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JPH0532602A - ナフチルメチルアミン誘導体及びこれを含有するレニン阻害剤 - Google Patents

ナフチルメチルアミン誘導体及びこれを含有するレニン阻害剤

Info

Publication number
JPH0532602A
JPH0532602A JP3187487A JP18748791A JPH0532602A JP H0532602 A JPH0532602 A JP H0532602A JP 3187487 A JP3187487 A JP 3187487A JP 18748791 A JP18748791 A JP 18748791A JP H0532602 A JPH0532602 A JP H0532602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
chemical
chemical formula
naphthylmethylamine
derivative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3187487A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Nakada
信行 中田
Ryoichi Nanba
亮一 難波
Nobumitsu Matsumoto
伸光 松元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP3187487A priority Critical patent/JPH0532602A/ja
Publication of JPH0532602A publication Critical patent/JPH0532602A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】下記に示す式Ι 【化1】 (式Ι中、R1は下記に示す 【化2】 であり、R2は水素、炭素数1〜7の分枝状または環状
構造を有してもよいアルキル基または4−イミダゾリル
メチル基であり、R3は 【化3】 である)で示されるナフチルメチルアミン誘導体。 【効果】優れたレニン阻害活性を有するので、高血圧症
の治療に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なレニン阻害作用
を有するナフチルメチルアミン誘導体及びこれを含有す
るレニン阻害剤に関する。
【0002】
【従来の技術】レニンは腎臓の傍糸球体細胞から分泌さ
れる蛋白分解酵素であり、レニンーアンジオテンシン系
においてアンジオテンシノーゲンをアンジオテンシンI
に変換する。
【0003】更にアンジオテンシンIはアンジオテンシ
ン変換酵素によりアンジオテンシンIIに変換され、強力
な昇圧作用を示す。従ってレニン阻害剤は高血圧症の治
療に有効である。
【0004】従来、レニン阻害剤としては、特開昭59
−155345号公報のようなトリペプチド、特開昭5
9−110661号公報のようなテトラペプチド、特開
昭59−231055号公報のようなデカペプチドなど
が見いだされてきた。しかし、これらのペプチド誘導体
は、レニン自体及び血漿中の他のペプチダーゼの作用に
より容易に加水分解されてしまうため、降圧作用の持続
性が極めて短時間となり、臨床上の適用が制限されてし
まう、という問題点があった(米国特許第4,269,
827号明細書)。また、薬剤として使われる化合物の
分子量が500を超える場合、胆汁排泄される割合が高
くなり、体吸収率が低下することが一般に知られている
が、従来のペプチド誘導体も分子量が大きく、上記の理
由により実際の薬剤効果が半減してしまうことが考えら
れた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本題発明者等は、生体
内での代謝を受け易いペプチド結合を消去し、低分子量
化する意向で研究を進め、ナフチルメチルアミン誘導体
を含有する化合物が、レニン阻害剤として非常に有用で
あることを見いだし、本発明を完成した。したがって本
発明は、新規なレニン阻害剤を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明は、下記に示す化8
【化8】 (式中R1 は下記に示す化9、化10、化11、または
化12
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】 で示されるモルホリニル基及びジまたはトリヒドロキシ
アルキルアミノ基であり、R2は 、水素、炭素数1から
7の分岐状又は環状構造を有しても良いアルキル基、ま
たは4−イミダゾリルメチル基であり、R3 は、下記に
示す化13または化14
【化13】
【化14】 である。)で示されるナフチルメチルアミン誘導体及び
その塩である。また、本発明は前記化8で示される化合
物又はその塩を含有するレニン阻害剤である。
【0007】本発明のナフチルメチルアミン誘導体は、
下記に示す化15
【化15】 (式中R4 は化16、化17、化18または化19
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】 を示し(R5 は炭素数1から6のアルキル基(同一にな
って閉環していてもよい)を示す。)、R2 は前記と同
じ意味を持つ(ただし、4−イミダゾリルメチル基の場
合、適当なカルバメート保護基を有する。))を出発原
料とし、適当な縮合剤(例えばジシクロヘキシルカルボ
ジイミドに1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾールを併用
したもの、好ましくはジフェニルホスホリルアジド)を
用いて、下記に示す化20または化21
【化20】
【化21】 と縮合させた後、脱保護基反応を行うことによって得ら
れる。
【0008】この反応で出発原料として用いられる化合
物は、下記に示す化22
【化22】 と化23から化26のうちの1つ
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】 (式中R5 は前記と同じ意味を持つ。)とを、適当な強
塩基(例えば水素化ナトリウム)を用いて反応させた
後、水素添加による脱保護基反応を行い、下記の化27
【化27】 (式中R4 は前記と同じ意味を持つ。)のアミン誘導体
と下記の化28
【化28】 (式中R6 は低級アルキル基またはアリール基、R2
前記と同じ意味を持つ。)で示されるコハク酸誘導体と
の縮合反応、更にエステル部分の脱保護基反応の後に得
ることができる。上述のコハク酸誘導体は、酸クロライ
ドを用いて反応性に富む混合酸無水物としたあと、アミ
ン誘導体との縮合反応を行うとよい。また、前記の2つ
の脱保護基反応はともに、適当な触媒(好ましくは10
%パラジウム−炭素)存在下、エタノール中で実施され
る。
【0009】本発明のナフチルメチルアミン誘導体は、
レニン阻害剤及び高血圧症治療剤として使用され、投与
量は症状により異なるが一般に成人1日量1〜500m
g、好ましくは5〜100mgであり、症状に応じて必
要により1〜3回に分けて投与するのがよい。投与方法
は投与に適した任意の形態をとることができ、特に経口
投与が望ましいが静注も可能である。
【0010】本発明のナフチルメチルアミン誘導体は有
効成分もしくは有効成分の1つとして単独又は通常の方
法で製剤担体あるいは賦形剤等と混合され、錠剤、糖衣
錠、散剤カプセル剤、顆粒剤、懸濁剤、乳剤、注射液等
に製剤化された種々の形態で適用できる。担体あるいは
賦形剤の例としては炭酸カルシウム、リン酸カルシウ
ム、でんぷん、ブドウ糖、乳糖、デキストリン、アルギ
ン酸、マンニトール、タルク、ステアリン酸マグネシウ
ム等があげられる。
【0011】なお、本発明のナフチルメチルアミン誘導
体は、薬学的に許容可能な塩(例えばナトリウム塩、カ
リウム塩)の形態でも同等のレニン阻害活性を発揮す
る。
【0012】次に実施例及び試験例を示して本発明を更
に具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定され
るものではない。
【0013】
【実施例】
(実施例1) (1)アルゴン雰囲気下において、1−ナフタレンメチ
ルアミン1.47mlとトリエチルアミン2.80ml
をクロロホルム20mlに溶解し、氷冷下塩化カルボベ
ンゾキシ2.56gを滴下し、0℃で30分間、室温で
一夜撹拌した。溶媒を減圧留去後、得られた残さを酢酸
エチルで溶解した。この有機層を1N塩酸水溶液、水、
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
乾燥剤を濾過した後、濾液を減圧下留去し、得られた残
さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸
エチル−n−ヘキサン(1:4v/v)溶出画分よりベ
ンジルオキシカルボニル−(1−ナフチルメチル)アミ
ン1.78gを得た。
【0014】次に、アルゴン雰囲気下で、モルホリン
0.95mlとトリエチルアミン1.68mlをクロロ
ホルム10mlに溶解し、氷冷下で塩化クロロアセチル
を滴下し、0℃で30分間、室温で一夜撹拌した。
【0015】反応液に水を加えクロロホルムで抽出した
後、この有機層を1N塩酸水溶液、水、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾過
の後、濾液を減圧下留去すると、塩化4−モルホリニル
カルボニルメチル1.05gが得られた。
【0016】次に、アルゴン雰囲気下において水素化ナ
トリウム0.73gをN,N−ジメチルホルムアミド5
mlに懸濁し、氷冷下、先の反応で得られたベンジルオ
キシカルボニル−(1−ナフチルメチル)アミン1.7
8gのN,N−ジメチルホルムアミド5ml溶液を加
え、0℃で30分間撹拌した。これに、先の反応で得ら
れた塩化4−モルホリニルカルボニルメチル1.05g
のN,N−ジメチルホルムアミド5ml溶液を滴下し、
氷冷下30分間、室温で一夜撹拌した。反応液に1M硫
酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで抽出し、
水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。乾燥剤を濾過の後、濾液を減圧下留去し、得られた
残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢
酸エチル−n−ヘキサン(1:1v/v)溶出画分より
1−(4−モルホリニルカルボニル)メチル−N−(1
−ナフチルメチル)ベンジルオキシアミド1.96gを
得た。ついでこの化合物1.0gをエタノール10ml
に溶解し、10%パラジウム−炭素0.1gを加え、水
素雰囲気下で一夜撹拌した。反応液を濾過し、濾液を減
圧下留去すると、1−(4−モルホリニルカルボニル)
メチル−N−(1−ナフチルメチル)アミン550mg
が得られた。
【0017】(2) 次に、アルゴン雰囲気下でイソカ
プロン酸2.52mlをテトラヒドロフラン50mlに
溶解し、−78℃に冷却した後、トリエチルアミン3.
36mlと塩化ピバロイル2.58mlを加え、−78
℃で10分間、0℃で30分間撹拌した。
【0018】一方、アルゴン雰囲気下において、(4
S)−4−イソプロピル−2−オキサゾリジノン2.5
8gをテトラヒドロフラン50mlに溶解し、−78℃
中に冷却した後、n−ブチルリチウムの1.6M溶液を
12.5ml滴下し、30分間撹拌した。この反応液を
先の反応液に−78℃を保ちながら加え0℃で30分間
撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液10m
lを加え、溶媒を減圧留去した。得られた残さを酢酸エ
チルで抽出し、1N水酸化ナトリウム水溶液、水、1M
硫酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾過の後、濾
液を減圧下留去し、得られた残さをシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−n−ヘキサン
(1:4v/v)溶出画分より(4S)−3−(4−メ
チルペンチオニル)−4−(2−プロピル)オキサゾリ
ジン−2−オン4.18gを得た。
【0019】次に、この化合物4.18gをアルゴン雰
囲気下テトラヒドロフラン50mlに溶解し、ビストリ
メチルシリルアミドのナトリウム塩1.0M溶液27.
58mlを−78℃中に滴下し、30分間撹拌した後、
ブロム酢酸t−ブチルエステル4.20mlを滴下し、
−78℃を保ちながら1時間撹拌した。反応液に飽和塩
化アンモニウム水溶液10mlを加え、溶媒を減圧留去
した。得られた残さを酢酸エチルで抽出し、1N塩酸水
溶液、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤
を濾過の後、濾液を減圧下留去し得られた残さをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−n
−ヘキサン(1:9v/v)溶出画分より(4S)−3
−((2R)−2−((t−ブトキシカルボニル)メチ
ル)−4−メチルペンチオニル)−4−(2−プロピ
ル)オキサゾリジン−2−オン5.16gを得た。
【0020】次いでアルゴン雰囲気下ベンジルアルコー
ル3.27gをテトラヒドロフラン50mlに溶解し、
氷冷下n−ブチルリチウムの1.6M溶液を14.20
ml滴下した。30分間撹拌した後、前記の化合物5.
16gのテトラヒドロフラン20ml溶液を滴下し、1
時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液1
0mlを加え、溶媒を減圧留去した。得られた残さを酢
酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾過の後、濾液を減圧
下留去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、酢酸エチル−n−ヘキサン(1:9v
/v)溶出画分より(2R)−2−((t−ブトキシカ
ルボニル)メチル)−4−メチルペンタン酸ベンジルエ
ステル4.68gを得た。
【0021】次にこの化合物576.6mgをアルゴン
雰囲気下10mlのジクロロメタンに溶解し、氷冷下で
トリフルオロ酢酸7.0mlを加え、0℃で30分間、
室温で一時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、(2R)−
2−カルボキシメチル−4−メチルペンタン酸ベンジル
エステル475.5mgを得た。
【0022】(3)次に、(2)で得られた化合物47
5.7mgをアルゴン雰囲気下においてテトラヒドロフ
ラン5mlに溶解し、−15℃中でトリエチルアミン3
08μlと塩化ピバロイル271μlを加え、15分間
撹拌後、(1)で合成した1−(4−モルホリニルカル
ボニル)メチル−N−(1−ナフチルメチル)アミン5
01.1mgのテトラヒドロフラン5ml溶液を加え、
−15℃で30分間、室温で2時間撹拌した。溶媒を減
圧留去後、得られた残さを酢酸エチルで抽出し、1N塩
酸水溶液、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾
燥剤を濾過の後、濾液を減圧下留去し、得られた残さを
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチ
ル−n−ヘキサン(4:1v/v)溶出画分より(2
R)−2−(1−(4−モルホリニルカルボニル)メチ
ル−N−(1−ナフチルメチル)アミノ)カルボニルメ
チル−4−メチルペンタン酸ベンジルエステル550.
0mgを得た。
【0023】次に、この化合物370.0mgをエタノ
ール10mlに溶解し、10%パラジウム−炭素0.2
gを加え、水素雰囲気下、室温で一夜撹拌した。反応液
を濾過後、濾液を減圧留去すると、(2R)−2−(1
−(4−モルホリニルカルボニル)メチル−N−(1−
ナフチルメチル)アミノ)カルボニルメチル−4−メチ
ルペンタン酸が260.0mg得られた。
【0024】(4)(3)で得られた化合物180.0
mgのN,N−ジメチルホルムアミド3ml溶液に、ジ
ャーナル・オブ・オルガニック・ケミストリー(J.O
rg.Chem.),53,6109(1988)に従
い合成した(2S,3R,4S)−2−アミノ−1−シ
クロヘキシル−3,4−ジヒドロキシ−6−メチルヘプ
タン99.8mgのN,N−ジメチルホルムアミド2m
l溶液を加え、氷冷下でジフェニルホスホリルアジド1
35.4mgのN,N−ジメチルホルムアミド1ml溶
液とトリエチルアミン69μlを滴下し、0℃で30分
間、室温で一夜撹拌した。溶媒を減圧留去後、得られた
残さを酢酸エチルで抽出し、1N塩酸水溶液、水、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾過後、濾液
を減圧下留去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、クロロホルム−メタノール(2
00:1v/v)溶出画分より(2S,3R,4S)−
2−((2R)−2−(1−(4−モルホリニルカルボ
ニル)メチル−N−(1ーナフチルメチル)アミノ)カ
ルボニルメチル−4−メチルペンチオニル)アミノ−1
−シクロヘキシル−3,4−ジヒドロキシ−6−メチル
ヘプタン55.2mgを得た。
【0025】このものの分光学的データは下記に示す化
29の構造を支持する。
【化29】 1H NMR(CDCl3)δ:0.6〜2.1(m,31H) 2.3〜5.3(m,20H) 6.2〜6.4(m,1H) 7.2〜8.2(m,7H) (試験例) ヒト血漿レニン活性に対する阻害作用 血漿レニン活性(Plasma renin acti
vity;PRA)とは、血漿中に内在性のレニンとア
ンジオテンシノーゲン(レニン基質)による酵素反応で
の単位時間当たりのアンジオテンシンI(AngI)産生
能であり、<ngAngI/ml/hr>で表される。
ヒト血漿200μlと、アンジオテンシンI変換酵素阻
害剤としてフェニルメチルスルホニルフルオライドの1
0mg/mlエタノール溶液を10μl、pH調整用の
0.6Mクエン酸緩衝液(pH4.8)20μl、及び
本発明の化合物(実施例1)のジメチルスルホキシド溶
液10μlまたはコントロールとしてジメチルスルホキ
シド10μlを混合し、4℃及び37℃で1時間インキ
ュベートした後、氷冷並びにペプスタチンAの5.0m
g/mlメタノール溶液10μlを入れて、反応を停止
する。生じたアンジオテンシンIの量をラジオイムノア
ッセイ法により測定し血漿1ml当たりに換算して、下
記に示す数1よりレニン活性を求める。
【数1】 本発明の化合物のレニン活性阻害作用は、下記に示す数
2により求めた。
【数2】 数2により求められた阻害活性から50%阻害活性モル
濃度(IC50)を求め、その結果を表1に示す。
【表1】 表1の結果より、本発明に係る化合物は優れたレニン活
性阻害作用を有することが確認された。 (急性毒性)ICR系雄性マウス(5週令)を用いて経
口投与による急性毒性試験を行った。本発明の化合物
(実施例1)のLD50は2000mg/kg以上であ
り、高い安全性が確認された。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る新規な
ナフチルメチルアミン誘導体は優れたレニン阻害作用を
有するので、高血圧症の治療に有効である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 (式中R1は下記に示す化2、化3、化4または化5
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】 で示されるモルホリニル基及びジまたはトリヒドロキシ
アルキルアミノ基であり、R2は水素、炭素数1から7
の分枝状又は環状構造を有してもよいアルキル基または
4−イミダゾリルメチル基であり、R3は、下記に示す
化6または化7
【化6】
【化7】 である。)で示されるナフチルメチルアミン誘導体又は
その薬学的に許容可能な塩。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/535 AED 7252−4C C07D 233/64 106 7252−4C 295/18 Z 6701−4C 317/32 7729−4C C12N 9/99 7823−4B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記に示す化1 【化1】 (式中R1は下記に示す化2、化3、化4または化5 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 で示されるモルホリニル基及びジまたはトリヒドロキシ
    アルキルアミノ基であり、 R2は水素,炭素数1から7
    の分枝状又は環状構造を有してもよいアルキル基または
    4−イミダゾリルメチル基であり、R3は、下記に示す化
    6または化7 【化6】 【化7】 である。)で示されるナフチルメチルアミン誘導体又は
    その薬学的に許容可能な塩。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のナフチルメチルアミン
    誘導体又はその塩のうち少なくともいずれかを含有する
    レニン阻害剤。
JP3187487A 1991-07-26 1991-07-26 ナフチルメチルアミン誘導体及びこれを含有するレニン阻害剤 Pending JPH0532602A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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