量部に対して、顔料C.I.ソル
ベントレッド49を4重量部、染料C.I.ピイグメン
トレッド122を0.7重量部、荷電制御剤を4重量部
及び外添剤を配合してなる。シアントナーは、ポリエス
テル系のメインバインダー100重量部に対して、フタ
ロシアニン顔料を5重量部、荷電制御剤が4重量部及び
外添剤を配合してなる。イエロートナーは、ポリエステ
ル系のメインバインダー100重量部に対して、C.
I.ピグメントイエロー17を5重量部、荷電制御剤を
4重量部及び外添剤を配合してなる。ブラックトナー
は、ポリエステル系のメインバインダー100重量部に
対して、カーボンブラックを5重量部、荷電制御剤を4
重量部及び外添剤を配合してなる。これら4色のトナー
で記録材14上にフルカラーのトナー像13を形成し
て、これを定着した。
いて述べる。本実施例ではトナーは、マゼンタトナー、
シアントナー、イエロートナー及びブラックトナーの4
色を用いた。マゼンタトナーは、ポリエステル系のメイ
ンバインダー100重量部に対して、顔料C.I.ソル
ベントレッド49を4重量部、染料C.I.ピイグメン
トレッド122を0.7重量部、荷電制御剤を4重量部
及び外添剤を配合してなる。シアントナーは、ポリエス
テル系のメインバインダー100重量部に対して、フタ
ロシアニン顔料を5重量部、荷電制御剤が4重量部及び
外添剤を配合してなる。イエロートナーは、ポリエステ
ル系のメインバインダー100重量部に対して、C.
I.ピグメントイエロー17を5重量部、荷電制御剤を
4重量部及び外添剤を配合してなる。ブラックトナー
は、ポリエステル系のメインバインダー100重量部に
対して、カーボンブラックを5重量部、荷電制御剤を4
重量部及び外添剤を配合してなる。これら4色のトナー
で記録材14上にフルカラーのトナー像13を形成し
て、これを定着した。
【0028】その結果、従来の付加型シリコーンゴムを
定着ローラの外層に用いた定着装置では、3万枚の定着
で定着画像上にオフセット現象が発生したのに対し、本
実施例の定着装置では、定着枚数8万枚後に初めて定着
画像上にオフセット現象が発生し、優れた定着性が奏さ
れた。又定着ローラ1の外層6の耐熱性及び耐摩耗性の
共に問題がなく、定着ローラ1の寿命を飛躍的に延ばす
ことができた。
定着ローラの外層に用いた定着装置では、3万枚の定着
で定着画像上にオフセット現象が発生したのに対し、本
実施例の定着装置では、定着枚数8万枚後に初めて定着
画像上にオフセット現象が発生し、優れた定着性が奏さ
れた。又定着ローラ1の外層6の耐熱性及び耐摩耗性の
共に問題がなく、定着ローラ1の寿命を飛躍的に延ばす
ことができた。
【0029】図3は、本発明の定着装置の更に他の実施
例を示す構成図である。本実施例は、両面コピーできる
画像形成装置に適用するのに好適な定着装置で、定着ロ
ーラ1の外層6を先の実施例と同一の特定の付加型シリ
コーンゴムからなるシリコーンゴムで形成したばかりで
なく、加圧ローラ3の外層29を同じ付加型シリコーン
ゴムで形成したことが特徴である。本実施例の定着装置
のその他の構成は、図2の実施例のときと基本的に同様
で、図3において図2に付したのと同一の符号は同一の
部材を示す。
例を示す構成図である。本実施例は、両面コピーできる
画像形成装置に適用するのに好適な定着装置で、定着ロ
ーラ1の外層6を先の実施例と同一の特定の付加型シリ
コーンゴムからなるシリコーンゴムで形成したばかりで
なく、加圧ローラ3の外層29を同じ付加型シリコーン
ゴムで形成したことが特徴である。本実施例の定着装置
のその他の構成は、図2の実施例のときと基本的に同様
で、図3において図2に付したのと同一の符号は同一の
部材を示す。
【0030】両面コピー時、定着装置では、トナー像1
3を一方の面上に形成した記録材14を、トナー像13
を定着ローラ1側との接触側として定着ローラ1と加圧
ローラ2との間に挿通して、トナー像13の定着をした
後、記録材14の他方の面上にトナー像13と同様なト
ナー像を形成して、その他方の面上のトナー像を定着ロ
ーラ1との接触側として、記録材14を定着ローラ1と
加圧ローラ2との間に挿通して、他方の面上のトナー像
を定着し、両面コピーの定着が完了する。
3を一方の面上に形成した記録材14を、トナー像13
を定着ローラ1側との接触側として定着ローラ1と加圧
ローラ2との間に挿通して、トナー像13の定着をした
後、記録材14の他方の面上にトナー像13と同様なト
ナー像を形成して、その他方の面上のトナー像を定着ロ
ーラ1との接触側として、記録材14を定着ローラ1と
加圧ローラ2との間に挿通して、他方の面上のトナー像
を定着し、両面コピーの定着が完了する。
【0031】本実施例の定着装置を用い、両面カラーコ
ピーにおける定着の耐久試験を行なった。記録材14の
両面上には、図2の実施例に示した4色のトナーによる
フルカラーのトナー像を形成した。その結果、従来の定
着装置では、約10万枚の定着で加圧ローラのトナー汚
れによる画像の汚れが発生したが、本実施例の定着装置
では、定着枚数50万枚後に初めて加圧ローラ2のトナ
ー汚れによる画像の汚れが発生し、フルカラーの両面コ
ピーに対し優れた定着性が得られた。又加圧ローラ2の
外層29の耐熱性及び耐摩耗性の共に問題がなく、定着
ローラ1ばかりでなく加圧ローラ2の寿命をも飛躍的に
延ばすことができた。
ピーにおける定着の耐久試験を行なった。記録材14の
両面上には、図2の実施例に示した4色のトナーによる
フルカラーのトナー像を形成した。その結果、従来の定
着装置では、約10万枚の定着で加圧ローラのトナー汚
れによる画像の汚れが発生したが、本実施例の定着装置
では、定着枚数50万枚後に初めて加圧ローラ2のトナ
ー汚れによる画像の汚れが発生し、フルカラーの両面コ
ピーに対し優れた定着性が得られた。又加圧ローラ2の
外層29の耐熱性及び耐摩耗性の共に問題がなく、定着
ローラ1ばかりでなく加圧ローラ2の寿命をも飛躍的に
延ばすことができた。
【0032】以上では、定着ローラ1及び加圧ローラ2
からなる1対のローラにより定着を行なう定着装置を例
にとって説明したが、本発明はこれに限定されず、1対
のベルト状等の弾性体によって定着を行なう定着装置に
も適用することができる。
からなる1対のローラにより定着を行なう定着装置を例
にとって説明したが、本発明はこれに限定されず、1対
のベルト状等の弾性体によって定着を行なう定着装置に
も適用することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の定着装置
では、記録材上に担持された未定着のトナー像を定着す
る1対の弾性体のうちの少なくともトナー像に接する側
の弾性体の外層を、粘度が8万ポイズ以上の末端ビニル
基封鎖の直鎖状ポリジメチルシロキサンと、補強性無機
粉体とを少なくとも有するポリシロキサン混合物を硬化
してなる付加型シリコーンゴムで形成したので、上記の
少なくともトナー像に接する側の弾性体の定着性が飛躍
的に向上すると共に、その外層の耐熱性、耐摩耗性にも
問題がなく、長期間に亙ってトナー像を安定して定着す
ることができる。
では、記録材上に担持された未定着のトナー像を定着す
る1対の弾性体のうちの少なくともトナー像に接する側
の弾性体の外層を、粘度が8万ポイズ以上の末端ビニル
基封鎖の直鎖状ポリジメチルシロキサンと、補強性無機
粉体とを少なくとも有するポリシロキサン混合物を硬化
してなる付加型シリコーンゴムで形成したので、上記の
少なくともトナー像に接する側の弾性体の定着性が飛躍
的に向上すると共に、その外層の耐熱性、耐摩耗性にも
問題がなく、長期間に亙ってトナー像を安定して定着す
ることができる。
【図1】本発明の定着装置の一実施例を示す構成図であ
る。
る。
【図2】本発明の定着装置の他の実施例を示す構成図で
ある。
ある。
【図3】本発明の定着装置の更に他の実施例を示す構成
図である。
図である。
1 定着ローラ 2 加圧ローラ 3 離型剤塗布装置 4 クリーニング装置 6 外層 12 シリコーンオイル 13 トナー像 14 記録材 29 外層
フロントページの続き (72)発明者 川元 英雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 未定着のトナー像を担持した記録材を1
対の弾性体で挟持して前記トナー像を加熱、加圧するこ
とにより、前記記録材上に定着する定着装置において、
前記1対の弾性体のうちの前記トナー像に接する側の弾
性体の外層を、粘度が8万ポイズ以上の末端ビニル基封
鎖の直鎖状ポリジメチルシロキサンと、補強性無機粉体
とを少なくとも有するポリシロキサン混合物を硬化して
なる付加型シリコーンゴムで形成したことを特徴とする
定着装置。 - 【請求項2】 前記ポリシロキサン混合物は、粘度が1
000ポイズ以下の末端ビニル基封鎖の直鎖状ポリジメ
チルシロキサン、又は側鎖ビニルを含む直鎖状ポリジメ
チルシロキサンの少なくとも一方を含む請求項1の定着
装置。 - 【請求項3】 前記1対の弾性体のうちの前記トナー像
と接しない側の弾性体の外層を、前記付加型シリコーン
ゴムで形成した請求項1又は2の定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21933291A JPH0540431A (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21933291A JPH0540431A (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 定着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0540431A true JPH0540431A (ja) | 1993-02-19 |
Family
ID=16733808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21933291A Pending JPH0540431A (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0540431A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0674245A2 (en) * | 1994-03-25 | 1995-09-27 | Canon Kabushiki Kaisha | Rotatable member for fixing and fixing device |
-
1991
- 1991-08-06 JP JP21933291A patent/JPH0540431A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0674245A2 (en) * | 1994-03-25 | 1995-09-27 | Canon Kabushiki Kaisha | Rotatable member for fixing and fixing device |
FR2717916A1 (fr) * | 1994-03-25 | 1995-09-29 | Canon Kk | Elément rotatif de fixage et dispositif de fixage. |
EP0674245A3 (en) * | 1994-03-25 | 1998-11-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Rotatable member for fixing and fixing device |
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