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JPH05330550A - 口栓付き液体容器 - Google Patents

口栓付き液体容器

Info

Publication number
JPH05330550A
JPH05330550A JP4130557A JP13055792A JPH05330550A JP H05330550 A JPH05330550 A JP H05330550A JP 4130557 A JP4130557 A JP 4130557A JP 13055792 A JP13055792 A JP 13055792A JP H05330550 A JPH05330550 A JP H05330550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
film
opening
container body
low
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4130557A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Kaminaga
純一 神永
Takayuki Imai
隆之 今井
Takeshi Shimatani
健 島谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP4130557A priority Critical patent/JPH05330550A/ja
Publication of JPH05330550A publication Critical patent/JPH05330550A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D5/00Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper
    • B65D5/42Details of containers or of foldable or erectable container blanks
    • B65D5/72Contents-dispensing means
    • B65D5/74Spouts
    • B65D5/746Spouts formed separately from the container
    • B65D5/747Spouts formed separately from the container with means for piercing or cutting the container wall or a membrane connected to said wall
    • B65D5/748Spouts formed separately from the container with means for piercing or cutting the container wall or a membrane connected to said wall a major part of the container wall or membrane being left inside the container after the opening

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cartons (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】容器本体内層樹脂に低臭低吸着性樹脂を用いた
液体容器において、口栓取着用開口部を封止する封止フ
ィルムと、前記開口部の端面を保護する口栓取着フィル
ムのみで、連結フィルムを用いない構成の口栓付き液体
容器を提供する。 【構成】複合シートからなり、外面に口栓が取着されて
いる液体容器において、前記複合シートは紙を基材とし
て、内層を低臭低吸着性樹脂、外層をエチレンと不飽和
カルボン酸、あるいは(メタ)アクリル酸エステルとの
共重合体にオレフィンを0〜90重量%混合した樹脂、
とした層構成を有する口栓付き液体容器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器本体の外面に口栓
が取着された複合シート製の液体容器に関するものであ
る。更に、詳しくは紙を基材とし、内層に低臭低吸着性
樹脂を用いた口栓付き液体容器において、複合シートに
穿設された開口部から、収納液体の洩れや紙基材への浸
透をなくし、且つ新たな製造工程を踏む必要もない口栓
付き液体容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、表裏に樹脂フィルムが積
層された紙を基材とする複合シート製の液体容器が、ジ
ュース、牛乳、ミネラルウォーター、酒などを充填する
容器として広く使用されている。液体容器の口栓は、複
合シートの外面に取着する外付けタイプと、複合シート
に穿設した開口部に内側から口栓の筒体を差し込んで内
面に取着する内付けタイプとがあり、外付けタイプは生
産性に優れ、内付けタイプは外観に優れているという特
長がある。
【0003】生産性に優れた外付けタイプの口栓付き液
体容器としては、実公昭58−37828号公報に示さ
れた容器が周知であり、図2のように、容器本体1の口
栓取着部として穿設された開口部5を封止フィルム2が
内側から封止しているが、該封止フィルム2を口栓4の
開封刃23が開封すると、開口部5に臨む容器本体1の
基材である紙の端面が収納液体と接触して膨潤し、この
ため、容器としての強度が低下したり、変形するという
問題点があった。
【0004】上記問題点を解決する口栓付き液体容器と
しては、図3のように容器本体1と口栓4との間に、開
口部5より小径の透孔を開口したドーナツ状の口栓取着
フィルム3を介在させ、口栓4の容器本体1への取着を
確実にすると共に、封止フィルム2の外面とも接着して
開口部5に臨む容器本体1の開口端面を保護する構成の
ものが、実公昭63−18582号公報に示されてい
る。
【0005】しかし、上記した従来の液体容器は、表裏
をヒートシール性に優れたポリオレフィン樹脂、例え
ば、ポリエチレン樹脂(以下PE樹脂という)を被覆し
た複合シートから構成されており、このPE樹脂が、例
えば、オレンジジュース等に含まれる香気成分を吸着し
易く、また、PE樹脂の酸化分解等によって発生する独
特な匂いを有するため、収納する液体によっては、香
り,味覚のバランスが崩れ易い。
【0006】一方、香気成分の吸着と匂いの発生が少な
い樹脂としては、ポリエステル樹脂、エチレン−ビニル
アルコール共重合樹脂等が知られている。しかし、これ
ら低臭低吸着性樹脂はポリオレフィンとのヒートシール
性が劣るため、接液層である容器本体内層に、この低臭
低吸着性樹脂を採用すると、従来構成の封止フィルム2
によっては、前記開口部5を内面から密封することが困
難である。
【0007】上記問題を解決するものとして、実願平3
−6431号及び実願平3−86727号で口栓付き液
体容器が提案された。前者の口栓付き液体容器では、図
4に示すように、容器本体1の複合シートを、基材11
の外層9の樹脂をPE樹脂、基材11の内層12の樹脂
をポリエステル樹脂(低臭低吸着性樹脂)とした層構成
を有するものとし、この複合シートに穿設された開口部
5の容器本体内層側に、該開口部5と同径あるいはやや
径の大きい透孔を有する連結フィルム6を介在させた状
態で、容器本体1の内方から封止フィルム2を取着して
いる。そして前記開口部5の外方からは、開口部5より
小径の透孔を有するドーナツ状の口栓取着フィルム3
を、その口栓取着フィルム3の透孔周縁部が前記連結フ
ィルム6の透孔から臨む封止フィルム2の外層に達する
状態にして、開口部5周縁から封止フィルム2に亘って
取着し、この口栓取着フィルム3に口栓4を取着してい
る。
【0008】前記連結フィルム6は、容器本体内層と対
応する外層7の樹脂をポリエステル樹脂とし、封止フィ
ルム2に対応する内層8の樹脂をPE樹脂とした層構成
を備えて、この連結フィルム6の外層7と容器本体1の
内層12(共にポリエステル樹脂)とをヒートシールし
ている。また、封止フィルム2は、前記連結フィルム6
側の外層10の樹脂をPE樹脂、内層13の樹脂をポリ
エステル樹脂とした層構成を備えて、この封止フィルム
2の外層10と前記連結フィルム6の内層8とをヒート
シールしている。
【0009】さらに、上記口栓取着フィルム3は、口栓
側の外層14の樹脂を口栓の素材と同じPE樹脂とし、
容器本体側の内層15の樹脂をPE樹脂とした層構成を
備えて、この口栓取着フィルム3が上述のごとく、開口
部5から封止フィルム2に亘ってヒートシールにより取
着され、口栓4も前記口栓取着フィルム3にヒートシー
ルされるものであった。
【0010】後者の口栓付き液体容器では、図5に示す
ように容器本体1の複合シートを、基材11の外層9の
樹脂をPE樹脂、基材11の内層12の樹脂をポリエス
テル樹脂(低臭低吸着性樹脂)とした層構成を有するも
のとし、この複合シートに穿設された前記開口部5の容
器本体内層側に封止フィルム2を取着し、前記開口部5
の容器本体外層側に、該開口部5と同径或いはやや径の
大きい透孔を有する連結フィルム22を介在させた状態
で、容器本体1の外方から、前記開口部5より小径の透
孔を有するドーナツ状の口栓取着フィルム3を、その口
栓取着フィルム3の透孔周縁部が前記開口部5に臨む封
止フィルム2の外層に達する状態にして、前記連結フィ
ルム22の外層から封止フィルム2に亘って取着し、こ
の口栓取着フィルム3に口栓4を取着している。
【0011】前記連結フィルム22は、容器本体外層と
対応する内層21の樹脂をPE樹脂とし、口栓取着フィ
ルム3に対応する外層20の樹脂をポリエステル樹脂と
した層構成を備えて、この連結フィルム22の内層21
を容器本体1の外層9(共にPE樹脂)とをヒートシー
ルしている。また封止フィルム2は、容器本体側の外層
16の樹脂をポリエステル樹脂、内層17をポリエステ
ル樹脂とした層構成を備えて、この封止フィルム2の外
層16と容器本体1の内層12とをヒートシールしてい
る。
【0012】さらに、上記口栓取着フィルム3は、口栓
側の外層18の樹脂を口栓の素材と同じPE樹脂とし、
連結フィルム22側の内層19の樹脂をポリエステル樹
脂とした層構成を備えて、この口栓取着フィルム3が上
述のごとく開口部5から封止フィルム2に亘ってヒート
シールにより取着され、口栓4も前記口栓取着フィルム
3にヒートシールされるものであった。
【0013】しかしながら、上記の連結フィルムを設け
た構成では、製造過程において、容器本体の穿設された
開口部にフィルムをヒートシールする工程が一回増える
ことにより、また、そのヒートシールには正確な位置精
度が要求されるため、貼りズレ等のロスにより生産性の
低下が大きくなっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、容器本体内
層樹脂に低臭低吸着性樹脂を用いた液体容器において、
口栓取着用開口部を封止する封止フィルムと、前記開口
部の端面を保護する口栓取着フィルムのみで、連結フィ
ルムを用いない構成で、新たな工程を設けることなく、
且つ容器本体外面と口栓取着フィルム内面、容器本体内
面と封止フィルム外面、及び口栓取着フィルムの内面と
封止フィルムの外面がいずれも強固に接着し、開栓後収
納液体が容器本体に染み出すこともない口栓付き液体容
器を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、複合シートからなる容器本体の注出用の
開口部の外面に口栓が取着されている液体容器におい
て、前記複合シートは紙を基材として、内層を低臭低吸
着性樹脂、外層をエチレンと不飽和カルボン酸、あるい
は(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体にオレフィ
ンを0〜90重量%混合した樹脂、とした層構成を有
し、該複合シートに穿設された前記開口部は、接液層樹
脂並びにシール層樹脂を低臭低吸着性樹脂とした層構成
を有する封止フィルムを用いて容器本体内方から封止さ
れ、前記開口部と対応してこの開口部より小径の透孔を
備え、前記口栓側の外層樹脂をポリオレフィン樹脂、容
器本体側の内層樹脂を容器本体の内層樹脂と同種樹脂と
した層構成を有する口栓取着フィルムを用いて、該口栓
取着フィルムの透孔周縁部を前記開口部から臨む封止フ
ィルムの外層に位置させた状態で、前記口栓取着フィル
ムが前記開口部の周縁から前記開口部に位置する封止フ
ィルムの外層に亘ってシールされ、前記口栓取着フィル
ムの外層にポリオレフィン樹脂製の前記口栓がシールさ
れている口栓付き液体容器である。
【0016】以下、本発明を詳細に説明する。紙を主体
とする液体容器の外面を構成するポリオレフィン樹脂
は、ポリエステルやエチレン−ビニルアルコール共重合
樹脂などの低臭低吸着性樹脂とは容易にヒートシールさ
れない。それゆえに、注出用開口部を封止するときに、
実願平3−86727号に示されるように口栓取着フィ
ルムと容器本体との間に連結フィルムを介在させる工程
が必要となり、貼りズレ等によるロス率は高くなる。
【0017】これに対して、エチレンと不飽和カルボン
酸或いは(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体(以
下エチレン系共重合体と呼ぶ)であれば、低臭低吸着性
樹脂ともヒートシールできる。したがって、このエチレ
ン系共重合体を容器本体の外層に用いることにより、連
結フィルムをヒートシールする工程を設けることなく、
内面を低臭低吸着性樹脂とする構成の口栓取着フィルム
とも強固にヒートシール可能であり、口栓の接着状態も
良好となる。また、従来の容器の物性を保つために、上
記エチレン系共重合体にオレフィンを0〜90重量%混
合しても低臭低吸着性樹脂とのヒートシール性は実用上
問題がない。
【0018】本発明の口栓部分の容器本体の層構成の一
例を図1に示す。容器本体1は基材11、低臭低吸着性
樹脂からなる内層12、エチレンと不飽和カルボン酸あ
るいは、(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体にオ
レフィンを0〜90重量%混合した樹脂からなる外層9
の層構成を有する複合シートから構成され、所定の部位
に開口部5が穿設されている。
【0019】容器本体1を構成する複合シートとして、
内層12は低吸着、樹脂臭が少ないというだけでなくヒ
ートシール性を有する樹脂でなければならなく、ポリエ
ステル樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、
ナイロン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂など何れのタ
イプであっても良いが、具体的には、共重合ポリエステ
ル樹脂(SELAR PT X207,SELAR P
T J802〔三井・デュポンポリケミカル社製〕、P
ET G 6763〔イーストマンコダック社製〕
等)、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂(エバー
ルG〔クラレ社製〕、ソアノールA〔日本合成化学社
製〕等)、非晶性ナイロン樹脂(SELARPA 34
26〔三井・デュポンポリケミカル社製〕等)が好まし
く用いられる。
【0020】また、外層9のエチレンと不飽和カルボン
酸、あるいは(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体
にオレフィンを0〜90重量%混合した樹脂において、
(メタ)アクリル酸エステルとしては、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリ
ル酸イソブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸グリ
シジル、メタクリル酸グリシジル等を挙げることがで
き、不飽和カルボン酸としては、アクリル酸やメタクリ
ル酸、無水マレイン酸を挙げることができる。オレフィ
ンとしては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン等を挙げることができる。
【0021】前記エチレン系共重合体は、エチレンおよ
び(メタ)アクリル酸エステル、あるいは不飽和カルボ
ン酸を必須成分として、共重合体中に(メタ)アクリル
酸エステル、あるいは不飽和カルボン酸が含まれる限り
においては、その他の共重合成分を含有する三元または
多元共重合体であっても良い。
【0022】その他の共重合成分としては、不飽和カル
ボン酸もしくはその無水物、あるいは(メタ)アクリル
酸エステル等の単量体を用いることができる。また(メ
タ)アクリル酸は、部分的に金属塩化されたものであっ
ても良い。
【0023】従って、本発明において用いるエチレン系
共重合体として特に好ましいのは、エチレン/(メタ)
アクリル酸エステル共重合体、エチレン/(メタ)アク
リル酸共重合体、エチレン/(メタ)アクリル酸エステ
ル/(メタ)アクリル酸の三元共重合体、あるいは該三
元共重合体中の(メタ)アクリル酸成分の一部が金属塩
化されたアイオノマー樹脂等である。また、(メタ)ア
クリル酸成分が金属塩化されたアイオノマー樹脂を用い
る場合、金属としてはナトリウム、マグネシウム、カル
シウム、亜鉛等が好適である。
【0024】このようなエチレン系共重合体は、190
℃,2160gにおけるメルトフローレートが1〜30
g/10分、特に2〜10g/10分のものが好まし
い。メルトフローレートが1/10分より小さいと、粘
度が高すぎて成形速度が上がらず、また、メルトフロー
レートが30g/10分より大きいと、粘度が低すぎて
均一な膜が形成されないからである。この樹脂層には、
また、他のエチレン共重合体、オレフィン、粘性付与
剤、各種添加剤等を配合しても良い。
【0025】混合量はエチレン系共重合体に対し、オレ
フィンが0〜90重量%である。90重量%を越えると
口栓取着フィルムの内層と良好な接着が困難である。こ
れに対し0〜90重量%の範囲では、口栓取着フィルム
の内層と強固な接着強度が得られ、その接着強度は紙の
層間強度を越え、剥離させると紙剥けとなる。
【0026】なお、容器本体1を構成する基材11に
は、剛性をもたせるための紙、ガスおよび光に対して優
れたバリアー性を有するアルミニウム箔、および延伸ポ
リエステル樹脂等の積層体が使用される。
【0027】封止フィルム2は、容器本体1の開口部5
を内側から封止している複合フィルムであって、ガスお
よび光に対するバリアー性を高めるアルミニウム箔24
を挟装するように、容器内方側の接液層25に延伸ポリ
エステル樹脂が、そして外方側のシール層26に低臭低
吸着性樹脂が積層された構造である。前記シール層26
は容器本体1の内層12にヒートシールされている。な
お、接液層25の延伸ポリエステル樹脂は、ナイロン樹
脂などによって代替することも可能である。
【0028】開口部5へ外方から取着される口栓取着フ
ィルム3は、延伸ポリエステル樹脂を基材27とし、こ
の内層28の樹脂を低臭低吸着性樹脂とし、外層29の
樹脂をヒートシール性に優れたポリオレフィン樹脂であ
るPE樹脂とした複合フィルムである。そして、この口
栓取着フィルム3は、孔部の内径が開口部5の直径より
小さいドーナツ状に形成され、開口部5の周縁の外層9
と、開口部5に位置する封止フィルム2のシール層26
とにヒートシールされている。すなわち、口栓取着フィ
ルム3の透孔周縁部を、前記開口部5に臨む封止フィル
ム2の外層に位置させた状態で、この口栓取着フィルム
3が、前記開口部5周縁から前記開口部5に位置する封
止フィルム2の外層に亘ってヒートシールされる。
【0029】封止フィルム2と口栓取着フィルム3との
ヒートシール部分は、口栓4に配置される中栓32の径
より大きい円を呈するようになっており、これより、封
止フィルム2が中栓32の開封刃23によって開口部5
の中心部分を開封されても、複合シートの端面が保護さ
れ、基材11の構成要素である紙が内容物の液体によっ
て侵されることがない。この場合の基材27の延伸ポリ
エステル樹脂も、ナイロン樹脂などで代替することが可
能である。
【0030】口栓4はヒートシール性に優れたPE樹脂
などのポリオレフィン樹脂を素材とするものであり、注
出筒体30が容器本体1の開口部5と同程度の内径をも
ってフランジ31に立設され、該フランジ31が口栓取
着フィルム3の外層29にヒートシールされることによ
り、容器本体1の外面に取着されている。
【0031】封止フィルム2を開封するための開封刃2
3は、円柱状の中栓32の下端部に鋸刃状に設けられて
いる。中栓32は口栓4に降下可能に嵌入されているの
で、例えば中栓32を上から下に押し込むことにより、
開封刃23を封止フィルム2に突き当ててこれを開封す
ることができる。また、キャップ(図示せず)を取り外
し方向に回転させることにより中栓32を降下させ、開
封刃23を封止フィルム2に突き当てて、これを開封す
る構造のものなどであってもかまわない。
【0032】
【作用】複合シートから成る容器本体の注出用の開口部
の外面に口栓が取着され、且つ、容器本体の内層に低臭
低吸着性樹脂を用いた液体容器において、低臭低吸着性
樹脂ともヒートシール可能なエチレンと不飽和カルボン
酸、あるいは(メタ)アクリル酸エステルの共重合体に
オレフィンを0〜90重量%混合した樹脂を、容器本体
の外層に用いることによって、連結フィルムを取着する
といった工程を省き、なおかつ口栓取着フィルムが、前
記開口部周縁から封止フィルムに亘って良好にシールさ
れ、開栓後も収納内容物が紙基材にに染み出すこともな
く、口栓も強固に接着される。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。 <実施例1>本発明の容器本体における低臭低吸着性樹
脂、並びに封止フィルム、口栓取着フィルムにおけるヒ
ートシール性樹脂として、ポリエステル樹脂であるSE
LAR PT J802(三井・デュポンポリケミカル
社製)を使用し、容器本体の外層にエチレンとメタクリ
ル酸の共重合体であるニュクレルN0908C(三井・
デュポンポリケミカル社製)に、PE樹脂を以下の表に
示す割合で混合した樹脂を使用して液体容器を作製し
た。当該容器内に40%エタノール溶液を充填し密封し
た後、1日間放置し、口栓周辺部を目視にて観察した。
さらに、容器本体をテンシロンに固定し、口栓を上方か
ら引っ張って、口栓の容器本体との接着強度を測定し
た。実用上3kgf以上あれば問題ない。
【0034】<実施例2>本発明の容器本体における低
臭低吸着性樹脂、並びに封止フィルム、口栓取着フィル
ムにおけるヒートシール性樹脂として、ポリエステル樹
脂であるPETG 6763(イーストマンコダック社
製)を使用する以外は<実施例1>と同様にして容器を
作製し、同様の評価を行った。
【0035】<実施例3>本発明の容器本体における低
臭低吸着性樹脂、並びに封止フィルム、口栓取着フィル
ムにおけるヒートシール性樹脂として、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合樹脂であるエバールG(クラレ社
製)を使用する以外は<実施例1>と同様にして容器を
作製し、同様の評価を行った。
【0036】<比較例1>上記<実施例1>において容
器本体の外層にPE樹脂100%を用いた以外、同様に
して容器を作製し、同様の評価を行った。
【0037】<比較例2>上記<実施例2>において容
器本体の外層にPE樹脂100%を用いた以外、同様に
して容器を作製し、同様の評価を行った。
【0038】<比較例3>上記<実施例3>において容
器本体の外層にPE樹脂100%を用いた以外、同様に
して容器を作製し、同様の評価を行った。
【0039】<比較例4>実願平3−86727号と同
様に口栓取着フィルムと容器本体の間に連結フィルムを
介在させる方式において、容器本体における低臭低吸着
性樹脂、並びに封止フィルム、口栓取着フィルムにおけ
るヒートシール製樹脂、さらに連結フィルムの外層にポ
リエステル樹脂であるSELAR PT J802(三
井・デュポンポリケミカル社製)を使用し、容器本体の
外層にPE樹脂100%を用いた以外<実施例1>と同
様にして容器を作製し、同様の評価を行った。以上の実
施例、比較例の評価結果を(表1)に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、口栓付
き液体容器において、容器本体の内層に香気成分の吸着
を抑え、樹脂臭の少ない低臭低吸着性樹脂を用い、容器
本体の外層にエチレンと不飽和カルボン酸、あるいは
(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体にオレフィン
を0〜90重量%混合した樹脂を用いることにより、内
容物の品質を維持して、開栓後も紙基材への内容物の染
み出しがなく、且つ製造工程を増やすことなく、口栓の
良好な接着強度を得ることができる。
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる口栓付き液体容器の一実施例を
示す断面説明図である。
【図2】従来例を示す断面説明図である。
【図3】他の従来例を示す断面説明図である。
【図4】他の従来例を示す断面説明図である。
【図5】他の従来例を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1…容器本体 2…封止フィルム 3…口栓取着フィル
ム 4…口栓 5…開口部 6、22…連結フィルム
11…基材 23…開封刃 30…注出筒体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複合シートからなる容器本体の注出用の開
    口部の外面に口栓が取着されている液体容器において、
    前記複合シートは紙を基材として、内層を低臭低吸着性
    樹脂、外層をエチレンと不飽和カルボン酸、あるいは
    (メタ)アクリル酸エステルとの共重合体にオレフィン
    を0〜90重量%混合した樹脂、とした層構成を有し、
    該複合シートに穿設された前記開口部は、接液層樹脂並
    びにシール層樹脂を低臭低吸着性樹脂とした層構成を有
    する封止フィルムを用いて容器本体内方から封止され、
    前記開口部と対応してこの開口部より小径の透孔を備
    え、前記口栓側の外層樹脂をポリオレフィン樹脂、容器
    本体側の内層樹脂を容器本体の内層樹脂と同種樹脂とし
    た層構成を有する口栓取着フィルムを用いて、該口栓取
    着フィルムの透孔周縁部を前記開口部から臨む封止フィ
    ルムの外層に位置させた状態で、前記口栓取着フィルム
    が前記開口部の周縁から前記開口部に位置する封止フィ
    ルムの外層に亘ってシールされ、前記口栓取着フィルム
    の外層にポリオレフィン樹脂製の前記口栓がシールされ
    ていることを特徴とする口栓付き液体容器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003104090A1 (en) * 2002-06-05 2003-12-18 International Paper Company Container patch and method of formation

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